JP2007146625A - 排水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排水騒音が効果的に低減でき、上下方向の寸法が小さくできる排水システムの提供。
【解決手段】ユニットバス20から排出された排水を一時貯留する複数の小室11aおよび11bと、スラブ52を縦方向に貫通する排水立管9と、小室11aおよび11bから排水立管9に所定の落差を以って接続されたサイフォン排水管4,5と、小室11aおよび11bにおいてサイフォン排水管4,5が開口する開口高さよりも高い位置で貯留室11を仕切る仕切り部材12とを備える排水システム。
【選択図】図2

Description

本発明は、排水システムに関し、特に、ユニットバス(浴室、浴槽)、キッチンユニット、洗濯機、洗面台などの水周り機器からの排水に用いられる所謂サイフォン型の排水システムに関する。
近年、従来の勾配排水システムに代わって所謂サイフォン排水システムが提案されている。
サイフォン排水システムは、特許文献1および2に記載されるように、水周り機器とサイフォン管とで構成されており、サイフォン排水管における垂下部にて発生するサイフォン力(負圧力)を利用して水回り機器からの排水効率を向上させるシステムである。
前記排水システムにおいては、水周り機器から排出された排水はサイフォン排水管に流入し、サイフォン管の水平部および垂下部を満たす。
サイフォン排水管の垂下部が排水で満たされると、垂下部内の排水は重力により落下するから、水平部の内部に、垂下部における水頭差に対応する吸引力、即ちサイフォン力が発生する。水平部内の排水は、前記サイフォン力によって垂下部に向かって吸引され、サイフォン排水管内が排水で満たされる所謂満流流れとなってサイフォン排水管内を流下する。
しかしながら、ユニットバスやキッチンユニットのように一時に大量の排水が生じる水周り機器においては、サイフォン排水管が1本のサイフォン排水システムでは排水容量が足りない。そこで、2本またはそれ以上のサイフォン排水管を有するダブル配管システムが提案されている。
前記ダブル配管システムにおいては処理能力が水周り機器からの排水量を上回るので、排水中に、水周り機器からの排水が排出されるトラップから空気を吸い込み、トラップでズーズー音などの騒音が生じる。
そこで、このようなズーズー音を解消すべく、2本のサイフォン排水管を上下に配設し、上側のサイフォン排水管に、排水が排出される方向に下る勾配を附した排水システムが検討された。
前記排水システムによれば、排水が終わりに近づき、排水量が減少したときは、上側のサイフォン排水管から空気が吸い込まれる。したがって、トラップを通して空気が吸い込まれることがないから、トラップの騒音は解消された。
このような排水システムの例を図23および図24に示す。図23に示すダブル配管システムは、50Aのチーズ112と50Aのエルボ113とが接続された継手部110を備える。継手部110のチーズ112には、キッチンユニットなどの水周り機器からの排水導入管111が接続され、更に、排水立管(図示せず。)に連通する1本目のサイフォン排水管114が接続されている。そして、エルボ113のチーズ112に接続された側とは反対側の末端には、2本目のサイフォン排水管115が接続されている。
ここで、サイフォン排水管114、115は通常は20Aの樹脂管であるから、50Aのチーズ112やエルボ113よりもずっと細い。そこで、チーズ112とサイフォン排水管114の間にはレデューサ(インクリーザ)116が挿入され、エルボ113とサイフォン排水管115との間には、2個のレデューサ116とその間に位置するパイプ117とからなる継手が挿入されている。
図24に示すダブル配管システムは、水周り機器からの排水導入管111が接続される有底の筒状基体121と、筒状基体121の側面に立設され、サイフォン排水管124が接続される接続管122、およびサイフォン排水管125が接続される接続管123とを備える。接続管122および接続管123は、サイフォン排水管124およびサイフォン排水管125と同程度の内径を有する20A程度の細管であり、上下方向に配設されている。接続管122および接続管123の末端には、サイフォン排水管124およびサイフォン排水管125が挿入される大径部が形成され、大径部と接続管122および接続管123との境界には、夫々サイフォン排水管124およびサイフォン排水管125を突き当てるための段差122aおよび段差123aが形成されている。
溜め流し排水するときのように、水周り機器から一度に多量の排水が排出されると、図23に示すダブル配管システムにおいては、先ず、チーズ112とエルボ113とで排水を受け、次いでサイフォン排水管114およびサイフォン排水管115を介して排水する。換言すれば、溜め流し排水の際は、サイフォン排水管114およびサイフォン排水管115共に満流でサイフォンを形成しつつ排水が流れ、これにより必要排水量が確保される。同様に、図24に示すダブル配管システムにおいては、先ず、筒状基体121が排水を受け、次いでサイフォン排水管124およびサイフォン排水管125を介して排水する。
一方、連続排水時においては、排水開始直後は、溜め流し排水の場合と同様に下側のサイフォン排水管115または125だけでなく、上側のサイフォン排水管114または124も使用して排水を実施する。しかし、上側のサイフォン排水管114または124を使用するのは排水開始直後のみであり、直ぐに下側のサイフォン排水管115または125のみを通して排水が排出されるようになる。したがって、上側のサイフォン排水管114または124から空気が吸い込まれるから、水周り機器のトラップから空気が吸い込まれることが防止される。これにより、トラップから異音が生じることが防止される。
特開2000−297447号公報 特開平6−42019号公報
しかしながら、これらの排水システムにおいては、上側のサイフォン排水管114または124に下り勾配を付す必要がある。そして、上側のサイフォン排水管114または124に充分な大きさの下り勾配を付そうとすると、上側のサイフォン排水管114または124と下側のサイフォン排水管115または125との距離Sを大きくとる必要がある。したがって、通常のマンションなどの建造物における床とスラブとの間の空間に排水システムが収まらなくなる可能性がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、排水騒音が効果的に低減でき、また、上下方向の寸法が小さくできる排水システムの提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、水周り機器から排出された排水を一時貯留する貯留室と、前記貯留室から所定の落差を以って排水排出部に接続されるサイフォン排水管とを備え、前記貯留室は複数に区画され、区画された貯留室の夫々にサイフォン排水管が接続されてなるとともに、各貯留室を連通する連通流路を備えることを特徴とする排水システムに関する。
前記排水システムにおいては、水周り機器から排出された排水は、前記複数に区分された貯留室の1つに流入する。流入した排水は、前記貯留室に貯留されるとともに、前記貯留室に連通するサイフォン排水管に流入する。
前記一の貯留室に連通するサイフォン排水管(以下、「一のサイフォン排水管」ということがある。)が排水で満たされると、前記サイフォン排水管においては、垂下部内の排水は重力により落下するから、水平部の内部に、垂下部における水頭差に対応する吸引力、即ちサイフォン力が発生する。水平部内の排水は、前記サイフォン力によって垂下部に向かって吸引され、サイフォン排水管内が排水で満たされる所謂満流流れとなってサイフォン排水管内を排水立管に向かって流下する。サイフォン排水管内におけるサイフォン力の発生およびそれに引き続く満流流れの発生を、以下「サイフォン現象」という。
一方、前記一の貯留室と連通流路で連通した他の貯留室においては、前記一の貯留室から溢れた排水が連通流路を通って流入するが、流入した排水は、前記他の貯留室に連通するサイフォン排水管(以下、「他のサイフォン排水管」という。)から排出される。
したがって、連続的にサイフォン現象が生じるのは前記一のサイフォン排水管のみである。そして、前記他のサイフォン排水管においては、前記一の貯留室から溢れた排水が排出されるだけであり、その量は、前記一の貯留室に流入する排水の量に比較して圧倒的に小さい。したがって、前記他のサイフォン排水管においてはサイフォン現象が生じることは殆どなく、他の貯留室内の空気が前記他のサイフォン排水管を通して排水排出部に流入する。これにより、前記一のサイフォン排水管におけるサイフォン力が緩和されるから、前記一のサイフォン排水管において排水に空気が巻き込まれて排水騒音が生じることが防止される。
また、水周り機器から排出される排水の流量に対して前記一の貯留室の容量を充分小さく設定すれば、排水が貯留室に流入してから前記一のサイフォン排水管においてサイフォン現象が生じるまでの時間を短縮できる。
ここで、前記排水導入部としては、キッチンユニットの排水が排出されるトラップや、ユニットバスからの排水が排出される雑排水管、洗濯機からの排水を導入する床トラップなどが挙げられる。
また、前記サイフォン排水管は、前記貯留室から所定の落差を以って排水排出部に接続されている。前記サイフォン排水管は、たとえば、前記貯留室からスラブに沿って配設され、途中から排水排出部に向かって垂下させることができるが、この形態には限定されない。したがって、サイフォン排水管には、途中に上り勾配や下り勾配が設けられていてもよいし、スラブ上に梁がある場合は、前記梁を跨ぎ越すように上下に屈曲されていてもよい。
ここで、排水排出部は、前記サイフォン排水管を通して排水が排出される排出先であり、具体的には、スラブを貫通して設けられた排水立管のほか、各水周り機器から排出された排水を一時貯留する排水貯留桝、および下水道などがある。したがって、前記サイフォン排水管は、排水立管に接続されていてもよく、排水貯留桝に接続されていてもよく、また、下水道に直接接続されていてもよい。
請求項2に記載の発明は、前記貯留室が、前記貯留室の側壁よりも高さの低い仕切り部材によって複数に区分されてなる請求項1に記載の排水システムに関する。
上述のように水周り機器には流しだけでなく、浴室も含まれるが、浴室やユニットバスからは毛髪や糸くずなどが排出される場合が多い。
ここで、貯留室内に仕切りがない場合には、貯留室に接続された全てのサイフォン排水管においてサイフォン現象が生じるので、浴室から貯留室に流れ込んだ毛髪や糸くずは、複数のサイフォン排水管で同時に吸引される。したがって、毛髪や糸くずによるサイフォン排水管の詰まりが生じやすい。
これに対して、前記排水システムにおいては、貯留室は仕切り部材で2以上の貯水区画に仕切られているから、浴室から排水が流入する貯水区画に接続されたサイフォン排水管においてしかサイフォン現象が生じないから、浴室内の毛髪や糸くずは、前記貯水区画に流れ込み、前記サイフォン排水管に吸引されて排水立管に向かって勢い良く流れていく。したがって毛髪や糸くずの詰まりが生じにくい。
このように、前記排水システムは、請求項1に記載の排水システムの有する特長に加えて毛髪などの塵を含む排水を流した場合においても、詰まりが生じにくいという特長を有する。
請求項3に記載の発明は、 前記区画された貯留室は、夫々連通管路で連通されてなる請求項1に記載の排水システムに関する。
近年、浴室としてはユニットバスが広く使用されているが、ユニットバスの床面とスラブとの間の空間は必ずしも充分ではないので、前記空間に大きな貯留室を設けることが困難な場合がある。
前記排水システムにおいては、複数の貯留室を連通管路で連通しているか、または高さの低い貯留室を側壁と同一の高さの壁で複数に区画し。各区画を連通管路で連通している。したがって、ユニットバスの床面とスラブとの間の空間が必ずしも充分ではない場合においても貯水容量を確保できるから、ユニットバスの浴槽から排水する場合のように、一時に大量の排水が排出される場合においても、排出された排水が溢れることがない。
請求項4に記載の発明は、前記サイフォン排水管から分岐して前記サイフォン排水管が接続された貯留室に連通する通気管を有し、前記通気管は、前記連通流路よりも低い高さに開口してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の排水システムに関する。
前記排水システムにおいては、貯留室の水位が高いときは、通気管の開口部が水面下に没し、サイフォン排水管においては排水は満流流れで排出される。したがって、排水音を殆ど生じさせることなく、排水を高速で処理できる。そして、貯留室の水位が低下して水面が通気管の開口部の下方に位置するようになると、通気管から空気が吸引されてサイフォン排水管内のサイフォン力が低減されるから、排水と空気とを同時に吸引することによる排水音の発生を特に効果的に低減できる。
請求項5に記載の発明は、水周り機器からの排水を導入する排水導入部は、前記区画された貯留室のうちの1つに接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システムに関する。
前記排水システムにおいては、前記排水導入部が接続された一の貯留室の水位が上がると、前記一の貯留室に連通するサイフォン排水管においてサイフォン現象が生じる。したがって、水周り機器から排水が排出されてからサイフォン排水管においてサイフォン現象が生じるまでの時間を大幅に短縮できる。
請求項6に記載の発明は、前記区画された貯留室に夫々異なる水周り機器からの排水導入部が接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システムに関する。
前記排水システムにおいては、たとえば前記区画された貯留室のうちの第1の貯留室には浴室からの雑排水管が接続され、前記第1の貯留室に隣接する第2の貯留室にはキッチンユニットからのトラップが接続されているというように、前記区画された貯留室には、夫々異なる水周り機器からの排水導入部が接続されている。
異なる水回り機器を使用することにより、第1の貯留室と第二の貯留室とに別個に排水が排出されるから、各サイフォン排水管は、ほぼ同一の頻度で使用される。したがって、サイフォン排水管内を清浄に保つことができる。
請求項7に記載の発明は、前記区画された貯留室の少なくとも1つに複数の排水導入部が接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システムに関する。
1つの貯留室に複数の排水導入部を接続することにより、排水導入部を各貯留室に接続するのに比較して貯留室の数を減らすことができる。
請求項9に記載の発明は、前記貯留室は、前記排水導入部と前記サイフォン排水管とを接続する継手であって、前記排水導入部が接続される基体と、前記基体において前記サイフォン排水管が接続される接続部とを備え、前記基体内部は分離壁によって複数に区画されてなる継手である請求項1に記載の排水システムに関する。
前記排水システムは、インクリーザやレデューサを多用することなく構成できるから、漏水が発生する可能性を大幅に低減できる。また、サイフォン排水管を接続する位置が低くできるから、排水システム全体としても床下への納まりがよい。更に、サイフォン排水管に勾配を付けて配管する必要がないから、配管も簡便になり、施工性が向上する。
加えて、継手に塵が詰まった場合には、継手の基体の蓋を外すか、または排水導入部からの接続を外すかして基体内部の塵を容易に除去できる。したがって、前記排水システムは、キッチンユニットなど、排水とともに生塵が排出されることの多い水周り機器に好適に使用できる。
更に加えて、前記排水システムにおいては、排水用継手の基体の内部に、サイフォン排水管が接続される部分を分離するように上部が開放された分離壁で複数の室に分離されているから、水周り機器からの排水は、基本的に最初は一方の室のみに流れ込む。そして、この室に接続されているサイフォン排水管においてサイフォン現象が発生する。このため、連続排水時はもう片方の室に接続されたサイフォン排水管は殆ど空の状態であるから、サイフォン排水管に過大なサイフォン力が生じ、排水導入部に設けられたトラップで封水切れや排水騒音が生じることが防止される。
一方、溜め流し排水の際は、前記排水用継手においては、一の室に連通するサイフォン排水管では処理能力不足のため、排水は内部の分離壁を乗り越えて前記一の室に隣接する他の室にも溜り、前記他の室に連通したサイフォン排水管からもサイフォン排水される。したがって、前記排水システムは、溜め流し排水の際にも処理能力が不足することがない。
請求項9に記載の発明は、前記継手の備える基体が有底筒状である請求項8に記載の排水システムに関する。
前記排水システムにおいては、排水導入部およびサイフォン排水管よりも直径の大きな円筒の両端開口部を底板と天板とで覆蓋するとともに、サイフォン排水管が接続される接続部を前記円筒の側面に複数設け、更に、内部を分離壁で複数の室に区分することにより、継手を形成できる。したがって、継手の構成が簡略化できる。
請求項10に記載の発明は、前記継手において、前記接続部が、前記基体に同一の高さに設けられてなる請求項8または9に記載の排水システムに関する。
前記排水システムの継手においては、接続部は、基体に同じ高さに設けられているから、サイフォン排水管の接続位置を何れも低くできる。したがって、床とスラブとの間隔が狭い場合においても配管が容易である。
請求項11に記載の発明は、前記基体を区分する分離壁は縦壁である請求項8〜10の何れか1項に記載の排水システムに関する。
前記排水システムは、継手の全ての接続部を基体の底部近傍に設けることができるから、床とスラブとの間隔が狭い場合においても配管が容易である。
本発明は、更に、水周り機器からの排水を排出する排水導入部と、排水導入部から排出された排水を一時貯留する貯留室と、前記貯留室から、前記水周り機器が設置された排水階床を縦方向に貫通する排水立管へ伸びるサイフォン排水管とを備え、前記サイフォン排水管は、所定位置から落差を以って排水立管に連結されてなる排水システムにおいて、前記排水導入部と前記サイフォン排水管とを接続する排水用継手であって、前記排水導入部が接続される基体と、前記基体において前記サイフォン排水管が接続される接続部とを備え、前記基体内部は分離壁によって複数に区画されてなる排水用継手を包含する。
請求項8のところで説明したように、前記排水用継手は、インクリーザやレデューサを多用することなく構成できるから、漏水が発生する可能性を大幅に低減できる。また、サイフォン排水管の接続位置を低くできるから、床下への納まりもよい。更に、サイフォン排水管に勾配を付けて配管する必要がないから、配管も簡便になり、施工性が向上する。
加えて、前記排水用継手においては、塵が詰まった場合には、基体が開閉可能な蓋部を有しているときは前記蓋部を外し、そうでない場合は、排水導入部との間の接続を外して内部の塵を容易に除去できる。したがって、前記排水用継手は、キッチンユニットなど、排水とともに生塵が排出されることの多い水周り機器用の排水システム用の継手として好適である。
また、前記排水用継手においては、サイフォン排水管が接続される部分を分離するように、基体の内部に分離壁が設けられ、分離壁の上部が開放されるか、または分離壁の上部に開口部が設けられるかして各室が連通している。したがって、水周り機器からの排水は、基本的に最初は一方の室のみに流れ込む。そして、この室に接続されているサイフォン排水管においてサイフォン現象が発生する。このため、連続排水時はもう片方の室に接続されたサイフォン排水管は殆ど空の状態であるから、サイフォン排水管に過大なサイフォン力が生じてトラップの封水切れや排水騒音が生じることが防止される。
一方、溜め流し排水の際は、前記一の室に連通するサイフォン排水管では処理能力不足のため、排水は内部の分離壁を乗り越えて前記一の室に隣接する他の室にも溜り、前記他の室に連通したサイフォン排水管からも排水される。したがって、溜め流し排水の際にも処理能力が不足することがない。
以上説明したように本発明によれば、排水時に顕著な騒音が生じるのを効果的に防止でき、また、上下方向の寸法が小さくでき、マンションなどの床下に容易に配設できる排水システムが提供される。
1.実施形態1
次に、本発明の排水システムの一例について説明する。
図1に示すように、実施形態1に係る排水システム100は、スラブ52を貫通して垂直方向に延在する排水立管9と、スラブ52とともに排水階床を構成する床面6上に載置されたユニットバス20からの排水が排出される雑排水管7と、雑排水管7に排出された排水を排水立管9に導入するサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5と、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5と雑排水管7とを接続するチャンバ11とを備える。雑排水管7およびチャンバ11は、夫々本発明における排水導入部および貯留室に相当する。
サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5は、スラブ52に沿って排水立管9に向かって延在する水平部4Aおよび水平部5Aと、前記水平部4Aおよび水平部5Aに連通するとともに、排水立管9に沿って垂下する垂下部4Bおよび垂下部5Bとを備えている。垂下部4Bおよび垂下部5Bの末端は、排水立管9のスラブ52よりも下方に設けられ、下方に向かって縮小する円錐状の形態を有する合流部継手9Aにおいて排水立管9に合流する。雑排水管7の入り口部にはトラップ7Aが設けられている。
排水システム100は、図2および図4において(A)に示すように、チャンバ11の内部が仕切り部材12で2つの小室11aおよび小室11bに区分されていてもよく、同図において(B)に示すように、チャンバ11Aおよびチャンバ11Bの2個のチャンバを設け、チャンバ11Aとチャンバ11Bとを天井部近傍において連通管13で連通してもよい。以下、前者の態様の排水システムを「態様A」と称し、後者の態様の排水システムを「態様B」と称する。態様Aおよび態様Bの排水システムにおいて、チャンバ11、チャンバ11A、チャンバ11Bは、何れも着脱可能な天井板を有しているが、図2以下においては、これらのチャンバの内部構造を示すために天井板は省略されている。
態様Aの排水システムにおいては、仕切り部材12は、チャンバ11の側壁よりも高さの低い仕切り壁である。したがって、チャンバ11の天井面と仕切り部材12との間には隙間がある。この隙間は、本発明の連通流路に相当する。また態様Aにおける小室11aおよび小室11bと、態様Bにおけるチャンバ11Aおよびチャンバ11Bはと、本発明の貯留室に相当し、中でも小室11aおよび小室11bは、貯水区画に相当する。また、態様Bにおける連通管13も本発明の連通流路に相当する。
態様Aの排水システムにおいては、小室11aには、雑排水管70およびサイフォン排水管4が接続され、小室11bには、サイフォン排水管5が接続されている。一方、態様Bの排水システムにおいては、雑排水管70およびサイフォン排水管4はチャンバ11Aに、サイフォン排水管5はチャンバ11Bに接続されている。なお、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5は、夫々水平部4Aおよび水平部5Aにおいてチャンバ11、チャンバ11A、またはチャンバ11Bに接続されている。なお、本実施形態においては、小室11aと小室11b、およびチャンバ11Aとチャンバ11Bとは同一の容積を有しているが、雑排水管7が接続される側の小室11aおよびチャンバ11Aを、雑排水管7が接続されない側の小室11bおよびチャンバ11Bよりも容積が小さくなるように構成すれば、小室11aおよびチャンバ11Aが雑排水管7からの排水で満水になるまでの時間を短縮できるから、より短時間でサイフォン排水管4においてサイフォン現象が生じ、排水流量を立ち上げることができる。逆に、小室11aおよびチャンバ11Aの容積を小室11bおよびチャンバ11Bよりも大きくすれば、小室11aおよびチャンバ11Aだけでなく、反対側の小室11bおよびチャンバ11Bにおいてもサイフォン効果を生じさせることができるから、サイホン排水管4およびサイホン排水管5においては、自浄作用により内部を清浄な状態に保持できる。
態様Aの排水システムにおいては、図3において(A)に示すように、サイフォン排水管4の水平部4Aから通気管14を分岐させて小室11aに連通させ、サイフォン排水管5の水平部5Aから通気管15を分岐させて小室11bに連通させてもよい。また、態様Bの排水システムにおいても、図3において(B)に示すように、サイフォン排水管4の水平部4Aから通気管14を分岐させてチャンバ11Aに連通させ、サイフォン排水管5の水平部5Aから通気管15を分岐させてチャンバ11Bに連通させてもよい。なお、通気管14および通気管15を設けた態様においては、図5において(C)に示すように、通気管14および通気管15の開口位置は、仕切り部材12の上縁よりも低いことが好ましい。
更に、態様Aの排水システムにおいては、図4において(B)に示すように、ユニットバス20以外の水周り機器、たとえばキッチンユニット(図示せず。)のトラップ70や洗濯機からの洗濯排水を排出する床トラップ(図示せず。)などを小室11bに接続して、前記キッチンユニットや洗濯機などのユニットバス20以外の水周り機器からの排水が小室11bに導入されるようにしてもよい。加えて、図4において(C)に示すように、ユニットバス20からの太い雑排水管7を小室11aに、洗面台などの排水量の少ない水周り機器からの細い排水管72を小室11bに接続してもよい。
更に、態様Aにおいて通気管14および通気管15を設けた態様の排水システムにおいても、図5に示すように、ユニットバス20の雑排水管7を小室11aに、キッチンユニットのトラップ70を小室11bに接続してもよい。なお、図5において(A)は前記態様の排水システムにおけるチャンバ11およびその近傍の構成を示し、(B)はチャンバ11およびその近傍を(ア)の方向から、(C)は(イ)の方向から、(D)は(ウ)の方向から見たところを示す。
以下、図5に示す態様の排水システムを例にとって排水システム100の作用について説明する。なお、図6〜図10においては、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5が互いに反対方向に延在しているように描かれているが、これは、説明の便のためであって、実際にはサイフォン排水管4とサイフォン排水管5とは互いに平行に延在している。
図6において(A)に示すように、ユニットバス20から排出された排水は、雑排水管7を通ってチャンバ11の小室11aに導入される。そして、小室11aに導入される排水によってサイフォン排水管4も満たされる。
小室11aおよびサイフォン排水管4が排水で満たされると、図6の(B)に示すように、サイフォン排水管4においてサイフォン現象が生じて小室11aの排水が急速に排出されると同時に、小室11aから溢れ出た排水が仕切り部材12を越えて小室11bに導入される。小室11bに導入された排水は、図7の(C)に示すように、サイフォン排水管5を通して直ちに排出される。
また、通気管14の開口部が水面下にある間は、サイフォン排水管4においても排水は満流流れで流れる。また、サイフォン排水管5から排水立管9に空気が挿入されるから、サイフォン排水管4において満流流れが生じている間もサイフォン排水管4内に過剰なサイフォン力が生じることがないから、排水騒音の発生が防止される。
サイフォン排水管4からの排水が進行して小室11a内の水面が通気管14の開口部よりも下方になると、図7の(D)に示すように、通気管14からサイフォン排水管4に空気が導入され始める。そして、図8において(E)に示すように、通気管14から導入された空気がサイフォン排水管4に達すると、サイフォン排水管4内の流れは、排水と空気とが混合した混合流れになる。
これを図示すると、図12の(B)において一点鎖線で示すように、サイフォン排水管4においては、排水流量が急速に立ち上がり、暫く最大流量で排水が流れたあと、雑排水管7からの排水の流入量が減少するのに応じて徐々に排水流量が減少する。一方、サイフォン排水管5においては、二点鎖線で示すように、サイフォン排水管4における排水流量がピークに達したときに、若干の排水流量が見られるが、サイフォン排水管4における排水流量がピークを過ぎると、サイフォン排水管5からの排水量は殆どゼロになる。
このように排水システム100においては排水流量が振動することがないから、排水騒音の発生も防止される。
また、排水の排出が進行して通気管14の開口部が水面上に露出すると、通気管14から導入された空気によってサイフォン力が低減されるから、排水終了間際においてサイフォン排水管4内部の流れが穏やかになる。したがって排水終了間際に空気と排水とがサイフォン排水管4に急激に吸引されることによる排水騒音の発生も防止される。
更に、小室11aとサイフォン排水管4とが排水で満たされた時点でサイフォン排水管4内でサイフォン現象が生じるから、図12において(B)に示すように、雑排水管7から排水が導入されてから排水流量が立ち上がるまでの時間が大幅に短縮される。
これに対して、チャンバ11内に仕切り部材12を有しない排水システムにおいては、図9において(A)に示すように、雑排水管7からチャンバ11に排水が導入されると、図9において(B)に示すように、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5の両方においてサイフォン現象が生じる。そして、排水が進行して水面が低下しても、通気管15と通気管14とが同時に水面上に露出するとは限らず、たとえば通気管14が先に水面上に露出したり、図10において(C)に示すように通気管15が先に水面上に露出したりする。たとえば通気管15が先に露出すると、通気管15からサイフォン排水管5に空気が導入されてサイフォン排水管5内部で排水と空気とが入り混じり、図12の(A)において二点鎖線で示すように、排水が断続的に排出されるとともに、排水と空気とが混ざり合う音が通気管15を通して外部に聞こえる。また、同図の(A)において一点鎖線で示すように、サイフォン排水管4においても排水流量が顕著に振動し、これも排水騒音の原因になる。
さらに、ユニットバス20や浴室からは排水に混じって毛髪や糸くずが排出されることが多いが、図11において(A)に示すように、排水システム100においては、排水中の毛髪や糸くずは雑排水管7を通って小室11bに流れ込み、そのままサイフォン排水管4に排出される。したがってサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5において詰まりが生じ難い。
それに対し、チャンバ11に仕切り部材12を設けない場合は、同図において(B)に示すように、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5の両方から毛髪や糸くずが吸引されてサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5の入り口部を跨ぐように引っ掛かりやすい。したがって、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5において詰まりが生じ易い。
2.実施形態2
以下、本発明の排水システムの別の例について説明する。図13において図1と同一の符号は、前記符号が図1において示すのと同一の構成要素を示す。
図13に示すように、実施形態2に係る排水システム102は、スラブ52とともに排水階床を構成する床面6上に載置されたキッチンユニット22から排出される排水を処理するためのものであり、キッチンユニット22から排水を排出するトラップ70とサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5とを接続するのに、実施形態1に係るチャンバ11に代えて継手30を用いた点で、実施形態1に係る排水システム100とは異なる。なお、トラップ70は、本発明の排水システムにおける排水導入部に相当する。
継手30は、図14〜図16に示すように、本発明における基体に相当する基体31と、本発明の接続部に相当し、基体31の側面に立設された管体32および管体33とを備える。管体32および管体33は、何れも本発明における接続部に相当する。基体31は有底円筒状であって底部31aを有し、底部31aの外側には、フランジ31bが半径方向に沿って外側に延在している。実施形態1においては、管体32および管体33は同一の高さに設けられているが、異なる高さに設けられていてもよい。
管体32にはサイフォン排水管4が、管体33にはサイフォン排水管5が接続される。管体32、管体33は20A相当とするのが好ましく、夫々に段差32a、33aが形成されている。管体32および管体33にサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5を接続するときは、管体32にサイフォン排水管4を、管体33にサイフォン排水管5を差し込み、サイフォン排水管4の先端を段差32aに、サイフォン排水管5の先端を段差33aに突き当てて接着剤で接着することにより、水密に接続される。なお、フランジ31bにビス穴31c等を穿孔しておき、床面6への固定も容易にできるようにするのが良い。なお、管体32および管体33は、必ずしも平行でなくてもよく、図18および図19に別方向を向いて設置されていても良いことは言うまでもない。
基体31は、基体31よりも背丈の低い縦分離壁38にて二つの室31A、31Bに区分され、この二つの室31A、1Bは縦分離壁38の頂部が解放されて互いに連通している。そして、管体32は室31Aに、管体33は室31Bに連通している。したがって縦分離壁38は、本発明における仕切り部材に相当し、室31Aおよび室31Bは、何れも貯留室に相当する。
縦分離壁38は、図14〜図16に示すように、基体31の内部を均等に二分するように基体31の内部中央に立設してもよく、図5に示すように、室31Aの容量が室31Bよりも大きくなるように基体31の一方に寄せて立設してもよい。また、図18および図19に示すように、縦分離壁38は半筒状をなして室31Bを区画し、室31A側の容量が大きくなるようにしてもよく、図20に示すように、筒状をなして室31Bと室31Aとを区画するようにしてもよい。
また、本発明の基体31の形状は円筒状のものに限定されないことは勿論であり、図21に示すように直方体状であっても良い。また、図22に示すように、直方体の上に円筒体31dを重ねた形態であってもよい。直方体の上に円筒体31dを重ねることにより、例えばトラップ70の径が50Aであるときにトラップ70との接続がより容易になる。なお、図21および図22に示す例においては、縦分離壁38は、図18および図19に示す縦分離壁38と同様の形態を有している。
これらの例においては、トラップ70の末端は、室31Aの上方に位置するように配設されている。
以下、排水システム102の作用について説明する。
排水システム102においてキッチンユニット22から排出された排水は、トラップ70を通って継手30に向かう。そして、トラップ70から導入された排水は、先ず、室31Aのみに流れ込む。そして、室31Aに接続されている管体32を通してサイフォン排水管4に排水が流れ込む。サイフォン排水管4が排水で満たされると、サイフォン現象が発生し、連続的に排水される。
連続排水の際は基本的に室31Bには水がなく、従って、管体33およびサイフォン排水管5は基本的に空になっているため、トラップ70から空気を吸うことがないので、排水騒音が低減される。また、トラップ70に過剰なサイフォン力がかからないので、トラップ70において封水切れが生じることが防止される。
一方、溜め流し排水の際は、室31Aのみでは処理能力が不足するので、排水は縦分離壁38の頂部を乗り越えて他方の室31B内にまで排水が溜る。したがって、サイフォン排水管4およびサイフォン排水管5の2本でサイフォン現象が生じ、連続的に排水される。
実施形態2に係る継手30においては管体32および管体33が同一の高さで、しかも底部31aの近傍に立設されている。またサイフォン排水管4およびサイフォン排水管5の何れも無勾配で配置できる。したがって、床面6とスラブ52との空間が狭い場合でも、容易に設置でき、しかも設置作業に手間がかからないという特徴を有している。
本発明の排水システムは、キッチンユニットおよびユニットバス以外に、洗濯機、洗面台などの水周り機器から排出される排水に好適に適用できる。
図1は、実施形態1に係る排水システムの全体的な構成を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係る排水システムにおけるチャンバ近傍の構成の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係る排水システムにおけるチャンバ近傍の構成の別の例を示す斜視図である。 図4は、実施形態1に係る排水システムにおけるチャンバ近傍の構成の更に別の例を示す平面図である。 図5は、実施形態1に係る排水システムにおけるチャンバ近傍の構成の更に別の例を示す斜視図および三面図である。 図6は、実施形態1に係る排水システムの作用を示す説明図である。 図7は、実施形態1に係る排水システムの作用を示す説明図である。 図8は、実施形態1に係る排水システムの作用を示す説明図である。 図9は、従来の排水システムの作用を示す説明図である。 図10は、従来の排水システムの作用を示す説明図である。 図11は、実施形態1および従来の排水システムに毛髪が流入したときの様子を示す説明図である。 図12は、実施形態1および従来の排水システムにおけるサイフォン排水管の排水流量の時間変化を示すグラフである。 図13は、実施形態2に係る排水システムの全体的な構成を示す断面図である。 図14は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の正面図である。 図15は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の平面図である。 図16は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の一部切断側面図である。 図17は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の別の例を示す一部切断側面図である。 図18は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の更に別の例を示す透視図である。 図19は、図18に示す排水用継手の平面図である。 図20は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の更に別の例を示す透視図である。 図21は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の更に別の例を示す斜視図である。 図22は、実施形態2の排水システムに使用される排水用継手の更に別の例を示す斜視図である。 図23は、既存の部材を接続して排水用継手を構成した例を示す側面図である。 図24は、従来提案された排水用継手の例を示す側面図である。
符号の説明
4 サイフォン排水管
4A 水平部
4B 垂下部
5 サイフォン排水管
5A 水平部
5B 垂下部
6 床面
7 雑排水管
7A トラップ
9 排水立管
9A 合流部継手
11 チャンバ
11A チャンバ
11B チャンバ
12 仕切り部材
13 連通管
14 通気管
15 通気管
20 ユニットバス
22 キッチンユニット
30 継手
31 基体
31A 室
31B 室
32 管体
33 管体
38 縦分離壁
52 スラブ
70 トラップ
72 排水管
100 排水システム
102 排水システム

Claims (11)

  1. 水周り機器から排出された排水を一時貯留する貯留室と、
    前記貯留室から所定の落差を以って排水排出部に接続されるサイフォン排水管と
    を備え、
    前記貯留室は複数に区画され、区画された貯留室の夫々にサイフォン排水管が接続されてなるとともに、各貯留室を連通する連通流路を備えることを特徴とする排水システム。
  2. 前記貯留室は、前記貯留室の側壁よりも高さの低い仕切り部材によって複数に区分されてなる請求項1に記載の排水システム。
  3. 前記区画された貯留室は、夫々連通管路で連通されてなる請求項1に記載の排水システム。
  4. 各サイフォン排水管は、前記サイフォン排水管から分岐して前記サイフォン排水管が接続された貯留室に連通する通気管を有し、前記通気管は、前記連通流路よりも低い高さに開口してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の排水システム。
  5. 水周り機器からの排水を導入する排水導入部は、前記区画された貯留室のうちの1つに接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システム。
  6. 前記区画された貯留室には夫々異なる水周り機器からの排水導入部が接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システム。
  7. 前記区画された貯留室の少なくとも1つに複数の排水導入部が接続されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の排水システム。
  8. 前記貯留室は、排水導入部と前記サイフォン排水管とを接続する継手であって、前記排水導入部が接続される基体と、前記基体において前記サイフォン排水管が接続される接続部とを備え、前記基体内部は分離壁によって複数に区画されてなる継手である請求項1に記載の排水システム。
  9. 前記継手の備える基体は有底筒状である請求項8に記載の排水システム。
  10. 前記継手において、接続部は、前記基体に同一の高さに設けられてなる請求項8または9に記載の排水システム。
  11. 前記基体を区分する分離壁は縦壁である請求項8〜10の何れか1項に記載の排水システム。
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