JPS6026895B2 - 排水トラツプにおける水封機能維持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流し台、洗面器、浴室等の排水管に設けられる
排水トラツプに関するもので、更に詳しくは、その水封
機能を完全ならしめる装置に関するものである。

排水トラップは周知のように排水管を例えばＳ字状等
に湾曲させてそこに一定量の排水が貯溜するようにして
臭気の流通を阻止し防臭の役目を果たす器具であり、貯
溜する水の深さ（封水深と称する）が例えば５仇舷以上
と言うような規格が定められている。しかるにこの規格
以上になるようトラツプの封水深を設計した場合にも、
なお一時に多量の排水を流すとその排水による吸引作用
（自己サイホン作用と称される）が起こってトラップ内
の水の一部が流れ出てしまい、防臭の役割を果たさなく
なることがあった。本発明は上記排水トラップの欠陥を
解消することを目的としたもので、トラップの流入側排
水管の途中に大部分の排水は溢出口から溢出通過させる
も少量の排水のみを一時的に貯溜する貯溜器を設け、そ
の少量の排水を水溜器に開設した小孔から徐々に流出さ
せて前記トラップに流すように構成したことを特徴とす
る水封機能維持装置である。以下その一実施例を図面と
共に詳細に説明すると、第１図は流し台に取付される排
水装置の一例を示したもので、１は大型の洗い糟に固着
される塵芥受館２を付設し公知の排水器、３はこれに隣
接した４・型の洗い糟に固着される公知の排水器で、該
排水器３は枝管４により排水器５に連結されている。

６はＳトラツプで、該Ｓトラップの両端部は可榛性を持
たせるために蛇腹６′，６″状に形成されており、床面
７の排水口８との連結が容易に行なわれるようにしてい
る。

そしてこのＳトラツブの封水深は符号ｈで表わされる。
本発明ではこのＳトラツプの流入側排水管の途中に第２
図に示したような少量の排水を一時的に貯溜する水溜器
９を設ける。即ち、底面１０に多数の小孔１１を開設し
た有底円筒形の水溜器９は、周側壁１２の上部全周に溢
出口１３が形成され、さらに上端関口部の外周に鍔１４
が一体に形成されたもので、これを排水管５内に金言１
４を介して設置する。このため、排水器１又は３から流
された排水は水溜器９に入り、その大部分は溢出口１３
から溢出してＳトラツプ６の湾曲した排水流路を通って
排水口８に排出されるが、水溜器内には常に少量の排水
Ｗ′が貯溜される。

このため、前述した自己サイホン作用が働いてＳトラツ
プ６内の封水ｗが少なくなり、隙間ｇから臭気が漏洩す
ることとなっても、水溜器９内の排水ｗ′が小孔１１か
ら徐々に流出するので、この排水ｗ′により隙間ｇが補
填されて臭気の流通を阻止するものである。なお、この
実施例では多数の小孔１１を開設したが、これは別段多
数であることを要せず、１個の４・孔であってもこれか
ら徐々に排水が流出するように構成すればよい。また、
本発明は実施例図に示したＳトラツプのみならず、Ｐト
ラツプ、Ｕトラップ等の管トラップ或いはベル型トラッ
プ等種々形式のトラップに適用出釆るものである。以上
説明したように、本発明は簡単な構成によって排水トラ
ップの水勢機能の維持が出来るので、確実に臭気を阻止
出来ると共に、これによってトラツプの封水深を浅く設
計することも出来るので装置の小型化も実現出釆る等有
益なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は流し
台に取付される排水装置の縦断面図、第２図は水溜器の
斜視図である。 ５…排水管、６・・・Ｓトラツプ、９・・・水溜器、１
１…小孔、１３…溢出口。 第２図 図 糠

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 排水流路を湾曲させたトラツプを形成してこれに所
   定量の排水を貯溜させ臭気の流通を阻止するようにした
   排水トラツプにおいて、該トラツプの流入側排水管の途
   中に有底円筒形のの水溜器を設け、該水溜器の底面には
   小孔を開設すると共に該水溜器の周側壁の上部に溢出口
   を形成し、該水溜器に貯溜された少量の排水を前記小孔
   から徐々に流出させて前記トラツプに流すように構成し
   たことを特徴とする排水トラツプにおける水封機能維持
   装置。