JP4332603B2 - 排水トラップ - Google Patents

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JP4332603B2
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機または浴室等に用いられる防水パン等の排水機器に用いられる排水トラップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、洗濯機または浴室等に用いられる防水パンや、あるいは流し台や洗面台等の、使用によって排水が生じる各種の生活排水機器(以下、「排水機器」と呼ぶ)には、使用によって生じた排水を下水側等に排出する排水装置が取り付けられている。これら排水装置には、単に排水を集めて下水側等に排出するだけの単純な排水装置もあるが、排水の流路中に封水と呼ばれる必ず排水が溜まる部分を設けて、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に進入することを防止する機能を備えた、排水トラップと呼ばれる排水装置がよく知られている。
以下に従来よく知られた排水トラップの配管例を、図面を参照しつつ説明する。
【0003】
図10に示した従来例は、排水機器である防水パンに、排水エルボまたは排水トラップと呼ばれる排水装置を施工した状態を示すものであって、以下に記載した排水トラップ、排水エルボ、およびそれらが取り付けされる防水パン等の各部材より構成されてなる。
排水トラップは、以下に記載したトラップ本体、フランジ部材、防臭椀部、防臭筒部材、より構成されてなる。
トラップ本体は有底略円筒形状にして上方に雌螺子を設けた開口部を備え、また側面方向に内部の排水を排出する排出口を設けた外壁部と、外壁部の円形と同心円状に設けた、封水部を形成する防臭椀部分とからなり、更にその側面に、後記する排水エルボからの排水をトラップ本体の防臭椀部分内へ導入するための接続機構として枝管部を備えてなる。
フランジ部材は、上下に開口した円筒形状の部材であって、上端には鍔部を設け、また外周面にはトラップ本体の開口部の雌螺子と螺合する雄螺子を設けてなり、内側には前記開口部に連通する排水口を開口している。
防臭筒部材は、上下端とも開放された円筒体であって、上端は前記フランジ部材の排水口と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端は前記防臭椀部内に配置されて封水部を形成してなる。
排水エルボは、単純に内部に排水を流すための排水装置であって、上記のように、浴槽からの排水がその内部に流れ込むと同時に、浴槽載置部上の排水も流入するように排水口が設けられており、浴槽からの排水と、浴槽載置部上からの排水の両方を、パイプ等を介して排水トラップに流入するように配管されている。
防水パンは、使用者が身体を洗う洗い場部と、浴槽を載置する浴槽載置部と、からなり、また、洗い場部、浴槽載置部それぞれに取付部を開口して、洗い場部には後述する排水トラップを、また浴槽載置部にはやはり後述する排水エルボ部材を、防水パンの下面側、すなわち床下空間内に取り付けている。
浴槽は防水パンの浴槽載置部上に載置される部材であって、排水口に排水栓を備え、該排水栓から、浴槽内の排水が排水エルボ内に直接流れ込むように配管が行われている。
【0004】
上記排水装置である排水トラップ及び排水エルボは、以下のようにして、排水機器である浴槽及び防水パンに施工される。
まずトラップ本体と排水エルボを、枝管部を介して接続する。その後、トラップ本体の開口部と、フランジ部材の鍔部とで、洗い場部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、トラップ本体を洗い場部に取り付け固定し、更に排出口をパイプ管等を介して、下水側の配管に接続する。
同様に、排水エルボの開口と、フランジ部材の鍔部とで、浴槽載置部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、排水エルボを洗い場部に取り付け固定する。
次に、トラップ本体内部に防臭椀部を取り付け、更に排水口に防臭筒部材を取り付けする。
その後、浴槽載置部上に、排水栓から、排水が排水エルボ内に直接流れ込むように浴槽を載置して、排水トラップを含む排水配管施工が完了する。
【0005】
上記のように配管された、排水トラップを含む排水配管において、洗い場部から排水が発生した場合、排水は、排水口から、防臭筒部材、防臭椀部を介して最終的に排出口から下水側配管へと排出される。
【0006】
また、浴槽及び浴槽載置部から排水が発生した場合、排水は排水栓、排水エルボ、枝管部、防臭椀部を介して最終的に排出口から下水側配管へと排出される(但し、浴槽載置部に排水があった場合は、排水栓には排水が流れない)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような構造の排水装置には以下のような問題があった。
排水機器の使用時にあって、例えば浴槽から排水を行った場合、排水は浴槽内から、排水栓、排水エルボ、枝管部、封水部、の順に流れ、最後に排出口より下水側に排出されるのが正しい流れ方であるが、排出口の排出能力を超える程に大量の排水があった場合、排水エルボ側、すなわち枝管部から排出口に至る排水経路の途中に封水部があるため、排水が排出口ではなく、封水部から排水トラップの排水口に溢れ出る、逆流と呼ばれる現象を生じることがあった。また同様に洗い場部から排水を行った場合にも、排出口の排出能力を超える程に大量の排水があった場合、枝管部を介して封水部から排水エルボや排水栓に逆流を発生し、浴槽載置部上や浴槽内に排水が溢れ出る場合があった。
本発明は上記のような課題を解決するために研究開発されたものであって、排水トラップと、該排水トラップに接続されている排水装置において、それらの間での逆流を防ぐ排水トラップを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の排水トラップは、排水が流入する排水口(2)、下水側への排水配管に接続される排出口(3)、前記排水口(2)から前記排出口(3)に至って構成され、かつ内部に封水部を有する排水口流路(W1)、及び該排水口流路(W1)中に設けられる有底筒状の部材であって、トラップ本体(1)から着脱自在とした防臭椀部(4)、を備えたトラップ本体(1)と、上下端とも開放された筒体であって、上端は排水口(2)と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端は前記防臭椀部(4)内に配置されて防臭椀部(4)と共に封水部を形成する防臭筒部材(5)と、他の排水装置からの排水が流入する、トラップ本体(1)側面に設けた枝管部(6)と、該枝管部(6)と前記排出口(3)若しくは排出口(3)近傍とを、上記排水口流路(W1)の封水部を通過しないように連通する、トラップ機能を有した枝管流路(W2)と、上記トラップ本体(1)内において、排水口流路(W1)と枝管流路(W2)とを区画する流路分離壁(7)と、より構成される排水トラップにおいて、排水口流路(W1)中の封水部中の防臭椀部(4)の上端に切欠部(4a)を設け、この切欠部(4a)がトラップ本体(1)に対し排出口(3)に向かう方向にのみ取り付けることができる方向規制機構を備えたことを特徴とする排水トラップである。
【0012】
請求項2に記載の本発明の排水トラップは、上記流路分離壁(7)を、トラップ本体(1)内部において、上下方向に設けたことを特徴とする上記段落0008に記載の排水トラップである。
【0013】
請求項3に記載の本発明の排水トラップは、上記流路分離壁(7)を、トラップ本体(1)内部において、水平方向に設けたことを特徴とする上記段落0008に記載の排水トラップである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第一実施例を、図面を参照にしつつ説明する。図1乃至図3に示した、本発明の第一実施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フランジ部材(8)、防臭椀部(4)、防臭筒部材(5)、より構成されてなる。
【0015】
トラップ本体(1)は有底略円筒形状にして上方に雌螺子を設けた開口部(9)を備え、また側面方向に内部の排水を排出する排出口(3)を設けた外壁部(10)と、排出口(3)に向かう空間側が多少とも広くなるよう外壁部(10)の円形に対して排出口(3)と反対の方向に偏芯した位置に着脱自在に備えた、封水部を形成する防臭椀部(4)とからなり、更に防臭椀部(4)の側面位置から排出口(3)近傍までに、外壁部(10)の底面から上下方向に、トラップ本体(1)内部を横方向に区画分離する流路分離壁(7)を2枚平行に設けてなる。またトラップ本体(1)には突起部(11)を、防臭椀部(4)には凹部(12)を、方向規制機構としてそれぞれ設けてなり、該突起部(11)と凹部(12)とによって、防臭椀部(4)がトラップ本体(1)に対し定まった方向にのみ取り付けられるように構成されてなる。
上記防臭椀部(4)は有底円筒状の部材であって、上方に排水が流入する開口を備え、また側面上端の、上記方向規制部材によってトラップ本体(1)に対して定められる、排出口(3)に向かう方向であって、流路分離壁(7)の間となる位置に、排水を優先的に排出する切欠部(4a)を設けている。
ここで、トラップ本体(1)内部に、前記防臭椀部(4)の開口から、封水部、切欠部(4a)を介し、更に流路分離壁(7)によって区画された空間から排出口(3)に至る排水口流路(W1)が形成される。
枝管部(6)は、後記する排水エルボ(E)からの排水をトラップ本体(1)側へ導入するための接続機構である。またトラップ本体(1)内部には、該枝管部(6)から、トラップ本体(1)の外壁部(10)と、防臭椀部(4)及び流路分離壁(7)との間の空間を通して排出口(3)に至る、枝管流路(W2)が形成されてなる。
また該枝管流路(W2)には、枝管部(6)の上端と、排出口(3)の下端との間の高低差を利用して、排水口流路(W1)とは別個に封水部を形成したため、該枝管流路(W2)はトラップ機能を備えている。
フランジ部材(8)は、上下に開口した円筒形状の部材であって、上端には鍔部(13)を設け、また外周面にはトラップ本体(1)の開口部(9)の雌螺子と螺合する雄螺子を設けてなり、内側には前記開口に連通する排水口(2)を設けている。
防臭筒部材(5)は、上下端とも開放された円筒体であって、上端は前記フランジ部材(8)の排水口(2)と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端は前記防臭椀部(4)内に配置されて封水部を形成してなる。
排水エルボ(E)は、単純に内部に排水を流すための排水装置であって、後述する浴槽(B)からの排水がその内部に流れ込むと同時に、浴槽載置部上の排水も流入するように開口が設けられており、浴槽(B)からの排水と、浴槽載置部上からの排水の両方を、枝管部(6)を介してトラップ本体(1)内部に流入するように配管される。
【0016】
上記の段落0015に記載の排水トラップは、下記の排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)に配管される。
防水パン(P)は、使用者が身体を洗う洗い場部と、浴槽(B)を載置する浴槽載置部と、からなり、また、洗い場部、浴槽載置部それぞれに取付部を開口して、洗い場部には前記した排水トラップを、また浴槽載置部には後記する排水エルボ(E)を、防水パン(P)の下面側、すなわち床下空間内に取り付けている。浴槽(B)は防水パン(P)の浴槽載置部上に載置される部材であって、内部の排水を排出する排水栓をその底面に備えてなる。
【0017】
上記排水装置である排水トラップ及び排水エルボ(E)は、以下のようにして、排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)に施工される。
まずトラップ本体(1)と排水エルボ(E)を、枝管部(6)を介して接続する。その後、トラップ本体(1)の開口部(9)と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、洗い場部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、トラップ本体(1)を洗い場部に取り付け固定し、更に排出口(3)をパイプ管等を介して、下水側の配管に接続する。
同様に、排水エルボ(E)の開口と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、浴槽載置部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、排水エルボ(E)を洗い場部に取り付け固定する。
次に、トラップ本体(1)内部に防臭椀部(4)を取り付け、更に排水口(2)に防臭筒部材(5)を取り付けする。
その後、浴槽載置部上に、排水栓から、排水が排水エルボ(E)内に直接流れ込むように浴槽(B)を載置して、排水トラップを含む排水配管施工が完了する。
【0018】
上記のように配管された、排水トラップを含む排水配管において、洗い場部から排水が発生した場合、排水は、排水口流路(W1)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0019】
また、浴槽(B)及び浴槽載置部から排水が発生した場合、排水は枝管流路(W2)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0020】
以上のように構成した排水配管においては、排水口(2)側からの排水は排水口流路(W1)、枝管部(6)側からの排水は枝管流路(W2)、とトラップ本体(1)内でそれぞれ独立した別流路を形成し、枝管部(6)からの排水が、排水口(2)側の封水部を通過しないように構成したので、枝管部(6)、すなわち浴槽載置部側からの排水が、排水口(2)すなわち洗い場部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出され、また逆に洗い場部側の排水が浴槽(B)内あるいは浴槽載置部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出される。
【0021】
また、防臭椀部(4)は方向規制機構によって、切欠部(4a)が排出口(3)に向かうように備えられるため、排水口流路(W1)を流れる排水の流れは、常に排出口(3)に向かってゆく流れのみとなり、排水の効率が良く、また逆流が生じないものとなっている。
【0022】
また、防臭椀部(4)はトラップ本体(1)の外壁部(10)の円形に対して、排出口(3)の反対の方向に偏芯した位置に設けられているため、枝管流路(W2)からの排水は、防臭椀部(4)に向かうよりも排出口(3)に向かう量が圧倒的に多くなり、より一層効果的に逆流を防止することができる。
【0023】
また、枝管部(6)内に排水中の汚泥などが堆積して管詰まりが生じた場合、防臭椀部(4)をトラップ本体(1)から取り外し、枝管部(6)のトラップ本体(1)側の開口から、高圧の水流を押し当てるか、コイル状に巻いた金属線を挿通して押し当てる等することで、管詰まりの原因である汚泥などを破砕し、管詰まりを解消することができる。なお、上記のように高圧の水流によって管詰まりを解消する方法は高圧洗浄法、金属のコイル線によって管詰まりを解消する方法はカンツール法とそれぞれ呼ばれている。
【0024】
次に、本発明の第二実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図4乃至図6に示した、本発明の第二実施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フランジ部材(8)、防臭椀部(4)、防臭筒部材(5)、より構成されてなる。
【0025】
トラップ本体(1)は上方に雌螺子を設けた開口部(9)を備え、また側面方向に内部の排水を排出する排出口(3)を設けたケーシング体である外壁部(10)と、開口部(9)から取り出せる位置に着脱自在に備えた、封水部を形成する防臭椀部(4)とからなり、更に防臭椀部(4)の側面位置から排出口(3)近傍までに、外壁部(10)側壁内面を上下方向に区画分離する、水平方向に設けた流路分離壁(7)を設けてなる。
またトラップ本体(1)には突起部(11)を、防臭椀部(4)には凹部(12)を、方向規制機構としてそれぞれ設けてなり、該突起部(11)と凹部(12)とによって、防臭椀部(4)がトラップ本体(1)に対し定まった方向にのみ取り付けられるように構成されてなる。
上記防臭椀部(4)は有底円筒状の部材であって、上方に排水が流入する開口を備え、また側面上端の、上記方向規制部材によってトラップ本体(1)に対して定められる、排出口(3)に向かう方向であって、流路分離壁(7)の間となる位置に、排水を優先的に排出する切欠部(4a)を設けている。
ここで、トラップ本体(1)内部に、前記防臭椀部(4)の開口から、封水部、切欠部(4a)を介し、更に流路分離壁(7)によって区画された空間のうち、上方側から排出口(3)に至る排水口流路(W1)が形成される。
枝管部(6)は、後記する排水エルボ(E)からの排水をトラップ本体(1)側へ導入するための接続機構である。またトラップ本体(1)内部には、該枝管部(6)から、トラップ本体(1)の外壁部(10)と、防臭椀部(4)及び流路分離壁(7)との間の空間を通して排出口(3)に至る、枝管流路(W2)が形成されてなる。
また該枝管流路(W2)には、枝管部(6)の上端と、排出口(3)の下端との間の高低差を利用して、排水口流路(W1)とは別個に封水部を形成したため、該枝管流路(W2)はトラップ機能を備えている。
フランジ部材(8)、防臭筒部材(5)、及び排水エルボ(E)は、上記段落0015に記載された第一実施例の各部材と同一に構成されてなる。
【0026】
また、上記の段落0025に記載の排水トラップが施工される、排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)は、上記段落0016に記載された第一実施例の各部材と同一に構成されてなる。
【0027】
上記排水装置である排水トラップ及び排水エルボ(E)は、以下のようにして、排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)に施工される。
まずトラップ本体(1)と排水エルボ(E)を、枝管部(6)を介して接続する。その後、トラップ本体(1)の開口部(9)と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、洗い場部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、トラップ本体(1)を洗い場部に取り付け固定し、更に排出口(3)をパイプ管等を介して、下水側の配管に接続する。
同様に、排水エルボ(E)の開口と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、浴槽載置部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、排水エルボ(E)を洗い場部に取り付け固定する。
次に、トラップ本体(1)内部に防臭椀部(4)を取り付け、更に排水口(2)に防臭筒部材(5)を取り付けする。
その後、浴槽載置部上に、排水栓から、排水が排水エルボ(E)内に直接流れ込むように浴槽(B)を載置して、排水トラップを含む排水配管施工が完了する。
【0028】
上記のように配管された、排水トラップを含む排水配管において、洗い場部から排水が発生した場合、排水は、排水口流路(W1)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0029】
また、浴槽(B)及び浴槽載置部から排水が発生した場合、排水は枝管流路(W2)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0030】
以上のように構成した排水配管においては、排水口(2)側からの排水は排水口流路(W1)、枝管部(6)側からの排水は枝管流路(W2)、とトラップ本体(1)内でそれぞれ独立した別流路を形成し、枝管部(6)からの排水が、排水口(2)側の封水部を通過しないように構成したので、枝管部(6)、すなわち浴槽載置部側からの排水が、排水口(2)すなわち洗い場部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出され、また逆に洗い場部側の排水が浴槽(B)内あるいは浴槽載置部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出される。
【0031】
また、防臭椀部(4)は方向規制機構によって、切欠部(4a)が排出口(3)に向かうように備えられるため、排水口流路(W1)を流れる排水の流れは、常に排出口(3)に向かってゆく流れのみとなり、排水の効率が良く、また逆流が生じないものとなっている。
【0032】
また、排水口流路(W1)は枝管流路(W2)よりも上方に構築されてなるため、枝管流路(W2)からの排水は、防臭椀部(4)に向かうよりも排出口(3)に向かう量が圧倒的に多くなり、より一層効果的に逆流を防止することができる。特にこの時、枝管流路(W2)の封水部の上端となる排出口(3)の下端を、排水口流路(W1)の封水部の上端となる防臭椀部(4)の切欠部(4a)の下端よりも高い位置となるように配置しておけば、上記効果は更に強く作用する。
【0033】
また、枝管部(6)内に排水中の汚泥などが堆積して管詰まりが生じた場合、上記段落0023に記載した第一実施例の場合と同様に、防臭椀部(4)をトラップ本体(1)から取り外し、枝管部(6)に高圧洗浄法やカンツール法を行うことで、管詰まりを解消することができる。
【0034】
次に、本発明の第三実施例を、図面を参照しつつ説明する。
図7乃至図9に示した、本発明の第三実施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フランジ部材(8)、第一流路分離壁(7a)、防臭筒部材(5)、等の各部材より構成されてなる。
【0035】
トラップ本体(1)は有底略円筒形状にして上方に雌螺子を設けた開口部(9)を備え、また側面方向に内部の排水を排出する排出口(3)を設けた外壁部(10)と、排出口(3)に向かう空間側が多少とも広くなるよう外壁部(10)の円形に対して排出口(3)と反対の方向に偏芯した位置に備えた、封水部を形成する防臭椀部(4)とからなり、更に防臭椀部(4)内であって、防臭椀部(4)と後述する防臭筒部材(5)との間の空間に、防臭椀部(4)内を左右に区画分離する、上下方向に備えた第一流路分離壁(7a)を防臭椀部(4)に対して着脱自在に設け、また、防臭椀部(4)の外側面2箇所から、トラップ本体(1)内部であって、防臭椀部(4)の外側空間を横方向に区画分離する第二流路分離壁(7b)を2枚平行に設けてなる。
ここで、トラップ本体(1)内部に、前記防臭椀部(4)の第一流路分離壁(7a)及び第二流路分離壁(7b)によって区画される空間であって、前記防臭椀部(4)の開口から、封水部、切欠部(4a)を介し、排出口(3)に至る排水口流路(W1)が形成される。
枝管部(6)は、後記する排水エルボ(E)からの排水をトラップ本体(1)の防臭椀部(4)内へ導入するための接続機構である。またトラップ本体(1)内部には、該枝管部(6)から、トラップ本体(1)の防臭椀部(4)を含む外壁部(10)と、第一流路分離壁(7a)、及び第二流路分離壁(7b)との間の空間を通して排出口(3)に至る、枝管流路(W2)が形成されてなる。
また該枝管流路(W2)には、枝管部(6)の上端と、防臭椀部(4)の上端との間の高低差を利用して、排水口流路(W1)とは別個に封水部を形成したため、該枝管流路(W2)はトラップ機能を備えている。
フランジ部材(8)、防臭筒部材(5)、及び排水エルボ(E)は、上記段落0015に記載された第一実施例の各部材と同一に構成されてなる。
【0036】
また、上記の段落0035に記載の排水トラップが施工される、排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)は、上記段落0016に記載された第一実施例の各部材と同一に構成されてなる。
【0037】
上記排水装置である排水トラップ及び排水エルボ(E)は、以下のようにして、排水機器である浴槽(B)及び防水パン(P)に施工される。
まずトラップ本体(1)と排水エルボ(E)を、枝管部(6)を介して接続する。その後、トラップ本体(1)の開口部(9)と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、洗い場部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、トラップ本体(1)を洗い場部に取り付け固定し、更に排出口(3)をパイプ管等を介して、下水側の配管に接続する。
同様に、排水エルボ(E)の開口と、フランジ部材(8)の鍔部(13)とで、浴槽載置部側の取付部の開口周縁を挟持しつつ、雄螺子と雌螺子を螺合させ、排水エルボ(E)を洗い場部に取り付け固定する。
次に、トラップ本体(1)内部に第一流路分離壁(7a)を取り付け、更に排水口(2)に防臭筒部材(5)を取り付けする。
その後、浴槽載置部上に、排水栓から、排水が排水エルボ(E)内に直接流れ込むように浴槽(B)を載置して、排水トラップを含む排水配管施工が完了する。
【0038】
上記のように配管された、排水トラップを含む排水配管において、洗い場部から排水が発生した場合、排水は、排水口流路(W1)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0039】
また、浴槽(B)及び浴槽載置部から排水が発生した場合、排水は枝管流路(W2)を介して最終的に排出口(3)から下水側配管へと排出される。
【0040】
以上のように構成した排水配管においては、排水口(2)側からの排水は排水口流路(W1)、枝管部(6)側からの排水は枝管流路(W2)、とトラップ本体(1)内でそれぞれ独立した別流路を形成し、枝管部(6)からの排水が、排水口(2)側の封水部を通過しないように構成したので、枝管部(6)、すなわち浴槽載置部側からの排水が、排水口(2)すなわち洗い場部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出され、また逆に洗い場部側の排水が浴槽(B)内あるいは浴槽載置部側へと逆流することがなく円滑に下水側配管へと排出される。
【0041】
また、上記第三実施例においては、防臭腕部内に流路分離壁(7)(正確にはその一部である第一流路分離壁(7a))を配置したため、封水部を構成する防臭椀部(4)を、排水口流路(W1)と枝管流路(W2)とで共有して利用する事ができる。
このため、第一実施例のように水平方向に相応の幅が必要となったり、又は第二実施例のように上下に相応の幅が必要となったりすることが無く、排水トラップの省スペース化を行うことができる。
【0042】
また、上記第三実施例においては、防臭椀部(4)内の流路分離壁(7)である第一流路分離壁(7a)をトラップ本体に対して着脱自在としたため、第一流路分離壁(7a)を取り外して排水トラップ内部の清掃を容易に行うことができ、極めて衛生的である。
【0043】
また、枝管部(6)内に排水中の汚泥などが堆積して管詰まりが生じた場合、第一流路分離壁(7a)をトラップ本体(1)から取り外し、上記段落0023に記載した第一実施例の場合と同様に、枝管部(6)に高圧洗浄法やカンツール法を行うことで、管詰まりを解消することができる。
【0044】
本発明の実施例は上記のようであるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で、自在に変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明の排水トラップは上記のように構成したため、以下に記載した優れた効果を奏する。
1.請求項1に記載の本発明によれば、排水トラップ内に排水流路と枝管流路とを互いに独立に設け、封水部で両者が合流しないように設けたため、排水口及び枝管部のいずれか一方に多量の排水があった場合でも、他方側への排水の逆流が殆どなくなった。更に、防臭椀部をトラップ本体から着脱可能としたことで、清掃性が向上した。
2.また、請求項1に記載の本発明によれば、トラップ本体内部に取り付ける防臭椀部に設けた切欠部を、排出口に向かって設けたため、排水を排出する効率が高くなり、また枝管部の方向へ向かう排水の流れがほとんどなくなるため、逆流の生じにくい排水トラップとすることができた。
3.請求項に記載の本発明によれば、排水口流路と枝管流路とを垂直方向に設けた壁面によって分割したことによって、排水トラップの全高を低いものとすることができ、排水配管が行われる床下空間の高さ幅をその分狭めることができる。
4.請求項に記載の本発明によれば、排水口流路と枝管流路とを水平方向に設けた壁面によって分割したことによって、排水トラップの全高を低いものとすることができ、排水配管が行われる床下空間の高さ幅をその分狭めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例の側面方向の断面図である。
【図2】 本発明の第一実施例の、図1のA−A’断面の矢視図である。
【図3】 本発明の第一実施例の部材構成を示す、一部を切欠した斜視図である。
【図4】 本発明の第二実施例の側面方向の断面図である。
【図5】 本発明の第二実施例の、図4のB−B’断面の矢視図である。
【図6】 本発明の第二実施例の部材構成を示す、一部を切欠した斜視図である。
【図7】 本発明の第三実施例の側面方向の断面図である。
【図8】 本発明の第三実施例の、図7のC−C’断面の矢視図である。
【図9】 本発明の第三実施例の部材構成を示す、一部を切欠した斜視図である。
【図10】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トラップ本体 2 排水口
3 排出口 4 防臭椀部
4a 切欠部 5 防臭筒部材
6 枝管部 7 流路分離壁
7a 第一流路分離壁 7b 第二流路分離壁
8 フランジ部材 9 開口部
10 外壁部 11 突起部
12 凹部 13 鍔部
E 排水エルボ B 浴槽
W1 排水口流路 W2 枝管流路

Claims (3)

  1. 排水が流入する排水口(2)、
    下水側への排水配管に接続される排出口(3)、
    前記排水口(2)から前記排出口(3)に至って構成され、かつ内部に封水部を有する排水口流路(W1)、
    及び該排水口流路(W1)中に設けられる有底筒状の部材であって、トラップ本体(1)から着脱自在とした防臭椀部(4)、を備えたトラップ本体(1)と、
    上下端とも開放された筒体であって、上端は排水口(2)と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端は前記防臭椀部(4)内に配置されて防臭椀部(4)と共に封水部を形成する防臭筒部材(5)と、
    他の排水装置からの排水が流入する、トラップ本体(1)側面に設けた枝管部(6)と、
    該枝管部(6)と前記排出口(3)若しくは排出口(3)近傍とを、上記排水口流路(W1)の封水部を通過しないように連通する、トラップ機能を有した枝管流路(W2)と、
    上記トラップ本体(1)内において、排水口流路(W1)と枝管流路(W2)とを区画する流路分離壁(7)と、より構成される排水トラップにおいて、
    排水口流路(W1)中の封水部中の防臭椀部(4)の上端に切欠部(4a)を設け、
    この切欠部(4a)がトラップ本体(1)に対し排出口(3)に向かう方向にのみ取り付けることができる方向規制機構を備えたことを特徴とする排水トラップ。
  2. 上記流路分離壁(7)を、トラップ本体(1)内部において、上下方向に設けたことを特徴とする上記請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 上記流路分離壁(7)を、トラップ本体(1)内部において、水平方向に設けたことを特徴とする上記請求項1に記載の排水トラップ。
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