JP2002302979A - 排水トラップ - Google Patents

排水トラップ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水トラップを取り付ける取着孔周縁の厚み
が変化しても、防臭筒下端と封水部の底面の間隔が変化
することなく、また方向性のある防臭筒を用いても、排
水トラップに対して常に一定の方向を向いて取り付ける
ことができる排水トラップを提供する。 【解決手段】 排水トラップを、外壁部(2)、封水部
(3)、排出口(4)、外壁部(2)上方に設けた開口
部(5)及び接続部(6)、から成るトラップ本体
(1)と、 接続部(6)に接続される筒状部(9)、
及びフランジ部(10)からなるフランジ部材(7)
と、トラップ本体(1)の開口部(5)と水密的に取り
付けられる取付部(12)を備えた防臭筒(11)と、
から構成する。また、トラップ本体(1)の開口部
(5)と防臭筒(11)の取付方法が、トラップ本体
(1)に対して定まった方向に取り付けられる取付方法
であり、更に防臭筒(11)に、方向性を要求する構造
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室や洗濯機などの
防水パン、または流しのシンクのような槽体など、各種
の排水機器に用いられる排水トラップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、浴室や洗濯機などの防水パ
ン、または流しのシンクのような槽体など、使用によっ
て排水を生じる機器(以後「排水機器」と呼ぶ)には、
機器の利用によって生じた排水を下水側に排水処理する
ため、排水装置が用いられている。排水装置の種類は様
々であるが、それらの中でも特に、図12に示したよう
な、下水側からの臭気また害虫類等が、排水装置内を逆
行して排水機器から屋内に進入することを防止する機能
を備えた、排水トラップと呼ばれる排水装置が良く知ら
れている。図12に示した従来例の排水トラップの場
合、以下に記載したトラップ本体、フランジ部材、防臭
筒の各部より構成されて成る。トラップ本体は、排水の
流路を形成する外壁部と、排水流路中に設けられた、排
水を溜める封水部と、封水部からのオーバーフロー水を
下水側に排出する、外壁部に設けた排出口と、外壁部上
方に設けた、雌螺子を設けた開口部から成る。フランジ
部材は、開口部の雌螺子と螺合する雄螺子を設け、内部
に排水機器の排水が流入する排水口を形成した筒状部、
筒状部の内部に設けた排水口、及び筒状部の上端側に外
側方向に向けて突出させたフランジ部を有してなり、筒
状部が開口部に螺合によって接続された際に該フランジ
部とトラップ本体の外壁部の上面の一部又は全部とで、
排水機器に設けられた取着孔周縁を挟持して排水トラッ
プを排水機器に取着固定する。防臭筒は上下に開口した
筒状体であって、上端側にはフランジ部材の排水口に、
嵌合によって水密的且つフランジ部材に対し定まった方
向に取り付けられる取付部を備えて成り、下端側が封水
部内に配置される。尚、本発明における「定まった方向
に取り付けられる」とは、完全に自由に方向を選択でき
る場合以外の取付方法を示す表現であって、例えば定ま
った4方向あるいはそれ以上の方向の中から、いずれか
1つの方向を選択して取り付けることができる場合など
も含まれるものである。上記したような構成によって、
排水流路中の封水部に常に排水(この封水部に溜まった
排水を、以後「封水」と呼ぶ)が溜まるため、下水側か
らの臭気や害虫類が屋内側に進入してきても、この封水
の部分を通過することができず、屋内に臭気や害虫類が
進入することを防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年マンションなど集
合住宅においては、入居可能な世帯数を増やすために、
各階の高さ幅をなるべく狭くする傾向にあるが、居住空
間の高さ幅を狭くすることは居住者の快適な生活を妨げ
るため、床下の排水配管の空間の高さ幅を狭くすること
で各階の高さ幅を狭くする、低床配管の傾向が顕著であ
る。この低床配管のため、排水トラップなども高さ幅を
狭くすることが強く求められているが、次のA.、B.
のような問題があるため、これを実施することができな
かった。
【0004】A.排水トラップの、防臭筒下端と封水部
の底面の間隔は、排水中のごみが詰まったり、排水性能
が極端に悪化することがないよう、ある程度以上の幅を
有していなければならない。日本工業規格:JISによ
れば、当該箇所は上下方向に10ミリ以上の幅が必要で
あるとされている(JIS A4002:1989年度
版)。ところで、上記したように排水トラップの取付施
工は、トラップ本体とフランジ部材とで取着孔周縁を挟
持することで行われる。防臭筒はフランジ部材に取り付
けられているため、図13から明らかなように、取着孔
周縁の厚みの変化は、直接防臭筒下端と封水部の底面と
の間隔の変化に反映する。このため、例えば取着孔周縁
の厚みが3ミリ程度異なる2種類の防水パンに、同一寸
法の排水トラップを取り付ける場合、 ・薄い側の防水パンに取り付けた排水トラップの、防臭
筒下端と封水部の底面の間隔が10ミリであれば、厚い
方の防水パンに取り付けた排水トラップの、防臭筒下端
と封水部の底面の間隔は13ミリとなり、低床配管の見
地からは3ミリ程度高さが無駄になる。 ・厚い側の防水パンに取り付けた排水トラップの、防臭
筒下端と封水部の底面の間隔が10ミリであれば、薄い
方の防水パンに取り付けた排水トラップの、防臭筒下端
と封水部の底面の間隔は7ミリとなり、規格不適合品と
なる。 B.排水トラップの上下方向の幅を狭くすると、例えば
排水流路の断面積が狭くなることで排水流量が悪化した
り、あるいは上下方向の余裕が失われたことで僅かな水
の勢いや空気圧の変化によっても逆流が起こるようにな
り、排水装置としての性能を大きく損なうこととなる。
これを補うため、図4乃至図6に示した防臭筒のよう
に、排出口に向かう方向にだけ大きく切欠部を設け、そ
れ以外の方向には排水が流れにくいようにして乱流の発
生を防ぎ、排水性能の向上を行うなどの方法が考えられ
る(図4乃至図6中に示した防臭筒のように、中心から
の方向によって形状が相違し、方向によって変化が生じ
るような場合を、以後「方向性がある」と呼ぶ。これに
対して、図1乃至図3中に示した防臭筒や、図12中に
示した防臭筒のように、中心からどの方向に対しても同
じ形状で、方向によって変化が生じない場合を、以後
「方向性がない」と呼ぶ)。しかし、トラップ本体とフ
ランジ部材を、例えば螺合によって接続する場合、排水
機器の取着孔の厚み寸法が異なる場合は無論のこと、厚
み寸法が同一に作られていても、実際には微妙な寸法ず
れや締め付け強さの差違から、取着固定に必要なフラン
ジ部材の回転数は変化するため、排水機器に排水トラッ
プを取り付けた際に、トラップ本体に対してフランジ部
材が成す方向は常に変化する。防臭筒はフランジ部材に
対し定まった方向に取り付けられるため、方向性のある
防臭筒を用いた場合、望んだ方向に防臭筒が取り付けら
れるとは限らず、むしろ性能の悪化を招く方向に取り付
けられる可能性もある。このような理由から、常に安定
した性能を得るためには、排水トラップに用いられる防
臭筒は図1乃至図3中に示したような方向性のないもの
を用いねばならなかった。本発明は上記問題点に鑑み発
明されたもので、取着孔周縁の厚みが変化しても、防臭
筒下端と封水部の底面の間隔が変化することなく、また
方向性のある防臭筒を用いても、排水トラップに対して
常に一定の方向を向いて取り付けることができ、排水性
能の向上や逆流防止などの機能を付加することのできる
排水トラップを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の排水ト
ラップは、排水の流路を形成する外壁部(2)、該排水
流路中に設けられた排水を溜める封水部(3)、該封水
部(3)からのオーバーフロー水を下水側に排出する、
外壁部(2)に設けた排出口(4)、外壁部(2)上方
に設けた開口部(5)及び接続部(6)、から成るトラ
ップ本体(1)と、 接続部(6)に接続される、内部
に排水口(8)を形成した筒状部(9)、及び該筒状部
(9)の上端側に外側方向に向けて突出させたフランジ
部(10)から成り、筒状部(9)が接続部(6)に接
続された際にフランジ部(10)とトラップ本体(1)
の外壁部(2)上面とで、排水機器に設けられた取着孔
(W)周縁を挟持して排水トラップを排水機器に取着固
定するフランジ部材(7)と、上下に開口した筒状体で
あって、上端側にトラップ本体(1)の開口部(5)と
水密的に取り付けられる取付部(12)を備え、また下
端側が封水部(3)内に配置されて封水を形成する防臭
筒(11)と、から構成されて成ることを特徴とする排
水トラップである。
【0006】請求項2に記載の排水トラップは、上記段
落0005に記載の排水トラップにおいて、トラップ本
体(1)の開口部(5)と防臭筒(11)の取付部(1
2)との取付方法が、トラップ本体(1)に対して定ま
った方向に取り付けられる取付方法であり、更に防臭筒
(11)に、方向性を要求する構造を備えたことを特徴
とする排水トラップである。
【0007】請求項3に記載の排水トラップは、上記段
落0006に記載の排水トラップにおいて、防臭筒(1
1)に方向性を要求する構造が、排出口(4)に向かう
排水を優先させるため、防臭筒(11)の排出口(4)
に向いた下端に設けた切欠部(13)であることを特徴
とする排水トラップである。
【0008】請求項4に記載の排水トラップは、上記段
落0006に記載の排水トラップにおいて、防臭筒(1
1)に方向性を要求する構造が、封水部(3)に設け
た、他の排水装置からの排水を封水部(3)に流入させ
る枝管部(14)と、該防臭筒(11)の、枝管部(1
4)に向いた下端に設けた、枝管部(14)側または開
口部(5)側への逆流を防止するための逆流防止壁(1
5)であることを特徴とする排水トラップである。
【0009】請求項5に記載の排水トラップは、上記段
落0005乃至段落0008のいずれか1つに記載の排
水トラップにおいて、トラップ本体(1)の外壁部
(2)を、外壁上方部(2a)と、外壁下方部(2b)
と、から構成し、更に外壁上方部(2a)と外壁下方部
(2b)との接合箇所を円形形状とすると共に、該接合
箇所に位置関係を規制する位置規制機構を設けたことを
特徴とする排水トラップである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を、図面を
参照しつつ説明する。図1乃至図3に示した、本発明の
第一実施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フ
ランジ部材(7)、防臭筒(11)より構成されてな
る。トラップ本体(1)は排水の流路を形成する外壁部
(2)と、排水流路中に設けられた、排水を溜める封水
部(3)と、封水部(3)からのオーバーフロー水を下
水側に排出する、外壁部(2)に設けた排出口(4)
と、外壁部(2)上方に設けた、雌螺子を設けた接続部
(6)及び防臭筒(11)が取り付けられる開口部
(5)から成る。フランジ部材(7)は、接続部(6)
の雌螺子と螺合する雄螺子を設け、内部に排水口(8)
を形成した筒状部(9)と、筒状部(9)の上端から外
側方向に向けて突出させたフランジ部(10)を有して
なり、筒状部(9)が接続部(6)に接続された際に、
該フランジ部(10)とトラップ本体(1)の外壁部
(2)上面とで、排水機器に設けられた取着孔(W)周
縁を挟持して排水トラップを排水機器に取着固定する。
防臭筒(11)は上下に開口した筒状体であって、上端
側にトラップ本体(1)の開口部(5)に水密的に取り
付けられる取付部(12)を備えて成り、下端側が封水
部(3)内に配置されて封水を形成する。
【0011】上記のように構成した排水トラップの各部
材を、図1又は図2にあるように防水パン等の取着孔
(W)に取着する場合、フランジ部材(7)のフランジ
部(10)とトラップ本体(1)の外壁部(2)上方と
で、取着孔(W)の周縁を挟持するように螺合させ取着
固定を行う。次に、防臭筒(11)の取付部(12)
を、防臭筒(11)の下端が封水部(3)内に配置され
るように開口部(5)に水密的に取り付けて、排水トラ
ップの施工が完了する。
【0012】上記第一実施例の排水トラップにおいて
は、防臭筒(11)下端と封水部(3)の底面との間隔
は、取着孔(W)周縁の厚みに関係なく常に一定である
ため、いかなる厚み寸法を有する排水機器の取着孔
(W)に施工を行っても、排水トラップに無駄な高さ幅
が生じたり、あるいは規格不適合品となったりすること
がない。
【0013】次に本発明の第二実施例を、図面を参照し
つつ説明する。図4乃至図6に示した、本発明の第二実
施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フランジ
部材(7)、防臭筒(11)より構成されてなる。トラ
ップ本体(1)は排水の流路を形成する外壁部(2)
と、排水流路中に設けられた、排水を溜める封水部
(3)と、封水部(3)からのオーバーフロー水を下水
側に排出する、外壁部(2)に設けた排出口(4)と、
外壁部(2)上方に設けた、雌螺子を設けた接続部
(6)及び防臭筒(11)が取り付けられる開口部
(5)から成る。なお、トラップ本体(1)の外壁部
(2)は、図7に示したように、接合箇所が円形形状で
ある外壁上方部(2a)及び外壁下方部(2b)から構
成され、更に外壁上方部(2a)と外壁下方部(2b)
との接合箇所に位置関係を規制する位置規制機構とし
て、互いに噛み合う凹凸部(16)を設けて、外壁上方
部(2a)と外壁下方部(2b)との接合に方向ずれが
生じないように構成してなる。フランジ部材(7)は、
接続部(6)の雌螺子と螺合する雄螺子を設け、内部に
排水口(8)を形成した筒状部(9)と、筒状部(9)
の上端から外側方向に向けて突出させたフランジ部(1
0)を有してなり、筒状部(9)が接続部(6)に接続
された際に、該フランジ部(10)とトラップ本体
(1)の外壁部(2)上面とで、排水機器に設けられた
取着孔(W)周縁を挟持して排水トラップを排水機器に
取着固定する。防臭筒(11)は上下に開口した筒状体
であって、上端側に、トラップ本体(1)の開口部
(5)と水密的に、且つトラップ本体(1)に対して定
まった方向に取り付けられる取付部(12)を備え、ま
た下端側に、排出口(4)の方向に対して大きく開口し
た切欠部(13)を備えて成り、下端側が封水部(3)
内に配置されて封水を形成する。
【0014】上記のように構成した排水トラップの各部
材は、以下のようにして、防水パン等の取着孔(W)に
取着される。上記のように構成した排水トラップの各部
材を、図4又は図5にあるように防水パン等の取着孔
(W)に取着する場合、フランジ部材(7)のフランジ
部(10)とトラップ本体(1)の外壁部(2)上方と
で、取着孔(W)の周縁を挟持するように螺合させ取着
固定を行う。次に、防臭筒(11)の取付部(12)
を、防臭筒(11)の下端が封水部(3)内に配置され
るように開口部(5)に水密的に取り付けて、排水トラ
ップの施工が完了する。本実施例では、防臭筒(11)
は、螺合のために回転するフランジ部材(7)ではな
く、トラップ本体(1)の開口部(5)に取り付けられ
るため、防臭筒(7)の切欠部(13)が排出口(4)
の方向を向くように、取付部(12)と開口部(5)を
設計しておくことで、取着孔(W)周縁の厚み等に関係
なく、常に切欠部(13)を排出口(4)の方向に向け
ることができる。これによって、防臭筒(9)から排出
口(4)に向かって効率よく排水を行うことができる。
【0015】次に本発明の第三実施例を、図面を参照し
つつ説明する。図8乃至図10に示した、本発明の第三
実施例は、以下に記載したトラップ本体(1)、フラン
ジ部材(7)、及び防臭筒(11)より構成されてなる
トラップ本体(1)は、排水の流路を形成する外壁部
(2)と、排水流路中に設けられた、排水を溜める封水
部(3)と、該封水部(3)に他の排水装置からの排水
を流入させる枝管部(14)と、封水部(3)からのオ
ーバーフロー水を下水側に排出する、外壁部(2)に設
けた排出口(4)と、外壁部(2)上方に設けた、雌螺
子を設けた接続部(6)及び防臭筒(11)が取り付け
られる開口部(5)から成る。フランジ部材(7)は、
接続部(6)の雌螺子と螺合する雄螺子を設け、内部に
排水口(8)を形成した筒状部(9)と、筒状部(9)
の上端から外側方向に向けて突出させたフランジ部(1
0)を有してなり、筒状部(9)が接続部(6)に接続
された際に、該フランジ部(10)とトラップ本体
(1)の外壁部(2)上面とで、排水機器に設けられた
取着孔(W)周縁を挟持して排水トラップを排水機器に
取着固定する。防臭筒(11)は上下に開口した筒状体
であって、上端側に、トラップ本体(1)の開口部
(5)と、水密的且つトラップ本体(1)に対して定ま
った方向に取り付けられる取付部(12)を備え、また
下端側に、枝管部(14)の方向に対して下端を下方に
突出させ形成した逆流防止壁(15)を備えて成り、該
下端側が封水部(3)内に配置されて封水を形成する。
【0016】上記のように構成した排水トラップの各部
材を、図8又は図9にあるように防水パン等の取着孔
(W)に取着する場合、フランジ部材(7)のフランジ
部(10)とトラップ本体(1)の外壁部(2)上方と
で、取着孔(W)の周縁を挟持するように螺合させ取着
固定を行う。次に、防臭筒(11)の取付部(12)
を、防臭筒(11)の下端が封水部(3)内に配置され
るように開口部(5)に水密的に取り付けて、排水トラ
ップの施工が完了する。本実施例では、防臭筒(11)
は、螺合のために回転するフランジ部材(7)ではな
く、トラップ本体(1)の開口部(5)に取り付けられ
るため、防臭筒(7)の逆流防止壁(15)が枝管部
(14)の方向を向くように、取付部(12)と開口部
(5)を設計しておくことで、取着孔(W)周縁の厚み
等に関係なく、常に逆流防止壁(15)を枝管部(1
4)の方向に向けることができる。これによって、 ・排水口(8)からの排水のうち、直接枝管部(14)
に向かう排水の流れは、逆流防止壁(15)によってそ
の勢いを減殺されるため、枝管部(14)側に逆流が生
じることを防ぐことができる。 ・枝管部(14)からの排水のうち、直接防臭筒(1
1)の中心方向に向かう排水の流れは、逆流防止壁(1
5)によってその勢いを減殺されるため、排水口(8)
側に逆流が生じることを防ぐことができる。といった効
果を得ることができる。
【0017】本発明の実施例は上記のようであるが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要
旨を変更しない範囲でその構成を変更することができ
る。例えば、トラップ本体(2)やフランジ部材
(7)、または防臭筒(11)の各部分の形状を、平面
視方形形状または楕円形状など円形形状以外の形状とし
たり、あるいはトラップ本体の構造を図11に示したよ
うに封水部(3)から排出口(4)に向かって傾斜を設
けた、所謂ランニングトラップ形状としても本発明の目
的を達成することができる。
【発明の効果】
【0018】本発明は上記のように構成したため、以下
のような優れた効果を奏する。 1)請求項1に記載の本発明においては、防臭筒下端と
封水部の底面の間隔は、防水パンの厚みに関係なく常に
一定であるため、どのような取着孔に排水トラップを取
り付けても、排水トラップの高さ方向に対する無駄の発
生や、あるいは規格不適合の発生を防止することができ
る。 2)請求項2乃至請求項4に記載の本発明においては、
防臭筒は螺合のために回転するフランジ部材ではなく、
トラップ本体の開口部に取り付けられるため、防臭筒を
トラップ本体に対して、常に定まった方向に取付するこ
とができる。これによって、防臭筒に、排水性能の向上
を目的とした切欠部や逆流防止を目的とした逆流防止壁
など、方向性を必要とする機構を付加することができ
る。 3)請求項5に記載の本発明においては、トラップ本体
の外壁部を、接合箇所が円形形状である外壁上方部及び
外壁下方部から構成した場合であっても、外壁上方部と
外壁下方部との接合に方向ずれが生じないよう方向規制
部を設けているため、防臭筒に方向性を必要とする機構
を付加した際、外壁上方部と外壁下方部との方向ずれに
よって防臭筒がトラップ本体に対し正しい方向に取り付
けできない、といった問題の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の第一実施例を示す、一部を切り欠き
した斜視図である。
【図3】 本発明の第一実施例の部材構成を示す、一部
を切り欠きした斜視図である。
【図4】 本発明の第二実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明の第二実施例を示す、一部を切り欠き
した斜視図である。
【図6】 本発明の第二実施例の部材構成を示す、一部
を切り欠きした斜視図である
【図7】 本発明の第二実施例の、トラップ本体の構
成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第三実施例を示す断面図である。
【図9】 本発明の第三実施例を示す、一部を切り欠き
した斜視図である。
【図10】 本発明の第三実施例の部材構成を示す、一
部を切り欠きした斜視図である。
【図11】 本発明をランニングトラップに採用した実
施例を示す断面図である。
【図12】 従来の排水トラップを示す断面図である。
【図13】 従来の排水トラップの、取着孔の厚みによ
る施工状態の変化を示す参考図である。
【符号の説明】
1 トラップ本体 2 外壁部 2a 外壁上方部 2b 外壁下方部 3 封水部 4 排出口 5 開口部 6 接続部 7 フランジ部材 8 排水口 9 筒状部 10 フランジ部 11 防臭筒 12 取付部 13 切欠部 14 枝管部 15 逆流防止壁 16 凹凸部 W 取着孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水の流路を形成する外壁部(2)、該
    排水流路中に設けられた排水を溜める封水部(3)、該
    封水部(3)からのオーバーフロー水を下水側に排出す
    る、外壁部(2)に設けた排出口(4)、外壁部(2)
    上方に設けた開口部(5)及び接続部(6)、から成る
    トラップ本体(1)と、接続部(6)に接続される、内
    部に排水口(8)を形成した筒状部(9)、及び該筒状
    部(9)の上端側に外側方向に向けて突出させたフラン
    ジ部(10)から成り、筒状部(9)が接続部(6)に
    接続された際にフランジ部(10)とトラップ本体
    (1)の外壁部(2)上面とで、排水機器に設けられた
    取着孔(W)周縁を挟持して排水トラップを排水機器に
    取着固定するフランジ部材(7)と、上下に開口した筒
    状体であって、上端側にトラップ本体(1)の開口部
    (5)と水密的に取り付けられる取付部(12)を備
    え、また下端側が封水部(3)内に配置されて封水を形
    成する防臭筒(11)と、から構成されて成ることを特
    徴とする排水トラップ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の排水トラップにお
    いて、 トラップ本体(1)の開口部(5)と防臭筒(11)の
    取付部(12)との取付方法が、トラップ本体(1)に
    対して定まった方向に取り付けられる取付方法であり、
    更に防臭筒(11)に、方向性を要求する構造を備えた
    ことを特徴とする排水トラップ。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の排水トラップにお
    いて、防臭筒(11)に方向性を要求する構造が、排出
    口(4)に向かう排水を優先させるため、防臭筒(1
    1)の排出口(4)に向いた下端に設けた切欠部(1
    3)であることを特徴とする排水トラップ。
  4. 【請求項4】 上記請求項2に記載の排水トラップにお
    いて、防臭筒(11)に方向性を要求する構造が、封水
    部(3)に設けた、他の排水装置からの排水を封水部
    (3)に流入させる枝管部(14)と、該防臭筒(1
    1)の、枝管部(14)に向いた下端に設けた、枝管部
    (14)側または開口部(5)側への逆流を防止するた
    めの逆流防止壁(15)であることを特徴とする排水ト
    ラップ。
  5. 【請求項5】 上記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    つに記載の排水トラップにおいて、トラップ本体(1)
    の外壁部(2)を、外壁上方部(2a)と、外壁下方部
    (2b)と、から構成し、更に外壁上方部(2a)と外
    壁下方部(2b)との接合箇所を円形形状とすると共
    に、該接合箇所に位置関係を規制する位置規制機構を設
    けたことを特徴とする排水トラップ。
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