JP2006291611A - 水密パッキン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水口1を備えた槽体2、排水口1の開口又は閉口を行う弁体3、弁体3に設けられる排水口1の水密化を図る水密パッキン4で、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、弁体3の閉口時に当該中空空間5が撓んで排水口1と当接して水密化を図り、また水密パッキン4に、弁体3との取り付け用リブ7を構成する。また排水口1を備えた槽体2、排水口1の開口又は閉口を行う弁体3、弁体3に設けられる排水口1の水密化を図る水密パッキン4で、水密パッキン4を、断面視下方へ向かうほど縮径する形状を備えたひれ部6を構成し、また水密パッキン4のひれ部6を、断面視ジャバラ状に構成する。
【選択図】 図3
Description
以下に、槽体としての浴槽、排水口、排水栓、弁体、水密パッキン、配管を説明する。
槽体は浴槽であって、底部に排水を下水へと排水するための排水口を開口する。
排水口は、槽体の排水を下水へと排出するための開口であって、槽体の底部に開口してなる。
排水栓は、排水口に取り付けられる部材であり、外側方向に突出するフランジを備えた円筒形状である。
弁体は、排水口を開口/閉口する部材であり、前記排水栓内部に配置される。本従来例では弁体の下方から軸体を垂下して構成する。また、弁体は、後記する水密パッキンをその外周面に取り付けるための取り付け溝を凹設している。
水密パッキンは、弁体に取り付けられ、断面視側面方向に突出するひれ部を構成する。尚、弁体が閉口時に当該ひれ部が排水栓のフランジに当接して水密的に排水口を閉塞することが出来る。そして、前記弁体の取り付け溝に挟み込むようにして取り付けられる。
配管は、排水栓に接続されて最終的には下水へと配管される部材であり、本従来例では、例えばワン型形状の箱体及びそれに挿入配置される筒状部材によって形成されるワン型トラップ(図示せず)排水トラップを配置する。また、当該排水トラップは、下水からの臭気や害虫を室内側へ逆流させない効果を備える。
1.従来の水密パッキンは、フランジと排水栓に当接させて撓ませる形状とするため、ひれ部の肉厚が非常に薄い。
このような肉厚が薄い形状の場合、以下のような問題がある。
・排水中に洗剤などの薬剤が混入している場合、肉厚の薄い、且つ水密を担う箇所であるひれ部が、常に薬剤が混入している排水中に晒されることとなるため、劣化が早まることとなる。従って、劣化した水密パッキンを用いると排水口の水密を保つことが出来なくなる。
・また、ひれ部の肉厚が薄いことに起因する点として、薬剤に対する劣化以外にも、熱や加重が加わることでの劣化があるため、それらの劣化に対しても対応しなくてはならない。
2.また、ひれ部を外側方向に突出して構成しなければならないことから、少なくとも撓み分の高さ方向が必要となるため、弁体の高さ方向が高くなってしまうという問題点があった。
1)請求項1に記載の本発明においては、排水具と排水具の水密化を行う水密パッキンにおいて、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、排水具に水密パッキン4が当接する際に水密パッキン4の中空空間5が撓んで排水具の水密化を行うことから、水密パッキン4の水密性が向上することができる。また、水密パッキン4の中空空間5内は排水に直接的に晒されない。従って従来品と比較して水密パッキン4の片面側しか排水に晒されないから、水密パッキン4が排水に晒される面積が必然的に少なくなり、(水密パッキン4の単位体積あたりの表面積が少ないため)水密パッキン4の劣化が早まることがない。
2)請求項2に記載の本発明においては、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成し、且つその中空空間5を撓ませて排水口1との水密化を行うことから、水密パッキン4の中空空間5内は排水に直接的に晒されない。従って従来品と比較して水密パッキン4の片面側しか排水に晒されないから、水密パッキン4が排水に晒される面積が必然的に少なくなり、(水密パッキン4の単位体積あたりの表面積が少ないため)水密パッキン4の劣化が早まることがない。又、水密パッキン4自身の中空空間5で撓ませるため、排水口との当接面積が増加し、止水性が向上する。
3)請求項3に記載の本発明においては、弁体3との取り付けリブを構成したことから、押し出し成形で水密パッキン4を構成しても、問題なく弁体3に取り付けることが出来る。
4)請求項4に記載の本発明においては、排水具と排水具の水密化を行う水密パッキンにおいて、水密パッキン4を、断面視下方へ向かうほど縮径する形状を備えたひれ部6を構成したことから水密性が向上することができる。。
5)請求項5に記載の本発明においては、水密パッキン4を、断面視下方へ向かうほど縮径したことから、水密パッキン4の撓みを水密パッキン4自身で吸収でき、弁体3の高さ方向を低くすることができる。
6)請求項6に記載の本発明においては、水密パッキン4のひれ部6をジャバラ状としたことから、ジャバラ部分で撓みを吸収することが出来、弁体3の高さ方向を低くすることが出来る。
図1乃至図3に示した水密パッキンは、槽体2としての洗面台や流し台の排水口1に取り付けられる。
以下に、槽体2としての洗面ボウル、排水口1、排水栓11、弁体3、水密パッキン4、配管9を説明する。
槽体2は図1に示した洗面ボウルであって、底部に排水を下水へと排水するための排水口1を開口する。
排水口1は、槽体2の排水を下水へと排出するための開口であって、槽体2の底部に開口してなる。
排水栓11は、排水口1に取り付けられる部材であり、外側方向に突出するフランジ12を備えた円筒形状である。
弁体3は、排水口1を開口/閉口する部材であり、前記排水栓11内部に配置される。本実施例では弁体3の下方から軸体を垂下して構成する。また、弁体3には後記する水密パッキン4の取り付け用リブ7と嵌合する被取り付け部8を凹設して成る。
水密パッキン4は、図2又は図3に示したように、弁体3に取り付けられ、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、排水栓11のフランジ12に当接して水密パッキン4の中空空間5が撓んで水密的に排水口1を閉塞することが出来る。また、当該水密パッキン4は中空空間5を構成しているため、押し出し成形と呼ばれる成型方法で水密パッキン4を成型するため、従来品の水密パッキン4のように、弁体3の取り付け溝に水密パッキン4を挟み込む形状が出来ないため、取り付け用リブ7を、水密パッキン4の上方に突出して構成し、前記弁体3の被取り付け部8に嵌合させて着脱自在に取り付ける。
配管9は、図1に示したように排水栓11に接続されて最終的には下水へと配管9される部材であり、例えばU字状に屈曲して構成されて内部に封水を備える排水トラップ10を配置する。本実施例では公知のランニングトラップと呼ばれる形状の排水トラップ10を用いる。また、当該排水トラップ10は、下水からの臭気や害虫を室内側へ逆流させない効果を備える。
また、水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成し、且つその中空空間5を撓ませて排水口1との水密化を行うことから、水密パッキン4の中空空間5内は排水に直接的に晒されない。従って水密パッキン4の片面側しか排水に晒されないから、従来の水密パッキンと比較して水密パッキン4が排水に晒される面積が必然的に少なくなり、(水密パッキン4の単位体積あたりの表面積が少ないため)水密パッキン4の劣化が早まることがない。従って、水密パッキン4の耐薬品性が向上する。
図1及び図4又は図5に示した水密パッキンは、洗面台や流し台の排水口1に取り付けられる。
以下に、槽体2としての洗面ボウル、排水口1、排水栓11、弁体3、水密パッキン4、配管9を説明する。
槽体2は図1に示したように洗面ボウルであって、底部に排水を下水へと排水するための排水口1を開口する。
排水口1は、槽体2の排水を下水へと排出するための開口であって、槽体2の底部に開口してなる。
排水栓11は、排水口1に取り付けられる部材であり、外側方向に突出するフランジ12を備えた円筒形状である。
弁体3は、排水口1を開口/閉口する部材であり、前記排水栓11内部に配置される。本本実施例では弁体3の下方から軸体を垂下して構成する。
水密パッキン4は、図4又は図5に示したように、断面視下方へ向かうほど縮径する角度を備えたひれ部6を構成してなる。
配管9は、図1に示したように排水栓11に接続されて最終的には下水へと配管9される部材であり、例えばU字状に屈曲して構成されて内部に封水を備える排水トラップ10を配置する。本実施例では公知のランニングトラップと呼ばれる形状の排水トラップ10を用いる。また、当該排水トラップ10は、下水からの臭気や害虫を室内側へ逆流させない効果を備える。
このとき、ひれ部6が撓む寸法が内方向のため、従来の水密パッキンと比較すると、高さ方向において撓み部分を構成しなくても良いため、高さ方向の寸法を小さくすることができる。
例えば、前記実施例ではひれ部6を内方向に縮径した構成としているが、図6及び図7に示したように断面視ジャバラ状に構成しても良い。このような構成とすることで、水密時にジャバラが良好に内方に撓むことができるので、水密性が向上することができる。
また、前記実施例では槽体2として洗面ボウルを使用しているが、特に洗面ボウルに限定するものでなく、浴槽や流し台などの排水口1に用いられる構成としてもよい。
また、前記第1実施例の水密パッキン4は押し出し成形としているが、例えば図8又は図9に示したように、水密パッキン4を分割することで、水密パッキン4を一体成型とすることができる。このような構造とすれば、特に押しだし成型で成型することにこだわる必要がない。
また、前記実施例では水密パッキン4の取付箇所を弁体3に構成しているが、排水管等の接続箇所などに用いられても構わない。
2 槽体
3 弁体
4 水密パッキン
5 中空空間
6 ひれ部
7 取り付け用リブ
8 被取り付け部
9 配管
10 排水トラップ
11 排水栓
12 フランジ
Claims (6)
- 排水具と排水具の水密化を行う水密パッキンにおいて、
水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、排水具に水密パッキン4が当接する際に水密パッキン4の中空空間5が撓んで排水具の水密化を行うことを特徴とする水密パッキン。 - 排水口1を備えた槽体2と、
排水口1の開口又は閉口を行う弁体3と、
弁体3に設けられる、排水口1の水密化を図る水密パッキン4と、
から構成される水密パッキンにおいて、
水密パッキン4の断面視内部に中空空間5を形成すると共に、弁体3の閉口時に当該中空空間5が撓んで排水口1と当接して水密化を行うことを特徴とする水密パッキン。 - 前記水密パッキン4に、弁体3との取り付け用リブ7を構成したことを特徴とする前記請求項2に記載の水密パッキン。
- 排水具と排水具の水密化を行う水密パッキンにおいて、
水密パッキン4を、断面視下方へ向かうほど縮径する形状を備えたひれ部6を構成したことを特徴とする水密パッキン。 - 排水口1を備えた槽体2と、
排水口1の開口又は閉口を行う弁体3と、
弁体3に設けられる、排水口1の水密化を図る水密パッキン4と、
から構成される水密パッキンにおいて、
水密パッキン4を、断面視下方へ向かうほど縮径する形状を備えたひれ部6を構成したことを特徴とする水密パッキン。 - 前記水密パッキン4のひれ部6を、断面視ジャバラ状に構成したことを特徴とする前記請求項5に記載の水密パッキン。
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JP2011241665A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Nippon Alpha:Kk | 排水栓装置 |
JP2014227664A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | 株式会社日本アルファ | 排水栓 |
JP2020183649A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社日本アルファ | 排水栓装置 |
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2005
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