JPH073853A - 集合継手およびこの集合継手による排水配管構造 - Google Patents

集合継手およびこの集合継手による排水配管構造

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JPH073853A
JPH073853A JP15054593A JP15054593A JPH073853A JP H073853 A JPH073853 A JP H073853A JP 15054593 A JP15054593 A JP 15054593A JP 15054593 A JP15054593 A JP 15054593A JP H073853 A JPH073853 A JP H073853A
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JP
Japan
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joint
drainage
vertical pipe
connecting portion
overflow tank
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Pending
Application number
JP15054593A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kusano
隆 草野
Katsumi Take
克己 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通気管などを別途施工する必要がなく、狭い床
下空間でも施工できる集合継手とこの集合継手を用いた
排水配管構造を提供することを目的としている。 【構成】多数の横管接続部21が形成されてなる継手本
体2の内部に、この継手本体2内に所定量以上の排水が
流入した時に流れ込むようになされた溢流槽3が設けら
れ、この溢流槽3および継手本体2の双方から、竪管接
続部20,30が導出されてなる集合継手1、および中
高層建築物におけるこの集合継手1による排水配管構造
であって、同一階層に配置された複数の横管4が集合継
手1の横管接続部21に接続されるとともに、この集合
継手1の竪管接続部20,30が、各階層を鉛直方向に
連通するように配置された竪管5に接続されてなるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中高層建築物に用いる
のに好適な集合継手およびこの集合継手による排水配管
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、中高層建築物などの集合住宅に
おいては、同一階層の各種排水設備から導出された複数
の横管を、各階層を鉛直方向に連通する竪管に接続して
排水を行うようになされている。
【0003】従来より、これら複数の横管と竪管との間
の排水配管構造としては、横管からの排水を集合継手で
集めてから竪管に流すようになされたものが知られてい
る。この排水配管構造に用いられる集合継手は、竪管と
接続するようになされた集合管の端部から放射状に複数
の排水管を設け、これら排水管に個々の横管を接続する
ようになされていた(例えば、特開平4−368532
号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の集
合継手を用いた排水配管構造の場合、横管から大量の排
水が一度に流れると、その内部が排水によって閉塞さ
れ、この閉塞部の前後において管路の空気層が連通しな
くなる。そのため、この閉塞状態で排水が急速に流れる
と、管路内に正圧もしくは負圧の排水負荷を生じ、この
排水負荷の影響で横管に接続されている洗面台や流し台
などの各種排水設備のトラップが破封し、管路内の悪臭
などが各室内に逆流するといった不都合を生じる。
【0005】そのため、排水によって管路内が閉塞され
ないように、集合継手の集合管の部分を充分に大きな管
径とすることが考えられるが、この場合、施工時に、あ
る程度の施工高さが必要となり、これら排水配管を施工
するための床下空間が狭いような場合、施工できなくな
るといった不都合を生じる。
【0006】また、集合継手から竪管までの距離が長く
なるような場合には、別途通気管を設けなければなら
ず、施工が煩わしくなるといった不都合を生じる。
【0007】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、通気管などを別途施工する必要がなく、かつ、狭い
床下空間でも施工できる集合継手とこの集合継手を用い
た排水配管構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の集合継手は、多数の横管接続部が形成されて
なる継手本体の内部に、この継手本体内に所定量以上の
排水が流入した時に流れ込むようになされた溢流槽が設
けられ、この溢流槽および継手本体の双方から、竪管接
続部が導出されてなるものである。
【0009】また、上記課題を解決するための本発明の
排水配管構造は、中高層建築物における上記集合継手に
よる排水配管構造であって、同一階層に配置された複数
の横管が集合継手の横管接続部に接続されるとともに、
この集合継手の竪管接続部が、各階層を鉛直方向に連通
するように配置された竪管に接続されてなるものであ
る。
【0010】
【作用】本発明によると、通常の量の排水が横管から流
れてきた場合には、継手本体から導出された竪管接続部
を介して竪管に排水が流れ込み、溢流槽から導出された
竪管接続部が通気路として作用する。
【0011】また、一度に大量の排水が横管から流れて
きた場合には、継手本体から導出された竪管接続部を介
して竪管に排水が流れ込むと同時に、この継手本体から
導出された竪管接続部で対応しきれない排水が溢流槽に
流れ込む。そして、この溢流槽から導出された竪管接続
部が、通気路として作用するとともに、この溢流槽に流
れ込んできた排水を竪管に流す。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図1は集合継手1の全体構成の概略を示
し、図2は同集合継手1による排水配管構造を示してい
る。
【0014】すなわち、この集合継手1は、多数の横管
接続部21が形成されてなる継手本体2の内部に、溢流
槽3が設けられ、この溢流槽3および継手本体2の双方
から、竪管接続部20,30が導出されてなるものであ
る。
【0015】継手本体2は、中空円柱状に形成されてお
り、その外周面からは横管接続部21が複数箇所から突
設されている。この横管接続部21は、中高層建築物な
どにおける同一階層に配設された多数の横管4と接続す
るようになされている。この横管接続部21と横管4と
の接続は、特に限定されるものではなく、通常の排水管
の接続に用いられている各種接続方法を適応することが
できる。この横管接続部21の数としては、これら横管
接続部21に接続される横管4からの排水が継手本体2
に一度に流れた場合に、この継手本体2が充分に排水処
理できる数であれば、特に限定されるものではなく、継
手本体2の大きさに応じて適宜本数の横管接続部21を
形成することができる。
【0016】また、継手本体2の外周面には、これら横
管接続部21とは別に継手本体2の底面に沿って、竪管
接続部20が1か所から突設されている。この竪管接続
部20は、中高層建築物などにおける各階層を鉛直方向
に連通するように配置された竪管5の接続部50に接続
するようになされている。
【0017】溢流槽3は、有底円筒状に形成され、継手
本体2内の底面の中央部に設けられている。この状態
で、溢流槽3の高さhは、継手本体2の高さHよりも低
く、かつ、竪管接続部20の直径Dよりも高くなるよう
に設定されている。これにより、竪管接続部20から排
出される排水が排出能力の限界を越えて継手本体2内に
溜まってきた際に、この継手本体2内に排水が充満され
る前に溢流槽3にオーバーフローするようになされてい
る。
【0018】また、溢流槽3の外周面にも、溢流槽3の
底面に沿って、竪管接続部30が1か所から突設され、
継手本体2を通過してこの継手本体2の外部から導出さ
れている。この竪管接続部30は、溢流槽3にオーバー
フローした排水を排出できるように、竪管5の接続部5
0に接続するようになされている。
【0019】次に、この集合継手1による動作について
説明する。
【0020】まず、通常の量の排水が横管4から流れて
きた場合には、継手本体2から導出された竪管接続部2
0を介して竪管5に排水が流れ込む。この際、溢流槽3
から導出された竪管接続部30は、通気路として作用す
る。
【0021】ついで、一度に大量の排水が横管4から流
れてきた場合には、継手本体2から導出された竪管接続
部20を介して竪管5に排水が流れ込み、溢流槽3から
導出された竪管接続部30は、通気路として作用する。
そして、この竪管接続部20で対応しきれない排水が継
手本体2内に溜まり、溢流槽3に流れ込む。そして、こ
の溢流槽3から導出された竪管接続部30が、通気路と
して作用しながら、この溢流槽3に流れ込んできた排水
を竪管5に流す。
【0022】すなわち、この集合継手1によると、継手
本体2の竪管接続部20が排水によって閉塞されてこの
竪管接続部20の空気層が連通しなくなっても、溢流槽
3から導出された竪管接続部30が常に通気路として作
用することとなる。そのため、継手本体2の竪管接続部
20が、排水によって閉塞されやすい小径のものであっ
ても、溢流槽3の竪管接続部30によって排水負荷を軽
減させることができる。その結果、継手本体2の竪管接
続部20を小径として、集合継手1の厚みを抑えること
ができ、床下空間が狭いような場所でも、この集合継手
1を施工することができる。同時に、この施工状態で、
排水負荷を軽減させることができ、横管4の上流側に設
けられた排水設備のトラップを破封するといったことも
防止される。
【0023】なお、本実施例の場合、集合継手1は、継
手本体2の竪管接続部20と溢流槽3の竪管接続部30
との2本が導出され、ぞれぞれの竪管接続部20,30
を竪管5の接続部50に接続するものとなされている
が、図3および図4に示すように、溢流槽3の竪管接続
部30を継手本体2の竪管接続部20内に通した二重管
構造として竪管5の接続部50に接続するようになされ
たものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、溢
流槽の竪管接続部が常に通気路として作用するので、継
手本体の竪管接続部を、小径のものにすることができ、
床下空間が狭いような場所でも容易に施工することが可
能となる。同時に、この施工状態で、排水負荷を軽減さ
せることができ、横管の上流側に設けられた各種排水設
備のトラップの破封などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集合継手の全体構成の概略を示す平面図および
断面図である。
【図2】集合継手による排水配管構造の全体構成の概略
を示す斜視図である。
【図3】集合継手の他の実施例を示す平面図、断面図お
よび竪管接続部の断面図である。
【図4】図3に示す集合継手による排水配管構造の全体
構成の概略を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 集合継手 2 継手本体 20 竪管接続部 21 横管接続部 3 溢流槽 30 竪管接続部 4 横管 5 竪管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の横管接続部が形成されてなる継手
    本体の内部に、この継手本体内に所定量以上の排水が流
    入した時に流れ込むようになされた溢流槽が設けられ、
    この溢流槽および継手本体の双方から、竪管接続部が導
    出されてなることを特徴とする集合継手。
  2. 【請求項2】 中高層建築物における請求項1記載の集
    合継手による排水配管構造であって、同一階層に配置さ
    れた複数の横管が集合継手の横管接続部に接続されると
    ともに、この集合継手の竪管接続部が、各階層を鉛直方
    向に連通するように配置された竪管に接続されてなるこ
    とを特徴とする排水配管構造。
JP15054593A 1993-06-22 1993-06-22 集合継手およびこの集合継手による排水配管構造 Pending JPH073853A (ja)

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