JP2009275438A - 貯留槽、及びサイフォン排水システム - Google Patents

貯留槽、及びサイフォン排水システム Download PDF

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秀行 丸山
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浩一郎 岡本
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拓己 松井
Takeo Iizuka
建郎 飯塚
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Abstract

【課題】サイフォン排水管の詰まりを防止できるサイフォン排水システム用の貯留槽を提供する。
【解決手段】サイフォン排水管28と水回り器具に接続された排水導入管18との間に設ける貯留槽20において、排水中の異物がサイフォン排水管28に流入しないように、異物を除去するフィルター36を槽に設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、水廻り機器とサイフォン排水管との間に配置されて、水廻り機器からの排水を一時的に貯留する貯留槽に関する。
近年、従来の勾配排水システムに代わって、サイフォン力を用いた無勾配排水システムが提案されている。このサイフォン排水管を用いた無勾配排水システムは、床スラブに沿って無勾配で配設された無勾配部を有しており、この無勾配部中の排水に下流側へ向かう力を作用させて排水を促進する排水システムである。このサイフォン排水管を用いた無勾配排水システムは、特許文献1に記載されるように、水廻り器具とサイフォン排水管とで構成されており、サイフォン排水管の垂下部をなす竪管にて発生するサイフォン力(負圧力)を利用して、水廻り器具からの排水効率を向上させるシステムである。
このようなサイフォン排水管を用いた無勾配排水システムでは、従来の勾配排水システムと比較して、床スラブ上の横引き管について勾配を必要としないため、横引き管を長くすることができる。一方、従来の勾配排水システムでは勾配が必要であり、所定の床下寸法内に収めようとすると、横枝管は長くても水回り器具から2〜3m程度となり、横引き管を長くしようとすると、床下寸法を大きくしなければならなかった。
このように、サイフォン排水管を用いた無勾配排水システムでは横引き管を長くすることができるため、排水立て管を水回り器具の近傍に設置する必要がなくなり、設計の自由度を高くすることができるというメリットや、集合住宅の場合には、排水立て管を共用部に設置することによりメンテナンスや更新を容易にすることができるというメリットを有している。
サイフォン排水管でサイフォン力を発生させるには、サイフォン排水管内に空気が入らないように水で満流状態とする必要があり、このため、従来の勾配排水システムに用いている排水管に比較してサイフォン排水管の内径は小径となっている。
サイフォン排水管を用いた無勾配排水システムにおいてサイフォン力が発生すると、上流側の排水を吸引するため、内径が小径であっても流速が速いため、従来の勾配排水システム同等の排水を行うことができる。
即ち、サイフォン排水管を用いた無勾配排水システムでは、サイフォン力によって排水を行っている場合には、サイフォン排水管内の流速が、勾配排水システムの排水管に比較して速く、管内に異物が付着し難く、仮に異物が付着しても、速い流速によって異物が流されてしまうため、詰まり難い利点がある。
前述した様に、従来の勾配排水システムに用いている排水管に比較してサイフォン排水管の内径は小径となっているため、ユニットバス、洗濯機等の水廻り機器から多量の水を一度に排水しようとした場合(いわゆるため洗い)、サイフォン排水管内が満流になってサイフォン力が作用するまでの時間(サイフォン起動時間)がかかり、排水の初期段階においては、従来の勾配排水システムに比較して水廻り機器の水位が下がるのが遅かったり、排水口からの溢れが生じた。
この問題を解決するため、水廻り機器とサイフォン排水管との間に、排水を一時的に貯留する貯留槽を設けると共に、水廻り機器と貯留槽との間を、従来通りの配管とすることで、排水の初期段階にて水廻り機器の水を貯留槽へスムーズに排水させることができる(特許文献1参照)。
特開2008−75428号公報
しかしながら、サイフォン排水管に流入する排水の量が少なくサイフォン力が発生しない場合等では、サイフォン排水管内の流速がサイフォン力が発生していた場合に比較して遅くなるため、排水中の異物がサイフォン排水管内に付着し易くなり、サイフォン排水管が詰まる場合が考えられる。この場合には、サイフォン排水管の洗浄等が求められることになる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、サイフォン排水管の詰まりを防止できるサイフォン排水システム用の貯留槽、及びサイフォン排水システムを提供することが目的である。
請求項1に記載の貯留槽は、水廻り機器からの排水を流入させる流入部と、前記排水を一時的に貯留可能な貯留部と、サイフォン排水管に接続され、前記貯留部に一時的に貯留した排水を槽外へ排出するための排出部と、前記サイフォン排水管の上流側に設けられ、排水中の異物を捕捉する異物捕捉部材とを有する。
次に、請求項1に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項1に記載の貯留槽では、水廻り機器からの排水が流入部を介して貯留部に流入し、貯留部に流入した排水は、排出部を介してサイフォン排水管へ排出される。なお、サイフォン排水管が満流状態になるとサイフォン排水管にサイフォン力が発生し、貯留空間の排水を迅速かつ効率的に排水される。
また、請求項1に記載の貯留槽では、サイフォン排水管の上流側に排水中の異物を捕捉する異物捕捉部材が設けられているので、サイフォン排水管に流入する前に排水中の異物を捕捉することが出来、サイフォン排水管に異物が付着したり、サイフォン排水管が詰まることを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の貯留槽において、前記排水を一時的に貯留する貯留部が、仕切壁によって複数の個別貯留部に区画され、前記複数の個別貯留部は、前記流入部、及び前記排出部を備えた第1の個別貯留部と、前記流入部を備えず前記排出部を備えた第2の個別貯留部と、を有し、前記第1の個別貯留部をオーバーフローした排水は、前記仕切壁を超えて前記第2の個別貯留部に流入する。
次に、請求項2に記載の貯留槽の作用を説明する。
第1の個別貯留部には、水廻り機器からの排水が流入部を介して流入し、第1の個別貯留部に流入した排水は、排出部を介してサイフォン排水管へ流入する。排水でサイフォン排水管が満流状態になると、サイフォン排水管にサイフォン力が発生し、迅速かつ効率的に排水することが出来る。
ところで、サイフォン排水管の単位時間当たりの排水量に対して、水廻り機器からの単位時間当たりの排水量が上回ると、第1の個別貯留部の水位が上昇し、最終的には第1の個別貯留部の排水が仕切壁を超えて第2の個別貯留部へ流入する。
第2の個別貯留部に流入した排水は、第2の個別貯留部の排出部を介してサイフォン排水管へ流入する。第2の個別貯留部の水位が上昇し、第2の個別貯留部に連結されたサイフォン排水管が満流状態になると、第2の個別貯留部に連結されたサイフォン排水管にサイフォン力が発生し、第2の個別貯留部の排水を迅速かつ効率的に排出することが出来る。
即ち、請求項2の貯留槽では、複数本のサイフォン排水管を用いて多量の排水を迅速かつ効率的に行うことができるようになる。
ここで、第1の個別貯留部に接続されたサイフォン排水管と、第2の個別貯留部に接続されたサイフォン排水管とで、サイフォン力の発生頻度を比較すると、第2の個別貯留部に接続されたサイフォン排水管の方がサイフォン力の発生頻度が低い。このため、第2の個別貯留部に接続されたサイフォン排水管は、高速で排水が流れる頻度が低く、第1の個別貯留部に接続されたサイフォン排水管に比較して異物が付着し易いと言えるが、本発明によれば、サイフォン排水管の上流側で異物捕捉部材が排水中の異物を捕捉するので、第2の個別貯留部に接続されたサイフォン力の発生頻度が低いサイフォン排水管においても、異物が付着したり、詰まったりすることを防止できる。
なお、第1の個別貯留部は、1つに限らず、複数設けられていても良い。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の貯留槽において、前記異物捕捉部材は、前記仕切り部材の上部に設けられている。
次に、請求項3に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項3に記載の貯留槽では、第1の個別貯留部の排水がオーバーフローして第2の個別貯留部に流入する際に、仕切り部材の上部に設けた異物捕捉部材によって、排水中の異物が捕捉される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の貯留槽において、前記異物捕捉部材は、前記流入部に設けられている。
次に、請求項4に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項4に記載の貯留槽では、水廻り機器からの排水中に含まれる異物が、流入部に設けられた異物捕捉部材によって捕捉される。したがって、排水中に含まれる異物が貯留槽内に流入せず、貯留槽内に溜まることもない。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の貯留槽において、前記異物捕捉部材は、前記排出部に設けられている。
次に、請求項5に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項5に記載の貯留槽では、水廻り機器からの排水中に含まれる異物が、排出部に設けられた異物捕捉部材によって捕捉される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の貯留槽において、前記異物捕捉部材は、前記流入部と前記排出部との間に設けられている。
次に、請求項6に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項6に記載の貯留槽では、水廻り機器からの排水中に含まれる異物が、流入部と排出部との間で異物捕捉部材によって捕捉される。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の貯留槽において、前記異物捕捉部材は、前記排出部に設けられ、前記サイフォン排水管の内径寸法よりも小さい幅寸法を有するスリット孔が形成されている。
次に、請求項7に記載の貯留槽の作用を説明する。
請求項7に記載の貯留槽では、異物捕捉部材が、サイフォン排水管の内径寸法よりも小さい幅寸法を有するスリット孔を有しているので、サイフォン排水管の内径寸法よりも大きな異物はスリット孔を通過することができない。したがって、サイフォン排水管の内径寸法よりも大きな異物がサイフォン排水管に流入することが無い。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の貯留槽において、前記貯留部に接続される通気管と、前記通気管の前記貯留部側の端部に設けられ、前記通気管へ異物が流入しないように前記異物を捕捉する通気管用異物捕集部材とを有する。
次に、請求項8に記載の貯留槽の作用を説明する。
貯留部が密閉されている場合には、排水が流れ込む際に貯留部内の空気は押し出され、逆にサイフォン力が起動した後は、貯留部内に空気が流れ込むこととなる。このため、過度の圧力が作用すると、水廻り機器側のトラップ封水切れ、トラップからの水の噴出し等の不具合が起きる懸念があるが、貯留部に通気管を接続することで、貯留部には通気管を介して外部の空気の出入りが行われるので、排水時の空気の出入りによる不具合を防止できる。
ここで、貯留部の排水中の異物が通気管に流入して通気管が詰まると、排水が貯留部に流入した際に貯留部内の空気が水廻り機器側へ流れ、水廻り機器側のトラップ封水切れ、トラップからの水の噴出し等の不具合を生ずる懸念があるが、請求項8に記載の貯留槽では通気管用異物捕集部材が通気管への異物の流入を防止するので、上記不具合を未然に防止することができる。
請求項9に記載のサイフォン排水システムは、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の貯留槽と、前記貯留槽に接続され、排水を前記貯留槽に流出させる水廻り機器と、前記貯留槽に接続され、前記貯留槽に貯留された排水を流出させるサイフォン排水管と、を有する。
次に、請求項9に記載のサイフォン排水システムの作用を説明する。
請求項9に記載のサイフォン排水システムでは、水廻り機器からの排水が流入部を介して貯留槽の貯留部に流入し、貯留部に流入した排水は、排出部を介してサイフォン排水管へ排出される。なお、サイフォン排水管が満流状態になるとサイフォン排水管にサイフォン力が発生し、貯留空間の排水を迅速かつ効率的に排水される。
また、貯留槽には、サイフォン排水管の上流側に排水中の異物を捕捉する異物捕捉部材が設けられているので、サイフォン排水管に流入する前に排水中の異物を捕捉することが出来、サイフォン排水管に異物が付着したり、サイフォン排水管が詰まることを防止できる。
以上説明したように本発明の貯留槽、及びサイフォン排水システムによれば、サイフォン排水管に異物を詰まらせることに起因する排水不良を生じさせない、という効果がある。
[第1の実施形態]
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態では、本発明の第1の実施形態に係る貯留槽20を用いたサイフォン排水システムを例に説明する。まず、サイフォン排水システムの全体構成を説明する。図1には、本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成が概略図にて示されている。
本実施形態に係るサイフォン排水システム10は、サイフォン力を利用して水廻り器具からの排水を効率よく排出する排水システムである。
本実施形態のサイフォン排水システム10は、主に複数階で構成された集合住宅などに用いられる。なお、本実施形態では、サイフォン排水システムを、複数階で構成された集合住宅に用いた例について説明する。なお、サイフォン排水システムは、集合住宅に好適に用いられるが、集合住宅以外の戸建て住宅や工場等にも用いることができる。
図1に示すように、サイフォン排水システム10は、排水を下方へ流す排水立て管12を備えている。この排水立て管12は、集合住宅の上下方向(縦方向)に延設され、集合住宅の各階の床スラブ14を貫いている。
集合住宅の各階の各戸には、複数の水回り器具16が設けられており、この水回り器具16には、水回り器具16から排出される排水を流す排水導入管18の一端がそれぞれ接続されている。排水導入管18の他端は、貯留槽20と接続されている。排水導入管18は、貯留槽20側が低くなるように勾配をもって配設されるのが好ましい。
本実施形態の貯留槽20は、水廻り器具16からの排水を一時貯留するためのものであり、図17に示すように上部が蓋44で塞がれている。
図2に示すように、本実施形態では、貯留槽20の内部の貯留空間が、2つの仕切壁22によって3つの長細い個別貯留部20A、20B、20Cに区画されている。
水廻り器具16からの排水導入管18−1、18−2は、個別貯留部20Aの槽壁に形成された排水導入管接続部24−1,24−2へ連結され、排水導入管18−3、18−4は個別貯留部20Cの槽壁に形成された排水導入管接続部24−3,24−4へ連結されている(以後、排水導入管接続部24−1,24−2,24−3,24−4を総称して排水導入管接続部24と呼ぶ。)。なお、個別貯留部20Aと個別貯留部20Cとの間に配置される個別貯留部20Bには排水導入管は接続されていない。
また、貯留槽20の個別貯留部20Aには槽壁の底部近傍に形成されたサイフォン排水管接続部26−1にサイフォン排水管28A、個別貯留部20Bには槽壁の底部近傍に形成されたサイフォン排水管接続部26−2にサイフォン排水管28B、個別貯留部20Cには槽壁の底部近傍に形成されたサイフォン排水管接続部26−3にサイフォン排水管28Cが各々接続されている(以後、サイフォン排水管、サイフォン排水管28B、及びサイフォン排水管28Cをまとめてサイフォン排水管28と呼び、サイフォン排水管接続部26A、サイフォン排水管接続部26B、及びサイフォン排水管接続部26Cをまとめてサイフォン排水管接続部26と呼ぶ。)。
図1に示すように、サイフォン排水管28は、床スラブ14に沿って配設される横引き管29と、この横引き管29と連通する竪管31とを備えて構成されている。横引き管29は、貯留槽20と連通され、床スラブ14上で水平方向に無勾配で配設されている。
横引き管29と連通する竪管31は、排水立て管12に沿って、上下方向(鉛直方向)に配設されている。この竪管31は、合流部継手32を介して排水立て管12と連結されている。合流部継手32は、竪管31からの排水を排水立て管12へ合流させる。
横引き管29及び竪管31は、合流部継手32までは他の排水管と途中で合流することなく、連続した排水管で構成され、排水立て管12へ排水を導くようになっている。また、横引き管29及び竪管31は、排水が満流で流れるように管の内径が設定されている。横引き管29内の排水には、サイフォン水頭Hsのエネルギーにより、排水方向へ向かうサイフォン力が作用する。
なお、サイフォン排水管28にサイフォン力を発生させるためには、サイフォン排水管内に空気が入らないように水で満流状態とする必要があり、そのため、サイフォン排水管28の内径は、排水導入管18の内径よりも小径とされている。
図3(A)に示すように、本実施形態では、サイフォン排水管接続部26に異物補足部材としての網状のフィルター34が設けられている。なお、フィルター34は、網状のものに限らず、図3(B)に示すような十字状、図3(C)に示すような格子状、図3(D)に示すようなリング34Aから両側に直線状の支持部34Bを突出させた形状の物等、排水中の異物を捕捉可能であればこれらの形状に限らない。フィルター34は、サイフォン排水管28の内部に排水中の異物が引っ掛からないように、少なくともサイフォン排水管28よりも上流側で排水中の異物を捕捉する機能を有する必要がある。
(作用)
次に、本実施形態の貯留槽20の作用を説明する。
個別貯留部20Aに水廻り器具16からの排水が流入すると、排水は個別貯留部20A、及びサイフォン排水管28Aを介して排水立て管12へと排出される。
ここで、サイフォン排水管28Aが満流状態になるとサイフォン排水管28Aにサイフォン力が発生し、サイフォン排水管28Aが個別貯留部20Aの排水を吸引し、迅速かつ効率的に排水が行われる。なお、個別貯留部20Aにおいて、排水レベルが上昇すると、サイフォン排水管28Aの入口に圧力(個別貯留部20Aの水頭)が掛かり、該圧力によって排水がサイフォン排水管28Aに押し込まれることになり、サイフォン力の起動が早くなる。したがって、サイフォン力を速く作用させるためには、排水が流入した際に、排水レベルが速く上昇するように、貯留部の形状を設定することが好ましい(例えば、底面積を小さくし、高さを高くする。)。
ところで、水廻り器具16からの排水に異物(例えば、毛髪、食品の屑等の固形物)が含まれている場合、異物がサイフォン排水管28へ流入しようとするが、その異物はサイフォン排水管接続部26のフィルター34で捕捉されるため、異物がサイフォン排水管28へ流入することが防止され、異物に起因するサイフォン排水管28の詰まりを防止することができる。特に、本実施形態のフィルター34では、フィルター34の穴よりも大きな固形物がサイフォン排水管28Aへ流入することが絶対にない。
また、フィルター34の大きさは、サイフォン排水管28の内径程度で良いため、フィルター34が小型で済む。
なお、フィルター34に捕捉された異物は、貯留槽20の上部から取り除くことができる。したがって、貯留槽20の上の床に点検口を設け、貯留槽20のフィルター34に捕捉された異物を除去し易いようにシステムを構成することが好ましい。
ところで、サイフォン排水管28は、床下に敷設されており、複数本のサイフォン排水管28の内の何れかが詰まったか、また、どの部分で詰まったかを簡単に把握することは難しい。そして、サイフォン排水管28に詰りが生じてサイフォン排水管28の交換を行うような場合には、サイフォン排水管28が配置・固定されている全ての部位の床を剥す必要がある。
本実施形態の貯留槽20を用いることでサイフォン排水管28の詰まりを防止できるので、サイフォン排水管28の詰まりを直すための床を剥がすような大修理を防げる。
このような貯留槽20が設けられていないサイフォン排水システム(一つの水廻り機器に対して1本のサイフォン排水管を備えている)では、修理が来るまで使用者は全く排水できなくなるが、このような貯留槽20を設けたサイフォン排水システムであれば、複数本のサイフォン排水管28が接続されているため、仮に1本のサイフォン排水管が詰まって排水性が劣ることがあっても、他のサイフォン排水管から排水することが可能であるので、全く排水が出来ずに生活に支障をきたすことは殆ど無くなる。
なお、本実施形態の貯留槽20の上部開口は図17に示すように蓋44で塞がれて内部を密閉されており、図1に想像線(2点鎖線)で示すように、貯留槽20に通気管58が接続されている。通気管58は、個別貯留部20A、20B、20C、と各々連通された個別通気部58A、58B、58C、及び、個別通気部58A、58B、58Cが合流された1本の合流通気管58Dを含んで構成されている。個別通気部58A、58B、58Cは、貯留槽20の上部に設けた蓋44の個別貯留部20A、20B、20Cに対応する位置に各々連通口を有し、蓋44の上側に配管されている。合流通気管58Dは、一端側が合流部継手32を介して排水立て管12と連結されており、他端側が個別通気部58A、58B、58C、と連結されている。
本実施形態では、図17に示すように、個別通気部58A、58B、58Cの個別貯留部側の端部(個別通気部58A、58B、58Cと蓋44との接続部分)に、サイフォン排水管接続部26と同様のフィルター34が取り付けられており、排水中の異物が通気管58に流入しないように構成されている。
このように貯留槽20が密閉されている場合には、排水が流れ込む際に内部の空気は押し出され、逆にサイフォン力が起動した後は、内部に空気が流れ込むこととなるが、貯留槽20の内部は、通気管58を介して外部の空気の出入りが行われるので、水廻り機器側のトラップの封水切れ、トラップからの水の噴出し等の空気の出入りによる不具合を防止することができる。また、貯留槽20の上部開口を蓋44で塞ぐことで、貯留槽20から臭気が漏れることを防止できる。
なお、本実施形態では、個別通気部58A、58B、58Cの個別貯留部側の端部にフィルター34が取り付けられているので、排水中の異物が通気管58に流入することを防止でき、排水が流れ込む際に槽内の空気を通気管58を介して槽外にスムーズに排出することができる。したがって、排水が貯留部に流入した際に貯留部内の空気が水廻り機器側へ流れることで生ずる、例えば、水廻り機器側のトラップ封水切れ、トラップからの水の噴出しといった不具合を未然に防止することができる。
なお、本実施形態では、個別貯留部20A〜20Cの各々に、通気管58の個別通気部58A〜58Cを接続した構成について説明したが、本発明の通気管は、個別貯留部20A〜20Cの各々と連通されていればよく、他の構成とすることもできる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る貯留槽20を説明する。
図示を省略するが、本実施形態では、排水導入管接続部24に第1の実施形態と同様のフィルター34が設けられている。
したがって、本実施形態では、水廻り器具16からの排水に含まれる異物が、貯留槽20に入る前に捕捉される。このため、異物がサイフォン排水管28へ流入することが防止され、さらに、異物が貯留槽内に溜まることも防止できる。
また、フィルター34の大きさは、排水導入管18の内径程度で良いため、フィルター34が小型で済む。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る貯留槽20を図4にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態の貯留槽20では、個別貯留部20Aの排水導入管接続部24−1,24−2とサイフォン排水管接続部26Aとの間に、個別貯留部20Aを長手方向に2分するような平らな網状のフィルター36が槽底部に対して垂直に設けられている。また、個別貯留部20Cの排水導入管接続部24−3,24−4とサイフォン排水管接続部26Cとの間にも、個別貯留部20Cを長手方向に2分するように平らな網状のフィルター36が槽底部に対して垂直に設けられている。
さらに、個別貯留部20Bの長手方向中間部にも、個別貯留部20Bを長手方向に2分するように平らな網状のフィルター36が槽底部に対して垂直に設けられている。
なお、本実施形態の仕切壁22は、個別貯留部20Bのフィルター36からサイフォン排水管接続部側(図面の矢印A方向側)が高くなっており、個別貯留部20Aから個別貯留部20Bへオーバーフロー(矢印OF)する排水、及び個別貯留部20Cから個別貯留部20Bへオーバーフローする排水は、各々仕切壁22の低い側を超えて個別貯留部20Bに流入するようになっている。
網状のフィルター36の網目(穴)は、サイフォン排水管28に異物が詰まらないようにサイフォン排水管28の内径よりも小さく設定することが好ましい。但し、網の目が細かすぎると、排水の流れの抵抗となり排水が通過し難くなし、また、網自体も詰まり易くなるため、バランスを考慮して網目の大きさを設定することが好ましい。
本実施形態では、例えば、個別貯留部20Aに流入する水廻り器具16からの排水に異物が含まれている場合、異物は槽内に配置したフィルター36で捕捉されるため、異物がサイフォン排水管28Aへ流入することが防止され、異物に起因するサイフォン排水管28Aの詰まりを防止することができる。なお、個別貯留部20Cにおいても、同様に排水中の異物がフィルター36で捕捉されるので、異物に起因するサイフォン排水管28Cの詰まりを防止することができる。
なお、個別貯留部20Aでオーバーフローした排水は、仕切壁22の高さの低い部分を超えて個別貯留部20Bへ流れ込む。このように個別貯留部20Bに流れ込んだ排水は、フィルター36を介してサイフォン排水管28Bへと流れ込むので、個別貯留部20Aからオーバーフローした排水中に異物が含まれていても、その異物は個別貯留部20Bのフィルター36で捕捉され、サイフォン排水管28Bに流入することを防止できる。
同様に、個別貯留部20Cでオーバーフローした排水は、仕切壁22の高さの低い部分を超えて個別貯留部20Bへ流れ込み、フィルター36を介してサイフォン排水管28Bへと流れ込むので、個別貯留部20Cからオーバーフローした排水中に異物が含まれていても、その異物は個別貯留部20Bのフィルター36で捕捉され、サイフォン排水管28Bに流入することを防止できる。
ここで、個別貯留部20Bには、個別貯留部20Aまたは個別貯留部20Cがオーバーフローした際にしか排水が流れ込まない。個別貯留部20Aに接続されたサイフォン排水管28Aと、個別貯留部20Bに接続されたサイフォン排水管28Bと、個別貯留部20Cに接続されたサイフォン排水管28Cとでサイフォン力の発生頻度を比較すると、個別貯留部20Bに接続されたサイフォン排水管28Bの方が他よりもサイフォン力の発生頻度が低い。このため、個別貯留部20Bに接続されたサイフォン排水管28Bは異物が付着し易いと言えるが、本実施形態では、サイフォン排水管28Bの上流側でフィルター36が排水中の異物を捕捉するので、サイフォン力の発生頻度が低いサイフォン排水管28Bにおいても、異物が付着したり、詰まったりすることを防止できる。
本実施形態では、フィルター36に捕捉された異物は、貯留槽20の上部から取り除くことができる。本実施形態のフィルター36は、その面積が排水導入管18の通路面積、及びサイフォン排水管28の通路面積よりも遥かに大きく設定されているので、目詰まりを生じ難い。
なお、フィルター36は、図5に示すように、高さ方向中間部に、網目よりも大きな穴38が形成されていても良い。穴38の形成されたフィルター36は、穴38の形成されていないフィルター36に比較して排水の通過抵抗を減少させることができる。穴38はフィルター36の高さ方向中間部に形成されているので、排水よりも比重の軽い異物はフィルター36の穴38よりも上側で捕捉し、排水よりも比重の重い異物はフィルター36の穴38よりも下側で捕捉することが可能である。
図3(A)に示すように、本実施形態では、サイフォン排水管接続部26に異物補足部材としての網状のフィルター34が設けられている。なお、フィルター34は、網状のものに限らず、図3(B)に示すような十字状、図3(C)に示すような格子状、図3(D)に示すようなリング34Aから両側に直線状の支持部34Bを突出させた形状の物等、排水中の異物を捕捉可能であればこれらの形状に限らない。フィルター34は、サイフォン排水管28の内部に排水中の異物が引っ掛からないように、少なくともサイフォン排水管28よりも上流側で排水中の異物を捕捉する機能を有する必要がある。
なお、本実施形態のフィルター36は槽底部に対して垂直かつ槽長手方向に対して直角に設けられていたが、本発明はこれに限らず、図6(A)に示すように、フィルター36を槽底部に対して垂直かつ槽長手方向に対して傾斜させて設けられても良い。これにより、フィルター36と槽側壁とで成す鋭角部分に異物40を集め易くなり、異物40をある程度の塊とすることができ、メンテナンス時等に異物40を除去し易くなる。
また、本実施形態のフィルター36は、槽底部に対して垂直に設けられていたが、本発明はこれに限らず、図6(A)、(B)に示すように、槽底部に対して傾斜させても良い。図6(B)に示すように、フィルター36を傾斜させた場合、フィルター36と槽底部とでなす鋭角部分に異物40を集め易くなり、異物40をある程度の塊とすることができ、メンテナンス時等に異物40を除去し易くなる。
また、本実施形態のフィルター36は平らであったが、図7(A)乃至図7(D)に示すように、フィルター36は中間部で折れ曲がった略V字形状や、円弧形状としても良い。図7(A),(C)に示すようにフィルター36を形成した場合、中央(谷部分)に異物40を集め易くなる。一方、図7(B),(D)に示すように、フィルター36を形成した場合、両側に異物40を集め易くなる。何れの場合も異物40をある程度の塊とすることができ、メンテナンス時等に異物40を除去し易くなる。
また、本実施形態のように個別処理部に設けたフィルター36は、管の端部に設ける場合に比較してフィルター面積を大きく取れるため、フィルターの目詰まりが生じにくい。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る貯留槽20を図8(A)にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の貯留槽20では、個別貯留部20A,20B,20Cの各底部に、複数の棒42Aからなるフィルター42が設けられている。
このため、水廻り器具16からの排水が排水導入管接続部24に向けて槽内を流れる際に、排水中の異物をフィルター42で捕捉することができる。
なお、このフィルター42は、図8(B)に示すように、貯留槽20の上部開口を塞ぐ蓋44に取り付けても良く、図8(C)に示すように、槽底部と蓋44との両方に設けても良い。
また、フィルター42は、槽底部や蓋44に一体的に設けても良いが、図9に示すような板部材42Bに複数の棒42Aを形成したカートリッジ式のフィルター42を槽内に配置し、フィルター42を交換するようにしても良い。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係る貯留槽20を図10にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の貯留槽20では、仕切壁22の上端に網状のフィルター46を鉛直に設け、仕切壁22を超えて個別貯留部20Bへ流入するオーバーフローした排水中の異物を捕捉することができる。なお、本実施形態の仕切壁22は、高さが一定である。
これにより、個別貯留部20Bへ排水中の異物が流入することが無く、異物に起因するサイフォン排水管28Bの詰まりを防止することができる。
本実施形態では、フィルター46が水面よりも上に設けられているので、捕捉した異物を除去し易い。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態に係る貯留槽20を図11、図12にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図11、12に示すように、本実施形態の貯留槽20では、個別貯留部20Bの上部開口全面を覆うように平らな網状のフィルター48を設け、仕切壁22を超えて個別貯留部20Bへ流入するオーバーフローした排水中の異物を捕捉するようにしている。
これにより、個別貯留部20Bへ排水中の異物が流入することが無く、異物に起因するサイフォン排水管28Bの詰まりを防止することができる。
本実施形態では、フィルター48の面積を広く取ることができる。
なお、フィルター48は、図13に示すように、幅方向中央部が凹むように断面円弧形状に形成することで、フィルター48の幅方向中央部分に異物を集め易くすることが出来る。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態に係る貯留槽20を図14にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態の貯留槽20では、フィルター48が個別貯留部20Bの全面を覆うのではなく、仕切壁22から一定幅部分のみ設けられており、幅方向中央部が凹むように断面円弧形状に形成されている。本実施形態においても、仕切壁22を超えて個別貯留部20Bへ流入するオーバーフローした排水中の異物を捕捉することができる。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態に係る貯留槽20を図15にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の貯留槽20には、図15に示すようなフィルター50が設けられている。このフィルター50は、サイフォン排水管28Bと接続される一端部がサイフォン排水管28Bと同一径とされた円形に形成され、他端部が扁平状に形成された中空の筒状のものである。
フィルター50の他端部の開口部52の形状は、スリット形状であるが、その開口面積は、排水の通過抵抗となってサイフォン排水管28Bのサイフォン力が低下しないように、一端部の円形の開口部54の開口面積と同一開口面積以上に設定されている。また、フィルター50の他端部の開口部52は、その長さLが一端部の円形の開口部54の内径Dよりも大きく、その幅Wが一端部の円形の開口部54の内径Dよりも小さく形成されており、サイフォン排水管28Bの内径Dよりも大きな固形物がサイフォン排水管28に流入することを防止できる。
[第9の実施形態]
次に、本発明の第9の実施形態に係る貯留槽20を図16にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態では、個別貯留部20Aに個別貯留部20Aを幅方向に2分するような網状のフィルター56が設けられると共に、個別貯留部20Cにも個別貯留部20Cを幅方向に2分するような網状のフィルター56が設けられている。
本実施形態の貯留槽20では、排水導入管18−1、18−2からの排水は、個別貯留部20Aのフィルター56を通過してからサイフォン排水管28A、及びサイフォン排水管28Bへ流れ、排水導入管18−3、18−4からの排水は、個別貯留部20Cのフィルター56を通過してからサイフォン排水管28C、及びサイフォン排水管28Bへ流れるので、前述した実施形態と同様に、各サイフォン排水管28に異物が流入することを防止できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、貯留槽20が3つの個別貯留部に区画されていたが、4つ以上の個別貯留部に区画されていても良く、貯留槽20の内部は複数の個別貯留部に区画されていなくても良い。
貯留槽20を複数の個別貯留部に区画した場合、少なくとも一つの個別貯留槽はサイフォン排水管に接続するための排出部のみを設ける構成とし、その他の個別貯留槽はサイフォン排水管に接続するための排出部と、水廻り機器からの排水を流入させる流入部とを設ける構成とし、その他の個別貯留槽でオーバーフローした排水を、サイフォン排水管に接続するための排出部のみを設けた個別貯留槽に流入させる構成とする。
なお、前記フィルターは、固形物に限らず、油脂を表面に付着させて捕捉することも可能である。
また、貯留槽20の内部に設けるフィルターとしては、網状や棒状に限らず、例えば、図3(A)〜図3(D)に示すような形状としても良く、排水中の異物を捕捉可能であれば形状に制限は無い。
貯留槽を用いたサイフォン排水システムを示す全体構成図である。 第1の実施形態に係る貯留槽の斜視図である。 (A)〜(D)は、フィルターの正面図である。 第3の実施形態に係る貯留槽の斜視図である。 第3の実施形態に係る貯留槽に用いるフィルターの正面図である。 (A)は貯留槽の一部を示す平面図であり、(B)、(C)は貯留槽の断面図である。 (A)〜(D)は貯留槽の断面図である。 (A)〜(C)は第4の実施形態に係る貯留槽の断面図である。 第4の実施形態に係る貯留槽に用いるフィルターの斜視図である。 第5の実施形態に係る貯留槽の斜視図である。 第6の実施形態に係る貯留槽の斜視図である。 第6の実施形態に係る貯留槽の断面図である。 第6の実施形態の変形例に係る貯留槽の断面図である。 第7の実施形態に係る貯留槽の断面図である。 第8の実施形態に係る貯留槽に設けられるフィルターの斜視図である。 第9の実施形態に係る貯留槽の斜視図である。 第1の実施形態の変形例に係る貯留槽の断面図である。
符号の説明
20 貯留槽
20A 個別貯留部
20B 個別貯留部
20C 個別貯留部
22 仕切壁(仕切部材)
24 排水導入管接続部(流入部)
26 サイフォン排水管接続部(排出部)
28 サイフォン排水管
34 フィルター(異物捕捉部材)
36 フィルター(異物捕捉部材)
42 フィルター(異物捕捉部材)
46 フィルター(異物捕捉部材)
48 フィルター(異物捕捉部材)
50 フィルター(異物捕捉部材)
56 フィルター(異物捕捉部材)
58 通気管

Claims (9)

  1. 水廻り機器からの排水を流入させる流入部と、
    前記排水を一時的に貯留可能な貯留部と、
    サイフォン排水管に接続され、前記貯留部に一時的に貯留した排水を槽外へ排出するための排出部と、
    前記サイフォン排水管の上流側に設けられ、排水中の異物を捕捉する異物捕集部材と、
    を有する貯留槽。
  2. 前記排水を一時的に貯留する貯留部が、仕切壁によって複数の個別貯留部に区画され、
    前記複数の個別貯留部は、前記流入部、及び前記排出部を備えた第1の個別貯留部と、 前記流入部を備えず前記排出部を備えた第2の個別貯留部と、を有し、
    前記第1の個別貯留部をオーバーフローした排水は、前記仕切壁を超えて前記第2の個別貯留部に流入する請求項1に記載の貯留槽。
  3. 前記異物捕捉部材は、前記仕切り部材の上部に設けられている請求項2に記載の貯留槽。
  4. 前記異物捕捉部材は、前記流入部に設けられている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の貯留槽。
  5. 前記異物捕捉部材は、前記排出部に設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の貯留槽。
  6. 前記異物捕捉部材は、前記流入部と前記排出部との間に設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の貯留槽。
  7. 前記異物捕捉部材は、前記排出部に設けられ、前記サイフォン排水管の内径寸法よりも小さい幅寸法を有するスリット孔が形成されている請求項1に記載の貯留槽。
  8. 前記貯留部に接続される通気管と、
    前記通気管の前記貯留部側の端部に設けられ、前記通気管へ異物が流入しないように前記異物を捕捉する通気管用異物捕集部材と、
    を有する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の貯留槽。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の貯留槽と、
    前記貯留槽に接続され、排水を前記貯留槽に流出させる水廻り機器と、
    前記貯留槽に接続され、前記貯留槽に貯留された排水を流出させるサイフォン排水管と、を有するサイフォン排水システム。
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