JP2016098867A - 歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規制部材が撓むことを抑止しつつ大型化を抑止できる歯車装置を提供する。
【解決手段】歯車装置X1は、偏心部54,55を有するクランク軸5と、偏心部54,55の回転に伴って揺動回転する揺動歯車4と、クランク軸5を回転可能に支持するキャリア3と、クランク軸5の軸方向における当該クランク軸5の動きを規制する規制部材91,92と、を備え、規制部材91,92は、キャリア3に係止される被係止部91a,92aと、キャリア3に接しない位置に配置されており被係止部91a,92aに比して当該軸方向の厚みが大きく形成された肉厚部91b,92bと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯車装置に関する。
従来の歯車装置として、特許文献1には、図12に示すように、偏心体軸120と、偏心体軸120の回転に伴って揺動回転する外歯歯車124と、外歯歯車124に噛み合う内歯歯車128と、内歯歯車128の内部に位置し偏心体軸120を回転可能に支持するキャリア132,134と、を備えた揺動内接噛合遊星歯車装置112が記載されている。特許文献1の揺動内接噛合遊星歯車装置112では、偏心体軸120の回転に伴って外歯歯車124が内歯歯車128に噛合いながら揺動回転し、これにより内歯歯車128がキャリア132,134に対して相対回転する。
ここで、特許文献1の揺動内接噛合遊星歯車装置112は、偏心体軸120の位置を規制するための規制部材としてワッシャ174,176をさらに備えている。ワッシャ174は、偏心体軸120の軸方向の一方側においてキャリア132の端面に接触するとともに、当該軸方向の他方側において偏心体軸120に形成された段差部170に接触している。また、ワッシャ176は、偏心体軸120の軸方向の他方側においてキャリア134の端面に接触するとともに、当該軸方向の一方側において偏心体軸120に形成された段差部172に接触している。これにより、キャリア132,134に対する偏心体軸120の軸方向における相対位置が規制されている。
特開2008−202764号公報
特許文献1の揺動内接噛合遊星歯車装置112では、偏心体軸120の軸方向においてワッシャ174,176に加わる力が大きくなると、当該ワッシャ174,176が大きく撓む可能性がある。そこで、ワッシャ174,176が大きく撓むことを抑止するためには、例えば当該ワッシャ174,176全体の厚みを大きくすることが考えられる。しかしながら、ワッシャ174,176全体の厚みを大きくすると、これに応じて偏心体軸120の軸方向におけるキャリア132,134の幅を大きくする必要があり、これにより揺動内接噛合遊星歯車装置112が大型化してしまう虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、規制部材が撓むことを抑止しつつ大型化を抑止できる歯車装置を提供することにある。
本発明に係る歯車装置は、偏心部を有するクランク軸と、偏心部の回転に伴って揺動回転する揺動歯車と、前記クランク軸を回転可能に支持するキャリアと、前記クランク軸の軸方向における当該クランク軸の動きを規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記キャリアに係止される被係止部と、前記軸方向において前記キャリアに接しない位置に配置されており前記被係止部に比して前記軸方向の厚みが大きく形成された肉厚部と、を有する。
前記の歯車装置では、規制部材が被係止部よりも厚みの大きい肉厚部を有するため、当該肉厚部によって規制部材の強度を高めることができる。しかも、肉厚部が軸方向においてキャリアに接しない位置に配置されるため、当該キャリアが軸方向に大型化することを抑止できる。このため、規制部材に対して軸方向に大きな力が加わった場合であっても当該規制部材が撓むことを抑止できるとともに、歯車装置が大型化することを抑止できる。
また、前記規制部材は、前記軸方向における前記キャリアの長さ範囲内に収まっていることが好ましい。
前記の歯車装置では、軸方向において規制部材が軸方向におけるキャリアの長さ範囲外に飛び出していないため、当該歯車装置が大型化することをより抑止できる。
また、前記キャリアは、前記クランク軸が配置されるクランク軸孔が形成されたキャリア本体と、当該キャリア本体における前記クランク軸孔を取り囲む内周面に取り付けられる止め輪と、を有しており、前記被係止部は、前記軸方向において前記止め輪に接しており、前記肉厚部は、前記軸方向に直交する面内にて、前記止め輪と前記クランク軸との間に位置していることが好ましい。
前記の歯車装置では、キャリア本体に止め輪を取り付けることにより、当該止め輪によって被係止部を係止することができる。しかも、止め輪とクランク軸との間の領域に肉厚部が配置されるので、当該領域を有効に活用してキャリア本体が軸方向に大型化することをより抑止できる。
また、前記クランク軸を支持するクランク軸受をさらに備え、前記クランク軸受は、転動体と、当該転動体を転動可能に保持する保持器と、を有しており、前記肉厚部は、前記軸方向に直交する面内にて、前記保持器における前記規制部材側の端部と前記クランク軸との間の領域に位置していてもよい。
前記の歯車装置では、保持器における規制部材側の端部とクランク軸との間の領域に肉厚部が配置されるので、当該領域を有効に活用してキャリア本体が軸方向に大型化することをより抑止できる。
前記の歯車装置では、転動体を保持する保持器の端部とクランク軸との間に生じた領域を有効に活用し、当該領域に肉厚部を配置することによって、歯車装置が大型化することをより抑止できる。
また、前記クランク軸に駆動力を伝達する伝達歯車をさらに備え、前記伝達歯車は、前記肉厚部によって位置決めされてもよい。
前記の歯車装置では、肉厚部によって規制部材の強度を高めることができるとともに、伝達歯車の位置決めを行うことができる。
また、前記肉厚部は、円環状に形成されていることが好ましい。
前記の歯車装置では、肉厚部を円環状に形成することにより、規制部材の強度をより高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、規制部材が撓むことを抑止しつつ大型化を抑止できる歯車装置が提供される。
本実施形態に係る歯車装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示した歯車装置の要部拡大図である。 本実施形態に係る歯車装置の第1規制部材の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る歯車装置の変形例1の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係る歯車装置の変形例2の概略構成を示す断面図である。 図5に示した歯車装置の要部拡大図である。 変形例2に係る歯車装置の第1規制部材の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る歯車装置の変形例3の概略構成を示す断面図である。 図8に示した歯車装置の要部拡大図である。 変形例3に係る歯車装置の第1規制部材の概略構成を示す斜視図である。 変形例3に係る歯車装置の第1規制部材の概略構成を示す平面図である。 特許文献1に記載された揺動内接噛合遊星歯車装置の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態に係る歯車装置X1の構成部材のうち主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本実施形態に係る歯車装置X1は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1および図2に示すように、歯車装置X1は、偏心揺動型の歯車装置であって、外筒2と、キャリア3と、揺動歯車4と、クランク軸5と、を備えている。歯車装置X1では、クランク軸5の回転に伴って揺動歯車4が揺動回転することにより、外筒2とキャリア3とが相対的に回転する。
外筒2は、軸C1を中心軸とする略円筒形状をなしている。外筒2の内周面2aには、多数のピン溝が形成されている。各ピン溝は、軸C1方向に延びるように配置され、当該軸C1方向に直交する断面において半円形の断面形状を有している。各ピン溝は、外筒2の周方向に等間隔で並んでいる。
歯車装置X1は、外筒2の内周面2aに取り付けられる複数の内歯ピン8をさらに備えている。各内歯ピン8は、軸C1方向に延びる円柱形状をなしている。また、各内歯ピン8は、外筒2の内周面2aに形成された各ピン溝に取り付けられている。
外筒2には、当該外筒2を軸C1方向に貫く取付け孔2bが複数形成されている。各取付け孔2bは外筒2の周方向に等間隔で並んでいる。各取付け孔2bは、外筒2に対してロボットの関節部分を構成するベース等の図略の相手側部材を取り付ける際に利用される。外筒2に対してロボットの関節部分を構成するベースを取り付ける場合、外筒2は、歯車装置X1における固定側の部材となる。
キャリア3は、軸C1方向において揺動歯車4を挟むように位置しており、外筒2と同心状に配置されたキャリア本体3Aを有している。このキャリア本体3Aは、軸C1方向において互いに対向する第1部材31および第2部材32を有している。第1部材31と第2部材32とは、締結部材T1を介して互いに締結されている。
第1部材31は、略円板状をなしている。第1部材31は、一部が外筒2の内部に位置しており、残部が軸C1方向において外筒2の外部に位置している。
第1部材31には、中央孔31aと、クランク軸孔31bと、が形成されている。
中央孔31aは、第1部材31の中央部分に形成されている。具体的に、中央孔31aは、第1部材31を軸C1方向に貫くように形成されている。
クランク軸孔31bは、中央孔31aの外側においてキャリア3の周方向に並んで複数形成されている。各クランク軸孔31bは、第1部材31を軸C1方向に貫くように形成されている。本実施形態では、第1部材31には3つのクランク軸孔31bが形成されている。
第2部材32は、略円板状の基板部32aと、当該基板部32aから第1部材31側に延びるシャフト部32bと、を有している。
基板部32aは、一部が外筒2の内部に位置しており、残部が軸C1方向において外筒2の外部に位置している。
シャフト部32bは、基板部32aのうち軸C1方向における第1部材31側の端面から当該軸C1方向に延びており、キャリア3の周方向に並んで複数設けられている。本実施形態では、第2部材32は、3つのシャフト部32bを有している。
第2部材32には、中央孔32cと、クランク軸孔32dと、取付孔32fと、が形成されている。
中央孔32cは、第2部材32の中央部分に形成されている。具体的に、中央孔32cは、第2部材32の基板部32aを軸C1方向に貫くように形成されている。中央孔32cは、第1部材31に形成された中央孔31aの位置に対応して設けられている。
クランク軸孔32dは、中央孔32cの外側においてキャリア3の周方向に並んで複数形成されている。各クランク軸孔32dは、第2部材32の基板部32aを軸C1方向に貫くように形成されている。各クランク軸孔32dは、第1部材31に形成された各クランク軸孔31bの位置に対応して設けられている。
取付孔32fは、第2部材32のうち第1部材31とは反対側の端面が軸C1方向に凹むように形成されている。取付孔32fは、ロボットの関節部分を構成する旋回胴等の相手側部材をキャリア3に取り付けるのに利用される。キャリア3に対してロボットの関節部分を構成する旋回胴を取り付ける場合、当該キャリア3は、歯車装置X1における回転側の部材となる。なお、例えばキャリア3に対してロボットの関節部分を構成するベースが取り付けられる場合であれば、外筒2にはロボットの関節部分を構成する旋回胴が取り付けられ、これによりキャリア3が歯車装置X1の固定側の部材となるとともに外筒2が歯車装置X1の回転側の部材となる。
キャリア本体3Aの外周面と外筒2の内周面2aとの間には、主軸受D1,D2が設けられている。具体的に、主軸受D1は、第1部材31の外周面と外筒2の内周面2aとの間に設けられており、主軸受D2は、第2部材32の基板部32aの外周面と外筒2の内周面2aとの間に設けられている。主軸受D1,D2は、外筒2とキャリア3との間の相対回転を許容する。
クランク軸5は、キャリア本体3Aに回転自在に支持されている。すなわち、クランク軸5は、クランク軸受6A,6Bを介してキャリア本体3Aに支持されており、当該クランク軸受6A,6Bがキャリア3に対するクランク軸5の回転を許容する。本実施形態では、クランク軸5は、キャリア本体3Aの周方向に並んで3つ設けられている。なお、クランク軸5の数は任意であって、歯車装置X1の使用態様に応じて適宜変更することができる。
クランク軸5は、軸C1方向に延びる軸本体51と、当該軸本体51に対して偏心する偏心部54,55と、を有している。
軸本体51は、大径部(ジャーナル部)51b,51cと、当該大径部51b,51cよりも少し小さい外径を有する小径部51aと、を有している。
第1大径部51bは、第1部材31のクランク軸孔31b内に位置している。第1大径部51bは、第1クランク軸受6Aを介してクランク軸孔31bの内周面31cに回転自在に支持されている。
第2大径部51cは、第1大径部51bと同じ外径を有する。第2大径部51cは、第2部材32のクランク軸孔32d内に位置している。第2大径部51cは、第2クランク軸受6Bを介してクランク軸孔32dの内周面32eに回転自在に支持されている。
小径部51aは、軸C1方向において、第1大径部51bに隣接しており、第2大径部51cの反対側に延びている。小径部51aの一部は、クランク軸孔31bの外側に位置している。なお、小径部51aはなくともよく、第1大径部51bがクランク軸孔31b内から当該クランク軸孔31bの外側に亘って延びていてもよい。
偏心部54,55は、軸C1方向において第1大径部51bと第2大径部51cとの間に位置している。偏心部54,55には、ころA1,A2を介して揺動歯車4が取り付けられている。ころA1,A2は、偏心部54,55と揺動歯車4との間の相対回転を許容する。
揺動歯車4は、外筒2内に位置しており、軸C1方向において第1部材31と第2部材32の基板部32aとに挟まれている。揺動歯車4は、ころA1を介して第1偏心部54に取り付けられた第1揺動歯車41と、ころA2を介し第2偏心部55に取り付けられた第2揺動歯車42と、を有している。揺動歯車41,42は、外筒2の内径よりも少し小さい外径を有しており、その外周面に複数の外歯が形成されている。揺動歯車41,42のそれぞれの外周面に形成された外歯の歯数は、内歯ピン8の数よりも僅かに少ない。これにより、第1揺動歯車41と第2揺動歯車42とは、外筒2の内部において各外歯が各内歯ピン8に噛み合うように、互いに異なる位相で揺動回転することができる。
第1揺動歯車41には、第1部材31の中央孔31aの位置に対応する中央孔41aと、シャフト部32bが挿入された挿入孔41bと、第1偏心部54が挿入されたクランク軸孔41cと、が形成されている。
第2揺動歯車42には、第2部材32の中央孔32cの位置に対応する中央孔42aと、シャフト部32bが挿入された挿入孔42bと、第2偏心部54が挿入されたクランク軸孔42cと、が形成されている。
なお、本実施形態では、揺動歯車4は、第1揺動歯車41と第2揺動歯車42との2つの揺動歯車を有しているが、これに限らず、1つの揺動歯車のみを有していてもよいし、3つ以上の揺動歯車を有していてもよい。
歯車装置X1は、クランク軸5に駆動力を伝達して当該クランク軸5を回転させる伝達歯車7をさらに備えている。伝達歯車7は、軸C1方向において第1部材31を挟んで第2部材32とは反対側に位置している。伝達歯車7は、クランク軸5の軸本体51の小径部51aに取り付けられている。本実施形態では、伝達歯車7は、3つのクランク軸5の位置に対応して3つ設けられている。
伝達歯車7は、当該伝達歯車7を軸C1方向における両側から挟み込むように軸本体51の小径部51aに取り付けられた止め輪によって、当該軸C1方向の動きを規制される。
伝達歯車7は、その外周面に複数の外歯を有しており、当該複数の外歯に図略のモータの入力軸等が噛み合うことにより、当該モータの駆動力(トルク)をクランク軸5に伝達する。そして、伝達歯車7から駆動力を受けたクランク軸5の偏心部54,55が回転することにより、当該回転に応じて揺動歯車4が外筒2内において揺動回転する。これにより、外筒2とキャリア3とが相対回転することになる。
歯車装置X1は、軸C1方向におけるクランク軸5の動きを規制する規制部材9をさらに備えている。規制部材9は、軸C1方向において互いに離間する第1規制部材91および第2規制部材92を有している。また、キャリア3は、キャリア本体3Aとは別体に構成されており規制部材9を係止する止め輪3Bをさらに有している。止め輪3Bは、第1規制部材91を係止する第1止め輪B1と、第2規制部材92を係止する第2止め輪B2と、を有している。第1規制部材91と第2規制部材92とは、軸C1方向においてクランク軸5を挟み込む。これにより、第1規制部材91および第2規制部材92は、軸C1方向におけるクランク軸5の動きを規制する。
第1規制部材91は、図3に示すように、中央部分に開口が形成された円環形状をなしている。第1規制部材91は、キャリア3の第1止め輪B1に係止される第1被係止部91aと、第1規制部材91の径方向において第1被係止部91aの内側に位置する第1肉厚部91bと、を有している。第1肉厚部91bは、第1被係止部91aに比して軸C1方向における厚みが大きい部位であって、前記開口を取り囲む第1規制部材91の円環状の内縁部分を構成している。なお、第1肉厚部91bは、第1規制部材91の径方向において第1被係止部91aの外側に位置していてもよい。
第1規制部材91に形成された開口の径は、小径部51aの径よりも少し大きく、且つ第1大径部51bの径よりも小さく設定されている。第1規制部材91に形成された開口には、小径部51aが挿入されている。そして、第1規制部材91は、図2に示すように、軸C1に直交する平坦な面であって第1大径部51bの端面51Aに対向する主面91Aが当該端面51Aに接触する位置にて位置決めされている。
なお、本実施形態では、第1規制部材91は、主面91Aと端面51Aとが接触する位置にて位置決めされているが、これに限らない。例えば、軸本体51が第1大径部51bを有していない場合であれば、第1規制部材91は、主面91Aが軸C1に直交する小径部51aの端面に接触する位置にて位置決めされてもよい。すなわち、第1規制部材91は、軸C1方向において当該第1規制部材91と軸本体51とが接する位置にて位置決めされていればよい。
キャリア3の第1止め輪B1は、クランク軸孔31bの内周面31cに形成された取付溝31dに取り付けられており、軸C1方向において主面91Aの反対側に位置する第1被係止部91aの軸方向端面91Bに接触している。これにより、第1被係止部91aが第1止め輪B1によって係止され、軸C1方向の伝達歯車7側へのクランク軸5の動きが規制される。
本実施形態では、第1止め輪B1は、第1被係止部91aの軸方向端面91Bにおける外周部分にのみ接触している。なお、第1止め輪B1は、第1被係止部91aの軸方向端面91Bの全体に亘って接していてもよい。
また、本実施形態では、キャリア本体3Aとは別体に構成された第1止め輪B1によって第1被係止部91aが係止されているが、これに限らない。例えば、キャリア本体3Aに対して第1止め輪B1に相当する部位を形成し、当該部位によって第1被係止部91aが係止されてもよい。
第1肉厚部91bは、クランク軸孔31bの径方向において第1止め輪B1よりも内側に位置している。これにより、第1肉厚部91bは、軸C1方向においてキャリア3に接しない位置に配置されている。第1肉厚部91bは、軸C1方向において第1被係止部91aの軸方向端面91Bから突出した第1突出部91cを有している。第1突出部91cは、第1止め輪B1と軸本体51との間の領域を介して、伝達歯車7側に突出している。本実施形態では、第1止め輪B1と軸本体51との間の領域よりも伝達歯車7側の突出した第1突出部91cが、軸C1方向において伝達歯車7の動きを規制する止め輪に接している。なお、第1突出部91cは、第1止め輪B1と軸本体51との間の領域に位置していればよく、当該領域よりも軸C1方向における伝達歯車7側に突出していなくてもよい。
第1突出部91cは、図2に示すように、第1部材31のうち軸C1方向における第2部材32とは反対側の端面31Aよりも第2部材32側(図2の下側)に位置している。このため、第1規制部材91は、軸C1方向におけるキャリア3の長さ範囲内に収まっている。
なお、本実施形態では、第1突出部91cは、第1被係止部91aの軸方向端面91Bよりも軸C1方向の伝達歯車7側に突出しているが、これに加えて、またはこれに代えて、当該軸C1方向の第2部材32側に突出していてもよい。この場合、第1肉厚部91bのうち規制部材91の径方向における一部が第1大径部51bとクランク軸孔31bの内周面31cとの間に生じる空隙に位置することになる。
本実施形態では、第1規制部材91は、軸C1方向において第1クランク軸受6Aに接することにより、当該軸C1方向における第1クランク軸受6Aの動きも規制している。
第1クランク軸受6Aは、図2に示すように、軸C1方向に延びる転動体61と、当該転動体61を回転可能に保持する保持器62と、を有している。保持器62は、軸本体51の径方向において転動体61よりも外側に位置する中間部62aと、軸C1方向における中間部62aの両端に繋がる端部62b,62cと、を有している。転動体61は、軸C1方向の両側において端部62b,62cに挟まれており、これにより軸C1方向における転動体61の動きが規制される。なお、第2クランク軸受6Bも第1クランク軸受6Aと同様の構成を有する。
端部62b,62cのうち伝達歯車7側に位置する端部62bは、当該軸C1方向において第1規制部材91の主面91Aに接している。これにより、第1規制部材91は、軸C1方向における伝達歯車7側への第1クランク軸受6Aの動きを規制する。
第2規制部材92は、第1規制部材91と同様の形状を有しており、第2被係止部92aと、第2肉厚部92bと、を有している。第2規制部材92は、軸C1に直交する平坦な面であって第2大径部51cの端面51Bに対向する主面92Aが当該端面51Bに接する位置にて位置決めされている。
なお、本実施形態では、第2規制部材92は、第1規制部材91と同様に中央部分に開口が形成されているが、これに限らず、当該開口が形成されていなくともよい。
また、例えば軸本体51が第2大径部51cの端面51Bから軸C1方向に延びる小径部を有する場合であれば、第2規制部材92は、当該第2規制部材92の開口に前記小径部が挿入された状態で、主面92Aが端面51Bに接する位置にて位置決めされてもよい。また、主面92Aが軸C1に直交する前記小径部の端面に接する位置にて位置決めされてもよい。
キャリア3の第2止め輪B2は、クランク軸孔32dの内周面32eに形成された取付溝32gに取り付けられており、軸C1方向において主面92Aの反対側に位置する第2被係止部92aの軸方向端面92Bに接している。これにより、第2被係止部92aが第2止め輪B2によって係止され、軸C1方向の伝達歯車7とは反対側へのクランク軸5の動きが規制される。
第2肉厚部92bは、クランク軸孔32dの径方向において第2止め輪B2よりも内側に位置している。これにより、第2肉厚部92bは、軸C1方向においてキャリア3に接しない位置に配置されている。第2肉厚部92bは、軸C1方向において第2被係止部92aの軸方向端面92Bよりも、第2部材32における第1部材31とは反対の端面側へ突出した第2突出部92cを有している。本実施形態では、第2突出部92cは、第2部材32のうち軸C1方向における第1部材31とは反対側の端面よりも第1部材31側に位置している。このため、第2規制部材92は、軸C1方向におけるキャリア3の長さ範囲内に収まっている。
本実施形態では、第2規制部材92の主面92Aは、第1規制部材91と同様に、第2クランク軸受6Bの保持器62における軸C1方向の第2規制部材92側の端部62bに接している。これにより、第2規制部材92は、軸C1方向における伝達歯車7とは反対側への第2クランク軸受6Bの動きを規制する。
このように、歯車装置X1では、規制部材9が被係止部91a,92aよりも厚みの大きい肉厚部91b,92bを有するため、規制部材9の強度を高めることができる。しかも、肉厚部91b,92bが軸C1方向においてキャリア3に接しない位置に配置されているため、軸C1方向においてキャリア本体3Aが大型化することを抑止できる。特に、本実施形態では、肉厚部91b,92bの突出部91c,92cは、軸C1方向において大径部51b,51cの端面51A,51Bに接する主面91A,92Aとは反対側に突出している。このため、軸C1方向において、第1大径部51bの端面51Aと第1止め輪B1との間隔、および第2大径部51cの端面51Bと第2止め輪B2との間隔が広くなることを抑止でき、これにより軸C1方向においてキャリア本体3Aが大型化することを確実に抑止できる。そのため、規制部材9に対して軸C1方向に大きな力が加わった場合であっても当該規制部材9が撓むことを抑止できるとともに、歯車装置X1が大型化することを抑止できる。
さらに、歯車装置X1では、規制部材9が軸C1方向におけるキャリア3の長さ範囲外に飛び出していないため、当該歯車装置X1が大型化することをより抑止できる。
さらに、歯車装置X1では、キャリア本体3Aに止め輪3Bを取り付けることにより、当該止め輪3Bによって被係止部91a,92aを係止することができる。しかも、第1止め輪B1とクランク軸孔31bの内周面31cとの間の領域に第1肉厚部91bが配置されるので、当該領域を有効に活用してキャリア本体3Aが軸C1方向に大型化することをより抑止できる。
さらに、歯車装置X1では、肉厚部91b,91cが円環状に形成されているため、規制部材9の強度をより高めることができる。
さらに、歯車装置X1では、軸C1方向において、第1規制部材91の主面91Aが第1大径部51bの端面51Aおよび第1クランク軸受6Aにおける保持器62の端部62bに接している。また、軸C1方向において、第2規制部材92の主面92Aが第2大径部51cの端面51Bおよび第2クランク軸受6Bにおける保持器62の端部62bに接している。このため、規制部材9によってクランク軸5およびクランク軸受6の双方の軸C1方向の動きを規制することができる。
次に、図4を参照しつつ、本実施形態に係る歯車装置X1の変形例1について説明する。
図4に示すように、変形例1に係る歯車装置X1では、第1肉厚部91bの第1突出部91cは、軸C1方向におけるキャリア3の長さ範囲外に飛び出している。そして、伝達歯車7は、軸C1方向において第1突出部91cに接している。これにより、伝達歯車7は、軸C1方向において第1突出部91cに接する位置にて位置決めされる。
このように、変形例1に係る歯車装置X1では、第1肉厚部91bによって第1規制部材91の強度を高めることができるとともに、当該第1肉厚部91bの第1突出部91cによって伝達歯車7の位置決めを行うことができる。
次に、図5〜図7を参照しつつ、本実施形態に係る歯車装置X1の変形例2について説明する。
図5に示すように、変形例2に係る歯車装置X1では、キャリア3が止め輪3Bを有していない。また、軸C1方向において第1規制部材91と第2規制部材92とが偏心部54,55を挟み込むように設けられることにより、軸C1方向におけるクランク軸5の動きが規制される。
第1規制部材91は、図7に示すように、中央部分に開口が形成された円環形状をなしている。第1被係止部91aは、第1部材31のうち軸C1方向における第2部材32側の端面に係止される。変形例2に係る第1肉厚部91bは、上記の実施形態に係る第1肉厚部91bに比べて、クランク軸5の径方向における幅が小さく設定されている。
第1規制部材91に形成された開口の径は、第1大径部51bの径よりも少し大きく、且つ第1偏心部54の径よりも小さく設定されている。第1規制部材91に形成された開口には、クランク軸5の軸本体51における第1大径部51bが挿入されている。また、第1規制部材91の主面91Aは、軸C1に直交する第1偏心部54の端面54Aに接している。第1規制部材91の内縁は、第1偏心部54の偏心方向とは反対方向において、当該第1偏心部54の外縁よりも軸本体51の軸心側に位置している。これにより、偏心回転中の第1偏心部54がどの位置にあったとしても、クランク軸5の周方向の全体に亘って主面91Aと第1偏心部54の端面54Aとが接することになる。
第1被係止部91aの軸方向端面91Bは、第1部材31のうち当該軸C1方向における第2部材32側の端面に接している。これにより、第1被係止部91aが第1部材31によって係止され、軸C1方向の伝達歯車7側へのクランク軸5の動きが規制される。
第1突出部91cは、図6に示すように、軸C1に直交する面内にて、第1クランク軸受6Aの保持器62における第2部材32側の端部62cと第1大径部51b(軸本体51)との間に位置している。また、軸C1方向において、第1突出部91cと第1クランク軸受6Aの転動体61との間には、僅かに空隙が形成されている。
ころA1,A2は、転動体A3と、当該転動体を保持する保持器A4と、を有している。変形例2では、第1規制部材91の主面91Aは、軸C1方向においてころA1の保持器A4における伝達歯車7側の端部A5に接している。これにより、第1規制部材91は、軸C1方向におけるころA1の動きも規制している。
第2規制部材92は、第1規制部材91と同様の形状を有しており、第2被係止部92aと、第2肉厚部92bと、を有している。
第2規制部材92に形成された開口の径は、第2大径部51cの径よりも少し大きく、且つ第2偏心部55の径よりも小さく設定されている。第2規制部材92に形成された開口には、第2大径部51cが挿入されている。また、第2規制部材92の主面92Aは、軸C1に直交する第2偏心部55の端面55Aに接している。第2規制部材92の内縁は、第2偏心部55の偏心方向とは反対方向において、当該第2偏心部55の外縁よりも軸本体51の軸心側に位置している。これにより、偏心回転中の第2偏心部55がどの位置にあったとしても、クランク軸5の周方向の全体に亘って主面92Aと第2偏心部55の端面55Aとが接することになる。
第2被係止部92aの軸方向端面92Bは、基板部32aうち当該軸C1方向における第1部材31側の端面に接している。これにより、第2被係止部92aが第2部材31の基板部32aによって係止され、軸C1方向の伝達歯車7とは反対側へのクランク軸5の動きが規制される。
第2突出部92cは、軸C1に直交する面内にて、第2クランク軸受6Bの保持器62における第1部材31側の端部62cと第2大径部51c(軸本体51)との間に位置している。また、軸C1方向において、第2突出部92cと第2クランク軸受6Bの転動体61との間には、僅かに空隙が形成されている。
変形例2では、第2規制部材92の主面92Aは、軸C1方向においてころA2の保持器A4における基板部32a側の端部A6に接している。これにより、第2規制部材92は、軸C1方向におけるころA2の動きも規制している。
このように、変形例2に係る歯車装置X1では、保持器62とクランク軸5の軸本体51との間の領域に肉厚部91b,92bの突出部91c,92cが配置されるので、当該領域を有効に活用してキャリア本体3Aが軸C1方向に大型化することをより抑止できる。
さらに、変形例2に係る歯車装置X1では、第1規制部材91の主面91Aがクランク軸5の周方向の全体に亘って第1偏心部54の端面54Aに接するとともに、第2規制部材92の主面92Aがクランク軸5の周方向の全体に亘って第2偏心部55の端面55Aに接している。このため、軸C1方向におけるクランク軸5の動きをより確実に規制することができる。
さらに、変形例2に係る歯車装置X1では、軸C1方向において突出部91c,92cと転動体61との間に空隙が形成されているため、当該突出部91c,92cが転動体61の回転を阻害することがなく、クランク軸5を滑らかに回転させることができる。
次に、図8〜図11を参照しつつ、変形例2に係る歯車装置X1の更なる変形例である変形例3について説明する。
図8に示すように、変形例3に係る歯車装置X1では、第1突出部91cが軸C1方向における基板部32a側に突出しているとともに第2突出部92cが軸C1方向における第1部材31側に突出している。すなわち、変形例2と変形例3とでは、突出部91c,92cが突出する方向が互いに逆向きとなっている。
第1規制部材91は、図10に示すように、第1被係止部91aと、第1被係止部91aの内側に位置する第1肉厚部91bと、第1肉厚部91bの内側に位置する第1規制部91dと、を有している。図11に示すように、第1被係止部91a、第1肉厚部91b、および第1規制部91dのそれぞれは、円環形状をなしている。そして、第1肉厚部91bの中心軸C3は、当該第1肉厚部91bが第1偏心部54の位置に対応するように、第1規制部材91の中央部分に形成された開口の中心軸C2からずれて位置している。
第1規制部材91に形成された開口には、クランク軸5の軸本体51における第1大径部51bが挿入されている。第1規制部91dの主面91Aは、軸C1に直交する第1偏心部54の端面54Aに接している。
第1被係止部91aの軸方向端面91Bは、第1部材31のうち当該軸C1方向における第2部材32側の端面に接している。これにより、第1被係止部91aが第1部材31によって係止され、軸C1方向の伝達歯車7側へのクランク軸5の動きが規制される。
第1突出部91cは、軸C1方向において主面91Aから突出している。第1突出部91cは、図9に示すように、軸C1に直交する面内にて、ころA1の保持器A4の端部A5と第1偏心部54との間に位置している。これにより、クランク軸5の回転に応じて第1揺動歯車41が揺動回転するに際して、第1規制部材91も揺動回転することになる。
第2規制部材92は、第1規制部材91と同様の形状を有しており、第2被係止部92aと、第2肉厚部92bと、第2規制部92dと、を有している。
第2規制部材92に形成された開口には、第2大径部51cが挿入されている。第2規制部92dの主面92Aは、軸C1に直交する第2偏心部55の端面55Aに接している。
第2被係止部92aの軸方向端面92Bは、第2部材31の基板部32aのうち当該軸C1方向における第1部材31側の端面に接している。これにより、第2被係止部92aが第2部材32の基板部32aによって係止され、軸C1方向の伝達歯車7とは反対側へのクランク軸5の動きが規制される。
第2突出部92cは、軸C1方向において主面92Aから突出している。第2突出部92cは、軸C1に直交する面内にて、ころA2の保持器A4の端部A6と第2偏心部55との間に位置している。これにより、クランク軸5の回転に応じて第2揺動歯車42が揺動回転するに際して、第2規制部材92も揺動回転することになる。
このように、変形例3に係る歯車装置X1では、ころA1,A2における保持器A4の端部A5,A6とクランク軸5の偏心部54,55との間に生じた領域に突出部91c,92cが配置されるので、当該領域を有効に活用してキャリア本体3Aが軸C1方向に大型化することをより抑止できる。
以上説明した本実施形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の実施形態および変形例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
X1 歯車装置
3 キャリア
3A キャリア本体
3B 止め輪
4 揺動歯車
5 クランク軸
6 クランク軸受
7 伝達歯車
9 規制部材
31b,32d クランク軸孔
31c,32e 内周面
54,55 偏心部
61 転動体
62 保持器
62b,62c 端部
9 規制部材
91a,92a 係止部
91b,92b 肉厚部

Claims (6)

  1. 偏心部を有するクランク軸と、
    偏心部の回転に伴って揺動回転する揺動歯車と、
    前記クランク軸を回転可能に支持するキャリアと、
    前記クランク軸の軸方向における当該クランク軸の動きを規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記キャリアに係止される被係止部と、前記軸方向において前記キャリアに接しない位置に配置されており前記被係止部に比して前記軸方向の厚みが大きく形成された肉厚部と、を有する、歯車装置。
  2. 前記規制部材は、前記軸方向における前記キャリアの長さ範囲内に収まっている、請求項1に記載の歯車装置。
  3. 前記キャリアは、前記クランク軸が配置されるクランク軸孔が形成されたキャリア本体と、当該キャリア本体における前記クランク軸孔を取り囲む内周面に取り付けられる止め輪と、を有しており、
    前記被係止部は、前記軸方向において前記止め輪に接しており、
    前記肉厚部は、前記軸方向に直交する面内にて、前記止め輪と前記クランク軸との間に位置している、請求項2に記載の歯車装置。
  4. 前記クランク軸を支持するクランク軸受をさらに備え、
    前記クランク軸受は、転動体と、当該転動体を転動可能に保持する保持器と、を有しており、
    前記肉厚部は、前記軸方向に直交する面内にて、前記保持器における前記規制部材側の端部と前記クランク軸との間に位置している、請求項1または2に記載の歯車装置。
  5. 前記クランク軸に駆動力を伝達する伝達歯車をさらに備え、
    前記伝達歯車は、前記肉厚部によって位置決めされる、請求項1に記載の歯車装置。
  6. 前記肉厚部は、円環状に形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の歯車装置。
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