JP6629175B2 - 偏心揺動型の歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心揺動型の歯車装置に関する。
特許文献1に、内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する外歯歯車とを備えた偏心揺動型の歯車装置(サイクロイド減速機)が開示されている。この歯車装置では、外歯歯車を揺動させる偏心体と、該偏心体と外歯歯車との間に配置される偏心体軸受と、外歯歯車の自転成分と同期するキャリヤと、外歯歯車の自転成分をキャリヤに伝達する複数の内ピンと、をさらに備えている。
外歯歯車は、偏心体軸受が配置される偏心体軸受穴と、内ピンが挿入されると共に周方向に間隔を空けて設けられた複数の内ピン穴と、を備えている。複数の内ピン穴は、偏心体軸受穴の径方向外側において外歯歯車を軸方向に貫通しており、該内ピン穴に挿入された内ピンを介して外歯歯車の自転成分をキャリヤに伝達している。したがって、偏心体軸受穴と内ピン穴は、径方向から見て重なっており、軸方向から見たときには重なっていない。
実開昭62−020240号公報
この種の歯車装置は、1段で大きな減速比が得られることから、小型化、軽量化の要請の強い用途で使用されることが多く、それゆえに、一層の小型化が常に要請されている。
本発明は、このような要請に応えるためになされたものであって、歯車装置全体の一層の小型化、特に径方向の小型化を実現することのできる偏心揺動型の歯車装置を提供することをその課題としている。
本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体と、該偏心体と前記外歯歯車との間に配置される偏心体軸受と、前記外歯歯車の自転成分と同期するキャリヤと、前記外歯歯車の自転成分を前記キャリヤに伝達する複数の内ピンと、を備えた偏心揺動型の歯車装置であって、前記外歯歯車は、前記偏心体軸受が配置される偏心体軸受穴と、前記内ピンが挿入されると共に周方向に間隔を空けて設けられた複数の内ピン穴と、を備え、前記偏心体軸受穴と前記内ピン穴とが軸方向から見て重なる構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、外歯歯車の偏心体軸受穴と内ピン穴とが軸方向から見て重なるように形成されている。そのため、外歯歯車の外径(径方向寸法)をより小さくすることができ、結果として歯車装置の径方向の小型化をより促進させることができる。
本発明によれば、歯車装置全体の一層の小型化、特に径方向の小型化を実現することができる。
本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置の構成を示す断面図 図1の要部拡大断面図 図1の矢視III−III線に沿う断面図 図1の矢視IV方向から見た側面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置の構成を示す断面図、図2は、図1の要部拡大断面図、図3は、図1の矢視III−III線に沿う断面図、図4は図1の矢視IV方向から見た側面図である。
この偏心揺動型の歯車装置G1は、内歯歯車10と、該内歯歯車10に内接噛合する外歯歯車20と、を備える。歯車装置G1は、さらに、外歯歯車20を揺動させるための偏心体30と、該偏心体30と外歯歯車20との間に配置される偏心体軸受40と、外歯歯車20の軸方向側部に設けられ外歯歯車20の自転成分と同期するキャリヤ50と、外歯歯車20の自転成分をキャリヤ50に伝達する複数の内ピン60と、を備える。
外歯歯車20は、偏心体軸受40が配置される偏心体軸受穴21と、内ピン60が挿入されると共に周方向に間隔を空けて設けられた複数の内ピン穴22と、を有している。しかし、偏心体軸受穴21と内ピン穴22は、従来のように径方向から見たときには重なっておらず、軸方向から見たときに重なっている。
以下、歯車装置G1の構成をより詳細に説明する。
この歯車装置G1では、入力軸70が、径方向中央(内歯歯車10の軸心C10上)に配置されている。入力軸70は、前段の減速機等の出力軸であってもよいし、モータの出力軸(モータ軸)等であってもよい。入力軸70は、第1段部71および第2段部72を有し、該第1段部71および第2段部72を境に先端が順に細くなっている(外径が小さくなっている)。
入力軸70は、図示せぬ外部部材に組み込まれた前段軸受75と、入力軸70の先端部に配置された入力軸受76とによって支持されている。入力軸受76は、キャリヤ50によって支持されている。入力軸受76は、独立した内輪を有しておらず(入力軸70が内輪を兼用し)、転動体を構成するニードル77および外輪78を有している。入力軸受76の各ニードル77は、リテーナ79によって保持されている。このため、キャリヤ50に外輪78およびニードル77が保持された状態で、入力軸70を各ニードル77の内側に挿入することができる。
入力軸70の第1段部71と第2段部72との間の外周は、一部が軸に沿って削除された削除部74を有し、いわゆる「Dカット」と称される外周とされている。入力軸70のDカットされた部分の外周には、外歯歯車20を揺動させるための偏心体30が外嵌されている。
偏心体30は、全体がほぼ円筒状に形成されている。偏心体30の内周は、入力軸70のDカットされた外周に沿った形状とされ、入力軸70と周方向に一体化されている。偏心体30の軸心C30は、入力軸70の軸心C70(=内歯歯車10の軸心C10)に対してeだけ偏心している。
なお、入力軸70と偏心体30との連結は、必ずしも上述したようなDカットによって連結される必要はない。入力軸70と偏心体30は、例えば、通常のキーとキー溝によって連結されていてもよいし、単一の素材によって初めから一体化されていてもよい。
偏心体30は、反負荷側端面32が入力軸70の第1段部71に当接することで軸方向反負荷側への移動が規制(拘束)されている。また、偏心体30は、負荷側端面34が、後述するスラストワッシャ121に当接することで、軸方向負荷側への移動が規制されている。
偏心体30と外歯歯車20との間には、偏心体軸受40が配置されている。つまり、外歯歯車20は、偏心体軸受40を介して偏心体30に外嵌されている。偏心体軸受40は、この歯車装置G1では、転動体を構成するころ42と、該ころ42を径方向外側から支持する外輪44と、径方向内側から支持する内輪46とで構成されている。各ころ42は、リテーナ48によって保持されている。外輪44は、外歯歯車20の偏心体軸受穴21に締まり嵌めで組み込まれる。外輪44は、軸方向両端に径方向内側に曲折された曲折部44A、44Bを有し、該曲折部44A、44Bによってころ42の軸方向の移動を規制している。
外歯歯車20は、偏心体軸受40が配置される偏心体軸受穴21と、内ピン60が挿入されると共に周方向に間隔を空けて設けられた複数の内ピン穴22と、を備える。
より具体的には、外歯歯車20は、偏心体軸受穴21が設けられる本体部24と、該本体部24の径方向外側に設けられ、外歯歯車20の外歯26Tが形成される歯部26と、本体部24の軸方向キャリヤ50側の端部から径方向内側に一体的に延在された伝達壁部28と、有している。
外歯歯車20の本体部24は、ほぼ円筒状に形成されている。本体部24の軸方向における伝達壁部28以外の内周(伝達壁部28より反負荷側の部分の内周)が、偏心体軸受穴21を構成している。偏心体軸受穴21は、外歯歯車20の軸心C20上に形成されている。
外歯歯車20の歯部26は、本体部24の偏心体軸受穴21の軸方向ほぼ中央において本体部24から径方向外側に突出して設けられている。歯部26の軸方向幅L26は、本体部24の軸方向幅L24よりも小さい。外歯歯車20の歯部26の軸方向幅L26は、好ましくは、本体部24の軸方向幅L24の2/3以下、あるいは、偏心体軸受穴21の軸方向幅L21の3/4以下の長さに抑えられるのがよい。そのため、この歯車装置G1では、具体的には歯部26の軸方向幅L26は、本体部24の軸方向幅L24の1/3以下の長さに抑えられると共に、偏心体軸受穴21の軸方向幅L21の1/2以下の長さに抑えられている。
また、外歯歯車20の歯部26の軸方向中央c26は、本体部24の軸方向中央c24よりも反キャリヤ側にδ(c24−c26)だけずれている。つまり、本体部24の反負荷側端面24Aから歯部26の反負荷側端面26Aまでの長さL(24A−26A)は、本体部24の負荷側端面24Bから歯部26の負荷側端面26Bまでの長さL(24B−26B)よりも短い。これらの構成の意義(作用)については、後に詳述する。
外歯歯車20の伝達壁部28は、本体部24の負荷側端部から径方向内側に一体的に延在されている。内ピン穴22は、伝達壁部28を貫通しており、軸方向から見たときに、その全体が偏心体軸受穴21と完全に重なっている。つまり、複数の内ピン穴22は、外歯歯車20の本体部24には設けられておらず、全体が伝達壁部28に設けられている。外歯歯車20の軸心C20から内ピン穴22の最外部22mまでの径方向距離R22mは、外歯歯車20の軸心C20から偏心体軸受穴21の最外部21mまでの径方向距離R21mよりも小さい(R21m>R22m)。
この歯車装置G1では、複数の内ピン穴22は、外歯歯車20の軸心C20と同心の円周に、周方向に等間隔に複数(この例では6個)設けられている(ただし、内ピン穴22の配置位置や配置個数はこれに限定されない)。
外歯歯車20は、内歯歯車10に内接噛合している。本歯車装置G1における内歯歯車10は、ケーシング100と一体化された内歯歯車本体11と、該内歯歯車本体11の内周に軸と平行に形成された外ピン溝12と、該外ピン溝12に回転自在に組み込まれ当該内歯歯車10の内歯を構成する円柱状の外ピン14とで主に構成されている。内歯歯車10の内歯の数(外ピン14の本数)は外歯歯車20の外歯26Tの数より僅かだけ(この例では1だけ)多い。ケーシング100(内歯歯車10の本体11)の負荷側端部からは、径方向外側に向けて耳部102が4個突出形成されている。耳部102には、当該歯車装置G1全体を図示せぬ親機械に連結するための連結穴104が形成されている。
外歯歯車20の軸方向負荷側には、外歯歯車20の自転成分と同期するキャリヤ50が配置されている。内歯歯車10の本体11と一体化される部材であるケーシング100は、内歯歯車10の軸心C10と平行な面106を有している。キャリヤ50は、面106と径方向に対向する面58を有している。つまり、ケーシング100と、キャリヤ50は、径方向に対向する径方向対向箇所116を有し、該径方向対向箇所116に、単一の主軸受(キャリヤ50をケーシング100に支持する軸受)110が配置されている。換言するならば、キャリヤ50は径方向対向箇所116に配置された単一の主軸受110を介してケーシング100に支持されている。主軸受110は、この歯車装置G1では玉軸受によって構成されている。また、図示は省略されているが、外輪側において主軸受110の軸方向負荷側への移動が規制されている。
キャリヤ50は、内ピン60が圧入される内ピン挿入穴51と、図示せぬ被駆動部材を連結するための連結ボルト穴52と、入力軸70を支持する入力軸受76が配置される有底の入力軸受穴53と、を有している。キャリヤ50の回転は、連結ボルト穴52を活用してキャリヤ50に連結されている図示せぬ被駆動部材に伝達される。
前記内ピン60は、キャリヤ50の内ピン挿入穴51に圧入されている。内ピン60は、反負荷側端部62がキャリヤ50から片持ちで露出している。内ピン60の反負荷側端部62は、外歯歯車20の伝達壁部28に形成した内ピン穴22に挿入されている。内ピン60は、外歯歯車20の自転成分をキャリヤ50に伝達する機能を有する。内ピン穴22の内径D22は、外歯歯車20の揺動成分を吸収するべく、内ピン60の外径d60よりも偏心体30の偏心量eの2倍だけ大きい(D22−d60=2e)。一方で内ピン60は、外歯歯車20の自転成分をキャリヤ50に伝達するべく、外歯歯車20が揺動しても、常に一部が内ピン穴22と当接している。このため、キャリヤ50は外歯歯車20の自転成分と同期した動きをする。
なお、本歯車装置G1においては、伝達壁部28の内ピン穴22の軸方向反負荷側にリング状の段差部27が設けられている。この段差部27には、スラストワッシャ121が配置されている。スラストワッシャ121は、外歯歯車20の伝達壁部28の当該段差部27に当接することで、偏心体軸受40の内輪46および偏心体30の軸方向負荷側への移動を規制している。
既に説明したように、本歯車装置G1では、外歯歯車20の歯部26の軸方向幅L26が、本体部24の軸方向幅L24よりも小さい。そこで、本歯車装置G1では、外歯歯車20の歯部26の軸方向両側であって本体部24の径方向外側に、内歯歯車10の外ピン14の位置を規制する第1外ピン抱え80および第2外ピン抱え90を配置するようにしている。
第1外ピン抱え80は、外歯歯車20の歯部26の反負荷側位置において本体部24の径方向外側に該本体部24と非接触で配置されている。第1外ピン抱え80は、ほぼ円筒状の形状とされ、内歯歯車10の軸心C10と同心に配置されている。第1外ピン抱え80は、立面位置規制部81、円筒面位置規制部82、および端面位置規制部83の3面の位置規制部を有している。
第1外ピン抱え80の立面位置規制部81は、第1外ピン抱え80の外周において軸と直角の立面で構成されている。立面位置規制部81は、内歯歯車10の外ピン14の軸方向反負荷側端面と当接することにより、外ピン14の軸方向位置を規制している。立面位置規制部81により、外ピン14の軸方向反負荷側への移動が規制される。
第1外ピン抱え80の円筒面位置規制部82は、立面位置規制部81の径方向内側端部から歯部26側に軸と平行に延在された円筒面で構成されている。円筒面位置規制部82は、外ピン14の負荷側端部の径方向内側に当接することにより、外ピン14の径方向位置を規制している。円筒面位置規制部82により、外ピン14の径方向内側への脱落が防止される。
第1外ピン抱え80の端面位置規制部83は、第1外ピン抱え80の軸方向歯部26側の端面で構成されている。端面位置規制部83は、外歯歯車20の歯部26の反負荷側端面26Aと当接することにより、外歯歯車20の軸方向位置を規制している。端面位置規制部83により、外歯歯車20の軸方向反負荷側への移動が規制される。別言するならば、第1外ピン抱え80と外歯歯車20の歯部26は、軸方向から見て重なっている。
第1外ピン抱え80からは、該第1外ピン抱え80をケーシング100(内歯歯車10の本体11)に取り付けるための鍔状のプレート部87が、径方向外側に突出・延在されている。プレート部87には第1外ピン抱え80をケーシング100に取り付けるためのボルト85が貫通するボルト穴88が形成されている。第1外ピン抱え80は、当該プレート部87がボルト85によってケーシング100(内歯歯車10の本体11)に取り付られることで、該ケーシング100と一体化される。
また、第1外ピン抱え80は、該第1外ピン抱え80の軸方向端部から径方向内側に延在された内側延在部89を有している。内側延在部89の径方向中央には、貫通孔84が形成されており、入力軸70が該貫通孔84を貫通している。内側延在部89は、軸方向偏心体軸受40側の端面89Eが該偏心体軸受40と僅かな隙間を有して対向している。
本歯車装置G1では、偏心体30は、入力軸70の第1段部71によって軸方向の位置規制がなされ、偏心体軸受40は、内輪46が締まり嵌めによって偏心体30に外嵌されることで偏心体30に対して軸方向の位置規制がなされている。したがって、内側延在部89は、通常時は特に偏心体軸受40の位置規制は行っておらず、何らかの不測の理由で偏心体軸受40が偏心体30に対して軸方向にずれてしまうことを、補助的に規制(防止)している。なお、この内側延在部89は、例えば入力軸70に段差部を設けることが困難な場合等にあっては、偏心体30や偏心体軸受40の軸方向位置を直接的に規制する機能を持たせるようにしてもよい。
一方、第2外ピン抱え90は、外歯歯車20の歯部26の負荷側位置において本体部24の径方向外側に該本体部24と非接触で配置されている。第2外ピン抱え90も、ほぼ円筒状の形状とされ、内歯歯車10の軸心C10と同心に配置されている。第2外ピン抱え90は、立面位置規制部91、円筒面位置規制部92、および端面位置規制部93の3面の位置規制部を有している。
第2外ピン抱え90の立面位置規制部91は、第2外ピン抱え90の外周において軸と直角の立面で構成されている。立面位置規制部91は、内歯歯車10の外ピン14の軸方向負荷側端面と当接することにより、外ピン14の軸方向位置を規制している。立面位置規制部91により、外ピン14の軸方向反負荷側への移動が規制される。
第2外ピン抱え90の円筒面位置規制部92は、立面位置規制部91の径方向内側端部から歯部26側に軸と平行に延在された円筒面で構成されている。円筒面位置規制部92は、外ピン14の負荷側端部の径方向内側に当接することにより、外ピン14の径方向位置を規制している。円筒面位置規制部92により、外ピン14の径方向内側への脱落が防止される。
第2外ピン抱え90の端面位置規制部93は、第2外ピン抱え90の軸方向歯部26側の端面で構成されている。端面位置規制部93は、外歯歯車20の歯部26の負荷側端面26Bと当接することにより、外歯歯車20の軸方向位置を規制している。端面位置規制部93により、外歯歯車20の軸方向負荷側への移動が規制される。別言するならば、第2外ピン抱え90と外歯歯車20の歯部26は、軸方向から見て重なっている。
第2外ピン抱え90は、該第2外ピン抱え90をケーシング100(内歯歯車10の本体11)に固定するための押しねじ96をねじ込むための凹部97を、第2外ピン抱え90の外周の一部に有している。第2外ピン抱え90は、ケーシング100に形成されたねじ穴107を介して押しねじ96を該凹部97にねじ込む(押し付ける)ことにより、ケーシング100に固定・一体化される。
また、このケーシング100(内歯歯車10の本体11)と一体化される部材である第2外ピン抱え90は、該第2外ピン抱え90の軸方向負荷側端面90Eが、キャリヤ50のスラスト荷重(モーメント)を受けるためのスラスト軸受120の受け面を構成している。キャリヤ50は、該軸方向負荷側端面90Eと対向する軸方向反負荷側端面50Eを有している。つまり、第2外ピン抱え90とキャリヤ50は、軸方向負荷側端面90E、軸方向反負荷側端面50Eで構成される軸方向対向箇所118を有し、この軸方向対向箇所118に、スラスト軸受120が配置されている。この軸方向対向箇所118を大きく確保するため、第2外ピン抱え90の径方向厚さは、第1外ピン抱え80の径方向厚さより若干厚く設定されている。
ケーシング100は負荷側端部に、径方向外側に向けて延在された4個の耳部102を有している。耳部102は、歯車装置G1を図示せぬ親機械に連結するための連結穴104を有している。歯車装置G1は、この耳部102の連結穴104を介して親機械に連結される。
次に、本偏心揺動型の歯車装置G1の作用を説明する。
始めに、歯車装置G1の動力の伝達作用から説明する。図示せぬモータの回転等によって、入力軸70が回転すると、該入力軸70にDカット連結された偏心体30が一体的に回転する。偏心体30が回転すると、偏心体軸受40を介して外歯歯車20が揺動回転する。外歯歯車20の外歯26Tの歯数は、内歯歯車10の内歯(外ピン14)の歯数(本数)よりも1だけ小さいため、外歯歯車20は、1回揺動する毎に(入力軸70が1回回転する毎に)1歯分だけ内歯歯車10に対して相対回転する(自転する)。外歯歯車20の自転成分は、外歯歯車20の伝達壁部28に形成された内ピン穴22に挿入された内ピン60を介してキャリヤ50に伝達される。なお、外歯歯車20の揺動成分は、内ピン穴22と内ピン60との隙間によって吸収される。
次に、偏心体軸受穴21と内ピン穴22の構成に係る作用を説明する。
仮に、従来のように、偏心体軸受穴と内ピン穴が径方向から見て重なっている場合、外歯歯車は、径方向において、偏心体軸受穴と内ピン穴自体のスペースのほか、当然に偏心体軸受穴と内ピン穴との間のスペースおよび内ピン穴と外歯との間のスペースを必要とする。
しかし、本歯車装置G1では、偏心体軸受穴21と内ピン穴22とが軸方向から見て重なっており、内ピン穴22は偏心体軸受穴21と径方向から見て重なっていない。そのため、外歯歯車20は、径方向において、基本的に、偏心体軸受穴21、外歯26T、および偏心体軸受穴21と外歯26Tとの間のスペースがあれば足りる。そのため、外歯歯車20の径方向寸法(外径)をより小さくする設計が容易となり、歯車装置G1全体の径方向寸法をより小さくすることができる。
また、本歯車装置G1では、さらに、以下のような作用も得られる。
本歯車装置G1では、外歯歯車20は、偏心体軸受穴21が設けられる本体部24と、該本体部24の径方向外側に設けられ当該外歯歯車20の外歯26Tが形成される歯部26と、を有する。そして、この歯部26の軸方向幅L26が本体部24の軸方向幅L24よりも小さく形成されている。これにより、外歯歯車20の外歯26Tと内歯歯車10の内歯(外ピン14)の片当りを抑制し、運転の円滑性をより向上させることができる。
より具体的に説明すると、本歯車装置G1では、揺動する外歯歯車20の軸方向において、キャリヤ50側の端部から自転成分を引き出すため、外歯歯車20が揺動するたびに、該外歯歯車20の軸心C20は、内歯歯車10の軸心C10に対して傾き易い傾向となる。外歯歯車20の軸心C20が傾くと、外歯歯車20の外歯26Tと内歯歯車10の内歯(外ピン14)との噛合に、いわゆる「片当り」の現象が生じる。
片当りの現象が生じると、歯部26の軸方向端部の噛合が円滑に行われなくなり、運転の円滑性が損なわれる。本歯車装置G1は、外歯歯車20の歯部26の軸方向幅L26が本体部24の軸方向幅L24よりも小さく、本体部24の軸方向両端には歯部26が存在しない。このため、仮に外歯歯車20の軸心C20が傾いたとしても、該軸心C20が傾いたことによって歯部26の端部に片当りが生じるのをより抑制することができ、歯車装置G1の運転の円滑性を向上できる。
また、本歯車装置G1においては、外歯歯車20の歯部26の軸方向中央c26が、本体部24の軸方向中央c24よりも、反キャリヤ側にδ(c24−c26)だけずれている。別言するならば、本体部24の反負荷側端面24Aから歯部26の反負荷側端面26Aまでの長さL(24A−26A)が、本体部24の負荷側端面24Bから歯部26の負荷側端面26Bまでの長さL(24B−26B)より短い。
この作用について説明すると、本歯車装置G1のように、偏心体軸受穴21と内ピン穴22とが軸方向から見て重なる場合、換言するならば、外歯歯車20の軸方向反キャリヤ側に偏心体軸受40が配置され、軸方向キャリヤ50側から動力を引き出す場合、外歯歯車20は本体部24の軸方向中央c24を中心にして軸心C20が傾くのではなく、より偏心体軸受40側を中心として傾く傾向となる。つまり、外歯歯車20の軸心C20が傾いたことによる本体部24の軸方向端部の径方向のずれ量は、軸方向偏心体軸受40側よりもキャリヤ50側の方が大きい。
本歯車装置G1では、外歯歯車20の歯部26の軸方向中央c26が、本体部24の軸方向中央c24よりも反キャリヤ側にδ(c24−c26)だけずれているため、外歯歯車20が傾いたことによる径方向のずれ量がより小さい軸方向領域で、外歯歯車20と内歯歯車10を噛合させることができる。そのため、歯部26の片当りを一層効果的に抑制することができ、歯車装置G1の運転の一層の円滑性を確保できる。
また、本歯車装置G1では、内歯歯車10が、内歯歯車10の本体11と、該内歯歯車10の本体11に組み込まれ内歯を構成する外ピン14とを有している。そして、歯部26の軸方向幅L26が、本体部24の軸方向幅L24よりも小さいことを積極的に活用し、外歯歯車20の本体部24の径方向外側に、内歯歯車10の外ピン14の位置を規制する第1、第2外ピン抱え80、90を配置し、該第1、第2外ピン抱え80、90と外歯歯車20の歯部26が軸方向から見て重なる構成を採用している。これにより、内歯歯車10の外ピン14の位置を規制するための第1、第2外ピン抱え80、90を配置するスペースとして、本体部24の径方向外側の領域を活用することができるため、(径方向の小型化に加え)歯車装置G1を軸方向においても、より小型化することができるようになる。
また、本歯車装置G1では、当該第1、第2外ピン抱え80、90により外歯歯車20の軸方向移動も規制される構成を採用している。このため、外歯歯車20の軸方向移動を規制するための別途の規制部材を設ける必要がない。また、外歯歯車20の本体部24の径方向外側の領域を利用できるため、単純に本体部24の軸方向両側に該外歯歯車20の移動規制部材を設ける構成と比較して、歯車装置G1の軸方向の小型化をより促進できる。
さらには、本歯車装置G1では、特に、外歯歯車20の歯部26の軸方向両側に配置された一対の第1、第2外ピン抱え80、90によって、外歯歯車20の軸方向移動を規制するため、(外歯歯車20の軸方向移動のみならず)外歯歯車20の軸心C20が内歯歯車10の軸心C10に対して傾くのを、合わせて規制することができる。
また、第1、第2外ピン抱え80、90は、立面位置規制部81、91によって外ピン14の軸方向位置を規制すると共に、円筒面位置規制部82、92によって外ピン14の径方向位置を規制している。つまり、第1、第2外ピン抱え80、90のみによって外ピン14の径方向および軸方向両方の位置を規制することができ、外ピン14の軸方向移動を規制する共に、径方向内側への脱落を防止できる。
また、本歯車装置G1では、第1外ピン抱え80が径方向内側に延在された内側延在部89を有し、該内側延在部89により偏心体軸受40の軸方向移動が規制されるように構成している。前述したように、この機能は、偏心体30への締まり嵌めによる位置規制の補助として活用するようにしてもよいし、例えば、より積極的に内側延在部89のみによって偏心体軸受40の軸方向位置の規制を行うために活用してもよい。
また、本歯車装置G1においては、内歯歯車10と一体化された部材である第2外ピン抱え90とキャリヤ50とが軸方向に対向する軸方向対向箇所118を有し、この軸方向対向箇所118にスラスト軸受120が配置されている。このため、内ピン60を介してキャリヤ50側に伝達されてきたトルクによってキャリヤ50が傾くという不具合を、安価でより確実に防止することができる。
また、本歯車装置G1においては、内歯歯車10と一体化された部材であるケーシング100と、キャリヤ50とが径方向に対向する径方向対向箇所116を有し、この径方向対向箇所116に単一の主軸受110が配置されている。そのため、この構成によっても軸方向の小型化を促進することができる。
なお、本発明においては、偏心体軸受穴と内ピン穴とが軸方向から見て重なることを必須の要件としているが、その具体的な構成については、特に本歯車装置G1の構成に限定されない。
例えば、本歯車装置G1においては、本体部24と歯部26のほかに伝達壁部28を有し、この伝達壁部28を貫通する態様で内ピン穴22が形成されている。しかし、内ピン穴22は、必ずしも伝達壁部28を貫通している必要はなく、有底の凹部で形成されていてもよい。
また、本歯車装置G1においては、内ピン穴22は、軸方向から見たときに、その全体が偏心体軸受穴21と完全に重なるようにして外歯歯車20の径方向の小型化を実現していたが、一部のみが重なっているだけでも、相応の効果が得られる。別言するならば、外歯歯車20の軸心C20から内ピン穴22の最外部22mまでの径方向距離R22mは、外歯歯車20の軸心C20から偏心体軸受穴21の最外部21mまでの径方向距離R21mより大きくてもよく、同一でもよい。
また、本歯車装置G1においては、歯部26の軸方向幅L26が本体部24の軸方向幅L24よりも小さくなるように設定して、外歯歯車20が傾いたことによる片当りを抑制して噛合の円滑性を向上させていた。しかし、例えば、歯部26は、本体部24と同一またはそれ以上の軸方向幅を有していてもよい。
また、本歯車装置G1においては、歯部26の軸方向中央c26を本体部24の軸方向中央c24よりも反キャリヤ側にδ(c24−c26)だけずらすことで、噛合の円滑性を一層向上させるようにしていた。しかし、歯部26の軸方向中央c26は、例えば、本体部24の軸方向中央c24と一致していてもよい。
また、本歯車装置G1においては、外歯歯車20の本体部24の径方向外側に内歯歯車10の外ピン14の位置を規制する第1、第2外ピン抱え80、90を配置するようにしていた。しかし、この第1、第2外ピン抱え80、90は、必ずしも必須の構成ではなく、別の手法で外ピン14を位置決めするようにしてもよい。当然に外歯歯車20も、必ずしも本体部24の径方向外側に配置した第1、第2外ピン抱え80、90によって位置規制をしなくてもよい(別の手法で位置規制してもよい)。
また、本歯車装置G1においては、内歯歯車10と一体化された部材である第2外ピン抱え90とキャリヤ50とが軸方向に対向する軸方向対向箇所118を有し、該軸方向対向箇所118にスラスト軸受120を配置するようにしていた。 しかし、この構成も必ずしも必須の構成ではない。例えば、軸方向対向箇所は、内歯歯車自体とキャリヤとの間に形成するようにしてもよい。また、「内歯歯車と一体化された部材」としては、必ずしも上記第2外ピン抱え90の構成を有している必要はなく、要は、内歯歯車と一体化されている部材であれば、特に限定されない。配置されるスラスト軸受も、上記歯車装置G1においては、滑り軸受が採用されていたが、スラスト軸受の種類は、滑り軸受に限定されない。
また、上記歯車装置G1においては、内歯歯車10と一体化されたケーシング100とキャリヤ50とが径方向に対向する径方向対向箇所116を有し、この径方向対向箇所116に単一の主軸受110が配置されていた。しかし、必ずしもこの構成のみに限定されるわけではなく、例えば、当該径方向対向箇所に一対の(2個の)アンギュラ軸受を主軸受として配置するようにしてもよい。
また、単一の主軸受が設けられる場合であっても、その種類は、必ずしも玉軸受に限定されない。例えば、クロスローラ軸受や複列式玉軸受であってもよい。一対のアンギュラ軸受を配置した場合、あるいはクロスローラ軸受や複列式玉軸受を配置した場合のように、主軸受としてキャリヤのモーメントを受け得る軸受を配置した場合には、キャリヤのモーメントを受けるためのスラスト軸受(120)は必ずしも必要ではない。
また、この径方向対向箇所に配置される主軸受は、必ずしも内輪や外輪が独立した軸受でなくてもよく、例えば、内輪または外輪のいずれか、または両方が、キャリヤ、あるいは内歯歯車または内歯歯車と一体化された部材によって兼用される軸受であってもよい。
なお、この種の歯車装置の内ピンには、内ピン穴との摺動性をより向上させるために、円筒状の内ローラが回転自在に外嵌されることがある。この場合は、内ピン穴の内径が内ローラの外径よりも偏心体の偏心量の2倍だけ大きくなるように設計される。本発明における内ピンには、内ローラが外嵌された内ピンの概念が含まれる。
また、内歯歯車の内歯を構成する外ピンは、外歯歯車との噛合性を向上させるために、支持ピンと、該支持ピンに回転自在に外嵌される外ローラとで構成されることがある。このような構成の外ピンが採用されている場合、本発明における外ピンには、支持ピンおよび外ローラのいずれの概念も含まれる。例えば、外ピン抱えは、支持ピンの位置を規制するものであってもよいし、外ローラの位置を規制するものであってもよく、支持ピンおよび外ローラの両方の位置を規制するものであってもよい。
G1…歯車装置
10…内歯歯車
20…外歯歯車
21…偏心体軸受穴
22…内ピン穴
30…偏心体
40…偏心体軸受
50…キャリヤ
60…内ピン

Claims (9)

  1. 内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合する外歯歯車と、該外歯歯車を揺動させる偏心体と、該偏心体と前記外歯歯車との間に配置される偏心体軸受と、前記外歯歯車の自転成分と同期するキャリヤと、前記外歯歯車の自転成分を前記キャリヤに伝達する複数の内ピンと、を備えた偏心揺動型の歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記偏心体軸受が配置される偏心体軸受穴と、前記内ピンが挿入されると共に周方向に間隔を空けて設けられた複数の内ピン穴と、を備え、
    前記偏心体軸受穴と前記内ピン穴とが軸方向から見て重なる
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  2. 請求項1において、
    前記外歯歯車は、前記偏心体軸受穴が設けられる本体部と、該本体部の径方向外側に設けられ当該外歯歯車の外歯が形成される歯部と、を有し、
    前記歯部の軸方向幅が、前記本体部の軸方向幅よりも小さい
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  3. 請求項2において、
    前記歯部の軸方向中央が、前記本体部の軸方向中央よりも、反キャリヤ側にずれている
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記内歯歯車は、内歯歯車本体と、該内歯歯車本体に組み込まれ内歯を構成する外ピンと、を有し、
    前記外歯歯車の本体部の径方向外側に、前記内歯歯車の外ピンの位置を規制する外ピン抱えが配置され、
    該外ピン抱えと前記外歯歯車の歯部とが軸方向から見て重なる
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  5. 請求項4において、
    前記外ピン抱えにより前記外歯歯車の軸方向移動が規制される
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  6. 請求項4または5において、
    前記外ピン抱えは、前記外ピンの径方向および軸方向両方の位置を規制する
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかにおいて、
    前記外ピン抱えが、径方向内側に延在された内側延在部を有し、
    該内側延在部により、前記偏心体軸受の軸方向移動が規制される
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  8. 請求項4〜7のいずれかにおいて、
    前記内歯歯車または該内歯歯車と一体化された部材と、前記キャリヤとが軸方向に対向する軸方向対向箇所を有し、
    該軸方向対向箇所に、スラスト軸受が配置される
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  9. 請求項4〜8のいずれかにおいて、
    前記内歯歯車または該内歯歯車と一体化された部材と、前記キャリヤとが径方向に対向する径方向対向箇所を有し、
    該径方向対向箇所に、単一の軸受が配置される
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
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