JP2020153412A - サイクロイド減速機及びモータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加と形状の複雑化とを回避しつつ、内歯を構成するピンの脱落を防止する。【解決手段】サイクロイド減速機1は、入力軸2の回転中心Cに対し偏心回転可能に取り付けられ軸方向に貫設された複数のキャリアピン穴4hを有する外歯歯車4と、外歯歯車4の各外歯と内接噛合する複数の第一ピン50と各第一ピン50を回転自在に保持するホルダー51とを有する内歯歯車5と、各キャリアピン穴4hに内接回転して外歯歯車4の自転成分のみを取り出す第二ピン60と第二ピン60の少なくとも一端部を支持するとともに全ての第二ピン60を連結する支持部61とを有するキャリア6と、ホルダー51に固定されたケース7に対し支持部61を回転自在に支持する第一転がり軸受8と、を備える。第一転がり軸受8は、その外輪8aが径方向から見て第一ピン50の一部と重なるように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、サイクロイド減速機及びモータユニットに関し、特にサイクロイド減速機の内歯を構成するピン部材の脱落を防止する構造に関する。
従来、内接式遊星歯形機構と等速度内歯形機構とから成り立つサイクロイド減速機(内接式遊星歯車減速機)が知られている。一般的なサイクロイド減速機は、入力軸に対して偏心回転可能な外歯歯車と、これと内接噛合する内歯歯車と、外歯歯車の自転成分のみを取り出す部材と、この部材に連結された出力軸とを備える。例えば、特許文献1には、ケーシングに固定された内歯歯車の内歯が、ピン穴に遊嵌された外ピンで構成された減速機が開示されている。
この減速機では、外歯歯車が入力軸の回転と共に揺動回転し、内歯歯車の内歯に相当する外ピンと外歯歯車との噛合によって、入力軸の回転が外歯歯車の減速された回転(自転)となって出力されている。特許文献1の減速機のように、内歯歯車の内歯にピン部材(外ピン)を採用することで、内歯歯車と外歯歯車とが転がり接触するため、機械的損失(ロス)を小さくでき、高いギヤ効率を得ることが可能となる。
特開平5−44791号公報
しかしながら、内歯歯車の内歯は所定の位置で径方向内側を向く必要があるため、この内歯をピン部材とする場合には、ピン部材が所定の位置から脱落せずに回転し続けられるような構造を設ける必要がある。例えば上記の特許文献1のように、ピン部材の位置を保持するための突起部をケーシングに設けたり、ピン部材の脱落を防止するための部品を別途配置したりする必要がある。ただし、このような脱落防止専用の構造や部品を設けることは、形状の複雑化,部品点数の増加を招くことになる。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、部品点数の増加と形状の複雑化とを回避しつつ、内歯を構成するピン部材の脱落を防止することを目的とする。なお、これらの目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するサイクロイド減速機は、入力軸の回転中心に対し偏心回転可能に取り付けられ、軸方向に貫設された複数のキャリアピン穴(円形孔部)を有する外歯歯車と、前記外歯歯車の各外歯と内接噛合する複数の第一ピンと、各々の前記第一ピンを回転自在に保持するホルダーとを有する内歯歯車と、各々の前記キャリアピン穴に内接回転して前記外歯歯車の自転成分のみを取り出す第二ピンと、前記第二ピンの少なくとも一端部を支持するとともに全ての前記第二ピンを連結する支持部とを有するキャリアと、前記ホルダーに固定されたケースに対し前記支持部を回転自在に支持する第一転がり軸受と、を備えている。また、前記第一転がり軸受は、その外輪が径方向から見て前記第一ピンの一部と重なるように配置されている。
(2)前記キャリアは、前記第二ピンの両端部をそれぞれ支持する二つの前記支持部を有し、前記第一転がり軸受は、各々の前記支持部を支持するように二つ設けられるとともに、径方向から見て二つの前記外輪がいずれも前記第一ピンの一部と重なるように配置されていることが好ましい。
(3)前記入力軸に対して一つの前記外歯歯車が取り付けられていることが好ましい。
(4)ここで開示するモータユニットは、上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のサイクロイド減速機と、前記サイクロイド減速機の前記入力軸に連結されたモータ回転軸を有するモータと、を具備している。
開示の手段によれば、キャリアの支持部を支持するための第一転がり軸受の外輪を、第一ピンの径方向への抜け止めとしても利用できる。これにより、部品点数の増加と形状の複雑化とを回避しつつ、内歯を構成する第一ピンの脱落を防止できる。
実施形態に係るモータユニットを示す図であり、サイクロイド減速機を軸方向断面図で示し、モータを模式図で示す。 図1のA−A矢視断面図である。 図1のサイクロイド減速機に設けられた外ピンホルダーを示す斜視図である。 図1のサイクロイド減速機の斜視図である。 図1のB部拡大図である。 外ピンホルダーの形状の一例を示す拡大側面図である。
図面を参照して、実施形態としてのサイクロイド減速機及びモータユニットについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は、本実施形態のモータユニットを示す図であり、サイクロイド減速機1(以下「減速機1」という)を軸方向に切断した断面図で示し、モータ10を模式図で示す。減速機1は、内接式遊星歯形機構と等速度内歯形機構とから成り立つ内接式遊星歯車減速機である。本実施形態の減速機1はモータ10と連結されることでユニット化され、モータ10の回転速度を減速して出力する。なお、モータ10は、例えば、モータ回転軸11と一体回転するロータ(図示略)とモータケーシング12に固定されたステータ(図示略)とを有する直流モータである。図1に示すモータ10は一例であり、その種類,大きさ,形状は特に限られない。
本実施形態の減速機1は、入力軸2,出力軸3,外歯歯車4,内歯歯車5,キャリア6,ケース7を備える。以下、図1〜図5を用いて各要素を説明する。なお、図2は図1のA−A矢視断面図であり、図3は後述する外ピンホルダー51(ホルダー)を示す斜視図であり、図4は減速機1の斜視図であり、図5は図1のB部拡大図である。
図1に示すように、入力軸2は、減速機1に対してモータ10の動力が入力される中空軸であり、モータ10のモータ回転軸11(図1中には破線で示す)と連結される。本実施形態の入力軸2は、回転中心Cを中心軸とする円筒部2aと、円筒部2aの軸方向中間部に形成された偏心部2bと、円筒部2aの内周面に軸方向に沿って凹設されたキー溝2cとから構成される。円筒部2aの回転中心Cは、モータ10のモータ回転軸11の中心及び出力軸3の回転中心のいずれとも一致する。
偏心部2bは、円筒部2aの外周面から径方向外側に膨出形成された円筒状の部位である。偏心部2bの中心C′は、円筒部2aの回転中心Cから僅かにずれている。キー溝2cは、入力軸2とモータ10のモータ回転軸11とを連結するためのキー(図示略)が嵌合される溝である。円筒部2aの両端部には、玉軸受9(第二転がり軸受)の内輪が固定される。入力軸2は、この玉軸受9によりその両端部が回転自在に支持される。
出力軸3は、減速機1によって増幅された動力を出力するための中空軸であり、入力軸2の円筒部2aと同軸上に配置される。本実施形態の出力軸3は、回転中心Cを中心軸とする円筒部3aと、円筒部3aの一端部に形成されたフランジ部3bとから構成される。フランジ部3bは、出力軸3とキャリア6とを連結するための部位であり、複数の貫通孔(図示略)が形成されている。各貫通孔にはキャリア6と連結するための締結具31が締結される。なお、被駆動体をキャリア6に直接的に結合して出力を取り出す構成としてもよく、その場合、出力軸3を省略することができる。
外歯歯車4は、入力軸2の回転中心Cに対し偏心回転可能に取り付けられた平板状の歯車である。図1及び図2に示すように、本実施形態の外歯歯車4は、入力軸2の偏心部2bに対し針状ころ軸受21を介して相対回転自在の状態で外嵌される。図2に示すように、外歯歯車4の外周には、トロコイド歯形や円弧歯形といった外歯4tが設けられる。また、外歯歯車4は、針状ころ軸受21が内嵌される中心孔の周囲において、軸方向に貫設された円筒状のキャリアピン穴4hを複数有する。本実施形態の外歯歯車4では、六つのキャリアピン穴4hが同一円周上において周方向に等間隔で(60度ずつ位相をずらして)配置される。なお、本実施形態の減速機1では、入力軸2に対して一つの外歯歯車4が取り付けられている。
内歯歯車5は、外歯歯車4の外周に位置する略円筒状の歯車である。図1及び図2に示すように、内歯歯車5は、各外歯4tと内接噛合する複数の外ピン50(第一ピン)と、各外ピン50を回転自在に保持する外ピンホルダー51とを有する。外ピン50は円柱状のピン部材であり、その軸方向が回転中心Cと平行になるように配置されて内歯として機能する。本実施形態の外ピン50の個数(内歯の歯数)は、外歯歯車4の外歯4tの歯数に1を足した値となっている。なお、外ピン50の個数(内歯の歯数)と外歯歯車4の歯数との差は、減速比等の設計によって1以外の自然数も取りうる。
図3に示すように、外ピンホルダー51は、外形状が円筒状であり、円筒状の内面を有する。外ピンホルダー51の内面には、軸方向に凹設された略半円状のピン溝51aと、ピン溝51aを横断するように凹設された凹溝51bとが形成されている。ピン溝51aは外ピン50を保持するための溝であり、外ピン50の同数だけ設けられ、その曲率は外ピン50の曲率と略一致する。一方、凹溝51bは潤滑剤(例えばグリスやオイル)を保持するための溝であり、外ピンホルダー51の内面全周に亘って形成されている。
外ピンホルダー51には、図2及び図3に示すように、内歯歯車5とケース7とを締結するための締結部材73が挿通される貫通孔51cが周方向に複数並設される。すなわち、内歯歯車5の外ピンホルダー51はケース7に固定されて回転しない。このため、内歯歯車5に噛合する外歯歯車4は、入力軸2の偏心回転に伴い回転しようとするものの、外歯4tと噛み合う外ピン50の位置が動かないため、外ピン50から受ける反力により、入力軸2の回転方向とは逆方向に揺動する。具体的には、入力軸2が一回転すると、外歯歯車4は内歯歯車5に対して1歯分だけ逆方向にずれる(自転する)。すなわち、入力軸2の回転が、外歯歯車4の歯数の逆数(1/歯数)だけ減速されて外歯歯車4が逆回転する。
ケース7は、出力軸3以外の要素を収容する部材である。本実施形態のケース7は、図1及び図4に示すように、モータ10側(図中右側)に配置される第一ケース部71と、出力軸3側(図中左側)に配置される第二ケース部72とを、複数の締結部材73で連結する構成となっている。第一ケース部71及び第二ケース部72はいずれも有底円筒状をなし、底面部に円形の開口部7aを有する。二つのケース部71,72は、外ピンホルダー51を軸方向両側から挟むように取り付けられる。
キャリア6は、上述した外歯歯車4の自転成分のみを取り出して出力軸3に伝達する部材である。図1に示すように、キャリア6は、外歯歯車4の各キャリアピン穴4hに内接回転するキャリアピン60(第二ピン)と、キャリアピン60を支持する支持部61とを有する。キャリアピン60は円柱状のピン部材であり、その軸方向が回転中心Cと平行になるように配置され、外歯歯車4の自転成分のみを取り出す機能を持つ。図2に示すように、本実施形態のキャリア6では、六つのキャリアピン60が設けられ、各キャリアピン60には針状ころ軸受62が装着されている。すなわち、本実施形態では、キャリアピン60が針状ころ軸受62を介してキャリアピン穴4hの内周面に接触することで、キャリアピン60と支持部61との間の摺動ロスを抑えながら、キャリアピン60が支持部61(キャリア6)を回転させる。
図1に示すように、支持部61は、各キャリアピン60の一端部を支持する部位であり、全てのキャリアピン60を連結する。本実施形態のキャリアピン60は、支持部61に対してその軸心周りに回転することがなく相対回転不能に支持されており、キャリア6のキャリアピン60及び支持部61は一体で回転する。支持部61には、上記の出力軸3のフランジ部3bが固定される。これにより、出力軸3とキャリア6とが一体回転する。なお、各キャリアピン60の一端部は、軸受やブッシュなどを介して、支持部61に相対回転可能に支持する構造としてもよい。
また、本実施形態のキャリア6は、キャリアピン60の両端部をそれぞれ支持する二つの支持部61を有する。二つの支持部61は、外歯歯車4を挟んで対向配置されており、各キャリアピン60を両持ち支持する。各支持部61は、入力軸2を支持する玉軸受9の外輪に固定されるとともに、キャリア6を回転自在に支持する外側の玉軸受8(第一転がり軸受)の内輪に固定される。なお、玉軸受8の外輪8aはケース7に固定される。
以下、ケース7に対し支持部61を回転自在に支持する玉軸受8を第一玉軸受8とも呼び、キャリア6に対し入力軸2を回転自在に支持する玉軸受9を第二玉軸受9とも呼ぶ。本実施形態の減速機1では、第一玉軸受8及び第二玉軸受9が二つずつ設けられており、これらが互いに同一の軸方向位置に配置されている。なお、ここでいう「同一の軸方向位置」とは、二つの玉軸受8,9の端面の軸方向位置が完全に一致するものだけでなく、第一玉軸受8の玉と第二玉軸受9の玉とが径方向に部分的に重なる位置を含む。これにより、ケース7の軸方向寸法が小さくなり、減速機1の小型化が図られる。なお、第二玉軸受9の位置は、第一玉軸受8に対して軸方向位置を異ならせて配置してもよい。
また、本減速機1では、第一玉軸受8が本来の回転支持機能に加え、外ピン50の脱落防止機能を兼ね備える。具体的には、図1及び図5に示すように、第一玉軸受8は、その外輪8aが径方向外側から見て外ピン50の一部と重なるように配置される。図5中に示す領域Sが第一玉軸受8と外ピン50とがラップしている部分(外輪8aの一部及び外ピン50の一部がそれぞれ重なっている部分)である。本実施形態では、第一玉軸受8が各支持部61を支持するように二つ設けられているため、二つの外輪8aがいずれも、径方向外側から見て外ピン50の一部と重なるように配置される。なお、外輪8aと外ピン50との間には僅かな隙間が設けられる。これにより、外ピン50の回転を阻害することなく、ピン溝51aからの外ピン50の脱落が防止される。
[2.効果]
(1)上述した減速機1によれば、キャリア6の支持部61を支持するための第一玉軸受8の外輪8aを、外ピン50の径方向への抜け止めとしても利用できる。つまり、外ピン50の両端部を保持するための部位(例えば突起部)をケース7に設けたり、外ピン50の脱落を防止するための専用部品を配置したりする必要がない。このため、部品点数の増加と形状の複雑化とを回避しつつ、内歯を構成する外ピン50の脱落を防止できる。
(2)上述したキャリア6には、キャリアピン60の両端部をそれぞれ支持する二つの支持部61が設けられている。すなわち、キャリアピン60が両持ち支持構造である場合に、二つの第一玉軸受8をいずれも抜け止めとして利用できる。これにより、外ピン50の両端部に脱落防止専用の構造や部品をそれぞれ設ける必要がないため、更なる部品点数の削減及び形状の簡素化を図ることができ、外ピン50の脱落を確実に防止できる。
(3)また、入力軸2に対して一つの外歯歯車4が取り付けられた減速機1では、例えば、外歯歯車4が下側に位置する外ピン50と噛合しているときに、上側に位置する外ピン50から離隔する。このように、外歯歯車4が一つだけ配置されている減速機1には、外ピン50が脱落しないよう保持する構造が必須である。これに対し、上述した第一玉軸受8は、本来の回転支持機能に加えて外ピン50の脱落防止機能を兼ね備えているため、この軸受8を上記の減速機1に適用することで、外ピン50の脱落防止効果をより顕著に発揮することができる。
(4)さらに、上述した減速機1とモータ10とからなるモータユニットによれば、外ピン50の脱落が第一玉軸受8により防止されるため、外ピン50の脱落に起因したギヤのロックや破損といった不具合を回避できる。さらに、第一玉軸受8が脱落防止機能を兼ね備えていることから、部品点数の増加を防止しつつ形状の簡素化も図れるため、小型化及びコスト低減を図ることができる。
[3.その他]
上述した減速機1及びモータユニットは一例であって、上述したものに限られない。上記の減速機1では、第一玉軸受8と第二玉軸受9とが互いに同一の軸方向位置に配置されているが、これらの軸受8,9の軸方向位置が異なっていてもよい。また、軸受8,9は転がり軸受であればよく、その種類は玉軸受に限られない。
上記のキャリア6には、キャリアピン60の両端部をそれぞれ支持する二つの支持部61が設けられているが、支持部61がキャリアピン60の一端部を支持するように一つだけ設けられていてもよい。この場合、キャリアピン60は一方端のみで支持する片持ち支持構造となる。また、この場合、第一玉軸受8(第一転がり軸受)も、一つの支持部61を回転自在に支持するように一つだけ配置されていればよい。このような構成であっても、第一玉軸受8の外輪8aが径方向から見て外ピン50と部分的に重なるように配置されることで、上述した実施形態と同様に、第一玉軸受8の外輪8aを外ピン50の径方向への抜け止めとしても利用できる。このため、部品点数の増加と形状の複雑化とを回避しつつ、内歯を構成する外ピン50の脱落を防止できる。なお、キャリアピン60に針状ころ軸受62が装着されていなくてもよい。
上記の減速機1には一つの外歯歯車4が設けられているが、外歯歯車4の個数は二つ以上であってもよい。また、内歯歯車5の具体的な構成は、上述したものに限られない。例えば、上記の外ピンホルダー51は、軸方向に凹設されたピン溝51aと全周に凹設された凹溝51bとを有しているが、凹溝51bを省略してもよい。また、ピン溝51aの形状を図6に示すものとしてもよい。図6は、外歯歯車4と内歯歯車5′との噛み合い部分を拡大して示した断面図であり、外ピン50を一つだけ抜いてピン溝51a′の形状がわかるように図示している。
この内歯歯車5′に設けられる外ピンホルダー51′のピン溝51a′は、軸方向から見て、中心角θが180度よりも大きな扇形に形成されており、ピン溝51a′の開口幅Wが外ピン50の直径よりも小さく形成されている。このような構成とすることで、外ピン50の径方向への抜けを確実に防止することができる。また、図6に示す外ピンホルダー51′を、上述した実施形態の外ピンホルダー51に代えて適用することで、外ピン50の脱落をより確実に防止することができる。なお、内歯を構成する外ピン50の個数やこれを支持するピン溝51a,51a′の個数は上述したものに限られない。
上述した入力軸2,出力軸3,ケース7の各構成も上述したものに限られない。例えば、入力軸2が第一ケース部71よりも外側に突出するよう延設されていてもよいし、円筒部2aと偏心部2bとが別体で設けられたのち結合される構成であってもよい。また、上記の入力軸2の偏心部2bには針状ころ軸受21が固定されているが、入力軸2の支持構造は特に限られない。出力軸3とキャリア6との固定構造も特に限られないし、ケース7が一体ものであってもよい。
1 減速機(サイクロイド減速機)
2 入力軸
4 外歯歯車
4h キャリアピン穴
4t 外歯
5 内歯歯車
6 キャリア
7 ケース
8 玉軸受,第一玉軸受(第一転がり軸受)
8a 外輪
10 モータ
11 モータ回転軸
50 外ピン(第一ピン)
51 外ピンホルダー(ホルダー)
60 キャリアピン(第二ピン)
61 支持部
C 回転中心

Claims (4)

  1. 入力軸の回転中心に対し偏心回転可能に取り付けられ、軸方向に貫設された複数のキャリアピン穴を有する外歯歯車と、
    前記外歯歯車の各外歯と内接噛合する複数の第一ピンと、各々の前記第一ピンを回転自在に保持するホルダーとを有する内歯歯車と、
    各々の前記キャリアピン穴に内接回転して前記外歯歯車の自転成分のみを取り出す第二ピンと、前記第二ピンの少なくとも一端部を支持するとともに全ての前記第二ピンを連結する支持部とを有するキャリアと、
    前記ホルダーに固定されたケースに対し前記支持部を回転自在に支持する第一転がり軸受と、を備え、
    前記第一転がり軸受は、その外輪が径方向から見て前記第一ピンの一部と重なるように配置されている
    ことを特徴とする、サイクロイド減速機。
  2. 前記キャリアは、前記第二ピンの両端部をそれぞれ支持する二つの前記支持部を有し、
    前記第一転がり軸受は、各々の前記支持部を支持するように二つ設けられるとともに、径方向から見て二つの前記外輪がいずれも前記第一ピンの一部と重なるように配置されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のサイクロイド減速機。
  3. 前記入力軸に対して一つの前記外歯歯車が取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のサイクロイド減速機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のサイクロイド減速機と、
    前記サイクロイド減速機の前記入力軸に連結されたモータ回転軸を有するモータと、を具備した
    ことを特徴とする、モータユニット。
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