JP2010007841A - リング歯車とそのリング歯車を備える歯車伝動装置 - Google Patents

リング歯車とそのリング歯車を備える歯車伝動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シャフトに回転可能に支持されるリング歯車において、強度を保持しつつ、リング内側の貫通空間の径を増大する。
【解決手段】リング歯車42は、外周面に外歯が形成されており、内周面に2本のフランジ68が設けられている。2本のフランジ68の間には、複数の軸受用転動体44が配置されている。リング歯車42は、軸受用転動体44を介してシャフト6に回転可能に支持されている。リング歯車42の径方向の厚みを薄くしても、リング歯車42の強度を保持することができる。さらに、リング歯車42の内側の貫通空間の径を大きくすることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内周面と外周面のいずれか一方に歯が形成されているリング歯車と、そのリング歯車を備える歯車伝動装置に関する。
特許文献1に、中空シャフトに対して回転可能に支持されているリング歯車が開示されている。特許文献1には、そのリング歯車を備える歯車伝動装置が開示されている。リング歯車(特許文献1では、「伝達歯車」と称している)は中空シャフト(特許文献1では、「円筒フランジ」と称している)の外側に位置しており、リング歯車と中空シャフトの間に軸受として転動体が配置されている。そのため、リング歯車と中空シャフトの間には、転動体を配置するための隙間が設けられている。
特許文献1の歯車伝動装置は、歯車伝動装置の軸線に沿ってケーブルを通過させるために、中空シャフトとその中空シャフトに回転可能に支持されるリング歯車を採用している。モータのトルクは、リング歯車に伝達され、そのリング歯車からクランクシャフト(特許文献1では「偏心体軸」と称している)に固定されている歯車に伝達される。
特開2007−278355号公報
上記したように、特許文献1の歯車伝動装置では、歯車伝動装置内にケーブルを通過させるために、中空シャフトとリング歯車を採用している。中空シャフトの内径を大きくすれば、即ち、リング歯車の内径を大きくすれば、ケーブルを通過させることができる面積を増大することができる。しかしながら、リング歯車の内径を大きくすると、リング歯車の径方向の厚みが減少し、リング歯車の強度が低下する。即ち、従来のリング歯車では、その内径(中空シャフトの内径)の増大と、リング歯車の強度はトレードオフの関係にある。
本明細書は、強度を保持しつつ、リング内側の貫通空間の径を増大することができるリング歯車を開示する。
リング歯車をシャフトに回転可能に支持する場合、通常は歯車とシャフトの間に軸受を配置する。従って、リング歯車の内側に通すことのできるシャフトの径は、軸受の内径で規定される。従来の技術では、軸受の内径を拡大するには、リング歯車の内径を大きくする必要があった。
他方、軸受はインナーレースとアウターレース、及びそれらに挟まれる転動体から構成される。インナーレースとアウターレースは、周方向に一巡する溝が設けられたリングである。転動体は、インナーレースあるいはアウターレースの溝の側壁よってシャフト軸方向の移動が拘束される。
本発明は、軸受レース(インナーレースあるいはアウターレース)の溝の構造に着目する。本発明のリング歯車は、歯が形成された面とは反対側の周面に軸受レースの溝の側壁に相当する2本のフランジを設け、そのフランジの間に転動体を配置する。2本のフランジを設けることによって強度が増大するので、リング歯車の径方向の肉厚を薄くすることができる。転動体は、2本のフランジの間でリング歯車の周面に当接するとともにシャフトに当接する。2本のフランジに挟まれたリング歯車の周面が、軸受のレースの機能を兼ねる。即ち、リング歯車は、転動体を介してシャフトに回転可能に支持される。このリング歯車は、歯車側に配置すべき軸受レースを不要とするとともに、リング歯車の肉厚を薄くすることができる。本発明を外周に外歯が形成されたリング歯車に適用する場合、リング歯車の内側に通すシャフトの径を太くすることができる。本発明を内周に内歯が形成された内歯歯車に適用する場合、中空シャフトの内周面で支持されるリング歯車の内径を大きくすることができる。
本明細書に開示するリング歯車は、リングの内周面と外周面のいずれか一方に歯が形成されている。リングの内周面と外周面の他方(歯が形成されている周面と反対の周面)に、周方向に一巡している2本のフランジが設けられている。2本のフランジの間に複数の軸受用転動体が配置されている。このリング歯車は、軸受用転動体を介してシャフトに回転可能に支持される。軸受用転動体は、典型的には「玉」や「ローラ」でよい。
リング歯車の周面に設けられている歯は、リング歯車の軸方向の全幅に亘って形成されていることが好ましい。
リング歯車の薄肉部(フランジが設けられていない部分)に対向する範囲にだけ歯が形成されていると、リング歯車に伝達されたトルクが薄肉部に集中する。即ち、リング歯車の強度が低い部分にトルクが集中して加わる。リング歯車の軸方向の全幅に亘って歯が形成されていれば、リング歯車に伝達されたトルクを、リング歯車の厚肉部(フランジが設けられている部分)で負担することができる。
上記したように、シャフトとリング歯車の間には複数の軸受用転動体が配置される。夫々の軸受用転動体の相対位置が規制されていないと、シャフトにリング歯車を組み付ける作業が煩雑になる。そのため、リング歯車は、複数の軸受用転動体の相対位置を保持する保持器を備えることが好ましい。
また、保持器は、軸受用転動体が2本のフランジの間から外れることを防止することが好ましい。リング歯車と軸受用転動体の相対位置を予め規制した状態で、シャフトにリング歯車を組み付けることができる。
本明細書では、上記リング歯車を備える歯車伝動装置も開示する。その歯車伝動装置は、内歯歯車と、内歯歯車に係合する外歯歯車のいずれか一方が他方に対して偏心回転する。即ち、本明細書に開示する歯車伝動装置は、偏心揺動型の歯車伝動装置である。
歯車伝動装置は前記したリング歯車に加えて、複数のクランクシャフトと、センターシャフトを備えている。クランクシャフトは、歯車伝動装置の軸線の周りに配置されており、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方を偏心回転させる。センターシャフトは、歯車伝動装置の軸線と同軸に配置されている。なお、「センターシャフト」は、前記したリング歯車を回転可能に支持する「シャフト」に相当する。リング歯車は、軸受用転動体を介してセンターシャフトに回転可能に支持されており、夫々のクランクシャフトに固定されている入力歯車に係合している。また、本明細書でいう「歯車伝動装置の軸線」は、「内歯歯車の軸線」と同意である。
上記の歯車伝動装置は、強度を保持しつつ、リング歯車の内側に従来よりも大径の貫通空間を確保することができる。同時に、リング歯車の径方向の肉厚が薄いにも係わらず、リング歯車からクランクシャフトに大きなトルクを伝達することができる。外歯を有するリング歯車の場合、リング歯車を貫通するセンターシャフトの径を太くすることができる。内歯を有するリング歯車の場合、リング歯車の外側でリング歯車を支持するセンターシャフトを、従来センターシャフトと変えることなくリング歯車の内径を大きくすることができる。
歯車伝動装置は、複数の外歯歯車を備えていてもよい。その場合、リング歯車が外歯歯車の間に配置されていることが好ましい。外歯歯車によって、リング歯車が歯車伝動装置の軸線方向に移動することを防止することができる。
本明細書の技術によると、シャフトに回転可能に支持されるリング歯車において、リング歯車の強度を保持しつつ、リング内側の貫通空間の径を増大することができる。
以下に、実施例のリング歯車の特徴について記載する。
(特徴1)2本のフランジと、それらの間の歯車周面は、軸受レースの「溝」に相当する。従って、実施例のリング歯車は次のように表現することができる。リング歯車は、外周面に外歯が形成されており、内周面に周方向に一巡する溝が形成されている。その溝内に、一部が溝からリング歯車の径方向の内側に張り出している複数の軸受用転動体が配置されている。このリング歯車は、軸受用転動体を介してシャフトに支持される。
上記の表現を、内周面に内歯が形成されたリング歯車に拡張すると次の通りである。中空シャフトに対して回転可能に支持されるリング歯車であって、中空シャフトに対向する面に周方向に一巡する溝が形成されている。その溝内に、一部が溝からリングの径方向の外側に張り出している複数の軸受用転動体が配置されている。このリング歯車は、軸受用転動体を介してシャフトに支持される。
(特徴2)リング歯車は、軸受用転動体を保持する保持器を備えている。その保持器は、リング歯車の周面に対向する位置で一巡しており、軸受用転動体をシャフト側に露出させるための開口が形成されている。
(第1実施例)
本実施例では、リング歯車42を備える歯車伝動装置100について説明する。
図1は、歯車伝動装置100の断面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示す。図3は、図1の破線Aで囲った範囲の拡大図を示す。図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図を示す。
図1に示すように、歯車伝動装置100に、軸線CL1に沿って貫通孔5が形成されている。貫通孔5内をケーブル46が通過している。貫通孔5は、後述するキャリア18X、18Yに形成されている貫通孔と、中空シャフト(センターシャフト)6の内周面によって形成されている。中空シャフト6は、歯車伝動装置100の軸線CL1と同軸に配置されている。リング歯車42は、ローラ(軸受用転動体)44を介して中空シャフト6に回転可能に支持されている(図2も参照)。後述するが、リング歯車42にはモータ62のトルクが伝達され、リング歯車42からクランクシャフト14にトルクが伝達される。歯車伝動装置100の詳細については後述する。
リング歯車42について詳細に説明する。
図3に示すように、リング歯車42の内周面に、2本のフランジ68が設けられている。2本のフランジ68は、リング歯車42の軸線方向の両端に一体に形成されている。そのため、リング歯車42に溝70が形成されていると換言することもできる。2本のフランジ68の間に、複数のローラ44が配置されている。図3及び図4に示すように、ローラ44は、一部がフランジ68よりも内周側に張り出すように配置されている。ローラ44は、リング歯車42の内周面に接しているとともに、中空シャフト6の外周面に接している。複数のローラ44によって、リング歯車42が中空シャフト6に回転可能に支持されている。
リング歯車42に、歯車54が係合している。歯車54によって、モータ62(図1を参照)のトルクがリング歯車42に伝達される。図3に示すように、リング歯車42の外周面の軸線方向の全幅に亘って、外歯76が形成されている。歯車54から伝達されたトルクを、フランジ68で負担することができる。そのために、リング歯車42の径方向の厚みを薄くしても、リング歯車42の強度を維持することができる。リング歯車42の径方向の厚みを薄くすると、リング歯車42の内径を大きくすることができ、その結果、中空シャフト6の内径を大きくすることができる。中空シャフト6の内径を大きくすることができれば、貫通孔5(図1を参照)内に多くの配線等を通過させることができる。
ここで、図5と図6を参照し、本実施例のリング歯車42と従来のリング歯車142について比較する。
図5は、本実施例のリング歯車42と中空シャフト6の位置関係を示している。図6は、従来のリング歯車142と中空シャフト106の位置関係を示している。なお、リング歯車42の外径R42とリング歯車142の外径R142は等しい。
図5に示すように、本実施例のリング歯車42は、フランジ68の間にローラ44を配置することができる。換言すると、リング歯車42の溝70内にローラ44を配置することができる。そのため、リング歯車42の外周面からリング歯車42の内周面までの距離T42を、リング歯車142の外周面からリング歯車142の内周面までの距離T142よりも小さくすることができる。すなわち、リング歯車42の径方向の厚みT42を、リング歯車142の径方向の厚みT142よりも薄くすることができる。その結果、リング歯車42は、リング内側の実質的な貫通空間の径をリング歯車142よりも増大することができる。その結果、中空シャフト6の内径R6を、中空シャフト106の内径R106よりも大きくすることができる。
上記したように、リング歯車42に加えられるトルクは、フランジ68で負担することができる。そのため、リング歯車42の強度は、リング歯車142の強度と同程度に維持される。リング歯車42は、従来のリング歯車142よりもリング内側の貫通空間の径が大きく、リング歯車142と同程度の強度を有している。
リング歯車42を備える歯車伝動装置100は、従来の歯車伝動装置よりも、軸線CL1に沿って歯車伝動装置100内に多くの配線等を通過させることができる。
リング歯車42の他の特徴を説明する。なお、以下で説明する特徴を有していなくても、リング歯車42が上記した特徴を有していれば、従来のリング歯車142よりもリング内側の貫通空間の径が大きく、リング歯車142と同程度の強度を得ることができる。すなわち、リング歯車42の内周面に2本のフランジ68が設けられていれば、リング歯車142よりもリング内側の貫通空間の径が大きく、リング歯車142と同程度の強度を得ることができる。
図3と図4に示すように、複数のローラ44が、保持器72によってリング歯車42の溝70内(2本のフランジ68の間)に位置決めされている。そのため、予めローラ44を溝70内に位置決めした状態で、リング歯車42を中空シャフト6に組み付けることができる。リング歯車42と中空シャフト6の組み立てを容易にすることができる。なお、保持器72は開口72aを有する板であり、リング歯車42の内周を一巡している。図4に示すように、開口72aの幅W72はローラ44の径よりも小さい。また、図3に示すように、保持器72は、ローラ44の軸線44Mを挟んで、ローラ44とリング歯車42が接する位置の反対側に位置している。そのような構造によって、保持器72は、ローラ44がフランジ68の間から外れることを防止することができる。保持器72は、金属や樹脂等の材料で形成することができる。
歯車伝動装置100について説明する。
図1と図2に示すように、歯車伝動装置100は、内周に複数の内歯ピン32が配置されているケース34と、ケース34の内側に配置されている2つの外歯歯車28X、28Yを備えている。図2には、外歯歯車28Yが現れている。複数の内歯ピン32が、ケース34の内周に一巡して配置されており、ケース34とともに内歯歯車を形成している。以下の説明では、内歯ピン32とケース34を併せて、内歯歯車36と呼ぶ。
図1に示すように、外歯歯車28X、28Yに、貫通孔28aが形成されている。貫通孔28a内に、針状ころ軸受8を介して、クランクシャフト14に固定されている偏心体12X、12Yが夫々嵌合している。クランクシャフト14が回転すると、外歯歯車28X、28Yが内歯歯車36に対して偏心回転する。クランクシャフト14には、入力歯車38も固定されている。入力歯車38は、リング歯車42に噛み合っている。
図2に示すように、リング歯車42は、軸線CL1と同軸に配置されており、3つの入力歯車38と、中継シャフト2(図1を参照)に固定されている歯車54に噛み合っている。
図1に示すように、中継シャフト2は、一対の深溝玉軸受52によってキャリア18X、18Yに支持されている。中継シャフト2の端部には、歯車4が固定されている。歯車4は、モータ62の出力軸58に固定されているモータ歯車56に噛合っている。モータ62の出力軸58のトルクは、モータ歯車56、歯車4、歯車54、リング歯車42及び入力歯車38を介して、3本のクランクシャフト14に伝達される。
クランクシャフト14は、一対の円錐ころ軸受16によって、キャリア18X、18Yに支持されている。キャリア18Yは、台座48に固定されている。クランクシャフト14が外歯歯車28X、28Yの貫通孔28aを通過しているので、キャリア18X、18Yと外歯歯車28X、28Yは相対的に回転しない。なお、キャリア18Xとキャリア18Yは、図2に示す柱状部18Zで連結されている。柱状部18Zは、外歯歯車28Yの貫通孔28bを通過している。柱状部18Zと貫通孔28bの間には、外歯歯車28Yの偏心回転を許容する隙間が設けられている。
なお図示は省略するが、外歯歯車28Xにも貫通孔が形成されており、その貫通孔を柱状部18Zが通過している。
内歯歯車36(ケース34)が、一対のアンギュラ玉軸受26によって、キャリア18X、18Yに支持されている。内歯歯車36は、キャリア18X、18Yに対して相対的に回転することができる。
図2に示すように、外歯歯車28Yは、内歯歯車36に噛合っている。外歯歯車28Yの外歯の数と内歯歯車36の内歯の数(内歯ピン32の数)は相違しており、外歯歯車28Yが偏心回転すると、内歯歯車36が回転する。即ち、外歯歯車28Yが偏心回転すると、内歯歯車36がキャリア18X、18Yに対して回転する。
内歯歯車36には被回転部材22が固定されている。前記したように、キャリア18Yが台座48に固定されているので、歯車伝動装置100は、台座48に対して被回転部材22を回転させることができる。
歯車伝動装置100の他の特徴を説明する。
図1に示すように、リング歯車42が、外歯歯車28Xと外歯歯車28Yの間に配置されている。そのため、リング歯車42が軸線CL1方向に移動することを抑制することができる。リング歯車42が軸線CL1方向に移動することを規制する軸受を省略することができる。
入力歯車38が、一対の円錐ころ軸受16の間でクランクシャフト14に固定されている。そのため、リング歯車42のトルクが、クランクシャフト14の変位が規制された位置でクランクシャフト14に伝達される。クランクシャフト14の回転バランスが安定する。同様に、歯車54が、一対の深溝玉軸受52の間で中継シャフト2に固定されている。歯車54の回転バランスが安定するので、歯車54からリング歯車42に安定したトルクを伝達することができる。
キャリア18X、18Yとケース34の間にオイルシール24が配置されており、キャリア18Xと中継シャフト2の間にオイルシール55が配置されており、キャリア18X、18Yと中空シャフト6の間にOリング71(図3を参照)が配置されている。オイルシール24、55及びOリング71によって、歯車伝動装置100内のオイルが歯車伝動装置100外に漏れることを防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記実施例では、リング歯車42を備える歯車伝動装置100について説明した。リング歯車42を、歯車伝動装置以外の装置に使用することもできる。また、実施例は、中空シャフト6の外側でリング歯車42が支持される例を説明した。この場合、リング歯車42を支持するシャフトは中実でもよい。
中空シャフトの内側で内歯を有するリング歯車を支持することもできる。即ち、リングの内周面に内歯が形成されており、リングの外周面に2本のフランジが設けられているリング歯車であってもよい。この場合、2本のフランジの間に複数の軸受用転動体を配置し、軸受用転動体を介してリング歯車を中空シャフトに回転可能に支持させる。
複数の内歯歯車が、外歯歯車に対して偏心回転してもよい。その場合、リング歯車を内歯歯車の間に配置することが好ましい。リング歯車が軸線方向に移動することを規制するための軸受を省略することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1のII−II線に沿った断面図を示す。 図1の破線Aで囲った範囲の拡大図を示す。 図3のIV−IV線に沿った断面図を示す。 第1実施例のリング歯車と中空シャフトの位置関係を説明する図を示す。 従来のリング歯車と中空シャフトの位置関係を説明する図を示す。
符号の説明
6:シャフト(センターシャフト)
14:クランクシャフト
28:外歯歯車
36:内歯歯車
38:入力歯車
42:リング歯車
44:軸受用転動体
68:フランジ
72:保持器
76:外歯
100:歯車伝動装置

Claims (6)

  1. リングの内周面と外周面のいずれか一方に歯が形成されているリング歯車であって、
    リングの内周面と外周面の他方に2本のフランジが設けられており、
    2本のフランジの間に複数の軸受用転動体が配置されており、
    軸受用転動体を介してリング歯車がシャフトに回転可能に支持されることを特徴とするリング歯車。
  2. 前記リング歯車の歯が、リング歯車の軸線方向の全幅に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリング歯車。
  3. 複数の軸受用転動体の相対位置を保持する保持器を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のリング歯車。
  4. 前記保持器は、軸受用転動体が2本のフランジの間から外れることを防止することを特徴とする請求項3に記載のリング歯車。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のリング歯車を備えているとともに、内歯歯車と、内歯歯車に係合する外歯歯車のいずれか一方が他方に対して偏心回転する偏心揺動型の歯車伝動装置であって、
    歯車伝動装置の軸線の周りに配置されており、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方を偏心回転させる複数のクランクシャフトと、
    歯車伝動装置の軸線と同軸に配置されているセンターシャフトとを備えており、
    リング歯車が、前記軸受用転動体を介してセンターシャフトに回転可能に支持されているとともに、夫々のクランクシャフトに固定されている入力歯車に係合していることを特徴とする歯車伝動装置。
  6. 前記内歯歯車に対して偏心回転する前記外歯歯車を複数備えており、
    前記リング歯車が、外歯歯車の間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の歯車伝動装置。
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