JP2007278355A - 減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つコンパクトな内接揺動噛合型遊星歯車減速機を提供する。
【解決手段】外部モータ110の出力軸112に設けられたピニオン114と噛合してピニオン114から駆動力を受ける入力歯車120を備えた入力軸122と、入力軸122に形成された入力軸歯車124と、外歯歯車134を揺動させるための偏心体132を備えた複数本の偏心体軸130と、偏心体軸130の少なくとも1本に形成され、該偏心体軸が動力を受け取るための偏心体軸歯車128と、入力軸歯車124の回転を偏心体軸歯車128に伝達する伝達歯車126と、伝達歯車126を軸方向に貫通する円筒フランジ131と、伝達歯車126を円筒フランジ131に対して回転可能に支持する1の伝達歯車用軸受127と、を備え、且つ、入力軸歯車124、偏心体軸歯車128、伝達歯車126、伝達歯車用軸受127を同一平面上に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内接揺動噛合型遊星歯車減速機に関する。
従来、特許文献1及び2に記載のギアドモータ1、2及び2´が知られている。
図4に、特許文献1記載のギアドモータ1を示す。図5に、特許文献2記載のギアドモータ2を示す。図6に、特許文献2記載のギアドモータ2´を示す。なお、これら各ギアドモータにおける同一又は類似する部分については、同一の符号を付して説明する。
各ギアドモータはいずれも、動力源であるモータ10と、モータ10のモータ軸12に備わるピニオン又はプーリ14と、外歯歯車34を揺動させるための偏心体32を備えた偏心体軸30と、外歯歯車34の自転成分を取り出すキャリア体38(38A、38B)とを備え、該キャリア体38がキャリア体用軸受50(50A、50B)を介してケーシング40に軸支されている。
ギアドモータ1では、ピニオン14が軸方向に延在する伝達歯車26に形成された大径の大歯車26Bに噛合しており、更に、伝達歯車26に形成された小歯車26Aが3本の偏心体軸30(図4においては1本のみ現れている。)に備わる入力歯車20のそれぞれと噛合している。又、この伝達歯車26は、2つの軸受、即ち軸受80、81によって回転自在に支持されている。
ギアドモータ2では、ピニオン14は直接、偏心体軸30(3本の偏心体軸30のうちの1つ。図5において1つしか現れていない。)に備わる入力歯車20と噛合している。更に当該入力歯車20は、軸方向に延在する伝達歯車26と噛合しており、この伝達歯車26が他の2本の偏心体軸30にそれぞれ備わる入力歯車20(いずれも図示していない。)と噛合している。即ち、入力歯車20(20A、20B、20C)を備えた偏心体軸30(30A、30B、30C)が3本配置されており、そのうち1の入力歯車20Aがピニオン14及び伝達歯車26と噛合し、その他の入力歯車20B、20Cは伝達歯車26とのみ噛合している。又、伝達歯車26は、2つの軸受、即ち軸受80、81で回転自在に支持されている。
ギアドモータ2´では、プーリ(ピニオンに相当する。)14がベルトを介して入力プーリ(入力歯車に相当する。)20と連結されており、該入力プーリ20は偏心体軸30に固定されている。偏心体軸30の軸方向略中央には偏心体軸歯車28が形成されており、該偏心体軸歯車28が、軸方向に延在する伝達歯車26と噛合している。ここでも偏心体軸30は図示されたもの以外に2本存在し、これらの偏心体軸30にも偏心体軸歯車28が形成され、伝達歯車26とそれぞれ噛合している。但し、図示されたもの以外の他の2本の偏心体軸30には入力プーリ20は備わっていない。又、伝達歯車26は2つの軸受け、即ち軸受80、81で回転自在に支持されている。
特開2002−106650号公報 特開2002−122190号公報
ギアドモータ1乃至2´のいずれにおいても、伝達歯車26が軸方向に延在しており、2つの専用の軸受80、81に回転自在に支持されている。このように伝達歯車26が軸方向に延在していることから、当該伝達歯車26を軸支するためには少なくとも2つの専用の軸受80、81の存在が必要であり(1の軸受で支持するような構成では、伝達歯車26に転倒モーメントが発生し、伝達歯車26を精度良く支持することができない。)、当該2つの専用の軸受80、81の存在によってコストが高くなり、及びスペース効率が悪化するという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するべくなされたものであって、低コスト且つコンパクトに実現できる内接揺動噛合型遊星歯車減速機を提供することをその課題としている。
本発明は、入力された動力を、揺動する外歯歯車を介して減速し出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、前段の回転軸に設けられたピニオンと噛合して該ピニオンから駆動力を受ける入力歯車を備えた入力軸と、該入力軸に形成された入力軸歯車と、前記外歯歯車を揺動させるための偏心体を備えた複数本の偏心体軸と、該複数本の偏心体軸の少なくとも1本に形成され、該偏心体軸が動力を受け取るための偏心体軸歯車と、前記入力軸歯車の回転を前記偏心体軸歯車に伝達する伝達歯車と、該伝達歯車を軸方向に貫通する貫通部材と、前記伝達歯車と前記貫通部材とを回転可能に支持する1の軸受と、を備え、且つ、前記入力軸歯車、前記偏心体軸歯車、前記伝達歯車、前記軸受を同一平面上に配置することで、上記課題を解決するものである。
このような構成により、伝達歯車を軸方向に延在させる必要がなく、1つの軸受で支持した場合でも、当該伝達歯車に、支持精度が悪化する程の転倒モーメントが発生することはない。又、伝達歯車を支持する専用の軸受が1つで足りるため、コストを削減できると共に、省スペース化を実現している。
更に当該構成においては、入力歯車が動力源から動力を受け取る際、及び入力軸の入力軸歯車から(伝達歯車を介して)偏心体軸歯車へ動力を伝達する際の2段階で減速することが可能となり、高減速比を実現できる。又、この場合に伝達歯車を複雑な形状で用意する必要はなく、必要以上にコストを要することもない。
加えて、入力軸に、前段の回転軸(例えばモータ軸)に設けられたピニオンと噛合して該ピニオンからの駆動力を受ける入力歯車を備える構成としたことによって、前段の回転軸を当該減速機の軸中心から、よりオフセット配置することが可能となり、結果として大径のホロー部を構成することも可能となる。
又、特段、大減速比を実現する必要がない場合には、入力された動力を、揺動する外歯歯車を介して減速し出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、前記外歯歯車を揺動させるための偏心体を備えた複数本の偏心体軸と、該複数本の偏心体軸の少なくとも1本に形成された偏心体軸歯車と、前段の回転軸に設けられたピニオンと噛合して該ピニオンから駆動力を受ける入力歯車を備え、且つ、前記偏心体軸歯車が形成された偏心体軸のいずれか1つと同軸に一体形成された入力軸と、該入力軸と一体形成された偏心体軸の回転を、その他の偏心体軸歯車が形成された偏心体軸に伝達する伝達歯車と、該伝達歯車を軸方向に貫通する貫通部材と、前記伝達歯車と前記貫通部材とを回転自在に支持する1の軸受と、を備え、且つ、前記偏心体軸歯車、前記伝達歯車、前記軸受を同一平面上に配置することにより上記同様に課題を解決するものである。加えて、偏心体軸を利用することにより、外歯歯車に対して、入力軸を新たに貫通させる必要がないため、外歯歯車の加工コストが低減でき、又、外歯歯車自体の剛性を高く維持することも可能となる。
低コスト且つコンパクトな内接揺動噛合型遊星歯車減速機を提供できる。
以下、添付図面を用いて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例を示すギアドモータ100の側断面図であり、図2は、図1における矢示II−II線に沿う断面図である。
ギアドモータ100は、動力源となるモータ110と、内接揺動噛合型遊星歯車減速機101とから構成される。当該ギアドモータ100は、自身の軸方向が上下方向となるように設置された、いわゆる「縦型」のギアドモータである。減速機構が収容されるケーシング140の上面側にモータ110が設置され、一方、ケーシング140の下面側には基台142がボルト144を介して連結されている。又、ギアドモータ100の半径方向中央部分は、中空とされたホロー部Hが存在し、該ホロー部Hにケーブル170等を通して使用することが可能である。
ホロー部Hは、第1、第2キャリア体138A、138Bを貫通する円筒フランジ(後述する伝達歯車126を貫通する貫通部材)131の内周に形成され、該円筒フランジ131は、取付ボルト129によって第2キャリア体138Bに固定されている。又、円筒フランジ131とモータ取付体139との間、及び、円筒フランジ131と第2キャリア体138Bとの間には、Oリング160が介在されており、減速機101内の潤滑剤が外部に漏れないようシールされている。
モータ110のモータ軸(前段の回転軸)112には、モータ軸112と一体的に(等速で)回転するようにピニオン114が備わっている。このピニオン114は、例えばモータ軸112に直切形成されていてもよいし、別部材としての歯車が固定されていてもよい。このピニオン114は、自身より径の大きな入力歯車(入力部材)120と噛合している。即ち、ピニオン114よりも入力歯車120の方が大歯車として構成されている。入力歯車120は入力軸122に固定されている。入力軸122は、第1キャリア体138A及び外歯歯車134を貫通する態様で配置され、入力軸用軸受152Aを介して第1キャリア体138Aに対して回転自在に支持されており、更に、入力軸用軸受152Bを介して第2キャリア体138Bに対して回転自在に支持されている。本実施形態では、入力軸122は第2キャリア体138Bを貫通していない。
又、入力軸122の軸方向中程(入力軸122を支持する入力軸用軸受152A、152Bの間)には、入力軸歯車124が入力軸122と一体的に形成されている。この入力軸歯車124は伝達歯車126と噛合している。伝達歯車126は、ちょうどホロー部Hを内包するように配置されている。即ち、ホロー部Hを形成する円筒フランジ131が、伝達歯車126を軸方向に貫通する態様で配置されており、当該伝達歯車126が回転可能なように、円筒フランジ131から1の伝達歯車用軸受127で支持されている。このように1の軸受で伝達歯車126を支持することで、軸受のコスト及びスペースは最小限として構成できる。この伝達歯車用軸受127は、本実施形態においては、複数の「ころ」により構成されている。その結果、円筒フランジ131の外周面及び伝達歯車126の内周面が当該「ころ」の転送面として機能するような構成とされている。又、円筒フランジ131の当該転送面として機能する部分は、強度を確保するために他の部分より厚みを有するように形成されている(円筒フランジ凸部131T)。
なお、伝達歯車用軸受127を本実施形態のように「ころ」として構成すれば、ホロー部Hの径をより大径とすることが出来る利点があるが、例えば、玉軸受等で構成することも可能である。そのようにすれば、玉軸受に備わる内輪の存在によって、円筒フランジ131の軸受(伝達歯車用軸受127)との当接部分の強度はそれ程必要とならない。又、円筒フランジ131の「ころ」転送面の強度確保のためには、上記のような円筒フランジ自体の厚みを変える手法の他にも、例えば、高周波焼入れ等の表面処理で対処することも可能である。そのようにすれば、ホロー部Hの径を更に広く採ることが可能となる。
又、入力軸122と異なる位置に、互いに120°位相を異ならせて3本の偏心体軸130が配置されている(図2参照)。それぞれの偏心体軸130の軸方向略中央部分には、偏心体軸歯車128が形成されており、この偏心体軸歯車128が、前述した伝達歯車126と噛合している。その結果、入力軸歯車124、偏心体軸歯車128、伝達歯車126、伝達歯車用軸受127が全て同一平面上に配置される構成となる。当該構成によって、伝達歯車126の半径方向の位置は、伝達歯車用軸受127を介して円筒フランジ131によって支持された上で、上述した入力軸歯車124及び、3つの偏心体軸歯車128によって規制されることとなる。なお、偏心体軸歯車128の径は入力軸歯車124の径よりも大径、即ち大歯車として構成されている。
又、偏心体歯車128の直ぐ上側及び下側、即ち、軸方向両側には、それぞれ偏心方向が異なる偏心体132が偏心体軸130と一体的に形成されている。更に、各偏心体132はそれぞれ偏心体用軸受133を介して外歯歯車134(の中空部)に嵌合している。即ち、伝達歯車126は、その軸方向(上下方向)の位置を、2枚の外歯歯車134によって規制されているということを意味している。
又、外歯歯車134は、偏心体用軸受133を介して偏心体132を自身の中空部に嵌合させると同時に、ピン状の内歯136と噛合している。ピン状の内歯136の数は、外歯歯車134の歯の数と僅少の差を有するように設定されている。なお、本実施形態においては、当該内歯136とケーシング140とで内歯歯車を構成している。
各偏心体軸130は、偏心体軸用軸受154Aを介して第1キャリア体138Aに対して回転自在に支持されており、一方、偏心体軸用軸受154Bを介して、第2キャリア体138Bに対して回転自在に支持されている。
キャリア体138は、上面側に位置する第1キャリア体138Aと下面側に位置する第2キャリア体138Bとから構成されており、8本のキャリアピン137及び当該キャリアピン137に連結されるキャリアボルト(図示しない)によって、一体的に連結されている。又、第1キャリア体138Aは、キャリア体用軸受150Aを介してケーシング140に回転自在に支持されており、第2キャリア体138Bは、キャリア体用軸受150Bを介してケーシング140に回転自在に支持されている。
次に、ギアドモータ100の作用について説明する。
モータ100が作動すると、モータ軸112の回転はピニオン114を介して入力歯車120へと伝達される。このとき、ピニオン114の径よりも入力歯車120の径の方が大径(大歯車)であるため、モータ軸112の回転は減速されて入力軸122へと伝達される。入力軸122が回転すると入力軸歯車124も回転するため、更に入力軸歯車124と噛合する伝達歯車126も回転する。又、入力軸歯車124の径よりも偏心体軸歯車128の径の方が大径(大歯車)である為、入力軸122の回転は、伝達歯車126を介して、更に減速されて偏心体軸歯車128に伝達される。このように、本実施形態のギアドモータ100においては、モータ軸112の回転が偏心体132に伝達されるまでの過程において2段階に減速されており、高い減速比で減速された動力を、続く遊星歯車減速部(偏心体、外歯歯車、内歯)へと伝達することが可能とされている。即ち、遊星歯車減速部で無理に高減速比を得るような構成を採用する必要がない。
又、伝達歯車126の同一平面上に、入力軸歯車124、偏心体軸歯車128、伝達歯車用軸受127が配置されているため、当該伝達歯車126入力される力及び当該伝達歯車126から出力される力は同一平面上でバランスする。その結果、伝達歯車126に大きな転倒モーメントが掛かることはない。即ち、1の伝達歯車用軸受127であっても、伝達歯車126を精度良く回転支持することが可能となっている。更に、当該伝達歯車用軸受127が存在することで、伝達歯車126にかかる不均等なラジアル荷重(入力軸歯車124から受けた動力を3つの偏心体軸歯車128に振り分けた後に残るラジアル方向の偏荷重)を受け持つことが出来るために、伝達歯車126が不要に振動したり、該振動に起因する騒音が発生することを防止している。
又、伝達歯車126は、3つの偏心体軸歯車128と噛合することによって3本の偏心体軸130と連結されているため、入力軸122から伝達された動力を、同時に各偏心体軸130へ伝達する。よって、振り分け方に起因するバックラッシのずれが生じることもない。伝達歯車126の回転により、各偏心体軸130が回転を始めるが、各偏心体軸130には偏心体132が一体的に形成されているために、偏心体132が偏心回転することによって外歯歯車134を揺動回転させることとなる。このとき外歯歯車134は、僅少の歯数差を有する内歯136とも噛合しているため、外歯歯車134は僅かに自転しつつ殆ど揺動のみをすることになる。この揺動成分は偏心体132によってキャンセルされるため、外歯歯車134の僅かな自転成分のみが、キャリア体138へと伝達されて出力されてくる。
なお、本実施形態では、基台142によってケーシング140が固定されているために、ギアドモータ100の動作によって、モータ110も含めたキャリア体138全体が回転することとなる。
又、軸方向の両側を外歯歯車134で規制することにより、伝達歯車126の滑らかな回転が確保できる。これは、外歯歯車134の表面が元々精度良く仕上げられていることに起因して得られる利点である。
又、本実施形態における伝達歯車126は、キャリア体138の内部(第1、第2キャリア体138A、138Bの間)に配置されているため、装置全体の軸方向の大きさをコンパクトに設計できる。
又、入力軸122に、モータ軸112に設けられたピニオン114と噛合して該ピニオンからの駆動力を受ける入力歯車120を備える構成としたことによって、モータ110を減速機101の軸中心から、よりオフセット配置することが可能となり、結果としてホロー部Hの径を大径とすることが可能となる。又、入力軸122を外歯歯車134のピッチ円の内側に配置し、更に、入力軸122に固定される入力歯車120に噛み合うピニオン144を内歯歯車のピッチ円の内側に配置構成することを可能としている。その結果、動力源としてモータを取り付けた場合であっても、ギアドモータ全体を半径方向にコンパクトに構成でき、運転時に周囲に要するスペースも少なくてよい。
なお、伝達歯車の軸方向位置は、図3に示すように、第1キャリア体238A(又は第2キャリア体238B)と外歯歯車234との間に位置するように構成してもよい。即ち、伝達歯車226の軸方向位置が、外歯歯車234とキャリア体238によって規制されていてもよい。特に第1キャリア体238Aと外歯歯車234の間に配置した場合には、重量のある外歯歯車234の重みが伝達歯車226に掛からないために、摺動ロスの低減を図ることが出来る。
なお、図示はしないが、入力歯車が固定される入力軸を、3本の偏心体軸のうちのいずれか1つの偏心体軸と同軸で一体的に形成すような構成を採用することも可能である。当該構成においては、外歯歯車に対して、別途入力軸を新たに貫通させる必要がないため、外歯歯車の加工コストが低減でき、又、外歯歯車自体の剛性を高く維持することも可能となる。
なお、上記説明した実施形態においては、外歯歯車134が2枚の構成とされていたが、これに限定されるものではなく、3枚以上であってもよいし、1枚であってもよい。
又、3本の偏心体軸130は、互いに位相を120°異ならせて配置されていたが、これと異なる位相で配置されていてもよい。配置される偏心体軸(偏心体軸歯車が形成された偏心体軸)の本数等によって、適宜位相を変えて構成可能である。
又、3本の偏心体軸130の全てに偏心体軸歯車128が形成されていたが、これに限定されるものではなく、揺動する外歯歯車134に従動して偏心回転する偏心体軸が存在してもよい。
又、ケーブル等を貫通させて配置する必要がない場合には、円筒フランジの代わりに中実の部材を用いてもよい。
又、モータ取付体139にピニオン114を有する軸を回転支持すると共に、この軸とモータ軸112とをスプライン等で連結する機構としてもよい。
本発明は、特に産業用ロボットの関節部分に利用すると好適である。
本発明の実施形態の一例を示すギアドモータの側断面図 図1における矢示II−II線に沿う断面図 本発明の他の実施形態の一例を示すギアドモータの側断面図 特許文献1記載のギアドモータ1の側断面図 特許文献2記載のギアドモータ2の側断面図 特許文献2記載のギアドモータ2´の側断面図
符号の説明
100…ギアドモータ
101…減速機(内接揺動噛合型遊星歯車減速機)
110…モータ
112…モータ軸
114…ピニオン
120…入力歯車
122…入力軸
124…入力軸歯車
126…伝達歯車
127…伝達歯車用軸受
128…偏心体軸歯車
130…偏心体軸
129…取付ボルト
131…円筒フランジ
131T…円筒フランジ凸部
132…偏心体
133…偏心体用軸受
134…外歯歯車
136…内歯
138…キャリア体
138A…第1キャリア体
138B…第2キャリア体
139…モータ取付体
140…ケーシング
142…基台
144…ボルト
150…キャリア体用軸受
152…入力軸用軸受
154…偏心体軸用軸受
160…Oリング
170…ケーブル
H…ホロー部

Claims (6)

  1. 入力された動力を、揺動する外歯歯車を介して減速し出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、
    前段の回転軸に設けられたピニオンと噛合して該ピニオンから駆動力を受ける入力歯車を備えた入力軸と、
    該入力軸に形成された入力軸歯車と、
    前記外歯歯車を揺動させるための偏心体を備えた複数本の偏心体軸と、
    該複数本の偏心体軸の少なくとも1本に形成され、該偏心体軸が動力を受け取るための偏心体軸歯車と、
    前記入力軸歯車の回転を前記偏心体軸歯車に伝達する伝達歯車と、
    該伝達歯車を軸方向に貫通する貫通部材と、
    前記伝達歯車を前記貫通部材に対して回転可能に支持する1の軸受と、を備え、且つ、
    前記入力軸歯車、前記偏心体軸歯車、前記伝達歯車、前記軸受が同一平面上に配置されている
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  2. 入力された動力を、揺動する外歯歯車を介して減速し出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、
    前記外歯歯車を揺動させるための偏心体を備えた複数本の偏心体軸と、
    該複数本の偏心体軸の少なくとも1本に形成された偏心体軸歯車と、
    前段の回転軸に設けられたピニオンと噛合して該ピニオンから駆動力を受ける入力歯車を備え、且つ、前記偏心体軸歯車が形成された偏心体軸のいずれか1つと同軸に一体形成された入力軸と、
    該入力軸と一体形成された偏心体軸の回転を、その他の偏心体軸歯車が形成された偏心体軸に伝達する伝達歯車と、
    該伝達歯車を軸方向に貫通する貫通部材と、
    前記伝達歯車を前記貫通部材に回転自在に支持する1の軸受と、を備え、且つ、
    前記偏心体軸歯車、前記伝達歯車、前記軸受が同一平面上に配置されている
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記貫通部材が、中空とされた円筒体である
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  4. 請求項1又は2において、
    前記外歯歯車が複数枚軸方向に重ねて配置され、
    前記伝達歯車が、前記外歯歯車の間に配置されることにより軸方向の位置が規制されている
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  5. 請求項1又は2において、
    前記伝達歯車が、前記外歯歯車と、該外歯歯車の自転成分を取り出すキャリア体との間に配置されることにより軸方向の位置が規制されている
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記軸受が、複数のころにより構成され、前記貫通部材の外周面及び前記伝達歯車の内周面が当該ころの転送面として機能する
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
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