JPH05141483A - 遊星歯車のキヤリア構造 - Google Patents
遊星歯車のキヤリア構造Info
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- JPH05141483A JPH05141483A JP18788591A JP18788591A JPH05141483A JP H05141483 A JPH05141483 A JP H05141483A JP 18788591 A JP18788591 A JP 18788591A JP 18788591 A JP18788591 A JP 18788591A JP H05141483 A JPH05141483 A JP H05141483A
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- Japan
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- pinion
- gear
- needle
- pinion gear
- washer
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H2057/085—Bearings for orbital gears
Landscapes
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遊星歯車のキャリア構造において、ニードル
近傍の発熱防止およびニードルのスラスト支持剛性の向
上を図ること。 【構成】 遊星歯車のピニオンギヤ３を貫通して設けら
れ、ピニオンギヤ３を回転可能に支持するピニオンシャ
フト２と、このピニオンシャフト２を固定支持するキャ
リア１と、前記ピニオンギヤ３の内周とピニオンシャフ
ト２の外周との間に介在されたニードル４と、前記ピニ
オンギヤ３の両端面とキャリア１との間に介在されてピ
ニオンシャフト２の外周に装着され、ピニオンギヤ３の
スラスト支持を行う第１ピニオンワッシャ５とを備えた
遊星歯車のキャリア構造において、前記ピニオンワッシ
ャ５の内周縁に、フランジ５ａが軸方向に延設され、こ
のフランジ５ａが、前記ニードル４をスラスト支持可能
に前記ピニオンギヤ３の内周とピニオンシャフト２の外
周との間に挿入されている。
近傍の発熱防止およびニードルのスラスト支持剛性の向
上を図ること。 【構成】 遊星歯車のピニオンギヤ３を貫通して設けら
れ、ピニオンギヤ３を回転可能に支持するピニオンシャ
フト２と、このピニオンシャフト２を固定支持するキャ
リア１と、前記ピニオンギヤ３の内周とピニオンシャフ
ト２の外周との間に介在されたニードル４と、前記ピニ
オンギヤ３の両端面とキャリア１との間に介在されてピ
ニオンシャフト２の外周に装着され、ピニオンギヤ３の
スラスト支持を行う第１ピニオンワッシャ５とを備えた
遊星歯車のキャリア構造において、前記ピニオンワッシ
ャ５の内周縁に、フランジ５ａが軸方向に延設され、こ
のフランジ５ａが、前記ニードル４をスラスト支持可能
に前記ピニオンギヤ３の内周とピニオンシャフト２の外
周との間に挿入されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の自動変速機等
に適用される遊星歯車のキャリア構造に関する。
に適用される遊星歯車のキャリア構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、遊星歯車のキャリア構造として
は、例えば、図５に示す構造が知られている。すなわ
ち、この従来構造は、遊星歯車のピニオンギヤ０１を貫
通して設けられ、ピニオンギヤ０１を回転可能に支持す
るピニオンシャフト０２と、このピニオンシャフト０２
を固定支持するキャリア０３と、前記ピニオンギヤ０１
の内周とピニオンシャフト０２の外周との間に介在され
たニードル０４と、前記ピニオンギヤ０１の両端面とキ
ャリア０３との間に介在されてピニオンシャフト０２の
外周に装着され、ピニオンギヤ０１のスラスト支持を行
うピニオンワッシャ０５と、前記ニードル０４とワッシ
ャ０５との間に介在され、ニードル０４のスラスト支持
を行うリング０６とを備えた構成となっている。
は、例えば、図５に示す構造が知られている。すなわ
ち、この従来構造は、遊星歯車のピニオンギヤ０１を貫
通して設けられ、ピニオンギヤ０１を回転可能に支持す
るピニオンシャフト０２と、このピニオンシャフト０２
を固定支持するキャリア０３と、前記ピニオンギヤ０１
の内周とピニオンシャフト０２の外周との間に介在され
たニードル０４と、前記ピニオンギヤ０１の両端面とキ
ャリア０３との間に介在されてピニオンシャフト０２の
外周に装着され、ピニオンギヤ０１のスラスト支持を行
うピニオンワッシャ０５と、前記ニードル０４とワッシ
ャ０５との間に介在され、ニードル０４のスラスト支持
を行うリング０６とを備えた構成となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の遊星歯車のキャリア構造によれば、リング０６の
外周の４面全部がそれぞれ、ピニオンギヤ０１，ピニオ
ンシャフト０２，ニードル０４，ピニオンワッシャ０５
と摺動する可能性があり、発熱し易いもので、耐久性に
劣るという問題があった。しかも、限られたスペース内
に設けたリング０６では、断面係数を大きく取ることも
できず、スラスト支持剛性の点で問題があった。
従来の遊星歯車のキャリア構造によれば、リング０６の
外周の４面全部がそれぞれ、ピニオンギヤ０１，ピニオ
ンシャフト０２，ニードル０４，ピニオンワッシャ０５
と摺動する可能性があり、発熱し易いもので、耐久性に
劣るという問題があった。しかも、限られたスペース内
に設けたリング０６では、断面係数を大きく取ることも
できず、スラスト支持剛性の点で問題があった。
【０００４】本発明は上記のような問題に着目してなさ
れたもので、遊星歯車のキャリア構造において、ニード
ル近傍の発熱防止およびニードルのスラスト支持剛性の
向上を図ることを目的としている。
れたもので、遊星歯車のキャリア構造において、ニード
ル近傍の発熱防止およびニードルのスラスト支持剛性の
向上を図ることを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ニード
ルのスラスト支持をピニオンワッシャもしくはピニオン
シャフトで行うようにして上述の問題を解決することと
した。
ルのスラスト支持をピニオンワッシャもしくはピニオン
シャフトで行うようにして上述の問題を解決することと
した。
【０００６】すなわち、請求項１記載の本発明の遊星歯
車のキャリア構造にあっては、遊星歯車のピニオンギヤ
を貫通して設けられ、ピニオンギヤを回転可能に支持す
るピニオンシャフトと、このピニオンシャフトを固定支
持するキャリアと、前記ピニオンギヤの内周とピニオン
シャフトの外周との間に介在されたニードルと、前記ピ
ニオンギヤの両端面とキャリアとの間に介在されてピニ
オンシャフトの外周に装着され、ピニオンギヤのスラス
ト支持を行うピニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキ
ャリア構造において、前記ピニオンワッシャの内周縁
に、フランジが軸方向に延設され、このフランジが、前
記ニードルをスラスト支持可能に前記ピニオンギヤの内
周とピニオンシャフトの外周との間に挿入されているこ
とを特徴とする構成とした。
車のキャリア構造にあっては、遊星歯車のピニオンギヤ
を貫通して設けられ、ピニオンギヤを回転可能に支持す
るピニオンシャフトと、このピニオンシャフトを固定支
持するキャリアと、前記ピニオンギヤの内周とピニオン
シャフトの外周との間に介在されたニードルと、前記ピ
ニオンギヤの両端面とキャリアとの間に介在されてピニ
オンシャフトの外周に装着され、ピニオンギヤのスラス
ト支持を行うピニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキ
ャリア構造において、前記ピニオンワッシャの内周縁
に、フランジが軸方向に延設され、このフランジが、前
記ニードルをスラスト支持可能に前記ピニオンギヤの内
周とピニオンシャフトの外周との間に挿入されているこ
とを特徴とする構成とした。
【０００７】また、請求項２記載の本発明の遊星歯車の
キャリア構造は、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設
けられ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシ
ャフトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリ
アと、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外
周との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの
両端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフト
の外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行う
ピニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造に
おいて、前記ピニオンシャフトの外周に、前記ニードル
のスラスト支持を行う受部を一体に形成したことを特徴
とする構成とした。
キャリア構造は、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設
けられ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシ
ャフトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリ
アと、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外
周との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの
両端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフト
の外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行う
ピニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造に
おいて、前記ピニオンシャフトの外周に、前記ニードル
のスラスト支持を行う受部を一体に形成したことを特徴
とする構成とした。
【０００８】
【作用】請求項１記載の発明では、ピニオンギヤが回転
した際に、ニードルのスラスト支持はピニオンワッシャ
に形成したフランジで行う。この場合、フランジがピニ
オンワッシャと一体であるので、容易に剛性向上を図る
ことができる。しかも、ピニオンワッシャのフランジ
は、ニードルの端面と、ピニオンシャフトの外周面と，
ピニオンギヤの内周面と摺動する可能性があるが、従来
と比較して摺動面の数が４面から３面に減少していて、
発熱量の低下を図ることができる。
した際に、ニードルのスラスト支持はピニオンワッシャ
に形成したフランジで行う。この場合、フランジがピニ
オンワッシャと一体であるので、容易に剛性向上を図る
ことができる。しかも、ピニオンワッシャのフランジ
は、ニードルの端面と、ピニオンシャフトの外周面と，
ピニオンギヤの内周面と摺動する可能性があるが、従来
と比較して摺動面の数が４面から３面に減少していて、
発熱量の低下を図ることができる。
【０００９】また、ピニオンワッシャは、ピニオンギヤ
のスラスト支持も行う。この場合、ピニオンワッシャ
は、フランジをピニオンギヤの内側に挿入しているの
で、倒れが防止され、ピニオンギヤのスラスト支持性能
も向上する。
のスラスト支持も行う。この場合、ピニオンワッシャ
は、フランジをピニオンギヤの内側に挿入しているの
で、倒れが防止され、ピニオンギヤのスラスト支持性能
も向上する。
【００１０】次に、請求項２記載の発明では、ピニオン
ギヤが回転した際に、ニードルのスラスト支持はピニオ
ンシャフトに形成した受部で行う。このように、受部は
ピニオンシャフトと一体であるので、高いスラスト支持
剛性が得られる。そして、この受部が摺動する可能性の
ある相手は、ニードルとピニオンギヤであるので、従来
と比較して摺動面の数が４面から２面に半減し、発熱量
の低下を図ることができる。
ギヤが回転した際に、ニードルのスラスト支持はピニオ
ンシャフトに形成した受部で行う。このように、受部は
ピニオンシャフトと一体であるので、高いスラスト支持
剛性が得られる。そして、この受部が摺動する可能性の
ある相手は、ニードルとピニオンギヤであるので、従来
と比較して摺動面の数が４面から２面に半減し、発熱量
の低下を図ることができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、請求項１記載の発明に対応した第１実施例の
構成について説明する。
る。まず、請求項１記載の発明に対応した第１実施例の
構成について説明する。
【００１２】図１は、本発明第１実施例の遊星歯車のキ
ャリア構造を示す断面図であって、図中１は遊星歯車の
キャリアを示し、このキャリア１には、ピニオンシャフ
ト２が固定支持されている。
ャリア構造を示す断面図であって、図中１は遊星歯車の
キャリアを示し、このキャリア１には、ピニオンシャフ
ト２が固定支持されている。
【００１３】そして、前記ピニオンシャフト２には、こ
のピニオンシャフト２が貫通した状態で、ピニオンギヤ
３が回転自在に設けられている。また、このピニオンギ
ヤ３の内周とピニオンシャフト２の外周との間には多数
のニードル４が介在されている。
のピニオンシャフト２が貫通した状態で、ピニオンギヤ
３が回転自在に設けられている。また、このピニオンギ
ヤ３の内周とピニオンシャフト２の外周との間には多数
のニードル４が介在されている。
【００１４】また、前記ピニオンギヤ３の両端面とキャ
リア１との間に、それぞれ、第１ピニオンワッシャ５お
よび第２ピニオンワッシャ６が介在されている。すなわ
ち、第１ピニオンワッシャ５は、図２に示すように、内
周縁に、フランジ５ａが軸方向に延設されている。この
フランジ５ａは、内側に折り返して重ね合わせて形成さ
れており、先端がニードル摺動面５ｂとされている。そ
して、このフランジ５ａは、前記ニードル摺動面５ｂで
ニードル４をスラスト支持すべく前記ピニオンギヤ３の
内周とピニオンシャフト２の外周との間に挿入されてい
る（図１中Ｌは挿入代を示している）。なお、この第１
ピニオンワッシャ５は、ニードル４のレースとして耐え
得る硬度に形成されている。
リア１との間に、それぞれ、第１ピニオンワッシャ５お
よび第２ピニオンワッシャ６が介在されている。すなわ
ち、第１ピニオンワッシャ５は、図２に示すように、内
周縁に、フランジ５ａが軸方向に延設されている。この
フランジ５ａは、内側に折り返して重ね合わせて形成さ
れており、先端がニードル摺動面５ｂとされている。そ
して、このフランジ５ａは、前記ニードル摺動面５ｂで
ニードル４をスラスト支持すべく前記ピニオンギヤ３の
内周とピニオンシャフト２の外周との間に挿入されてい
る（図１中Ｌは挿入代を示している）。なお、この第１
ピニオンワッシャ５は、ニードル４のレースとして耐え
得る硬度に形成されている。
【００１５】そして、このフランジ５ａの外周に前記第
２ピニオンワッシャ６が装着されている。
２ピニオンワッシャ６が装着されている。
【００１６】次に、第１実施例の作用について説明す
る。
る。
【００１７】ピニオンギヤ３が回転した際に、ニードル
４のスラスト支持は第１ピニオンワッシャ５，５のフラ
ンジ５ａ，５ａのニードル摺動面５ｂ，５ｂで行う。こ
の場合、フランジ５ａは一枚板を折り返して重ね合わせ
て形成しているので、スラスト力に対する剛性が非常に
高い。ちなみに、図３は、他の第１ピニオンワッシャ１
５を示す断面図であって、この実施例では、フランジ１
５ａを折り返すことなく全体と略同一板厚で形成し、そ
の先端をニードル摺動面１５ｂとしている。この場合、
第１実施例と同等のスラスト剛性を得るには、全体の板
厚を厚くする必要がある。したがって、第１実施例は、
この図３の例と比較して、第１ピニオンワッシャ５の板
厚を薄くしながら高い剛性が得られるもので、このよう
に第１ピニオンワッシャ５の板厚を薄くすることでキャ
リア１の長さを短く設計してコンパクト化を図ることが
できる。
４のスラスト支持は第１ピニオンワッシャ５，５のフラ
ンジ５ａ，５ａのニードル摺動面５ｂ，５ｂで行う。こ
の場合、フランジ５ａは一枚板を折り返して重ね合わせ
て形成しているので、スラスト力に対する剛性が非常に
高い。ちなみに、図３は、他の第１ピニオンワッシャ１
５を示す断面図であって、この実施例では、フランジ１
５ａを折り返すことなく全体と略同一板厚で形成し、そ
の先端をニードル摺動面１５ｂとしている。この場合、
第１実施例と同等のスラスト剛性を得るには、全体の板
厚を厚くする必要がある。したがって、第１実施例は、
この図３の例と比較して、第１ピニオンワッシャ５の板
厚を薄くしながら高い剛性が得られるもので、このよう
に第１ピニオンワッシャ５の板厚を薄くすることでキャ
リア１の長さを短く設計してコンパクト化を図ることが
できる。
【００１８】また、ピニオンギヤ３が回転した時に、フ
ランジ５ａと摺動する可能性があるのは、ニードル４の
端面と、ピニオンシャフト２の外周面と、ピニオンギヤ
３の内周面であって、この摺動面の数が従来の４面から
１面減少するため、発熱量が低下し、耐久性が向上す
る。
ランジ５ａと摺動する可能性があるのは、ニードル４の
端面と、ピニオンシャフト２の外周面と、ピニオンギヤ
３の内周面であって、この摺動面の数が従来の４面から
１面減少するため、発熱量が低下し、耐久性が向上す
る。
【００１９】なお、ピニオンギヤ３のスラスト支持は、
第２ピニオンワッシャ６および第１ピニオンワッシャ５
で行う。この場合、第１ピニオンワッシャ５は、フラン
ジ５ａをピニオンギヤ３の内側に挿入しているので、倒
れが防止され、ピニオンギヤ３のスラスト支持性能が向
上する。
第２ピニオンワッシャ６および第１ピニオンワッシャ５
で行う。この場合、第１ピニオンワッシャ５は、フラン
ジ５ａをピニオンギヤ３の内側に挿入しているので、倒
れが防止され、ピニオンギヤ３のスラスト支持性能が向
上する。
【００２０】次に、図４に示す第２実施例の遊星歯車の
キャリア構造について説明する。なお、第２実施例を説
明するにあたり、第１実施例と同一の構成には第１実施
例と同じ符号を付けて説明を省略する。
キャリア構造について説明する。なお、第２実施例を説
明するにあたり、第１実施例と同一の構成には第１実施
例と同じ符号を付けて説明を省略する。
【００２１】この第２実施例は、請求項２記載の発明に
対応したもので、この実施例ではピニオンシャフト２２
には、ニードル４を保持する溝２２ａが形成され、この
溝２２ａの両端の段部分に、ニードル４のスラスト支持
を行う受部２２ｂ，２２ｂが形成されている。また、ピ
ニオンギヤ３の両端とキャリア１との間には、それぞ
れ、単に薄板環状の第１ピニオンワッシャ２５および第
２ピニオンワッシャ２６が設けられている。
対応したもので、この実施例ではピニオンシャフト２２
には、ニードル４を保持する溝２２ａが形成され、この
溝２２ａの両端の段部分に、ニードル４のスラスト支持
を行う受部２２ｂ，２２ｂが形成されている。また、ピ
ニオンギヤ３の両端とキャリア１との間には、それぞ
れ、単に薄板環状の第１ピニオンワッシャ２５および第
２ピニオンワッシャ２６が設けられている。
【００２２】以上の構成の第２実施例では、ニードル４
のスラスト支持はピニオンシャフト２２の受部２２ｂ，
２２ｂで行い、ピニオンギヤ３のスラスト支持は第１・
第２ピニオンワッシャ２５，２６で行う。
のスラスト支持はピニオンシャフト２２の受部２２ｂ，
２２ｂで行い、ピニオンギヤ３のスラスト支持は第１・
第２ピニオンワッシャ２５，２６で行う。
【００２３】このように、ニードル４のスラスト支持を
ピニオンシャフト２２に一体に形成した受部２２ｂ，２
２ｂで行っているため、高いスラスト支持剛性が得られ
る。そして、この受部２２ｂの部分が摺動する相手は、
ニードル４およびピニオンギヤ３だけであるので、従来
と比較して摺動面の数が半減し、発熱量の低下を図るこ
とができる。
ピニオンシャフト２２に一体に形成した受部２２ｂ，２
２ｂで行っているため、高いスラスト支持剛性が得られ
る。そして、この受部２２ｂの部分が摺動する相手は、
ニードル４およびピニオンギヤ３だけであるので、従来
と比較して摺動面の数が半減し、発熱量の低下を図るこ
とができる。
【００２４】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、第２実施例では、
受部を形成するにあたり、ピニオンシャフトの外周に溝
を彫って形成しているが、ピニオンシャフトの外周に凸
部を突設し、この凸部を受部としてもよい。また、第１
・第２実施例では、ピニオンワッシャを２つ設けた例を
示したが、第１ピニオンワッシャのみとしてもよく、こ
の場合、従来と比較してリングを廃止したから部品点数
を削減できるという効果が得られる。また、実施例で
は、第１ピニオンワッシャを、ニードルのレースとして
耐え得る硬度に形成したが、表面の硬度のみを高く形成
してもよい。
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば、第２実施例では、
受部を形成するにあたり、ピニオンシャフトの外周に溝
を彫って形成しているが、ピニオンシャフトの外周に凸
部を突設し、この凸部を受部としてもよい。また、第１
・第２実施例では、ピニオンワッシャを２つ設けた例を
示したが、第１ピニオンワッシャのみとしてもよく、こ
の場合、従来と比較してリングを廃止したから部品点数
を削減できるという効果が得られる。また、実施例で
は、第１ピニオンワッシャを、ニードルのレースとして
耐え得る硬度に形成したが、表面の硬度のみを高く形成
してもよい。
【００２５】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１記載
の本発明の遊星歯車のキャリア構造にあっては、ピニオ
ンワッシャの内周縁にフランジを軸方向に延設し、この
フランジをピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外
周との間に挿入して、フランジでニードルをスラスト支
持する構成としたため、ニードルに対するスラスト支持
剛性を容易に向上させることができるという効果や、ニ
ードルのスラスト支持を行う部材（本発明ではフランジ
がこれに相当する）の摺動面の数を減少させて発熱量を
低下させ、耐久性の向上を図ることができるという効果
や、フランジによりピニオンワッシャの倒れを防止し
て、ピニオンギヤのスラスト支持性能を向上させること
ができる効果や、リングを廃止した分だけ部品点数を削
減することも可能となるという効果が同時に得られる。
の本発明の遊星歯車のキャリア構造にあっては、ピニオ
ンワッシャの内周縁にフランジを軸方向に延設し、この
フランジをピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外
周との間に挿入して、フランジでニードルをスラスト支
持する構成としたため、ニードルに対するスラスト支持
剛性を容易に向上させることができるという効果や、ニ
ードルのスラスト支持を行う部材（本発明ではフランジ
がこれに相当する）の摺動面の数を減少させて発熱量を
低下させ、耐久性の向上を図ることができるという効果
や、フランジによりピニオンワッシャの倒れを防止し
て、ピニオンギヤのスラスト支持性能を向上させること
ができる効果や、リングを廃止した分だけ部品点数を削
減することも可能となるという効果が同時に得られる。
【００２６】また、請求項２記載の本発明の遊星歯車の
ピニオンキャリア構造にあっては、ピニオンシャフトの
外周に、前記ニードルのスラスト支持を行う受部を一体
に形成した構成としたため、請求項１の発明と同様に、
ニードルに対するスラスト支持剛性を容易に向上させる
ことができるという効果や、ニードルのスラスト支持を
行う部材（本発明では受部がこれに相当する）の摺動面
の数を減少させて発熱量を低下させ、耐久性の向上を図
ることができるという効果や、リングを廃止した分だけ
部品点数を削減することも可能となるという効果が同時
に得られる。
ピニオンキャリア構造にあっては、ピニオンシャフトの
外周に、前記ニードルのスラスト支持を行う受部を一体
に形成した構成としたため、請求項１の発明と同様に、
ニードルに対するスラスト支持剛性を容易に向上させる
ことができるという効果や、ニードルのスラスト支持を
行う部材（本発明では受部がこれに相当する）の摺動面
の数を減少させて発熱量を低下させ、耐久性の向上を図
ることができるという効果や、リングを廃止した分だけ
部品点数を削減することも可能となるという効果が同時
に得られる。
【図１】本発明第１実施例の遊星歯車のキャリア構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】第１実施例構造の第１ピニオンワッシャを示す
断面図である。
断面図である。
【図３】第１ピニオンワッシャの他例を示す断面図であ
る。
る。
【図４】本発明第２実施例の遊星歯車のキャリア構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図５】従来の遊星歯車のキャリア構造を示す断面図で
ある。
ある。
１ キャリア ２ ピニオンシャフト ３ ピニオンギヤ ４ ニードル ５ 第１ピニオンワッシャ ５ａ フランジ １５ 第１ピニオンワッシャ １５ａ フランジ ２２ ピニオンシャフト ２２ｂ 受部 ２５ 第１ピニオンワッシャ
Claims (2)
- 【請求項１】 遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
られ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャ
フトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリア
と、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周
との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両
端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフトの
外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ
ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造にお
いて、 前記ピニオンワッシャの内周縁に、フランジが軸方向に
延設され、 このフランジが、前記ニードルをスラスト支持可能に前
記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周との間
に挿入されていることを特徴とする遊星歯車のキャリア
構造。 - 【請求項２】 遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
られ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャ
フトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリア
と、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周
との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両
端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフトの
外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ
ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造にお
いて、 前記ピニオンシャフトの外周に、前記ニードルのスラス
ト支持を行う受部を一体に形成したことを特徴とする遊
星歯車のキャリア構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18788591A JP3392430B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 遊星歯車のキャリア構造 |
| US07/919,489 US5356352A (en) | 1991-07-26 | 1992-07-27 | Bearing arrangement for a planet pinion |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18788591A JP3392430B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 遊星歯車のキャリア構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05141483A true JPH05141483A (ja) | 1993-06-08 |
| JP3392430B2 JP3392430B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=16213903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18788591A Expired - Fee Related JP3392430B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 遊星歯車のキャリア構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3392430B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006275174A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
| JP2016098867A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | ナブテスコ株式会社 | 歯車装置 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18788591A patent/JP3392430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006275174A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
| JP4557223B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2010-10-06 | Ｎｔｎ株式会社 | 駆動車輪用軸受装置 |
| JP2016098867A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | ナブテスコ株式会社 | 歯車装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3392430B2 (ja) | 2003-03-31 |
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