JP2000179555A - 保持器付き針状ころおよびこれを用いた減速装置 - Google Patents

保持器付き針状ころおよびこれを用いた減速装置

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JP2000179555A JP10358702A JP35870298A JP2000179555A JP 2000179555 A JP2000179555 A JP 2000179555A JP 10358702 A JP10358702 A JP 10358702A JP 35870298 A JP35870298 A JP 35870298A JP 2000179555 A JP2000179555 A JP 2000179555A
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roller
rollers
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needle roller
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Kazuyoshi Harimoto
一由 針本
Katsushi Abe
克史 阿部
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NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペース内で大きな負荷容量を得る
ことができ、ころ案内機能、強度面でも優れ、また保持
器がクランク軸上の遊星歯車等の隣接部品と摺接する場
合にも支障のないものとする。 【解決手段】 この保持器付き針状ころは、保持器1
と、複数のころ2と、保持リング3とで構成される。こ
ろ2は、中間部に環状溝4を有する。保持器1は、ころ
配列のピッチ円径よりも大径の環状部1a、および両端
の鍔部1bを有し、ポケット5が形成されたものとす
る。保持リング3は、保持器1の内径側で各ころ2に渡
って、ころ2の環状溝4に配置する。保持器1と保持リ
ング3とは、内外の関係を上記と逆としても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一定のスペース
内の最大の負荷容量を得る保持器付き針状ころ、および
これを用いた遊星歯車減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一定のスペース内で最大の負荷容量を得
る軸受として総ころ形式があるが、取り扱い上の問題
点、すなわち組立、分解時の取扱性の悪さがあり、ま
た、使用中の、ころスキュによる機能的な問題が内在し
ている。これらの問題を解決するため、保持器付き針状
ころが種々提案されている。保持器は、ころを保持する
ため、外側へのころ抜け止めと、内側へのころ抜け止め
が必要にする。
【0003】図6に示した保持器は、その一例を示す。
同図の保持器70は、断面M形をなし、ころピッチ円径
PCDより小径の中央環状部71と、ころピッチ円径P
CDより大径の外方環状部72と、外方環状部72から
内径側に折曲された鍔部73,73からなっている。こ
の保持器70は、ころ74の外方への抜け止めを外方環
状部72で、また内方への抜け止めを中央環状部71に
よって行う。すなわち、それぞれ環状部71,72の円
周等配位置に、ころ74を収容するポケット75を形成
しているが、このポケット75に突出した係止片76の
幅を、ころ74の外径よりも僅かに小さくしている。こ
ろ74の装着は、外径側から、ポケット75の係止片7
6を弾性変形させて行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一定スペース内(一定
の内径、外径)で、保持器70に組み込むころ74の本
数を増加させて行くと、図6(B)の柱幅寸法aが小さ
くなり、加工上の限界が出て来るだけでなく、保持器強
度も低下する。そのため、同図の例のような保持器70
とは基本的に異なった構成の保持器が求められる。ま
た、遊星歯車減速装置における遊星歯車とクランク軸間
に介在させる保持器付き針状ころでは、保持器の鍔部面
積の要求がある。すなわち、クランク軸の隣接する偏心
軸部に2枚の遊星歯車を並べて設置したものでは、これ
ら偏心軸部の偏心回転に伴い、保持器の鍔部が、隣接す
る遊星歯車の幅面と慴接する。そのため、鍔部の面積が
ある程度なければ、隣接する遊星歯車の内径に干渉して
しまう恐れがある。
【0005】この発明の目的は、一定のスペース内で大
きな負荷容量を得ることができ、ころ案内機能、強度
面、精度面でも優れ、また保持器が隣接部品と摺接する
場合にも支障のない保持器付き針状ころを提供すること
である。この発明のさらに他の目的は、遊星歯車とクラ
ンク軸間に介在させる保持器付き針状ころが、隣接する
遊星歯車の内径に干渉する問題がなく、また、ころ案内
機能、強度面、精度面でも優れ、かつ一定のスペース内
で大きな負荷容量を得ることができて、装置全体のコン
パクト化が図れる遊星歯車減速装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の保持器付き針
状ころは、保持器と、複数のころと、保持リングとで構
成したものである。ころは、軸方向の中間部に環状溝を
有するものとする。このうち請求項1の発明の保持器付
き針状ころでは、保持器は、ころ配列のピッチ円径より
も大径の環状部、およびこの環状部の軸方向両端を内側
に折曲した鍔部を有し、上記環状部の周方向複数箇所に
ポケットが形成されたものとする。保持リングは、保持
器の内径側で各ころに渡って、ころの環状溝に配置す
る。請求項2の発明の保持器付き針状ころでは、保持器
は、ころ配列のピッチ円径よりも小径の環状部、および
この環状部の軸方向両端を外側に折曲した鍔部を有し、
上記環状部の周方向複数箇所にポケットが形成されたも
のとする。保持リングは、保持器の外径側で各ころに渡
って、ころの環状溝に配置する。
【0007】これら請求項1および請求項2の発明は、
いずれも、保持器と保持リングとの2部品でころを保持
するようにしたため、外側へのころ抜け止めと、内側へ
のころ抜け止めの機能を、保持器と保持リングとにそれ
ぞれ分担させることができ、各部品の機能が簡略化され
る。このため、保持器および保持リングの形状がシンプ
ルとなり、製造が容易となって、ポケット間の柱部分を
どこまで狭くできるかの加工限界を上げることが可能と
なる。これにより、一定スペースでころ本数をできるだ
け増やすことができ、最大の負荷容量を有するものとで
きる。また、このように保持器の形状がシンプルとなる
ことから、ころ案内機能も向上し、強度面でも優れたも
のとできる。また、保持器には鍔部を設けたため、保持
器が遊星歯車支持用のクランク軸等に設置されて隣接部
品と摺接するような場合でも、保持器が遊星歯車等の隣
接部品の内径面に干渉する等の支障が無くなる。
【0008】この発明において、上記保持リングは鋼製
の線材からなる一つ割れリングであっても良い。このよ
うに一つ割れリングとすることで、保持器の各ポケット
に収容したころ列に対して、保持リングを装着すること
ができる。また、保持リングが簡素な構成のもので済
み、安価に製作できる。また、保持リングが鋼製の線材
からなるため、強度にも優れたものとなる。
【0009】この発明において、上記保持リングは合成
樹脂製であってもよい。このように合成樹脂製とした場
合、その材質の持つ弾性変形を利用し、保持器の各ポケ
ットに収容したころ列に対して、保持リングを装着する
ことができる。
【0010】この発明の上記各構成の保持器付き針状こ
ろは、遊星歯車減速装置における遊星歯車と、この遊星
歯車を支持するクランク軸との間に設置されるものであ
っても良い。
【0011】この発明の遊星歯車減速装置は、内歯また
は外歯の太陽歯車と、この太陽歯車と同心に回転自在に
設けられたキャリアと、このキャリアに回転自在に支持
されて隣接する複数の偏心軸部を有するクランク軸と、
このクランク軸の前記各偏心軸部に保持器付き針状ころ
を介して回転自在に設置されて前記太陽歯車に噛み合う
複数の遊星歯車とを備えた遊星歯車減速装置において、
上記保持器付き針状ころを次の構成としたものである。
この保持器付き針状ころは、軸方向の両端に鍔部を有し
周方向複数箇所にポケットが形成された保持器と、この
保持器の上記各ポケットに収容され軸方向の中間部に環
状溝を有する複数のころと、保持リングとで構成する。
前記保持器は、上記環状部がころ配列のピッチ円径より
も大径または小径に形成されて、上記環状部の上記ピッ
チ円径に対する偏り側と逆側に上記鍔部が突出するもの
とする。上記保持リングは、上記保持器の上記環状部の
偏り側と逆側で、上記各ころに渡って、ころの環状溝に
配置する。このようにクランク軸に遊星歯車を設置した
遊星歯車減速装置は、遊星歯車とクランク軸の間に介在
する保持器付き針状ころが、隣接する遊星歯車の内径に
干渉することを防止する必要がある。この防止機能を保
持器の鍔部で得ることができる。また、このような遊星
歯車減速装置において、遊星歯車の支持には大荷重が必
要となり、またその支持部は限られたスペースとなる
が、上記の保持器および保持リングの2部材でころを保
持する保持器付き針状ころによると、このような限られ
たスペース内でころ本数の増加やころ径増大を図ること
ができ、大きな負荷容量を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態にかか
る保持器付き針状ころを、図1および図2と共に説明す
る。この保持器付き針状ころは、保持器1と、複数の針
状のころ2と、保持リング3とで構成される。ころ2は
軸方向の中間部に環状溝4を有する形状、いわゆる杵形
の形状とする。
【0013】保持器1は、ころ配列のピッチ円PCDの
径よりも大径の環状部1a、およびこの環状部1aの軸
方向両端を内側に折曲した鍔部1bを有し、環状部1a
の周方向複数箇所に等間隔でポケット5が形成されたも
のとする。ポケット5は、保持器軸方向の長さが、ころ
2の長さよりも僅かに大きく、円周方向には、ころ2の
外径よりも僅かに小さく形成されている。したがって、
ころ2はポケット5により、外径方向に対して脱落が防
止されている。保持器1は、鋼板のプレス加工品であっ
ても、鋼材の削り出し品であっても、樹脂製のものであ
っても良い。
【0014】保持リング3は、保持器1の内径側で各こ
ろ2に渡って、ころ2の環状溝4に配置され、ころ2が
保持器1のポケット5から内径方向に脱落することを防
止する。保持リング3は、例えば図2(A)に示すよう
な鋼製の線材をコイル状にした一つ割れリングとされ
る。この一つ割れリングの場合、自由状態から縮径させ
ることにより、保持器1の各ポケット5に収容したころ
列に対して、保持リング3を装着することができる。保
持リング3は、これに限らず合成樹脂製の非分割のリン
グであっても良い。合成樹脂製とした場合、その材質の
持つ弾性変形を利用し、保持器の各ポケットに収容した
ころ列に対して、保持リング3を装着することができ
る。
【0015】このように保持器1を構成することで、限
られたスペース内で、最大ころ径、最大のころ本数を収
容することを可能としている。
【0016】図3は、この発明の第2実施形態を示す。
この実施形態の保持器付き針状ころは、いわば第1の実
施形態の保持器1と保持リング3の関係を内外逆にした
ものである。特に説明をした構成を除き、同図の実施形
態は、第1の実施形態と同じである。この実施形態の保
持器付き針状ころは、保持器11と、複数の針状のころ
2と、保持リング13とで構成される。ころ2は軸方向
の中間部に環状溝4を有する形状、いわゆる杵形の形状
とする。
【0017】保持器11は、ころ配列のピッチ円PCD
の径よりも小径の環状部11a、およびこの環状部11
aの軸方向両端を外側に折曲した鍔部11bを有し、環
状部11aの周方向複数箇所に等間隔でポケット15が
形成されたものとする。ポケット15は、保持器軸方向
の長さが、ころ2の長さよりも僅かに大きく、円周方向
には、ころ2の外径よりも僅かに小さく形成されてい
る。したがって、ころ2はポケット15により、内径方
向に対して脱落が防止されている。
【0018】保持リング13は、保持器11の外径側で
各ころ2に渡って、ころ2の環状溝4に配置され、すな
わち各ころ2を抱き込むように配置され、ころ2が保持
器11のポケット15から外径方向に脱落することを防
止する。保持リング13は、前記実施形態と同様に、例
えば鋼製の線材をコイル状にした一つ割れリングとさ
れ、または合成樹脂製の非分割のものとされる。一つ割
れリングとした場合、保持リング13は、拡径させてこ
ろ列に装着する。
【0019】図4,図5は、この発明の保持器付き針状
ころを応用した遊星歯車減速装置の一例を示す。この遊
星歯車減速装置は、内歯の太陽歯車21と、回転出力部
となるキャリア22と、このキャリア22に回転自在に
支持されて隣接する複数の偏心軸部23a,23bを有
するクランク軸23と、このクランク軸23の各偏心軸
部23a,23bに回転自在に設置されて太陽歯車21
に噛み合う複数の遊星歯車24,25と、クランク軸2
3に回転を入力する回転入力部26とを有する。太陽歯
車21はハウジング27に固定され、キャリア22は太
陽歯車21と同心に回転自在なように、軸受28(図
5)を介してハウジング27に設置されている。回転入
力部26は、太陽歯車21と同心の入力軸29と、各ク
ランク軸23に設けられて入力軸29の歯車部に噛み合
う伝達歯車30とで構成される。クランク軸23は、キ
ャリア22の円周方向複数箇所(例えば3箇所)に設け
られている。遊星歯車24,25は、図5に示すよう
に、各々保持器付き針状ころ31を介してクランク軸2
3の偏心軸部23a,23bに設置されている。この保
持器付き針状ころ31に、この発明の保持器付き針状こ
ろ、例えば上記第1または第2の実施形態のいずれかの
保持器付き針状ころが用いられる。
【0020】この遊星歯車減速装置の動作を説明する。
中心の入力軸29を回転させると、伝達歯車30を介し
て3本のクランク軸23が互いに同期して回転する。こ
こで、1段目の減速が行われる。クランク軸23と遊星
歯車24,25とは、保持器付き針状ころ31を介して
連結されており、クランク軸23の振れ回りは、遊星歯
車24,25が内歯の太陽歯車21の内側を回るときの
公転と自転の合成運動に同期する。軸方向に並ぶ2枚の
遊星歯車24,25は、互いに180°位相がずれた状
態で内歯太陽歯車21の内周を公転する。このため、2
枚の遊星歯車24,25の振れ回りによる慣性力は打ち
消し合う。内歯太陽歯車21は固定してあり、遊星歯車
24,25は内歯太陽歯車21の内周を回る。3本のク
ランク軸23は、出力部材となるキャリア22の2枚の
円盤部22a,22bの間に挟まっている。したがっ
て、遊星歯車24,25の公転は、クランク軸23の公
転を通じてキャリア22に達し、減速された回転運動が
得られる。
【0021】この構成の遊星歯車減速装置は、遊星歯車
24,25とクランク軸23の間に介在した保持器付き
針状ころ31に、大きな負荷が作用し、しかもこの保持
器付き針状ころ31の設置スペースは、減速装置全体の
大型化を避けるために限られたスペースとなる。また、
この保持器付き針状ころ31の保持器は、隣接する遊星
歯車24,25の幅面と摺接する。しかし、上記各実施
形態の保持器付き針状ころによると、限られたスペース
内で大きな負荷容量を得ることができ、また保持器1,
11に鍔部1b,11bを有しているため、隣接する互
いに偏心した遊星歯車24,25の幅面との摺接によっ
ても、その遊星歯車24,25の内径面に干渉する問題
が生じない。
【0022】
【発明の効果】この発明の保持器付き針状ころは、保持
器と保持リングとの2部品でころの脱落防止を行い、外
方および内方へのころの脱落防止機能をそれぞれの部材
に分担させたため、製造が容易で加工上の限界が緩和さ
れ、一定のスペース内で、ころ本数の増加、ころ径の増
大を図って最大の負荷容量を得ることができる。また、
ころ案内機能も向上し、強度面、精度面でも優れたもの
とでき、軸受設計の自由度が高くなる。しかも、保持器
には鍔部を設けたため、保持器が隣接部品と摺接する場
合にも、隣接部品の内径面等と干渉することが防止され
る。この発明の遊星歯車減速装置は、遊星歯車とクラン
ク軸間に保持器付き針状ころを介在させた構成でありな
がら、隣接する遊星歯車の内径に保持器が干渉する問題
がなく、また、保持器付き針状ころにおけるころ案内機
能、強度面、精度面でも優れ、かつ一定のスペース内で
大きな負荷容量を得ることができて、装置全体のコンパ
クト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施形態にかかる保
持器付き針状ころの部分破断側面図、(B)は同部分破
断正面図である。
【図2】(A),(B)はその保持リングの各例を示す
正面図である。
【図3】(A)はこの発明の第2の実施形態にかかる保
持器付き針状ころの部分破断側面図、(B)は同部分破
断正面図である。
【図4】同保持器付き針状ころを用いた遊星歯車減速装
置の模式図である。
【図5】同遊星歯車減速装置の部分切欠側面図である。
【図6】(A)は従来の保持器付き針状ころの保持器の
部分斜視図、(B)はその保持器付き針状ころの部分断
面図である。
【符号の説明】
1…保持器 1a…環状部 1b…鍔部 2…ころ 3…保持リング 4…環状溝 5…ポケット 11…保持器 11a…環状部 11b…鍔部 13…保持リング 14…環状溝 15…ポケット 21…太陽歯車 22…キャリア 23…クランク軸 23a,23b…偏心軸部 24,25…遊星歯車 26…入力部 31…保持器付き針状ころ PCD…ピッチ円
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA36 GB03 GC03 GC24 GC26 GC29 GD03 GD08 GD12 GE25 3J101 AA14 AA24 AA32 AA42 AA52 AA62 BA34 BA45 BA47 BA50 EA02 EA31 FA04 FA60 GA60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ころ配列のピッチ円径よりも大径の環状
    部、およびこの環状部の軸方向両端を内側に折曲した鍔
    部を有し、上記環状部の周方向複数箇所にポケットが形
    成された保持器と、この保持器の上記各ポケットに収容
    され軸方向の中間部に環状溝を有する複数のころと、上
    記保持器の内径側で上記各ころに渡って、ころの環状溝
    に配置された保持リングとを備えた保持器付き針状こ
    ろ。
  2. 【請求項2】 ころ配列のピッチ円径よりも小径の環状
    部、およびこの環状部の軸方向両端を外側に折曲した鍔
    部を有し、上記環状部の周方向複数箇所にポケットが形
    成された保持器と、この保持器の上記各ポケットに収容
    され軸方向の中間部に環状溝を有する複数のころと、上
    記保持器の外径側で上記各ころに渡って、ころの環状溝
    に配置された保持リングとを備えた保持器付き針状こ
    ろ。
  3. 【請求項3】 上記保持リングが鋼製の線材からなる一
    つ割れリングである請求項1または請求項2記載の保持
    器付き針状ころ。
  4. 【請求項4】 上記保持リングが合成樹脂製である請求
    項1または請求項2記載の保持器付き針状ころ。
  5. 【請求項5】 遊星歯車減速装置における遊星歯車とこ
    の遊星歯車を支持するクランク軸との間に設置される請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載の保持器付き針
    状ころ。
  6. 【請求項6】 内歯または外歯の太陽歯車と、この太陽
    歯車と同心に回転自在に設けられたキャリアと、このキ
    ャリアに回転自在に支持されて隣接する複数の偏心軸部
    を有するクランク軸と、このクランク軸の前記各偏心軸
    部に保持器付き針状ころを介して設置されて前記太陽歯
    車に噛み合う複数の遊星歯車とを備えた遊星歯車減速装
    置において、上記保持器付き針状ころを、軸方向の両端
    に鍔部を有し周方向複数箇所にポケットが形成された環
    状の保持器と、この保持器の上記各ポケットに収容され
    軸方向の中間部に環状溝を有する複数のころと、保持リ
    ングとで構成し、前記保持器は、環状部がころ配列のピ
    ッチ円径よりも大径または小径に形成されて、上記環状
    部の上記ピッチ円径に対する偏り側と逆側に上記鍔部が
    突出するものとし、上記保持リングは、上記保持器の上
    記環状部の偏り側と逆側で、上記各ころに渡って、ころ
    の環状溝に配置した遊星歯車減速装置。
JP10358702A 1998-12-17 1998-12-17 保持器付き針状ころおよびこれを用いた減速装置 Pending JP2000179555A (ja)

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