JP5269847B2 - 回転体と揺動体の摺動構造 - Google Patents

回転体と揺動体の摺動構造 Download PDF

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Description

本発明は、回転体と揺動体の摺動構造に関する。
従来、揺動体の内側に回転可能に組み込まれ、前記揺動体に揺動運動又は撓み運動を伴
う自転運動を生じさせる回転体を備えた減速機(動力伝達装置)が知られている。
このような減速機の一例として、図9、図10に示すような、中心軸線に対して偏心回
転可能な偏心体(回転体)と、この偏心体の回転に伴って外歯歯車(揺動体)が偏心揺動
可能な減速機が提案されている(例えば特許文献1参照)。なお、図9は減速機100の
側断面図、図10は図9におけるX−X線に沿う断面図をそれぞれ示したものである。
この減速機100は、入力軸102と、偏心体(回転体)106a、106bと、外歯
歯車(揺動体)108a、108bと、を備えており、偏心体106a、106bと外歯
歯車108a、108bとの摺動部には、それぞれ、後述する摺動構造120(110、
111、112)が設けられている。
入力軸102を回転自在に支持するボールベアリング130a、130b間の外周には
、所定位相差(この例では180°)をもって一体に形成された偏心体106a、106
bが設けられており、該偏心体106a、106bは、入力軸102と共に中心軸線L4
に対して偏心回転可能である。又、これら偏心体106a、106bの外周には、摺動構
造120を介して2枚の外歯歯車108a、108bが嵌合され、該2枚の外歯歯車10
8a、108bは偏心体106a、106bの回転に伴って揺動回転可能である。
図11の(A)は減速機100に設けられた摺動構造120の部分拡大図、(B)は(
A)の矢視XIBから見た摺動構造120の側面図をそれぞれ示したものである。
この摺動構造120は、内輪110と、同筒形状のころ(転動体)112と、リテーナ
111によって構成されている。
内輪110は、中空部110aを有するリング状部材で、その外周の一部には、ころ1
12の一部を収容可能な外周溝110bが形成されている。
前記リテーナ111は、内輪110よりもやや大径のリング状部材からなり、内輪11
0の外周を囲むように配置されている。又、該リテーナ111には、ころ112を収容・
保持可能な複数のポケット111aが所定間隔ΔL1毎に貫通形成されている。
前記ころ112は、リテーナ111のポケット111aに外周側から組み込まれ、保持
されていると共に、内輪110の外周溝110bにもその一部が収容されており、外歯歯
車108a、108bの内周及び内輪110の外周溝110bに接するように配置されて
いる。又、該ころ112は、図中R3方向に自転可能であると同時に、リテーナ111に
保持された状態で、図中円C2の円周方向に公転可能である。
このように、減速機100では、偏心体106a、106bと外歯歯車108a、10
8bとの摺動部に摺動構造120を設けることによって、外歯歯車108a、108bの
回転の円滑化が図られている。
又、図12は他の減速機の一例であり、従来の撓み噛み合い式遊星歯車減速機の断面を
示したものである。
この撓み噛み合い式歯車減速機151は、環状の剛性内歯歯車152と、この内側に配
置されたカップ状の可撓性外歯歯車(揺動体)154と、この内側に摺動構造156を介
して嵌め込まれた楕円形輪郭の波動発生器(回転体)158とを有している。
この波動発生器158は可撓性外歯歯車154を楕円状に撓めて、当該可撓性外歯歯車
154の外歯154Aを、剛性内歯歯車152の内歯152Aに対して2ヵ所で噛み合わ
せると共に、当該噛み合い部分を円周方向に移動させることにより、外歯154Aと内歯
152Aの歯数差に応じた相対回転を可撓性外歯歯車154と剛性内歯歯車152の間に
発生させるようになっている。
このような撓み噛み合い式歯車減速機151においても、摺動構造156によって可撓
性外歯歯車154の回転の円滑化が図られている。
特開平5−44788号公報
しかしながら、これら従来公知の減速機100、151においては、偏心体106a、1
06bや波動発生器158等の回転体を揺動体に組み込む際に、まず複数のころ112を
リテーナ111の外周側からポケット111a内に1個ずつ収容する作業が必要であった
ため、組立作業の効率が悪く、生産性の向上には限界があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、組立が容易で生産
性の向上が可能な回転体と揺動体の摺動構造を提供することを目的とする。
本発明は、揺動体の内側に回転可能に組み込まれ、前記揺動体に揺動運動を伴う自転運動を生じさせる偏心部が設けられた回転体を備えた動力伝達装置の回転体と揺動体の摺動構造において、前記偏心部と前記揺動体との間に配置される複数の転動体と、該転動体の一部を自身の外周側に露出可能とする複数のポケットが貫通形成されたサポートリングを有するリテーナと、前記偏心部の外周に設けられた凸部と、を備え、該凸部は、前記偏心部の軸方向一端側にのみ設けられ、前記転動体の内側に前記回転体を組み込んだ際に、前記リテーナに当接することなく、前記転動体に当接して該転動体の軸方向への移動を規制し、前記転動体は、前記凸部の軸方向反対側においては、前記リテーナに当接する部材によって、軸方向への移動が規制されることにより、上記課題を解決したものである。
通常、転動体は複数個使用されるため、転動体を外側から1つ1つ組み込む方法による
とかなりの手間を要するが、本発明によれば、該転動体を、リテーナの内周側から一度に
まとめて組み込むことが可能となる。このため、短時間での組立作業が可能となり、生産
性の向上を図ることができる。しかも、本発明においては、転動体を固定的に組み込むも
のではないため、回転体を組み込む際に転動体の位置を微調整することが可能となり、転
動体を固定的に組み込んだ場合に比べ回転体の組み込み作業が容易となる。
更に本発明は、前記回転体の外周に設けられた凸部を備えて、前記凸部は、前記転動体
の内側に前記回転体を組み込んだ際に、前記リテーナに当接することなく、前記転動体に
当接し該転動体の軸方向への移動を規制し、前記転動体は、前記凸部の軸方向反対側にお
いては、前記リテーナに当接する部材によって、軸方向への移動が規制されるので、軸方
向からの挿入も許容しつつ、回転体を転動体の位置決め手段として機能させることができ
る。
又、前記リテーナが、前記サポートリングの軸方向端部に延設された前記転動体の脱落
を防止するためのサイドリングを備えれば、転動体の軸方向への脱落をも防止することが
可能となる。
なお、前記サポートリングの内周を、前記転動体の転動中心を結ぶ円の半径に対して少
なくとも1.05倍以上半径方向外側に位置させれば、隣接する転動体同士の間隔を短く
することが可能で、その結果、回転体と揺動体との間に設置する転動体の数を多くしたり
、転動体の径を大きくすることができ、摺動構造の負荷容量の増大が実現可能となる。
本発明によれば、組立が容易で生産性の向上が可能な回転体と揺動体の摺動構造が提供
可能である。
本発明のベース技術に係る摺動構造を適用した減速機の側断面図 図1における摺動構造付近の部分拡大図 図1における摺動構造を示した図 図3におけるリテーナ部分のみを示した図 本発明の実施形態に係る摺動構造を適用した減速機の側断面図 図5における摺動構造付近の部分拡大図 本発明の実施形態の第1実施例に係る偏心体の組み込み手順を示した模式図 本発明の実施形態の第2実施例に係る偏心体の組み込み手順を示した模式図 従来の摺動構造を適用した減速機の側断面図 図9におけるX−X線に沿う断面図 図9における摺動構造の部分拡大図 従来の撓み噛み合い式遊星歯車減速機の断面図
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のベース技術に係る摺動構造を適用した減速機(動力伝達装置)200
の側断面図を示したものであり、前記図9に相当する図面である。
この図1に示した減速機200は、偏心体(回転体)と外歯歯車(揺動体)の摺動構造
以外は、前記図9に示した減速機100と実質的に同一である。従って、同一又は類似す
る部分については、図中で同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
該減速機200は、入力軸102と、中心軸線L1に対して偏心回転可能な偏心体10
6a、106bと、該偏心体106a、106bの回転に伴って揺動可能な2枚の外歯歯
車108a、108bと、を備えており、該偏心体106a、106bと外歯歯車108
a、108bとの間にはそれぞれ摺動構造230(222、224、226)が設けられ
ている。
以下、図2〜図4を用いて、摺動構造230について詳細に説明する。なお、図1中の
偏心体106aと外歯歯車108a及び偏心体106bと外歯歯車108bとの間にそれ
ぞれ設けられた2つの摺動構造は同一構造であるため、以下、偏心体106aと外歯歯車
108aとの間に設けられた摺動構造230について説明する。
図2は、図1における減速機200の摺動構造230付近の部分拡大図である。又、図
3中の(A)は、摺動構造230の側断面図、(B)は、(A)のIIIB−IIIB線に沿う
断面図である。
該摺動構造230は、複数のころ(転動体)222と、リテーナ224と、インナサポ
ートリング226と、を備えている。
該ころ222は、この例では、略同筒に近い形状からなり、図3中R1方向に自転可能
な状態で、後述するリテーナ224に収容されている。該ころ222は、後述するインナ
サポートリング226によって半径方向内側(偏心体106a側)への脱落が防止されて
いる。又、該ころ222は、偏心体106aと外歯歯車108aとの間に等間隔(図中Δ
L2)毎に複数個設置され、偏心体106aの外周106a1及び外歯歯車108aの内
周108a1の双方に直接転接可能である。
前記リテーナ224は、前記ころ222の転動中心L2を結ぶ円C1より図中ΔH1だ
け半径方向外側に配置されたサポートリング224aを有している。又、リテーナ224
の斜視図(図4)に示すように、このサポートリング224aには、前記ころ222の一
部をサポートリング224aの外周側に露出可能とする複数の長方形形状のポケット22
4bが貫通形成されている。更に、サポートリング224aの軸方向両端には、軸方向へ
のころ222の脱落を防止するための一対のサイドリング224cが延設されている。
前記インナサポートリング226は、リテーナ224のサポートリング224aよりも
やや小径のリング形状の部材からなる。該インナサポートリング226は、ころ222の
転動中心L2を結ぶ円C1より図3の(B)中のΔH2だけ半径方向内側に配置され、且
つ、ころ222の一部を自身の内周側に露出可能とする複数の長方形形状のインナポケッ
ト226aが貫通形成されている。なお、該インナサポートリング226の内周226b
は偏心体106aの外周106a1より大径となっている。
従って、前記リテーナ224及びインナサポートリング226は、ころ222の転動中
心L2を結ぶ円C1上には配置されておらず、該円C1上のころ222の間には、間隔Δ
L2の空間が存在するだけである。
本発明のベース技術に係る摺動構造230によれば、複数のころ222を、偏心体10
6a、106bと外歯歯車108a、108bとの間に配置し、該偏心体106a、10
6bの外周106a1、106b1及び外歯歯車108a、108bの内周108a1、
108b1の双方に直接転接可能としたため、偏心体106a、106bと外歯歯車10
8a、108bとの間にはころ222のみが介在することとなり、外歯歯車108a、1
08bの内径サイズを変えずに、入力軸102及び偏心体106a、106bの外径サイ
ズを大きくすることが可能となる。
又、該ころ222の転動中心L2を結ぶ円C1よりΔH1だけ半径方向外側に配置され
たサポートリング224aを有し、且つ、該サポートリング224aに、ころ222の一
部をサポートリング224aの外周側に露出可能とする複数のポケット224bが貫通形
成されたリテーナ224を備えたため、隣接するころ222同士の間隔を短く(従来のΔ
L1(図10)をΔL2に)することができ、その結果、ころ222の数を多くすること
ができ、摺動構造230の負荷容量の増大が実現可能である。具体的には、サポートリン
グ224aの内周が、ころ222の転動中心L2を結ぶ円C1の半径Rに対して、少なく
とも1.05倍以上半径方向外側に位置する(R+ΔH1≧1.05R)ことが望ましい
。なお、サポートリングには楕円形状のものも含まれるが、この場合、サポートリングの
内周が、転動体の転軸中心を結ぶ楕円の外径に対して少なくとも1.05以上径方向外側
に位置するものであればよい。
又、リテーナ224のサポートリング224aに、その軸方向端部からころ222の脱
落を防止するための一対のサイドリング224cを延設したため、単純な構造でころ22
2の軸方向への脱落を防止することができる。
更に、ころ222の転動中心L2を結ぶ円C1よりΔH2だけ半径方向内側に配置され
、且つ、ころ222の一部を自身の内周側に露出可能とする複数のインナポケット226
aが貫通形成されたインナサポートリング226を備えたため、ころ222の半径方向内
側への脱落が防止可能であると共に、特に組付け時にころ222をより確実に保持するこ
とができるようになる。
図5は、本発明の実施形態の例に係る摺動構造を適用した減速機300の側断面図を示
したものであり、前記図1に相当する図面である。
この図5に示した減速機300は、前記図1に示した減速機200と実質的に同一であ
るが、偏心体206a、206bの形状が異なっており、図6の部分拡大図に示すように
、偏心体206a、206bの外周の軸方向の一端側にのみ前記ころ222の内接円径R
3よりも大きな径R4の凸部206a1、206b1をそれぞれ設けている。
該偏心体206a、206bに設けた凸部206a1、206b1は、それぞれころ2
22に当接しており、偏心体206a、206bは、該ころ222の軸線L3方向の移動
を規制する位置決め手段としても機能可能である。
次に、本発明の実施形態に係る摺動構造を適用した減速機の偏心体の組み込み方法につ
いて、図7を用いて説明する。なお、図7は、偏心体の組み込み手順を模式的に示した図
である。
具体例として、図5で示した減速機300の偏心体206aに、摺動構造230を組み
込む際の手順について考える。
最初に、偏心体206aと外歯歯車208aとの間に配置される複数のころ222を位
置決め用のリテーナ224の内周側から組み込む(図7中の(A))。次に、この組み込
まれたころ222の内周側に、前述のインナーサポートリング226を挿入し(図7中の
(B))、ころ222の半径方向内側への移動を規制する。そして、このインナーサポー
トリング226の内側空間226cに偏心体206aを挿入する(図7中の(C))。最
後に、インナーサポートリング226を抜き出した後(図7中の(D))、ころ222の
軸方向への移動を規制する偏心体リング(回転体リング)228を偏心体206aの外周
に嵌め込む(図7中の(E))。
通常、ころ222は複数個使用されるため、外側から1つ1つ組み込む方法によると、
かなりの手間を要するが、このような組み込み方法によれば、該ころ222をリテーナ2
24の内周側から一度にまとめて組み込むことで短時間での作業が可能となり、生産性の
向上を図ることができる。又、インナサポートリング226によってころ222の半径方
向内側への移動が規制され、リテーナ224にころ222を組み込んだ状態で該リテーナ
224の持ち運びが可能となるため、更に作業が容易となる。なお、図7(C)の状態か
らインナサポートリング226を抜き出さず、該インナサポートリング226を、そのま
ま摺動構造230の一部としてもよい。
図8は、インナサポートリング226に代えて、偏心体206aとほぼ同一の軸径を有
する偏心体ダミー(回転体ダミー)150を用いて偏心体206aを組み込む手順を模式
的に示した図である。
この組み込み方法では、最初に、偏心体206aと外歯歯車208aとの間に配置され
る複数のころ222を位置決め用のリテーナ224の内周側から組み込む(図8中の(A
))。次に、この組み込まれたころ222の内周側に、偏心体ダミー150を挿入する(
図8中の(B))。最後に、該偏心体ダミー150と偏心体206aを重ね合せてリテー
ナ224を偏心体206a側に移動させることにより偏心体ダミー150と偏心体206
aとを入れ替えた後(図8中の(C))、ころ222の軸方向への移動を規制する偏心体
リング228を偏心体206aの外周に嵌め込む(図8中の(D))。
この組み込み方法では、ころ222をリテーナ224で位置決めするだけであって、こ
ろ222を固定的に組み込んでいないため、偏心体206aの組み込みの際にころ222
の位置を微調整することが可能となり、ころ222を固定的に組み込んだ場合に比べ偏心
体206aの組み込みが容易となる。
なお、偏心体ダミー150の軸径を偏心体206aの軸径と同一にしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、回転体ダミーは、ころ222を外側に押し付けるものであ
ればよい。従って、例えば、回転体ダミーが偏心体206aよりも大きな軸径を有してい
ても、回転体ダミーが柔軟性のある素材で製作されていれば、ころ222を内側から保持
することができ、同様の効果を得ることができる。
上記ベース技術及び実施形態においては、転動体としてころ222を適用したが、本発
明はこれに限定されず、ボール等の他の転動体で摺動構造を構成してもよく、又、転動体
の数も図に示したものには限定されない。更に、転動体を収容するポケット224b、イ
ンナポケット226aの形状も図示した形状には限定されず、例えば、ボールを収容する
場合には前記ポケット224b、インナポケット226aの形状は円形になる。
又、偏心体の組み込み方法は、上記実施形態の例に示した方法に限定されるものではな
く、前記偏心体と前記揺動体との間に配置される複数の転動体を、該転動体位置決め用の
リテーナを介して該リテーナの内側から組み込む手順と、この組み込まれた転動体の内側
に、前記偏心体を組み込む手順と、を含む方法であればよい。
なお、本発明における「回転体」には、偏心体の他、撓み噛み合い式遊星歯車装置にお
ける波動発生器のように、外歯歯車(揺動体)に撓み揺動運動を伴う自転運動を生じさせ
るものも含まれる。又、本発明における「揺動体」には、外歯歯車の他、内歯歯車が揺動
運動を行なうタイプの内歯揺動型遊星歯車装置における内歯歯車等が含まれる。
本発明は、中心軸線に対して偏心回転可能な偏心体と、該偏心体の回転に伴って揺動可
能な揺動体と、を備えた動力伝達装置に利用することができる。
100、151、200、300…減速機(動力伝達装置)
102…入力軸
106a、106b、206a、206b…偏心体(揺動体)
108a、108b、208a、208b…外歯歯車
110…内輪
111、224…リテーナ
111a…ポケット
112、222…ころ
120、156、230…摺動構造
130a、130b…ボールベアリング
150…偏心体ダミー
152…剛性内歯歯車
154…可撓性外歯歯車
158…波動発生器
226…インナサポートリング
226a…インナポケット
228…偏心体リング

Claims (3)

  1. 揺動体の内側に回転可能に組み込まれ、前記揺動体に揺動運動を伴う自転運動を生じさせる偏心部が設けられた回転体を備えた動力伝達装置の回転体と揺動体の摺動構造において、
    前記偏心部と前記揺動体との間に配置される複数の転動体と、
    該転動体の一部を自身の外周側に露出可能とする複数のポケットが貫通形成されたサポートリングを有するリテーナと、
    前記偏心部の外周に設けられた凸部と、を備え、
    該凸部は、前記偏心部の軸方向一端側にのみ設けられ、前記転動体の内側に前記回転体を組み込んだ際に、前記リテーナに当接することなく、前記転動体に当接して該転動体の軸方向への移動を規制し、
    前記転動体は、前記凸部の軸方向反対側においては、前記リテーナに当接する部材によって、軸方向への移動が規制されることを特徴とする回転体と揺動体の摺動構造。
  2. 請求項1において、
    前記揺動体が2つ設けられ、
    該2つの揺動体に対応して前記回転体には2つの偏心部が設けられ、更に、
    該2つの偏心部の各々には、該2つの偏心部の隣接する端部側にのみ前記凸部が設けられることを特徴とする回転体と揺動体の摺動構造。
  3. 請求項1において、
    前記リテーナが、前記サポートリングの軸方向端部に延在された前記転動体の脱落を防止するためのサイドリングを備えたことを特徴とする回転体と揺動体の摺動構造。
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