JP2548901Y2 - 変速機用アイドラ軸受装置 - Google Patents

変速機用アイドラ軸受装置

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JP2548901Y2
JP2548901Y2 JP1990101393U JP10139390U JP2548901Y2 JP 2548901 Y2 JP2548901 Y2 JP 2548901Y2 JP 1990101393 U JP1990101393 U JP 1990101393U JP 10139390 U JP10139390 U JP 10139390U JP 2548901 Y2 JP2548901 Y2 JP 2548901Y2
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idler
bush
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一由 針本
則義 吉塚
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は変速機用アイドラ軸受に関し、特にその組
付性、取扱性を向上させると共に、その高精度化を図っ
たものである。
〔従来の技術〕
従来の変速機用アイドラ軸受は、第5図に示すよう
に、アイドラ軸1に左右一対のブッシュ2、3を嵌め、
そのブッシュ2、3の外径面にそれぞれ保持器付きの針
状ころ4、5を配置し、これにより左右一対のアイドラ
歯車6、7を回転自在に支持している。上記の各ブッシ
ュ2、3は、その外端部内径面に凹所8が設けられ、ア
イドラ軸1に設けた凹所9との間にボール10を嵌めるこ
とによりブッシュ2、3の回り止めを図っている。上記
の一方のブッシュ2は円筒形であるが、他方のブッシュ
3の内端にはフランジ11が設けられ、このフランジ11に
よりアイドラ歯車6、7の位置決めを図ると共にスラス
ト荷重を受けるようにしている。
また、アイドラ歯車6、7の両側にはハブ12、13が配
置され、その内端面により各歯車6、7及びブッシュ
2、3の位置決めを図っている。各ハブ12、13はアイド
ラ軸1のセレーション14、15部分に嵌合される。
その他、図中16は潤滑油の通路である。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のように、従来のアイドラ軸受装置は、一対のブ
ッシュ2、3と、保持器付きの一対の針状ころ4、5が
それぞれ独立していたので、組付時に手数がかかると共
に、所定のラジアルすき間を得るために、これらの各部
品の寸法公差を考慮して選択組合せをする必要があり、
生産能率を阻害する一つの要因となっていた。
そこで、この考案はこれらの各部品を一体化すること
により、上記の問題を解決することを第1の課題とす
る。
一方、すき間ばめされた各ブッシュ2、3の回り止め
を図るために、従来は前述のようにアイドラ軸1に凹所
9を設ける構造をとっていた。このため、軸1の強度を
損うと共に、組付性が悪く、また部品点数の増加の問題
があった。
この考案は、各ブッシュ2、3の回り止め手段に改良
を加えることにより、これらの問題点を解決することを
第2の課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の第1の課題を解決するために、この考案は、変
速機のアイドラ軸にブッシュ及び針状ころを介して一対
のアイドラ歯車を支持するようにした変速機用アイドラ
軸受装置において、上記のブッシュを一対のアイドラ歯
車に共通な一体品により形成すると共に、そのブッシュ
の外径面に両方のアイドラ歯車の位置決めを行うと共
に、該アイドラ歯車からのスラスト荷重を受けるフラン
ジを形成し、上記フランジの両側のブッシュ外径面に針
状ころの転走溝を形成し、保持器付き針状ころをその転
走溝に嵌合し、各転走溝の針状ころにより上記一対のア
イドラ歯車を個別に支持した構成を採用したものであ
る。
また、第2の課題を解決するために、この考案は、上
記のアイドラ軸に上記のブッシュをすき間ばめすると共
に、上記アイドラ歯車の両側に配置したハブと上記ブッ
シュ相互間に該ブッシュの回り止めを図る係合手段を設
けた構成を採用したものである。
〔作用〕
第1の課題を達成するための手段の場合は、ブッシュ
及び保持器付き針状ころの四部品が一体化されるため、
そのまゝの状態でアイドラ軸上に組付けられる。
また、第2の課題を達成するための手段の場合は、ハ
ブとアイドラ歯車とを係合手段により相互に係合される
ので、アイドラ軸に何らの回り止め要素を設ける必要が
ない。
〔実施例〕
第1図に示す第1実施例は、前記の第1の課題を達成
する手段の実施例であり、ブッシュ20は、両方のアイド
ラ歯車21、22に共通の一体形であり、アイドラ軸23のま
わりにすきま嵌めされる。また、ブッシュ20の外径面の
中央部分にフランジ24が形成される。そのフランジ24の
両側においてブッシュ20の外径面に転走溝25、25が形成
され、各転走溝25、25にそれぞれ保持器26、26を付けた
針状ころ27、27が嵌合される。各転走溝25、25の幅は、
第1図のように、針状ころ27、27の長さに合致するか、
又は第2図に示すように保持器26もその中に嵌めること
ができる幅に設定される。
また、ブッシュ20の回り止め手段は、1箇所に設けら
れ、その構造は従来の場合と同様にアイドラ軸23の凹所
28とブッシュ20の凹所29とを対向せしめ、その対向部分
にボール30を嵌めたものである。ブッシュ20がしまり嵌
めにより取付けられる場合は、このような回り止め手段
は省略される。
アイドラ歯車21が各針状ころ27、27のまわりに嵌合さ
れ、その内端相互をフランジ24に接触させることにより
位置決めを図ると共に、各アイドラ歯車21、22からのス
ラスト荷重を受ける。また、アイドラ歯車21、22の両側
にハブ32、33が配置され、各ハブ32、33はアイドラ軸23
のセレーション部34、35に嵌合され、これらのハブ32、
33により、歯車21、22及びブッシュ20の抜け止めを図
る。
第1実施例は以上のごとき構成であるので、ブッシュ
20と保持器26付きの一対の針状ころ27、27が一体に組合
わされる。そのため、アイドラ軸23への組付けに際して
は、これらを一体に組付けることができる。
第3図に示す第2実施例は基本的には前述の第1実施
例と同様であるが、回り止め手段においてのみ相違して
いる。即ち、この場合の回り止め手段は、第4図に示す
ようにブッシュ20の一端に係合凹所36を設けると共に、
その凹所36と対向したハブ32の内面に係合突起37を設
け、両者を相互に係合した構成である。
このようにすると、アイドラ軸23に何らの加工を施す
ことなくブッシュ20の回り止めを図ることができる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案は、一対のアイドラ歯車を個
別に支持する2列の保持器付き針状ころを一体品のブッ
シュで支持するようにしたので、その一体品のブッシュ
に2列の保持器付き針状ころを組合せて軸受装置を構成
することができる。このため、軸受装置の組付けや取扱
いが容易になると共に、組付精度を向上させることがで
きる。
また、ブッシュとハブとの係合によりブッシュの回り
止めを図るようにしたことにより、アイドラ軸の強度を
損うことがなく、組付性も良好であり、また部品点数を
減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の断面図、第2図は同上の変形例の
一部を示す断面図、第3図は第2実施例の断面図、第4
図は第3図の一部横断平面図、第5図は従来例の断面図
である。 20……ブッシュ、21、22……アイドラ歯車、23……アイ
ドラ軸、24……フランジ、25……転走溝、26……保持
器、27……針状ころ、28……凹所、29……凹所、30……
ボール、32、33……ハブ、34、35……セレーション部、
36……係合凹所、37……係合突起。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機のアイドラ軸にブッシュ及び針状こ
    ろを介して一対のアイドラ歯車を支持するようにした変
    速機用アイドラ軸受装置において、上記のブッシュを一
    対のアイドラ歯車に共通な一体品により形成すると共
    に、そのブッシュの外径面に両方のアイドラ歯車の位置
    決めを行うと共に、該アイドラ歯車からのスラスト荷重
    を受けるフランジを形成し、上記フランジの両側のブッ
    シュ外径面に針状ころの転走溝を形成し、保持器付き針
    状ころを上記2列の各転走溝にそれぞれ嵌合し、各転走
    溝の針状ころにより上記一対のアイドラ歯車を個別に支
    持したことを特徴とする変速機用アイドラ軸受装置。
  2. 【請求項2】上記のアイドラ軸に上記のブッシュをすき
    間ばめすると共に、上記アイドラ歯車の両側に配置した
    ハブと上記ブッシュ相互間に該ブッシュの回り止めを図
    る係合手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    変速機用アイドラ軸受装置。
JP1990101393U 1990-09-26 1990-09-26 変速機用アイドラ軸受装置 Expired - Fee Related JP2548901Y2 (ja)

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