JPH0979268A - ころ軸受用の合成樹脂製保持器 - Google Patents
ころ軸受用の合成樹脂製保持器Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/4617—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
- F16C33/4623—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
- F16C33/4635—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages
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Abstract
れるころ軸受に適用することができる合成樹脂製保持器
を提供する。 【解決手段】ポケット1間の柱部2の内周縁2a及び外
周縁2bに、ポケット1側に張り出すころ止め部3を形
成し、このころ止め部3の相互間の柱部2を、ころと摺
接するころ案内部4として構成した。上記柱部2のころ
案内部4を挟んだ両側位置に、潤滑剤を径方向に流通さ
せる第1の油連通部5を形成した。上記柱部2の外周
に、潤滑剤を周方向へ流通させる第2の油連通部6を形
成した。
Description
成樹脂製保持器に関する。
筒ころ軸受、円錐ころ軸受、自動調心ころ軸受等のころ
軸受に組み込まれる保持器として、金属製のものよりも
軽量で、生産性及び経済性に優れる、合成樹脂製のもの
が多用されている。
に用いられる遊星式変速機の遊星軸を支持するころ軸受
については、自転、公転及び偏芯の各動作を行うことか
ら、潤滑不良を生じ易く、保持器ところとの摩擦によっ
て、保持器の温度がかなり高くなる。また、ころ軸受に
作用する負荷が大きく、ころの外径を大きくしてころ軸
受の負荷容量を高める必要があるので、その分保持器の
ポケットの大きさが大きくなって、ポケット間の柱部が
細くなる結果、保持器の強度が弱くなる。このため、上
記遊星軸を支持するころ軸受に、合成樹脂製の保持器を
使用すると、保持器が溶融したり破損したりし易く、そ
の耐久性が極めて悪くなる。したがって、上記ころ軸受
については、合成樹脂製の保持器を使用し難く、未だ金
属製の保持器を使用しているのが実状である。
とともに外輪又は内輪に組み込む際に、当該ころがポケ
ットから脱落し易い等、取扱上不便であるという問題が
あった。この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、潤滑不良が生じ易い使用条件下においても、優
れた耐久性を発揮することができるころ軸受用の合成樹
脂製保持器を提供することを目的とする。また、この発
明は、潤滑不良を生じ易く、しかも負荷が大きい使用条
件下においても、優れた耐久性を発揮することができる
ころ軸受用の合成樹脂製保持器を提供することを目的と
する。さらに、この発明は、ころの組み込み等の取扱に
至便なころ軸受用の合成樹脂製保持器を提供することを
目的とする。
の、この発明のころ軸受用の合成樹脂製保持器は、ころ
を収容する複数のポケットを、周方向に沿って所定間隔
毎に形成しているころ軸受用の合成樹脂製保持器におい
て、各ポケット間の柱部の軸方向中央部の内周縁及び外
周縁に、ポケット側に張り出すころ止め部を形成し、こ
のころ止め部の相互間の柱部を、ころと摺接するころ案
内部として構成しているとともに、上記柱部のころ案内
部を挟んだ両側位置に、潤滑剤を径方向へ流通させて上
記ころ案内部に供給する第1の油連通部を形成し、上記
柱部の外周に、潤滑剤を周方向へ流通させて上記ころ案
内部に供給する第2の油連通部を形成したことを特徴と
するものである。
によれば、これをころ軸受に組み込んだ状態で、当該こ
ろ軸受に充填された潤滑剤を、第1の油連通部を通して
径方向に流通させて、ころ案内部に供給することができ
るとともに、第2の油連通部を通して周方向へ流通させ
て、ころ案内部に供給することができる。また、上記ポ
ケットに収容したころを、ころ止め部によって保持して
おくことができる。
器は、上記ころ案内部の両端部の外周縁に、上記柱部の
軸方向中央部の外周縁に形成されたころ止め部と協働し
てころ止めを行う補助ころ止め部を、ポケット側に張り
出すように形成しておくのが好ましく、この場合には、
ころを保持器に組込んだ状態で、ころの傾きを抑えるこ
とができるので、適正なころ保持が可能となる。
て、各ポケットは、二つのころを並列に収容できるもの
であるのが好ましく、この場合には、一つのポケットに
二つのころを並列に収容することができるので、柱部を
太くしてその強度を確保しつつ、ころ数を多くすること
ができる。このため、当該保持器を組み込んだころ軸受
の負荷容量を大幅に高めることができる。
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
この発明のころ軸受用の合成樹脂製保持器の一つの実施
の形態を示す要部斜視図である。このころ軸受用の合成
樹脂製保持器は、全体が、ガラス繊維を混入したナイロ
ン66等のポリアミド系の合成樹脂によって形成されて
いる。この保持器には、複数個のポケット1が周方向に
沿って所定間隔毎に形成されており、各ポケット1に
は、円筒ころRが収容されている(図2,図3参照)。
ット1側に張り出すころ止め部3が設けられている。こ
のころ止め部3は、柱部2の軸方向中央部であって、そ
の内周縁2a及び外周縁2bにそれぞれ設けられてお
り、これら内周縁2a側のころ止め部3と、外周縁2b
側のころ止め部3の相互間の柱部2が、円筒ころRと摺
接するころ案内部4として構成されている。
両側位置には、保持器径方向への潤滑剤の流通を許容す
る第1の油連通部5が形成されている。この第1の油連
通部5は、円筒ころRとの間で隙間を構成できるよう
に、柱部2の側面を切り欠くことによって形成されてい
る。
潤滑剤の流通を許容する第2の油連通部6が形成されて
いる。この第2の油連通部6は、上記第1の油連通部5
と外周縁2b側のころ止め部3との間を、周方向に切り
欠くことによって形成されている。なお、各ポケット1
の周方向幅W(図2参照)は、2つのころを並列に並べ
た状態で収容できるように設定されている。
た潤滑剤を、第1の油連通部5を通して、保持器の径方
向へ流通させることができ、この径方向へ流通する潤滑
剤を、円筒ころRと柱部2のころ案内部4との間に効率
良く供給することができる。また、上記潤滑剤を、第2
の油連通部6を通して、保持器の周方向へ流通させるこ
とができ、この周方向へ流通する潤滑剤を、円筒ころR
と柱部2のころ案内部4との間に効率良く供給すること
ができる。このため、潤滑不良の生じ易い使用条件下に
おいても、ころ案内部4と円筒ころRとの間の摩擦によ
って、保持器が過熱するのを抑制することができ、ひい
ては優れた耐久性を発揮することができる。
つのころを並列に並べた状態で収容することができるの
で、各柱部2を太くしてその強度を確保しつつ、円筒こ
ろRの総数を多くすることができる。このため、ころ軸
受の負荷容量を大幅に高めることができる。したがっ
て、自転、公転及び偏芯等の特殊な動きをする遊星式変
速機の遊星軸を支持するころ軸受等に特に好適に使用す
ることができる。
容した円筒ころRを、ころ止め部3によって確実に保持
しておくことができるので、ころ軸受の内外輪に対し
て、円筒ころRとともに保持器を組み込む際に、円筒こ
ろRがポケット1から脱落する虞れがなく、その取扱が
至便となる。また、外輪ガイドの保持器として用いても
潤滑特性を損わない。
び図5に示す。本実施の形態においては、上記ころ案内
部4の両端部外周縁2bの各々に、補助ころ止め部7を
設けている。この補助ころ止め部7は、柱部2の軸方向
中央部の外周縁2bに形成されたころ止め部3と協働し
てころ止めを行うものであり、各補助ころ止め部7は、
ポケット1側に所定量張り出している。
持器に組み込んだ状態で、当該円筒ころRが傾くのを効
果的に防止することができるので、図1に示す保持器に
比べ、円筒ころRのポケット1内への組込性が安定し、
ころの適正な転動保持が可能となる。なお、この発明の
ころ軸受用の合成樹脂製保持器は、上記実施の形態に限
定されるものでなく、例えば、ポケット1を円筒ころR
を一つだけ収容するものにする等、種々の設計変更を施
すことができる。
合成樹脂製保持器によれば、ころ軸受に充填された潤滑
剤を、第1の油連通部及び第2の油連通部を通して、保
持器の周方向及び径方向に流通させて、保持器のころ案
内部に効率良く供給することができるので、保持器とこ
ろとの間の潤滑性を高めることができる。このため、潤
滑不良の生じ易い使用条件下においても、優れた耐久性
を発揮することができる。また、ポケットに収容したこ
ろを、ころ止め部によって保持しておくことができるの
で、ころの組み込み等の取扱が至便となる。
助ころ止め部を形成している場合には、円筒ころを保持
器に組み込んだ状態で、当該円筒ころが傾くのを防止す
ることができるので、ころの適正な転動保持が可能とな
る。
収容可能である場合には、ころ軸受の負荷容量を大幅に
高めることができるので、遊星式変速機の遊星軸用のこ
ろ軸受等、潤滑不良が生じ易いとともに、ころ軸受に対
する負荷が大きい使用条件下においても、優れた耐久性
を発揮することができる。
つの実施の形態を示す要部斜視図である。
の実施の形態を示す要部縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】ころを収容する複数のポケットを、周方向
に沿って所定間隔毎に形成しているころ軸受用の合成樹
脂製保持器において、 各ポケット間の柱部の軸方向中央部の内周縁及び外周縁
に、ポケット側に張り出すころ止め部を形成し、このこ
ろ止め部の相互間の柱部を、ころと摺接するころ案内部
として構成しているとともに、 上記柱部のころ案内部を挟んだ両側位置に、潤滑剤を径
方向へ流通させて上記ころ案内部に供給する第1の油連
通部を形成し、 上記柱部の外周に、潤滑剤を周方向へ流通させて上記こ
ろ案内部に供給する第2の油連通部を形成したことを特
徴とするころ軸受用の合成樹脂製保持器。 - 【請求項2】上記ころ案内部の両端部の外周縁に、上記
柱部の軸方向中央部の外周縁に形成されたころ止め部と
協働してころ止めを行う補助ころ止め部を、ポケット側
に張り出すように形成した請求項1記載のころ軸受用の
合成樹脂製保持器。 - 【請求項3】各ポケットが、二つのころを並列に収容す
るものである請求項1または2記載のころ軸受用の合成
樹脂製保持器。
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