JP2520465Y2 - フォロア軸受 - Google Patents

フォロア軸受

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JP2520465Y2
JP2520465Y2 JP1989068741U JP6874189U JP2520465Y2 JP 2520465 Y2 JP2520465 Y2 JP 2520465Y2 JP 1989068741 U JP1989068741 U JP 1989068741U JP 6874189 U JP6874189 U JP 6874189U JP 2520465 Y2 JP2520465 Y2 JP 2520465Y2
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JP
Japan
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raceway
shaft
outer ring
inner ring
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JP1989068741U
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JPH037527U (ja
Inventor
直臣 笠井
Original Assignee
日本トムソン 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 ・産業上の利用分野 本願考案は、工作機械の被加工物の移動部分や搬送機
器の移動部分に用いられるフォロア軸受の改良に関する
考案である。
特には外輪がゴムや合成樹脂で成形される比較的走行
精度を問題としない使用箇所に用いられるフォロア軸受
に関する考案である。
・従来の技術 従来のボールを転動体とするフォロア軸受は、実開昭
61-73830号公報(実願昭59-157646号)に見られ、この
軸受の構成を第3図に示す。この考案は内輪1′を軸方
向に2つの筒部11′、12′に2分割し、外輪2′にボー
ルを組込んだ後、内輪1′を外輪2′へ組立ててボール
7′で固着するものである。
ボールと軌道溝とはアンギュラコンタクトに接触する
ため、多少の取付け誤差などを吸収し円滑な走行が可能
であるという考案である。
しかし、搬送用などの移動装置に用いられる場合に
は、荷重に対する弾性変形量が小さ過ぎるため、円滑な
走行ができないという問題があった。
そして、この従来技術の構成では、内輪の2つの筒部
の結合部分の加工精度が軸受性能を大きく左右するた
め、この部分の加工がコスト高となるなど、比較的走行
精度を必要としない条件に適するフォロア軸受とはなっ
ていなかった。
・考案が解決しようとする課題 以上のように従来のフォロア軸受は、低い走行精度の
軸受でも高価であると共に比較的ラフな走行精度で円滑
に走行できるものではなかった。
・課題を解決するための手段 本願考案は上記課題を解決するための手段として下記
の構成と備えるものである。
軌道部分の一端にフランジ部が形成され他端には側板
が嵌合された内輪又は軸に2条列の多数のボールを介し
て略円筒状かつ断面厚肉の外輪が回転自在に取り付けら
れたフォロア軸受において、外輪は少なくともその外周
部分がゴム又は合成樹脂で成形されており、外輪及び内
輪又は軸の軌道部分がその本体部分とは別体にして環状
かつ断面略L字状の薄肉鋼板製の軌道部材で形成されて
おり、前記ボールと前記各軌道部材の軌道面部分とはア
ンギュラコンタクトとなっており、前記内輪又は軸に設
けられた前記軌道部材の軌道面部分の背面部分が該内輪
又は軸の前記本体部分と接触していないことを特徴とす
るフォロア軸受。
・作用 本願は軌道面を薄肉鋼板で形成し、内輪又は軸とボー
ル以外の部品の製作コストを低下させると共に、荷重に
対する弾性変形量を大きくして、ラフな走行精度であっ
ても円滑な走行ができるようにしたものである。
・実施例 第1図から第2図は本願考案の第1の実施例を示すも
ので、第3図は従来技術を示している。
第1図は、本考案の第1の実施例を示すもので、フォ
ロア軸受であるカムフォロアの場合の断面を含む正面図
である。
本願のフォロア軸受である前記カムフォロアは軸1を
備えている。該軸1は、軌道となるべき部分の一端にフ
ランジ部1bが形成されて該フランジ部1bと一体に多端側
にねじ部1cを有する軸の本体部分1aと、該軸の本体部分
1aの前記フランジ部1b側の外周に嵌合して軌道部分とし
て作用する一対の内輪軌道部材5とからなる。
この軸1には、2条列の多数のボール3を介して、略
円筒状かつ断面厚肉の外輪2が回転自在に取り付けられ
ている。該外輪2は、該ボール3を介して前記内輪軌道
部材5に対向して回転する軌道部分としての一対の外輪
軌道部材4と、該外輪軌道部材4の外周に一体となって
ともに回転する略円筒状の外輪の本体部分2aとからな
る。
そして、前記軸の本体部分1aには、前記フランジ部1b
と対向して前記内輪軌道部材5をはさみ込むように側板
6が嵌合されている。
すなわち、上記外輪2が前記多数のボール3を介して
軸の本体部分1aのまわりを回転するものである。
前記各軌道部材4、5は、断面略L字状の環状体で薄
肉鋼板を塑性加工によって製作し、その断面略L字状の
内側にはボール3が転がる各軌道面部分4a、5aが円弧状
に形成されて、ボール3とアンギュラコンタクトの転が
り接触を行なう。
前記外輪2は、一対の外輪軌道部材4を各外輪軌道部
材のフランジ部4bが接触するように背面合せにした状態
で所定の金型にセットし、軌道部分以外の部分としての
外輪の本体部分2aについてゴムまたはプラスチックを高
温高圧で射出成形して一体成形したものである。使用条
件によっては外輪の本体部分2aと外輪軌道部材4を別体
にしてもよい。
本願のフォロア軸受である前記カムフォロアの組立方
法は、軸1の軌道部分以外の部分としての軸の本体部分
1aに一つの内輪軌道部材5のフランジ部5bを軸1の一端
にあるフランジ部1bと接触するように嵌合し、この一つ
の内輪軌道部材5の軌道面部分5aに多数のボール3を組
込み、次に前記外輪軌道部材4と外輪の本体部分2aとを
一体化した外輪2を挿入する。
そして、外輪2の空いている方の外輪軌道部材4の軌
道面部分4aに多数のボール3を組込み、もう一方の内輪
軌道部材5をフランジ部5bを後にして軸の本体部分1aに
嵌合し、更に中空円盤状の側板6を軸1に圧入して完了
する。
軸の本体部分1aと、一対の内輪軌道部材5の軌道面部
分5aの背面部分との間に間隙7があり、軸受の荷重に対
する弾性変化量を大きくさせている。
第2図は第1図の外輪軌道部材4の一部を破断した斜
視図である。前記各軌道部材は同一のものを反転して使
うことができるため、部品的には外輪用と内輪用を各一
組揃えればよい。
前記各軌道部材4、5には、フランジ部4b、5bが形成
されており、それぞれの位置決めに使われている。
以上の実施例はフォロア軸受であるカムフォロアにつ
いて示したが、前記軸のかわりに内輪があるフォロア形
の軸受(図示していないが)でも本願を実施することは
容易である。
・考案の効果 本願考案は次の効果を有する。
軸受荷重に対する弾性変位量が大である故、搬送用
などの移動装置に用いられる場合等、ラフな走行精度の
条件下であっても円滑に使用できる。
安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第2図は本願考案の第1の実施例を示すもの
で、第3図は従来技術を示している。 1:軸 1a:軸の本体部分 1b:フランジ部 1c:ねじ部 2:外輪 2a:外輪の本体部分 3:ボール 4:外輪軌道部材 4a:軌道面部分 4b:フランジ部 5:内輪軌道部材 5a:軌道面部分 5b:フランジ部 6:側板 7:隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道部分の一端にフランジ部が形成され他
    端には側板が嵌合された内輪又は軸に2条列の多数のボ
    ールを介して略円筒状かつ断面厚肉の外輪が回転自在に
    取り付けられたフォロア軸受において、外輪は少なくと
    もその外周部分がゴム又は合成樹脂で成形されており、
    外輪及び内輪又は軸の軌道部分がその本体部分とは別体
    にして環状かつ断面略L字状の薄肉鋼板製の軌道部材で
    形成されており、前記ボールと前記各軌道部材の軌道面
    部分とはアンギュラコンタクトとなっており、前記内輪
    又は軸に設けられた前記軌道部材の軌道面部分の背面部
    分が該内輪又は軸の前記本体部分と接触していないこと
    を特徴とするフォロア軸受。
JP1989068741U 1989-06-13 1989-06-13 フォロア軸受 Expired - Lifetime JP2520465Y2 (ja)

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