JP3478424B2 - 遊星歯車のスラストベアリング組付構造 - Google Patents

遊星歯車のスラストベアリング組付構造

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JP3478424B2 JP26493894A JP26493894A JP3478424B2 JP 3478424 B2 JP3478424 B2 JP 3478424B2 JP 26493894 A JP26493894 A JP 26493894A JP 26493894 A JP26493894 A JP 26493894A JP 3478424 B2 JP3478424 B2 JP 3478424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車の自動変速機あ
るいはその他の車両や産業機器において駆動伝達に用い
られる遊星歯車のスラストベアリング組付構造に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、軸方向に長いピニオンと軸方向に
短いピニオンとが噛合した、いわゆるラビニョオ型複合
遊星歯車と呼ばれる遊星歯車として、例えば、実開昭6
2−183160号公報に記載のものが知られている。 【0003】この従来の遊星歯車は、図3に概略を示す
ように、タービン軸01の外周に第1サンギヤ02と第
2サンギヤ03が設けられ、前記第1サンギヤ02に噛
合する軸方向に長い第1ピニオン04と、前記第2サン
ギヤ03に噛合するとともに第1ピニオン04とも噛合
した軸方向に短い第2ピニオン05とがキャリヤ06に
支持され、各ピニオン04,05の外側に第1リングギ
ヤ07ならびに第2リングギヤ08が設けられた構造と
なっている。 【0004】また、第1サンギヤ02と第2サンギヤ0
3との間には、両サンギヤをスラスト方向で支持するス
ラストベアリング09が設けられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のような構造で、
キャリヤ06の支持側の第1サンギヤ02と、キャリヤ
06の開放側の第2サンギヤ03とを別々に組み付ける
構造の場合、すなわち、予めキャリヤ06に第1・第2
ピニオン04,05と第1サンギヤ02ならびにスラス
トベアリング09を組み付けた状態の遊星キャリヤアッ
センブリを、第2サンギヤ03に組み付ける構造の場
合、以下に述べる問題点があった。 【0006】すなわち、スラストベアリング09は、そ
の外径が第2ピニオン05の内接円(各第2ピニオンど
うしの歯先に内接する円で図4に示すPA)よりも大径
に設定されているから、タービン軸01に取り付けた状
態のように径方向への動きを規制された状態では、スラ
ストベアリング09はキャリヤ06の開放側方向(図中
左方向)には第2ピニオン05と係合して遊星キャリヤ
アッセンブリから脱落しないが、タービン軸01に取り
付けないアッセンブリ状態では、スラストベアリング0
9が径方向に移動して偏心した場合には、スラストベア
リング09が第2ピニオン05と前記開放側方向で係合
せず、キャリヤ06の開放側を下に向けた際にスラスト
ベアリング09が脱落することがあった。 【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、遊星キャリヤアッセンブリからのスラ
ストベアリングの脱落を確実に防止することを目的とし
ている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述の目的達成のため本
発明では、軸方向に長い第1ピニオンと軸方向に短い第
2ピニオンとが互いに噛み合ってキャリヤに支持され、
各ピニオンには、それぞれ別個に第1サンギヤと第2サ
ンギヤとが噛み合わされ、前記第1ピニオンは、第2ピ
ニオンと噛み合う第1ギヤ部と第1サンギヤと噛み合う
第2ギヤ部とからなり、かつ、前記第1ギヤ部と第2ギ
ヤ部との間に、径方向に加工溝が形成され、両サンギヤ
の間で、かつ前記加工溝の軸方向幅間に配置されるスラ
ストベアリングが介在されている遊星歯車のスラストベ
アリング組付構造において、前記キャリヤに、前記第1
サンギヤ,前記第1ピニオン,前記スラストベアリング
及び前記第2ピニオンを組み付けた遊星キャリヤアッセ
ンブリであって、前記スラストベアリングは、その外径
が前記第2ピニオンの内接円よりも大径に形成されてい
るとともに、その外径と前記第2ピニオンの内接円との
半径差が、スラストベアリングをキャリヤの軸心に一致
させた状態でスラストベアリングの外周から前記加工溝
の底部までの距離よりも大きな寸法となるように設定し
た。 【0009】 【作用】本発明構造における組付手順を説明すると、ま
ず、キャリヤに第1ピニオン,第2ピニオン,第1サン
ギヤ,スラストベアリングを組み付けてアッセンブリ状
態とし、その後、第2サンギヤを組み付ける。 【0010】上記アッセンブリ状態において、各ピニオ
ンはキャリヤに支持されて移動を規制されており、第1
サンギヤは第1ピニオンと噛合していることで径方向の
移動が規制されているが、スラストベアリングは、固定
されていないので、第1サンギヤと第2ピニオンとの間
で軸方向に移動可能であるとともに、加工溝の底部と接
するまで径方向に移動可能となっている。 【0011】しかしながら、スラストベアリングの外径
と第2ピニオンの内接円との半径差がスラストベアリン
グの外周から加工溝の底部までの距離よりも大きな寸法
となるように設定しているから、スラストベアリングが
加工溝の底部に接するまで径方向に移動しても、その移
動方向とは反対側の位置のスラストベアリングの外周
は、第2ピニオンと軸方向で係合しており、キャリヤの
向きを変えたりしてもスラストベアリングが脱落するこ
とはない。 【0012】 【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。 【0013】図1は、本発明の実施例の遊星歯車のスラ
ストベアリング組付構造を適用した遊星キャリヤアッセ
ンブリAを示す断面図であって、図中1は遊星キャリヤ
を示している。 【0014】この遊星キャリヤ1には、所定ピッチでシ
ョートピニオン(第2ピニオン)2とロングピニオン
(第1ピニオン)3とが回転自在に支持されている。ま
た、前記ロングピニオン3には、フロントサンギヤ(第
1サンギヤ)4に噛合する第1ギヤ3aと、前記ショー
トピニオン2に噛合する第2ギヤ3bとが形成され、か
つ、両ギヤ3a,3b間に加工溝3cが形成されてい
る。 【0015】前記ショートピニオン2は、リヤサンギヤ
(第2サンギヤ)5と噛合されるもので、このリヤサン
ギヤ5は、遊星キャリヤ1の開放側から挿入するもので
ある。また、リヤサンギヤ5と前記フロントサンギヤ4
との間には、スラストベアリング6が介在される。 【0016】前記スラストベアリング6は、図2に示す
ように、その外径が、前記ショートピニオン2の内接円
よりも大径であるとともに、その径差sは、スラストベ
アリング6の軸心を遊星キャリヤ1の軸心に一致させた
状態でスラストベアリング6の外周から加工溝3cの底
部までの距離tよりも大きくなる(s>t)ように設定
されている。 【0017】したがって、組付の際には、遊星キャリヤ
1に、フロントサンギヤ4,ロングピニオン3,スラス
トベアリング6を組み付け、最後にショートピニオン2
を組み付けて遊星キャリヤアッセンブリAを組み上げ
る。 【0018】こうして組み上げた遊星キャリヤアッセン
ブリAに対してリヤサンギヤ5を遊星キャリヤ1の開放
側から挿入させて組み付けるが、リヤサンギヤ5を組み
付ける前の状態ではスラストベアリング6は固定されて
いないから、この組み付けに伴う遊星キャリヤアッセン
ブリAの運搬時に、遊星キャリヤアッセンブリAを傾け
たり、あるいは開放側が下を向くように向きを変えた
り、あるいは振動などでスラストベアリング6が偏心す
ることがある。しかしながら、本実施例では、スラスト
ベアリング6が加工溝3cの底面に接触するまで最大限
に偏心しても、スラストベアリング6の外周部分がショ
ートピニオン2と係合した状態を維持でき、スラストベ
アリング6が脱落することはない。 【0019】以上説明したように、本実施例の遊星歯車
のスラストベアリング組付構造にあっては、スラストベ
アリング6の外径とショートピニオン2の内接円との径
差sを、軸心を一致させた状態におけるスラストベアリ
ング6の外周と加工溝3cの底部との距離tよりも大き
く設定したため、遊星キャリヤアッセンブリAを傾けた
り、開放側を下に向けたりしても、スラストベアリング
6が脱落することがないという効果が得られる。 【0020】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。 【0021】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の遊星
歯車のスラストベアリング組付構造にあっては、スラス
トベアリングの外径を、第2ピニオンの内接円よりも大
径であって、その外径と第2ピニオンの内接円との半径
差が、スラストベアリングをキャリヤの軸心に一致させ
た状態でスラストベアリングの外周から加工溝の底部ま
での距離よりも大きな寸法となるように設定したため、
キャリヤに両ピニオンと第1サンギヤとスラストベアリ
ングを組み付けただけでスラストベアリングがサンギヤ
間に固定されていないアッセンブリ状態において、スラ
ストベアリングが加工溝の底部に接触するまで径方向に
移動したとしても、第2ピニオンとの係合状態を維持で
き、スラストベアリングが脱落することがないという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例の遊星歯車のスラストベアリング
組付構造を適用した遊星キャリヤアッセンブリを示す断
面図である。 【図2】実施例構造の要部を示す拡大断面図である。 【図3】従来技術の要部を示す断面図である。 【図4】図3の第2ピニオンの内接円を説明する図であ
る。 【符号の説明】 A 遊星キャリヤアッセンブリ 1 遊星キャリヤ 2 ショートピニオン(第2ピニオン) 3 ロングピニオン(第1ピニオン) 3c 加工溝 4 フロントサンギヤ(第1サンギヤ) 5 リヤサンギヤ(第2サンギヤ) 6 スラストベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 F16H 3/00 - 3/78

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸方向に長い第1ピニオンと軸方向に短
    い第2ピニオンとが互いに噛み合ってキャリヤに支持さ
    れ、 各ピニオンには、それぞれ別個に第1サンギヤと第2サ
    ンギヤとが噛み合わされ、 前記第1ピニオンは、第2ピニオンと噛み合う第1ギヤ
    部と第1サンギヤと噛み合う第2ギヤ部とからなり、か
    つ、前記第1ギヤ部と第2ギヤ部との間に、径方向に加
    工溝が形成され、 両サンギヤの間で、かつ前記加工溝の軸方向幅間に配置
    されるスラストベアリングが介在されている遊星歯車の
    スラストベアリング組付構造において、前記キャリヤに、前記第1サンギヤ,前記第1ピニオ
    ン,前記スラストベアリング及び前記第2ピニオンを組
    み付けた遊星キャリヤアッセンブリであって、 前記スラストベアリングは、その外径が前記第2ピニオ
    ンの内接円よりも大径に形成されているとともに、その
    外径と前記第2ピニオンの内接円との半径差が、スラス
    トベアリングをキャリヤの軸心に一致させた状態でスラ
    ストベアリングの外周から前記加工溝の底部までの距離
    よりも大きな寸法となるように設定されていることを特
    徴とする遊星歯車のスラストベアリング組付構造。
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