JP2852819B2 - 遊星ギア機構のキャリア - Google Patents
遊星ギア機構のキャリアInfo
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- JP2852819B2 JP2852819B2 JP8258191A JP8258191A JP2852819B2 JP 2852819 B2 JP2852819 B2 JP 2852819B2 JP 8258191 A JP8258191 A JP 8258191A JP 8258191 A JP8258191 A JP 8258191A JP 2852819 B2 JP2852819 B2 JP 2852819B2
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- Japan
- Prior art keywords
- pinion
- support member
- carrier
- planetary gear
- long
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星ギアとしてショー
トピニオンとこれに噛合するロングピニオンとを備える
所謂ラビニヨ型の遊星ギア機構に用いられるキャリアに
関する。
トピニオンとこれに噛合するロングピニオンとを備える
所謂ラビニヨ型の遊星ギア機構に用いられるキャリアに
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、軸方向一端側と他端側の２組の遊
星ギアを備える遊星ギア機構のキャリアとして、実開昭
６２−１２１４５１号公報に見られるように、３枚の円
板を筒状のスペーサを介して軸方向に積層し、中間の円
板と軸方向一端側の円板との間に一端側の遊星ギアと、
中間の円板と軸方向他端側の円板との間に他端側の遊星
ギアとを軸支するようにしたものは知られている。かか
る技術をラビニヨ型遊星ギア機構のキャリアに適用し、
図５に示すように、ショートピニオンＡとロングピニオ
ンＢとの各ピニオン軸Ａ1、Ｂ1の一端を支持する軸方向
一端の第１支持部材ａと、ショートピニオンＡのピニオ
ン軸Ａ1の他端を支持する軸方向中間の第２支持部材ｂ
と、ロングピニオンＢのピニオン軸Ｂ1の他端を支持す
る軸方向他端の第３支持部材ｃとを設け、第１支持部材
ａをこれに一体のスペーサ用脚片ａ1において第２支持
部材ｂと、第２支持部材ｂをこれに一体のスペーサ用脚
片ｂ1において第３支持部材ｃとに溶接して、キャリア
を構成することも考えられている。尚、第３支持部材ｃ
には、キャリアを回り止めするブレーキ用等のクラッチ
のディスクを外周にスプライン係合するクラッチインナ
ｄが溶接されている。
星ギアを備える遊星ギア機構のキャリアとして、実開昭
６２−１２１４５１号公報に見られるように、３枚の円
板を筒状のスペーサを介して軸方向に積層し、中間の円
板と軸方向一端側の円板との間に一端側の遊星ギアと、
中間の円板と軸方向他端側の円板との間に他端側の遊星
ギアとを軸支するようにしたものは知られている。かか
る技術をラビニヨ型遊星ギア機構のキャリアに適用し、
図５に示すように、ショートピニオンＡとロングピニオ
ンＢとの各ピニオン軸Ａ1、Ｂ1の一端を支持する軸方向
一端の第１支持部材ａと、ショートピニオンＡのピニオ
ン軸Ａ1の他端を支持する軸方向中間の第２支持部材ｂ
と、ロングピニオンＢのピニオン軸Ｂ1の他端を支持す
る軸方向他端の第３支持部材ｃとを設け、第１支持部材
ａをこれに一体のスペーサ用脚片ａ1において第２支持
部材ｂと、第２支持部材ｂをこれに一体のスペーサ用脚
片ｂ1において第３支持部材ｃとに溶接して、キャリア
を構成することも考えられている。尚、第３支持部材ｃ
には、キャリアを回り止めするブレーキ用等のクラッチ
のディスクを外周にスプライン係合するクラッチインナ
ｄが溶接されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、３個の支
持部材でキャリアを構成したのでは、部品点数が増して
溶接箇所も多くなり、製造コストが高くなると共に重量
が増すことから、部品点数の削減が望まれている。本発
明は、上記した第２支持部材と第３支持部材とを一体化
して部品点数を削減し得るようにしたキャリアを提供す
ることをその目的としている。
持部材でキャリアを構成したのでは、部品点数が増して
溶接箇所も多くなり、製造コストが高くなると共に重量
が増すことから、部品点数の削減が望まれている。本発
明は、上記した第２支持部材と第３支持部材とを一体化
して部品点数を削減し得るようにしたキャリアを提供す
ることをその目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、遊星ギアとしてショートピニオンとこれに噛
合するロングピニオンとを備える遊星ギア機構に用いら
れるキャリアであって、ショートピニオンとロングピニ
オンとの各ピニオン軸の一端を支持する軸方向一端の第
１支持部材と、ショートピニオンのピニオン軸の他端を
支持する軸方向中央の第２支持部材と、ロングピニオン
のピニオン軸の他端を支持する軸方向他端の第３支持部
材とから成るものにおいて、第２支持部材に軸方向他端
側に延出される周壁部を一体に形成し、該周壁部のロン
グピニオンの配置箇所に合致する部分を軸方向他端側に
向って径方向内方に切起し、この切起し部で前記第３支
持部材を構成したことを特徴とする。
本発明は、遊星ギアとしてショートピニオンとこれに噛
合するロングピニオンとを備える遊星ギア機構に用いら
れるキャリアであって、ショートピニオンとロングピニ
オンとの各ピニオン軸の一端を支持する軸方向一端の第
１支持部材と、ショートピニオンのピニオン軸の他端を
支持する軸方向中央の第２支持部材と、ロングピニオン
のピニオン軸の他端を支持する軸方向他端の第３支持部
材とから成るものにおいて、第２支持部材に軸方向他端
側に延出される周壁部を一体に形成し、該周壁部のロン
グピニオンの配置箇所に合致する部分を軸方向他端側に
向って径方向内方に切起し、この切起し部で前記第３支
持部材を構成したことを特徴とする。
【０００５】
【作用】第２支持部材の周壁部を切起して形成される切
起し部は第１支持部材に対し軸方向に対向し、そのため
切起し部を第３支持部材としてこれと第１支持部材との
間にロングピニオンを軸支できる。
起し部は第１支持部材に対し軸方向に対向し、そのため
切起し部を第３支持部材としてこれと第１支持部材との
間にロングピニオンを軸支できる。
【０００６】
【実施例】図示の実施例は、ショートピニオンＡの３個
と、これに噛合するロングピニオンＢの３個とを軸支す
る、ラビニヨ型遊星ギア機構のキャリアに本発明を適用
したもので、該キャリアは、図１乃至図３に示すよう
に、ショートピニオンＡとロングピニオンＢとの各ピニ
オン軸Ａ1、Ｂ1の一端即ち右端を支持する円板状の第１
支持部材１と、ショートピニオンＡのピニオン軸Ａ1の
左端を支持する第２支持部材２とを備え、第１支持部材
１の外周縁に、ロングピニオンＢの配置ピッチ間に位置
させて左方に屈曲してのびる脚片３を一体に形成し、第
１支持部材１を該脚片３の先端部において第２支持部材
２に溶接した。
と、これに噛合するロングピニオンＢの３個とを軸支す
る、ラビニヨ型遊星ギア機構のキャリアに本発明を適用
したもので、該キャリアは、図１乃至図３に示すよう
に、ショートピニオンＡとロングピニオンＢとの各ピニ
オン軸Ａ1、Ｂ1の一端即ち右端を支持する円板状の第１
支持部材１と、ショートピニオンＡのピニオン軸Ａ1の
左端を支持する第２支持部材２とを備え、第１支持部材
１の外周縁に、ロングピニオンＢの配置ピッチ間に位置
させて左方に屈曲してのびる脚片３を一体に形成し、第
１支持部材１を該脚片３の先端部において第２支持部材
２に溶接した。
【０００７】第２支持部材２は、図４（ａ）に示すよう
な円板状の基板部４と周壁部５と周壁部先端のフランジ
部６とを有する、カップ状にプレス成形された素材を用
いて形成されるもので、図４（ｂ）に示すように、基板
部４のロングピニオンＢの配置箇所に合致する外周部分
を打抜いてロングピニオンＢを受け入れる凹欠部７を形
成すると共に、周壁部５に凹欠部７に合致する母線方向
の２本の切れ目８、８を入れ、次いで図４（ｃ）に示す
ように該両切れ目８、８の間の部分を径方向内方に切起
して、フランジ部６と面一な舌片状の切起し部９を形成
する。前記第１支持部材１をその脚片３において第２支
持部材２の基端部４の凹欠部７間の外周縁部分に溶接し
たとき、前記切起し部９は第１支持部材１のロングピニ
オンＢの支持部に対し凹欠部７を通して対向し、かくて
該切起し部９をロングピニオンＢのピニオン軸Ｂ1の左
端を支持する第３の支持部材としてこれと第１支持部材
１との間にロングピニオンＢを軸支できる。尚、切起し
部９には、その切起し後に孔明け加工とコイニング加工
とを施して、ピニオン軸Ｂ1の支持部を形成する。
な円板状の基板部４と周壁部５と周壁部先端のフランジ
部６とを有する、カップ状にプレス成形された素材を用
いて形成されるもので、図４（ｂ）に示すように、基板
部４のロングピニオンＢの配置箇所に合致する外周部分
を打抜いてロングピニオンＢを受け入れる凹欠部７を形
成すると共に、周壁部５に凹欠部７に合致する母線方向
の２本の切れ目８、８を入れ、次いで図４（ｃ）に示す
ように該両切れ目８、８の間の部分を径方向内方に切起
して、フランジ部６と面一な舌片状の切起し部９を形成
する。前記第１支持部材１をその脚片３において第２支
持部材２の基端部４の凹欠部７間の外周縁部分に溶接し
たとき、前記切起し部９は第１支持部材１のロングピニ
オンＢの支持部に対し凹欠部７を通して対向し、かくて
該切起し部９をロングピニオンＢのピニオン軸Ｂ1の左
端を支持する第３の支持部材としてこれと第１支持部材
１との間にロングピニオンＢを軸支できる。尚、切起し
部９には、その切起し後に孔明け加工とコイニング加工
とを施して、ピニオン軸Ｂ1の支持部を形成する。
【０００８】第２支持部材２のフランジ部６には、キャ
リアを回り止めするブレーキ用等のクラッチのディスク
を外周にスプライン係合するクラッチインナ１０が溶接
される。そして、上記の如く構成されたキャリアに変速
機の入力軸Ｃを挿通し、入力軸Ｃ上に軸支た第１サンギ
アＤをショートピニオンＡと、第１サンギアＤのギア軸
上に軸支した第２サンギアＥを第２支持部材２内におい
てロングピニオンＢとに噛合させ、更に変速機の出力軸
に連結されるリングギアＦをキャリアの外周においてロ
ングピニオンＢに噛合させて、遊星ギア機構を組立て
る。
リアを回り止めするブレーキ用等のクラッチのディスク
を外周にスプライン係合するクラッチインナ１０が溶接
される。そして、上記の如く構成されたキャリアに変速
機の入力軸Ｃを挿通し、入力軸Ｃ上に軸支た第１サンギ
アＤをショートピニオンＡと、第１サンギアＤのギア軸
上に軸支した第２サンギアＥを第２支持部材２内におい
てロングピニオンＢとに噛合させ、更に変速機の出力軸
に連結されるリングギアＦをキャリアの外周においてロ
ングピニオンＢに噛合させて、遊星ギア機構を組立て
る。
【０００９】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第１支持部材と第２支持部材との間にショー
トピニオンを軸支すると共に、第２支持部材の周壁部に
形成した切起し部と第１支持部材との間にロングピニオ
ンを軸支でき、ロングピニオン用の第３支持部材を別個
に設ける必要がなく、部品点数を削減してキャリアのコ
ストダウンや軽量化を図れる効果を有する。
によれば、第１支持部材と第２支持部材との間にショー
トピニオンを軸支すると共に、第２支持部材の周壁部に
形成した切起し部と第１支持部材との間にロングピニオ
ンを軸支でき、ロングピニオン用の第３支持部材を別個
に設ける必要がなく、部品点数を削減してキャリアのコ
ストダウンや軽量化を図れる効果を有する。
【図１】 本発明キャリアの一例の縦断面図
【図２】 図１の右側面図
【図３】 図１のIII−III線截断面図
【図４】 第２支持部材の製造工程を示す斜視図
【図５】 従来のキャリアの縦断面図
１ 第１支持部材 ２ 第２支持部材 ５
周壁部 ９ 切起し部 Ａ ショートピニオン Ｂ
ロングピニオン
周壁部 ９ 切起し部 Ａ ショートピニオン Ｂ
ロングピニオン
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平１−148142（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−91845（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭47−38355（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 1/28
Claims (1)
- 【請求項１】 遊星ギアとしてショートピニオンとこれ
に噛合するロングピニオンとを備える遊星ギア機構に用
いられるキャリアであって、ショートピニオンとロング
ピニオンとの各ピニオン軸の一端を支持する軸方向一端
の第１支持部材と、ショートピニオンのピニオン軸の他
端を支持する軸方向中央の第２支持部材と、ロングピニ
オンのピニオン軸の他端を支持する軸方向他端の第３支
持部材とから成るものにおいて、第２支持部材に軸方向
他端側に延出される周壁部を一体に形成し、該周壁部の
ロングピニオンの配置箇所に合致する部分を軸方向他端
側に向って径方向内方に切起し、この切起し部で前記第
３支持部材を構成したことを特徴とする遊星ギア機構の
キャリア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8258191A JP2852819B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 遊星ギア機構のキャリア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8258191A JP2852819B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 遊星ギア機構のキャリア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04316749A JPH04316749A (ja) | 1992-11-09 |
| JP2852819B2 true JP2852819B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=13778449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8258191A Expired - Fee Related JP2852819B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 遊星ギア機構のキャリア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2852819B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6422971B1 (en) | 1999-10-08 | 2002-07-23 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetary carrier |
| US7316629B2 (en) | 2004-10-26 | 2008-01-08 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetary gear apparatus |
| JP2008089051A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Aisin Aw Co Ltd | プラネタリギヤ装置 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002130392A (ja) * | 2000-10-23 | 2002-05-09 | Aisin Aw Co Ltd | プラネタリキャリア |
| US6743148B2 (en) * | 2000-10-23 | 2004-06-01 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetary gear set |
| JP4103842B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2008-06-18 | トヨタ自動車株式会社 | ラビニオ型プラネタリキャリア及びその製造方法 |
| KR101350229B1 (ko) * | 2013-11-20 | 2014-01-13 | 유영락 | 유성기어 감속기 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP8258191A patent/JP2852819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6422971B1 (en) | 1999-10-08 | 2002-07-23 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetary carrier |
| DE10049564B4 (de) * | 1999-10-08 | 2014-05-22 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetenträger |
| US7316629B2 (en) | 2004-10-26 | 2008-01-08 | Aisin Aw Co., Ltd. | Planetary gear apparatus |
| JP2008089051A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Aisin Aw Co Ltd | プラネタリギヤ装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04316749A (ja) | 1992-11-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980922 |
|
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