JP2016089334A - 転圧機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンとは別振動系となる車体のフレーム壁の最適位置にソレノイドバルブを設置すると共に、前部車体と後部車体との間で接続される油圧ホースを適度な自由度をもってアーティキュレート機構の下側に架設し、もって合理的な各機器のレイアウト及び油圧ホースの取り回しを実現できる転圧機械を提供する。【解決手段】前部車体4内において後壁4aの車幅方向中央に形成されたデッドスペースを利用してソレノイドバルブ27を設置すると共に、その下側にブラケット32を介してホース固定部材33を支持する。エンジン18により駆動されるメインポンプ22からのリアメインホース25と、ソレノイドバルブ27からのリアHi-Loホース29及びリアブレーキホース31とをホース固定部材33により固定し、アーティキュレート機構6の下側を迂回するように架設して後部車体5のリア走行用油圧モータ8に接続する。【選択図】図2

Description

本発明は転圧機械に係り、詳しくはエンジンを動力源としたHST(Hydro Static Transmission)に関連するソレノイドバルブなどの各機器のレイアウト及び各機器を接続する油圧ホースの取り回しに関する。
マカダムローラ、コンバインドローラ、タンデムローラなどの転圧機械は、前部車体と後部車体とをアーティキュレート機構を介して連結し、何れかの車体にエンジンを動力源としたHSTを搭載して走行輪を兼ねた前部及び後部転圧輪を駆動するように構成されている。詳しくはエンジンにはHSTの油圧ポンプが直結され、エンジンの駆動により油圧ポンプから吐出される作動油が油圧ホースを介して前後の走行用油圧モータに供給されて前部及び後部転圧輪がそれぞれ駆動される。
例えばエンジンを前部車体に搭載した場合、油圧ポンプから後部車体の走行用油圧モータへと延びる油圧ホースはアーティキュレート機構を経て架設されることになり、車両の旋回毎に前部車体と後部車体との間で屈曲される。このため、前部車体と後部車体との間において油圧ホースをある程度の自由度をもって架設して、周囲の部材との干渉を防止した上で旋回時に無理な屈曲力が作用しないような対策を講じる必要がある。
また、エンジンには上記した油圧ポンプと共にHSTのソレノイドバルブが取り付けられ、このソレノイドバルブにより各種油圧機器、例えば走行用油圧モータのHi-Lo切換やパーキングブレーキの作動・解除などが制御される。このため、後部車体側に備えられた油圧機器に作動油を供給するための油圧ホースもアーティキュレート機構を経て架設されることになり、上記と同様の対策が必要となる。
そこで、例えば特許文献1の技術では、アーティキュレート機構を挟んで前部車体及び後部車体にそれぞれ可動式保持手段を設け、これらの可動式保持手段によりアーティキュレート機構の上側に油圧ホースを架設することで油圧ホースに自由度を付与している。
特開2002−256513号公報
ところで、前部車体と後部車体との間にはHSTの油圧ホースのみならず、電力線や信号線として機能するワイヤハーネス、或いは転圧輪の外周面や路面への散水のための水ホースなどが架設されている。ホース類は経年変化などに起因する漏れの可能性があり、作動油や水がワイヤハーネス上に滴下するとトラブルの要因になってしまう。そこで、油圧ホースや水ホースをワイヤハーネスよりも低位置に架設する必要があり、特許文献1の技術のようにアーティキュレート機構の上側に油圧ホースを架設した場合には、ワイヤハーネスの位置がそれよりも高位置に限定されてしまう。この点を考慮すると、アーティキュレート機構の下側を迂回するように油圧ホースを架設することが望ましい。
また、ソレノイドバルブをエンジンに取り付けることはエンジンと同一振動系におくことを意味し、精密機器であるソレノイドバルブにとって好ましいことではない。よって、前部車体を形作るフレーム壁の何れかにソレノイドバルブを設置することが望ましいが、前部車体内のエンジンの左右両側には、例えば排気管やアーティキュレート機構の操舵シリンダなどが設置されているため、ソレノイドバルブを設置する余地はほとんどなかった。
以上のような要望があるが、その何れの対策についても特許文献1には開示されておらず、従来から適切な対策が要望されていた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ソレノイドバルブの保護対策として、エンジンとは別振動系となる車体のフレーム壁の最適位置にソレノイドバルブを設置すると共に、ワイヤハーネスのトラブル対策として、前部車体と後部車体との間で接続される油圧ホースを適度な自由度をもってアーティキュレート機構の下側に架設し、もって合理的な各機器のレイアウト及び油圧ホースの取り回しを実現することができる転圧機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の転圧機械は、アーティキュレート機構を介して互いに連結され、アーティキュレート機構により水平方向に屈曲して旋回可能な第1の車体及び第2の車体と、第1の車体内に搭載され、第1の車体を形作るフレームの第2の車体側に面したフレーム壁との間に空間を形成するように配置されたエンジンと、第1の車体内でエンジンのフレーム壁側に取り付けられてエンジンにより駆動され、第2の車体に搭載された走行用油圧モータに作動油を供給して駆動すべく、アーティキュレート機構の下側を迂回するように架設された走行用油圧ホースを介して走行用油圧モータと接続された油圧ポンプと、第1の車体内でフレーム壁の車幅方向の中央付近に取り付けられ、第2の車体に搭載された第2の油圧機器を切換制御すべく、アーティキュレート機構の下側を迂回するように架設された第2の制御用油圧ホースを介して第2の油圧機器と接続された切換制御弁と、第1の車体内でフレーム壁の車幅方向の中央付近に取り付けられ、走行用油圧ホース及び第2の制御用油圧ホースをそれぞれ固定するホース固定部材とを具備したことを特徴とする。
本発明の転圧機械によれば、第1の車体と第2の車体との間で接続される走行用油圧ホース及び第2の制御用油圧ホースをアーティキュレート機構の下側に架設しているため、経年変化などにより油圧ホースに漏れが生じた場合であっても、それよりも高位置に架設されているワイヤハーネスに作動油が滴下する事態を未然に防止でき、また、フレーム壁の車幅方向の中央付近のデッドスペースに切換制御弁を設置しているため、周辺の他の機器の設置状況を制限することなく、エンジンの振動による切換制御弁への影響を防止でき、よって合理的な各機器のレイアウト及び油圧ホースの取り回しを実現することができる。
実施形態のマカダムローラを示す側面図である。 マカダムローラの内部構造を示す側面図である。 マカダムローラの内部構造を示す平面図である。 マカダムローラの内部構造を示す底面図である。 マカダムローラの内部構造を示す斜視図である。 ソレノイドバルブ及びホース固定部材の周辺の油圧ホースの取り回し状態を示す斜視図である。 ブラケット及びホース固定部材を示す分解斜視図である。
以下、本発明をマカダムローラに具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のマカダムローラを示す側面図、図2はマカダムローラ1の内部構造を示す側面図である。以下の説明では、車両を基準として前後方向及び左右方向を表現する。
マカダムローラ1(以下、車両と称することもある)の車体は、前部転圧輪2を備えた前部車体4(第1の車体)と後部転圧輪3を備えた後部車体5(第2の車体)とにより構成されている。これらの前部車体4と後部車体5とはアーティキュレート機構6を介して連結されている。
アーティキュレート機構6は、例えば特開2008−101345号の図8に開示されている周知の機構であるため、ここでは概略のみを説明する。図2に示すように、前部車体4を形作るフレームの後壁4a(後部車体5側に面したフレーム壁)には上下一対のブラケット6aが突設され、両ブラケット6a間には上下方向に延びる軸線C1を中心として回動可能に屈曲軸6bが配設されている。屈曲軸6bには前後方向に延びるロール軸6cが連結され、ロール軸6cにはその軸線C2を中心として回動可能に後部車体5を形作るフレームの前壁5bが連結されている。
結果として、前部車体4と後部車体5とが屈曲軸6bの軸線C1を中心として水平方向に屈曲することで車両1が旋回すると共に、路面の起伏による前部車体4と後部車体5とのロール方向の位相差がロール軸6cの軸線C2を中心とした相対回動によって吸収される。
前部転圧輪2は一対の金属ドラムから構成され、前部車体4の左右に回転可能に支持されている。また、後部転圧輪3は単一の金属ドラムから構成され、後部車体5の左右に設けられた支持アーム5aにより回転可能に支持されている。前部転圧輪2は内蔵したフロント走行用油圧モータ7(第1の油圧機器)により駆動され、後部転圧輪3は内蔵したリア走行用油圧モータ8(走行用油圧モータ、第2の油圧機器)により駆動され、これにより車両1が走行する。
前部車体4上には左右一対のステアリング10を備えた操作台11が設置され、操作台11の後側にはステアリング10に対応して左右一対の運転席12が設置されている。運転席12に着座したオペレータはステアリング10及び操作台11の前後進レバー13や足下のブレーキペダル14などを操作し、その操作に応じて車両1の走行や操舵などが行われる。
後部車体5上には、水を貯留した貯水タンク15が設置されている。貯水タンク15には、前部及び後部転圧輪2,3の近接位置に配設された図示しない転圧輪散水ノズル、及び後部車体5の後端に配設された図示しない路面散水ノズルが配管及び給水ポンプを介して接続されている。締め固め作業時には前部及び後部転圧輪2,3への舗装材の付着防止、或いは転圧後の舗装材の冷却などを目的として、貯水タンク15内の水が給水ポンプにより各散水ノズルに供給されて前部及び後部転圧輪2,3や路面へと散水される。
図3はマカダムローラ1の内部構造を示す平面図、図4はマカダムローラ1の内部構造を示す底面図、図5はマカダムローラ1の内部構造を示す斜視図である。
図2,3に示すように、前部車体4内にはエンジン18が搭載され、エンジン18は前部車体4の後壁4aとの間に空間を形成するように配置されている。前部車体4内においてエンジン18の右側からは排気管19が後方に向けて延出され、この排気管19は後壁4aの直前で下方に延設されて先端を前部車体4の下部から外部に開口させている。
前部車体4内においてエンジン18の左側には操舵シリンダ20が配設され、操舵シリンダ20のピストンロッド20aは後壁4aに形成された透孔21(図5に示す)を介して後方に突出してアーティキュレート機構6に連結されている。ステアリング10の操作に応じて操舵シリンダ20が作動し、上記したように軸線C1を中心とした前部車体4と後部車体5との屈曲が行われる。
図2に示すように、エンジン18の後部にはHSTのメインポンプ22(油圧ポンプ)及びチャージポンプ23が直結され、これらのポンプ22,23がエンジン18により駆動されるようになっている。メインポンプ22はHSTの走行用の作動油を吐出してフロント及びリア走行用モータ7,8を駆動する機能を奏し、チャージポンプ23はHSTの油圧回路からの作動油の漏れを補充する機能を奏する。
図2,3,5に示すように、メインポンプ22は2本のフロントメインホース24を介して左右のフロント走行用油圧モータ7にそれぞれ接続されると共に、同じく2本のリアメインホース25(走行用油圧ホース)を介してリア走行用油圧モータ8に接続されている。なお、リアメインホース25の取り回しについては後述する。
前部車体4内において後壁4aの左右方向(車幅方向)の中央且つ上下方向の中央より若干下側には、ブラケット26を介してソレノイドバルブ27(切換制御弁)が取り付けられている。このソレノイドバルブ27は、フロント及びリア走行用モータ7,8のHi-Lo切換、及びフロント及びリア走行用モータ7,8のパーキングブレーキの作動・解除を制御する機能を奏する。
図5に示すように、ソレノイドバルブ27はフロントHi-Loホース28(第1の制御用油圧ホース)を介して各フロント走行用油圧モータ7に取り付けられたバルブユニット34(第1の油圧機器)にそれぞれ接続されると共に、リアHi-Loホース29(第2の制御用油圧ホース)を介してリア走行用油圧モータ8に取り付けられたバルブユニット35(第2の油圧機器)に接続されている。
操作台11に設けられた図示しないHi-Lo切換スイッチの操作に応じてソレノイドバルブ27が切り換えられ、ソレノイドバルブ27からの作動油によりバルブユニット34,35内のソレノイドバルブが切り換えられ、これにより走行用油圧モータ7,8の傾転角が調整されてHi-Lo切換が行われる。
また、ソレノイドバルブ27はフロントブレーキホース30(第1の制御用油圧ホース)を介して各バルブユニット34にそれぞれ接続されると共に、リアブレーキホース31(第2の制御用油圧ホース)を介してバルブユニット35に接続されている。
操作台11に設けられた図示しないパーキングブレーキスイッチの操作に応じてソレノイドバルブ27が切り換えられ、ソレノイドバルブ27からの作動油によりバルブユニット34,35内のパーキングブレーキが作動・解除される。
なお、これらのHi-Loホース28,29及びブレーキホース30,31の取り回しについては後述する。
前部車体4内において後壁4aの左右方向の中央且つ上下方向の下部、即ちソレノイドバルブ27の下方位置には、ブラケット32を介してホース固定部材33が取り付けられている。
図6はソレノイドバルブ27及びホース固定部材33の周辺の油圧ホースの取り回し状態を示す斜視図、図7はブラケット32及びホース固定部材33を示す分解斜視図である。
ブラケット32は左右一対のステー36の先端をベースプレート37により連結して構成され、ステー36の基端は直角に折曲された座面36aを形成してボルト38により後壁4aに固定されている。ホース固定部材33は、前後一対のラバー製のクランプ材39、断面直角状をなすリテーナ40、及びリテーナ40の上面40aに固定されるホースバンド41から構成される。
ブラケット32のベースプレート37の前面にはクランプ材39及びリテーナ40が配設され、クランプ材39及びリテーナ40の挟持面40bの左右両側にはそれぞれボルト孔39a,40cが貫設されている。各ボルト孔39a,40cには前方よりボルト42が挿入され、ボルト42の先端はブラケット32のベースプレート37に溶接されたナット43に螺合し、これによりリテーナ40の挟持面40bとベースプレート37との間にクランプ材39が挟み込まれている。なお、クランプ材39のボルト孔39aには、クランプ材39の潰れを防止するためのパイプ状のスペーサ44が予め挿入されている。
両クランプ材39の対向面には断面半円状をなす大小5つの凹部39bが左右方向に並設され、両クランプ材39が組み合わさった状態では互いの凹部39bが上下方向に貫通する5つの円形孔を形成する。リテーナ40の上面40aの左右両側にはナット45が溶接され、左側のナット45にはボルト46によりホースバンド41が固定されている。
ブラケット32のステー36の長さ分だけホース固定部材33は後壁4aから前方に離間した位置に支持されており、結果としてホース固定部材33は、上記のようにソレノイドバルブ27を基準として下方斜め前方に位置すると共に、メインポンプ22の直下に位置している。
ここで、図6に示す後壁4aにブラケット32が固定された状態において、ベースプレート37は車両後方に向けて下るように垂直線から角度αをなし、結果としてクランプ材39の各円形孔も同様の角度αをなしている。これに対してリテーナ40が断面直角状であることから、その上面40aは車両前方に向けて下るように垂直線から角度βをなし、結果としてホースバンド41も同様の角度βをなしている。
そして、メインポンプ22から後部車体5側に延設される2本のリアメインホース25、ソレノイドバルブ27から後部車体5側に延設されるリアHi-Loホース29とリアブレーキホース31、加えてリア走行用油圧モータ8から戻される作動油をオイルクーラ47を経てオイルタンクに回収するためのドレンホース48(走行用油圧ホース)は、クランプ材39により形成された円形孔に挿通されている。
各油圧ホース25,29,31,48の挿通は、両クランプ材39の各凹部39bに油圧ホース25,29,31,48を挟み込んだ状態でボルト42を締結することで行われるが、各凹部39bにより形成される円形孔の内径は、挿通されるべき油圧ホース25,29,31,48の外径よりも若干小さく設定されている。このため、各油圧ホース25,29,31,48は円形孔内でクランプ材39の弾性により締め付けられ、左右前後方向は勿論、長手方向にも移動を規制されて完全に固定されている。
これらの各油圧ホース25,29,31,48の取り回し状態をさらに詳述すると、図2,5,6に示すように、メインポンプ22からの2本のリアメインホース25は下方に延設されてホース固定部材33により固定され、さらに後壁4a及びアーティキュレート機構6の下側を迂回し、後部車体5に設置された集合ジョイント49を介して後部車体5の右側を通ってリア走行用油圧モータ8に接続されている。
ソレノイドバルブ27からのリアHi-Loホース29及びリアブレーキホース31はホース固定部材33により固定され、上記したリアメインホース25と同様の経路を辿り、後壁4a及びアーティキュレート機構6の下側を迂回して集合ジョイント49を介してリア走行用油圧モータ8のバルブユニット35に接続されている。
また、リア走行用油圧モータ8からのドレンホース48は上記したリアメインホース25などとは逆の経路を辿り、後部車体5の右側を通り集合ジョイント49を介して後壁4a及びアーティキュレート機構6の下側を経てホース固定部材33まで導かれて固定され、さらに前部車体4内を前方に導かれてオイルクーラ47を介してオイルタンクに接続されている。
ホース固定部材33から集合ジョイント49までの領域において、各油圧ホース25,29,31,48には適度な弛みにより自由度が付与され、アーティキュレート機構6による旋回時に無理な屈曲力が油圧ホース25,29,31,48に作用しないように配慮されている。
そして、以上のように前部車体4と後部車体5との間で接続される各油圧ホース25,29,31,48をアーティキュレート機構6の下側(即ち、車体の最下部)に架設していることから、仮に経年変化などにより油圧ホース25,29,31,48に漏れが生じた場合であっても、それよりも高位置に架設されている図示しないワイヤハーネスに作動油が滴下することはなくトラブルを未然に防止することができる。
また、前部車体4内においてエンジン18の右側には排気管19が配設され、エンジン18の左側には操舵シリンダ20が配設されているが、後壁4aの左右方向の中央、即ちホース固定部材33の上方には何ら利用されないデッドスペースが形成されている。本実施形態では、この位置にソレノイドバルブ27が設置されるため、周辺の他の機器の設置状況を制限することなく、エンジン18の振動によるソレノイドバルブ27への影響を防止することができる。
しかも、後壁4aの左右方向の中央にホース固定部材33及びソレノイドバルブ27が設置されることにより、後部車体5への各油圧ホース25,29,31,48はアーティキュレート機構6の直下に架設されることになる。仮に直下から左右何れかにずれた位置に油圧ホース25,29,31,48が架設された場合、アーティキュレート機構6による旋回に伴って油圧ホース25,29,31,48は屈曲力のみならず長手方向の伸張力も受けるが、このような事態を防止して油圧ホース25,29,31,48の劣化を抑制することができる。
以上の要因により、合理的な各機器(メインポンプ22、ソレノイドバルブ27、ホース固定部材33)のレイアウト、及び油圧ホース25,29,31,48の取り回しを実現することができる。
一方、ソレノイドバルブ27の設置位置はホース固定部材33の上側でもある。このため、ソレノイドバルブ27からのリアHi-Loホース29及びリアブレーキホース31を最短距離でホース固定部材33まで導くことができ、ホース長を短縮して無駄のない合理的な油圧ホース29,31の取り回しを実現することができる。
また、ソレノイドバルブ27を基準とすると、ホース固定部材33は下方斜め前方(即ち、より後壁4aから前方に離間した箇所)に位置している。よって、メインポンプ22からのリアメインホース25をソレノイドバルブ27との干渉を避けてホース固定部材33まで容易に導くことができる、また、ホース固定部材33の後方(後壁4aとの間)に空間が形成されてソレノイドバルブ27からのリアHi-Loホース29及びリアブレーキホース31をホース固定部材33まで容易に導くことができ、結果として合理的な油圧ホース25,29,31の取り回しを実現することができる。
さらに、メインポンプ22からホース固定部材33までのリアメインホース25の領域は拘束されない自由長としてエンジン18の振動を吸収するため、振動に起因するリアメインホース25の劣化を抑制できるという効果もある。
また、上記したブラケット32のベースプレート37の角度設定により、クランプ材39の各円形孔は車両後方に向けて下るように垂直線から角度αをなしている。各油圧ホース25,29,31,48は耐圧性の確保と引き替えに柔軟性に乏しく、結果として架設の際にはかなり大きな曲げ半径を必要とする。このため、仮に各円形孔を垂直に角度設定した場合には、ホース固定部材33から各油圧ホース25,29,31,48が下方に大きく迫り出して車両1の最低地上高を縮小させてしまう。角度αの設定は、このような油圧ホース25,29,31,48の迫り出しを軽減する作用を奏し、十分な最低地上高を確保することができる。
一方、上記したようにソレノイドバルブ27からのフロントHi-Loホース28及びフロントブレーキホース30は前部車体4内を経て左右のフロント走行用油圧モータ7のバルブユニット34に接続されているが、これらの油圧ホース28,30はホース固定部材33のホースバンド41に挿通・固定されている。即ち、後部車体5側に延設される各油圧ホース25,29,31,48を固定するための既存のホース固定部材33を利用して、フロントHi-Loホース28及びフロントブレーキホース30を固定しているため、専用のホース固定部材を設置する必要がなくなる。よって、周辺の他の機器の設置状況を制限する事態を防止できると共に、部品点数の減少により製造コストを低減することができる。
しかも、ブラケット32のベースプレート37の角度設定により、ホースバンド41は車両前方に下るように垂直線から角度βをなしている。図2から判るように、ホース固定部材33からフロント走行用油圧モータ7までの領域でフロントHi-Loホース28及びフロントブレーキホース30は前部車体4の下部に架設されており、ホース固定部材33の近傍で油圧ホース28,30は車両前方に下る角度をなしている。換言すると、後部車体5側の各油圧ホース25,29,31,48に対しフロントHi-Loホース28及びフロントブレーキホース30は交差した角度をなしている。よって、角度βのホースバンド41により無理なく油圧ホース28,30を固定でき、無理な角度での固定による油圧ホース28,30の劣化促進を回避することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、マカダムローラ1に具体化したが、前部車体と後部車体とをアーティキュレート機構を介して連結した転圧機械であれば任意に変更可能であり、例えばコンバインドローラやタンデムローラなどに適用してもよい。
また上記実施形態では、第1の油圧機器としてフロント走行用油圧モータ7のバルブユニット34をソレノイドバルブ27により制御し、第2の油圧機器としてリア走行用油圧モータ8のバルブユニット35をソレノイドバルブ27により制御したが、制御対象となる油圧機器はこれに限るものではなく任意に変更してもよい。
1 マカダムローラ(転圧機械)
4 前部車体(第1の車体)
4a 後壁(フレーム壁)
5 後部車体(第2の車体)
6 アーティキュレート機構
7 フロント走行用油圧モータ
8 リア走行用油圧モータ(走行用油圧モータ)
18 エンジン
22 メインポンプ(油圧ポンプ)
25 リアメインホース(走行用油圧ホース)
27 ソレノイドバルブ(切換制御弁)
28 フロントHi-Loホース(第1の制御用油圧ホース)
29 リアHi-Loホース(第2の制御用油圧ホース)
30 フロントブレーキホース(第1の制御用油圧ホース)
31 リアブレーキホース(第2の制御用油圧ホース)
32 ブラケット
33 ホース固定部材
34 バルブユニット(第1の油圧機器)
35 バルブユニット(第2の油圧機器)
48 ドレンホース(走行用油圧ホース)

Claims (5)

  1. アーティキュレート機構を介して互いに連結され、該アーティキュレート機構により水平方向に屈曲して旋回可能な第1の車体及び第2の車体と、
    上記第1の車体内に搭載され、該第1の車体を形作るフレームの上記第2の車体側に面したフレーム壁との間に空間を形成するように配置されたエンジンと、
    上記第1の車体内で上記エンジンの上記フレーム壁側に取り付けられて該エンジンにより駆動され、上記第2の車体に搭載された走行用油圧モータに作動油を供給して駆動すべく、上記アーティキュレート機構の下側を迂回するように架設された走行用油圧ホースを介して上記走行用油圧モータと接続された油圧ポンプと、
    上記第1の車体内で上記フレーム壁の車幅方向の中央付近に取り付けられ、上記第2の車体に搭載された第2の油圧機器を切換制御すべく、上記アーティキュレート機構の下側を迂回するように架設された第2の制御用油圧ホースを介して上記第2の油圧機器と接続された切換制御弁と、
    上記第1の車体内で上記フレーム壁の車幅方向の中央付近に取り付けられ、上記走行用油圧ホース及び上記第2の制御用油圧ホースをそれぞれ固定するホース固定部材と
    を具備したことを特徴とする転圧機械。
  2. 上記ホース固定部材は、上記切換制御弁の下方に位置するようにブラケットにより支持された
    ことを特徴とする請求項1に記載の転圧機械。
  3. 上記ホース固定部材は、上記切換制御弁よりも上記フレーム壁から離間した位置でブラケットにより支持された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の転圧機械。
  4. 上記切換制御弁は、上記第1の車体に搭載された第1の油圧機器を切換制御すべく第1の制御用油圧ホースを介して上記第1の油圧機器と接続され、
    上記ホース固定部材は、上記走行用油圧ホース及び上記第2の制御用油圧ホースに対し角度をもって交差した状態で上記第1の制御用油圧ホースを固定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の転圧機械。
  5. 上記ホース固定部材は、上記走行用油圧ホース及び上記第2の制御用油圧ホースを上記第2の車体側に向けて下る角度で固定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の転圧機械。
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