JPS5854247Y2 - 作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行時には、地面の凹凸に起因して車体が左
右に揺動して横転するのを抑制し、他方、車体を停止さ
せた状態での作業時には、作業装置の対地作業反力等に
より車体を左右方向に揺動させる事無く安定した状態で
作業を行えるように、左右車輪の背反的昇降に伴って背
反的に伸縮される２個の油圧シリンダを設け、前記両シ
リンダを接続する管路にパイロット圧型式の切換弁を介
装し、駐車ブレーキの操作油を前記切換弁のパイロット
圧油として供給する管路を設け、前記駐車ブレーキの操
作に伴って、非制動時に前記左右車輪の背反的昇降を可
能に、かつ、制動時に前記左右車輪の昇降を駆虫させる
べく、前記切換弁を自動的に切換操作させるように構成
した作業車に関し、操作油の消費面で極力経済性有利に
しながら、操作油の気化に起因するブレーキの作動不良
を抑制すると共に切換弁の耐久性を向上できるようにす
る事を目的とする。

次に、本考案実施の態様を例示図に基いて詳述する。

タイヤ式走行装置１を装備した走行車体に旋回台２を縦
軸芯Ｘ周りで旋回自在に設け、旋回台２に操縦部３を配
設すると共にその前部に掘削装置４を縦軸芯Ｙ周りで旋
回自在に設け、前記走行装置１、旋回台２及び掘削装置
４を流体圧形式の−ｉ 例としての油圧により駆動する
べく構成してあり、もって、対地掘削作業を行えるよう
に作業車の一例としてのバツクホクを構成しである。

前記走行装置１を構成する前方側の左右車輪１ａ、１ａ
を設けた車軸フレーム５を車体フレー５ ムロに機体前
後方向軸芯２周りで揺動自在に設けてあり、地面の凹凸
に追随して左右車輪１ａ、ｌａが背反的に昇降するべく
構成しである。

前記機体前後方向軸芯２０両側夫々において、両フレー
ム５，６にわたって油圧シリンダ７．７つ を介装し、
両シリンダ？、７を連通接続すると共にその接続管路Ｒ
１にパイロット圧型式の切換弁８を介装しである。

図中９は前車輪１ａ、１ａをバンドル１００回転繰作量
に応じて操向操作するべく設けたステアリングシリンダ
であり、そして、旋回台２側から油圧ポンプＰによりロ
ータリージヨイント１１を介して圧油を供給する前記ス
テアリングシリンダ９に対する回路途中と前記接続管路
Ｒ１とを、一方弁１２を介装して補充管路ｒ１を介して
連通接続してあり、前記油圧シリンダ１゜γに対する操
作油を補充するべく構成しである。

前記車輪１ａ・・・・・・夫々に駐車ブレーキ１３及び
それを作動するホイールシリンダ１４を設けると共に、
操縦部３に設けた足踏みペダル１５に連係のマスターシ
リンダ１６と前記シリンダ１４・・・・・・を連通接続
してあり、前記ペダル１５に対する足踏み操作により駐
車ブレーキ１３を作動させるように構成しである。

前記マスターシリンダ１６からの管路Ｒ２に、補助タン
ク１７に連通させて一方弁１８を介装した補充管路ｒ２
を連通接続してあり、操作油を補充するべく構成しであ
る。

前記ブレーキ用管路Ｒ２を前記切換弁８に供給管路Ｒ３
を介して連通接続してあり、制動時にブレーキ用操作油
をパイロット圧油として供給し、切換弁８を自動的に切
換え、前記接続管路Ｒ１を閉じるべく構成してあり、も
って、非制動時には左右車輪１ａ、１ａの背反的昇降を
可能に、かつ、制動時には左右車輪１ａ、１ａの背反的
昇降を自動的に阻止するように構成しである。

前記走行装置１、旋回台２、掘削装置４及びステアリン
グシリンダ９に対する操作油として鉱物油を用い、他方
、前記ブレーキ１３・・・・・・に対する操作油として
加熱に起因する気化の少ない植物油を用いており、気化
に起因してブレーキ１３の・作動不良を招く事の無いよ
うに構成しである。

前記切換弁８は、第３図に示すように、弁箱１９にスプ
ール２０を摺動自在に設けると共に、スプリング２１を
介して前記接続管路Ｒ１を開ける側に付勢してあり、か
つ、スプール２０の一端側に接当させてロッド２２を摺
動自在に設け、ロッド２２の端部に前記パイロット圧供
給管路Ｒ３を接続し、ロッド２２を介してスプール２０
を摺動させるべく構成しである。

前記パイロット圧供給管路Ｒ２に連通される操作部分２
３と、前記接続管路Ｒ１に連通される制御部分２４との
間において、前記ロッド２２と弁箱１９間にステロール
樹脂製ゴム等の植物油用シール材２５を介装し、他方、
スプール２０と弁箱１９間にニトリル系ゴム等の鉱物油
用シール材２６を介装しである。

図中２１は、ドレンポートである。

前記切換弁８を構成するに、上述実施例のように、パイ
ロット圧によりロッド２２を介してスプール２０を操作
するものに限らず、パイロット圧によりスプール２０を
直接的に操作するようにしても良く、その場合は、両シ
ール材２５，２６のいずれもが弁箱１９とスプール２０
間に設けられるものである。

以上要するに、本考案は、冒記した作業車において、前
記両シリンダ７．１の作動油として鉱物油を、かつ、前
記駐車ブレーキ１３の操作油として植物油を備えさせ、
前記切換弁８を構成する、前記シリンダ接続管路Ｒ４に
連通される制御部分２４と、前記パイロット圧油供給管
路Ｒ３に連通される操作部分２３との間に、前記操作部
分２３側に位置させて植物油田シール材２５を、かつ、
前記制御部分２４側に位置させて鉱物油用シール材２６
を介装しである事を特徴とする。

つまり、車輪１ａ、１ａの背反昇降用のシリンダ１，１
に対−ｊ６操作油として鉱物油を用い、他方、駐車ブレ
ーキ１３に対する操作油として、鉱物油より高価ではあ
るが気化しにくい特性を有する植物油を用いる事によっ
て、全体として操作油消費面で有利にしながら、加熱に
よる気化が少なく、キャビテーションの発生を抑制し、
駐車ブレーキ１３を長期にわたって良好に作動できるに
至った。

しかも、切換弁８に単純に鉱物油用シール材２６あるい
は植物油用シール材２５のいずれか一方のみを用いた場
合に、対象の異なる植物油あるいは鉱物油によってシー
ル材が腐蝕され、シール不良を招くが、本案によれば、
夫々に対応された状態で鉱物油用シール材２６及び植物
油用シール材２５０両者を介装するから、上述腐蝕の問
題をも回避して切換弁８の耐久性を同上できるに至った
。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る作業車の実施の態部を例示し１第１
図は全体側面図、第２図は油圧回路と共に示す要部の斜
視図、第３図は切換弁の縦断面図である。 １ａ・・・・・・車輪、７・・・・・・油圧シリンダ、
８・・・・・・切換弁、１３・・・・・駐車ブレーキ、
２３・・・・・・操作部分、２４・・・・・制御部分、
２５・・・・・・植物油用シール材、２６・・・・・・
鉱物油用シール材、Ｒ１・・・・・・接続管路、Ｒ３・
・・・・・パイロット圧供給管路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右車輪１ａ、１ａの背反的昇降に伴って背反的に伸縮
   される２個の油圧シリンダ７．７を設け、前記両シリン
   ダ７．７を接続する管路Ｒ□にパイロット圧型式の切換
   弁８を介装し、駐車ブレーキ１３の操作油を前記切換弁
   ８のパイロット圧油として供給する管路Ｒ３を設け、前
   記駐車ブレーキ１３の操作に伴って、非制動時に前記左
   右車輪１ａ。 １ａの背反的昇降を可能に、かつ、制動時に前記左右車
   輪１ａ、１ａの昇降を阻止させるべく、前記切換弁８を
   自動的に切換操作させるように構成した作業車であって
   、前記両シリンダ７．７の作動油として鉱物油を、かつ
   、前＝１駐車ブレーキ１３の操作油として植物油を備え
   させ、前記切換弁８を構成する、前記シリンダ接続管路
   Ｒ１に連通される制御部分２４と、前記パイロット圧油
   供給管路Ｒ３に連通される操作部分２３との間に、前記
   操作部分２３側に位置させて植物油用シール材２５を、
   かつ、前記制御部分２４側に位置させて鉱物油用シール
   材２６を介装しである事を特徴とする作業車。