JP2020152350A - 作業車 - Google Patents

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哲平 大西
Teppei Onishi
哲平 大西
喬士 尼崎
Takashi Amagasaki
喬士 尼崎
靖 成田
Yasushi Narita
靖 成田
西村 浩二
Koji Nishimura
浩二 西村
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Abstract

【課題】簡素な構成でありながらも、ステアリングシリンダを適正に装着させた状態で位置保持することができるようにすることが要望されていた。【解決手段】車軸ケース24と並ぶ状態で左右方向に沿って各車輪を操向操作するステアリングシリンダ27が備えられる。ステアリングシリンダ27におけるシリンダ本体27Aの左右両側部を内嵌支持する左右のシリンダ支持部60,61が、車軸ケース24に一体的に形成される。一方のシリンダ支持部61に、ステアリングシリンダ27の外周部に設けられた配管接続部44が通過することを許容する凹入部64が形成され、他方のシリンダ支持部60に、配管接続部44が係合してステアリングシリンダ27の軸芯周りでの回動を規制する回動規制部66が形成されている。【選択図】図12

Description

本発明は、左右両側に夫々車輪を操向揺動自在に支持した車軸ケースと、車軸ケースと並ぶ状態で左右方向に沿って設けられて各車輪を操向操作するステアリングシリンダとを備えた作業車に関する。
従来の作業車として、特許文献1に記載されたものがある。すなわち、車軸ケースに左右一対のシリンダ支持部が一体的に形成され、このシリンダ支持部によりステアリングシリンダにおけるシリンダ本体の左右両側部を内嵌支持されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−1778号公報
シリンダ支持部によりステアリングシリンダを内嵌支持するために、シリンダ支持部にシリンダ本体を内嵌支持する円形の挿通孔が形成される。そして、左右のシリンダ支持部によりステアリングシリンダを支持するためには、円形の挿通孔を挿通させる必要がある。又、ステアリングシリンダが装着された状態において、シリンダ本体の周方向での位置を規制する必要がある。
しかし、上記従来構成では、左右のシリンダ支持部に対してステアリングシリンダをどのように装着させて位置保持するかについて言及されておらず、その点については考慮されていなかった。
そこで、簡素な構成でありながらも、ステアリングシリンダを適正に装着させた状態で位置保持することができるようにすることが要望されていた。
本発明に係る作業車の特徴構成は、左右両側に夫々車輪を操向揺動自在に支持した車軸ケースと、前記車軸ケースと並ぶ状態で左右方向に沿って設けられて前記各車輪を操向操作するステアリングシリンダと、前記ステアリングシリンダにおけるシリンダ本体の左右両側部を内嵌支持する左右のシリンダ支持部とが備えられ、前記左右のシリンダ支持部は、前記車軸ケースに一体的に形成され、前記左右のシリンダ支持部のうちのいずれか一方のシリンダ支持部に、前記ステアリングシリンダの外周部に設けられた配管接続部が通過することを許容する凹入部が形成され、前記左右のシリンダ支持部のうちの他方のシリンダ支持部に、前記配管接続部が係合して前記ステアリングシリンダの軸芯周りでの回動を規制する回動規制部が形成されている点にある。
本発明によれば、ステアリングシリンダのシリンダ本体は、車軸ケースに一体的に形成された左右のシリンダ支持部によって内嵌支持される。ところで、ステアリングシリンダには予め油圧配管を接続するための配管接続部がシリンダ本体の外周部に設けられるので、シリンダ支持部におけるシリンダ本体を内嵌支持する円形の挿通孔を通して、そのままステアリングシリンダを挿通させることはできない。そこで、いずれか一方のシリンダ支持部に、配管接続部が通過することを許容する凹入部を形成している。配管接続部がこの凹入部を通過することで、当該シリンダ支持部が存在する側の外方からステアリングシリンダを挿通させることができる。
そして、シリンダ本体の他方側の端部が、他方のシリンダ支持部に支持される状態になるまでステアリングシリンダを挿通させると、他方のシリンダ支持部に形成されている回動規制部に、配管接続部が係合する。回動規制部と配管接続部とが係合することによって、ステアリングシリンダの軸芯周りでの回動が規制される。
車軸ケースに一体的に形成される左右のシリンダ支持部を利用して、特別な位置保持用の部材を別途用いることなく、シリンダ本体の左右両側部を良好に内嵌支持することが可能であり、しかも、ステアリングシリンダの軸芯周りでの回動を規制することができる。
従って、簡素な構成でありながらも、ステアリングシリンダを適正に装着させた状態で位置保持することが可能となった。
本発明においては、前記ステアリングシリンダの前記配管接続部と油圧制御弁とを接続する油圧配管は、配管経路の一部の領域が金属材にて構成され、前記配管経路の他の領域が弾性材にて構成されていると好適である。
ステアリングシリンダは車体の下側の低い位置にあり、ステアリングシリンダに対して作動油を給排するための油圧配管も同様に車体の下側の低い位置を通過する状態で配設されることになる。その結果、油圧配管は、作業走行に伴って、泥土が飛散したり、作業地の突起部に接触したりするおそれがある。その結果、油圧配管として、例えばゴム等の弾性材からなる配管を用いると、早期に破損するおそれがある。
上述したような不利を回避するために、油圧配管を全領域に亘って剛性の高い金属材にて構成することが考えられる。しかし、全領域が金属材にて構成されると、油圧配管が接続される固定側機器の寸法公差や組み付け誤差、油圧配管自体の寸法誤差等が要因で、組み付け作業が行い難くなるおそれがある。
そこで、本構成に係る油圧配管は、配管経路の一部の領域を金属材にて構成し、配管経路の他の領域を弾性材にて構成するようにした。その結果、作業走行に伴って、泥土が飛散したり、作業地の突起部に接触したりするおそれがある箇所は金属材にて構成することによって、早期に破損することを回避できる。又、その他の箇所は弾性材にて構成することによって、油圧配管が接続される固定側機器の寸法公差や組み付け誤差等を吸収することができ、組み付け作業を容易に行うことができる。
本発明においては、前記配管接続部が、前記ステアリングシリンダの外周部のうち上部から上方に延びる状態で備えられていると好適である。
本構成によれば、ステアリングシリンダの上部において油圧配管が配管接続部に接続されるので、作業走行に伴って泥土が飛散したり、地面上の障害物が接触して、油圧配管や配管接続部に損傷を与える等のおそれが少ないものになる。
本発明においては、前記配管接続部が、前記ステアリングシリンダの外周部のうち前部あるいは後部から水平方向に延びる状態で備えられていると好適である。
本構成によれば、ステアリングシリンダの前部又は後部において、油圧配管が配管接続部に接続される。その結果、ステアリングシリンダの上方に油圧配管の接続部が存在しないので、例えば、車軸ケースの上方の近い位置に、例えば、エンジンや運転操作用の操作機構等が存在する場合であっても、それらと油圧配管の接続部とが干渉するおそれがなく、配置上の制約を受けるおそれが少ない。
乗用型管理機の側面図である。 乗用型管理機の平面図である。 乗用型管理機の正面図である。 前後の車軸ユニットと油圧配管経路を示す平面図である。 バルブユニットの動作状態を示す油圧回路図である。 バルブユニットの動作状態を示す油圧回路図である。 バルブユニットの動作状態を示す油圧回路図である。 前側のステアリングシリンダの支持構成を示す一部切り欠き背面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 前側のステアリングシリンダの支持構成を示す分解斜視図である。 後側のステアリングシリンダの支持構成を示す一部切り欠き正面図である。 前側のステアリングシリンダの支持構成を示す分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業機の一例である乗用型管理機に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、以下の説明において、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔乗用型管理機の基本構成〕
本発明に係る乗用型管理機の一例として、図1乃至図3にキャビン付きのブームスプレーヤが示されている。このブームスプレーヤに、機体フレーム1と、左右一対の前輪2と、左右一対の後輪3と、を有する走行機体Cが備えられている。機体フレーム1の下部における前部に前側の車軸ユニット4Fが連結され、後部に後側の車軸ユニット4Bが連結され、前側の車軸ユニット4Fに左右の前輪2が回転可能に支持され、後側の車軸ユニット4Bに左右の後輪3が回転可能に支持されている。前輪2と後輪3との夫々は、水平軸芯回りに回転可能であり、且つ、四輪操向が可能に構成されている。前後の車軸ユニット4F,4Bについては、後で説明する。
機体フレーム1に、エンジンEと、キャビン7と、薬剤タンク8と、ブームユニット9と、ブロードキャスター10と、が前後に並んで支持される。エンジンEは、走行機体Cの前部に設けられ、ボンネット6により上方から覆われている。ボンネット6は後上端部を軸芯として、機体横向き軸芯回りに揺動開閉可能に構成されている。
機体フレーム1のうち、キャビン7の下方に対応する箇所に変速機構11が支持されている。エンジンEの動力は、変速機構11及び前後の車軸ユニット4F,4Bに内装される図示しない伝動機構を介して前輪2と後輪3との夫々に伝達される。
キャビン7はボンネット6及びエンジンEの後方に設けられ、キャビン7は走行機体Cの左右中央箇所に位置する。キャビン7の前面にフロントガラス12が設けられ、キャビン7の左側部に、開閉可能なドア13が設けられている。キャビン7の内部に、搭乗者が搭乗可能な搭乗空間が形成されている。この搭乗空間に、運転座席14と、フロントパネル15と、が備えられている。運転座席14は走行機体Cの中央部に備えられ、搭乗者が着席可能なように構成されている。
フロントパネル15に、操向ハンドル16と、例えば主変速レバー等の各種操作具と、が備えられている。操向ハンドル16は、人為操作によって前輪2,2と後輪3,3との夫々の操向操作を可能なように構成されている。又、走行機体Cの前後進の切換え操作や走行速度の変更操作が可能であり、ブームユニット9やブロードキャスター10の操作がフロントパネル15等の各種操作具によって可能である。
キャビン7の横外方側にデッキ部17が設けられ、デッキ部17の機体横外側部における後部から下方にステップ18が延出されている。ドア13の前端部にヒンジが設けられている。ドア13は上下向き軸芯回りに揺動開閉可能に構成されている。搭乗者は、ステップ18を登ってデッキ部17の後部に立ち、ドア13を開くことによって搭乗空間に入ることができる。
薬剤タンク8はキャビン7の後方に隣接して設けられている。薬剤タンク8の左右両側部は、キャビン7の後部における左右側部のうち、ドア13の後部の位置する箇所まで延出する。このため、薬剤タンク8は平面視でU字状に形成され、薬剤タンク8の形状はキャビン7の後部を囲むように形成されている。
〔車軸ユニット〕
図3に示すように、前側の車軸ユニット4Fは、左右方向に沿って延びる前車軸ケース20と、前車軸ケース20の左右両側部に連結された左右の縦支持ケース21と、各縦支持ケース21の下側に接続された左右のキングピンケース22とを備えている。図示はしていないが、前車軸ケース20、縦支持ケース21、キングピンケース22には、伝動軸やベベルギア機構等の伝動機構が内装され、変速後の動力が前輪2に向けて伝達される。
図4に示すように、前車軸ケース20の後側には、前車軸ケース20に並ぶ状態で左右方向に沿って前輪2を操向操作する前側のステアリングシリンダ23が備えられている。左右のキングピンケース22は、夫々、縦支持ケース21に対して上下軸芯P1周りで回動可能に支持されている。ステアリングシリンダ23の操作によって左右のキングピンケース22が回動することにより左右の前輪2が向き変更操作可能である。
図4に示すように、後側の車軸ユニット4Bは、前車軸ケース20と同様に、左右方向に沿って延びる後車軸ケース24と、後車軸ケース24の左右両側部に連結された左右の縦支持ケース25と、各縦支持ケース25の下側に接続された左右のキングピンケース26とを備えている。又、図示しない伝動機構が内装され、変速後の動力が後輪3に向けて伝達される。後車軸ケース24の前側には、後車軸ケース24に並ぶ状態で左右方向に沿って後輪3を操向操作する後側のステアリングシリンダ27が備えられている。左右のキングピンケース26は、夫々、縦支持ケース25に対して上下軸芯P2周りで回動可能に支持されている。後側のステアリングシリンダ27の操作によって左右のキングピンケース26が回動することにより左右の後輪3が向き変更操作可能である。
前側のステアリングシリンダ23及び後側のステアリングシリンダ27(以下、総称するときは、前後のステアリングシリンダという)は夫々、シリンダ本体としてのシリンダチューブ23A,27Aと、シリンダチューブ23A,27Aに対して進退移動するピストンロッド23B,27Bとを備え、左右両側からピストンロッド23B,27Bが突出するとともに、左右に作動油室を備えた複動型油圧シリンダにて構成されている。
前側のステアリングシリンダ23は、操向ハンドル16の回動操作に伴って、前輪2をハンドル操作に対応する向きに操向操作し、後側のステアリングシリンダ27は、操向ハンドル16の回動操作に伴って、後輪3を前輪2とは逆向きに操向操作する。このように操作することで、小さい旋回半径で旋回走行が行える。
図4に示すように、前後のステアリングシリンダ23,27は、シリンダチューブ23A、27Aが車軸ケース20,24に位置固定状態で支持され、左右両側に突出するピストンロッド23B,27Bが、球ジョイント28及びタイロッド29を介して、左右のキングピンケース22,26に一体的に設けられたナックルアーム22A、26Aに連動連結されている。
図5に、操向操作用の油圧回路を示している。
前後のステアリングシリンダ23,27は、操向ハンドル16に連係されたパワーステアリングユニットPUに直列に油圧接続されている。すなわち、前後のステアリングシリンダ23,27は、パワーステアリングユニットPUの一対の接続ポートA1,A2の間に、同期油路31を介して直列接続される状態で介装されている。上述したように、前輪2と後輪3とが互いに逆向きに操向操作されるように配管接続されている。パワーステアリングユニットPUは、周知の構成であるから詳述はしないが、操向ハンドル16の操向操作に応じて、一対の接続ポートA1,A2のうちの操作方向に対応する側の接続ポートA1から圧油を供給し、他方の接続ポートA2には、ステアリングシリンダ23,27側からの戻り油が流入するように構成されている。
作動油はオイルタンク32からフィルター33を介してエンジンEにて駆動されるポンプ34に吸引される。ポンプ34からパワーステアリングユニットPUを通して、ハンドル操作に対応する接続ポート(A1,A2)から操向ハンドル16の回転量に比例した量の作動油が吐出される。
左向きのハンドル操作に対応する第1接続ポートA1から作動油が供給されると、後側のステアリングシリンダ27の右側の油室27Rに供給される。そして、後側のステアリングシリンダ27の左側の油室27Lから前側のステアリングシリンダ23の右側の油室23Rに供給され、前側のステアリングシリンダ23の左側の油室23Lから第2接続ポートA2を介して作動油が排出される。このようにして前輪2と後輪3とが互いに逆向きに操向操作される。
図5に示すように、各接続ポートA1,A2と同期油路31との間に手動によるネジ操作式の開閉弁35,36が設けられている。この開閉弁35,36は、通常の作業状態においては常に閉状態になっているが、例えば、同期油路31内において、油漏れが発生している場合や油圧配管内にエアーが残存する場合等において、適量の作動油を密状態に充填させるために用いられる。
簡単に動作説明すると、図6に示すように、第1接続ポートA1に対応する一方の開閉弁36を閉じ、他方の開閉弁35を開状態にして、操向ハンドル16を右向きに操作すると、第2接続ポートA2から前側のステアリングシリンダ23の左側の油室23Lに作動油が供給され、右側の油室23Rは圧縮され、作動油やエアーは排出される。その後、各開閉弁35,36を開にする等により操向ハンドル16を元に戻したのち、図7に示すように、一方の開閉弁36を開状態に切り換え、他方の開閉弁35を閉じ状態に切り換えて、操向ハンドル16を右向きに操作すると、後側のステアリングシリンダ27の左側の油室27Lに作動油が供給され、右側の油室27Rは圧縮され、作動油やエアーは排出される。
このようにして、2つの開閉弁35,36の開閉状態と操向ハンドル16の回動操作との組み合わせにより、同期油路31、及び、それに接続されるステアリングシリンダ23,27の油室内の作動油やエアーが排出される。2つの開閉弁35,36の開閉状態と操向ハンドル16の回動操作との組み合わせは上記以外にも種々変更して複数回行うことで、確実な排出処理を行える。
上記した2つの開閉弁35,36を構成する油圧制御弁の一例としてのバルブユニットVUは、ブロック体にて構成され、操向ハンドル16の下方側箇所に機体フレーム1に支持される状態で備えられている。開閉弁35,36は、ネジ35a,36aを回動操作することで、各接続ポートA1,A2と同期油路31との間を連通させる状態と、遮断させる状態とに切り換え可能なニードル弁にて構成されている。パワーステアリングユニットPUは、操向ハンドル16の回動操作軸37の下端部に備えられている。
パワーステアリングユニットPUとバルブユニットVUとを接続する2本の供給路38,39は、ゴムホースを用いて構成され、上下方向に延びる状態で設けられている。バルブユニットVUと前側のステアリングシリンダ23の各油室23R,23Lとを接続する2本の前部側接続配管40,41は、ゴムホースを用いて構成され、前後方向に延びる状態で備えられている。
図4に示すように、バルブユニットVUと後側のステアリングシリンダ27の各油室27R,27L(配管接続部44)とを接続する油圧配管としての2本の後部側接続配管42,43は、配管経路の後部側の一部の領域である後側管路部分42a,43aが金属材としての鋼管にて構成され、配管経路の他の領域としての前部側の一部の領域である前側管路部分42b,43bが弾性材であるゴムホースにて構成されている。
鋼管にて構成される後側管路部分42a,43aの後端は、ステアリングシリンダ27のシリンダチューブ27Aの外周部に設けられた配管接続部44にネジ式の管継手45を介して接続されている。後側管路部分42a,43aの前端は、ゴムホースにて構成される前側管路部分42b,43bの後端にネジ式の管継手46を介して接続されている。後側管路部分42a,43aの前端部は、クッション材を介在させてクランプ部材48により支持されている。クランプ部材48は機体フレーム1に支持されている。
〔ステアリングシリンダの取付構造〕
前側のステアリングシリンダ23の取付構造について説明する。
図8,9,10に示すように、前車軸ケース20には、ステアリングシリンダ23におけるシリンダチューブ23Aを支持する左右のシリンダ支持部50,51が備えられている。左右のシリンダ支持部50,51は、前車軸ケース20に一体的に形成されている。前車軸ケース20は、鋳造成型加工により作製されており、左右のシリンダ支持部50,51も鋳物による一体成型にて作成されている。
前車軸ケース20に形成された左右一対のシリンダ支持部50,51は、前側のステアリングシリンダ23のシリンダチューブ23Aの左右両側端部を内嵌支持する構成となっている。左右のシリンダ支持部50,51は、円筒状の前車軸ケース20の後側部から後方に突出する状態で設けられている。左右のシリンダ支持部50,51には、前側のステアリングシリンダ23が左右方向に挿通する挿通孔52,53が形成されている。
左側のシリンダ支持部50に形成される挿通孔52は概ね円形状であるが、内周部の周方向の一部において、径方向外方に向けて凹入する凹入部54が形成されている。この凹入部54は、ステアリングシリンダ23を左側の外方から差し込み挿入する際に、シリンダチューブ23Aの外周部に径方向外方に突出する状態で設けられた配管接続部44が通過するためのものである。
図8に示すように、右側のシリンダ支持部51には、内周部にシリンダチューブ23Aの端部が接当してそれ以上の差し込み挿入を規制する段差部55が形成されている。左側のシリンダ支持部50における挿通孔52の内周部には、ステアリングシリンダ23が段差部55にて位置規制されるまで挿入された状態で、抜け外れを防止するストッパーリング56が装着されている。
右側のシリンダ支持部51には、ステアリングシリンダ23が段差部55にて位置規制されるまで挿入された状態で、右側の配管接続部44に係合してステアリングシリンダ23の周方向の回動を規制するための回転防止部材57がボルト固定される状態で取付られている。
右側のシリンダ支持部51に、回転防止部材57をボルト連結するための取付部58が一体的に形成されている。回転防止部材57は、帯板にて構成され、上部が取付部58にボルト固定されている。回転防止部材57の下部には、右側の配管接続部44に左右方向に嵌り合い係合する凹入部59が形成されている。回転防止部材57は、右側の配管接続部44に係合した状態で、ネジ式の管継手45の締め付けによって共締め状態で固定される。この回転防止部材57が配管接続部44に係合することでステアリングシリンダ23の周方向の回動が規制される。
図9に示すように、前側のステアリングシリンダ23が組み付けられた状態で、左右の配管接続部44は、シリンダチューブ23Aの外周面のうち後部から後方に水平方向に向けて延出される状態で備えられている。このように構成することで、前車軸ケース20の上方にエンジンEが設置されていても、接続配管が、エンジンEやエンジンEに付随する各種機器類に干渉するおそれが少ない。
次に、後側のステアリングシリンダ27の取付構造について説明する。
後車軸ケース24には、ステアリングシリンダ27におけるシリンダチューブ27Aを支持する左右のシリンダ支持部60,61が備えられている。図12に示すように、左右のシリンダ支持部60,61は、後車軸ケース24に一体的に形成されている。後車軸ケース24は、鋳造成型加工により作製されており、左右のシリンダ支持部60,61も鋳物による一体成型にて作成されている。
図11に示すように、後車軸ケース24に形成された左右一対のシリンダ支持部60,61は、後側のステアリングシリンダ27のシリンダチューブ27Aの左右両側端部を内嵌支持する構成となっている。左右のシリンダ支持部60,61は、円筒状の後車軸ケース24の前部から前方に突出する状態で設けられている。左右のシリンダ支持部60,61には、後側のステアリングシリンダ27が左右方向に挿通する挿通孔62,63が形成されている。
図11に示すように、後側のステアリングシリンダ27の左右方向の位置決めは、前側のステアリングシリンダ23と同様に、右側のシリンダ支持部60の内周部に形成された段差部65と、左側のシリンダ支持部61の内周部に装着されたストッパーリング56とによって行われる。
図12に示すように、左側のシリンダ支持部61に形成される挿通孔63は概ね円形状であるが、内周部の周方向の一部において、径方向外方に向けて凹入する凹入部64が形成されている。この凹入部64は、ステアリングシリンダ27を左側の外方から差し込み挿入する際に、シリンダチューブ27Aの外周部に径方向外方に突出する状態で設けられた配管接続部44が通過するためのものである。
そして、右側のシリンダ支持部60には、ステアリングシリンダ27が段差部65にて位置規制されるまで挿入された状態で、右側の配管接続部44に係合してステアリングシリンダ27の周方向の回動を規制するための回動規制部としての係合凹部66が形成されている。
図12に示すように、右側のシリンダ支持部60におけるステアリングシリンダ27の上部に対応する箇所に、右側の配管接続部44が右方向に嵌り込み係合する係合凹部66が形成されている。シリンダ支持部60のステアリングシリンダ27の上部に対応する箇所は、シリンダ支持部60のうちの前部に対応する箇所に比べて径方向に幅広であり、剛性が大きいので、シリンダ支持部60を加工形成することで、そのまま回動規制部として用いるようにしている。
後側のステアリングシリンダ27が組み付けられた状態で、左右の配管接続部44は、シリンダチューブ27Aの外周面のうち上部から上方に向けて延出される状態で備えられている。このように構成することで、油圧配管と配管接続部44との接続箇所等に対して、作業走行に伴って泥土が飛散したり、地面上の障害物が接触して損傷を与える等のおそれが少ないものになる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、後側のステアリングシリンダ27の配管接続部44が外周部のうち上部から上方に延びる状態で備えられる構成としたが、この構成に代えて、ステアリングシリンダ27の外周部のうち前部あるいは後部から水平方向に延びる状態で備えられる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、後側のステアリングシリンダ27の配管接続部44とバルブユニットVUとを接続する油圧配管42,43が、配管経路の一部の領域が金属材にて構成され、他の領域が弾性材(ゴム)にて構成されるもの示したが、この構成に代えて、配管経路の全てを金属材で構成してもよく、配管経路の全てを弾性材にて構成してもよい。
(3)上記実施形態では、前側のステアリングシリンダ23は、右側のシリンダ支持部51にボルト連結される回転防止部材57により、ステアリングシリンダ23の軸芯周りでの回動を規制するようにしたが、シリンダ支持部51に一体形成された係合凹部により回動を規制するようにしてもよい。
本発明は、乗用管理機に限らず、田植機、トラクター他、種々の作業車に適用できる。
3 車輪
24 車軸ケース
27 ステアリングシリンダ
27A シリンダ本体
42,43 油圧配管
42a,42b 一部の領域
42b,43b 他の領域
44 配管接続部
60,61 シリンダ支持部
64 凹入部
66 回動規制部

Claims (4)

  1. 左右両側に夫々車輪を操向揺動自在に支持した車軸ケースと、
    前記車軸ケースと並ぶ状態で左右方向に沿って設けられて前記各車輪を操向操作するステアリングシリンダと、
    前記ステアリングシリンダにおけるシリンダ本体の左右両側部を内嵌支持する左右のシリンダ支持部とが備えられ、
    前記左右のシリンダ支持部は、前記車軸ケースに一体的に形成され、
    前記左右のシリンダ支持部のうちのいずれか一方のシリンダ支持部に、前記ステアリングシリンダの外周部に設けられた配管接続部が通過することを許容する凹入部が形成され、
    前記左右のシリンダ支持部のうちの他方のシリンダ支持部に、前記配管接続部が係合して前記ステアリングシリンダの軸芯周りでの回動を規制する回動規制部が形成されている作業車。
  2. 前記ステアリングシリンダの前記配管接続部と油圧制御弁とを接続する油圧配管は、配管経路の一部の領域が金属材にて構成され、前記配管経路の他の領域が弾性材にて構成されている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記配管接続部が、前記ステアリングシリンダの外周部のうち上部から上方に延びる状態で備えられている請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記配管接続部が、前記ステアリングシリンダの外周部のうち前部あるいは後部から水平方向に延びる状態で備えられている請求項1又は2に記載の作業車。
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