JP2016080974A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】必要電力に応じて、励磁コイルに流す交流電流の駆動周波数を変更し、必要電力が投入できるようにする。
【選択図】図3
Description
低御着装置
(1)定着装置を備えた画像形成装置の概略説明
図1は本実施例の像加熱装置としての定着装置Aを用いた画像形成装置100の一例の概略構成図である。画像形成装置100は、電子写真方式のレーザービームプリンタである。101は像担持体としての感光体ドラム(以下、ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)にて回転駆動される。ドラム101はその回転過程で帯電ローラ102により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。
本実施例において、定着装置Aは電磁誘導加熱方式の像加熱装置である。図2の(a)は本実施例の定着装置Aの要部の横断側面模型図、(b)は同じく要部の正面模型図である。図3は定着装置Aの加熱ユニットの模式図および制御系統のブロック回路図である。ここで、定着装置Aに関して、正面側とは記録材Pが導入される側である。左右とは定着装置Aを正面側から見て左または右である。
図9の(a)を用いて本実施例の定着装置Aの発熱メカニズムについて説明する。コイル2に交流電流を流して生じた磁力線が筒状の導電層1aの内側の磁性コア2の内部を導電層1aの母線方向(SからNに向かう方向)に通過し、磁性コア2の一端(N)から導電層1aの外側に出て磁性コア2の他端(S)に戻る。その結果、導電層1aの内側を導電層1aの母線方向に貫く磁束の増減を妨げる方向の磁力線を発生させる誘導起電力が導電層1aに生じて導電層1aの周方向に電流が誘導される。
(2−2)導電層1aの外側を通る磁束の割合と電力の変換効率との関係
ところで、図9の(a)の磁性コア2はループを形成しておらず端部を有する形状である。(b)のような磁性コア2が導電層1aの外でループを形成している定着装置における磁力線は、磁性コア2に誘導されて導電層1aの内側から外側に出て内側に戻る。
そこで、定着装置Aにおける外側ルートを通る磁力線の割合を磁力線の通り易さをパーミアンスという指標を用いて表す。まず、一般的な磁気回路の考え方について説明する。磁力線が通る磁路の回路を電気回路に対して磁気回路という。磁気回路において磁束を計算する際、電気回路の電流の計算に準じて行うことができる。磁気回路は、電気回路に関するオームの法則が適用可能である。電気回路の電流に対応する磁束をΦと、起電力に対応する起磁力をVと、電気抵抗に対応する磁気抵抗をRと、すると、次の式(501)を満たす。
しかし、ここでは原理をより理解しやすく説明するために磁気抵抗Rの逆数であるパーミアンスPを用いて説明する。パーミアンスPを用いると、上式(501)は次の式(502)ように表せる。
更に、このパーミアンスPは、磁路の長さをBと、磁路の断面積をSと、磁路の透磁率をμと、すると下記の式(503)のように表せる。
で表される。パーミアンスPは、断面積S及び透磁率μに比例し、磁路の長さBに反比例する。
また、φc、φa_in、φs、φa_outはそれぞれ以下の式(505)〜(508)で表される。
φs=Ps×Vm ・・・(506)
φa_in=Pa_in×Vm ・・・(507)
φa_out=Pa_out・Vm ・・・(508)
よって、式(504)に(505)〜(508)を代入するとPa_outは次の式(509)示すように表される。
=(Pa_in+Ps+Pa_out)×Vm
∴Pa_out=Pc−Pa_in−Ps ・・・(509)
図10の(b)より、磁性コア2の断面積をSc、導電層1aの内側の断面積をSa_in、導電層1a自身の断面積をSs、とすると、は以下のように、「透磁率×断面積」で表すことができ、単位は[H・m]である。
Pa_in=μ0・Sa_in=μ0・π・((a2)2−(a1)2)
・・・(511)
Ps=μ2・Ss=μ2・π・((a3)2−(a2)2) ・・・(512)
これらの(510)〜(512)を式(509)に代入すると、Pa_outは式(513)で表せる。
=μ1・Sc−μ0・Sa_in−μ2・Ss
=π・μ1・(a1)2
−π・μ0・((a2)2−(a1)2)
−π・μ2・((a3)2−(a2)2) ・・・(513)
上記の式(513)を使用することによって導電層1aの外側を通る磁力線の割合であるPa_out/Pcを計算することができる。
Pa_in=1.3×10-10+2.5×10-10[H・m]
Ps=1.9×10-12[H・m]
これらの値を用いて、次の式(514)からPa_out/Pc計算することができる。
・・・(514)
尚、磁性コア2を長手方向で複数に分割し、分割した各磁性コア同士の間に空隙(ギャップ)を設ける場合もある。この場合、この空隙が空気又は比透磁率が1.0とみなせるものや磁性コアの比透磁率よりもずっと小さいもので満たされている場合、磁性コア2全体の磁気抵抗Rは大きくなり磁力線を誘導する機能が劣化することになる。
(Rm_g1+Rm_g2+・・・・・+Rm_g9)
・・・(515)
本構成の場合は、磁性コアの形状と材質、ギャップ幅は一様であるので、Rm_cの足し合わせた合計をΣRm_c、Rm_gの足し合わせた合計をΣRm_gとすると、次の式(516)〜(518)のように表せる。
Rm_c=Lc/(μc・Sc) ・・・(517)
Rm_g=Lg/(μg・Sg) ・・・(518)
式(516)に式(517)及び式(518)を代入して、長手全体の磁気抵抗Rm_allは次の式(519)のように表せる。
=(Lc/(μc・Sc))×10+(Lg/(μg・Sg))×9
・・・(519)
ここで、単位長さ当たりの磁気抵抗Rmは、Lcの足し合わせた合計をΣLc、Lgの足し合わせた合計をΣLgとすると次の式(520)となる。
=Rm_all/(L×10+Lg×9) ・・・(520)
以上から、単位長さあたりのパーミアンスPmは、以下の式(521)ように求められる。
=(ΣLc+ΣLg)/[{ΣLc/(μc+Sc)}+
{ΣLg/(μg+Sg)}] ・・・(521)
ギャップLgを大きくすることは、磁性コア2の磁気抵抗の増加(パーミアンスの低下)につながる。本実施例の定着装置Aを構成する上で、発熱原理上、磁性コア2の磁気抵抗が小さく(パーミアンスが大きく)なるように設計することが望ましいため、ギャップを設けることはあまり望ましくない。しかし、磁性コア2の破損防止のために磁性コア2を複数に分割してギャップを設ける場合がある。
次に、本実施例の定着装置で必要な電力の変換効率について述べる。例えば、電力の変換効率が80%である場合、残り20%の電力は導電層1a以外のコイル3やコア2等で熱エネルギーに変換されて消費される。電力の変換効率が低い場合は、磁性コア2やコイル3等の発熱すべきでないものが発熱し、それらを冷却するための対策を講じる必要性がある場合がある。
・・・(522)
励磁コイルに供給して導電層以外で消費される電力は、前励磁コイルの抵抗による損失、磁性コア材料の磁気特性による損失などがある。
この回路に流れる電流は、R1により損失する。即ち、R1はコイル及び磁性コアによる損失を表している。
本構成は、磁性コアの断面積が26.5mm2(5.75mm×4.5mm)で、導電層の直径が143.2mmであり、外側ルートを通る磁束の割合は64%である。この装置のインピーダンスアナライザによって求めた電力の変換効率は54.4%であった。電力の変換効率は定着装置に投入した電力のうち、導電層の発熱に寄与した分を示すパラメータである。従って、最大1000W出力可能な定着装置として設計しても約450Wが損失となり、その損失はコイル及び磁性コアの発熱となる。
本構成は、磁性コアの断面積はP1と同じで、導電層の直径が127.3mmであり、外側ルートを通る磁束の割合は71.2%である。この装置のインピーダンスアナライザによって求めた電力の変換効率は70.8%である。定着装置のスペックによっては、コイル及びコアの昇温が課題になる場合がある。本構成の定着装置を60枚/分の印字動作ができる高スペックな装置にすると、導電層の回転速度は330mm/secとなり、導電層の温度を180℃に維持する必要がある。導電層の温度を180℃に維持しようとすると、磁性コアの温度は20秒間で240℃を超える場合がある。
本構成は、磁性コアの断面積はP1と同じであり、導電層の直径が63.7mmの場合である。この装置のインピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は83.9%である。磁性コア及びコイル等に定常的に熱量が発生するものの、冷却手段が必要なレベルではない。
本構成は、磁性コアの断面積がP1と同じであり、円筒体の直径が47.7mmの場合である。この装置でインピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は94.7%である。本構成の定着装置を60枚/分の印字動作ができる高スペックな装置(導電層の回転速度は330mm/sec)で導電層の表面温度を180℃に維持する場合であっても、励磁コイルやコイル等は、180℃以上に達することはない。従って、磁性コアやコイル等を冷却する冷却手段及び特別な耐熱設計は不要である。
導電層の外側ルートを通過する磁束の割合が72%以上であることは、導電層のパーミアンスと導電層の内側(導電層と磁性コアの間の領域)のパーミアンスとの和が磁性コアのパーミアンスの28%以下であることと等価である。従って、本実施例の特徴的な構成の一つは、磁性コアのパーミアンスをPc、導電層の内側のパーミアンスをPa、導電層のパーミアンスPsとした時に、次の式(529)を満足することである。
また、パーミアンスの関係式を磁気抵抗に置き換えて表現すると下記の式(530)になる。ただし、RsとRaの合成磁気抵抗Rsaは以下の式(531)ように計算する。
Rs:導電層の磁気抵抗
Ra:導電層と磁性コアとの間の領域の磁気抵抗
Rsa:RsとRaの合成磁気抵抗
上記のパーミアンスもしくは磁気抵抗の関係式を、定着装置の記録材の最大搬送領域全域で、円筒形回転体の母線方向に直交する方向の断面において満足することが望ましい。
上記のパーミアンスの関係式を磁気抵抗の関係式に変換すると以下の式(533)ようになる。
上記のパーミアンスの関係式(534)を磁気抵抗の関係式に変換すると以下の式(535)になる。
ここで、導電層と磁性コアとの間の領域の単位長さ当たりの磁気抵抗raは、フィルムガイドrfの単位長さ当たりの磁気抵抗と導電層の内側の磁気抵抗rairの単位長さ当たりの磁気抵抗との合成磁気抵抗である。従って、下記の式(536)を用いて計算できる。
rs1=5.3×1011[1/(H・m)]
また、領域3は領域1と同じであるから下記のようになる。
ra3=2.7×109[1/(H・m)]
rs3=5.3×1011[1/(H・m)]
次に、領域2における各部品の単位長さ当たりの磁気抵抗を下記の表4に示す。
導電層と磁性コアの間の領域の単位長さ当たりの磁気抵抗raは、フィルムガイドrfの単位長さ当たりの磁気抵抗と、サーミスタrtの単位長さ当たりの磁気抵抗と、導電層の内側の空気rairの単位長さ当たりの磁気抵抗と、の合成磁気抵抗である。従って下記の式(537)で計算できる。
rs2=5.3×1011[1/(H・m)]
領域3の計算方法は領域1と同じであるので省略する。
Ra=5.8×1011[1/H]
Rs=1.1×1014[1/H]
RsとRaの合成磁気抵抗Rsaは以下の式(542)で計算できる。
図2に示すように定着装置Aの温度検知素子9、10、11は、記録材Pが定着装置Aに搬送されてくる上流側に配置する。長手方向は、図2の(b)に示すように中央および両端部の定着スリーブ対向位置に配設する。温度検知素子9、10、11は非接触型サーミスタなどによって構成される。これにより、定着スリーブ1は表面の温度が所定の目標温度に維持・調整される。
図19の(a)は、励磁コイル3に矢印I1の向きに電流が増加している瞬間の磁界を示す図である。磁性コア2は、励磁コイル3にて生成された磁力線を内部に誘導し、磁路を形成する部材として機能する。そのため磁力線は、磁路に集中して通って、磁性コア2の端部において拡散し、外周の遥か遠くで繋がる形状となる。図の表記上は端部で途切れているものもある。ここでこの磁路を垂直に囲むように、長手幅の小さい円筒形状の回路61を設置させた。磁性コア内部には交番磁界(時間と共に大きさと方向が変化を繰り返す磁界)が形成される。
N: コイル巻き数
ΔΦ/Δt: 微小時間Δtでの回路を垂直に貫く磁束の変化
発熱層1aは、この極短い円筒形の回路61が長手方向に多数つながったものと考えることが出来る。従って、図19の(b)のようになり、励磁コイル3にI1を流すと、磁性コア2内部には交番磁界が形成され、発熱層1aには長手全体に周回方向の誘導起電力がかかり、長手全域に点線で示す周回電流I2が流れる。
この単純化した等価回路は、後の説明で使用する。
ここで本実施例の定着装置における「磁性コアの端部付近において発熱量が低下し、長手方向に発熱ムラが発生する現象」について詳細を説明する。図21の(a)に示すように、磁性コア2は磁極NP,SPを持つ直線状の開磁路を形成している。更に、説明を簡略化するため、図3〜図4に示した本実施例の励磁コイルの巻き方とは異なり、開磁路端部と中央部において等間隔となるように、コイルを巻いた場合を考える。
5−1)磁性コア端部において見かけの透磁率が小さくなる事
5−2)磁性コア端部において合成インピーダンスが小さくなる事
の2つが寄与している。以下、5−1)と5−2)に分けて詳細を説明する。
図22のグラフは、磁性コア2の両端部において、「見かけの透磁率μ」が中央部よりも低くなってしまう現象のイメージ図である。この現象が発生する理由を下記に詳述する。一様な磁界H中において、物体の磁化が外部磁場にほぼ比例するような磁場領域においては、空間の磁束密度Bは、以下の式(3)に従う。
即ち、磁界H中に透磁率μの高い物質を置くと、理想的には透磁率の高さに比例した高さの磁束密度Bを作ることが出来る。本発明ではこの磁束密度の高い空間を、「磁路」として活用する。特に、磁路を作る際磁路そのものをループで繋げて作る閉磁路と、開放端にするなどして磁路を断絶させる開磁路があるが、本発明では開磁路を用いることに特徴がある。
ここで、μは磁性コアの透磁率、Nはコイルの巻き数、lはコイルの長さ、Sはコイルの断面積である。コイル141の形状は変化していないので、本実験においてはS,N,lは変化していない。従って、等価インダクタンスLが山形の分布となる原因は、「磁性コア端部において見かけの透磁率が小さくなっている」ことが原因である。
本構成は、見かけの透磁率において、長手方向に分布を有している。これらを簡単なモデルで説明するため、図26の構成を用いて説明する。図26の(a)は、図21の(a)に示した構成に対し、磁性コアと発熱層を長手方向に3分割したものである。発熱層は、図26の(a)に示すように、同一形状、同一物性の173e、173cがそれぞれ配置されており、長手の寸法はそれぞれ80mmであり、173eの周回方向の抵抗値をRe、173cの周回方向の抵抗値をRcとする。
続いて、本実施例で図3〜図4に示したように、磁性コア端部のコイル巻き数を増加させた理由について説明する。
6−1)コイル巻き数を磁性コア端部で密、磁性コア中央で疎にする
6−2)適切な駆動周波数を選択する
ことによって、端部と中央の発熱量をコントロールすることが出来る。
定着装置Aの温度制御方法を、図3を用いて説明する。温度検知素子9、10、11は非接触型サーミスタなどによって構成され、定着スリーブ1の温度を検知する。温度検知素子9、10、11の信号は定着温度制御部44においてあらかじめ設定された目標温度と比較され、その比較結果から高周波コンバータ16に投入する電力が決定される。電力制御部46は上記設定された電力を高周波コンバータ16に投入する。なお、電力を投入する際、電力制御部46は、後述する理由により、投入電力量に上限を設けている。
本実施例の画像形成装置においては、上記した長手方向の発熱量のコントロールを活用し、最大通紙可能幅よりも狭い記録材(以下、小サイズ紙と記す)を導入する際に、励磁コイルに流す交流電流の駆動周波数を積極的に制御する。
しかしながら、駆動周波数を低く抑えた制御を行う場合、以下のような課題がある。図5の(b)は、本実施例の定着装置Aにおける、励磁コイル3に流す交流電流の駆動周波数と、投入可能な最大電力量を示すグラフである。図5の(b)に示すように、低い駆動周波数の場合ほど、投入可能な電力量が小さくなる。以下に、この理由を説明する。
そのため、電圧Vを一定のまま駆動周波数のみを低くした場合、磁束密度は大きくなってしまう。逆にいえば、低い駆動周波数fの場合に磁束密度Bを飽和磁束密度未満に抑えるためには、電圧Vを小さくするしかない。ここで、電圧Vは励磁コイル3への投入電力量Pと式(601)に示すような関係がある。式(601)において、Xは、励磁コイル3のインピーダンスである。
式(600)と式(601)から、低い駆動周波数fの場合に、磁束密度Bを飽和磁束密度未満に抑えるためには、投入電力量Pを小さくしなければならない。
上記のような、A5サイズの基本周波数で制御した場合の定着不良を防止するため、A5サイズ通紙時の基本周波数を高くすることも考えられる。しかし、その場合には駆動周波数を記録材サイズによって変更することの本来の目的である、非通紙部昇温の抑制効果が著しく低下する。また、画像形成装置の使用方法として、常に印字率100%の画像のような画像がプリントされるわけではなく、印字率が低い画像ばかり通紙するユーザにとっては大きなデメリットとなる。
本実施例2の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置に対して、図7に示すように記録材Pの搬送方向Qへのエリア分割を行って、記録材P内での駆動周波数切替を行う。こうした制御を行うことにより、例えば図8に示す画像例のような、搬送方向Qへ印字率が大きく変化するような画像においても、記録材Pのエリア毎に駆動周波数を適切に設定することができる。
(1)導電層1aを有する筒状の回転体1は、複数の張架部材間に懸回張設されて回転駆動される可撓性を有するエンドレスベルト形態のものにすることもできる。また、導電層1aを有する筒状の回転体1は、硬質の中空ローラあるいはパイプの形態のものにすることもできる。
Claims (6)
- 導電層を有する筒状の回転体と、前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向とほぼ平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、前記回転体の熱により記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
前記コアは前記回転体の外部でループを形成しない形状であり、
前記コイルに流す交流の周波数を制御するための制御部を有し、
前記制御部は、前記コイルに流す交流の周波数として記録材の幅サイズに応じて設定された第1の周波数を記録材に形成された画像の印字率が所定の印字率よりも高いときは前記第1の周波数よりも高い周波数の第2の周波数に変更することを特徴とする像加熱装置。 - 前記制御部は、前記第2の周波数では前記コアの上限磁束に達してしまうときには更に周波数が高い第3の周波数に変更することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
- 前記制御部は、記録材が連続的に給送される場合において、記録材の給送間隔を広げる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
- 前記回転体と接触して前記記録材を搬送しながら前記画像を加熱加圧するニップ部を形成するニップ形成部材を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の像加熱装置。
- 前記回転体の内面に接触して前記ニップ形成部材と対向するバックアップ部材を有することを特徴とする請求項4に記載の像加熱装置。
- 記録材に加熱すべき画像を形成する画像形成部と、
請求項1乃至5の何れか一項に記載の像加熱装置と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
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