JP2016068662A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性を損なうことなく、軽量化が達成された空気入りタイヤ2の提供。【解決手段】このタイヤ2は、一対の補強層24を備えている。それぞれの補強層24は、カーカス14の軸方向外側に位置している。補強層24は、ビード10のエイペックス36の外端52の近くからカーカス14に沿って半径方向外向きに延びており、その内側部分から半径方向外向きに先細りな形状を呈している。このタイヤ2をリムRに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤ2に空気を充填して得られる、このタイヤ2とこのリムRとの接触面の半径方向外側縁に対応する、このタイヤ2の外面上の位置が基準位置Paとされたとき、エイペックス36の外端52はこの基準位置Paよりも半径方向内側に位置している。補強層24の内端54は、上記エイペックス36の外端52から半径方向外側に10mm離れた位置よりも内側に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、乗用車のための空気入りタイヤに関する。
タイヤは、一対のビードを備えている。それぞれのビードは、コアとエイペックスとを備えている。エイペックスは、コアから半径方向外向きに延びている。エイペックスは、高硬度な架橋ゴムからなり、通常、35mm程の長さを有している。
タイヤのカーカスは、カーカスプライをコアの周りにて折り返すことにより構成される。これにより、カーカスプライには、赤道面からコアに向かって延びる本体と、このコアからエイペックスに沿って半径方向外向きに延びる折り返し部とが形成される。
タイヤにおいて、ビードの部分はリムに嵌め合わされる。走行状態においては、このビードの部分に大きな荷重が掛かる。このため、ビードの部分の剛性は重要である。
ビードの部分の構成を整え、この部分の剛性を制御することに関し、様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開2012−025280公報に開示されている。この公報に記載のタイヤでは、ビードに、従来のエイペックスに比べて小さな長さを有するエイペックス(以下、スモールエイペックスとも称される。)が採用されている。さらにカーカスの折り返し部の軸方向外側に、別のエイペックス(以下、支持層とも称される。)が設けられている。このタイヤでは、このようにビードの部分の構成を整えることで、耐久性の向上と共に、軽量化が図られている。
特開2012−025280公報
燃費性能の向上の観点から、タイヤの軽量化が強く望まれている。上記公報に記載のタイヤのように、スモールエイペックス及び支持層を採用したタイヤでは、従来のエイペックスを採用したタイヤに比べて、ビードの部分の厚みを小さく設定できる。スモールエイペックス及び支持層の採用は、タイヤの軽量化に寄与する。しかしその一方で、従来のタイヤに比べて横剛性が不足し、十分な操縦安定性が得られないという問題がある。
本発明の目的は、操縦安定性を損なうことなく、軽量化が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び一対の補強層を備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。それぞれの補強層は、上記カーカスの軸方向外側に位置している。上記ビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えている。上記補強層は、上記エイペックスの外端の近くから上記カーカスに沿って半径方向外向きに延びており、その内側部分から半径方向外向きに先細りな形状を呈している。このタイヤをリムに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤに空気を充填して得られる、このタイヤとこのリムとの接触面の半径方向外側縁に対応する、このタイヤの外面上の位置が基準位置とされたとき、上記エイペックスの外端はこの基準位置よりも半径方向内側に位置している。上記補強層の内端は、上記エイペックスの外端から半径方向外側に10mm離れた位置よりも内側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、半径方向において、上記補強層の外端の位置はこのタイヤの最大幅位置と一致している、又は、この補強層の外端はこのタイヤの最大幅位置よりも内側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、ビードベースラインから上記補強層の外端までの半径方向高さの、このタイヤの断面高さに対する比は、0.4以上である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、半径方向において、上記補強層の内端の位置は上記エイペックスの外端と一致している、又は、この補強層の内端はこのエイペックスの外端よりも内側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、半径方向において、上記補強層の内端が上記エイペックスの外端よりも内側に位置しているとき、この補強層の内端の位置はこのエイペックスの外端から半径方向内側に10mm離れた位置と一致している、又は、この補強層の内端はこのエイペックスの外端から半径方向内側に10mm離れた位置よりも外側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記補強層の厚さは1mm以上3mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記補強層の長さは60mm以上80mm以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、小さなエイペックスを採用するとともに、エイペックスに対する補強層の位置が適切に調整されている。ビードの部分の厚みを小さく設定できるので、このタイヤでは、軽量化が達成される。大きな面内捻り剛性が得られるので、横剛性が小さいにもかかわらず、このタイヤでは良好な操縦安定性が得られる。本発明によれば、操縦安定性を損なうことなく、軽量化が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、リムRに組み込まれている。このリムRは、正規リムである。このタイヤ2には、空気が充填されている。このタイヤ2の内圧は、正規内圧である。本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。タイヤ2が乗用車用である場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
リムRに組み込まれたタイヤ2では、その一部がリムRと接触している。図1における符号Paは、タイヤ2の外面上にある、特定の位置を表している。この位置Paは、タイヤ2をリムRに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤ2に空気を充填して得られる、このタイヤ2とこのリムRとの接触面の半径方向外側縁に対応している。本願においては、この位置Paは基準位置と称される。
この図1において、実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインは、このタイヤ2が装着されるリムRのリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印Haは、このビードベースラインから基準位置Paまでの半径方向高さを表している。この高さHaは通常、20〜25mmの範囲にある。両矢印Hは、ビードベースラインからタイヤ2の半径方向外側端(赤道とも称される。)までの半径方向高さを表している。この高さHは、このタイヤ2の断面高さである。
このタイヤ2は、トレッド4、貫通部6、一対のサイドウォール8、一対のクリンチ10、一対のビード10、カーカス14、ベルト16、一対のエッジバンド18、インナーライナー20、一対のチェーファー22及び一対の補強層24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
図1において、符号Pbはこのタイヤ2の内面上にある、特定の位置を表している。このタイヤ2では、この位置Pbにおいて、この内面のプロファイルで表される軸方向幅が最大を示す。このタイヤ2では、この位置Pbにおける左右の側面(サイドウォール8の外面)間の軸方向長さが、タイヤ2の最大幅(断面幅とも称される。)として表される。本願においては、この位置Pbがタイヤ2の最大幅位置である。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド4には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層30とキャップ層32とを有している。キャップ層32は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層32は、ベース層30に積層されている。ベース層30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層32は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
貫通部6は、トレッド4を貫通している。貫通部6の一端は、トレッド面26に露出している。貫通部6の他端は、ベルト16と接触している。貫通部6は、周方向に延在している。換言すれば、貫通部6は環状である。タイヤ2が、環状ではなく、周方向において互いに離間した複数の貫通部6を備えてもよい。貫通部6は、導電性の架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール8は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール8の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール8の半径方向内側部分は、クリンチ10と接合されている。このサイドウォール8は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール8は、カーカス14の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ10は、サイドウォール8の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ10は、軸方向において、ビード10及びカーカス14よりも外側に位置している。クリンチ10は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ10は、リムRのフランジFと当接する。
それぞれのビード10は、クリンチ10の軸方向内側に位置している。クリンチ10はサイドウォール8の端から半径方向略内向きに延びているので、このビード10はサイドウォール8よりも半径方向内側に位置している。ビード10は、コア34と、エイペックス36とを備えている。コア34はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス36は、コア34の半径方向外側に位置している。エイペックス36は、コア34から半径方向外向きに延びている。エイペックス36は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス36は、高硬度な架橋ゴムからなる。
このタイヤ2では、エイペックス36はゴム組成物が架橋されることによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
エイペックス36のゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。エイペックス36の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。エイペックス36の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましい。変形に伴う発熱が抑制されるとの観点から、カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
エイペックス36のゴム組成物には、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
カーカス14は、1枚のカーカスプライ38からなる。カーカスプライ38は、トレッド4、サイドウォール8及びクリンチ10の内側に沿って、両側のビード10の間に架け渡されている。カーカスプライ38は、コア34の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ38には主部40と折り返し部42とが形成されている。このカーカス14の構造は、「1−0構造」と称される。このカーカス14が2枚以上のカーカスプライ38から形成されてもよい。
図1から明らかなように、折り返し部42の端44は基準位置Paの近くに位置している。この折り返し部42は、このタイヤ2のビード10の部分の剛性に寄与する。このように、折り返し部42の端44が基準位置Paの近くに位置するように構成されたカーカス14の構造は、ローターンアップ(LTU)構造と称される。なお、この折り返し部42の端44が、このタイヤ2の最大幅位置Pbよりも半径方向外側に位置するように、このカーカス14が構成されてもよい。このような構成を有するカーカス14の構造は、ハイターンアップ(HTU)構造と称される。この場合、この折り返し部42は、主に、タイヤ2の、最大幅位置Pbからコア34に至るゾーンにおける剛性に寄与する。折り返し部42の長さが長いハイターンアップ構造のカーカス14は、タイヤ2の剛性に寄与する。これに対して、折り返し部42の長さが短いローターンアップ構造のカーカス14は、タイヤ2の軽量化に寄与する。
図1において、両矢印Hwはビードベースラインから最大幅位置Pbまでの半径方向高さを表している。両矢印Hcは、このビードベースラインから折り返し部42の端44までの半径方向高さを表している。
前述したように、このタイヤ2では、カーカス14はLTU構造を有している。このタイヤ2では、高さHcの高さHwに対する比は0.2以上0.4以下の範囲にある。なお、このカーカス14がHTU構造を有する場合には、この高さHcの高さHwに対する比は1.1以上1.3以下の範囲にある。
カーカスプライ38は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス14と積層されている。ベルト16は、カーカス14を補強する。ベルト16は、内側層46及び外側層48からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層46の幅は外側層48の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層46及び外側層48のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層48のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト16の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト16が、3以上の層を備えてもよい。
それぞれのエッジバンド18は、ベルト16の半径方向外側であって、かつベルト16の端の近傍に位置している。図示されていないが、このエッジバンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このエッジバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16の端が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー20は、カーカス14の内側に位置している。インナーライナー20は、カーカス14の内面に接合されている。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムRに組み込まれると、このチェーファー22はリムRと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22は布とこの布に含浸したゴムとからなる。チェーファー22がクリンチ10と一体とされてもよい。この場合、チェーファー22の材質はクリンチ10の材質と同じとなる。
それぞれの補強層24は、カーカス14の軸方向外側に位置している。図から明らかなように、この補強層24は、カーカス14の軸方向外側において、このカーカス14に積層されている。この補強層24は、その半径方向内側部分から半径方向外向きに先細りな形状を呈している。
このタイヤ2では、補強層24はゴム組成物が架橋されることによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
補強層24のゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。補強層24の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。補強層24の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましい。変形に伴う発熱が抑えられるとの観点から、カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
補強層24のゴム組成物には、架橋剤、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加される。
図1において、両矢印Laはエイペックス36の長さを表している。この長さLaは、エイペックス36の底面50の軸方向中心(図1の符号Pc)からその外端52までの長さで表される。
このタイヤ2では、エイペックス36の外端52は基準位置Paよりも半径方向内側に位置している。このタイヤ2では、エイペックス36は従来のエイペックスの長さよりも小さな長さを有している。小さなエイペックス36の採用は、小さな厚みを有するビード10の部分の設定を可能とする。このエイペックス36は、タイヤ2の軽量化に寄与する。さらに小さなエイペックス36は、カーカスプライ38に適正な輪郭(ケースラインとも称される。)を付与する。詳細には、このタイヤ2の周方向に対して垂直な断面における、カーカスプライ38の輪郭が、単一の円弧に近づいていく。この輪郭は、歪みの集中を抑える。小さなエイペックス36は、耐久性の向上にも寄与する。しかもカーカスプライ38に適正な輪郭が付与されているので、このタイヤ2では、サイドウォール8の部分が全体として撓む。サイドウォール8の部分が特異に撓むことが抑制されるので、サイドウォール8の部分が全体としてタイヤ2の剛性に寄与する。このカーカスプライ38の輪郭は、タイヤ2の操縦安定性に寄与する。この観点から、エイペックス36の長さLaは15mm以下が好ましい。このタイヤ2では、好ましくは、長さLaは5mm以上である。長さLaが5mm以上に設定されたエイペックス36は、ビード10の部分の剛性に寄与する。このエイペックス36は、タイヤ2の作りにくさを回避させる。
このタイヤ2では、補強層24はエイペックス36の外端52の近くからカーカス14に沿って半径方向外向きに延びている。図から明らかなように、この補強層24はエイペックス36の近くから最大幅位置Pbまでのゾーンに配置されている。この補強層24は、面内捻り剛性に寄与する。このタイヤ2は、ハンドル操作に対して機敏に反応する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
前述したように、基準位置Paは、タイヤ2とこのリムRとの接触面の半径方向外側縁に対応している。この基準位置Paよりも半径方向内側では、タイヤ2はリムRと接触する。つまり、タイヤ2の、基準位置Paよりも半径方向内側部分は、リムRに拘束されている。これに対して、基準位置Paよりも半径方向外側では、タイヤ2はリムRとは接触しない。つまり、タイヤ2の、基準位置Paよりも半径方向外側部分は、リムRから解放されている。このタイヤ2の基準位置Paの部分には、歪みが集中しやすい。
このタイヤ2では、補強層24の内端54はエイペックス36の外端52の近くに位置している。前述したように、エイペックス36の外端52は基準位置Paよりも半径方向内側に位置している。この補強層24は、タイヤ2の基準位置Paの部分における変形を抑えるように効果的に作用する。この補強層24は、面内捻り剛性の一層の向上に寄与する。この補強層24は、80km/h程の速度でハンドルを切る場合のように、高い加速度が作用する状態における安定感(ニュートラル付近での安定感)をも高める。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ2では、小さなエイペックス36を採用するとともに、エイペックス36に対する補強層24の位置が適切に調整されている。ビード10の部分の厚みを小さく設定できるので、このタイヤ2では、軽量化が達成される。大きな面内捻り剛性が得られるので、小さなエイペックス36の採用により横剛性が低下しているにもかかわらず、このタイヤ2では良好な操縦安定性が得られる。本発明によれば、操縦安定性を損なうことなく、軽量化が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
図2には、図1のタイヤ2の一部が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2において、両矢印Dはエイペックス36の外端52から補強層24の内端54までの半径方向距離を表している。なお、本願においては、補強層24の内端54がこのエイペックス36の外端52よりも半径方向内側に位置する場合、この距離Dは負の数で表される。補強層24の内端24がこのエイペックス36の外端52よりも半径方向外側に位置する場合には、この距離Dは正の数で表される。
このタイヤ2では、距離Dは10mm未満である。言い換えれば、補強層24の内端54は、半径方向において、エイペックス36の外端52から半径方向外側に10mm離れた位置よりも内側に位置している。これにより、補強層24の内端54がエイペックス36の外端52により近いところに位置することになる。このタイヤ2では、この補強層24による面内捻り剛性への寄与が一層高められる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この距離Dは5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、半径方向において、補強層24の内端54の位置がエイペックス36の外端52と一致している、又は、この補強層24の内端54がこのエイペックス36の外端52よりも内側に位置しているのがさらに好ましい。言い換えれば、距離Dは0mm以下がさらに好ましい。これにより、補強層24の内端54がエイペックス36の外端52にさらに近いところに位置することになる。このタイヤ2では、この補強層24による面内捻り剛性への寄与がより一層高められる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ2では、半径方向において、上記補強層24の内端54が上記エイペックス36の外端52よりも内側に位置しているときは、この補強層24の内端54の位置がこのエイペックス36の外端52から半径方向内側に10mm離れた位置と一致している、又は、この補強層24の内端54がこのエイペックス36の外端52から半径方向内側に10mm離れた位置よりも外側に位置しているのがより好ましい。言い換えれば、前述の距離Dは−10mm以上がより好ましい。これにより、補強層24による質量への影響が効果的に抑えられる。この観点から、この距離Dは、−5mm以上がさらに好ましく、−3mm以上が特に好ましい。
このタイヤ2では、補強層24の比重は1.18以上1.28以下である。クリンチ10の比重は1.0以上1.15以下である。補強層24は、クリンチ10の比重よりも大きな比重を有している。補強層24によるタイヤ2の質量への影響は、クリンチ10によるタイヤ2の質量への影響よりも大きい。
このタイヤ2では、図示されているように、半径方向において、補強層24の内端54はエイペックス36の外端52とその底面50との間に位置しているのがさらに好ましい。これにより、補強層24の内端54よりも半径方向内側部分が、タイヤ2の質量への影響が小さいクリンチ10をなす架橋ゴムで満たされる。このタイヤ2では、補強層24による質量への影響が効果的に抑えられる。
補強層24の外端56の位置は、タイヤ2のバットレスの動きを左右する。大きなバットレスの動きは、タイヤ2の転がり抵抗に影響する。このタイヤ2では、半径方向において、補強層24の外端56の位置は、このタイヤ2の最大幅位置Pbと一致している、又は、この補強層24の外端56はこの最大幅位置Pbよりも内側に位置しているのが好ましい。これにより、バットレスの動きが効果的に抑えられる。このタイヤ2では、小さな転がり抵抗が達成される。
図2において、両矢印Hrはビードベースラインから補強層24の外端56までの半径方向高さを表している。
このタイヤ2では、高さHrの断面高さHに対する比は0.4以上が好ましい。この比が0.4以上に設定されることにより、補強層24が面内捻り剛性に寄与する。このタイヤ2は、小さなエイペックス36の採用により横剛性が低下しているにもかかわらず、操縦安定性に優れる。この観点から、この比は0.42以上がより好ましく、0.45以上がさらに好ましい。
図2において、両矢印Lrは補強層24の長さを表している。この長さLrは、補強層24の内端54からその外端までの長さで表される。この長さLrは、補強層24の内面に沿って計測される。
このタイヤ2では、長さLrは30mm以上80mm以下が好ましい。この長さLsが30mm以上に設定されることにより、補強層24が面内捻り剛性に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この観点から、この長さLrは40mm以上がより好ましく、50mm以上がさらに好ましく、60mm以上が特に好ましい。この長さLrが80mm以下に設定されることにより、補強層24による、質量及び乗り心地への影響が抑えられる。この観点から、この長さLrは70mm以下がより好ましい。
図2において、両矢印trは補強層24の厚さである。この厚さtrは、エイペックス36の外端52を通り軸方向に延びる直線に沿って計測される。
このタイヤ2では、厚さtrは1mm以上3mm以下が好ましい。この厚みtrが1mm以上に設定されることにより、補強層24が面内捻り剛性に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この厚みtrが3mm以下に設定されることにより、この補強層24による質量への影響が抑えられる。このタイヤ2が適切な質量を有するので、転がり抵抗及びコストの上昇が抑えられる。
このタイヤ2では、図1及び2に示されているように、カーカスプライ38の折り返し部42はその主部40と補強層24とに挟まれている。これにより折り返し部42が拘束されるので、カーカスプライ38には適度な張力が掛けられる。カーカスプライ38が大きな張力を有するので、このタイヤ2には大きなコーナリングパワーが生じる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ2では、面内捻り剛性の向上のために、補強層24以外の部材は不要である。このタイヤ2では、補強層24以外に別の部材を設けて面内捻り剛性を向上させたタイヤ2に比べて、部材点数は少ない。少ない部材点数は、一の部材と他の部材との接合面、すなわち、境界面の数を低減させる。境界面の数が少ないので、走行状態にある車輌がレーンチェンジをする場合に、タイヤ2はより滑らかに変形する。滑らかな変形は、滑らかなレーンチェンジを招来する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
補強層24を複数の部材で構成すると、補強層24には一の部材と他の部材との接合面、すなわち、境界面が形成されてしまう。この境界面の存在は、走行状態にある車輌がレーンチェンジをする場合における、タイヤ2の滑らかな変形を阻害してしまう。この境界面が存在する補強層24は、レーンチェンジにおける、操縦安定性に影響する。この観点から、補強層24は単一の部材で構成されるのが好ましい。これにより、境界面を含まない補強層24が得られる。この補強層24は、レーンチェンジにおける、タイヤ2の滑らかな変形に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。
このタイヤ2では、補強層24の硬さは80以上95以下である。この硬さが80以上に設定されることにより、補強層24が面内捻り剛性に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この硬さが95以下に設定されることにより、補強層24の剛性が適切に維持される。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
補強層24の硬さは、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。後述する、エイペックス36の硬さも、この補強層24の硬さと同様にして測定される。
このタイヤ2では、エイペックス36の硬さは80以上95以下である。この硬さが80以上に設定されることにより、エイペックス36がタイヤ2のリムRへの固定に効果的に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。この硬さが95以下に設定されることにより、エイペックス36の剛性が適切に維持される。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
前述の通りこのタイヤ2では、エイペックス36は架橋ゴムからなる。補強層24は、架橋ゴムからなる。生産性の観点から、補強層24はエイペックス36の架橋ゴムと同等の架橋ゴムからなるのが好ましい。言い換えれば、エイペックス36及び補強層24が同じゴム組成物を架橋することによって成形されるのが好ましい。
このタイヤ2では、転がり抵抗の低減の観点から、補強層24の損失正接(tanδ)は0.18以下が好ましい。これにより、補強層24における発熱が抑えられる。小さな発熱はタイヤ2の転がり抵抗を抑えるので、このタイヤ2は車輌の低燃費化に寄与する。この観点から、この損失正接は0.14以下がより好ましい。損失正接は小さいほど好ましいので、この損失正接の下限は設定されない。
本発明では、補強層24の損失正接は「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。測定条件は、以下の通りである。なお、後述するエイペックス36の損失正接も、補強層24の損失正接と同様にして測定される。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
このタイヤ2では、転がり抵抗の低減の観点から、エイペックス36の損失正接は0.18以下が好ましい。これにより、エイペックス36における発熱が抑えられる。小さな発熱はタイヤ2の転がり抵抗を抑えるので、このタイヤ2は車輌の低燃費化に寄与する。この観点から、この損失正接は0.14以下がより好ましい。損失正接は小さいほど好ましいので、この損失正接の下限は設定されない。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、195/65R15である。エイペックスの硬さは、85とされた。補強層の硬さは、85とされた。この実施例1では、エイペックス及び補強層は、同じゴム組成物から形成された。ビードベースラインから基準位置までの半径方向高さHbは22mmであった。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。この比較例1では、従来のエイペックス(長さ=35mm)を採用しており、補強層は設けられていない。
[比較例2]
補強層を設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[実施例2−3]
補強層の厚みtrを下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3のタイヤを得た。
[実施例4−10]
補強層の長さLrを調節して比(Hr/H)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−10のタイヤを得た。実施例9では、補強層の外端の位置は最大幅位置Pbと半径方向において一致していた。実施例10では、補強層の外端は最大幅位置Pbよりも半径方向外側に位置していた。
[実施例11−15及び比較例3]
補強層の長さLrを調節して距離Dを下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例11−15及び比較例3のタイヤを得た。
[面内捻り剛性及びコーナリングパワーの測定]
フラットベルト式タイヤ6分力測定装置を用い、下記の測定条件で面内捻り剛性及びコーナリングパワーを測定した。
使用リム:6.0JJ
内圧:210kPa
荷重:2.55kN
速度:80km/h
キャンバー角:0°
スリップ角:1.0°
比較例1のタイヤの面内捻り剛性及びコーナリングパワーを100としたときの指数が、下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど、面内捻り剛性及びコーナリングパワーは大きい。
[横剛性の評価]
下記の条件にて、タイヤの横バネ定数を測定した。
使用リム:6.0JJ
内圧:210kPa
荷重:4.24kN
比較例1のタイヤの横バネ定数を100としたときの指数が、下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど、横剛性は大きい。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:6.0JJ(アルミニウム合金製)
内圧:210kPa
荷重:4.82kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を100とした指数として、下記の表1−3に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[質量]
タイヤ1本の質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数として、下記の表1−3に示されている。数値が小さいほど、好ましい。
[操縦安定性及び乗り心地]
タイヤを6.0JJのリムに組み込み、このタイヤに内圧が210kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1800ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性及び乗り心地を評価させた。操縦安定性に関する評価では、N(ニュートラル)付近、レーンチェンジ及びドライコースでの旋回における安定性が確認された。なお、この結果が、指数として下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 2016068662
Figure 2016068662
Figure 2016068662
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤは、種々の車輌にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・クリンチ
12・・・ビード
14・・・カーカス
24・・・補強層
26・・・トレッド面
34・・・コア
36・・・エイペックス
38・・・カーカスプライ
40・・・主部
42・・・折り返し部
44・・・折り返し部42の端
50・・・エイペックス36の底面
52・・・エイペックス36の外端
54・・・補強層24の内端
56・・・補強層24の外端

Claims (7)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び一対の補強層を備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれの補強層が、上記カーカスの軸方向外側に位置しており、
    上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記補強層が、上記エイペックスの外端の近くから上記カーカスに沿って半径方向外向きに延びており、その内側部分から半径方向外向きに先細りな形状を呈しており、
    このタイヤをリムに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤに空気を充填して得られる、このタイヤとこのリムとの接触面の半径方向外側縁に対応する、このタイヤの外面上の位置が基準位置とされたとき、
    上記エイペックスの外端が、この基準位置よりも半径方向内側に位置しており、
    上記補強層の内端が、上記エイペックスの外端から半径方向外側に10mm離れた位置よりも内側に位置している、空気入りタイヤ。
  2. 半径方向において、上記補強層の外端の位置がこのタイヤの最大幅位置と一致している、又は、この補強層の外端がこのタイヤの最大幅位置よりも内側に位置している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. ビードベースラインから上記補強層の外端までの半径方向高さの、このタイヤの断面高さに対する比が、0.4以上である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 半径方向において、上記補強層の内端の位置が上記エイペックスの外端と一致している、又は、この補強層の内端がこのエイペックスの外端よりも内側に位置している、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 半径方向において、上記補強層の内端が上記エイペックスの外端よりも内側に位置しているとき、この補強層の内端の位置がこのエイペックスの外端から半径方向内側に10mm離れた位置と一致している、又は、この補強層の内端がこのエイペックスの外端から半径方向内側に10mm離れた位置よりも外側に位置している、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記補強層の厚さが1mm以上3mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 上記補強層の長さが60mm以上80mm以下である、請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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