JP7263747B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤのビードの部分は、リムに嵌め合わされる。走行状態においては、ビードの部分に大きな荷重が掛かる。タイヤの良好な耐久性の実現のためには、ビードの部分の剛性が重要となる。また、ビードの部分の構造は、操縦安定性や質量にも影響を及ぼす。これらの観点から、ビードの部分の構成について、様々な検討がされている。
特開2012-025280公報で報告されたタイヤでは、耐久性と操縦安定性のために、ビードは、従来より小さなエイペックス(第一エイペックス)と、この第一エイペックスの軸方向外側に位置するエイペックス(第二エイペックス)とを備える。このタイヤでは、カーカスの折返し部を第一エイペックスと第二エイペックスとで挟み込むことで、耐久性を向上させている。また、この構造は、ビードの部分の面内捻り剛性を向上させるため、操縦安定性にも寄与する。さらにこの構造は、質量の低減にも寄与している。
特開2012-025280公報
質量の増加を小さく抑えた上で、さらに耐久性が向上されたタイヤが求められている。
本発明の目的は、質量の増加を抑えつつ、耐久性が向上されたタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビード、カーカス及び一対のゴム層を備えている。それぞれのビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びる第一エイペックスと、この第一エイペックスの軸方向外側に位置する第二エイペックスとを備えている。上記カーカスはカーカスプライを備えている。カーカスプライは、一方のビードの軸方向内側から他方のビードの軸方向内側まで延びる主部と、上記第一エイペックスと上記第二エイペックスとの間を通り半径方向に延びる折返し部とを備えている。それぞれのゴム層は、上記折返し部と上記第二エイペックスとの間において半径方向に延びている。
好ましくは、上記ゴム層は、このタイヤがリムに装着されたとき、このタイヤの外面がリムのフランジと接触する部分の半径方向外側端Pから引いたこの外面の法線VLと交差する。
好ましくは、半径方向において、上記ゴム層の内側端は、上記第一エイペックスの先端よりも内側に位置している。
このタイヤは、一対のクリンチをさらに備えうる。それぞれのクリンチは、上記ビードの軸方向外側に位置している。好ましくは、半径方向において、上記ゴム層の外側端は、上記クリンチの外側端よりも外側に位置している。
好ましくは、上記ゴム層の最大厚みは、0.4mm以上1.0mm以下である。
好ましくは、上記ゴム層の1%伸び時の引っ張り応力Egは、上記第二エイペックスの1%伸び時の引っ張り応力EA2より小さい。
上記カーカスプライは、複数のコードとトッピングゴムとを備えうる。好ましくは、上記引っ張り応力Egは、上記トッピングゴムの1%伸び時の引っ張り応力Etより大きい。
好ましくは、このタイヤが一対のストリップエイペックスをさらに備えており、それぞれのストリップエイペックスは、上記主部と上記折返し部との間において半径方向に延びる。
本発明に係る空気入りタイヤは、カーカスプライの折返し部と第二エイペックスとの間において半径方向に延びるゴム層を備える。ビードの部分には、走行時にフランジからの大きな力が負荷される。このゴム層は、この負荷によるビードの部分での歪みの集中を効果的に緩和する。これは、タイヤの耐久性の向上に寄与する。このゴム層が質量に与える影響は小さい。このタイヤでは、質量の増加を抑えつつ、耐久性が向上されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのカーカスプライの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面CLに対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、インナーライナー18、一対のチェーファー20、一対のストリップエイペックス22及び一対のゴム層24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、ライトトラック用である。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド4には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層30とキャップ層32とを有している。キャップ層32は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層32は、ベース層30に積層されている。ベース層30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層32は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。サイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、リムのフランジと当接する。
それぞれのビード10は、クリンチ8よりも軸方向内側に位置している。このタイヤ2では、ビード10は、コア34と、第一エイペックス36と、第二エイペックス38とを備えている。
コア34はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤを含む。ワイヤの典型的な材質は、スチールである。第一エイペックス36は、コア34から半径方向外向きに延びている。第一エイペックス36は、半径方向外向きに先細りである。第一エイペックス36は、高硬度な架橋ゴムからなる。
第二エイペックス38は、第一エイペックス36よりも軸方向外側に位置する。第二エイペックス38は、軸方向においてクリンチ8とカーカス12との間に位置する。第二エイペックス38は、半径方向外向きに先細りであり、半径方向内向きにも先細りである。半径方向において、第二エイペックス38の外側端は第一エイペックス36の先端40よりも外側に位置している。第二エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。
第二エイペックス38は、ゴム組成物が架橋されることによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例として、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
好ましくは、第二エイペックス38のゴム組成物は、硫黄を含む。硫黄により、ゴム分子同士が架橋される。硫黄と共に、又は硫黄に代えて、他の架橋剤が用いられてもよい。電子線によって架橋がなされてもよい。
好ましくは、第二エイペックス38のゴム組成物は、硫黄と共に加硫促進剤を含む。スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が、用いられうる。
第二エイペックス38のゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。第二エイペックス38の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。第二エイペックス38の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。
第二エイペックス38のゴム組成物は、軟化剤を含む。好ましい軟化剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイルが例示される。第二エイペックス38の軟質の観点から、軟化剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましい。第二エイペックス38の強度の観点から、軟化剤の量は40質量部以下が好ましい。
第二エイペックス38のゴム組成物に、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加されてもよい。
カーカス12は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。カーカス12は、カーカスプライ42を備えている。この実施形態では、カーカス12は、第一プライ44及び第二プライ46の二つのカーカスプライ42からなる。
第一プライ44は、コア34の周りにて折り返されている。第一プライ44は、主部44aと折返し部44bとを備えている。主部44aは、一方のビード10の軸方向内側から他方のビード10の軸方向内側まで延びている。主部44aは第二プライ46の内側に沿って延在している。主部44aはインナーライナー18の外側に積層されている。折返し部44bは、軸方向において、第一エイペックス36の外側かつ第二エイペックス38の内側を通って半径方向に延びている。折返し部44bは、第一エイペックス36と第二エイペックス38との間を通っている。図1から明らかなように、第一プライ44の折返し部44bの外側端は、このタイヤ2の最大幅位置の近くに位置している。このタイヤ2のカーカス12は、「ハイターンアップ(HTU)」構造を有している。
第二プライ46は、コア34の周りにて折り返されている。第二プライ46は、主部46aと折返し部46bとを備えている。主部46aは、一方のビード10の軸方向内側から他方のビード10の軸方向内側まで延びている。主部46aは第一プライ44の外側に沿って延在している。折返し部46bは、軸方向において、第一エイペックス36の外側かつ第二エイペックス38の内側を通って半径方向に延びている。折返し部46bは、第一エイペックス36と第二エイペックス38との間を通っている。第二プライ46の折返し部46bは、軸方向において、第一プライ44の折返し部44bの内側に位置する。半径方向において、第二プライ46の折返し部46bの外側端は、第一プライ44の折返し部44bの外側端より内側に位置している。
図2に、第一プライ44の一部が拡大されて示されている。第二プライ46は第一プライ44と同じ構造であるため、この図は第二プライ46の図でもある。図2において、矢印Xがコードの延在方向である。この図には、コードの延在方向と垂直な断面が示されている。図2に示されるように、第一プライ44及び第二プライ46のそれぞれは、並列された多数のコード48とトッピングゴム50とからなる。それぞれのコード48が赤道面CLに対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コード48は、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス12が、第一プライ44のみから形成されてもよい。第一プライ44のトッピングゴム50と第二プライ46のトッピングゴム50とは、通常同じゴム組成物よりなる。この実施形態においても、これらは同じゴム組成物よりなる。
トッピングゴム50は、ゴム組成物が架橋されることによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例として、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
好ましくは、トッピングゴム50のゴム組成物は、硫黄を含む。硫黄により、ゴム分子同士が架橋される。硫黄と共に、又は硫黄に代えて、他の架橋剤が用いられてもよい。電子線によって架橋がなされてもよい。
好ましくは、トッピングゴム50のゴム組成物は、硫黄と共に加硫促進剤を含む。スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が、用いられうる。
トッピングゴム50のゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。トッピングゴム50の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。トッピングゴム50の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。
トッピングゴム50のゴム組成物は、軟化剤を含む。好ましい軟化剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイルが例示される。トッピングゴム50の軟質の観点から、軟化剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましい。トッピングゴム50の強度の観点から、軟化剤の量は40質量部以下が好ましい。
トッピングゴム50のゴム組成物に、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加されてもよい。
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層52及び外側層54からなる。図示されていないが、内側層52及び外側層54のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面CLに対して傾斜している。この傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層52のコードの赤道面CLに対する傾斜方向は、外側層54のコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド16の幅はベルト14の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー18は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー18は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がリムと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー20は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。チェーファー20が、クリンチ8と一体であってもよい。この場合、チェーファー20の材質はクリンチ8の材質と同じである。
図3には、図1のビード10の部分が拡大されて示されている。図3において、実線BBLはビードベースラインを表す。ビードベースラインBBLは、リムのリム径(JATMA参照)を規定する線に相当する。ビードベースラインBBLは、軸方向に延びる。
図3に示されるように、それぞれのストリップエイペックス22は、軸方向において、第一プライ44の主部44aと折返し部44bとの間に位置している。ストリップエイペックス22は、軸方向において、第二プライ46の主部46aと折返し部46bとの間に位置している。ストリップエイペックス22は、半径方向に延びる。ストリップエイペックス22は、高硬度な架橋ゴムからなる。
図3に示されるように、それぞれのゴム層24は、折返し部(第一プライ44の折返し部44b及び第二プライ46の折返し部46b)と第二エイペックス38との間に位置している。ゴム層24は、第一プライ44の折返し部44bと、第二エイペックス38とに挟まれている。ゴム層24は、半径方向に延びている。この実施形態では、ゴム層24は、半径方向内向きに先細りであり、半径方向外向き向きにも先細りである。半径方向において、このゴム層24の内側端56は、第一エイペックス36の先端40より内側に位置している。この実施形態では、このゴム層24の内側端56は、コア34の軸方向外側にまで延びている。半径方向において、このゴム層24の外側端58は、クリンチ8の外側端60より外側に位置している。ゴム層24は、架橋ゴムからなる。
図3に示されるように、周方向に垂直な断面において、その内側端56の部分及び外側端58の部分を除き、ゴム層24の厚みは概ね一定である。詳細には、内側端56から長さ5mmの部分及び外側端58から長さ5mmの部分を除き、このゴム層24の長さ1mm中の厚みの変化量(ゴム層24の長さ1mm中での最大厚みと最小厚みとの差)は、このゴム層24の最大厚みの半分以下である。ここでゴム層24の長さは、周方向に垂直な断面における、ゴム層24の延在方向に沿って計測される。
図3において、符号Pはタイヤ2の外面上の位置である。これは、タイヤ2が標準リムに装着されたとき、タイヤ2の外面がリムのフランジと接触する部分の半径方向外側端である。直線VLは、外側端Pから引いた、この外面の法線である。図3で示されるように、この実施形態では、ゴム層24は法線VLと交差する。
ゴム層24は、ゴム組成物が架橋されることによって成形されている。このゴム組成物の好ましい基材ゴムは、ジエン系ゴムである。ジエン系ゴムの具体例として、天然ゴム(NR)、ポリイソプレン(IR)、ポリブタジエン(BR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体(NBR)及びポリクロロプレン(CR)が挙げられる。2種以上のゴムが併用されてもよい。
好ましくは、ゴム層24のゴム組成物は、硫黄を含む。硫黄により、ゴム分子同士が架橋される。硫黄と共に、又は硫黄に代えて、他の架橋剤が用いられてもよい。電子線によって架橋がなされてもよい。
好ましくは、ゴム層24のゴム組成物は、硫黄と共に加硫促進剤を含む。スルフェンアミド系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤等が、用いられうる。
ゴム層24のゴム組成物は、補強材を含む。典型的な補強材は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。ゴム層24の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましい。ゴム層24の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。
ゴム層24のゴム組成物は、軟化剤を含む。好ましい軟化剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイルが例示される。ゴム層24の軟質の観点から、軟化剤の量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましい。ゴム層24の強度の観点から、軟化剤の量は40質量部以下が好ましい。
ゴム層24のゴム組成物に、ステアリン酸、酸化亜鉛、老化防止剤、ワックス、架橋助剤等が、必要に応じ添加されてもよい。
ゴム層24の1%伸び時の引っ張り応力Egは、第二エイペックス38の1%伸び時の引っ張り応力EA2より小さい。これを実現する方法として、ゴム層24の架橋剤の量を第二エイペックス38のそれよりも少なくすること、ゴム層24の加硫促進剤の量を第二エイペックス38のそれよりも少なくすること、ゴム層24の補強材の量を第二エイペックス38のそれよりも少なくすること、ゴム層24の軟化剤の量を第二エイペックス38のそれよりも多くすること、及びゴム層24に第二エイペックス38の基材ゴムよりも分子量の小さな基材ゴムを用いること、が挙げられる。
引っ張り応力Egは、カーカスプライ42のトッピングゴム50の1%伸び時の引っ張り応力Etより大きい。これを実現する方法として、ゴム層24の架橋剤の量をトッピングゴム50のそれよりも多くすること、ゴム層24の加硫促進剤の量をトッピングゴム50のそれよりも多くすること、ゴム層24の補強材の量をトッピングゴム50のそれよりも多くすること、ゴム層24の軟化剤の量をトッピングゴム50のそれよりも少なくすること、及びゴム層24にトッピングゴム50の基材ゴムよりも分子量の大きな基材ゴムを用いること、が挙げられる。なお、複数のカーカスプライ42が存在するときは、引っ張り応力Etは、最も軸方向外側に位置するカーカスプライ42(最もゴム層24に近いカーカスプライ42)のトッピングゴム50の引っ張り応力である。この実施形態では、第一プライ44のトッピングゴム50と第二プライ46のトッピングゴム50とは同じゴム組成物よりなるため、これらの引っ張り応力は同じである。
本発明において、上記引っ張り応力Eg、EA2及びEtは、「JIS-K6251」の規定に準拠して測定される。条件は、下記の通りである。
試験片の形状=3号ダンベル
環境温度=70℃
試験機=東洋精機製作所社製の商品名「ストログラフ」
引張速度=500mm/min
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る空気入りタイヤ2は、カーカスプライ42の折返し部44b、46bと第二エイペックス38との間において半径方向に延びるゴム層24を備える。ビード10の部分には、走行時にフランジからの大きな力が負荷される。このゴム層24は、この負荷によるビード10の部分での歪みの集中を効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このゴム層24が質量に与える影響は小さい。このタイヤ2では、質量の増加を抑えつつ、耐久性が向上されている。
前述のとおり、ゴム層24は法線VLと交差するのが好ましい。法線VLとカーカス12との交点の近辺には、フランジからの力が特に大きく負荷される。ゴム層24を法線VLと交差させることで、このゴム層24はより効果的にビード10の部分での歪みの集中を緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
第一エイペックス36の先端40の近辺ではビード10の剛性が変化することから、ビード10に大きな力が負荷されたとき、この部分には歪みが集中し易い。このタイヤ2では、ゴム層24がこの第一エイペックス36の先端40の近辺での歪みの集中を緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
前述のとおり、半径方向において、ゴム層24の内側端56は第一エイペックス36の先端40よりも内側に位置するのが好ましい。このようにすることで、このゴム層24は、第一エイペックス36の先端40の近辺での歪みの集中を効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
図3において、両矢印Hiは、半径方向におけるビードベースラインBBLからゴム層24の内側端56までの高さである。両矢印HA1は、半径方向におけるビードベースラインBBLから第一エイペックス36の先端40までの高さである。高さHiの高さHA1に対する比(Hi/HA1)は、0.9以下が好ましい。比(Hi/HA1)を0.9以下とすることで、このゴム層24は、第一エイペックス36の先端40の近辺での歪みの集中をさらに効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。この観点から比(Hi/HA1)は、0.8以下がより好ましい。比(Hi/HA1)は、0.1以上が好ましい。比(Hi/HA1)を0.1以上とすることで、このゴム層24がタイヤ2質量に与える影響が抑えられている。このタイヤ2では、質量の増加が抑えられている。この観点から、比(Hi/HA1)は0.2以上がより好ましい。
前述のとおり、半径方向において、ゴム層24の外側端58はクリンチ8の外側端60よりも外側に位置するのが好ましい。このようにすることで、ゴム層24はビード10の部分での歪みを効果的に低減する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
図3において、両矢印Hoは、半径方向におけるビードベースラインBBLからゴム層24の外側端58までの高さである。両矢印Hcは、半径方向におけるビードベースラインBBLからクリンチ8の外側端60までの高さである。高さHoの高さHcに対する比(Ho/Hc)は、1.05以上が好ましい。比(Ho/Hc)を1.05以上とすることで、このゴム層24はビード10の部分での歪みをより効果的に低減する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。この観点から比(Ho/Hc)は、1.10以上がより好ましい。比(Ho/Hc)は、1.2以下が好ましい。比(Ho/Hc)を1.2以下とすることで、このゴム層24がタイヤ2質量に与える影響が抑えられている。このタイヤ2では、質量の増加が抑えられている。
前述のとおり、ゴム層24の引っ張り応力Egは、第二エイペックス38の引っ張り応力EA2より小さいのが好ましい。このようにすることで、このゴム層24は、ビード10の部分での歪みの集中を効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。さらに、ゴム層24の引っ張り応力Egは、カーカスプライ42のトッピングゴム50の引っ張り応力Etより大きいのが好ましい。このようにすることで、ゴム層24は、トッピングゴム50と第二エイペックス38との間での急激な剛性の変化を緩和する。これは、カーカス12と第二エイペックス38との間の歪みを効果的に低減するとともに、カーカス12と第二エイペックス38との剥離を防止する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
引っ張り応力Egの引っ張り応力EA2に対する比(Eg/EA2)は0.3以上が好ましく、0.7以下が好ましい。このようにすることで、このゴム層24は、ビード10の部分での歪みの集中を効果的に緩和する。さらに、引っ張り応力Egの引っ張り応力Etに対する比(Eg/Et)は2.0以上が好ましく、5.0以下が好ましい。このようにすることで、このゴム層24は、トッピングゴム50と第二エイペックス38との間での急激な剛性の変化を効果的に緩和する。これは、カーカス12と第二エイペックス38との間の歪みを効果的に低減するとともに、カーカス12と第二エイペックス38との剥離を効果的に防止する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
ゴム層24の引っ張り応力Egは、10.0MPa以上が好ましく、33.0MPa以下が好ましい。引っ張り応力Egが10.0MPa以上33.0MPa以下のゴム層24は、ビード10の部分の歪みを効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
ゴム層24の最大厚みTxは、0.4mm以上が好ましい。最大厚みTxを0.4mm以上とすることで、このゴム層24は、ビード10の部分の歪みを効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。この観点から、最大厚みTxは0.5mm以上がより好ましい。ゴム層24の最大厚みTxは、1.0mm以下が好ましい。最大厚みTxを1.0mm以下とすることで、このゴム層24からの発熱が抑えられている。これは、ビード10の部分の耐久性に寄与する。さらに、最大厚みTxを1.0mm以下とすることで、このゴム層24がタイヤ2質量に与える影響が抑えられている。このタイヤ2では、質量の増加を抑えつつ、耐久性が向上されている。この観点から、最大厚みTxは、0.8mm以下がより好ましい。
内側端56から長さ5mmの部分、及び外側端58から長さ5mmの部分を除いた部分でのゴム層24の最小厚みTnは、0.3mm以上が好ましい。最小厚みTnを0.3mm以上とすることで、このゴム層24は、ビード10の部分の歪みを効果的に緩和する。これは、タイヤ2の耐久性の向上に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。
この実施形態では、ストリップエイペックス22は、第一プライ44の主部44aと折返し部44bとの間に位置している。ストリップエイペックス22は、第二プライ46の主部46aと折返し部46bとの間に位置している。ストリップエイペックス22は、ビード10の部分の剛性を向上させる。これは、ビード10の部分の耐久性に寄与する。このタイヤ2では、耐久性が向上されている。さらに、ストリップエイペックス22は、タイヤ2の横バネ定数を向上させる。これは、操縦安定性に寄与する。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が実現されている。
図3において、両矢印HSoは、半径方向におけるビードベースラインBBLからストリップエイペックス22の外側端62までの高さである。高さHSoのクリンチ8の高さHcに対する比(HSo/Hc)は、0.7以上が好ましい。比(HSo/Hc)を0.7以上とすることで、ストリップエイペックス22はタイヤ2の耐久性及び操縦安定性の向上に寄与する。このタイヤ2では、優れた耐久性及び操縦安定性が実現されている。この観点から比(HSo/Hc)は、0.8以上がより好ましい。比(HSo/Hc)は、1.2以下が好ましい。比(HSo/Hc)を1.2以下とすることで、このストリップエイペックス22がタイヤ2質量に与える影響が抑えられている。このタイヤ2では、質量の増加が抑えられている。この観点から比(HSo/Hc)は、1.0以下がより好ましい。
図3において、両矢印HSiは、半径方向におけるビードベースラインBBLからストリップエイペックス22の内側端64までの高さである。高さHSiの第一エイペックス36の先端40までの高さHA1に対する比(HSi/HA1)は、1.1以下が好ましい。比(HSi/HA1)を1.1以下とすることで、このストリップエイペックス22はタイヤ2の耐久性及び操縦安定性の向上に寄与する。このタイヤ2では、優れた耐久性及び操縦安定性が実現されている。この観点から比(HSi/HA1)は、1.0以下がより好ましい。比(HSi/HA1)は、0.4以上が好ましい。比(HSi/HA1)を0.4以上とすることで、このストリップエイペックス22がタイヤ2質量に与える影響が抑えられている。このタイヤ2では、質量の増加が抑えられている。この観点から比(HSi/HA1)は、0.5以上がより好ましい。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1-3に示された構造を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは、「225/75R16C 121/120R」である。このゴム層の引っ張り応力Egは、21.0MPaであった。このゴム層では、内側端から5mmの部分及び外側端から5mmの部分を除き、厚みは一定とされた。このタイヤは、ストリップエイペックスを備えている。比(HSo/Hc)は0.8とされ、比(HSi/H1)は0.7とされた。
[比較例1]
ゴム層を備えないことの他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[実施例2-5]
ゴム層の厚みを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2-5のタイヤを得た。
[実施例6-7]
ゴム層の引っ張り応力Egを変更して、比(Eg/Et)及び比(Eg/EA2)を表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6-7のタイヤを得た。
[実施例8]
ゴム層の内側端の位置を変更して、比(Hi/HA1)を表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例8のタイヤを得た。
[実施例9]
ゴム層の外側端の位置を変更して、比(Ho/Hc)を表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リム(サイズ=6JJ)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を正規内圧とした。このタイヤの主溝の深さがもとの深さの70%となるまで、トレッド面をバフ研磨した。このタイヤを走行試験機に装着し、正規荷重の140%の縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを80km/hの速度で半径が1.7mであるドラム上を走行させ、タイヤに損傷が確認されるまでの走行距離を確認した。この値が比較例1を100とした指数で、表1及び2に示されている。値が大きいほど、耐久性に優れる。値が大きいほど、好ましい。
[質量]
タイヤ質量を測定した。この結果が比較例1を100とした指数で、表1及び2に示されている。値が小さいほど、タイヤ質量が小さい。値が小さいほど、好ましい。
Figure 0007263747000001
Figure 0007263747000002
表1に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて総合的に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤは、種々の車両にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・バンド
18・・・インナーライナー
20・・・チェーファー
22・・・ストリップエイペックス
24・・・ゴム層
26・・・トレッド面
28・・・溝
30・・・ベース層
32・・・キャップ層
34・・・コア
36・・・第一エイペックス
38・・・第二エイペックス
40・・・第一エイペックスの先端
42・・・カーカスプライ
44・・・第一プライ
44a・・・第一プライの主部
44b・・・第一プライの折返し部
46・・・第二プライ
46a・・・第二プライの主部
46b・・・第二プライの折返し部
48・・・コード
50・・・トッピングゴム
52・・・内側層
54・・・外側層
56・・・ゴム層の内側端
58・・・ゴム層の外側端
60・・・クリンチの外側端
62・・・ストリップエイペックスの外側端
64・・・ストリップエイペックスの内側端

Claims (7)

  1. 一対のビード、カーカス一対のゴム層及び一対のストリップエイペックスを備えており、
    それぞれのビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びる第一エイペックスと、この第一エイペックスの軸方向外側に位置する第二エイペックスとを備えており、
    上記カーカスがカーカスプライを備えており、このカーカスプライが、一方のビードの軸方向内側から他方のビードの軸方向内側まで延びる主部と、上記第一エイペックスと上記第二エイペックスとの間を通り半径方向に延びる折返し部とを備えており、
    それぞれのゴム層が、上記折返し部と上記第二エイペックスとの間において半径方向に延びており、
    半径方向において、上記ゴム層の外側端が、上記第二エイペックスの外側端よりも外側に位置しており、
    それぞれのストリップエイペックスが、上記主部と上記折返し部との間において半径方向に延びており、
    半径方向において、上記ゴム層の外側端が、上記ストリップエイペックスの外側端よりも外側に位置する、ライトトラック用である空気入りタイヤ。
  2. 上記ゴム層が、このタイヤがリムに装着されたとき、このタイヤの外面がリムのフランジと接触する部分の半径方向外側端Pから引いたこの外面の法線VLと交差する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 半径方向において、上記ゴム層の内側端が、上記第一エイペックスの先端よりも内側に位置している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 一対のクリンチをさらに備えており、
    それぞれのクリンチが、上記ビードの軸方向外側に位置しており、
    半径方向において、上記ゴム層の外側端が、上記クリンチの外側端よりも外側に位置している、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記ゴム層の最大厚みが0.4mm以上1.0mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記ゴム層の1%伸び時の引っ張り応力Egが、上記第二エイペックスの1%伸び時の引っ張り応力EA2より小さい、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 上記カーカスプライが複数のコードとトッピングゴムとを備えており、
    上記引っ張り応力Egが、上記トッピングゴムの1%伸び時の引っ張り応力Etより大きい、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
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