JP6043554B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
(1)トロイダル状の中子の外面において、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のクリンチと、それぞれがクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれがカーカスよりも軸方向内側に位置する一対の荷重支持層とを備えており、上記ビードが上記カーカスよりも軸方向外側に位置するコア及びエイペックスを備えており、上記エイペックスが上記コアを覆い、かつ、このコアから半径方向略外向きに延在しており、上記エイペックスの外側端がこのタイヤの断面高さの半分の高さに相当する位置よりも半径方向外側に位置し、かつ、上記荷重支持層の外側端よりも半径方向内側に位置しており、上記荷重支持層が基材ゴム及び短繊維を含む第一ゴム組成物からなる、ローカバーが組み立てられる工程と、
(2)このローカバーが、モールドに投入される工程
及び
(3)このローカバーが、このモールドと上記中子との間に形成されたキャビティ内で加圧及び加熱される工程
を含む。
中子の外面にローカバーを成形し、この中子と組み合わせたままこのローカバーをモールドに投入した。このローカバーをモールドと中子との間に形成されたキャビティ内で加圧及び加熱することにより、図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤ(サイズ:245/40R18)を得た。このタイヤは、ランフラットタイヤである。このタイヤが中子工法で製造されたことが、この表において「A」で表されている。荷重支持層の形成には、短繊維の配合量が40質量部とされたゴム組成物からなるストリップが用いられた。このストリップを周方向に螺旋状に巻回すことにより、荷重支持層が形成された。このストリップの幅WTは10mmとされ、その厚さTTは0.8mmとされた。なお、このストリップを指で摘んでその長さ方向に引っ張ると、このストリップは直ぐに破断した。このことが、この表において、「B」で表されている。短繊維には、アラミド繊維からなる短繊維(平均外径=10μm、平均長さ=500μm)が用いられた。荷重支持層の硬度は、75とされた。サイドウォールの硬度は、60とされた。エイペックスの硬度は、85とされた。ビードベースラインからエイペックスの外側端までの半径方向高さHaのタイヤ断面高さHに対する比(Ha/H)は、0.71とされた。このタイヤの断面高さの、半分の高さに相当する位置における、荷重支持層の厚さeは10mmとされた。この位置におけるサイドウォールの厚さEは、3.1mmとされた。この位置におけるエイペックスの厚さtは、0.9mmとされた。
ゴム組成物における短繊維の配合量を下記の表2及び3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−9及び比較例5のタイヤを得た。比較例5及び実施例2−5では、ストリップを指で摘んで長さ方向に引っ張ると、このストリップは僅かに伸長した(伸長率で約3%)。このことが、この表において、「S」で表されている。これら以外では、ストリップを指で摘んで長さ方向に引っ張ると直ぐにこのストリップは破断した。
厚さt及び厚さEを変えることにより比(t/E)を下記の表4及び5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10−19のタイヤを得た。
エイペックスの硬度を下記の表6及び7の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例20−28のタイヤを得た。
比(Ha/H)を下記の表8の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例29−33のタイヤを得た。
エイペックスの外側端を半径方向において断面高さの半分の高さに相当する位置を越えない位置に配置させた他は実施例1と同様にして、比較例4のタイヤを得た。
従来の製造方法により、図8に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた比較例1の空気入りタイヤ(サイズ:245/40R18)を得た。このタイヤは、従来のランフラットタイヤである。このタイヤでは、荷重支持層はシートを用いて形成された。したがって、この荷重支持層には継ぎ目がある。この製造方法では、その成形工程において、ローカバーはシェーピングされた。架橋工程では、ブラダーを用いてローカバーが膨張された。このように従来の製造方法によりこのタイヤが製造されたことが、この表において「C」で表されている。このタイヤの荷重支持層の硬度は、75とされた。このタイヤの断面高さHの半分の高さHhにおける、この荷重支持層の厚さeは12mmとされた。この断面高さHの半分の高さHhにおける、サイドウォールの厚さEは4mmとされた。したがって厚さEに対する厚さeの比(e/E)は3であった。なお、この荷重支持層には短繊維は含まれていない。
荷重支持層にアラミド繊維からなる短繊維(平均外径=10μm、平均長さ=500μm)を配合し、その配合量を下記の表1の通りとした他は比較例1と同様にして、比較例2−3のタイヤを得た。
タイヤの質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1から8に示されている。数値が小さいほど質量が小さいことが示されている。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、7.5kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤの内圧を常圧としてパンク状態を再現し、このタイヤを80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1から8に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
タイヤを18×8.5Jのリムに組み込み、標準内圧となるようにタイヤに空気を充填した。これを、排気量が3.0リットルであり、前側エンジン後輪駆動の乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、操縦安定性及び乗り心地を評価させた。この結果が、満点が10点とされた指数として下記の表1から8に示されている。数値が大きいほど好ましい。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。タイヤの外観を目視で観察し、デントの発生状況を確認した。この結果が、満点が10点とされた指数として下記の表1から8に示されている。数値が大きいほどデントの発生が抑えられている。
1本のタイヤの生産に要する時間を計測した。その結果(計測された時間)が、下記の表1から8に、比較例1を100とした指数値で示されている。この数値が小さいほど、評価が高い。
4、34・・・トレッド
8、36・・・サイドウォール
10、38・・・クリンチ
12、40・・・ビード
14、42・・・カーカス
16、52・・・荷重支持層
26、62a、62b・・・コア
28、64・・・エイペックス
30、68・・・カーカスプライ
52e・・・端
54・・・トレッド面
72・・・短繊維
74・・・マトリクス
76a、76b・・・端
78・・・ストリップ
Claims (12)
- 中子工法で製造された空気入りタイヤであって、
その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のクリンチと、それぞれがクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれがカーカスよりも軸方向内側に位置する一対の荷重支持層とを備えており、
上記カーカスがカーカスプライを備えており、
上記ビードが、上記カーカスプライよりも軸方向外側に位置する、コア及びエイペックスを備えており、
上記コアが上記カーカスプライの端部に外接しており、
上記エイペックスが上記コアを覆い、かつ、このコアから半径方向略外向きに延在しており、
上記エイペックスの外側端がこのタイヤの断面高さの半分の高さに相当する位置よりも半径方向外側に位置し、かつ、上記荷重支持層の外側端よりも半径方向内側に位置しており、
上記荷重支持層が基材ゴム及び短繊維を含む第一ゴム組成物が架橋されたものからなり、
上記エイペックスが上記カーカスに積層されており、上記サイドウォールがこのエイペックスに積層されている、空気入りタイヤ。 - 上記第一ゴム組成物における上記短繊維の配合量が上記基材ゴム100質量部に対して5質量部以上60質量部以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 上記短繊維の配合量が上記基材ゴム100質量部に対して30質量部以上である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 上記荷重支持層における短繊維が周方向に配向している請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記荷重支持層が周方向に螺旋状に巻回された第一ストリップからなり、この第一ストリップが上記第一ゴム組成物からなる、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- このタイヤの断面高さの半分の高さに相当する位置において、上記エイペックスが上記サイドウォールの厚さよりも小さな厚さを有している、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- このタイヤの断面高さの半分の高さに相当する位置において、上記エイペックスの厚さが0.3mm以上1.8mm以下である請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記エイペックスが第二ゴム組成物が架橋されたものからなり、
このエイペックスの硬度が75以上100以下である請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記エイペックスが周方向に螺旋状に巻回された第二ストリップからなり、この第二ストリップが上記第二ゴム組成物からなる、請求項8に記載の空気入りタイヤ。
- 上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されたベルトをさらに備えており、
上記荷重支持層の外側端が軸方向において上記ベルトの端よりも内側に位置している、請求項1から9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記サイドウォールがその外面にマーキング領域を備えており、上記エイペックスがこのマーキング領域の内側において一様な厚さを有している、請求項1から10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- トロイダル状の中子の外面において、その外面がトレッド面をなすトレッドと、それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、それぞれがサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のクリンチと、それぞれがクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、上記トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、それぞれがカーカスよりも軸方向内側に位置する一対の荷重支持層とを備えており、上記ビードが上記カーカスよりも軸方向外側に位置するコア及びエイペックスを備えており、上記エイペックスが上記コアを覆い、かつ、このコアから半径方向略外向きに延在しており、上記エイペックスの外側端がこのタイヤの断面高さの半分の高さに相当する位置よりも半径方向外側に位置し、かつ、上記荷重支持層の外側端よりも半径方向内側に位置しており、上記荷重支持層が基材ゴム及び短繊維を含む第一ゴム組成物からなる、ローカバーが組み立てられる工程と、
このローカバーが、モールドに投入される工程と、
このローカバーが、このモールドと上記中子との間に形成されたキャビティ内で加圧及び加熱される工程と
を含んでおり、
上記エイペックスが上記カーカスに積層されており、上記サイドウォールがこのエイペックスに積層されている、空気入りタイヤの製造方法。
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JP2012198170A JP6043554B2 (ja) | 2012-09-10 | 2012-09-10 | 空気入りタイヤ |
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