JP2016064794A - 車両後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの車両後側に配置されたクロスメンバが後方衝突時に外れることを防止できる車両後部構造を提供する。
【解決手段】シートバック104と荷室空間114との間に位置する車両後部構造100において、車幅方向に差し渡され後方斜め上に傾斜した第1クロスメンバ116と、固定用部材120とを備え、固定用部材は、第1クロスメンバの端部に接合される接合部130と、接合部の車幅方向外側端から屈曲し後方に延びる第1プレート132と、第1プレートの後端から屈曲し車幅方向外側に延び車体に固定される第2プレート134とを有し、第2プレートの車体への固定箇所140を通る直線Bと第2プレートの上辺154との第1交点Cから第1プレートの上辺156を通って接合部に至る第1経路Laの長さは、直線と第2プレートの下辺160との第2交点Eから第1プレートの下辺162を通って接合部に至る第2経路Lbの長さ以上である。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のシートバックとその後側の荷室空間との間に位置する車両後部構造に関するものである。
自動車などの車両では、例えばリアシートのシートバックの後側に荷室空間、すなわちラゲッジスペース(luggage space)が位置している。このような車両では、後方衝突時に荷室空間の荷物が車両前側に移動して、シートバックに接触し、シートバックに大きな荷重がかかる可能性がある。
特許文献1には、車両のシートバックとその後側の荷室空間との間に、車幅方向に延びる安全ブロックを配置した車両後部構造が記載されている。安全ブロックは、車幅方向にわたって上方に向かって突出した突出部と、突出部の車両前後方向の端部から下方に屈曲された側端部とを備える。
特許文献1では、車両床面を形成するリアフロアパネルの上面に、安全ブロックの側端部の下部をボルトなどで結合することで、安全ブロックとリアフロアパネルとからなる閉断面を形成している。なおリアフロアパネルの下面には、車両上下方向から見て安全ブロックが重なる位置に下方に向かって突出する補助補強材が設置されている。
特許文献1では、後方衝突時などに荷物が車両前側に移動しても、安全ブロックの突出部によって荷物が車室内に流入することを防止する、としている。
特開2002−52982号公報
特許文献1に記載の構造では、後方衝突時などに、荷物のサイズによっては安全ブロックの突出部を乗り越えて荷物が車室内に流入する事態も有り得る。このため一例として、シートバックの車両後側であってリアフロアパネルの上方に、クロスメンバを車幅方向に差し渡す構造が考えられる。ここでクロスメンバは、シートバックに対面するように後方斜め上に傾斜して配置される。
しかしこの構造では、荷物からの衝撃荷重に耐えるために、車体に設けた車両上下方向に延びる大型のブラケットを介してクロスメンバを車体に取付ける必要がある。よって、この構造では、大型のブラケットが必要となり、車体の重量やコストが増加するという問題がある。
なおシートバックの後側に車幅方向にわたるパイプなどの部材を交差させて車体に取付ける構成や、シートバック自体の強度を高める構成も考えられるが、いずれの構成も車体の重量やコストが増加してしまう。
そこでブラケットを用いず、クロスメンバを車体に直接接合する構成が考えられる。しかしこの場合、後方衝突時などに荷室空間の荷物が車両前側に移動すると、後方斜め上に傾斜したクロスメンバの上縁に荷物が最初に接触する。そして、クロスメンバの上縁に荷重が集中し、クロスメンバと車体との接合箇所のうち接合箇所の上部に溶接剥がれが生じて、クロスメンバが外れる可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑み、シートバックの車両後側に配置されたクロスメンバが後方衝突時に外れることを防止できる車両後部構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部構造の代表的な構成は、車両のシートバックとその後側の荷室空間との間に位置する車両後部構造において、車両後部構造は、車幅方向に差し渡され後方斜め上に傾斜した第1クロスメンバと、第1クロスメンバの両端部にそれぞれ接合され車体に固定される固定用部材とを備え、固定用部材は、第1クロスメンバの端部に重なって接合されている接合部と、接合部の車幅方向外側端から屈曲して後方に延びる第1プレートと、第1プレートの後端から屈曲して車幅方向外側に延び車体に固定される第2プレートとを有し、第2プレートと第1クロスメンバとは非平行であり、第2プレートが車体に固定されている固定箇所を通る車両上下方向に沿った直線と第2プレートの上辺との第1交点から第1プレートの上辺を通って接合部に至るまでの第1経路の長さは、直線と第2プレートの下辺との第2交点から第1プレートの下辺を通って接合部に至るまでの第2経路の長さ以上であることを特徴とする。
ここで車両の後方衝突時に、荷室空間の荷物が車両前側に移動すると、後方斜め上に傾斜した第1クロスメンバの上縁に荷物が最初に接触する。よって、第1クロスメンバの上縁に荷重が集中し、固定用部材の接合部に荷重が入力される。上記構成では、固定用部材において、第2プレートの上辺の第1交点から接合部に至るまでの第1経路の長さが、第2プレートの下辺の第2交点から接合部に至るまでの第2経路の長さ以上である。このため、接合部に荷重が入力され、固定用部材が変形する場合、固定用部材の上部の伸びしろは、下部の伸びしろ以上となる。したがって、上記構成によれば、接合部への入力荷重を接合部の上部だけでなく下部にも分散させて衝撃を吸収できるため、第1クロスメンバと固定用部材との接合部が外れることを防止できる。
上記の固定用部材の板厚は、第1クロスメンバの板厚よりも厚いとよい。これにより、第1クロスメンバの端部に接合される固定用部材のみ板厚が厚いので、第1クロスメンバの重量を低減できる。
上記の固定箇所は、上下方向に並ぶ複数の固定点を含み、上側の固定点は、下側の固定点よりも車幅方向外側に位置するとよい。これにより、固定用部材の上部の第1経路の長さが、下部の第2経路の長さよりも大きくなる。よって、第1プレートおよび第2プレートの形状を変更し易くなり、シートバックに対面するように第1クロスメンバを傾斜して配置し易くなる。
上記の車両後部構造は、固定箇所にて固定用部材とそれぞれ固定される2つの縦部材と、車両床面を形成するリアフロアパネルの下側に接合され車幅方向に延びる第2クロスメンバとをさらに備え、第1クロスメンバは、2つの縦部材および第2クロスメンバとともに枠形状を形成するとよい。これにより、第1クロスメンバ、2つの縦部材および第2クロスメンバからなる枠形状によって、荷室空間に積まれた荷物の荷重を十分に支えることができる。
本発明によれば、シートバックの車両後側に配置されたクロスメンバが後方衝突時に外れることを防止できる車両後部構造を提供することができる。
本実施形態における車両後部構造を示す図である。 図1(b)の車両後部構造の分解斜視図である。 図2の車両後部構造の一部を模式的に示す図である。 比較例の車両後部構造を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態における車両後部構造を示す図である。図1(a)は、車両のリアシートを省略した状態で車両後部を斜め前方から見た図である。図1(b)は、図1(a)の車両後部構造の一部を拡大して示す図である。図2は、図1(b)の車両後部構造の分解斜視図である。以下、各図に示す矢印X、Yは車両後側、車幅方向外側をそれぞれ示している。
車両後部構造100は、図1(a)に示すように、車両後部の車両床面を形成するリアフロアパネル102を備える。リアフロアパネル102は、シートバック104(図3(b)参照)を含む不図示のリアシートが載置されるリアフロアセンターパネル106と、リアフロアフロントパネル108と、リアフロアリアパネル110とを有する。リアフロアフロントパネル108は、リアフロアセンターパネル106の車両前側端106aから屈曲して車両下方に延びている。リアフロアリアパネル110は、リアフロアセンターパネル106の車両後側端106bから後側に連続していて、荷物112(図3(b))が積まれる荷室空間114に位置している。
本実施形態では、車両後部構造100として、シートバック104とその後側の荷室空間114との間に位置する構造について主に説明する。車両後部構造100は、図1(a)に示すように、第1クロスメンバ116と、第2クロスメンバ118と、固定用部材120、122とを備える。第1クロスメンバ116は、シートバック104の車両後側に位置し、リアフロアパネル102のリアフロアリアパネル110の上方で車幅方向に差し渡されている。第1クロスメンバ116は、図1(b)に示すように後方斜め上に傾斜していて、シートバック104と対面している(図3(b)参照)。第2クロスメンバ118は、リアフロアリアパネル110の下側に接合され車幅方向に延びている。
固定用部材120、122は、第1クロスメンバ116の端部116a、116bにそれぞれ接合され車体(縦部材124)に固定される。また、固定用部材120、122の板厚は、第1クロスメンバ116の板厚よりも厚くなっている。なお図1(a)では、車両左側に位置する固定用部材122に固定される縦部材は、図示を省略している。第1クロスメンバ116は、固定用部材120、122、縦部材124および第2クロスメンバ118とともに、図1(a)に示すように枠形状を成し、荷室空間114に積まれた荷物112の荷重を十分に支えることができる。以下では、車両右側に位置する固定用部材120および縦部材124について説明するが、車両左側に位置する固定用部材122および縦部材も、構成および機能は同様である。
固定用部材120は、図1(b)に示すように、接合部130と、第1プレート132と、第2プレート134とを有する。接合部130は、第1クロスメンバ116の端部116aに重なって接合されている。第1プレート132は、図2に示すように、接合部130の車幅方向外側端130aから屈曲して後方に延びている。第2プレート134は、第1プレート132の後端132aから屈曲して車幅方向外側に延びている。
第2プレート134は、図1(b)に示すようにボルト136a、136bなどが位置する固定箇所140にて、縦部材124に固定される。固定箇所140では、図2に示すように、縦部材124に通され車両前方に突出したボルト136a、136bに、第2プレート134を挟んでナット142a、142bを螺合させることで、第2プレート134を縦部材124に固定している。
縦部材124は、パーティションパネル144(図1(a)参照)を支持する部材の一つであって、例えばパーティションサイドフロントロアである。パーティションパネル144は、シートバック104の車両後側でリアフロアリアパネル110にほぼ平行に配置され、荷室空間114を区画している。パーティションパネル144は、縦部材124に加えパーティションサイドパネル146によっても支持されている。パーティションサイドパネル146は、シートバック104にほぼ平行に配置され上端にてパーティションパネル144に接合され下端にてホイールハウスインナーパネル148に車両前側で接合される。なおホイールハウスインナーパネル148は、後輪を収容するホイールハウスを形成するパネルである。
縦部材124は、パーティションサイドパネル146およびホイールハウスインナーパネル148に接合されていて、パーティションサイドパネル146の下方でホイールハウスインナーパネル148の車内側に位置している。なおパーティションサイドパネル146および縦部材124の車内側には、リアピラーインナーフロントリンフォース150が接合されている。また、リアピラーインナーフロントリンフォース150は、ホイールハウスインナーロアガゼット152によってリアフロアリアパネル110につながれている。
図3は、図2の車両後部構造100の一部を模式的に示す図である。図3(a)は、第1クロスメンバ116に接合された固定用部材120の形状を示す図である。図3(b)は、図3(a)の固定用部材120を縦部材124に固定した状態を、図3(a)の矢印Aの方向から見た様子を示す図である。なお図3(b)には、車両後部構造100に加え、荷室空間114に積まれた荷物112、および第1クロスメンバ116に対面するシートバック104も示している。
本実施形態では、図3(a)に鎖線で示す直線Bと第2プレート134の上辺154との第1交点Cから、第2プレート134の上辺154および第1プレート132の上辺156を通って接合部130に至るまでの経路を第1経路Laとしている。一方、直線Bと第2プレート134の下辺160との第2交点Eから、第2プレート134の下辺160および第1プレート132の下辺162を通って接合部130に至るまでの経路を第2経路Lbとしている。ただし第1経路および第2経路は、直線Dまで至らない接合部130の車幅方向外側端130aまでとしてもよい。なお直線Bは、第2プレート134が縦部材124に固定される固定箇所140を通る直線であって車両上下方向に沿っている。ここでの固定箇所140は、上下方向に並ぶ2つの固定点としての孔部158a、158bを含んでいる。これらの孔部158a、158bには、図3(b)に示すように、ボルト136a、136bが通されている。このボルト136a、136bにナット142a、142bを螺合させることで、第2プレート134は縦部材124に固定される。
本実施形態の重要な特徴は、第1経路Laの長さが第2経路Lbの長さと等しくなっていることである。ここで車両の後方衝突時に、荷室空間114の荷物112が図3(b)の矢印Fに示すように車両前側に移動すると、後方斜め上に傾斜した第1クロスメンバ116の上縁164に荷物112が最初に接触する。
このため、第1クロスメンバ116の上縁164に荷重が集中し、固定用部材120の接合部130に荷重が入力されるため、固定用部材120が変形する。すなわち固定用部材120の第1経路Laおよび第2経路Lbが、荷重を受けて伸びることとなる。しかし上述のように、第1経路Laの長さが第2経路Lbの長さと等しいため、変形に伴う固定用部材120の上部の伸びしろは、下部の伸びしろとほぼ等しくなる。
図4は、比較例の車両後部構造200を示す図である。図4(a)は、第1クロスメンバ202に接合された比較例の固定用部材204の形状を示す図である。図4(b)は、図4(a)の固定用部材204を縦部材124に固定した状態を、図4(a)の矢印Aの方向から見た様子を示す図である。
比較例の車両後部構造200は、図4(a)に示すように、第1経路Lcの長さが第2経路Ldの長さよりも短い点で、上記車両後部構造100と異なる。第1経路Lcは、図4(a)の鎖線で示す直線Gと第2プレート206の上辺208との第1交点Hから、第2プレート206の上辺208および第1プレート210の上辺212を通って接合部214に位置する直線Iに至るまでの経路である。また、直線Gは、第2プレート206が縦部材124に固定される固定箇所214を通る直線であって車両上下方向に沿っている。なお固定箇所214は、車両上下方向に並ぶ2つの固定点としての孔部216a、216bを含む。
第2経路Ldは、直線Gと第2プレート206の下辺218との第2交点Jから、第2プレート206の下辺218および第1プレート210の下辺220を通って接合部214に示した直線Iに至るまでの経路である。
比較例の固定用部材204では、第2プレート206の第1交点Hから第1プレート210の後端210aに至る上辺208の長さと、第2交点Jから第1プレート210の後端210aに至る下辺218との長さが同じであり、図4(a)に示すように長方形となっている。これに対して本実施形態の固定用部材120は、第2プレート134の上辺154が下辺160よりも長くなっていて、図3(a)に示すように逆台形となっている。なお固定用部材120、204のいずれも、第1プレート132、210の形状は台形となっている。
比較例の車両後部構造200では、後方衝突時に、荷物112が車両前側に移動し第1クロスメンバ202の上縁222に荷重が集中した際、固定用部材204が変形する。しかし、固定用部材204は、第1経路Lcの長さが第2経路Ldの長さよりも短いため、変形に伴う固定用部材204の上部の伸びしろは、下部の伸びしろよりも小さい。
このため、比較例の車両後部構造200では、後方衝突時に固定用部材204の上部が下部よりも先に伸びきってしまい、接合部214の上部にのみ入力荷重が集中し接合部214全域で入力荷重を分散できず、接合部214が剥がれやすい。
これに対して本実施形態では、固定用部材120が台形を成す第1プレート132と逆台形を成す第2プレート134とが隣接した形状を有し、このような形状により第1経路Laの長さと第2経路Lbの長さとを等しくしている。つまり、固定用部材120では、後方衝突時の変形に伴う伸びしろも上部と下部とでほぼ等しくなる。
したがって、車両後部構造100では、後方衝突時に固定用部材120の上部だけでなく下部も含めた接合部130全域で均等に入力荷重を分散させることができ、接合部130が外れることを防止できる。
また、第1クロスメンバ116の端部116a、116bに接合される固定用部材120、122が第1クロスメンバ116よりも板厚が厚いので、第1クロスメンバ116の重量を低減できる。さらに、図3(b)に示すように第2プレート134と第1クロスメンバ116とが非平行であるため、第1クロスメンバ116を後方斜め上に傾斜させて、シートバック104と対面させるように配置できる。
上記実施形態では、固定用部材120の第1経路Laの長さを第2経路Lbの長さと等しくしたが、これに限られず、第1経路Laの長さが第2経路Lbの長さよりも長くてもよい。一例として図3(a)に示すように、固定箇所140に含まれる上側の固定点としての孔部158aに代えて、下側の固定点としての孔部158bよりも車幅方向外側に位置する上側の固定点としての孔部158cを設けてよい。
このようにすれば、接合部130に荷重が入力され、固定用部材120が変形する場合、固定用部材120の上部の伸びしろは、下部の伸びしろより長くなる。したがって、接合部130への入力荷重をより分散させて衝撃を吸収し易くなり、第1クロスメンバ116と固定用部材120との接合部130がより剥がれ難くなる。また、固定用部材120の第1経路Laの長さが第2経路Lbの長さよりも長くなるため、第1プレート132および第2プレート134の形状の自由度が増し、シートバック104に対面するように第1クロスメンバ116をより配置し易くなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のシートバックとその後側の荷室空間との間に位置する車両後部構造に利用することができる。
100…車両後部構造、102…リアフロアパネル、104…シートバック、106…リアフロアセンターパネル、108…リアフロアフロントパネル、110…リアフロアリアパネル、112…荷物、114…荷室空間、116…第1クロスメンバ、118…第2クロスメンバ、120、122…固定用部材、124…縦部材、130…接合部、132…第1プレート、134…第2プレート、140…固定箇所、144…パーティションパネル、146…パーティションサイドパネル、148…ホイールハウスインナーパネル、150…リアピラーインナーフロントリンフォース、152…ホイールハウスインナーロアガゼット、154、156…上辺、158a、158b、158c…孔部、160、162…下辺、164…上縁、B…直線、C…第1交点、E…第2交点、La…第1経路、Lb…第2経路

Claims (4)

  1. 車両のシートバックとその後側の荷室空間との間に位置する車両後部構造において、
    当該車両後部構造は、
    車幅方向に差し渡され後方斜め上に傾斜した第1クロスメンバと、
    第1クロスメンバの両端部にそれぞれ接合され車体に固定される固定用部材とを備え、
    前記固定用部材は、
    第1クロスメンバの端部に重なって接合されている接合部と、
    前記接合部の車幅方向外側端から屈曲して後方に延びる第1プレートと、
    第1プレートの後端から屈曲して車幅方向外側に延び車体に固定される第2プレートとを有し、
    第2プレートと第1クロスメンバとは非平行であり、
    第2プレートが車体に固定されている固定箇所を通る車両上下方向に沿った直線と第2プレートの上辺との第1交点から第1プレートの上辺を通って前記接合部に至るまでの第1経路の長さは、前記直線と第2プレートの下辺との第2交点から第1プレートの下辺を通って前記接合部に至るまでの第2経路の長さ以上であることを特徴とする車両後部構造。
  2. 前記固定用部材の板厚は、第1クロスメンバの板厚よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
  3. 前記固定箇所は、上下方向に並ぶ複数の固定点を含み、
    上側の固定点は、下側の固定点よりも車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の車両後部構造。
  4. 当該車両後部構造は、
    前記固定箇所にて前記固定用部材とそれぞれ固定される2つの縦部材と、
    車両床面を形成するリアフロアパネルの下側に接合され車幅方向に延びる第2クロスメンバとをさらに備え、
    第1クロスメンバは、前記2つの縦部材および第2クロスメンバとともに枠形状を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両後部構造。
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