JPH1178984A - 後部車体構造 - Google Patents

後部車体構造

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JPH1178984A
JPH1178984A JP26498697A JP26498697A JPH1178984A JP H1178984 A JPH1178984 A JP H1178984A JP 26498697 A JP26498697 A JP 26498697A JP 26498697 A JP26498697 A JP 26498697A JP H1178984 A JPH1178984 A JP H1178984A
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JP
Japan
Prior art keywords
brace member
floor
edge flange
lower edge
body structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP26498697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Nagasaka
芳崇 長坂
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1178984A publication Critical patent/JPH1178984A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の乗員室とトランクルームを仕切るブレ
ース部材を改善して、ブレース部材のフロアとの結合部
の破断や結合部のはずれを防止すること。 【解決手段】 車両の乗員室CとトランクルームTとの
境界部に、上端41を左右のピラーP間に架設したアッ
パバック2にボルト締めするとともに、下端42をフロ
ア3にボルト締めしたブレース部材4を設けた後部車体
構造において、上記ブレース部材4はその下端を前方へ
断面ほぼL字形に折り曲げて下縁フランジ43を形成
し、該下縁フランジ43の前端部をフロア3の水平面に
ボルト締めして、トランクルーム内の重量荷物の移動に
よりブレース部材4が受ける荷重を、ブレース部材4の
下部が前方へ張り出すように変形することで吸収する構
造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の後部車体構
造、特に、乗員室とトランクルームとの境界部にブレー
ス部材を設けた後部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に示すように、車両の乗
員室CとトランクルームTとの境界部には一般に、タイ
ヤハウス1の上方位置で、左右のピラーP(図は一方の
みを示す)間に架けわたしたアッパバック2が設置して
ある。また、フロア3は通常、乗員室Cとトランクルー
ムTとの間に高低差のあるキックアップ状に形成してあ
る。そして、上記アッパバック2とフロア3間を架けわ
たすようにブレース部材4が設けてある。ブレース部材
4としては、図示のようにV字状ないしはクロス状とし
たダイアゴナルタイプのものがある。また、複数本を互
いに平行に上下方向に設けたものがある。ブレース部材
4の取付けは一般に、上端41を閉断面をなすアッパバ
ック2の前部縦面23にボルト締めし、下端42をフロ
ア3の傾斜縦面をなす段部31にボルト締めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トランクル
ームT内に積載した重量荷物が、車両の急制動時に、慣
性により前方に移動して上記ブレース部材4に衝突する
と、荷重Nはブレース部材4の上端41および下端42
のボルト締め結合部に作用する。荷物は特にブレース部
材4の下半部に衝突する場合が多く、ブレース部材4の
下端42とフロア3とのボルト結合部に応力が集中す
る。該結合部は一般にブラケット5により補強されてい
るが、ブレース部材4の下端42のボルト貫通孔に割れ
が生じ、貫通孔まわりで破断して、ブレース部材4とフ
ロア3との結合がはずれてしまうおそれがある。また、
破断しない程度の荷重でも、これがくり返し作用すると
ボルト貫通孔に小さい割れが生じ、次第に進行して破断
にいたるおそれがある。これを防ぐためには、ブレース
部材4の板厚を厚くしてそれ自体の剛性を強化しなけれ
ばならず、重量の増加とコスト高をきたす。
【0004】そこで本発明は、ブレース部材を改善し
て、荷物の衝突による入力荷重を緩和するエネルギー吸
収構造として、ブレース部材の破断や結合部のはずれを
防止することを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】車両の乗員室とトランク
ルームとの境界部に、上端を左右のピラー間に架設した
アッパバックにボルト締めするとともに、下端をフロア
にボルト締めしたブレース部材を設けた後部車体構造に
おいて、上記ブレース部材はその下端を前方へ断面ほぼ
L字形に折り曲げて下縁フランジを形成し、該下縁フラ
ンジの前端部をフロアの水平面にボルト締めする(請求
項1)。ブレース部材を上記構造としたので、ブレース
部材の上端のボルト締め点と下端のボルト締め点間の長
さは、両ボルト締め点を結ぶ直線距離よりも長いから、
ブレース部材はトランクルーム内の荷物による大荷重が
加えられてもブレース部材が前へ張り出すように変形
し、変形の過程でエネルギー吸収がなされるからブレー
ス部材のボルト貫通孔部分に作用する荷重が緩和され、
割れや破断が防止される。
【0006】上記ブレース部材の下縁フランジに、断面
ほぼL字形の金属板のブラケットを重ね合わせ、該ブラ
ケットと一体に上記下縁フランジをフロアにボルト締め
する(請求項2)。ブレース部材下端のボルト結合部の
強度が強化され、上述のエネルギー吸収作用と相まって
ボルト結合部の破断がより確実に防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。フロア3は、乗員室Cとトラ
ンクルームTとの境界部で、左右のタイヤハウス1の前
端位置に、乗員室C側から後方に斜め上方に立ち上がる
段部31を有し、乗員室CとトランクルームTとの間に
高低差を設けたキックアップ状に形成してある。
【0008】タイヤハウス1の中央部上方には、左右の
ピラーP(図は一方のみを示す)間に架けわたしたアッ
パバック2が設置してある。アッパバック2はアッパパ
ネル21とロアパネル22とからなる閉断面構造で、ア
ッパパネル21の後端は後方へ水平面をなして延出して
パッケージトレイ24を形成し、トランクルームTの前
部上方を覆っている。また、アッパパネル21の左右両
端は下方へ延出せしめてあり、その下縁がタイヤハウス
1の上面に結合せしめてある。なお、フロア3にはタイ
ヤハウス1の前方位置に図略のリヤシートが設置してあ
り、そのシートバックがブレース部材4およびアッパバ
ック2の前方を覆っている。
【0009】上記ブレース部材4は、ほぼV字形の金属
板で構成したダイアゴナルタイプのもので、周縁に沿っ
て断面凸形の補強ビード44が設けてある。また、各上
端41は若干幅広に形成してあり、各上端41の中央に
は上下方向に延びる断面凸形の補強ビード45が設けて
ある。そして、ブレース部材4の各上端41はそれぞ
れ、上記アッパバック2を構成するアッパパネル21の
前部縦面23の両側端付近に重ね合わせ、上記ビード4
5を挟み込む2個所の位置でボルト締め固定してある。
【0010】一方、ブレース部材4の下端には、これを
前方に向けて断面ほぼL字形に折り曲げた下縁フランジ
43が形成してある。下縁フランジ43の両側端には上
記補強ビード44か形成してあり、中央には前後方向に
延び、ブレース部材4本体に至る断面凸形の補強ビード
46が設けてある。また、下縁フランジ43の上面に
は、ブレース部材4と同厚ないしはそれよりも若干厚い
金属板を断面ほぼL字形に折り曲げて形成したブラケッ
ト5が一体に固着してある。ブラケット5は、その中央
に上記補強ビード46に対応するビード51が設けてあ
り、これらビード46,51を重ねて下縁フランジ43
およびブレース部材4本体の下端42に重ね合わせて溶
接してある。
【0011】ブレース部材4はやや後方へ傾斜する方向
でアッパバック2とフロア3との間に架けわたしてあ
り、その下縁フランジ43は、フロア3の段部31の直
後の水平面部、即ち、トランクルームT側の前端位置で
車幅方向中央に重ね合わせ、前端部の上記ビード46を
挟む2個所の位置で上記ブラケット5と一体にフロア3
にボルト締め固定してある。
【0012】上述の後部車体構造において、ブレース部
材4は下端をL字形に曲成してその前端をフロア3にボ
ルト締めしたから、ブレース部材4の各上端41のボル
ト締め点と下縁フランジ43のボルト締め点間の長さ
は、両ボルト締め点を結ぶ直線距離よりも長いから、車
両の急制動時に、図3に示すようにトランクルームT内
の重量荷物がブレース部材4に衝突して、ブレース部材
4に大荷重Nが入力したとき、ブレース部材4本体の下
部、その下端屈曲部、および下縁フランジ43の後端が
前へ張り出すように変形し、この変形により荷重のエネ
ルギーが吸収される。従って、下縁フランジ43のボル
ト結合部に作用する荷重が緩和され、下縁フランジ43
のボルト貫通孔の割れや破断、そして結合はずれを防止
することができる。ブレース部材4の上端41とアッパ
バック2との結合部においても、これに作用する荷重を
より小さくすることができる。
【0013】上述の実施の形態では、ブレース部材4の
下縁フランジ43とフロア3との結合部にブラケット5
を付設したが、下縁フランジ43のみをフロア3に結合
した場合でも、ブレース部材4のエネルギー吸収作用に
より、図4に示す従来構造よりも、後方からの荷重に対
するブレース部材4の下端の結合部の強度および耐久性
がはるかに向上する。
【0014】本発明は、複数本を互いに平行に上下方向
に設けたタイプのブレース部材に適用してもよく、ダイ
アゴナルタイプのブレース部材と同様な効果が得られ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ブレース部材自体に入
力荷重によって変形する余裕を持たせ、上記変形による
エネルギー吸収作用で荷重を緩和する構造としたので、
ブレース部材の結合部の破断や結合はずれを防ぐことが
できる。そして、ブレース部材の板厚を薄く設定でき、
重量およびコストの軽減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の後部車体構造の要部斜視図である。
【図2】本発明の後部車体構造の、図1のII−II線に沿
う位置での断面図である。
【図3】本発明の後部車体構造のブレース部材の入力荷
重に対する変形を示す断面図である。
【図4】従来の後部車体構造の要部斜視図である。
【図5】従来の後部車体構造の、図4のV−V線に沿う
位置での断面図である。
【符号の説明】
C 乗員室 P ピラー T トランクルーム 2 アッパバック 3 フロア 4 ブレース部材 43 下縁フランジ 5 ブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗員室とトランクルームとの境界
    部に、上端を左右のピラー間に架設したアッパバックに
    ボルト締めするとともに、下端をフロアにボルト締めし
    たブレース部材を設けた後部車体構造において、上記ブ
    レース部材はその下端を前方へ断面ほぼL字形に折り曲
    げて下縁フランジを形成し、該下縁フランジの前端部を
    フロアの水平面にボルト締めしたことを特徴とする後部
    車体構造。
  2. 【請求項2】 上記ブレース部材の下縁フランジに、断
    面ほぼL字形の金属板のブラケットを重ね合わせ、該ブ
    ラケットと一体に上記下縁フランジをフロアにボルト締
    めした請求項1記載の後部車体構造。
JP26498697A 1997-09-11 1997-09-11 後部車体構造 Pending JPH1178984A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6802558B2 (en) 2001-10-31 2004-10-12 Mazda Motor Corporation Rear body structure for vehicle body
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