JP2016052859A - 車両用バンパービーム - Google Patents

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剛志 中山
Tsuyoshi Nakayama
剛志 中山
彰 尾林
Akira Obayashi
彰 尾林
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    • B60R2019/1806Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing
    • B60R2019/1813Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal

Abstract

【課題】横向きハット断面形状を成す一対の外側部材および内側部材が重ね合わされて一体的に接合されている車両用バンパービームにおいて、所定の衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようにする。
【解決手段】外側部材20の一対の第1立て壁部26、28および内側部材22の一対の第2立て壁部46、48の傾斜角度が略同じで互いに略平行であるため、それ等の立て壁部26、28、46、48がV字状乃至はU字状に曲げられて座屈させられる際に、互いに平行な第1立て壁部26および第2立て壁部46、第1立て壁部28および第2立て壁部48が、それぞれ互いに同期或いは追従して変形させられるようになり、所定の衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。また、それ等の立て壁部26、28、46、48の傾斜角度は20°以下であるため、開き変形が防止されて座屈に基づく衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用バンパービームに係り、特に、車両上下方向の断面が横向きハット断面形状を成す一対の外側部材および内側部材が重ね合わされて一体的に接合されている車両用バンパービームの改良に関するものである。
(a) 車両上下方向に延びる第1突出壁部と、その第1突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第1立て壁部と、その第1立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第1フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット(鍔付き帽子)断面形状を成している外側部材と、(b) 車両上下方向に延びる第2突出壁部と、その第2突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第2立て壁部と、その第2立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第2フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット断面形状を成しているとともに、前記第2突出壁部の上下幅寸法が前記第1突出壁部よりも小さく、その第2突出壁部が前記一対の第1立て壁部の間に入り込んでその一対の第1立て壁部と前記一対の第2立て壁部との間にそれぞれ空間が形成されるように、前記外側部材の車両内方側に前記中心線が互いに一致するように配置され、前記第2フランジ部が前記第1フランジ部に密着するように重ね合わされて一体的に接合される内側部材と、を備え、(c) 車両の前端部または後端部に車両幅方向に沿って配設されて、その車両幅方向の両端部で支持される車両用バンパービームが知られている。特許文献1に記載の車両用バンパービームはその一例で、外側部材の一対の第1立て壁部と内側部材の一対の第2立て壁部との間に空間が形成されるため、剛性が高くなって優れた衝撃エネルギー吸収性能が得られる。
特表2008−504162号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用バンパービームは、内側部材の一対の第2立て壁部が、第2突出壁部から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するように傾斜している一方、外側部材の一対の第1立て壁部は、第1突出壁部から略直角に曲げられて中心線と平行に略水平に設けられている。このため、それ等の立て壁部がそれぞれ上下方向の外側へ突き出すようにV字状乃至はU字状に曲げられて座屈させられる際に、第1立て壁部および第2立て壁部の変形が互いに相違するとともに、相互に影響し合って不安定になり、衝撃エネルギー吸収性能がばらつく可能性があった。また、第2立て壁部の傾斜角度が大きくなると、その第2立て壁部および第1立て壁部が座屈することなく上下方向へ開き変形させられるようになり、衝撃エネルギー吸収性能が適切に得られなくなるという別の問題もあった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、横向きハット断面形状を成す一対の外側部材および内側部材が重ね合わされて一体的に接合されている車両用バンパービームにおいて、所定の衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、本発明は、(a) 車両上下方向に延びる第1突出壁部と、その第1突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第1立て壁部と、その第1立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第1フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット断面形状を成している外側部材と、(b) 車両上下方向に延びる第2突出壁部と、その第2突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第2立て壁部と、その第2立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第2フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット断面形状を成しているとともに、前記第2突出壁部の上下幅寸法が前記第1突出壁部よりも小さく、その第2突出壁部が前記一対の第1立て壁部の間に入り込んでその一対の第1立て壁部と前記一対の第2立て壁部との間にそれぞれ空間が形成されるように、前記外側部材の車両内方側に前記中心線が互いに一致するように配置され、前記第2フランジ部が前記第1フランジ部に密着するように重ね合わされて一体的に接合される内側部材と、を備え、(c) 車両の前端部または後端部に車両幅方向に沿って配設されて、その車両幅方向の両端部で支持される車両用バンパービームにおいて、(d) 前記内側部材の前記一対の第2立て壁部は、前記第2突出壁部から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するようにそれぞれ20°以下の傾斜角度で傾斜しているとともに、(e) 前記外側部材の前記一対の第1立て壁部は、前記第1突出壁部から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するように、前記第2立て壁部の傾斜角度と略同じ角度で傾斜していることを特徴とする。
なお、「略同じ角度」とは、スプリングバック等による形状誤差を考慮したもので、材質等によっても異なるが、第1立て壁部および第2立て壁部の傾斜角度の差が例えば2°〜3°程度以下であれば良い。
このような車両用バンパービームにおいては、外側部材の一対の第1立て壁部および内側部材の一対の第2立て壁部がそれぞれ上下方向へ拡開するように傾斜しているとともに、その傾斜角度が略同じで互いに略平行であるため、それ等の立て壁部がそれぞれ上下方向の外側へ突き出すようにV字状乃至はU字状に曲げられて座屈させられる際に、互いに略平行な第1立て壁部および第2立て壁部が互いに同期或いは追従して変形させられるようになる。すなわち、外側部材および内側部材の第1立て壁部および第2立て壁部が、常に略一定の変形態様で座屈変形させられるようになるのであり、これにより所定の衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。
また、上記第1立て壁部および第2立て壁部の傾斜角度は20°以下であるため、座屈することなく上下方向へ開き変形することが適切に防止され、座屈に基づく衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。また、第1立て壁部および第2立て壁部は、上下方向へ拡開するように傾斜していると、第1突出壁部および第2突出壁部に対する曲げ角度が鈍角になるため、内側部材および外側部材をプレスによって曲げ加工する際の成形性が向上する。
本発明の一実施例である車両用バンパービームを、バンパーおよびサイドメンバと共に示す図で、車両の上方から見た概略平面図である。 図1におけるII−II断面の拡大図である。 図2の上側半分を更に拡大して示した断面図である。 図3の傾斜角度θ1、θ2を変更して初期荷重およびエネルギー吸収量を調べた結果を説明する図である。 図1の車両用バンパービームの座屈変形を説明する概念図で、図2に対応する断面図である。 車両用バンパービームの開き変形を説明する概念図で、図5に対応する断面図である。
本発明の車両用バンパービームは、車両前側に配設されるものでも車両後側に配設されるものでも良く、何れか一方のみに適用するだけでも差し支えない。また、バンパービームの長手方向の形状、すなわち車両の上方から見た平面視の形状は、例えば中央部が車両の外方向(前側のバンパービームでは前方、後側のバンパービームでは後方)へ突き出すように滑らかに湾曲した形状とされるが、略直線状であっても良いし、両端部のみ車体側へ傾斜させたり湾曲させたりするなど、種々の態様が可能である。
外側部材および内側部材は、例えば車両用バンパービームの長手方向の全長に亘って、車両上下方向の断面が何れも横向きハット断面形状を成し、第1フランジ部および第2フランジ部が互いに密着するように重ね合わされて一体的に接合されるが、車体に固定される取付部よりも内側の中間部分を上記構成とするだけでも良いなど、必ずしも長手方向の全長に亘って上記構成である必要はない。第1突出壁部および第2突出壁部は、互いに密着するように接していることが望ましいが、両者の間に隙間を設けることも可能である。必要に応じて、それ等の第1突出壁部および第2突出壁部を溶接等で一体的に接合することもできる。第2フランジ部の上下幅寸法は、少なくとも第1フランジ部に達して一体的に接合できれば良いが、上端および下端がそれぞれ第1フランジ部の上端および下端に達するように第1フランジ部よりも大きくすることが望ましい。接合手段としては、抵抗溶接等の溶接が適当であるが、曲げカシメ等の他の手段で接合することもできる。
第1立て壁部および第2立て壁部は、それぞれ上下方向へ拡開するように傾斜しており、傾斜角度は0°よりも大きく且つ20°以下の範囲内で定められるが、プレス加工の成形性を確保する上で傾斜角度は3°以上が望ましい。また、衝撃エネルギーの吸収性能が損なわれる開き変形をより確実に防止する上で、傾斜角度は15°以下が望ましい。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法や寸法比、角度、形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1の車両用バンパービーム(以下、単にバンパービームともいう)10は、車両のフロント側に車両幅方向に沿って配設されるもので、車両への配設状態において上方から見た概略平面図であり、図の上方が車両前側である。このバンパービーム10は、図1の左右方向である車両幅方向に長い長手形状を成しており、両端部において一対の取付部12を介して車体のサイドメンバ14の前端に一体的に取り付けられて支持されるとともに、バンパービーム10の外側(車両前側)には合成樹脂製のバンパー16が配設される。
このバンパービーム10は、長手方向の全長に亘って略一定の断面形状を成している。図2は、図1におけるII−II矢視部分の拡大断面図で、略水平な中心線S1、S2に対して上下対称に構成されている。この図2から明らかなように、バンパービーム10は、一対の外側部材20および内側部材22を備えている。外側部材20は、車両上下方向に延びる第1突出壁部24と、第1突出壁部24の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第1立て壁部26、28と、第1立て壁部26、28の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第1フランジ部30、32とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線S1に対して対称的な横向きハット断面形状を成している。第1突出壁部24には、半円弧状に凹むように屈曲させられた一対のビード34、36が、上下方向に離間して長手方向すなわち車両幅方向に設けられている。この外側部材20は、金属板材にプレスによる曲げ加工等が施されることによって形成されたもので、第1突出壁部24と第1立て壁部26、28との角部、および第1立て壁部26、28と第1フランジ部30、32との角部には、それぞれ所定の半径の円弧が設けられている。
内側部材22は、車両上下方向に延びる第2突出壁部44と、第2突出壁部44の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第2立て壁部46、48と、第2立て壁部46、48の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第2フランジ部50、52とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線S2に対して対称的な横向きハット断面形状を成している。この内側部材22も、金属板材にプレスによる曲げ加工等が施されることによって形成されたもので、第2突出壁部44と第2立て壁部46、48との角部、および第2立て壁部46、48と第2フランジ部50、52との角部には、それぞれ所定の半径の円弧が設けられている。
上記内側部材22の第2突出壁部44の上下幅寸法は第1突出壁部24よりも小さく、その第2突出壁部44が一対の第1立て壁部26、28の間に入り込んでその一対の第1立て壁部26、28と一対の第2立て壁部46、48との間にそれぞれ空間54、56が形成されるように、内側部材22が外側部材20の車両内方側に中心線S1、S2が互いに略一致するように配置され、第2フランジ部50、52が第1フランジ部30、32にそれぞれ密着するように重ね合わされて抵抗溶接等により一体的に接合されている。外側部材20および内側部材22の第1突出壁部24、第2突出壁部44の突出寸法は略同じであるとともに、第2突出壁部44の上下幅寸法は一対のビード34、36間の間隔よりも小さく、第1フランジ部30、32と第2フランジ部50、52とが密着するように重ね合わされて一体的に接合されることにより、第2突出壁部44は第1突出壁部24の一対のビード34、36の間の部分の内壁面に密着するように接触させられる。また、一対の第2フランジ部50、52の上下幅寸法は、それぞれ第1フランジ部30の上端、第1フランジ部32の下端に達するように、それ等の第1フランジ部30、32の上下幅寸法よりも十分に長くされ、外側部材20および内側部材22の上下の両端部が略一致させられている。
ここで、上記外側部材20の一対の第1立て壁部26、28は、第1突出壁部24から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するように傾斜しているとともに、内側部材22の一対の第2立て壁部46、48も、第2突出壁部44から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するように傾斜している。図3は、図2の上側半分を更に拡大して示した断面図で、第1立て壁部26の傾斜角度θ1および第2立て壁部46の傾斜角度θ2は、互いに略等しいとともに、図6に示す開き変形を抑制して図5のように座屈変形させる上で20°以下とされ、15°以下が望ましい。一方、傾斜角度θ1、θ2が小さいと、プレスによる曲げ成形性が悪くなるため、傾斜角度θ1、θ2は0°よりも大きくされ、3°以上が望ましい。この結果、傾斜角度θ1、θ2は、3°〜15°の範囲内が望ましく、本実施例では約7°である。
図4は、上記傾斜角度θ1、θ2を0°〜45°の範囲で5°間隔で変更した計10種類の試験品を用意し、3点曲げモデルを用いてCAE(Computer Aided Engineering)によるFEM(有限要素法)解析により初期荷重およびエネルギー吸収量(EA量)を調べた結果である。初期荷重は、バンパービーム10が変形する際の変形抵抗による最大荷重で、エネルギー吸収量は、圧縮ストロークが100mm、125mm、150mmの3箇所の値である。この図4の結果から明らかなように、初期荷重については、傾斜角度θ1、θ2が0°の時に最も大きく、傾斜角度θ1、θ2が大きくなるに従って徐々に小さくなり、35°以上になると急速に低下する。エネルギー吸収量に関しては、何れの圧縮ストロークにおいても略同じ傾向で変化しており、傾斜角度θ1、θ2が20°以下では略一定で高いエネルギー吸収性能が得られるが、傾斜角度θ1、θ2が20°を超えると徐々に低下する。なお、傾斜角度θ1、θ2=5°、10°、15°、20°の4種類は本発明品で、その他は比較品である。
図5および図6は、バンパービーム10の変形態様を説明する概念図で、バンパービーム10に対して車両前側から垂直に先端が円弧形状(蒲鉾型)のインパクト片60を押圧した状態である。そして、傾斜角度θ1、θ2が20°以下の場合は、図5に示すように外側部材20および内側部材22の立て壁部26、28、46、48が、何れも上下方向の外側へ突き出すようにV字状乃至はU字状に曲げられる座屈変形になり、それ等の立て壁部26、28、46、48の変形抵抗によって衝突荷重が適切に受け止められて優れたエネルギー吸収性能が得られる。一方、傾斜角度θ1、θ2が30°以上になると、図6に示すように立て壁部26、28、46、48が折れ曲がることなく、矢印Aで示すように上下方向へ拡開させられるとともに、突出壁部24、44が中間位置で折り曲げられる開き変形になり、変形抵抗が小さくてエネルギー吸収性能が十分に得られなくなる。なお、傾斜角度θ1、θ2が25°の時には、立て壁部26、28、46、48が図6の矢印Aのように拡開しつつV字状乃至はU字状に曲げられて座屈する開き傾向の座屈変形になる。
一方、図3の半径R、すなわち内側部材22の第2立て壁部46、48と第2フランジ部50、52との角部の円弧の半径Rも、バンパービーム10の変形態様に影響する。すなわち、円弧の半径Rが大きくなると、傾斜角度θ2を大きくした場合と同様に開き変形し易くなる。このため、本実施例では、半径Rが第2立て壁部46、48の長さ寸法fの1/4以下に設定される。本実施例では長さ寸法f=40mmで、半径Rは10mm以下とされる。また、半径Rが小さいとプレスの曲げ成形性が悪くなるため、半径Rは2mm以上が適当で、2〜10mmの範囲内で定められ、本実施例では約7mmである。第2突出壁部44と第2立て壁部46、48との間の角部や、外側部材20の第1突出壁部24と第1立て壁部26、28との角部、第1立て壁部26、28と第1フランジ部30、32との角部の円弧についても、上記半径Rと略同じ大きさに定められる。
このような本実施例の車両用バンパービーム10においては、外側部材20の一対の第1立て壁部26、28および内側部材22の一対の第2立て壁部46、48がそれぞれ上下方向へ拡開するように傾斜しているとともに、その傾斜角度θ1、θ2が略同じで互いに略平行であるため、それ等の立て壁部26、28、46、48がそれぞれ上下方向の外側へ突き出すようにV字状乃至はU字状に曲げられて座屈させられる際に、互いに平行な第1立て壁部26および第2立て壁部46、第1立て壁部28および第2立て壁部48が、それぞれ互いに同期或いは追従して変形させられるようになる。すなわち、外側部材20および内側部材22の立て壁部26、28、46、48が、常に略一定の変形態様で座屈変形させられるようになるのであり、これにより所定の衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。
また、上記第1立て壁部26、28および第2立て壁部46、48が上下方向へ拡開する傾斜角度θ1、θ2は20°以下であるため、図6に示すように開き変形することが適切に防止され、座屈に基づく衝撃エネルギー吸収性能が安定して得られるようになる。また、このように第1立て壁部26、28および第2立て壁部46、48が上下方向へ拡開するように傾斜していると、第1突出壁部24および第2突出壁部44に対する曲げ角度が鈍角になるため、外側部材20および内側部材22をプレスによって曲げ加工する際の成形性が向上する。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用バンパービーム 20:外側部材 22:内側部材 24:第1突出壁部 26、28:第1立て壁部 30、32:第1フランジ部 44:第2突出壁部 46、48:第2立て壁部 50、52:第2フランジ部 54、56:空間 S1、S2:中心線 θ1、θ2:傾斜角度

Claims (1)

  1. 車両上下方向に延びる第1突出壁部と、該第1突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第1立て壁部と、該第1立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第1フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット断面形状を成している外側部材と、
    車両上下方向に延びる第2突出壁部と、該第2突出壁部の上下両端からそれぞれ車両内方側へ延びる一対の第2立て壁部と、該第2立て壁部の先端からそれぞれ車両上下方向の外方へ延びる一対の第2フランジ部とを有し、車両上下方向の断面が略水平な中心線に対して対称的な横向きハット断面形状を成しているとともに、前記第2突出壁部の上下幅寸法が前記第1突出壁部よりも小さく、該第2突出壁部が前記一対の第1立て壁部の間に入り込んで該一対の第1立て壁部と前記一対の第2立て壁部との間にそれぞれ空間が形成されるように、前記外側部材の車両内方側に前記中心線が互いに一致するように配置され、前記第2フランジ部が前記第1フランジ部に密着するように重ね合わされて一体的に接合される内側部材と、
    を備え、車両の前端部または後端部に車両幅方向に沿って配設されて、該車両幅方向の両端部で支持される車両用バンパービームにおいて、
    前記内側部材の前記一対の第2立て壁部は、前記第2突出壁部から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するようにそれぞれ20°以下の傾斜角度で傾斜しているとともに、
    前記外側部材の前記一対の第1立て壁部は、前記第1突出壁部から離間するに従って上下方向へ対称的に拡開するように、前記第2立て壁部の傾斜角度と略同じ角度で傾斜している
    ことを特徴とする車両用バンパービーム。
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