JP5046422B2 - 車両用衝突補強材 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、本実施形態のドアビームは、当該ビームの長手方向に延びる比較的長尺な本体部10を備えている。ドアビームの本体部10は、中央板部11、一対の腹板部12(「ウェブ」ともいう)及び一対のフランジ部13を具備し、その横断面形状は、中央板部11の内面側(後面側)に開口する開放断面形状をなしている。
図6に示す実施形態2のドアビーム本体部40は、上記実施形態1のドアビーム本体部10と基本的構成を同じくするものの、次の点で実施形態1と異なる。即ち、一対の腹板部12は、それらの後端部12b間の間隔W2が前記中央板部11の幅W1(即ち腹板部の前端部12a間の間隔W1)よりも狭くなるように前記中央板部11に対し非直角に設けられている。つまり、各腹板部12は、中央板部11に直交する直交線に対して鋭角θだけ内側に傾斜している。これに伴い、一対の第1折り畳み補強部20も、それぞれの折り返し端23が互いに接近する方向に(内向きに)傾斜形成されることで、腹板部前端部12aの外側面への接触配置状況を維持している。
図7(a)に示す実施形態3のドアビーム本体部50は、上記実施形態1のドアビーム本体部10と基本的構成を同じくするものの、次の点で実施形態1と異なる。即ち、各腹板部12には、その前端部12aと後端部12bとの間に段差部12c(「せぎり」ともいう)が設定されている。この段差部12cは、その前端部側が相対的に内側に窪み、後端部側が相対的に外側に張り出すような段差形状をなしている。そして、段差部12cの前端部側において腹板部の前端部12aに接触配置された第1折り畳み補強部20の外面と、当該腹板部の後端部12bの外面とがほぼ面一となっている。
図8(a)に示す比較例1は、特別な補強構造を持たない従来の開放断面タイプのドアビームである。比較例1のドアビームに対し上記三点曲げ試験を施した結果を図11のグラフに破線で示す。比較例1では三点曲げ試験の過程で、図8(b)に示すように両腹板部12の前端部12a付近に座屈が生じたのみならず、座屈の発生は比較的荷重が低い段階から観察された。このような局所的な座屈による断面崩れはドアビーム全体への荷重分散を阻害するため、比較例1の衝突エネルギー吸収性能は、実施形態1,2及び3の各場合よりも明らかに劣る。
図9(a)及び(b)に示す比較例2は、比較例1のドアビームに対して補強部材としてのパッチ61を追加したものである。即ち、鋼板を切断加工して中央板部11と同程度に長尺としたパッチ61が中央板部11の内面に溶接62により固着されている。溶接62はアーク溶接又はスポット溶接であって、パッチ61の各長辺に沿い所定間隔を隔てた複数箇所にそれぞれ施されている。パッチ61の各長辺に沿った連続溶接(例えばレーザー溶接)を採用しなかったのは、パッチ61の全長にわたって連続溶接を施すと、熱変形による反りがドアビームに生じるからである。
図11のグラフに示すように、本発明の実施形態によれば、荷重入力に伴い変位が次第に増大していった場合でも、衝突エネルギーの吸収性能が急に低下することがなく、衝突エネルギー吸収性能を安定的に維持することができる。
上記実施形態1〜3において、一対の第2折り畳み補強部30の折り返し端33が相互接触した接触点に溶接を施して両折り返し端33を連結してもよい。また、上記実施形態1〜3において、一対の第2折り畳み補強部30のそれぞれの折り返し端33を接触させないように構成してもよい。更に、上記実施形態1〜3において、第2折り畳み補強部30をなくし、第1折り畳み補強部20の内側連結端22に対し腹板部12の前端部12aを直接連結するように構成してもよい。なお、上記実施形態1〜3では、本発明をドアビームに具体化したが、バンパービーム等のその他の車両用衝突補強材に本発明を具体化してもよい。
Claims (5)
- 長手方向に延びる中央板部と、その中央板部の幅方向両端部にそれぞれ位置する一対の腹板部とを備えると共に、前記一対の腹板部の各々が衝突荷重(F)の入力方向に沿ってそれぞれ前後に位置する前端部と後端部とを有し、前記中央板部の内面側に開口する開放断面形状が付与された車両用衝突補強材であって、
前記中央板部の幅方向両端部と前記一対の腹板部の前端部とをそれぞれに連結する一対の第1折り畳み補強部を備えており、
前記一対の第1折り畳み補強部の各々は、前記中央板部の幅方向端部に連続する外側連結端、前記腹板部の前端部に対して直接又は間接的に連続する内側連結端、及び、これら外側及び内側連結端からほぼ等距離に位置する折り返し端を有すると共に、前記外側及び内側の両連結端が隣接するように前記折り返し端にて折り曲げ形成された二枚重ね構造の金属板部であり、
前記一対の第1折り畳み補強部は、それぞれに対応する前記腹板部の前端部の外面側に接触するように前記中央板部に対して折り曲げられている、ことを特徴とする車両用衝突補強材。 - 前記車両用衝突補強材は更に、前記一対の第1折り畳み補強部にそれぞれ連続する一対の第2折り畳み補強部を備えており、
前記一対の第2折り畳み補強部の各々は、前記第1折り畳み補強部の内側連結端に連続する外側連結端、前記腹板部の前端部に連続する内側連結端、及び、これら外側及び内側連結端からほぼ等距離に位置する折り返し端を有すると共に、前記外側及び内側の両連結端が隣接するように前記折り返し端にて折り曲げ形成された二枚重ね構造の金属板部であり、
前記一対の第2折り畳み補強部は、前記中央板部の内面側に接触するように前記第1折り畳み補強部に対して折り曲げられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用衝突補強材。 - 前記一対の第2折り畳み補強部のそれぞれの折り返し端が相互接触していることを特徴とする請求項2に記載の車両用衝突補強材。
- 前記車両用衝突補強材は更に、前記一対の腹板部の後端部にそれぞれ連結された一対のフランジ部を備えており、
前記一対の腹板部は、それらの後端部間の間隔(W2)が前記中央板部の幅(W1)よりも狭くなるように前記中央板部に対し非直角に設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用衝突補強材。 - 前記一対の腹板部の各々は、その前端部と後端部との間に段差部を有しており、
この段差部は、当該腹板部の前端部に接触配置された前記第1折り畳み補強部の外面と当該腹板部の後端部の外面とがほぼ面一となるように形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用衝突補強材。
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