以下に添付図面を参照して、この発明にかかる送金システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(送金システムのシステム構成)
図1は、この発明にかかる実施の形態の送金システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、サーバ110と、金融機関サーバ120と、現金払出装置130と、利用者の端末装置140と、を備えて構成されている。サーバ110や金融機関サーバ120は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2Bを参照)。
金融機関サーバ120は、金融機関に設けられ、通信ネットワーク101を介してサーバ110や現金払出装置130との通信をおこなう。金融機関サーバ120は、ネットバンキングなどの電子商取引の際に、通信ネットワーク101を介して利用者の端末装置140とも接続して通信をおこなうことができる。
現金払出装置130は、所定の入力操作に応じて金融機関サーバ120との通信をおこない、所定の現金の払い出しをおこなう。現金払出装置130は、たとえば、銀行などの金融機関やコンビニエンスストアなどの小売店の店内などに設置され、現金自動預け払い機と称されるATM(Automatic Teller Machine)によって実現することができる(図2Aを参照)。
現金払出装置130は、利用者などによる入力操作を受け付けるテンキーやタッチパネルなどの入力部131、および、当該タッチパネルが積層されたディスプレイ132などを備えている。また、現金払出装置130は、現金の払い出しをおこなう現金払出口133を備えている。また、現金払出装置130は、現金の払い出し時以外に現金払出口133を閉鎖し、現金の払い出し時に現金払出口133を開放する扉134を備えている。
また、現金払出装置130は、カメラ135を備えている。カメラ135は、入力部に対する所定の入力操作に応じて動作し、カメラ135の撮像範囲内に位置付けられた2次元コードなどを読み取る。カメラ135は、2次元コードを専用に読み取るものに限らず、たとえば、指紋認証などの生体認証に用いるカメラによって実現してもよい。現金払出装置130は、銀行などの金融機関が発行したキャッシュカードなどのカードの挿入を受け付けるカード挿入口を備えていてもよい。
送金システム100を利用する利用者の端末装置140は、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などの可搬性の良好な携帯型のコンピュータ装置によって実現することができる(図2Cを参照)。利用者の端末装置140には、送金システム100の管理者(たとえば、銀行などの金融機関)などが提供するサービスを享受するための所定のプログラム(以下、適宜「送金プログラム」という)がインストールされている。利用者の端末装置140は、通信ネットワーク101に接続されており、送金プログラムを実行することにより、サーバ110や金融機関サーバ120と通信することができる。
現金払出装置130や利用者の端末装置140は、現金払出装置130と利用者の端末装置140との通信を可能とする通信機能を備えていてもよい。具体的には、現金払出装置130と利用者の端末装置140とは、たとえば、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信によって通信することができる。
(現金払出装置130のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成する現金払出装置130のハードウエア構成について説明する。図2Aは、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成する現金払出装置130のハードウエア構成を示す説明図である。
図2Aにおいて、現金払出装置130は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、入力部131と、ディスプレイ132と、タッチパネル215と、ネットワークI/F(インターフェイス)216と、プリンタ217と、カードリーダライタ218と、カメラ135と、を備えている。現金払出装置130が備える各部211〜213、215〜218、131、132、135は、バス210によってそれぞれ接続されている。また、現金払出装置130は、各種のデータを記憶するHD(ハードディスク)や当該HDに対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)などを備えていてもよい。
CPU211は、現金払出装置130全体の制御をつかさどり、RAM213をワークエリアとしながらROM212に記憶された各種プログラムを実行する。ディスプレイ132は、たとえば、送金システムの利用にかかる各種の表示画面を表示する。ディスプレイ132は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力部131は、操作された位置に応じた信号を出力する。具体的に、入力部131のうち、テンキーは、操作されたキーに応じた信号を出力し、ディスプレイ132に積層されたタッチパネル215は、操作された位置に応じた座標信号を出力する。CPU211は、たとえば、ディスプレイ132における表示内容と入力部131のうちのタッチパネルから出力された座標信号とに基づいて、ディスプレイ132における表示内容を切り替える。
ネットワークI/F216は、通信ネットワーク101を介して、サーバ110を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。ネットワークI/F216は、たとえば、現金の払い出しに際して、サーバ110を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなう。
プリンタ217は、タッチパネル215に対する入力操作に応じて現金払出装置130がおこなった各種の現金出納サービスの結果を記録媒体に印刷出力する。具体的には、プリンタ217は、たとえば、入力部131に対して預貯金口座から現金を引き出す入力操作がおこなわれた場合に、預貯金残高や取引明細などを印刷し、印刷された記録媒体を所定の排出口から排出する。
記録媒体は、所定幅の長尺状のロール紙を用いることができる。このようなロール紙を用いる場合、プリンタ217はロール紙を所定の位置で切断するためのカッタ機構を備えている。プリンタ217は、たとえばレーザプリンタ、インクジェットプリンタ、インクリボンプリンタなど、公知の各種の印刷方法によって印刷をおこなうプリンタによって実現することができる。
カードリーダライタ218は、カードが備える記憶媒体に記憶されたカード情報を読み取り、読み取った情報を含む信号をCPU211に出力する。カード情報は、たとえば、カードの識別情報、当該カードの所有者(利用者)の口座番号、暗証番号、預貯金口座を開設した支店名などの情報を含んでいる。
たとえば、この発明にかかる実施の形態のカードを、プラスチック製の板形状をなす基体にICチップを搭載したICチップ内蔵カードによって実現する場合、カードリーダライタ218は、たとえば、カードが記憶媒体として備えるICチップに接続される接続端子を備え、当該接続端子を介してICチップに記憶されたカード情報を読み取る。カードリーダライタ218が非接触式ICカードタイプのカードを読み取り対象とする場合は、さらに、カードと通信をおこなう通信部を備えていてもよい。
あるいは、たとえば、この発明にかかる実施の形態のカードを、基体に磁気製の帯を設けた磁気ストライプカードによって実現する場合、カードリーダライタ218は、たとえば、カードが記憶媒体として備える磁気帯に記憶されたカード情報を読み取る磁気ヘッドを備え、当該磁気ヘッドの読取位置を磁気タイプのカードが通過する際に、カードの磁気帯に記憶されたカード情報を読み取る。現金払出装置130は、カードリーダライタ218に代えて、カード情報の読み取りのみをおこなうカードリーダを備えていてもよい。
カメラ135は、レンズ、絞り、シャッター、受光素子(撮像素子)、画像処理専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備える。受光素子(撮像素子)は、たとえば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどによって実現することができる。
カメラ135は、CPU211によって駆動制御され、レンズ、絞り、シャッターを介して受光素子(撮像素子)に入射した光を受光素子(撮像素子)において光電変換し、アナログ値の画像情報を生成する。カメラ135は、アナログ値の画像情報を増幅するアンプを備えていてもよい。カメラ135は、画像処理専用のASICによって、アナログ値の画像情報をA/D変換してデジタル値の画像情報を生成する。CPU211は、カメラ135が生成したデジタル値の画像情報を、ROM212あるいはHD(図示を省略する)などの記録媒体に記憶する。
カメラ135は、さらに、たとえば、画像処理専用のASICによる画像処理の演算に用いるDRAMなどの一時的な記録媒体や、画像処理専用のASICによって生成したデジタル値の画像情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記録媒体を備えていてもよい。画像処理の演算は、画像処理専用のASICに代えて、CPU211によっておこなってもよい。
1台の現金払出装置130が備えるカメラ135は、1つに限るものではない。現金払出装置130は、2次元コードを読み取るカメラ135の他に、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者の撮像を目的とするカメラ135を別に備えていてもよい。この場合、利用者の撮像を目的とするカメラ135は、少なくとも、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者が位置すると想定される範囲を撮像範囲として設ける。利用者の撮像を目的とするカメラ135の撮像範囲は、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者の上半身、より具体的には当該利用者の顔を撮像可能な範囲を包含していればよく、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者の全身を包含しなくてもよい。
現金払出装置130は、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者を、正面から撮像するように設けられていることが好ましい。現金払出装置130において、利用者の撮像を目的とするカメラ135は、現金払出装置130に対する入力操作をおこなう利用者を、正面に加えて、側方から撮像できるように、複数台設けられていてもよい。利用者の撮像を目的とするカメラ135によって2次元コードを読み取ってもよい。
(サーバ110のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成するサーバ110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2Bは、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成するサーバ110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2Bにおいて、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成するサーバ110を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、HDD224と、HD225と、ネットワークI/F226と、を備えている。また、コンピュータ装置が備える各部221〜226は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、コンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM222は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM223は、CPU221のワークエリアとして使用される。HDD224は、CPU221の制御にしたがってHD225に対するデータのリード/ライトを制御する。HD225は、HDD224の制御で書き込まれたデータを記憶する。サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるHD225には、利用者データベース(図3を参照)などの各種のデータベースが格納されている。
ネットワークI/F226は、通信ネットワーク101を介して現金払出装置130に接続されている。また、ネットワークI/F226は、通信ネットワーク101を介して利用者の端末装置140に接続されている。ネットワークI/F226は、通信ネットワーク101と内部とのインターフェイスをつかさどり、コンピュータ装置におけるデータの入出力を制御する。
(金融機関サーバ120のハードウエア構成)
金融機関サーバ120は、上記のサーバ110のハードウエア構成と同様のコンピュータ装置によって実現することができる。金融機関サーバ120のハードウエア構成は、上記のサーバ110のハードウエア構成と同様であるため、説明を省略する。
(利用者の端末装置140のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システム100における利用者の端末装置140のハードウエア構成について説明する。図2Cは、この発明にかかる実施の形態の送金システム100における利用者の端末装置140を実現するスマートフォンのハードウエア構成を示すブロック図である。
図2Cにおいて、この発明にかかる実施の形態の送金システム100における利用者の端末装置140を実現するスマートフォンは、CPU231と、ROM232と、RAM233と、ネットワークI/F234と、ディスプレイ235と、操作部236と、マイク237と、スピーカー238と、カメラ239と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成する利用者の端末装置140を実現するスマートフォンが備える各構成部231〜239は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM232は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM233は、CPU231のワークエリアとして使用される。ネットワークI/F234は、通信ネットワーク101を介して、当該通信ネットワーク101に接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、ネットワークI/F234は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ235は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ235は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
操作部236は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部236は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部236は、当該操作部236に対する入力操作に応じた信号を出力する。操作部236をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ235の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。
マイク237は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカー238は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ239は、操作部236の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM233などに記憶される。ネットワークI/F234は、通信ネットワーク101に接続され、当該通信ネットワーク101と利用者の端末装置140を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
(データベース)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システム100におけるデータベースについて説明する。この発明にかかる実施の形態の送金システム100においては、送金サービスの提供に際して、サーバ110のデータベースや金融機関サーバ120のデータベースなどを参照する。
サーバ110のデータベースは、たとえば、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成するサーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるHD225に格納することができる。金融機関のデータベースは、たとえば、この発明にかかる実施の形態の送金システム100を構成する金融機関サーバ120を実現するコンピュータ装置が備えるHD225に格納することができる。
図3は、サーバ110のデータベース310の一例を示す説明図である。図3において、サーバ110のデータベース310は、利用者IDごとに、利用者に関する情報と送金に関する情報とを関連付けて記憶する。利用者IDは、利用者ごとに固有の情報であって、送金システムを利用する利用者を識別することができる。利用者IDは、たとえば、送金システム100の管理者によって設定することができる。
利用者に関する情報は、たとえば、利用者の口座を識別する口座番号、利用者氏名、利用者の連絡先、パスワード、利用条件、利用状況を示す情報を含む。利用者の連絡先は、利用者IDによって識別される利用者に対して、当該利用者による送金システム100の利用状況を通知する通知先を特定可能な情報であって、たとえば、利用者の端末装置に割り当てられた電子メールアドレスによって示される。パスワードは、口座番号によって識別される口座に対する入出金のために、口座の開設時などに利用者によって設定される。パスワードは、たとえば、サーバ110から金融機関サーバ120に対して、口座番号によって識別される口座の残高の更新要求を出力する際に、当該残高の更新の可否を判断する際に用いられる。
利用条件は、送金者が特定した金額の現金への換金(すなわち、本送金システム100の利用)を許可する条件を特定する。利用条件は、たとえば、換金が可能な期間(換金期間)を示す。換金期間は、たとえば、「2014年6月30日」などのように、日付を特定することによって特定することができる。また、換金期間は、たとえば、「2014年6月30日10:00〜2014年7月4日19:00」などのように、開始日時と終了日時を特定することによって特定してもよい。
また、換金期間は、たとえば、「毎週金曜日の19:00〜19:30」などのように、曜日や時間帯を特定することによって特定することができる。また、換金期間は、たとえば、「毎週月〜金曜日」などのように、複数の曜日を特定することによって特定することができる。また、換金期間は、たとえば、「毎週月〜金曜日の11:50〜13:00」などのように、複数の曜日や時間帯を組み合わせて特定してもよい。
また、利用条件は、たとえば、換金が可能な場所(換金場所)を特定してもよい。換金場所は、たとえば、「品川区内」などのように任意の範囲を特定することによって特定することができる。また、換金場所は、たとえば、「コンビニエンスストア×× 大崎駅前店」、「○○銀行 梅田駅前支店」などのように任意の店舗を特定することによって特定することができる。
また、利用条件は、たとえば、換金を許可するか否かの判断に用いる認証用情報を含んでいてもよい。認証用情報は、たとえば、数字やアルファベットなどを任意の桁数組み合わせたテキストデータによって実現することができ、具体的には、たとえば、口座番号によって識別される口座に対する入出金に際して用いるパスワードによって実現することができる。
また、利用条件は、たとえば、換金を許可する回数を特定してもよい。具体的には、たとえば、「10回」を換金を許可する回数とする場合、データベース310が記憶する利用条件としての回数は、換金を許可するごとに1ずつ減算される。あるいは、データベース310においては、たとえば、「10回」を換金を許可する回数とする場合、換金を許可するごとに換金回数を1ずつ加算して記憶し、加算した回数が、利用条件として設定されている回数に達した場合に、以降の換金を許可しないようにしてもよい。
利用状況は、送金者によって設定された送金額の現金への換金がおこなわれたか否かを示す。具体的には、利用状況は、たとえば、換金がおこなわれたか否かに応じてフラグを設定することによって示すことができる。利用条件として換金を許可する回数を設定する場合、利用状況は、換金を許可した回数を記憶してもよい。
送金に関する情報は、出力先および送金額を示す情報を含む。出力先は、送金額を示す情報によって特定される金額の現金の払い出しに用いるコード情報の出力先を指定する。出力先は、たとえば、現金の払い出しを受ける利用者(換金者)の端末装置に割り当てられた電子メールアドレスによって指定することができる。
あるいは、出力先は、現金の払い出しに用いるコード情報に基づく2次元コードをプリント出力するプリンタ(図1を参照)であってもよい。この場合、出力先を示す情報は、プリンタが特定されていれば当該プリンタに割り当てられたIPアドレスであってもよく、赤外線通信機能を備えた任意のプリンタであれば当該プリンタの装置発見手順(Device Discovery)を実行するアプリケーションの実行指示であってもよい。送金額は、送金者となる利用者の口座から支払われる金額であって、送金者となる利用者が任意に設定することができる。送金額、出力先は、利用条件ごとに設定することができる。
サーバ110のデータベース310において、口座番号、利用者氏名、利用者の連絡先、パスワードに関する情報は、たとえば、送金システム100が提供するサービスへの加入時など、送金システム100の利用に先立って適宜設定される。サーバ110のデータベース310において、利用条件、送金額、出力先に関する情報は、送金者となる利用者が、適宜設定することができる。サーバ110のデータベース310において、データベースにおける各種の情報の設定は、たとえば、所定のWEBサイトを介して、各利用者におこなわせることができる。
(金融機関サーバ120のデータベース)
金融機関サーバ120のデータベースは、利用者の口座を識別する口座番号ごとに残高を関連付けて記憶する。また、金融機関サーバ120のデータベースは、口座番号によって識別される口座に対する入出金に際して、当該口座へアクセスするためのパスワードを記憶する。また、金融機関サーバ120のデータベースは、口座番号によって識別される口座における入出金履歴を記憶する。金融機関サーバ120のデータベースについては、図示を省略する。
(サーバ110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成するサーバ110の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成するサーバ110の機能的構成を示すブロック図である。図4において、サーバ110の各機能は、送金情報受付部401と、記憶部402と、コード情報生成部403と、コード情報送信部404と、コード情報取得部405と、判断部406と、更新要求生成部407と、更新要求出力部408と、更新応答受信部409と、払出制御部410と、によって実現することができる。
送金情報受付部401は、送金者、送金額および利用条件に関する第1の情報と、当該第1の情報の出力先の端末装置を指定する第2の情報とを含む送金情報を受け付ける。送金者は、送金情報の出力元となる端末装置の利用者であって、送金者に関する情報は、当該送金者となる利用者を特定可能な情報(たとえば利用者ID)によって実現することができる。送金情報受付部401は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221やネットワークI/F226などによって実現することができる。
金額に関する情報は、送金者から換金者への送金額を特定する。送金額は、送金者が任意の額を特定することができる。あるいは、送金額は、あらかじめ設定された複数段階の金額の中から、送金者が一の金額を選択することによって特定してもよい。この場合、たとえば、送金システムの管理者などが、通信ネットワーク101上に所定のWEBサイトを開設しておき、送金者に、当該送金者の端末装置を介して当該WEBサイトにアクセスさせる。そして、当該アクセスに応じて、送金者の端末装置を実現する携帯型電話機やタブレット端末が備えるディスプレイに複数段階の金額を表示し、所定のWEBサイトに表示された複数段階の金額の中から、送信者によって一の金額を指定させるようにしてもよい。
利用条件に関する情報は、換金期間および換金場所のうち、いずれか一方に関する情報を含んでいればよく、両方を含んでいてもよい。また、利用条件に関する情報は、換金期間、換金場所、認証用情報のすべてを含んでいてもよい。
第2の情報は、第1の情報の出力先の端末装置を指定する情報であればよく、たとえば、携帯型電話機やタブレット端末によって出力先の端末装置を実現する場合、当該出力先の端末装置に割り当てられた電子メールアドレスによって実現することができる。出力先の端末装置は、たとえば、赤外線通信機能を備えたプリンタによって実現してもよい。この場合、装置発見手順(Device Discovery)を実行するアプリケーションによって第2の情報を実現することができる。
記憶部402は、データベースを備える。記憶部402は、送金情報受付部401が送金情報を受け付けた場合に、受け付けた送金情報に含まれる第1の情報や第2の情報を記憶する。記憶部402は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221、ROM222、RAM223、HDD224、HD225などによって実現することができる。
コード情報生成部403は、送金情報受付部401が受け付けた送金情報に含まれる第1の情報に基づいて、送金者、送金額および利用条件を特定するコード情報を生成する。コード情報は、当該コード情報を受信した端末装置140において表示させる2次元コードを示す画像情報によって実現することができる。また、コード情報は、たとえば、コード情報を受信した端末装置において、当該コード情報に基づく2次元コードを表示させるプログラムであってもよい。コード情報生成部403は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221、ROM222、RAM223、HDD224、HD225などによって実現することができる。
コード情報送信部404は、コード情報生成部403が生成したコード情報を、送金情報受付部401が受け付けた送金情報に含まれる第2の情報によって指定される出力先の端末装置に送信する。コード情報送信部404は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221やネットワークI/F226などによって実現することができる。
コード情報を受信した出力先の端末装置は、受信したコード情報を所定の記憶領域に記憶する。また、コード情報を受信した出力先の端末装置は、所定の入力操作を受け付けた場合、記憶領域に記憶されたコード情報を読み出し、読み出したコード情報を出力する。出力先の端末装置は、たとえば、上記のスマートフォンなどによって実現することができる。このとき、コード情報は、たとえば、出力先の端末装置を実現する携帯型電話機やタブレット端末が備えるディスプレイ235に、読み出したコード情報に基づく画像を表示することによって、コード情報を出力することができる。
コード情報に基づく画像は、たとえば、QRコード(登録商標)などの2次元コードによって実現することができる。あるいは、コード情報に基づく画像は、2次元コードに加えて、あるいは2次元コードに代えて、任意の画像であってもよい。任意の画像は、たとえば、出力先の端末装置が記憶している画像の中から、当該出力先の端末装置の利用者によって指定された画像によって実現することができる。
あるいは、任意の画像は、出力先の端末装置において所定の入力操作をおこなうことによってアクセスした、通信ネットワーク101上に開設された所定のWEBサイトに表示された画像の中から、当該出力先の端末装置の利用者によって指定された画像によって実現してもよい。この場合、WEBサイトは、たとえば、送金システムの管理者などによって開設することができる。また、この場合、サーバは、WEBサイトを介して指定された画像と、当該画像を指定した出力先の端末装置の識別情報とを関連付けて記憶してもよい。
コード情報取得部405は、コード情報を受信した出力先の端末装置140が出力したコード情報を取得する。コード情報取得部405は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221やネットワークI/F226などによって実現することができる。この場合、コード情報取得部405は、たとえば、出力先の端末装置を実現する携帯型電話機やタブレット端末が備えるディスプレイに表示された2次元コードを、現金払出装置130が備えるカメラ135によって読み取ることによって、出力先の端末装置が出力したコード情報を取得する。
判断部406は、コード情報取得部405が取得したコード情報に基づいて、当該コード情報によって特定される利用条件に基づいて、換金を許可するか否かを判断する。利用条件として換金期間が指定されている場合、判断部406は、コード情報取得部405がコード情報を取得した日時が、取得したコード情報によって特定される換金期間内に含まれるか否かを判断する。この場合、判断部406は、たとえば、コード情報取得部405がコード情報を取得した日時が、取得したコード情報によって特定される換金期間内に含まれる場合に、換金を許可すると判断する。
利用条件として換金場所が指定されている場合、判断部406は、コード情報を取得した現金払出装置130の設置場所が、当該換金場所に該当するか否かを判断してもよい。この場合、判断部406は、たとえば、コード情報を取得した現金払出装置130の設置場所が、取得したコード情報によって特定される換金場所に該当する場合に、換金を許可すると判断する。
利用条件として換金期間および換金場所が指定されている場合、判断部406は、コード情報取得部405がコード情報を取得した日時に基づいて換金を許可するか否かを判断し、かつ、コード情報を取得した現金払出装置130の設置場所に基づいて換金を許可するか否かを判断してもよい。
コード情報取得部405が取得したコード情報に、換金を許可するか否かの判断に用いる認証用情報が利用条件として含まれる場合、判断部406は、現金払出装置130が備えるディスプレイ132に認証用情報の入力を要求するメッセージを表示し、当該表示に応じて入力された認証用情報に基づいて認証処理をおこなうことによって、換金を許可するか否かを判断してもよい。この場合、判断部406は、たとえば、入力された認証用情報と取得したコード情報に含まれる認証用情報とを比較し、これらが一致する場合に、換金を許可すると判断する。判断部406は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221、ROM222、RAM223、HDD224、HD225などによって実現することができる。
更新要求生成部407は、判断部406が許可すると判断した場合、更新要求を生成する。更新要求は、コード情報取得部405が取得したコード情報が指定する金額に基づいて生成され、金融機関サーバ120に対して該当する口座の残高の更新を要求する情報によって実現することができる。更新要求生成部407は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221、ROM222、RAM223、HDD224、HD225などによって実現することができる。
更新要求出力部408は、金融機関サーバ120に対して、更新要求生成部407が生成した更新要求を出力する。更新要求出力部408は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221やネットワークI/F226などによって実現することができる。
金融機関サーバ120は、サーバから送信された更新要求を受信すると、受信した更新要求に基づいて、送金者を特定し、送金者の口座の残高から送金額を減額するようにデータベースを更新する。そして、サーバから送信された更新要求に応じて、当該更新要求にしたがってデータベースを更新したことを示す更新応答を生成する。その後、生成した更新応答を、更新要求の送信元となるサーバに送信する。
更新応答受信部409は、更新要求出力部408が出力した更新要求に応じて金融機関サーバ120から送信された更新応答を受信する。更新応答受信部409は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221やネットワークI/F226などによって実現することができる。
払出制御部410は、更新要求出力部408が送信した更新要求に応じて金融機関サーバ120から出力された更新応答を更新応答受信部409が受信した場合、現金払出装置130から、取得したコード情報が指定する金額の現金を払い出す。払出制御部410は、判断部406が許可すると判断した場合、当該判断にかかるコード情報を取得した現金払出装置130に対して、取得したコード情報によって特定される金額の現金を払い出させる払出指示を出力する。これにより、コード情報が指定する金額の現金を払い出すことができる。払出制御部410は、たとえば、サーバ110を実現するコンピュータ装置が備えるCPU221、ROM222、RAM223、HDD224、HD225、ネットワークI/F226などによって実現することができる。
(送金システムの処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成する各部の処理手順について説明する。
(利用者(送金者)の端末装置の処理手順)
図5Aおよび図5Bは、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成する利用者(送金者)の端末装置140の処理手順を示すフローチャートである。図5Aのフローチャートに示した処理は、送金者として送金システムを利用する利用者の端末装置140において、当該利用者が送金をおこなう場合におこなわれる。図5Bのフローチャートに示した処理は、送金をおこなう利用者の端末装置140において、送金システムの機能を実現する所定のアプリケーション(送金プログラム)が起動されている場合におこなわれる。
図5Aのフローチャートにおいて、まず、送金情報の入力操作を受け付けるまで待機する(ステップS501:No)。ステップS501においては、たとえば、送金情報の入力画面(図示を省略する)を表示する入力操作を受け付けるまで待機する。送金情報の入力画面は、たとえば、送金者となる利用者が、所定の認証をおこなった場合に、当該利用者の端末装置140を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示することができる。
送金情報の入力画面は、たとえば、送金額や利用条件を入力する入力欄や、入力内容を確定する操作キーや、処理を中断/終了する終了キーなどを表示する。利用者は、送金情報の入力画面の表示内容にしたがって情報の入力をおこない、入力内容が確定した場合に、入力内容を確定する操作キーを操作する。また、利用者は、送金情報の入力画面の表示内容にしたがって情報の入力をおこない、入力内容が確定する前に処理を中断する場合は終了キーを操作する。
ステップS501において、送金情報の入力操作を受け付けた場合(ステップS501:Yes)、送金情報の送信操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502においては、送金情報の入力画面の表示中に、入力内容を確定する操作キーの操作を受け付けたか否かを判断する。
ステップS502において、送金情報の送信操作を受け付けた場合(ステップS502:Yes)、送金情報の入力画面の表示内容にしたがって入力された情報に基づいて送金情報を生成し(ステップS503)、サーバ110に対して、ステップS503において生成した送金情報を送信して(ステップS504)、一連の処理を終了する。
ステップS502において、送金情報の送信操作を受け付けていない場合(ステップS502:No)、終了操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS505)。ステップS505においては、送金情報の入力画面の表示中に、処理を中断/終了する終了キーの操作を受け付けたか否かを判断する。
ステップS505において、終了操作を受け付けていない場合(ステップS505:No)、ステップS501へ戻る。一方、ステップS505において、終了操作を受け付けた場合(ステップS505:Yes)、一連の処理を終了する。
図5Bのフローチャートにおいて、まず、払い出し通知を受信するまで待機する(ステップS511:No)。ステップS511において、払い出し通知を受信した場合(ステップS511:Yes)、データベースに、ステップS511:Yesにおいて受信した払い出し通知を記憶する(ステップS512)。
利用者の端末装置においては、ステップS512において払い出し通知を記憶した場合、一般的な電子メールを受信したときと同様に、払い出し通知を受信したことを案内するマークなどを、利用者の端末装置を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示してもよい。利用者は、一般的な電子メールを表示させる操作と同様の出力操作をおこなうことにより、記憶した払い出し通知を、ディスプレイ235に表示させることができる。
つぎに、記憶した払い出し通知の出力操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS513)。ステップS513において、記憶した払い出し通知の出力操作を受け付けていない場合(ステップS513:No)、ステップS511へ戻る。一方、ステップS513において、記憶した払い出し通知の出力操作を受け付けた場合(ステップS513:Yes)、当該払い出し通知を出力する(ステップS514)。ステップS514においては、たとえばステップS512において記憶した払い出し通知を、ディスプレイ235に表示させることにより、当該払い出し通知を出力することができる。
その後、送金プログラムを終了させる終了操作を受け付けたか否かを判断し(ステップS515)、終了操作を受け付けた場合(ステップS515:Yes)、一連の処理を終了する。一方、ステップS515において、終了操作を受け付けていない場合(ステップS515:No)、当該終了操作とは別の操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS516)。ステップS516において、別の操作を受け付けた場合(ステップS516:Yes)、当該別の操作に応じた別の処理をおこなう。一方、ステップS516において、別の操作を受け付けていない場合(ステップS516:No)、ステップS515へ移行する。
(サーバ110の処理手順)
図6Aおよび図6Bは、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成するサーバ110の処理手順を示すフローチャートである。図6Aのフローチャートにおいて、まず、図5AのステップS504において送信された、送金情報を受信するまで待機する(ステップS601:No)。ステップS601において、送金情報を受信した場合(ステップS601:Yes)、受信した送金情報に基づいて、当該送金情報に含まれる第1の情報をデータベースに記憶する(ステップS602)。ステップS602においては、受信した送金情報に含まれる第2の情報を、関連付けて記憶してもよい。
つぎに、ステップS601:Yesにおいて受信した送金情報に基づいて、コード情報を生成する(ステップS603)。ステップS603においては、上記のように、たとえば、QRコードなどの2次元コードをコード情報として生成する。その後、ステップS603において生成したコード情報を、ステップS601:Yesにおいて受信した送金情報に含まれる第2の情報に基づいて特定される、出力先の端末装置140すなわち換金者の端末装置140に送信して(ステップS604)、一連の処理を終了する。
ステップS604の処理において送信したコード情報は、当該コード情報の出力先の端末装置140すなわち換金者の端末装置140が所定の入力操作を受け付けた場合に、当該換金者の端末装置140を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235における、所定の画像の表示に供される。この実施の形態において、換金者の端末装置140は、所定の入力操作を受け付けた場合、QRコードなどの2次元コードを含む所定の画像を、換金者の端末装置140を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示する。
図6Bのフローチャートにおいて、まず、現金払出装置130から送信された換金要求を受信するまで待機する(ステップS611:No)。換金要求は、図6AのステップS604において送信したコード情報を受信した出力先の端末装置140が、当該出力先の端末装置を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示した、コード情報に基づく画像を現金払出装置130が読み取った場合に、当該現金払出装置130から送信される。換金要求は、コード情報と、換金要求の送信元となる現金払出装置130の識別情報とを含んでいる。
ステップS611において、換金要求を受信した場合(ステップS611:Yes)、受信した換金要求に含まれるコード情報に基づいて、利用条件を特定する(ステップS612)。ステップS612においては、受信した換金要求に含まれるコード情報から利用条件を読み取ることによって、当該コード情報から直接的に利用条件を特定することができる。あるいは、ステップS612においては、受信した換金要求に含まれるコード情報によって特定される送金者に基づいて、データベースを参照し、当該送金者に関連付けられた利用条件を特定してもよい。
つぎに、ステップS612において特定した利用条件に基づいて、換金を許可するか否かを判断する(ステップS613)。ステップS613においては、たとえば、利用条件として換金期間が指定されている場合、上記のように、コード情報を取得した日時(現金払出装置130がコード情報を読み取った日時)が、取得したコード情報によって特定される換金期間内に含まれるか否かを判断する。また、ステップS613においては、たとえば、利用条件として換金場所が指定されている場合、上記のように、コード情報を取得した場所(コード情報を読み取った現金払出装置130の設置場所)が、取得したコード情報によって特定される換金場所内に該当するか否かを判断する。
ステップS613において、換金を許可すると判断した場合(ステップS613:Yes)、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求に基づいて、送金者、送金額を特定する(ステップS614)。ステップS614においては、受信した換金要求に含まれるコード情報から送金者、送金額を読み取ることによって、当該コード情報から直接的に送金者、送金額を特定することができる。あるいは、ステップS614においては、受信した換金要求に含まれるコード情報によって特定される送金者に基づいて、データベースを参照し、当該送金者に関連付けられた送金額を特定してもよい。
また、ステップS613において、換金を許可すると判断した場合(ステップS613:Yes)、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求を許可したことを、データベースに記憶する(ステップS615)。ステップS615においては、たとえば、換金要求に基づいて、データベース310において該当する利用条件を特定し、特定された利用条件に関連付けて、換金要求を許可したことを示すフラグを利用状況として設定する。
つぎに、ステップS614において特定した送金者の口座からステップS614において特定した送金額を払い出すことにより、当該口座の残額を更新(減額)するように、金融機関サーバ120のデータベースの更新を要求する更新要求を生成し(ステップS616)、金融機関サーバ120に対して、ステップS616において生成した更新要求を送信する(ステップS617)。そして、ステップS617において送信した更新要求に応じて金融機関サーバ120から送信された出金応答を受信するまで待機する(ステップS618:No)。
ステップS618において、ステップS617において送信した更新要求に応じて金融機関サーバ120から送信された出金応答を受信した場合(ステップS618:Yes)、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求に対応する換金許可応答を生成する(ステップS619)。ステップS619においては、たとえば、ステップS614において特定した送金額の払い出し指示を含む換金許可応答を生成する。その後、ステップS619において生成した換金許可応答を、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求の送信元となる現金払出装置130に送信して(ステップS620)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS613において、換金を許可しないと判断した場合(ステップS613:No)、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求に対応する換金不許可応答を生成する(ステップS621)。ステップS621においては、たとえば、換金を許可しない理由を含む換金不許可応答を生成してもよい。
具体的には、たとえば、利用条件として換金期間が指定されている場合、ステップS621においては、コード情報を取得した日時(現金払出装置130がコード情報を読み取った日時)が、取得したコード情報によって特定される換金期間内に含まれていないことを許可しない理由として含む換金不許可応答を生成することができる。また、たとえば、利用条件として換金場所が指定されている場合、ステップS621においては、コード情報を取得した場所(コード情報を読み取った現金払出装置130の設置場所)が、取得したコード情報によって特定される換金場所内に該当しないことを許可しない理由として含む換金不許可応答を生成することができる。その後、ステップS621において生成した換金不許可応答を、ステップS611:Yesにおいて受信した換金要求の送信元となる現金払出装置130に送信して(ステップS622)、一連の処理を終了する。
(現金払出装置130の処理手順)
図7は、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成する現金払出装置130の処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、コード情報の読み取り操作を受け付けるまで待機する(ステップS701:No)。ステップS701においては、たとえば、現金払出装置130に対して所定の入力操作がおこなわれた場合に、コード情報の読み取り操作を受け付けたと判断することができる。
ステップS701において、コード情報の読み取り操作を受け付けた場合(ステップS701:Yes)、カメラ135によって画像データを取得する(ステップS702)。ステップS702においては、たとえば、ステップS701においてコード情報の読み取り操作を受け付けてから所定時間内に、カメラ135が読み取った2次元コードの画像データを取得する。
つぎに、ステップS702において取得した画像データを解析して(ステップS703)、読み取った画像データに含まれるコード情報を抽出する(ステップS704)。そして、ステップS704において抽出したコード情報に基づいて、上記の換金要求を生成し(ステップS705)、サーバ110に対して、ステップS705において生成した換金要求を送信する(ステップS706)。
つぎに、ステップS706において送信した換金要求に対応する換金許可応答を受信したか否かを判断する(ステップS707)。ステップS707において、換金許可応答を受信した場合(ステップS707:Yes)、受信した換金許可応答に基づいて、送金額によって特定される金額の現金を、現金払出口133から払い出す(ステップS708)。
その後、ステップS708における現金の払い出しが完了したことを通知する払出通知を生成して(ステップS709)、サーバ110に対して、ステップS709において生成した払出通知を送信して(ステップS710)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS707において、換金許可応答を受信していない場合(ステップS707:No)、換金不許可応答を受信したか否かを判断する(ステップS711)。ステップS711において、換金不許可応答を受信した場合(ステップS711:Yes)、換金不許可を報知して(ステップS712)、一連の処理を終了する。ステップS712においては、現金払出装置130が備えるディスプレイ132に、「現在お取り扱いできません。ご利用条件をご確認ください。」、「ご利用時間外です。ご利用時間をご確認ください。」、「この装置ではご利用できません。ご利用可能な場所をご確認ください。」などのメッセージを表示することによって、換金不許可を報知することができる。
ステップS711において、換金不許可応答を受信していない場合(ステップS711:No)、ステップS706において換金要求を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS713)。そして、ステップS713において、ステップS706において換金要求を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS713:Yes)、一連の処理を終了する。一方、ステップS713において、ステップS706において換金要求を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS713:No)、ステップS707へ戻り、換金許可応答を受信したか否かを判断する。
(利用者(換金者)の端末装置の処理手順)
図8A、図8Bおよび図8Cは、この発明にかかる実施の形態の送金システムを構成する利用者(換金者)の端末装置の処理手順を示すフローチャートである。図8A、図8Bおよび図8Cのフローチャートに示した処理は、換金者として送金システムを利用する利用者の端末装置において、当該利用者が換金する場合におこなわれる。
図8Aのフローチャートにおいて、まず、図6AのステップS604においてサーバ110から送信されたコード情報を受信するまで待機する(ステップS801:No)。そして、ステップS801において、該当するコード情報を受信した場合(ステップS801:Yes)、受信したコード情報を記憶して(ステップS802)、一連の処理を終了する。
図8B、図8Cのフローチャートに示した処理は、送金をおこなう利用者の端末装置において、送金システムの機能を実現する所定のアプリケーション(送金プログラム)が起動されている場合におこなわれる。図8Bのフローチャートにおいて、まず、図8AのステップS802において記憶したコード情報の出力操作を受け付けるまで待機する(ステップS811:No)。ステップS811においては、たとえば、コード情報の出力画面(図示を省略する)を表示する入力操作を受け付けるまで待機する。
コード情報の出力画面は、たとえば、換金者となる利用者が、所定の認証をおこなった場合に、当該利用者の端末装置を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に表示することができる。コード情報の出力画面は、記憶しているコード情報の一覧、出力するコード情報を選択する操作キー、選択したコード情報の出力を指示する操作キーなどを表示する。
ステップS811において、コード情報の出力操作を受け付けた場合(ステップS811:Yes)、指定されたコード情報を表示して(ステップS812)、一連の処理を終了する。ステップS812の処理により、換金者の端末装置を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235には、コード情報に基づく2次元コード、あるいは、当該2次元コードを含む画像が表示される。
送金システム100においては、換金者の端末装置に対する所定の入力操作にしたがって図8Cに示す処理をおこなうことにより、コード情報に基づいて表示される画像を、換金者が適宜変更することができる。図8Cのフローチャートにおいて、まず、コード情報の変更操作を受け付けるまで待機する(ステップS821:No)。
ステップS821において、コード情報の変更操作を受け付けた場合(ステップS821:Yes)、換金者の端末装置を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に、画像の変更画面を表示する(ステップS822)。画像の変更画面は、通信ネットワーク101上に開設された所定のWEBサイトにアクセスすることによって表示することができる。画像の変更画面は、変更後の画像の候補となる複数の画像は、画像を選択する操作キーなどを表示する。
画像の変更をおこなう換金者は、換金者の端末装置を実現するスマートフォンが備える操作部236を操作して、画像の変更をおこなうコード情報を選択するとともに、変更後の画像を選択した後、決定の操作キーを操作する。これにより、変更後の画像データが、換金者の端末装置140を実現するスマートフォンにダウンロードされ、ダウンロードされた画像データと選択されたコード情報とが関連付けて記憶される。
その後、終了操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS823)。ステップS823においては、画像の変更画面の表示中に、処理を終了する終了キーの操作を受け付けたか否かを判断する。ステップS823において、終了操作を受け付けていない場合(ステップS823:No)、ステップS822へ戻り、終了操作を受け付けた場合(ステップS823:Yes)、一連の処理を終了する。
上述した実施の形態の送金システム100においては、換金者の端末装置140が表示したコード情報を現金払出装置130が読み取ることで取得し、当該コード情報に基づく換金要求に応じてサーバ110において換金を許可するか否かを判断し、判断結果を現金払出装置130に出力し、現金払出装置130は判断結果に基づいて現金を払い出すようにしたが、換金の許可にかかる判断は、サーバ110においておこなうものに限らない。たとえば、換金の許可にかかる判断は、サーバ110に代えて、換金者の端末装置140においておこなってもよい。
具体的には、この場合、換金者の端末装置140は、たとえば、GPS機能など、換金者の端末装置140の位置を特定可能な機能を備えたスマートフォンによって実現し、QRコードなどの2次元コードを含む所定の画像を表示させる入力操作を受け付けた場合に、換金者の端末装置140が現在位置する場所や、当該表示させる入力操作を受け付けた日時などに基づいて、所定の画像の表示を許可するか否かを判断することができる。そして、この場合、換金者の端末装置140は、所定の画像の表示を許可すると判断した場合に、換金者の端末装置140を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ235に、QRコードなどの2次元コードを含む所定の画像を表示させる。このように、換金の許可にかかる判断を換金者の端末装置140においておこなうことにより、サーバ110における処理負担の軽減を図ることができる。
換金者の端末装置140においておこなう判断は、換金者の端末装置140が現在位置する場所および所定の画像を表示させる入力操作を受け付けた日時に限るものではない。換金者の端末装置140においておこなう判断は、場所や日時に代えて、あるいは加えて、たとえば、上記の所定のパスワードの入力を要求し、入力されたパスワードに基づいておこなってもよい。
このように換金者の端末装置140において所定の画像の表示を許可するか否かの判断をおこなう場合、当該判断は、換金者の端末装置140を実現するスマートフォンにあらかじめインストールされている上記の送金プログラムを実行することによりおこなうことができる。また、この場合、送金プログラムの実行に際しては、換金者の端末装置140とサーバ110との間で通信をおこない、換金者の端末装置140における判断に必要な情報を、サーバ110から取得するようにしてもよい。
換金者の端末装置140における、所定の画像の表示を許可するか否かの判断は、サーバ110における換金を許可するか否かの判断(ステップS613を参照)に加えて、おこなってもよく、サーバ110における換金を許可するか否かの判断に代えて、換金者の端末装置140における処理のみの判断としてもよい。換金の許可にかかる判断を、換金者の端末装置140においておこなう所定の画像の表示を許可するか否かの判断のみによって実現する場合は、上記のように、サーバ110の処理負担の軽減を図ることができる。一方、換金の許可にかかる判断を、サーバ110および換金者の端末装置140においてそれぞれおこなうことにより、高いセキュリティ性を確保し、送金システム100に対する信頼性を確保することができる。
上述した実施の形態の送金システム100においては、データベースを備えたサーバ110と金融機関データベースを備えた金融機関サーバ120とをそれぞれ設けるようにしたが、これに限るものではない。たとえば、金融機関サーバ120にデータベースと金融機関データベースとを設け、金融機関サーバ120を用いて送金サービスを提供するようにしてもよい。この場合、金融機関は、当該金融機関が提供するサービスの一環として、この実施の形態にかかる送金サービスを提供することができ、これにより、預金者など、金融機関の顧客確保を図ることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、送金者、送金額および利用条件に関する第1の情報と、当該第1の情報の出力先の端末装置を指定する第2の情報とを含む送金情報を受け付け、受け付けた送金情報に含まれる第1の情報に基づいて、送金者、送金額および利用条件を特定するコード情報を生成し、生成したコード情報を、受け付けた送金情報に含まれる第2の情報によって指定される出力先の端末装置に送信する。
そして、コード情報を受信した出力先の端末装置が出力したコード情報を取得し、取得したコード情報に基づいて、当該コード情報によって特定される利用条件に基づいて、換金を許可するか否かを判断し、許可すると判断した場合、金融機関サーバ120に対して更新要求を出力し、出力した更新要求に応じて残高を更新した金融機関サーバ120から出力された更新応答を受け付けた場合、現金払出装置130から該当する金額の現金を払い出すことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、換金者は、換金者の必要に応じた任意のタイミングで現金に換金することができるので、現金を持ち歩くことなく、現金での決済をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、換金者は、換金に際して、現金払出装置130にコード情報を読み取らせるだけで、簡易な作業をおこなうだけで現金を手にすることができる。これにより、換金者は、銀行などの金融機関の窓口で手続きをするなどの煩雑な手順を経ることなく、容易かつ確実に現金を手にすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、換金者が手にするのは送金者が指定した金額のみの現金であり、送金者が指定した利用条件に該当する場合にのみ現金への換金が許可されるので、従来の小切手(電子小切手)などと異なり、換金の条件を送金者が管理することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、利用条件は、送金者が任意のタイミングであらかじめ指定することができるので、換金に際して送金者の許可を求めるなどして送金者を煩わせることがない。これにより、送金者に負担をかけることなく、送金者の指定した利用条件にしたがった換金をおこなわせることができる。また、これにより、換金者は、送金者による承認を待つことなく、迅速に現金を手にすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、送金者が任意の利用条件を指定することができるので、換金に際して送金者と換金者との間で確認作業をおこなうことなく、送金者の意図した利用条件にしたがった換金をおこなうことができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、不要な状況での現金の持ち歩きをなくすことで現金の紛失や無駄遣いなどをなくすことができるとともに、必要な状況において簡単に現金を手にすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、利用条件に関する情報が、換金期間に関する情報および換金場所に関する情報の少なくとも一方を含むことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、換金期間や換金場所など、分かりやすい利用条件を指定することにより、送金システム100を広く利用させることができる。これにより、換金者は、換金期間や換金場所を覚えておき、現金払出装置130に2次元コードを読み取らせるだけの簡単な操作で、現金を手にすることができる。
また、これにより、たとえば、利用者の端末装置140や現金払出装置130の複雑な入力操作を覚える必要がないため、機械の操作が苦手な者や、子供や高齢者などであっても、送金システム100を利用することができる。そして、送金システム100の利用機会を増やすことにより、利用者に、当該送金システム100の利用に用いる現金払出装置130(ATM)の設置場所に対する意識を持たせ、現金払出装置130および当該現金払出装置130が設置されている金融機関や店舗の利用機会を増やすことができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、利用条件に関する情報が、換金を許可するか否かの判断に用いる認証用情報を含み、認証用情報の入力要求に応じて入力された認証用情報と、取得したコード情報によって特定される利用条件に関する情報に含まれる認証用情報と、に基づいて換金を許可するか否かを判断することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、換金に際して認証をおこなうことにより、2次元コードを不正に入手した悪意の第三者による換金を防止することができる。これにより、送金システム100の利用者に、当該送金システム100を安心して利用させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、現金払出装置130から現金を払い出した場合、当該現金の払い出しにかかる送金情報に含まれる第1の情報に基づいて、送金者としての利用者の端末装置140に、現金を払い出したことを通知する払い出し通知を送信することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の送金システム100によれば、送金情報に基づく現金の払い出しがおこなわれるごとに、送金者に、当該払い出しがおこなわれたことを案内することができる。これにより、送金者としての利用者は、自身が指定した利用条件にしたがって現金への換金が実際におこなわれたか否かを把握することができる。
この発明にかかる実施の形態の送金システム100は、たとえば、以下のように利用することができる。
(利用例1)
送金システム100を利用して、親が子供に小遣いを渡す場合、送金者となる親は、たとえば、子供の習い事の曜日や当該習い事が終わる時間帯を利用期間として指定した利用条件を含む送金情報を、サーバ110を介して、換金者となる子供の端末装置にあらかじめ送信しておく。この場合、送金情報は、子供の習い事の場所(学習塾の教室、スポーツクラブの設置場所など)から自宅までの間にあるコンビニエンスストアを利用場所として指定した利用条件を含んでいてもよい。これにより、子供は、習い事が終わると、習い事の場所から自宅までの間のコンビニエンスストアで現金に換金し、当該現金によって買い物をすることができる。
このような利用方法によれば、親は、子供に現金やカードを持たせることなく、親が制限した時間帯や場所において、子供自身に買い物の経験をさせることができる。子供は、現金やカードを所持して習い事に行くことによる不安を感じることなく、習い事を達成した後に子供が自分自身で買い物をすることができる。また、子供は、習い事を達成した後に買い物ができることを楽しみにしながら習い事ができるので、習い事に対するやる気を持たせることができる。
また、買い物ができる時間帯や場所を指定することにより、子供が寄り道をしたり、自宅から遠くへ行ってしまうことを回避し、親が子供について回ることなく、子供の行動範囲を或る程度制限することができる。これにより、子供の自主性を尊重し、子供自身が主体となって現金を扱い、買い物をするという経験をさせることができる。
(利用例2)
1ヶ月のお小遣いが3000円とされた子供を換金者とする場合、当該子供に対する送金者となる親は、送金システム100の利用に際し、送金額を100円とし、「毎日15:00〜18:00」を利用期間として指定した利用条件を含む送金情報を、サーバ110を介して、換金者となる自身の端末装置にあらかじめ送信しておいてもよい。これにより、親は煩雑な作業をおこなうことなく毎日お小遣いを分割して渡すことができ、子供は1日100円のお小遣いを毎日貰うことができる。
(利用例3)
送金システム100は、送金者が自身を換金者として利用することができる。この場合、たとえば、送金額が1000円であって、「毎月曜日から金曜日までの7:00〜19:00」を利用期間として指定した利用条件を含む送金情報を、サーバ110を介して、換金者となる自身の端末装置にあらかじめ送信しておく。これにより、月曜日から金曜日までの平日の、1日あたりに使うことができる金額を指定することができる。そして、買い物や食事の決済を現金でおこなうことによって、1日に使うことができる金額を制限することができる。
このような利用方法においては、たとえば、昼休みの時間帯にあわせた利用期間を指定することにより、昼食に費やす金額を制限することができる。また、このような利用方法においては、たとえば、仕事や学校が終わった後の限定的な時間帯を利用期間として指定することにより、仕事や学校が終わった後に費やすことができる1日あたりの金額を制限することができる。これにより、給与やお小遣いを計画的に使うことができ、突然の無駄遣いを防止することができる。
(利用例4)
送金システム100は、現金に換金した場合に送金者に支払い通知が送信される。たとえば、夫婦など特定の相手との間において、自身を送金者とし、相手を換金者として利用することができる。この場合、夫婦間で、買い物や食事の決済を現金でおこなうルールを定めておくことによって、買い物や食事などによる消費を互いに監視しあうことができる。
(利用例5)
送金システム100は、店舗から顧客に対するサービスの提供に利用することができる。この場合、あらかじめ電子メールアドレスを登録した顧客に対して、定期的あるいは不定期に、2次元コードを配信する。配信する2次元コードのうち、1または規定数の2次元コードは、送金情報に基づいて生成されている。また、この場合、現金払出装置は、店舗に設置する。これにより、顧客は、配信された2次元コードが送信情報に基づいて生成された2次元コード、すなわち換金できる2次元コードであるか否かを確認するため、来店する。そして、これにより、顧客の来店機会を増やし、販売促進の効果を期待することができる。
(利用例6)
コード情報に基づく2次元コードの読み取りは、現金払出装置130がおこなうものに限らない。たとえば、スーパーマーケットなどの小売店において、会計をおこなうPOS端末にカメラ135を設けてもよい。これにより、上記利用例5において、POS端末で読み取った2次元コードに送金額が含まれている場合は、当該送金額を、決済額から差し引くサービスを実施することができる。
(利用例7)
また、上記利用例5のサービスにおいて、送金システム100を利用して、店舗で特売サービスをおこなう「毎月20日」を利用期間として指定した利用条件を含む送金情報を、サーバ110を介して、換金者となる自身の端末装置にあらかじめ送信しておいてもよい。これにより、特売日における集客効果の向上を期待することができる。