JP2006048252A - 簡易型現金払出システムおよびその構成装置、自動販売機を用いた現金払出方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 広域ネットワークにCDS(キャッシュ・ディペンス・サービス)サーバ4を配備するとともに、自動販売機5に現金払出のための機構を付加する。CDSサーバ4は、携帯電話機1を操作する利用者により指定された額の現金の払出しを許容するための指定額払出認容コードを生成し、これを携帯電話機1に保存させる。利用者が携帯電話機1に保存された指定額払出認容コードを身近の自動販売機5に送信すると、その自動販売機5から指定額の現金が払い出される。払い出された現金は、CDSサーバ4および金融機関システム7を介して自動販売機5の設置者に還元される。
【選択図】 図1
Description
ATM等と異なり、設置台数が多く、利用時間帯も比較的長い自動販売機を現金受取の窓口として利用することができ、しかも、携帯端末から第1コードを自動販売機に送信するだけで、利用者認証を行うことなく、指定した額の現金をその自動販売機から受け取ることができるので、急な現金需要が生じたときでも、迅速に現金を入手することができるようになる。
非接触式通信ユニットは、例えば、前記携帯端末との間で赤外線通信を行うための赤外線通信ユニット、前記携帯端末が備える非接触ICチップとの間で無線通信を行うための無線通信ユニット、前記携帯端末が備えるRFID(Radio Frequency Identification)通信機との間でRFID通信を行うためのRFID通信ユニットのいずれかである。これらは、いずれも簡易な非接触通信のために普及しているので、この発明の実施を促進することができる。
非接触式通信ユニットは、前記携帯端末のディスプレイに表示される二次元コードの読み取りを行う二次元コードリーダとすることもできる。二次元コードを媒介とすることで、電波を放射しなくとも必要な情報を伝達(通信)することができる。また、伝達する情報量も無線通信よりも多くすることができる。
なお、前記自動販売機は、払出しの対象となる現金を扱う金融機関とは独立した組織により設置運営されるものであっても良い。いわゆる小口現金なので、このような組織による運営も容易となる。
これらの構成要素は、コンピュータに本発明のコンピュータプログラムを読み込ませて実行させることによっても実現することができる。このようなコンピュータプログラムは、CD−ROM等の可搬性記録媒体に記録され、適宜、コンピュータにインストールされるものである。
[本発明の概要]
本発明は、好ましくは取扱金額を小口現金に制限し、且つ、利用者への小口現金の払出のための装置として、現金払出ユニットを有する自動販売機(以下、「自販機CD」)を用いるとともに、利用者が自販機CDから現金を受け取るときの手続を簡略化する、そのようなキャッシュ・ディペンス・サービス(CDS)を提供する簡易型の現金払出システムである。
「小口現金」は、銀行その他の金融機関が設置するATM等で扱う現金よりも低額の現金をいう。概念的には、一般的なサラリーマンが自分の財布に入れておく程度の金額、例えば数千円、数百円、多くても数万円程度(複数回利用による)を想定している。好ましくは、自販機CDにおいて商品又は役務享受の権利の販売用に使用されている金額単位の現金、例えば1又は複数枚の千円札ないし五百円以下の硬貨とする。このような小口現金とすることにより、商品等を購入した者が投入した現金を流用できて、非常に便利である。
このように小口現金に制限することにより、現金盗難事故等のリスクを低減化させ、現金払出のための機構の簡略化とサービス運用面におけるセキュリティリスクの低減化とを期待することができる。すなわち、払い出す際の在庫として保管する紙幣・硬貨が小額なので、悪意の者が、多大な労力と大きなリスクを負ってまで不正を働くことに対するモチベーションを下げることができる。これにより、従来型のATM等よりも製作・設置・管理運営コストを抑制することができる。
より具体的には、利用者が携帯電話機を操作して、利用者を識別するための情報と、払出しを希望する金額(指定額)を含む払出要求データをサーバに送信し、サーバから、指定額の現金払出しを認容するためのコード、すなわち、指定額払出認証コードを携帯電話機を受け取り、この指定額払出認証コードを携帯電話機のメモリに保存しておく。そして、任意の時点で、自販機CDにそれを送信するだけで、自販機CDから指定額の現金の払出しを受けることができるようにする。
以上の視点に基づく、本発明の現金払出システムの構成例を、以下、具体的に説明する。
図1は、本発明の現金払出システムの全体構成の一例を示す図である。この現金払出システムは、利用者が操作する携帯電話機1、携帯電話機1とホスト局3との間を有線通信路L1で接続するための複数の中継局2、各中継局2を、それぞれ有線通信路L2を通じて広域ネットワークL3に接続するための携帯電話機用ホスト3、広域ネットワークL3に設けられた、現金払出支援サーバ(以下、「CDSサーバ」と称する)4、広域ネットワークL3に接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)6、街頭などに配備される複数の自販機CD5、CDSサーバ4と決済ネットワークL4を介して接続される金融機関システム(全銀システム、CAFIS等)7を含んで構成される。
携帯電話機1は、メモリ、プロセッサ、ディスプレイ、データ通信機能(インターネット接続、メール通信を含む)、および、自販機CD5との間で双方向の赤外線通信を行うための赤外線通信機能を有するものである。データ通信機能、赤外線通信機能は、例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが提供している「iモード」対応の携帯電話機が備えているようなものである。携帯電話機1からCDSサーバ4へは、データ通信機能により、CDSサーバ4がインターネット上に公開している携帯電話機用Webサーバを介してアクセスすることになる。赤外線通信は、携帯電話機1の赤外線通信ポートを介して行われる。中継局2は、地域毎に設けられている無線送受信機であり、ホスト局3は、中継局2毎に設けられている有線送受信機である。
CDSサーバ4は、払出しの対象となる現金を扱う金融機関、および、自販機により商品等を提供する者とは独立した機関であるサービス提供者により運営される。つまり、銀行、クレジット会社とは独立した企業等により運営される。但し、本発明は、身近な場所で現金の払出を受けることができるインフラを創りあげる点に主眼があるので、常にそのようにしなければならないというものではない。
図3は、CDSサーバ本体に構築される機能構成図である。
図3に示されるように、CDSサーバ4には、携帯電話機制御プログラムの実行により携帯電話機1への接続を制御する携帯電話機接続制御部411、接続された携帯電話機1に専用APをロードさせるための専用APロード処理部401、利用者情報DB431へのデータ登録を行うための利用者情報登録処理部402、払出要求データを受け付けたときにその内容を確認するための払出要求受付確認処理部403、受け付けた払出要求データを払出処理情報DB432に登録するための払出要求受付登録処理部404、後述する指定額払出認容コードの作成等の処理を行うための指定額払出認容コード作成処理部407の機能が形成される。
自販機CD5は、既存の自販機に専用の現金払出ユニットを後で付加したものであっても良く、現金払出ユニットを当初から自販機に搭載したものであっても良い。ここでは、後者の場合の構成例を説明する。
上記の各I/F511〜517は、現金払出用の処理を実行するCPU501により制御される。CPU501は、各I/F511〜517の動作を制御するときは制御手段としても機能する。
なお、現金保管機構、保管されている現金の取り出し機構、金種選別機構、並びに、これらの機構を制御する制御機構については、自販機が一般的に備えているものをそのまま流用することができる。CPU501は、これらの制御機構をも制御するものである。
なお、内部に保管されている紙幣および硬貨が、現在、どの程度の額になっているかを計測する計測機構、紙幣および硬貨が指定量を下回ったときにアラームを出力するアラーム機構を備えるようにしても良い。また、計測機構による計測結果、アラーム機構により出力されたアラームをそれぞれ上記の通信ユニット521を介してCDSサーバ4に通知する機構を付加しても良い。
入力デバイス524は、例えば利用者によるデータ入力を受け付けるためのタッチパネル等であり、CDユニット525は、現金保管機構から取り出した現金を運搬するための機構と、運搬された現金を払い出すための現金払出口とが形成されているものである。
次に、上記のように構成される現金払出システムの運用形態の一例を説明する。
[事前登録]
利用者がこのシステムを利用する場合は、事前に個人情報等を登録し、システム利用の権限情報を取得しておく必要がある。図5は、この事前登録の手順を示している。
口座開設が済むと、利用者は、携帯電話機1のインターネット接続機能を用いて、CDSサーバ4がインターネット上に公開しているWebページを介してCDSサーバ4にアクセスする(R12)。Webページには、利用のルールを含むサービス概要が掲示されている。利用者は、このWebページに掲示されている内容を閲覧し、サービス利用の申込を行うと、CDSサーバ4は、携帯電話機接続制御部411および専用APロード処理部401(図3参照)が起動して、サービス利用を可能にするための専用APを携帯電話機1に提供する(R13)。携帯電話機1は、この専用APをダウンロードし、所定のメモリ領域にインストールする。
小口現金の需要がある場合、利用者は、まず、携帯電話機1のデータ通信機能を用いてCDSサーバ4に払出要求を行い、指定額払出認容コードを受け取る。図6は、この場合の手順例を示している。
図6を参照すると、利用者の操作に従い、携帯電話機1はCDSサーバ4へのログイン処理を開始する。ログイン処理は、CDSサーバ4との通信を確立して、CDSサーバ4にログインデータを送信する処理である。図12の左上の画面101は、ログイン処理を行うときの携帯電話機1のディスプレイの表示画面である。この画面101に示されるように、ログイン処理に際して入力されるログインデータは、ここでは、ログインパスワードである。携帯電話機1から送信されたログインパスワードに基づいてCDSサーバ4では、利用者認証処理を行う(P11)。利用者認証処理は、携帯電話機1から送信されたログインパスワードが、利用者情報DB431に登録されているものと一致しているかどうかを照合する処理である。利用者認証の結果が正当であればログイン処理が完了する。利用者認証の結果が不当であった場合、つまり、ログインデータが予め登録されたものと不一致であった場合、CDSサーバ4は、携帯電話機1にその旨を伝え、ログインを阻止する。
CDSサーバ4は、指定額払出認容コードを生成すると、これを払出処理情報DB432に保存するとともに、携帯電話機1へ送信する(P15)。
払出要求を行った後、指定額払出認容コードを受け取るまでの手順は、必ずしも図6の例に限定されるものではなく、図7〜図9の手順に従うものであっても良い。
次に、図10を参照して、現金払出の手順例を説明する。現金払出は、利用者による送信指示の入力、例えば、図12左下の確認画面105において、利用者が「はい」のボタン画像を操作することを契機に可能となる。
現金払出の手順は、図11に従うものであっても良い。図10に示した手順との相違は、CDSサーバ4との間で行う権限確認処理を、現金払出(M24)の後に行うようにした点である(M25、M26)。
なお、取引確認処理と実行指示の入力を携帯電話機1からではなく、自販機CD5の入力デバイス524を通じて行うようにしても良い。このようにすれば、携帯電話機1は、指定額払出認容コードを送信するだけとなり、現金引き出しのための時間をより短くすることができる。
以上のような手順で現金引き出しに関する各種情報処理がなされる結果、CDSサーバ4では、利用者情報DB431および払出処理情報DB432に、各種データが次第に蓄積されていく。利用者が増えるにつれて、CDSサーバ4において管理しなければならないデータの量は飛躍的に多くなる。そこで、本発明では、利用者情報DB431および払出処理情報DB432の構造を、効率的なデータ管理を行えるようなものとしている。以下、これらのDBの構造について説明する。
利用者情報DB431には、利用者毎に、利用者ID4311、利用者個人情報4313、CDS権限情報4315、携帯電話機データ通信アドレス4317、サービス利用口座情報4319等が記録される。これらの情報は、利用者による事前登録(図5参照)の際に記録される。
データ領域は、払出処理情報を固定長データで管理する領域4335と可変長データで管理する領域4337とに大別される。固定長データは、例えば可変長データで管理する領域4337における履歴データの格納アドレスとすることができる。従って、履歴データのサイズが不定であっても、それを可変長データで管理する領域4337に蓄積し、そのアドレスを固定長データで管理する領域4335に記録するようにすれば、メモリ資源を効率的に利用して履歴データを管理することができる。
上述した指定額払出認容コードは、CDSサーバ4が自販機CD5から払出完了通知を受け取ると、その再利用ができないように払出処理情報DB432から消去されるようになっている。従って、CDSサーバ4は、指定額払出認容コードによる払出完了通知を自販機CD5から受け取らない限り、携帯電話機1の求めに応じて指定額払出認容コードの再発行を行うことができる。
以上の実施形態では、携帯電話機1と自販機CD5との間の指定額払出認証コード等の通信手段として、赤外線通信を用いる例を説明したが、非接触ICチップ、RFIDを用いることもできる。また、指定額払出認証コード等の伝達に二次元バーコード等の二次元コードを用いることもできる。この場合は、自販機CD5に、二次元コード(画像)を読み取ってその内容を解読する二次元コードリーダを設ける必要がある。
また、CDSサーバ4に、利用者情報DB431および払出処理情報DB432に記録されている情報を、利用者からの照会要求に応じて提供する機能を付加しても良い。
(1)インターネットバンキングの現金払出サービス
本発明は、例えば図9に示した払出要求#4の手順を応用して、インターネットバンキングの現金払出しを自販機CD5から行うサービスに適用することが可能である。
本発明は、広域ネットワークL3を用いたシステムのみならず、企業の事業所内においてのみ有効となるシステムに応用することができる。すなわち、企業が、上述した自販機CD5を自社の事業所内に複数設置し、これらを、利用時間帯に制限のない、あるいは、従来型ATM等よりも長い時間帯で利用できるようにして、従業員専用の自販機CDとして活用することができる。より具体的には、管理者が常駐あるいはそれに順ずる管理体制にある企業の事業所内に、自販機CD5を設置し、利用者も従業員に限定する。これにより、街頭、公共施設、商業施設、交通施設等に設置され、不特定多数の利用を想定した自販機CD5に比べて、セキュリティリスクを著しく軽減することができるので、運用コストを抑制することができる。
携帯電話機1のメモリには、CDS権限情報等のみを保存しておき、指定額の入力等は、CDS権限情報等を正常に受信した自販機CD5の入力デバイス524において行うことにより、携帯電話機1を、利用者が金融機関システム7において管理されている口座に対するキャッシュカードあるいはクレジットカードとして利用することができる。
上述したインターネットバンキングの現金払出サービスの変形として、電子マネーの読み取り機構を自販機CD5に備えておき、この読み取り機構に、自らが保有している電子マネーを現金に換金して、CDユニット525から払い出す、というサービスに適用する。
携帯電話機1からCDSサーバ4に対して送信する払出要求データのうち指定の口座情報が融資先情報となった融資実行要求データを送信する。CDSサーバ4は、融資先との間で事前決済処理又は通常の決済処理を行い、決済処理が正常に完了したときに、指定額払出認容コードとその内容がほぼ同じとなる融資承認コードを生成し、これを携帯電話機1のメモリに保存させる。利用者は、携帯電話機1に保存された融資承認コードを自販機CD5に送信することにより、融資要求の際に指定した額の現金を自販機CD5から受け取る。このようなサービスは、簡易型のキャッシング、カードローンとして活用することができる。
Claims (11)
- メモリを有する携帯端末を操作する利用者により指定された金額を入力し、入力した金額の現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを生成するとともに、生成した前記第1コードを当該携帯端末のメモリに記録させ、さらに、前記携帯端末の利用者により指定された決済手法により前記指定された額の決済処理を行うサーバと、
前記携帯端末からそのメモリに記録されている第1コードを受信したときに当該第1コードにより特定される額の現金を払い出すとともに払出した額の現金の決済処理を前記サーバに依頼する自動販売機とを備えて構成される、
簡易型現金払出システム。 - 前記自動販売機は、街頭、店舗又は役務提供の場に設置されるものであり、この自動販売機は、前記携帯端末との間で非接触通信を行う非接触式通信ユニットを含み、この非接触式通信ユニットを通じて前記第1コードを受信するように構成されている、
請求項1記載の簡易型現金払出システム。 - 前記非接触式通信ユニットは、前記携帯端末との間で赤外線通信を行うための赤外線通信ユニット、前記携帯端末が備える非接触ICチップとの間で無線通信を行うための無線通信ユニット、前記携帯端末が備えるRFID通信機との間でRFID通信を行うためのRFID通信ユニットのいずれかである、
請求項2記載の簡易型現金払出システム。 - 前記非接触式通信ユニットは、前記携帯端末のディスプレイに表示される二次元コードの読み取りを行う二次元コードリーダである、
請求項2記載の簡易型現金払出システム。 - 前記自動販売機からの払出しが許容される現金は、前記自動販売機において販売用に使用されている金額単位の現金である、
請求項1記載の簡易型現金払出システム。 - 前記自動販売機は、払出しの対象となる現金を扱う金融機関とは独立した組織により設置運営されるものである、
請求項5記載の簡易型現金払出システム。 - メモリを有する携帯端末および金融機関が運営する金融機関システムとの間でネットワークを介して通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記携帯端末から指定された金額の現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを生成するとともに、生成した前記第1コードを当該携帯端末のメモリに記録させるコード管理手段と、
前記携帯端末からそのメモリに記録されている第1コードを受信したときに当該第1コードにより特定される額の現金を払い出す機構を備えた自動販売機から、払出した額の現金の決済処理の依頼を受け付け、受け付けた決済処理の依頼に基づき、前記金融機関システムとの間で決済処理を行う決済手段と、
とを備えて構成される、
現金払出支援サーバ。 - 商品又は役務享受の権利を人手を介在させることなく販売する自動販売機であって、
現金保管機構、現金払出機構、並びに、これらの機構の動作を制御する制御手段と、
携帯端末との間で非接触通信を行う非接触通信手段と、
前記携帯端末から前記非接触通信手段を通じて、現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを受信したときに、受信した第1コードにより特定される額の現金が前記現金保管機構より引き出されて前記現金払出機構から払い出されるようにするための指示を前記制御手段に出力するとともに、払い出された額の現金の決済処理を、前記第1コードを前記携帯端末に付与したサーバに依頼する処理手段とを備えて構成される、
自動販売機。 - 商品又は役務享受の権利を人手を介在させることなく販売する自動販売機に備えられる現金払出ユニットであって、
現金保管機構、現金払出機構、並びに、これらの機構の動作を制御する制御手段と、
携帯端末との間で非接触通信を行う非接触通信手段と、
前記携帯端末から前記非接触通信手段を通じて、現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを受信したときに、受信した第1コードにより特定される額の現金が前記現金保管機構より引き出されて前記現金払出機構から払い出されるようにするための指示を前記制御手段に出力するとともに、払い出された額の現金の決済処理を、前記第1コードを前記携帯端末に付与したサーバに依頼する処理手段とを備えて構成される、
自動販売機用の現金払出ユニット。 - メモリを有する携帯端末と、この携帯端末との間で双方向通信を行うサーバと、前記携帯端末との間で非接触式通信を行うとともに現金払出を行う機構を備えた自動販売機との協働により実行される方法であって、
前記携帯端末が、それを操作する利用者により指定された金額と決済方法の指定を含む払出要求データを前記サーバに送信する段階と、
前記サーバが、前記携帯端末より受信した払出要求データに基づいて、前記指定された金額の現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを生成するとともに、生成した前記第1コードを当該携帯端末のメモリに記録させる段階と、
前記携帯端末が、そのメモリに記録されている第1コードを非接触通信により前記自動販売機に送信する段階と、
前記第1コードを受信した前記自動販売機が、当該第1コードにより特定される額の現金を払い出すとともに払出した額の現金の決済処理を前記サーバに依頼する段階と、
前記決済処理の依頼を受け付けた前記サーバが、前記指定された決済手法により前記指定された額の決済処理を行う段階とを有する、
自動販売機を用いた現金払出方法。 - コンピュータを、メモリを有する携帯端末および金融機関が運営する金融機関システムとの間でネットワークを介して通信を行う通信手段、
前記通信手段を介して前記携帯端末から指定された金額の現金の払出しを利用者認証を行うことなく許容するための第1コードを生成するとともに、生成した前記第1コードを当該携帯端末のメモリに記録させるコード管理手段、
前記携帯端末からそのメモリに記録されている第1コードを受信したときに当該第1コードにより特定される額の現金を払い出す機構を備えた自動販売機から、払出した額の現金の決済処理の依頼を受け付け、受け付けた決済処理の依頼に基づき、前記金融機関システムとの間で決済処理を行う決済手段、として機能させるためのコンピュータプログラム。
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