JP2017146828A - サーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に送金する。【解決手段】送金システム1によれば、中央サーバ20は、送金元の送金端末10からネットワークNを介して送信される、送金金額と送金先の受取端末30とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、送金情報から特定される送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する。そして、中央サーバ20は、送金コードをネットワークNを介して、送金情報に含まれる送金先である受取者のメールアドレスから特定される送金先の受取端末30に送信することにより、送金金額の金銭を送金先の受取者に送金する。【選択図】図1
Description
本発明は、サーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラムに関し、特に、簡便に送金できるサーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラムに関する。
近年、パートやアルバイト等の低所得の労働者層の比率が拡大しており、これに伴い銀行口座を持たない、或いは持てない現金暮しの労働者層やニートが増大してきている(例えば特許文献1参照)。
このような銀行口座を持たない、或いは持てない現金暮しの労働者には、現金か電子マネーで給料や交通費等を支払わなければならないが、このような労働者の多くは、やはり電子マネーよりも現金を最優先で考えている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡便に送金できるサーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るサーバ装置は、送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手段と、前記送金コード生成手段によって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手段と、を備える。
上記のサーバ装置において、前記送金手段は、前記送金情報から特定される送金タイミングになったときに、前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信する、ようにしてもよい。
上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る送金システムは、送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手段と、前記送金コード生成手段によって生成した送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手段と、を備えるサーバ装置と、前記送金先の端末に表示される前記送金コードから前記送金金額を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記送金金額の金銭を店舗で受け取るための受取券を前記送金先に発行する受取券発行手段と、を備える発行装置と、を具備する。
上記の送金システムにおいて、前記送金コード生成手段は、前記送金金額を含む情報をセルの分布パターンによって表現する情報領域と、誤りを訂正するための訂正情報をセルの分布パターンによって表現する訂正領域と、を備える二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、前記二次元コード生成手段によって生成した前記二次元コードの前記訂正領域の一部から第1訂正ビット列を、該訂正領域のうち該一部とは異なる部分から第2訂正ビット列を取得する訂正ビット列取得手段と、前記訂正ビット列取得手段によって取得した前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を算出する排他的論理和算出手段と、前記訂正領域の一部を、前記排他的論理和算出手段によって算出した排他的論理和に置換することにより、前記第2訂正ビット列を認証情報として埋め込んで前記送金コードを生成する認証情報埋込手段と、を含む。
上記の送金システムにおいて、前記発行装置は、前記送金コードの前記訂正領域を用いて、前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を誤りとして検出する第1誤り検出手段と、前記訂正情報に含まれる前記第1訂正ビット列と前記誤り検出手段によって検出した誤りとの排他的論理和が、該訂正情報に含まれる前記第2訂正ビット列と合致するか否か判別することにより、前記送金コードの認証を行う第1送金コード認証手段と、をさらに備え、前記受取券発行手段は、前記第1送金コード認証手段によって合致していると判別した場合、前記受取券を前記送金先に発行する、ようにしてもよい。
上記の送金システムにおいて、前記発行装置は、前記送金コードを撮像して得られるビット信号を前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信するビット信号送信手段をさらに備え、前記サーバ装置は、前記発行装置から前記ネットワークを介して送信される前記ビット信号を受信するビット信号受信手段と、前記ビット信号受信手段によって受信した前記ビット信号をデコードして、前記送金金額を含む情報と前記訂正情報とを取得するデコード手段と、前記デコード手段によって取得した前記訂正情報を用いて、前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を誤りとして検出する第2誤り検出手段と、前記訂正情報に含まれる前記第1訂正ビット列と前記誤り検出手段によって検出した誤りとの排他的論理和が、該訂正情報に含まれる前記第2訂正ビット列と合致するか否か判別することにより、前記送金コードの認証を行う第2送金コード認証手段と、前記送金コード認証手段によって両者が合致する判別した場合、前記デコード手段によって取得した前記送金金額を含む情報を前記ネットワークを介して前記発行装置に送信する情報送信手段と、をさらに備え、前記受取券発行手段は、前記サーバ装置から前記ネットワークを介して送信される情報に含まれる前記送金金額の金銭を店舗で受け取るための受取券を前記送金先に発行する、ようにしてもよい。
上記の送金システムは、前記受取券から特定される前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを前記ネットワークを介して前記サーバ装置に問い合わせる問合せ手段と、前記サーバ装置から前記ネットワークを介して送信される問合せ結果を受信する問合せ結果受信手段と、前記問合せ結果受信手段によって受信した前記問合せ結果を前記店舗の店員に通知する問合せ結果通知手段と、を備える店舗端末をさらに具備する。
上記の送金システムにおいて、前記サーバ装置は、前記送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを示すフラグと、前記問合せ手段による問合せに応答して、前記フラグに基づき、前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを判別する支払判別手段と、前記支払判別手段による判別結果を、前記問合せ結果として前記ネットワークを介して前記店舗端末に送信する問合せ結果送信手段と、前記支払判別手段によって前記送金金額の金銭が未だ前記受取者に支払われていないと判別した場合、前記フラグを更新するフラグ更新手段と、を備える。
上記の送金システムにおいて、前記サーバ装置は、前記支払判別手段によって前記送金金額の金銭が未だ前記受取者に支払われていないと判別した場合、前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを問い合わせた前記店舗を、前記ネットワークを介して前記送金元の端末に通知する店舗通知手段をさらに備える。
上記の目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る送金方法は、サーバ装置が、送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成ステップと、前記サーバ装置が、前記送金コード生成ステップによって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金ステップと、を備える。
上記の目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手順と、前記送金コード生成手順によって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手順と、を実行させる。
本発明によれば、簡便に送金できるサーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本実施形態に係る送金システムの構成について図面を参照しつつ説明する。
図1は、送金システムの構成例を示す図である。
送金システム1は、図1に示すように、送金端末10と、中央サーバ20と、受取端末30と、認証装置40と、POS(Point of Sale System)レジスタ50と、を具備し、インターネット及びLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。
送金端末10は、例えば給料や交通費等を送金先の労働者等(以下「受取者」という)に送金する送金元の企業(以下「送金企業」という)内に設置されている。また、中央サーバ20は、例えば送金システム1の運営企業内に設置されている。さらに、受取端末30は、例えば受取者により所持されている。また、認証装置40、POSレジスタ50、及び図示せぬPOSサーバは、例えば同一のコンビニエンスストア内等の同一店舗内に設置されている。なお、認証装置40は、店舗とは別の場所に設けられてもよい。
送金端末10は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等から構成されている。なお、送金端末10は、汎用のタブレットコンピュータ、スマートフォン、又は携帯電話等から構成されてもよい。
図2は、送金端末の構成例を示すブロック図である。
送金端末10は、図2に示すように、表示部11と、操作部12と、通信部13と、制御部14と、を備え、これらはバスを介して接続されている。
表示部11は、例えば汎用の液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)等から構成されている。表示部11は、例えば図3に示す送金企業の担当者が送金情報を入力するための送金情報入力画面300等を表示する。
図3は、送金情報入力画面の表示例を示す図である。
送金情報入力画面300には、図3に示すように、受取者の氏名並びにメールアドレス、受取者への送金金額並びに送金項目、図6に示す送金コード200の発行予定日時、及びこれらを入力した送金企業の担当者の氏名等の送金情報が入力される。なお、受取者一人当たりの送金金額には、安全のため、上限が設けられていてもよく、例えば三万円未満としてもよい。また、送金情報入力画面300には、送金コード200の発行を指示するための送金コード発行アイコンも表示されている。
図2に示す表示部11は、図3に示す送金情報入力画面300の他に、出金データを表示する。出金データには、送金金額を受取者に現金で支払った店舗を識別するための店舗IDと、送金情報と、が含まれている。このような出金データが表示部11に表示されることにより、送金企業の担当者は、送金金額を受取者に現金で支払った店舗、又は店舗を運営する企業の銀行口座に、送金金額を入金することができる。
図2に示す操作部12は、例えばキーボード及びマウス、若しくはタッチパネル等から構成されている。操作部12は、送金企業の担当者によって操作される。送金企業の担当者は、操作部12を操作して、例えば図3に示す送金情報入力画面300で送金情報を入力した後、送金コード発行アイコンをクリックする。
図2に示す通信部13は、例えばNIC(Network Interface Card)等から構成されている。通信部13は、例えば送金企業を識別するための送金企業ID(Identity)、及び送金情報入力画面300で入力された送金情報等をネットワークNを介して中央サーバ20に送信する。また、通信部13は、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される出金データ等を受信する。
制御部14は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成されている。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されているプログラムを適宜実行することにより、送金端末10の各種動作を制御する。
制御部14は、例えば図3に示す送金情報入力画面300で送金情報が入力された後に送金コード発行アイコンがクリックされたことに応答して、送金企業ID及び送金情報を通信部13からネットワークNを介して中央サーバ20に送信することにより、送金コード200の発行を要求する。また、制御部14は、通信部13で受信した出金データを表示部11に表示する。
図1に示す中央サーバ20は、例えば汎用のサーバコンピュータ等から構成されている。中央サーバ20は、例えば送金コード200の発行を行う。
図4は、中央サーバの構成例を示すブロック図である。
中央サーバ20は、図4に示すように、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備え、これらはバスを介して接続されている。
通信部21は、例えばNIC等から構成されている。通信部21は、例えば送金端末10からネットワークNを介して送信される送金企業ID及び送金情報等を受信する。また、通信部21は、例えば送金コード200等をネットワークNを介して受取端末30に送信する。
さらに、通信部21は、例えばPOSレジスタ50から図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して送信される店舗ID及び送金ID等を受信する。また、通信部21は、出金データ等をネットワークNを介して送金端末10に送信する。
さらに、通信部21は、送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かを示す問合せ結果等をネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介してPOSレジスタ50に送信する。
記憶部22は、例えばハードディスクドライブ等の不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部22は、例えば各種アプリケーションプラグラム及びデータベース(Database:DB)等を記憶している。本実施形態において、記憶部22は、送金コード200を生成するための生成アプリケーションプログラム、送金DB400、及び送金コード200等を記憶している。
送金DB400は、送金情報を識別するための送金IDに対応付けて、送金企業ID、送金情報、及び送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かを示す支払済フラグ等を登録している。
支払済フラグは、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない場合、その値が“0”となっている。そして、支払済フラグは、送金金額の現金が受取者に支払われたときに、その値が“1”に更新される。
制御部23は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成されている。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部22に記憶されているプログラムを適宜実行することにより、中央サーバ20の各種動作を制御する。
制御部23は、例えば送金企業ID及び送金情報を通信部21で受信したことに応答して、送金情報に送金IDを付与する。そして、制御部23は、送金IDに対応付けて、通信部21で受信した送金企業ID及び送金情報を送金DB400に登録する。また、制御部23は、送金IDに対応する支払済フラグの値を“0”に初期化する。
次に、制御部23は、送金DB400に登録した送金ID及び送金金額を示す二次元コード100を生成する。
二次元コード100は、いわゆるQR(Quick Response)コード(登録商標)の規格(JIS X 0510)を満たしている。
図5は、埋込対象の二次元コードの構成例を示す図である。
二次元コード100は、図5に示すように、3つの位置決め用シンボル104A,104B,104C、情報コード記録領域106、タイミングセル108及びフォーマットコード109などを備えている。
3つの位置決め用シンボル104A,104B,104Cは、矩形状をなす二次元コード100の4つの頂点のうち、3つの頂点にそれぞれ配置されている。
タイミングセル108は、位置決め用シンボル104A,104B,104C間に、白と黒とが交互に組み合わせられた直線状の基準パターンとして配置されている。このタイミングセル108は、各データセル位置の指標として用いられる。
フォーマットコード109は、位置決め用シンボル104Aの近傍に配置されており、情報コード記録領域106内に記録された情報コードのフォーマットについて、予め規定されたバージョン情報を示すものである。二次元コード(QRコード(登録商標))の規格におけるバージョン情報は、1〜40のバージョンと、各バージョンについて4つの誤り訂正レベルL,M,Q,H(LからHへと順に高くなる)と、の組み合わせで構成されている。
バージョン1〜40は、主に、8ビットに対応した8つのセルで構成されるシンボルの総数に対応している。また、誤り訂正レベル(L,M,Q,H)は、全シンボルのうち読取れないシンボルを許容する割合の高さ、すなわち許容欠損率の高さに対応している。それぞれのレベルの許容欠損率は、誤り訂正レベルHが約30%、誤り訂正レベルQが約25%、誤り訂正レベルMが約15%、誤り訂正レベルLが約7%である。本実施形態では、シンボルの総数が134のバージョン5で誤り訂正レベルHの二次元コード100を用いており、そのバージョン情報は、「5−H」と表される。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、二次元コードのバージョン及び誤り訂正レベルは任意であり、バージョン1〜40のいずれであってもよく、また誤り訂正レベルはL,M,Q,Hのいずれであってもよい。
情報コード記録領域106は、光学的特性の異なる2種類のセル(白黒パターンを省略)から構成されており、情報コード(情報領域)Cdとこれに対応するRS(リード・ソロモン)コード(訂正領域)Ceと、のコード対を含んでいる。情報コードCdは、送金ID及び送金金額をコード化したもので、情報コードに含まれるセルの分布パターン(セルパターン)によって、送金ID及び送金金額を示している。また、RSコードCeは、送金ID及び送金金額をRS(リード・ソロモン)を用いて符号化した訂正用情報をコード化したもので、RSコードに含まれるセルパターンによって、誤りを訂正するための訂正用情報を示している。
本実施形態では、最適例としてRS符号を用いて符号化するものを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の符号化方式であってもよい。例えばBCH符号などは本発明に好適に適用可能である。また、ゴレイ符号、アダマール符号、リード・マラー符号、低密度パリティ検査符号、ゴッパ符号や、ファイア符号、畳込み符号、ターボ符号、巡回ハミングとRS符号との連接符なども本発明に適用可能である。
情報コード記録領域106は、情報コードCdを構成する44個の情報シンボルと、RSコードCeを構成する90個のRSシンボルと、の計134個のシンボルからなっている。情報コード記録領域106は、4つのブロックB1〜B4に分けられており、このうち2つのブロックB1及びB2は、11個の情報シンボルとこれに対応する22個のRSシンボルとの計33個のシンボルから構成され、残りの2つのブロックB3及びB4は、11個の情報シンボルとこれに対応する23個のRSシンボルとの計34個のシンボルから構成されている。
図4に示す制御部23は、例えば記憶部22に記憶されている生成アプリケーションプログラムを実行することにより、上述の二次元コード100の訂正領域に認証情報を埋め込んで、送金コード200を生成する。
図6は、送金コードの生成方法を説明するための模式図である。
制御部23は、コード配置規則に従って二次元コード100の各ブロックをデコードして行くことにより、各ブロックから11個の情報シンボルからなる情報ビット列と22又は23個のRSシンボルからなるRSビット列とを取得する。
制御部23は、各ブロックのRSビット列の予め定められた位置から12個のRSシンボルを抽出する。次に、制御部23は、抽出した12個のRSシンボルのうちから、予め定められた6シンボルを選択し、全4ブロックで計24個のRSシンボルからなるビット長192のビット列m(第2訂正ビット列)を取得する。また、制御部23は、各ブロックから抽出した12個のRSシンボルのうちの残りの6シンボル、全4ブロックで計24個のRSシンボルからなるビット長192のビット列l(=l1+l2+l3+l4)(第1訂正ビット列)を取得する。
制御部23は、ビット列mを楕円曲線暗号(Elliptic Curve Cryptography:ECC)や、RSA(Rivest-Shamir-Adleman)、AES(Advanced Encryption Standard)−192などを用いて暗号化し、ビット列c(暗号ビット列)を取得する。なお、楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題(ECDLP)という数学の困難さに依存しており、ECDLPを効率的に解くアルゴリズムは現存しないことから、暗号的に強い。また、楕円曲線暗号では、RSAの1024ビットの鍵長の暗号強度を、僅か160ビットで実現でき、かつ処理に要する時間も短い。このため、楕円曲線暗号を用いて暗号化するのが最も好ましい。
本実施形態では、最適例として、楕円曲線暗号を用いてビット列を暗号化するものを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の暗号化方式であってもよい。例えばRSA暗号やエルガマル暗号などの非対称暗号(公開鍵暗号)は、本発明に好適に適用可能である。また、AES暗号やDES(Data Encryption Standard)暗号なども本発明に適用可能である。
制御部23は、ビット列cをブロック数に合わせて4分割してビット列ci(i=1〜4)を生成し、これらと各ブロックから抽出した12個のRSシンボルのうち、残りの6シンボルからなるビット列li(i=1〜4)との排他的論理和をそれぞれ算出してビット列c(アンダーバー)i(i=1〜4)を生成する。そして、制御部23は、ビット列liをそれぞれビット列c(アンダーバー)iに置換することにより、ビット列cを認証情報として埋め込む。
制御部23は、情報ビット列と、認証情報が埋め込まれたRSビット列と、を元の二次元コード100のコード配置規則に従って配置することにより、訂正領域に認証情報を埋め込んだ送金コード200を生成する。
そして、制御部23は、送金コード200を記憶部22を記憶する。
その後、図4に示す制御部23は、送金情報に含まれる発行予定日時になったときに、送金情報に対応する送金ID並びに送金金額を示す送金コード200、及び送金金額が記載された電子メールを生成する。そして、制御部23は、電子メールを通信部21からネットワークNを介して、送金情報に含まれる受取者のメールアドレスに宛てて、すなわち受取者の受取端末30に送信することにより、送金コード200を受取者に発行する。
なお、制御部23は、送金コード200及び送金金額を通信部21からネットワークNを介して、送金コード200が示す送金IDに対応する送金企業IDから特定される送金端末10、すなわち送金コード200が示す送金IDに対応する送金情報を送信した送金端末10に送信してもよい。この場合、送金端末10の制御部14は、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される送金コード200及び送金金額を通信部13で受信したことに応答して、送金コード200及び送金金額が記載された電子メールを生成する。そして、制御部14は、電子メールを通信部21からネットワークNを介して、送金情報に含まれる受取者のメールアドレスに宛てて受取者の受取端末30に送信することにより、送金コード200を受取者に発行すればよい。
また、制御部23は、POSレジスタ50から図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して送信される店舗ID及び送金IDを通信部21で受信したことに応答して、送金IDに対応する送金企業ID、送金情報、及び支払済フラグを送金DB400から検出する。次に、制御部23は、支払済フラグの値が“0”であるか“1”であるかを判別する。
そして、制御部23は、支払済フラグの値が“1”である場合、送金金額の現金が既に受取者に支払われているとして、その旨の問合せ結果を通信部21からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介してPOSレジスタ50に送信する。
これに対して、制御部23は、支払済フラグの値が“0”である場合、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていないとして、通信部21で受信した店舗IDと、送金DB400から検出した送金情報と、を含む出金データを生成する。続いて、制御部23は、出金データを通信部21からネットワークNを介して、送金DB400から検出した送金企業IDから特定される送金端末10に送信する。そして、制御部23は、支払済フラグの値を“1”に更新した後、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない旨の問合せ結果を通信部21からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介してPOSレジスタ50に送信する。
図1に示す受取端末30は、例えば汎用のスマートフォン、タブレットコンピュータ、又は携帯電話等から構成されている。なお、受取端末30は、汎用のパーソナルコンピュータ等から構成されてもよい。
図7は、受取端末の構成例を示すブロック図である。
受取端末30は、図7に示すように、通信部31と、記憶部32と、タッチパネル33と、制御部34と、を備え、これらはバスを介して接続されている。
通信部31は、例えば汎用の無線通信装置等から構成されている。通信部31は、例えば中央サーバ20からネットワークNを介して送信される電子メール等を受信する。
記憶部32は、例えば汎用のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部32は、例えば通信部31で受信した電子メール等を記憶する。
タッチパネル33は、例えば液晶表示装置とポインティングデバイスとを組み合わせた汎用のタッチパネル等から構成されている。タッチパネル33は、各種画面を表示するとともに、受取者による各種操作を受け付ける。受取者は、タッチパネル33を操作して、その画面上に、記憶部32に記憶されている電子メールに記載されている送金コード200及び送金金額等を表示させる。
制御部34は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成されている。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されているプログラムを適宜実行することにより、受取端末30の各種動作を制御する。
制御部34は、例えば通信部31で受信した電子メールを記憶部32に記憶する。そして、制御部34は、記憶部32に記憶されている電子メールに記載されている送金コード200及び送金金額をタッチパネル33の画面上に表示する。
図1に示す認証装置40は、例えば汎用のマルチメディアステーション(Multimedia Station:MMS)等から構成されている。認証装置40は、例えば送金コード200の認証を行う。
図8は、認証装置の構成例を示すブロック図である。
認証装置40は、図8に示すように、読取部41と、表示部42と、印刷部43と、記憶部44と、制御部45と、を備え、こららはバスを介して接続されている。
読取部41は、例えば送金コード200を取り込むCCD(Charge Coupled Device)等の受光素子を含んで構成されている。読取部41は、例えば受取端末30のタッチパネル33に表示された送金コード200をデコードして、送金コード200から送金ID及び送金金額等を読み取る。
読取部41は、上述のコード配置規則に従って送金コード200の各ブロックをデコードして行くことにより、各ブロックから11個の情報シンボルからなる情報ビット列と22又は23個のRSシンボルからなるRSビット列とを取得する。
表示部42は、例えば汎用の液晶表示装置等から構成されている。表示部42は、例えば送金コード200が改ざんされたものであるか否かの認証結果等を表示する。
印刷部43は、例えば汎用のプリンタ等から構成されている。印刷部43は、例えば読取部41で読み取った送金ID及び送金金額を示すバーコードが印字された受取券をプリントアウトする。なお、受取券は、送金ID及び送金金額を示すバーコードが印字されたものに限定されるものではなく、例えば送金ID及び送金金額を示す二次元コードが印字されたものであってもよい。また、受取券は、送金ID及び送金金額が文字で印字されたものであってもよい。
記憶部44は、例えばハードディスクドライブ等の不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部44は、例えば各種アプリケーションプラグラム等を記憶している。本実施形態において、記憶部44は、送金コード200を認証するための認証アプリケーションプログラム、
制御部45は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成されている。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部44に記憶されているプログラムを適宜実行することにより、認証装置40の各種動作を制御する。
制御部45は、例えば記憶部44に記憶されている認証アプリケーションプログラムを実行することにより、送金コード200が改ざんされたものであるか否かの認証を行う。
まず、制御部45は、送金コード200のRSビット列(訂正用情報)を利用して、送金コード200に含まれる誤りを検出する。本実施形態において、制御部45は、24個のRSシンボルからなるビット列c(アンダーバー)’を誤りとして検出する。
そして、制御部45は、読取部41で取得したRSビット列に含まれるビット列l及びビット列mと、誤りとして検出したビット列c(アンダーバー)’と、を利用して、送金コード200の認証を行う。具体的に、制御部45は、RSビット列に含まれるビット列lと誤りとして検出したビット列c(アンダーバー)’との排他的論理和を算出することにより、認証情報として埋め込まれたビット列c’を取得する。
続いて、制御部45は、暗号化に対応する復号キーを利用して、ビット列c’を復号化することにより、ビット列md(復号ビット列)を取得する。そして、制御部45は、復号化したビット列mdが、RSビット列に含まれるビット列mと合致しているか否かを判別することにより、送金コード200の認証を行う。具体的に、制御部45は、認証の結果、両者が合致していれば、送金コード200が改ざんされていないものと判別し、両者が合致していなければ、送金コード200が改ざんされたものと判別する。
そして、制御部45は、送金コード200が改ざんされたものであるか否かの認証結果を表示部42に表示して受取者に通知する。
制御部45は、送金コード200が改ざんされたものでない場合、読取部41で送金コード200から送金ID及び送金金額を読み取る。そして、制御部45は、読取部41で読み取った送金ID及び送金金額等を示すバーコードが印字された受取券を印刷部43からプリントアウトすることにより、受取券を受取者に発行する。
図1に示すPOSレジスタ50は、例えば汎用のPOSレジスタ等から構成されている。POSレジスタ50は、LANを介して図示せぬPOSサーバに接続されている。
図9は、POSレジスタの構成例を示すブロック図である。
POSレジスタ50は、図9に示すように、読取部51と、通信部52と、表示部53と、制御部54と、を備え、これらはバスを介して接続されている。
読取部51は、例えば汎用バーコードリーダ等から構成されている。読取部21は、例えば受取者に発行された受取券に印字されているバーコードから、送金ID及び送金金額等を読み取る。なお、受取券に送金ID及び送金金額が文字で印字されている場合、店舗の店員は、図示せぬ操作部を操作して、送金ID及び送金金額を入力してもよい。
通信部52は、例えばNIC等から構成されている。通信部52は、例えばPOSレジスタ50が設置されている店舗を識別するための店舗IDと、バーコードから読み取った送金IDと、を図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して中央サーバ20に送信する。
また、通信部52は、中央サーバ20から図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して送信される、バーコードから読み取った送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かの問合せ結果を受信する。さらに、通信部52は、店舗ID及び送金情報を含む出金データを図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して中央サーバ20に送信する。
表示部53は、例えば液晶表示装置等から構成されている。表示部53は、例えば通信部52で受信した問合せ結果を表示する。また、表示部53は、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない場合、その送金金額を表示する。そして、店舗の店員は、表示部53に表示された送金金額を受取者に現金で支払う。
制御部54は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成されている。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されているプログラムを適宜実行することにより、POSレジスタ50の各種動作を制御する。
制御部54は、例えばPOSレジスタ50が設置されている店舗を識別するための店舗IDと、バーコードから読み取った送金IDと、を図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して中央サーバ20に送信することにより、バーコードから読み取った送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かを問い合わせる。
そして、制御部54は、通信部52で受信した問合せ結果を表示部53に表示して店舗の店員に通知する。具体的に、制御部54は、送金金額の現金が既に受取者に支払われている場合、その旨を表示部53に表示する。これに対して、制御部54は、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない場合、その旨及び送金金額を表示部53に表示して店舗の店員に通知する。これにより、店舗の店員は、表示部53に表示された送金金額を受取者に現金で支払うことができる。
次に、上記構成を備える送金システム1が実行する各種処理について図面を参照して説明する。
送金企業の担当者は、図2に示す送金端末10の操作部12を操作して、図3に示す送金情報入力画面300で送金情報を入力する。そして、送金企業の担当者が送金情報入力画面300で送金コード発行アイコンをクリックしたことに応答して、送金システム1は、送金処理を実行する。
図10及び図11は、送金処理の一例を示すフローチャートである。
送金処理において、まず、送金端末10の制御部14は、図10に示すように、送金企業を識別するための送金企業ID、及び送金情報入力画面300で入力された送金情報を通信部13からネットワークNを介して中央サーバ20に送信することにより、送金コード200の発行を要求する(ステップS1)。
中央サーバ20の制御部23は、送金端末10からネットワークNを介して送信される送金企業ID及び送金情報を通信部21で受信したことに応答して(ステップS2)、ステップS2で受信した送金情報に送金IDを付与する(ステップS3)。
そして、制御部23は、ステップS3で付与した送金IDに対応付けて、ステップS2で受信した送金企業ID及び送金情報を送金DB400に登録する(ステップS4)。また、制御部23は、ステップS3で付与した送金IDに対応する支払済フラグの値を“0”に初期化する(ステップS5)。
次に、制御部23は、ステップS4で登録した送金ID及び送金金額を示す二次元コード100を生成する(ステップS6)。
制御部23は、ステップS6で生成した二次元コード100の各ブロックを、所定のコード配置規則に従ってデコードして行くことにより、各ブロックから11個の情報シンボルからなる情報ビット列と22又は23個のRSシンボルからなるRSビット列とを取得する(ステップS7)。
次に、制御部23は、各ブロックのRSビット列の予め定められた位置から12個のRSシンボルを抽出する(ステップS8)。続いて、制御部23は、ステップS8で抽出した12個のRSシンボルのうちから、予め定められた6シンボルを選択し、全4ブロックで計24個のRSシンボルからなるビット長192のビット列mを取得する(ステップS9)。
そして、制御部23は、ビット列mを楕円曲線暗号を用いて暗号化してビット列cを取得する(ステップS10)。続いて、制御部23は、図11に示すように、ビット列cをブロック数に合わせて4分割してビット列ci(i=1〜4)を生成する(ステップS11)。続いて、制御部23は、ビット列ci(i=1〜4)と各ブロックから抽出した12個のRSシンボルのうち、残りの6シンボルからなるビット列li(i=1〜4)との排他的論理和をそれぞれ算出してビット列c(アンダーバー)i(i=1〜4)を生成する(ステップS12)。そして、制御部23は、例えば図6(A)及び(B)に示すように、ビット列liをそれぞれビット列c(アンダーバー)iに置換することにより、ビット列cを認証情報として埋め込む(ステップS13)。
続いて、制御部23は、情報ビット列と、ステップS13で認証情報が埋め込まれたRSビット列と、を元の二次元コード100のコード配置規則に従って配置することにより、訂正領域に認証情報を埋め込んだ送金コード200を生成する(ステップS14)。
そして、制御部23は、ステップS14で生成した送金コード200を記憶部22を記憶する(ステップS15)。
その後、制御部23は、送金情報に含まれる発行予定日時になったときに(ステップS16;Yes)、送金情報に対応する送金ID並びに送金金額を示す送金コード200、及び送金金額が記載された電子メールを生成する(ステップS17)。そして、制御部23は、ステップS17で生成した電子メールを通信部21からネットワークNを介して、送金情報に含まれる受取者のメールアドレスに宛てて、すなわち受取者の受取端末30に送信することにより、送金コード200を受取者に発行する(ステップS18)。
受取端末30の制御部34は、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される電子メールを通信部31で受信する(ステップS19)。そして、制御部34は、ステップS19で受信した電子メールを記憶部32に記憶してから(ステップS20)、送金処理を終了する。
その後、受取者は、認証装置40及びPOSレジスタ50が設置されている店舗に赴き、認証装置40の前で、受取端末30のタッチパネル33を操作して、その画面上に、ステップS20で記憶部32に記憶した電子メールに記載されている送金コード200及び送金金額を表示させる。そして、受取者がタッチパネル33の画面上に表示させた送金コード200を、認証装置40の読取部41に翳したことに応答して、送金システム1は、受取券発行処理を実行する。
図12は、受取券発行処理の一例を示すフローチャートである。
受取券発行処理において、まず、認証装置40の制御部45は、図12に示すように、受取端末30のタッチパネル33の画面上に表示されている送金コード200を読取部41から取り込む(ステップS21)。
制御部45は、ステップS21で取り込んだ送金コード200の各ブロックを上述のコード配置規則に従ってデコードして行くことにより、各ブロックから11個の情報シンボルからなる情報ビット列と22又は23個のRSシンボルからなるRSビット列とを取得する(ステップS22)。
次に、制御部45は、ステップS22でデコードする前のデータと、ステップS22でデコードした後のデータと、の排他的論理和を求めることにより、24個のRSシンボルからなるビット列c(アンダーバー)’を誤りとして検出する(ステップS23)。
続いて、制御部45は、RSビット列に含まれるビット列lと誤りとして検出したビット列c(アンダーバー)’との排他的論理和を算出することにより、認証情報として埋め込まれたビット列c’を取得する(ステップS24)。
また、制御部45は、暗号化に対応する復号キーを利用して、ビット列c’を復号化することにより、ビット列mdを取得する(ステップS25)。
そして、制御部45は、復号化したビット列mdが、RSビット列に含まれるビット列mと合致しているか否かを判別することにより、送金コード200の認証を行う(ステップS26)。具体的に、制御部45は、認証の結果、両者が合致していれば、送金コード200が改ざんされていないものと判別し、両者が合致していなければ、送金コード200が改ざんされたものと判別する。
そして、制御部45は、送金コード200が改ざんされたものであるか否かの認証結果を表示部42に表示して受取者に通知する(ステップS27)。
制御部45は、送金コード200が改ざんされたものでない場合(ステップS28;No)、読取部41で送金コード200から送金ID及び送金金額を読み取る(ステップS29)。そして、制御部45は、ステップS29で読み取った送金ID及び送金金額等を示すバーコードが印字された受取券を印刷部43からプリントアウトすることにより、受取券を受取者に発行してから(ステップS30)、受取券発行処理を終了する。
これに対して、制御部45は、送金コード200が改ざんされたものでない場合(ステップS28;Yes)、送金コード200から送金ID及び送金金額を読み取ることも、受取券を受取者に発行することもなく、そのまま受取券発行処理を終了する。
続いて、受取者は、POSレジスタ50の前まで行き、ステップS30で発行された受取券を、POSレジスタ50を操作する店員に手渡して、送金金額の支払を要求する。そして、店員がPOSレジスタ50の読取部51に受取券に印字されているバーコードから、送金ID及び送金金額を読み取らせたことに応答して、送金システム1は、現金支払処理を実行する。
図13は、現金支払処理の一例を示すフローチャートである。
現金支払処理において、まず、POSレジスタ50の制御部54は、図13に示すように、POSレジスタ50が設置されている店舗を識別するための店舗IDと、バーコードから読み取った送金IDと、を通信部52からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介して中央サーバ20に送信することにより、バーコードから読み取った送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かを問い合わせる(ステップS31)。
中央サーバ20の制御部23は、POSレジスタ50から図示せぬPOSサーバ及びネットワークNを介して送信される店舗ID及び送金IDを通信部21で受信したことに応答して(ステップS32)、ステップS32で受信した送金IDに対応する送金企業ID、送金情報、及び支払済フラグを送金DB400から検出する(ステップS33)。
次に、制御部23は、ステップS33で検出した支払済フラグの値が“0”であるか“1”であるかを判別する(ステップS34)。
そして、制御部23は、支払済フラグの値が“1”である場合(ステップS34;Yes)、送金金額の現金が既に受取者に支払われているとして、その旨の問合せ結果を通信部21からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介してPOSレジスタ50に送信する(ステップS35)。
これに対して、制御部23は、支払済フラグの値が“0”である場合(ステップS34;No)、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていないとして、ステップS32で受信した店舗IDと、ステップS33で検出した送金情報と、を含む出金データを生成する(ステップS36)。
続いて、制御部23は、ステップS36で生成した出金データを通信部21からネットワークNを介して、ステップS33で検出した送金企業IDから特定される送金端末10に送信する(ステップS37)。これにより、送信端末10の表示部11には、出金データが表示され、送金企業の担当者は、送金金額を受取者に現金で支払った店舗、又は店舗を運営する企業の銀行口座に、送金金額を入金することができる。
そして、制御部23は、ステップS33で検出した支払済フラグの値を“1”に更新した後(ステップS38)、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない旨の問合せ結果を通信部21からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介してPOSレジスタ50に送信する(ステップS39)。
POSレジスタ50の制御部54は、中央サーバ20からネットワークN及び図示せぬPOSサーバを介して送信される問合せ結果を通信部52で受信する(ステップS40)。
制御部54は、ステップS40で受信した問合せ結果を表示部53に表示して店舗の店員に通知してから(ステップS41)、現金支払処理を終了する。具体的に、制御部54は、送金金額の現金が既に受取者に支払われている場合、その旨を表示部53に表示する。これに対して、制御部54は、送金金額の現金が未だ受取者に支払われていない場合、その旨及び送金金額を表示部53に表示して店舗の店員に通知する。これにより、店員は、表示部53に表示された送金金額を受取者に現金で支払うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る送金システム1によれば、中央サーバ20は、送金元の送金端末10からネットワークNを介して送信される、送金金額と送金先の受取端末30とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、送金情報から特定される送金金額の金銭を受け取るための送金コード200を生成する。そして、中央サーバ20は、送金コード200をネットワークNを介して、送金情報に含まれる送金先である受取者のメールアドレスから特定される送金先の受取端末30に送信することにより、送金金額の金銭を送金先の受取者に送金する。
これにより、送金元である送金企業は、受取者に金銭を簡便に送金することができる。また、受取者が口座を有していなくても、送金企業は、受取者に金銭を送金することができる。さらに、中央サーバ20は、受取者のメールアドレスを管理すればよく、口座番号まで管理する必要がないため、管理業務の効率的な運用を実現することができる。また、受取者もメールアドレスを有していれば、銀行口座を有していなくても、送金企業から送金された金銭を受け取ることができる。さらに、受取者は、銀行口座を有していたとしても、送金企業に口座番号を通知することなく、送金企業から送金された金銭を受け取ることができる。
また、中央サーバ20は、送金情報から特定される送金タイミングである発行予定日時になったときに、送金コード200をネットワークNを介して、送金情報に含まれるメールアドレスから特定される送金先の受取端末30に送信する。これにより、送金企業は、予め定めた給料日等を送金コード200の発行予定日時とすることができるため、給料の支払業務の効率的な運用を実現することができる。
さらに、受取券の発行装置である認証装置40は、送金先の受取端末30に表示される送金コード200から送金金額を読み取る読取部41を備え、読取部41によって読み取った送金金額の金銭を店舗で受け取るための受取券を受取者に発行する。これにより、受取者は、普段から持ち歩いているスマートフォンや携帯電話等である受取端末30を所持していれば、送金企業から送金された金銭をいつでも受け取ることができる。
また、中央サーバ20は、送金金額を含む情報、すなわち送金ID及び送金金額をセルの分布パターンによって表現する情報コードCdと、読取情報の誤りを訂正して送金ID及び送金金額を取得するための訂正用情報をセルの分布パターンによって表現するRSコードCeと、を備える二次元コード100を生成する。
次に、中央サーバ20は、RSコードCeからビット列lとビット列mとを生成するとともに、ビット列mを暗号化してビット列cを生成する。続いて、中央サーバ20は、ビット列cを4分割したビット列ciとビット列liとの排他的論理和をそれぞれ算出してビット列c(アンダーバー)iを生成する。そして、中央サーバ20は、ビット列liをビット列c(アンダーバー)iに置き換えることにより、ビット列cを認証情報としてRSコードCeに埋め込む。
最後に、中央サーバ20は、情報ビット列と、認証情報を埋め込んだRSビット列と、を含む送金コード200を生成する。
一方、認証装置40は、読取部41で、送金コード200を読み取ってRSビット列を取得した後、RSビット列を用いて、ビット列c(アンダーバー)’を誤りとして検出する。
次に、認証装置40は、RSビット列に含まれるビット列lと誤りとして検出したビット列c(アンダーバー)’との排他的論理和を算出して、認証情報として埋め込まれたビット列c’を取得するとともに、ビット列c’を暗号化に対応する方式で復号化してビット列mdを取得する。そして、認証装置40は、復号化したビット列mdが、RSビット列に含まれるビット列mと合致するか否か判別することにより、送金コード200の認証を行う。
このように、中央サーバ20は、RSコードCeの一部から生成されるビット列mを暗号化したビット列cと、RSコードCeのうち上記一部とは異なる部分から生成されるビット列lと、の排他的論理和を求めてビット列cを取得し、ビット列lをビット列cに置き換えることで、ビット列cを認証情報としてRSコードCeに埋め込む。これにより、送金コード200が改ざんされた場合、認証装置40は、ビット列cとビット列lとの排他的論理和を誤りとして検出できなくなるため、送金コード200の偽造を検出することができる。
また、RSコードCeに認証情報を埋め込むことにより、送金金額を含む情報を表現する情報コードCdに何ら変更を加える必要が無くなるため、送金コード200によって表現される情報のデータ量が削減されることを防止することができる。
さらに、ビット列mを暗号化したビット列cを認証情報としてRSコードCeに埋め込むため、送金コード200の偽造をより効果的に防止することができる。
また、店舗端末であるPOSレジスタ50は、受取券から特定される送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かをネットワークNを介して中央サーバ20に問い合わせる。そして、POSレジスタ50は、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される問合せ結果を受信し、受信した問合せ結果を表示部53に表示して店舗の店員に通知する。これにより、送金システム1は、送金コード200及び受取券を複数回用いて、或いは送金コード200及び受取券が複製されて、送金金額が二重払いされることを防止することができる。
さらに、認証装置40及びPOSレジスタ50を設置する店舗は、送金企業から送金された金銭を受け取るべく、多くの受取者の来店が見込めるようになるため、そのついでに受取者が商品を購入することを期待することができる。また、送金企業に代わって送金金額の金銭を受取者に支払うことで、店舗は、その手数料を送金企業から徴収するという新たな手数料収入ビジネスを構築することができる。
さらに、中央サーバ20は、送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを示す支払済フラグと、POSレジスタ50による問合せに応答して、支払済フラグに基づき、送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを判別し、その判別結果を、問合せ結果としてネットワークNを介してPOSレジスタ50に送信する。また、中央サーバ20は、送金金額の金銭が未だ受取者に支払われていないと判別した場合、支払済フラグを更新する。このように、中央サーバ20は、支払済フラグを用いることで、送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを適切に管理し、送金金額が二重払いされることを防止することができる。
また、中央サーバ20は、送金金額の金銭が未だ受取者に支払われていないと判別した場合、送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを問い合わせた店舗を識別するための店舗IDを、ネットワークNを介して送金元の送金端末10に送信することにより、送金金額の金銭を受取者に支払う店舗を通知する。これにより、送金企業の担当者は、送金金額を受取者に現金で支払った店舗、又は店舗を運営する企業の銀行口座に、送金金額を入金することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施形態の変形態様について、説明する。
上記の実施形態では、送金金額を受取者に現金で支払った店舗を識別するための店舗IDと、送金情報と、を含む出金データが送信端末10の表示部11に表示され、送金企業の担当者は、送金金額を受取者に現金で支払った店舗、又は店舗を運営する企業の銀行口座に、送金金額を入金するものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、送金金額の入金方法は、任意であり、例えば送金企業は、ファクタリング等を用いて、送金金額を受取者に現金で支払った店舗、又は店舗を運営する企業の銀行口座に、送金金額を入金してもよい。具体的には、ファクタリング企業が、予め店舗又は店舗を運営する企業の銀行口座に送金金額を立替で前払いし、送金企業は、例えば所定期間(例えば一月)毎に到来する決済日に、所定期間内にファクタリング企業が立替で前払いした送金金額の総額を、ファクタリング企業の銀行口座に一括して入金すればよい。このように、送金金額を前払いとすることで、店舗、又は店舗を運営する企業の金銭リスクを無くすことができる。
また、上記の実施形態では、認証装置40とPOSレジスタ50とが別体であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、POSレジスタ50が認証装置40の機能を備えるものであってもよい。すなわち、POSレジスタ50は、送金コード200等の二次元コードの読取機能を備え、送金コード200が改ざんされたものであるか否かの認証を行うとともに、送金コード200から読み取った送金金額の現金が既に受取者に支払われているか否かを中央サーバ20に問い合わせるものであってもよい。このようにすれば、受取者は、認証装置40で送金コード200の認証を行って受取券の発行を受ける必要がなくなるため、より簡便に送金金額の現金を受け取ることができる。
上記の実施形態において、中央サーバ20の制御部23は、ビット列mを暗号化してビット列cを生成し、ビット列cとビット列lとの排他的論理和を算出するものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ビット列mを暗号化することなく、ビット列mとビット列lとの排他的論理和を算出してもよい。この場合、制御部23は、ビット列mを4分割したビット列miとビット列liとの排他的論理和をそれぞれ算出してビット列m(アンダーバー)iを生成する。そして、制御部23は、ビット列liをビット列m(アンダーバー)iに置き換えることにより、ビット列mを認証情報としてRSコードCeに埋め込めばよい。
一方、認証装置40の制御部45は、RSビット列を用いて、ビット列m(アンダーバー)’を誤りとして検出する。次に、制御部45は、RSビット列に含まれるビット列lと誤りとして検出したビット列m(アンダーバー)’との排他的論理和を算出してビット列m’を取得し、取得したビット列m’が、RSビット列に含まれるビット列mと合致するか否か判別することにより、送金コード200の認証を行えばよい。
上記の実施形態では、認証装置40が送金コード200の認証を行うものとして説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、中央サーバ20が送金コード200の認証を行うものであってもよい。
この場合、認証装置40の制御部45は、読取部43で送金コード200を撮像して得られた撮像ビット列を図示せぬ通信部からネットワークNを介して中央サーバ20に送信する。
一方、中央サーバ20の制御部23は、認証装置40からネットワークNを介して送信される撮像ビット信号を通信部21で受信したことに応答して、上述のコード配置規則に従ってデコードして行くことにより、送金コード200の各ブロックから11個の情報シンボルからなる情報ビット列と22又は23個のRSシンボルからなるRSビット列とを取得する。
次に、制御部23は、撮像ビット列と、情報ビット列及びRSビット列と、の排他的論理和を求めることにより、24個のRSシンボルからなるビット列c(アンダーバー)’を誤りとして検出する。
続いて、制御部23は、RSビット列に含まれるビット列lと、誤りとして検出したビット列c(アンダーバー)’と、の排他的論理和を算出することにより、認証情報として埋め込まれたビット列c’を取得する。
また、制御部23は、暗号化に対応する復号キーを利用して、ビット列c’を復号化することにより、ビット列mdを取得する。
そして、制御部23は、復号化したビット列mdが、RSビット列に含まれるビット列mと合致しているか否かを判別することにより、送金コード200の認証を行う。
制御部23は、認証の結果、両ビット列が合致しているとの認証結果が得られた場合、送金コード200が改ざんされていないとして、送金コード200の認証に成功した旨を示す認証成功通知とともに、送金コード200の各ブロックから取得した計44個の情報シンボルから構成される情報コードCdから特定される送金ID及び送金金額を通信部21からネットワークNを介して認証装置40に送信する。
一方、認証装置40の制御部45は、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される認証成功通知及び送金ID及び送金金額を受信したことに応答して、認証装置40及び送金コード200の認証に成功した旨を表示部42に表示するとともに、送金ID及び送金金額等を示すバーコードが印字された受取券を印刷部43からプリントアウトすることにより、受取券を受取者に発行する。
これに対して、中央サーバ20の制御部23は、認証の結果、両ビット列が合致しているとの認証結果が得られた場合、送金コード200が改ざんされているとして、送金コード200の認証に失敗した旨を示す認証失敗通知を通信部21からネットワークNを介して認証装置40に送信する。
一方、認証装置40の制御部45が、中央サーバ20からネットワークNを介して送信される認証失敗通知を受信したことに応答して、送金コード200の認証に失敗した旨を表示部42に表示する。
以上説明したように、本変形例に係る送金システム1では、認証装置40が、訂正領域に認証情報が埋め込まれた送金コード200を撮像して得られた撮像ビット列を中央サーバ20に送信し、中央サーバ20が、送金コード200の認証を行う。そして、中央サーバ20は、送金コード200の認証に成功したことを条件に、送金コード200が表現する送金金額を含む情報、すなわち送金ID及び送金金額を認証装置40に送信する。これにより、認証装置40は、送金コード200が表現する送金金額を含む情報を取得することができる。
さらに、送金コード200が改ざんされた場合、中央サーバ20は、ビット列cとビット列lとの排他的論理和を誤りとして検出できなくなるため、送金コード200の偽造を検出することができる。
また、RSコードCeに認証情報を埋め込むことで、送金金額を含む情報を表現する情報コードCdに何ら変更を加える必要が無くなるため、送金コード200によって表現される送金金額を含む情報のデータ量が削減されることを防止することができる。
さらに、ビット列mを暗号化したビット列cを認証情報としてRSコードCeに埋め込むことで、送金コード200の偽造をより効果的に防止することができる。
また、認証装置40は、送金コード200のデコード及び認証を行わず、送金コード200を撮像して得られた撮像ビット列を送信するため、中央サーバ20以外は、ビット信号を解読して送金金額を含む情報を取得することができないため、安全性を高めることができる。
さらに、認証装置40は、送金コード200の認証に成功したことを条件に、送金コード200が表現する送金金額を含む情報を取得することができるため、危険なウェブサイトへのアクセスを防止することができる。
上記の実施形態では、二次元コード100及び送金コード200が白色のセルと黒色のセルとから構成されるものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、汎用の二次元コードリーダによって“0”と認識される光学的特性の一又は複数の色と、“1”と認識される光学的特性の一又は複数の色と、を用いて送金ID及び送金金額を特定可能なものであれば任意に適用可能であり、例えば二次元コードに視認可能な支払企業等のロゴマークを重ね合わせたロゴ付き二次元コードであってもよい。例えば、所定明度未満(汎用の二次元コードリーダによって“0”と認識される明度)のロゴマークに、所定明度以上(汎用の二次元コードリーダによって“1”と認識される明度)のセルを重ね合わせ、ロゴマークのうちセルが重ね合わされていない部分とセルとの分布パターンによって送金ID及び送金金額を示すものであってもよい。あるいは、ロゴマークのうち所定明度以上の部分には、所定明度未満のセルドットを重ね合わせる一方で、ロゴマークのうち所定明度未満の部分には、所定明度以上のセルドットを重ね合わせ、所定明度以上のセルドット及びロゴマークのうち所定明度以上の部分と、所定明度未満のセルドット及びロゴマークのうち所定明度未満の部分と、の分布パターンによって送金ID及び送金金額を示すものであってもよい。
上記の実施形態では、二次元コードとしてQRコード(登録商標)を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二次元コードは、データマトリクス、アズテックコード、コードワン、アレイタグ、ボックス図形コード、マキシコード、ペリコード、ソフトストリップ、CPコード、カルラコード、ウルトラコードなどといった他のマトリクス式の二次元コードであってもよい。あるいは、PDF417、コード49、コード16k、コーダブロックなどといった一次元バーコードを縦に積み重ねたスタック式の二次元コードであっても構わない。
また、上記の実施形態において、制御部14、制御部23、制御部34、制御部45、及び制御部54のCPUが実行するプログラムは、予めROM、及び記憶部22等に記憶されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述の処理を実行させるためのプログラムを、既存の汎用コンピュータに適用することで、上記の実施形態に係る送金端末10、中央サーバ20、受取端末30、認証装置40、及びPOSレジスタ50として機能させてもよい。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等)に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
さらに、上記の処理をOS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
1 送金システム
10 送金端末
11,42,53 表示部
12 操作部
13,21,31,52 通信部
14,23,34,45,54 制御部
20 中央サーバ
22,32,44 記憶部
30 受取端末
33 タッチパネル
40 認証装置
41,51 読取部
43 印刷部
50 POSレジスタ
100 二次元コード
104A,104B,104C 位置決め用シンボル
106 情報コード記録領域
108 タイミングセル
109 フォーマットコード
200 送金コード
300 送金情報入力画面
400 送金DB
10 送金端末
11,42,53 表示部
12 操作部
13,21,31,52 通信部
14,23,34,45,54 制御部
20 中央サーバ
22,32,44 記憶部
30 受取端末
33 タッチパネル
40 認証装置
41,51 読取部
43 印刷部
50 POSレジスタ
100 二次元コード
104A,104B,104C 位置決め用シンボル
106 情報コード記録領域
108 タイミングセル
109 フォーマットコード
200 送金コード
300 送金情報入力画面
400 送金DB
Claims (11)
- 送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手段と、
前記送金コード生成手段によって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手段と、
を備えるサーバ装置。 - 前記送金手段は、前記送金情報から特定される送金タイミングになったときに、前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信する、
請求項1に記載のサーバ装置。 - 送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手段と、前記送金コード生成手段によって生成した送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手段と、を備えるサーバ装置と、
前記送金先の端末に表示される前記送金コードから前記送金金額を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記送金金額の金銭を店舗で受け取るための受取券を前記送金先に発行する受取券発行手段と、を備える発行装置と、
を具備する送金システム。 - 前記送金コード生成手段は、
前記送金金額を含む情報をセルの分布パターンによって表現する情報領域と、誤りを訂正するための訂正情報をセルの分布パターンによって表現する訂正領域と、を備える二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、
前記二次元コード生成手段によって生成した前記二次元コードの前記訂正領域の一部から第1訂正ビット列を、該訂正領域のうち該一部とは異なる部分から第2訂正ビット列を取得する訂正ビット列取得手段と、
前記訂正ビット列取得手段によって取得した前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を算出する排他的論理和算出手段と、
前記訂正領域の一部を、前記排他的論理和算出手段によって算出した排他的論理和に置換することにより、前記第2訂正ビット列を認証情報として埋め込んで前記送金コードを生成する認証情報埋込手段と、
を含む請求項3に記載の送金システム。 - 前記発行装置は、
前記送金コードの前記訂正領域を用いて、前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を誤りとして検出する第1誤り検出手段と、
前記訂正情報に含まれる前記第1訂正ビット列と前記誤り検出手段によって検出した誤りとの排他的論理和が、該訂正情報に含まれる前記第2訂正ビット列と合致するか否か判別することにより、前記送金コードの認証を行う第1送金コード認証手段と、
をさらに備え、
前記受取券発行手段は、
前記第1送金コード認証手段によって合致していると判別した場合、前記受取券を前記送金先に発行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の送金システム。 - 前記発行装置は、
前記送金コードを撮像して得られるビット信号を前記ネットワークを介して前記サーバ装置に送信するビット信号送信手段をさらに備え、
前記サーバ装置は、
前記発行装置から前記ネットワークを介して送信される前記ビット信号を受信するビット信号受信手段と、
前記ビット信号受信手段によって受信した前記ビット信号をデコードして、前記送金金額を含む情報と前記訂正情報とを取得するデコード手段と、
前記デコード手段によって取得した前記訂正情報を用いて、前記第1訂正ビット列と前記第2訂正ビット列との排他的論理和を誤りとして検出する第2誤り検出手段と、
前記訂正情報に含まれる前記第1訂正ビット列と前記誤り検出手段によって検出した誤りとの排他的論理和が、該訂正情報に含まれる前記第2訂正ビット列と合致するか否か判別することにより、前記送金コードの認証を行う第2送金コード認証手段と、
前記送金コード認証手段によって両者が合致する判別した場合、前記デコード手段によって取得した前記送金金額を含む情報を前記ネットワークを介して前記発行装置に送信する情報送信手段と、
をさらに備え、
前記受取券発行手段は、
前記サーバ装置から前記ネットワークを介して送信される情報に含まれる前記送金金額の金銭を店舗で受け取るための受取券を前記送金先に発行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の送金システム。 - 前記受取券から特定される前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを前記ネットワークを介して前記サーバ装置に問い合わせる問合せ手段と、前記サーバ装置から前記ネットワークを介して送信される問合せ結果を受信する問合せ結果受信手段と、前記問合せ結果受信手段によって受信した前記問合せ結果を前記店舗の店員に通知する問合せ結果通知手段と、を備える店舗端末をさらに具備する、
請求項3乃至6のいずれか一項に記載の送金システム。 - 前記サーバ装置は、
前記送金金額の金銭が既に受取者に支払われているか否かを示すフラグと、
前記問合せ手段による問合せに応答して、前記フラグに基づき、前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを判別する支払判別手段と、
前記支払判別手段による判別結果を、前記問合せ結果として前記ネットワークを介して前記店舗端末に送信する問合せ結果送信手段と、
前記支払判別手段によって前記送金金額の金銭が未だ前記受取者に支払われていないと判別した場合、前記フラグを更新するフラグ更新手段と、
を備える請求項7に記載の送金システム。 - 前記サーバ装置は、
前記支払判別手段によって前記送金金額の金銭が未だ前記受取者に支払われていないと判別した場合、前記送金金額の金銭が既に前記受取者に支払われているか否かを問い合わせた前記店舗を、前記ネットワークを介して前記送金元の端末に通知する店舗通知手段をさらに備える、
請求項8に記載の送金システム。 - サーバ装置が、送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成ステップと、
前記サーバ装置が、前記送金コード生成ステップによって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金ステップと、
を備える送金方法。 - コンピュータに、
送金元の端末からネットワークを介して送信される、送金金額と送金先の端末とを特定可能な送金情報を受信したことに応答して、該送金情報から特定される該送金金額の金銭を受け取るための送金コードを生成する送金コード生成手順と、
前記送金コード生成手順によって生成した前記送金コードを前記ネットワークを介して、前記送金情報から特定される前記送金先の端末に送信することにより、前記送金金額の金銭を該送金先に送金する送金手順と、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016028865A JP2017146828A (ja) | 2016-02-18 | 2016-02-18 | サーバ装置、送金システム、送金方法、及びプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020173534A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 日本通信株式会社 | 認証又は決済を行うシステム |
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