JP2016018926A - インピーダンス変換素子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備え、
第1コイル素子は前記積層素体のそれぞれ異なる層に設けられた複数の導体パターンで構成されていて、
第2コイル素子は前記積層素体のそれぞれ異なる層に設けられた複数の導体パターンで構成されていて、
前記第1コイル素子を構成する前記導体パターンおよび前記第2コイル素子を構成する前記導体パターンは積層方向からの平面視で概形状が同じであり、
前記第1コイル素子の導体パターンと前記第2コイル素子の導体パターンとの間に空隙層が形成されたことを特徴とする。
複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備えたインピーダンス変換素子の製造方法であって、
前記複数の基材層のうち第1の基材層の第1面に第1コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体ペーストパターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
前記複数の基材層のうち第2の基材層の第1面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成し、この空隙層形成用ペーストパターンの表面に第2コイル素子の導体ペーストパターンを塗布する工程と、
第1の基材層の第1面を第2の基材層の第2面に重ねて積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成することで、前記複数の基材層を焼成するとともに、前記空隙層形成用ペーストパターンを消失させて空隙層にする工程と、を備えたことを特徴とする。
複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備えたインピーダンス変換素子の製造方法であって、
前記複数の基材層のうち第1の基材層の第1面に第1コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体ペーストパターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
前記複数の基材層のうち第2の基材層の第1面に第2コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体パターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
第1の基材層と第2の基材層との間に、前記第1コイル素子の導体ペーストパターンおよび前記第2コイル素子の導体ペーストパターンが形成されていない第3の基材層を挟み、且つ第1の基材層の第1面を第2の基材層の第1面に対向させて、第1の基材層、第2の基材層、および第3の基材層を積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成することで、前記複数の基材層を焼成するとともに、前記空隙層形成用ペーストパターンを消失させて空隙層にする工程と、を備えたことを特徴とする。
図1は第1の実施形態に係るインピーダンス変換素子21の各種導体パターンの斜視図である。これらの導体パターンが形成されている誘電体の基材層は除いて描いている。このインピーダンス変換素子21の回路図は図10(A)(B)に示したインピーダンス変換素子25と同じである。
しかし、図9(A)に示すように、第1コイル素子L1の導体パターンと第2コイル素子の導体パターンL2A,L2Bとの間に空隙層が存在するため、上記寄生容量C2a,C2bは抑制される。
図5は第2の実施形態に係るインピーダンス変換素子22の断面図である。図6はインピーダンス変換素子22の積層前の各基材層の断面図である。
図7は第3の実施形態に係る携帯電話端末等の無線通信装置の構成を示す図である。この図7では、無線通信装置の筐体内の主要部についてのみ表している。筐体内にアンテナ素子11および回路基板が設けられていて、回路基板にはグランド導体20が形成されていて、インピーダンス変換素子21および給電回路30が設けられている。
C,C1,C2,C2a,C2b…寄生容量
L1…第1コイル素子
L1A,L1B,L1C,L1D,L2A,L2B…導体パターン
L2…第2コイル素子
L2A,L2B…導体パターン
LP1…第1ループ状導体
LP2…第2ループ状導体
LP3…第3ループ状導体
LP4…第4ループ状導体
P(AG1),P(AG2),P(AG3),P(AG4)…空隙層形成用ペーストパターン
P(L1A),P(L1B),P(L1C),P(L1D),P(L2A),P(L2B)…導体ペーストパターン
P1,P2…入出力ポート
P3…グランド端子
NC…空き端子
S1〜S7…基材層
10…積層素体
11…アンテナ素子
20…グランド導体
21,22…インピーダンス変換素子
25…インピーダンス変換回路
30…給電回路
Claims (6)
- 複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備えたインピーダンス変換素子であって、
第1コイル素子は前記積層素体のそれぞれ異なる層に設けられた複数の導体パターンで構成されていて、
第2コイル素子は前記積層素体のそれぞれ異なる層に設けられた複数の導体パターンで構成されていて、
前記第1コイル素子を構成する前記導体パターンおよび前記第2コイル素子を構成する前記導体パターンは積層方向からの平面視で概形状が同じであり、
前記第1コイル素子の導体パターンと前記第2コイル素子の導体パターンとの間に空隙層が形成されたことを特徴とするインピーダンス変換素子。 - 前記第1コイル素子を構成する導体パターンが形成された複数の層は、前記第2コイル素子を構成する導体パターンが形成された層で挟まれていて、
前記空隙層は、前記第1コイル素子の導体パターンの、前記第2コイル素子の導体パターンに対向する面、または前記第2コイル素子の導体パターンの、前記第1コイル素子の導体パターンに対向する面に空隙層が形成されていて、第1コイル素子を構成する導体パターンと第1コイル素子を構成する導体パターンとの間には形成されていない、請求項1に記載のインピーダンス変換素子。 - 前記空隙層のライン幅は、前記導体パターンのライン幅より太い、請求項2に記載のインピーダンス変換素子。
- 前記空隙層のライン幅は、前記導体パターンのライン幅より細い、請求項2に記載のインピーダンス変換素子。
- 複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備えたインピーダンス変換素子の製造方法であって、
前記複数の基材層のうち第1の基材層の第1面に第1コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体ペーストパターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
前記複数の基材層のうち第2の基材層の第1面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布し、この空隙層形成用ペーストパターンの表面に第2コイル素子の導体ペーストパターンを塗布する工程と、
第1の基材層の第1面を第2の基材層の第2面に重ねて積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成することで、前記複数の基材層を焼成するとともに、前記空隙層形成用ペーストパターンを消失させて空隙層にする工程と、を備えたインピーダンス変換素子の製造方法。 - 複数の基材層を積層してなる積層素体に、直列接続され且つトランス結合する第1コイル素子および第2コイル素子を備えたインピーダンス変換素子の製造方法であって、
前記複数の基材層のうち第1の基材層の第1面に第1コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体パターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
前記複数の基材層のうち第2の基材層の第1面に第2コイル素子の導体ペーストパターンを塗布形成し、この導体ペーストパターンの表面に空隙層形成用ペーストパターンを塗布形成する工程と、
第1の基材層と第2の基材層との間に、前記第1コイル素子の導体ペーストパターンおよび前記第2コイル素子の導体ペーストパターンが形成されていない第3の基材層を挟み、且つ第1の基材層の第1面を第2の基材層の第1面に対向させて、第1の基材層、第2の基材層、および第3の基材層を積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成することで、前記複数の基材層を焼成するとともに、前記空隙層形成用ペーストパターンを消失させて空隙層にする工程と、を備えたインピーダンス変換素子の製造方法。
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