JP2013030643A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、特性インピーダンスに及ぼす影響が小さく、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を変更することができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明のコモンモードノイズフィルタは、磁性体層14を介して複数の非磁性体層11a〜11cの上方および下方に設けられた調整層15と、前記複数の非磁性体層11a〜11c、磁性体層14、調整層15で構成された積層体16と、前記積層体16の下面16a、端面16bおよび上面16cに連続し、かつ互いに電気的に接続されないように設けられた一対の第1の外部電極17、一対の第2の外部電極18とを備え、前記調整層15の誘電率を、前記複数の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の誘電率より大きくするか、もしくは小さくしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図6、図7に示すように、複数の絶縁層1a〜1eと、この複数の絶縁層1a〜1eを積層することによって形成された積層体2と、この積層体2の内部にそれぞれ形成された第1のコイル3、第2のコイル4と、この第1のコイル3、第2のコイル4それぞれの両端部に接続され、かつ前記積層体2の下面2a、端面2bおよび上面2cに連続して設けられた外部電極5とを備えるようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−60514号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコイル3、第2のコイル4の自己共振によるコモンモードインピーダンスの増大で減衰ピークが発生し、その自己共振周波数において大きなコモンモード減衰量を得ることができる。携帯電話などでは、通信に使われる周波数帯(例えば900MHz帯)での大きなコモンモードノイズの減衰量確保の要望が強く、コモンモードノイズフィルタに対して、コモンモードノイズ減衰量が大きくなる共振周波数を調整し、前記通信周波数帯と同じ周波数に最適化することが望まれている。また近年の差動(ディファレンシャル)データ伝送ラインの高速化に伴い、ディファレンシャルモードでの挿入損失を減らすため、第1のコイル3、第2のコイル4が形成された絶縁層1a〜1cの材料を変更して誘電率を低く低損失にしたり、コイル形状や巻き数を最適化し低損失にしたりする傾向にあり、この場合、自己共振周波数が高くなり、前記例示した携帯電話周波数帯よりも自己共振周波数帯が高くなる場合も多い。
しかしながら、コモンモードノイズフィルタの共振周波数を変更するためには、第1のコイル3、第2のコイル4の巻き数や形状を変えたり、第1のコイル3、第2のコイル4が形成された絶縁層1a〜1cの材料を変更して誘電率を変えたりする必要があり、例えば、前記のように、高速化対応したコモンモードノイズフィルタで絶縁層1a〜1cの誘電率を高くし、自己共振点を低くすると、差動データ伝送ラインで規定されているディファレンシャルモードでの特性インピーダンスを低下劣化させインピーダンス不整合を招き、ディファレンシャルモードのデータ信号を劣化させてしまう恐れがある。
このように、第1のコイル3、第2のコイル4やその周辺の特性を変えると、特性インピーダンスが規定の範囲に入らない可能性があるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、特性インピーダンスに及ぼす影響が小さく、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を変更することが可能なコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の非磁性体層と、前記複数の非磁性体層に設けられた第1のコイル、第2のコイルと、前記複数の非磁性体層の上面および下面に設けられた磁性体層と、前記磁性体層を介して前記複数の非磁性体層の上方および下方に設けられた調整層と、前記複数の非磁性体層、磁性体層、調整層で構成された積層体と、前記積層体の下面、端面および上面に連続し、かつ互いに電気的に接続されないように設けられた一対の第1の外部電極、一対の第2の外部電極とを備え、前記第1のコイルの両端部に前記一対の第1の外部電極を接続するとともに、前記第2のコイルの両端部に前記一対の第2の外部電極を接続し、前記調整層の誘電率を、前記複数の非磁性体層および磁性体層の誘電率より大きくするか、もしくは小さくしたもので、この構成によれば、調整層が、積層体の最外層に位置しかつ第1のコイル、第2のコイルやその周辺に位置しないため、調整層の誘電率によって一対の第1の外部電極間、一対の第2の外部電極間の浮遊容量を、特性インピーダンスに及ぼす影響が小さい状態で調整することができ、これにより、特性インピーダンスをほとんど変えることなくコモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を調整することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、一対の第1の外部電極、一対の第2の外部電極それぞれの少なくとも積層体の下面、上面を印刷で形成したもので、この構成によれば、この印刷する長さを調整することで、積層体の下面、上面における一対の第1の外部電極間の距離、一対の第2の外部電極間の距離を調整し、一対の第1の外部電極の浮遊容量、一対の第2の外部電極間の浮遊容量を調整できるため、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を所定の周波数に容易に設定できるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明のコモンモードノイズフィルタは、磁性体層を介して複数の非磁性体層の上方および下方に調整層を設けるようにしているため、調整層が、積層体の最外層に位置しかつ第1のコイル、第2のコイルやその周辺に位置せず、さらに、この調整層の誘電率を、複数の非磁性体層および磁性体層の誘電率より大きくするか、もしくは小さくしているため、調整層の誘電率によって一対の第1の外部電極間、一対の第2の外部電極間の浮遊容量を、特性インピーダンスに及ぼす影響が小さい状態で調整することができ、これにより、特性インピーダンスをほとんど変えることなくコモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を調整することができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの等価回路図 同コモンモードノイズフィルタと従来のコモンモードノイズフィルタのコモンモード減衰特性を比較した図 同コモンモードノイズフィルタと従来のコモンモードノイズフィルタの特性インピーダンスを比較した図 従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図
以下、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1、図2に示すように、第1〜第3の非磁性体層11a〜11cと、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cに設けられた第1のコイル12、第2のコイル13と、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの上面および下面に設けられた磁性体層14と、前記磁性体層14を介して前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの上方および下方に設けられた調整層15と、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11c、磁性体層14、調整層15で構成された積層体16と、前記積層体16の下面16a、端面16bおよび上面16cに連続し、かつ互いに電気的に接続されないように設けられた一対の第1の外部電極17、一対の第2の外部電極18とを備え、前記第1のコイル12の両端部に前記一対の第1の外部電極17を接続するとともに、前記第2のコイル13の両端部に前記一対の第2の外部電極18を接続している。そして、前記調整層15の比誘電率を、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の比誘電率より大きくしている。
上記構成において、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cは、下から順に積層され、ガラスセラミック等のガラス、またはCu−Znフェライトからなる非磁性材料により構成されている。なお、近年のデータ信号の高速伝送化に伴い、浮遊容量の低減と低損失化を図るため、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの材料として、比誘電率10以下のものが一般的に使われ、近年では比誘電率が5を下回るものも使われつつある。
また、前記第1のコイル12は、第1の引出用導体12aと第1の渦巻状導体12bとで構成されている。そして、第1の引出用導体12aは第1の非磁性体層11aの下面に形成され、さらに、第1の渦巻状導体12bは第1の非磁性体層11aの上面に形成されかつ第1の非磁性体層11aに形成されたビア電極19aを介して第1の引出用導体12aと接続されている。
そしてまた、前記第2のコイル13は、第2の引出用導体13aと第2の渦巻状導体13bとで構成されている。そして、第2の引出用導体13aは第3の非磁性体層11cの上面に形成され、さらに、第2の渦巻状導体13bは第2の非磁性体層11bの上面に形成されかつ第3の非磁性体層11cに形成されたビア電極19bを介して第2の引出用導体13aと接続されている。このとき、第1の渦巻状導体12bと第2の渦巻状導体13bとは、第2の非磁性体層11bを介し上面視にて対向するように設けられている。
上記した前記第1、第2の引出用導体12a、13a、第1、第2の渦巻状導体12b、13bは、銀などの導電材料をめっきすることにより形成される。さらに、ビア電極19a、19bは、第1の非磁性体層11a、第3の非磁性体層11cの所定箇所に、レーザ、パンチングなどで孔あけ加工をし、この孔に銀を充填して形成する。
また、前記磁性体層14は、Ni―Znフェライト等の磁性材料により構成され、第1の引出用導体12aの下面と第2の引出用導体13aの上面に形成されている。そして、その比誘電率は約13のものが使用される。
なお、第1の引出用導体12a、第2の引出用導体13aは必ずしも磁性体層14に接する必要はなく、非磁性体層の内部に形成してもよい。また、第1のコイル12、第2のコイル13を渦巻き状の導体で構成するのではなく、螺旋状の導体で構成してもよい。
さらにまた、前記調整層15は、上方の磁性体層14の上面、下方の磁性体層14の下面に形成され、この調整層15と第1〜第3の非磁性体層11a〜11cとで磁性体層14を挟むように構成している。この結果、調整層15が積層体16の最外層に位置することになり、積層体16の上面、下面に露出した状態となるため、調整層15は一対の第1の外部電極17間、一対の第2の外部電極18間の浮遊容量に影響を与える。
そして、この浮遊容量調整層15は、その誘電率が第1〜第3の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の比誘電率より大きく、誘電正接tanδが低い材料で構成されている。また、この材料としてBiCaNbO系ガラスセラミックが使用できる。そして、この材料は比誘電率が約58と大きくtanδが0.001(1GHzにおいて)と小さくなっている。このようにtanδが小さく、コンデンサとしてのエネルギー損失が小さい材料を用いることで、コイル12、13の自己共振によるコモンモード減衰量のピークが鈍らずに高減衰を確保することができる。
なお、非磁性体層11a〜11c、磁性体層14、調整層15の枚数は、図1に示された枚数と異なる枚数でもよく、第1のコイル12と第2のコイル13との磁気結合を高くするために、渦巻状導体12b、13bの渦巻きの中心部に磁性材料を形成してもよい。
上記したように第1〜第3の非磁性体層11a〜11c、磁性体層14、調整層15を構成することによって積層体16が形成される。そして、この積層体16の両側面には、一対の第1の外部電極17、一対の第2の外部電極18が形成されている。
さらにまた、前記第1の外部電極17、第2の外部電極18は、積層体16の下面16a、端面16bおよび上面16cに連続するようにコ字状に形成され、かつ互いに電気的に接続されないようになっている。なお、積層体16の一端部に形成された第1の外部電極17、第2の外部電極18は入力用外部電極、積層体16の他の一端部に形成された第1の外部電極17、第2の外部電極18は出力用外部電極となる。そして、第1の外部電極17は第1のコイル12の両端部、すなわち、第1の引出用導体12aの一端部および第1の渦巻状導体12bの一端部にそれぞれ接続されている。同様に、第2の外部電極18は第2のコイル13の両端部、すなわち、第2の引出用導体13aの一端部および第3の渦巻状導体13bの一端部にそれぞれ接続されている。
また、第1の外部電極17、第2の外部電極18は、積層体16の下面16a、端面16bおよび上面16cに連続するように、かつ第1、第2のコイル12、13の各両端部とそれぞれ接続されるように銀をローラ転写で一体的に印刷することによって形成する。なお、上記第1の外部電極17、第2の外部電極18の表面にめっきによってニッケルめっき層を形成し、さらにこのニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだ等の低融点金属めっき層を形成する。
ここで、図3に、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの等価回路図を示す。図3から分かるように、第1のコイル12と第2のコイル13との間に浮遊容量C0が発生し、一対の第1の外部電極17間、一対の第2の外部電極18間に浮遊容量C1が発生する。
上記したように本発明の一実施の形態においては、磁性体層14を介して複数の非磁性体層11a〜11cの上方および下方に調整層15を設けるようにしているため、調整層15が、積層体16の最外層に位置しかつ第1のコイル12、第2のコイル13やその周辺に位置せず、さらに、この調整層15の比誘電率を、複数の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の誘電率より大きくしているため、調整層15の比誘電率によって一対の第1の外部電極17間、一対の第2の外部電極18間の浮遊容量を、特性インピーダンスにほとんど影響を及ぼすことなく調整することができ、これにより、特性インピーダンスをほとんど変えることなくコモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を変更することができるという効果が得られるものである。
すなわち、図2に示すように一対の第1の外部電極17間、一対の第2の外部電極18間の積層体16表面に浮遊容量C1が発生するが、調整層15の比誘電率を大きくすることでこの浮遊容量C1を増加させることができるため、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を低周波側にすることができ、また、調整層15の材料を変えて調整層15の比誘電率を調整すれば、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を調整でき、例えば、携帯電話の通信周波数である800〜900MHzでのノイズを効果的に抑制できる。そして、第1のコイル12と第2のコイル13の巻き数及び形状、前記第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの材料を変更していないため、複数の非磁性体層11a〜11cにおいて第1のコイル12と第2のコイル13との間に発生する浮遊容量C0は変わらないため、特性インピーダンスに影響を及ぼす可能性は小さい。
また、小型化された場合は、一対の第1の外部電極17間、一対の第2の外部電極18間の距離が短くなるため、一対の第1の外部電極17間の浮遊容量、一対の第2の外部電極18間の浮遊容量の影響が大きくなるが、本発明では、このことを利用し、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を調整することを容易にする。
図4は、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタと従来のコモンモードノイズフィルタのコモンモード減衰特性を比較した図である。
図4から明らかなように、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を、携帯電話の通信周波数である800〜900MHzに調整できる。
また、第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの低誘電率化に伴い、第1のコイル12、第2のコイル13の自己共振周波数が高周波化したため、従来例で示すようにコモンモード減衰量のピークは1GHzを超えるような特性になる傾向にあり、携帯電話の通信周波数である800〜900MHz近傍よりも高くなり、この通信周波数帯でのコモンモード減衰量が小さくなる傾向にある。
図5は、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタと従来のコモンモードノイズフィルタの特性インピーダンスを比較した図である。
図5から明らかなように、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの特性インピーダンスは、ほとんど影響を受けていないことがわかる。
なお、上記図4、図5において本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタとしては、図6における最上層、最下層の絶縁層1d、1eの1枚のみを、他の絶縁層の比誘電率より大きい比誘電率の調整層15に換えたものを使用した。
ここで、調整層15の比誘電率を、複数の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の比誘電率より大きくしたのは、上述したように、近年のデータ信号の高速伝送化に伴い、浮遊容量の低減と低損失化を図るため、第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの材料として比誘電率が4〜7程度のものを使用した際、調整層15の比誘電率がこの第1〜第3の非磁性体層11a〜11cの比誘電率と非常に大きな差があるため、コモンモードノイズの減衰ピークを動かすことができるためである。
なお、上記した本発明の一実施の形態においては、調整層15の誘電率を、複数の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の誘電率より大きいものについて説明したが、調整層15の誘電率を複数の非磁性体層11a〜11cおよび磁性体層14の誘電率より小さくして、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を高周波側に変更させるようにしてもよい。
また、積層体16の少なくとも下面16aや上面16cに位置する一対の外部電極17、18を印刷で形成してもよい。このとき、この印刷する長さを調整することで、積層体16の下面16a、上面16cにおける一対の第1の外部電極17間の距離、一対の第2の外部電極18間の距離を調整し、一対の第1の外部電極17間の浮遊容量C1、一対の第2の外部電極18間の浮遊容量C1を調整できるため、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を所定の周波数に容易に設定できる。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、特性インピーダンスに及ぼす影響が小さく、コモンモードノイズの減衰ピークとなる周波数を変更することができるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11a〜11c 非磁性体層
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 磁性体層
15 調整層
16 積層体
16a 積層体の下面
16b 積層体の端面
16c 積層体の上面
17 第1の外部電極
18 第2の外部電極

Claims (2)

  1. 複数の非磁性体層と、前記複数の非磁性体層に設けられた第1のコイル、第2のコイルと、前記複数の非磁性体層の上面および下面に設けられた磁性体層と、前記磁性体層を介して前記複数の非磁性体層の上方および下方に設けられた調整層と、前記複数の非磁性体層、磁性体層、調整層で構成された積層体と、前記積層体の下面、端面および上面に連続し、かつ互いに電気的に接続されないように設けられた一対の第1の外部電極、一対の第2の外部電極とを備え、前記第1のコイルの両端部に前記一対の第1の外部電極を接続するとともに、前記第2のコイルの両端部に前記一対の第2の外部電極を接続し、前記調整層の誘電率を、前記複数の非磁性体層および磁性体層の誘電率より大きくするか、もしくは小さくしたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 一対の第1の外部電極、一対の第2の外部電極それぞれを少なくとも積層体の下面、上面に印刷で形成した請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
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