JP2015005628A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

コモンモードノイズフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP2015005628A
JP2015005628A JP2013130167A JP2013130167A JP2015005628A JP 2015005628 A JP2015005628 A JP 2015005628A JP 2013130167 A JP2013130167 A JP 2013130167A JP 2013130167 A JP2013130167 A JP 2013130167A JP 2015005628 A JP2015005628 A JP 2015005628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil conductor
common mode
conductor
conductors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013130167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6303123B2 (ja
Inventor
吉晴 大森
Yoshiharu Omori
吉晴 大森
優克 縄手
Masakatsu Nawate
優克 縄手
田口 豊
Yutaka Taguchi
豊 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013130167A priority Critical patent/JP6303123B2/ja
Priority to CN201420322855.1U priority patent/CN203931711U/zh
Publication of JP2015005628A publication Critical patent/JP2015005628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303123B2 publication Critical patent/JP6303123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、Scd21特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明のコモンモードノイズフィルタは、第1のコイル14を構成する第1、第2のコイル導体16、17と第2のコイル15を構成する第3、第4のコイル導体18、19とを交互に配置し、さらに、第1のコイル導体16と第3のコイル導体18を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部20を形成し、第2のコイル導体17と第4のコイル導体19を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部21を形成し、かつ、第1〜第4のコイル導体16〜19のうち積層方向における磁性体部13a、13bにより近い側に位置する2つのコイル導体16、19の長さを、積層方向における中央部分に位置する2つのコイル導体17、18の長さより短くしたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用される小形で薄型のコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図10に示すように、積層された複数の絶縁体層1a〜1gに形成された第1のコイル2と第2のコイル3とを有し、第1のコイル2は渦巻状の第1、第2のコイル導体4a、4bを接続して構成され、第2のコイル3は渦巻状の第3、第4のコイル導体5a、5bを接続して構成され、さらに、第1のコイル2を構成する第1、第2のコイル導体4a、4bと、第2のコイル3を構成する第3、第4のコイル導体5a、5bとが交互に配置されていた。また、最下面に設けられた絶縁体層1aと最上面に設けられた絶縁体層1gは磁性材料で構成され、他の絶縁体層1b〜1fは非磁性材料で構成されて、第1のコイル2、第2のコイル3は、非磁性材料に囲まれていた。そして、第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aとを磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部6を形成し、かつ第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bとを磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部7を形成し第1のコモンモードフィルタ部6と第2のコモンモードフィルタ部7を直列接続することで、高いコモンモードインピーダンスを確保し、コモンモードノイズを除去するようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−373810号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタにおいては、この第1のコイル導体4a、第4のコイル導体5bは磁性材料からなる絶縁体層1a、1gに近接しているため、磁性材料からなる絶縁体層1a、1gから離れた第3のコイル導体5a、第2のコイル導体4bよりも、インダクタンス値が大きくなる。
この結果、第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aが異なるインダクタンス値をもって磁気結合し第1のコモンモードフィルタ部6が形成され、また第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bが異なるインダクタンス値をもって磁気結合し第2のコモンモードフィルタ部7が形成されることになるため、差動(ディファレンシャル)信号が入力されると、第1のコモンモードフィルタ部6の第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aを通るそれぞれの信号間、及び第2のコモンモードフィルタ部7の第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bを通るそれぞれの信号間の、振幅及び位相の差動バランスが理想状態(振幅差ゼロ及び位相差180度)からずれることになり、これにより、入力された差動信号成分がコモンモードに変換され出力される割合(以下Scd21特性)が高くなるという課題を有していた。
さらに、複数のコイル導体を積層方向に重ねているため、コイル導体間の浮遊容量の大きさ、浮遊容量が発生する場所によっては、差動信号バランスがずれる要因となり、Scd21特性が劣化してしまう。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、Scd21特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の長さを上から順にa1、a2、a3、a4とすると、a1<a2、かつa3>a4を満たすもので、この構成によれば、磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を下げることができるため、磁性体部から離れた中央部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値と磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を略等しくすることができ、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部および第2のコモンモードフィルタ部でScd21特性が劣化するのを防ぐことができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の線幅を上から順にb1、b2、b3、b4とすると、b1>b2、かつb3<b4を満たすもので、この構成によれば、磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体の断面積が大きくなるためその自己インダクタンスが減り、これにより、インダクタンス値を下げることができるため、磁性体部から離れた中央部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値と磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を略等しくすることができ、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部および第2のコモンモードフィルタ部でScd21特性が劣化するのを防ぐことができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の厚みを上から順にc1、c2、c3、c4とすると、c1>c2、かつc3<c4を満たすもので、この構成によれば、磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体の断面積が大きくなるためその自己インダクタンスが減り、これにより、インダクタンス値を下げることができるため、磁性体部から離れた中央部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値と磁性体部に最も近い部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を略等しくすることができるため、Scd21特性が劣化するのを防ぐことができ、さらに、第1のコイル導体と第3のコイル導体との間、第2のコイル導体と第4のコイル導体間の対向面積が広くならないため、これらコイル導体間の浮遊容量が増えるのを防ぐことができ、これにより、ディファレンシャルモードの特性インピーダンスが下がるのを防ぐことができ、差動(ディファレンシャル)信号の劣化を防ぐことができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体のうち積層方向における中央部分に位置する第3のコイル導体と第4のコイル導体との間の前記非磁性体層の厚みを、他の非磁性体層の厚みより厚くしたもので、この構成によれば、第2のコイルを構成する第3のコイル導体と第4のコイル導体との間で発生する浮遊容量を低減できるため、第2のコイル内で前記浮遊容量を介して入出力間の信号の飛び越し漏洩を低減することができ、これにより、差動信号が入力されたときに、第1のコモンモードフィルタ部での第1のコイル導体と第3のコイル導体をそれぞれ通る信号間の差動バランスと、第2のコモンモードフィルタ部での第2のコイル導体と第4のコイル導体をそれぞれ通る信号間の差動バランスが崩れるのを防ぐことができるため、Scd21特性を向上させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体のうち積層方向における中央部分に位置する第3のコイル導体と第4のコイル導体との間の前記非磁性体層を構成する材料の誘電率を、他の非磁性体層を構成する材料の誘電率より小さくしたもので、この構成によれば、第2のコイルを構成する第3のコイル導体と第4のコイル導体との間で発生する浮遊容量を低減できるため、第2のコイル内で前記浮遊容量を介して入出力間の信号の飛び越し漏洩を低減することができ、これにより、差動信号が入力されたときに、第1のコモンモードフィルタ部での第1のコイル導体と第3のコイル導体をそれぞれ通る信号間の差動バランスと、第2のコモンモードフィルタ部での第2のコイル導体と第4のコイル導体をそれぞれ通る信号間の差動バランスが崩れるのを防ぐことができるため、Scd21特性を向上させることができるとともに、第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部の距離を長くする必要はないため、コモンモードノイズが入力された際に、第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部が強く磁気結合してインダクタとして働き、大きなコモンモードインピーダンスを得ることができるため、良好なコモンモードノイズの除去性能が得られるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明のコモンモードノイズフィルタは、磁性体部により近い上下に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を下げることによって、磁性体部から離れた中央部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値と磁性体部に近い部分に位置する2つのコイル導体のインダクタンス値を略等しくし、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部および第2のコモンモードフィルタ部でScd21特性が劣化するのを防ぐことができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの回路模式図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の分解斜視図 本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの回路模式図 本発明の実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタを説明するための回路模式図 従来のコモンモードノイズフィルタと本発明の実施の形態1、2、3におけるコモンモードノイズフィルタのSdc21特性を示す図 従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタは、図1に示すように、第1〜第5の非磁性体層11a〜11eを有する絶縁体部12と、絶縁体部12の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部13a、13bと、絶縁体部12に形成された第1、第2のコイル14、15とを備え、第1のコイル14を渦巻状の第1のコイル導体16および第2のコイル導体17で構成するとともに、第2のコイル15を渦巻状の第3のコイル導体18および第4のコイル導体19で構成し、第1のコイル14を構成する第1、第2のコイル導体16、17と第2のコイル15を構成する第3、第4のコイル導体18、19とを交互に配置している。
さらに、第1のコイル導体16と第3のコイル導体18を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部20を形成し、第2のコイル導体17と第4のコイル導体19を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部21を形成し、そして、第1のコモンモードフィルタ部20と第2のコモンモードフィルタ部21を直列に接続している。
上記構成において、第1〜第5の非磁性体層11a〜11eは、下から順に積層され、また、強磁性体ではない材料、例えばCu−Znフェライト、ガラスセラミック等の非磁性材料によりシート状に構成されている。そして、第1〜第5の非磁性体層11a〜11eを有する絶縁体部12が構成される。
さらに、絶縁体部12の内部に第1、第2のコイル14、15が形成され、また、第1のコイル14を、渦巻状の第1のコイル導体16および渦巻状の第2のコイル導体17で構成し、第2のコイル15を、渦巻状の第3のコイル導体18および渦巻状の第4のコイル導体19で構成している。
そして、前記第1〜第4のコイル導体16〜19は、それぞれ銀等の導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成されている。
このとき、第1のコイル導体16は第1の非磁性体層11aの上面、第2のコイル導体17は第3の非磁性体層11cの上面、第3のコイル導体18は第2の非磁性体層11bの上面、第4のコイル導体19は第4の非磁性体層11dの上面にそれぞれ形成されている。
すなわち、第1のコイル14を構成する第1、第2のコイル導体16、17と第2のコイル15を構成する第3、第4のコイル導体18、19とを交互に配置するように積層されている。ここで、上面視にて第1のコイル導体16と第3のコイル導体18の一部を略同じ位置に配置し、巻き方向も同一方向とすることによって磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部20を形成し、同様に、上面視にて第2のコイル導体17と第4のコイル導体19の一部を略同じ位置に配置し、巻き方向も同一方向とすることによって磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部21を形成している。
さらに、第1〜第4のコイル導体16〜19のうち上下に位置する2つの第1、第4のコイル導体16、19は、この上下に位置する2つの第1、第4のコイル導体16、19に挟まれた2つの第2、第3のコイル導体17、18よりも積層方向における磁性体部13a、13bにより近い側に位置し、そして、積層方向における磁性体部13a、13bにより近い側に位置する2つの第1、第4のコイル導体16、19の長さを、積層方向における中央部分に位置して磁性体部13a、13bから遠い側に位置する2つの第2、第3のコイル導体17、18の長さよりそれぞれ短くしている。すなわち、第1、第4のコイル導体16、19のターン数は、第2、第3のコイル導体17、18のターン数よりそれぞれ少なくなっている。
また、第1のコイル導体16と第2のコイル導体17とは、第2、第3の非磁性体層11b、11cにそれぞれ形成された第1のビア電極21aを介して互いに接続され、第1のコイル14が構成される。さらに、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19とは、第3、第4の非磁性体層11c、11dにそれぞれ形成された第2のビア電極21bを介して互いに接続され、第2のコイル15が構成される。
なお、第1のビア電極21aはそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられ、第2のビア電極21bもそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられている。また、第1のビア電極21a、第2のビア電極21bは、各非磁性体層、磁性体層の所定の箇所に、レーザで孔あけ加工をし、この孔に銀を充填して形成する。
そして、第1の非磁性体層11aの下面、第5の非磁性体層11eの上面に、それぞれ磁性材料からなる磁性体部13a、13bが設けられ、この磁性体部13a、13bは、シート状に構成されたNi−Cu−Znフェライト等で形成されている。
なお、第1〜第5の非磁性体層11a〜11e、磁性体部13a、13bを構成するシートの枚数は、図1に示された枚数に限られるものではない。
そして、上記した構成により、図2に示すように、コモンモードノイズフィルタの本体部22が形成される。また、この本体部22の両端面には、第1〜第4の外部電極23a〜23dが設けられ、そしてこの第1〜第4の外部電極23a〜23dはそれぞれ第1〜第4のコイル導体16〜19と接続されている。さらに、第1〜第4の外部電極23a〜23dは、本体部22の端面に銀を印刷することにより形成され、またこれらの表面にめっきによってニッケルめっき層を形成するとともに、このニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだ等の低融点金属めっき層を形成する。
なお、図3に本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの回路模式図を示す。
上記したように本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1〜第4のコイル導体16〜19のうち積層方向における磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19の長さを、第1、第4のコイル導体16、19に挟まれて磁性体部13a、13bから遠い部分に位置する第2、第3のコイル導体17、18の長さよりそれぞれ短くすることによって、磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19のインダクタンス値を下げることができるため、磁性体部13a、13bから離れた中央部分に位置する第2、第3のコイル導体17、18のインダクタンス値とこの磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19のインダクタンス値を略等しくすることができ、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部20および第2のコモンモードフィルタ部20のScd21特性が劣化するのを防ぐことができるという効果が得られるものである。
また、磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19の断面積を磁性体部13a、13bからより遠くに離れた中央部分に位置する第2、第3のコイル導体17、18の断面積より大きくすれば、第1、第4のコイル導体16、19の自己インダクタンスが減るため、第1、第4のコイル導体16、19のインダクタンス値を下げることができる。この結果、第2、第3のコイル導体17、18のインダクタンス値と第1、第4のコイル導体16、19のインダクタンス値を略等しくすることができ、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部20および第2のコモンモードフィルタ部20のScd21特性が劣化するのを防ぐことができる。
このとき、磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19の断面積を磁性体部13a、13bからより遠くに離れた中央部分に位置する第2、第3のコイル導体17、18の断面積より大きくするために、図4に示すように、第1、第4のコイル導体16、19の線幅を、第2、第3のコイル導体17、18の線幅よりそれぞれ広くしてもよい。なお、このとき、第1、第4のコイル導体16、19の長さを、第2、第3のコイル導体17、18の長さより短くしてもよいし、略同じ長さにしてもよい。
そして、磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第4のコイル導体16、19の断面積を磁性体部13a、13bから離れた中央部分に位置する第2、第3のコイル導体17、18の断面積より大きくするために、第1、第4のコイル導体16、19の厚みを第2、第3のコイル導体17、18の厚みよりそれぞれ厚くしてもよく、この場合は、さらに、第1のコイル導体16と第3のコイル導体18との間、第2のコイル導体17と第4のコイル導体19との間の対向面積を広くしなくてもすむため、これらコイル導体間の浮遊容量が増えるのを防ぐことができ、これにより、ディファレンシャルモードの特性インピーダンスが下がるのを防ぐことができ、差動信号の劣化を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。なお、この本発明の実施の形態2においては、上記した本発明の実施の形態1と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。
本発明の実施の形態2が上記した本発明の実施の形態1と相違する点は、図5に示すように、第2のコイル導体17と第4のコイル導体19を入れ替えて、第2のコイル15を構成する第3のコイル導体18、第4のコイル導体19を、第1のコイル14を構成する第1のコイル導体16と第2のコイル導体17で挟むように配置した点である。
そして、第1〜第4のコイル導体16〜19のうち上下に位置して磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する2つの第1、第2のコイル導体16、17の厚みを、第1、第2のコイル導体16、17に挟まれて磁性体部13a、13bからより遠い部分に位置する2つの第3、第4のコイル導体18、19の厚みより厚くしている。
なお、本実施の形態1と同じように、積層方向における磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する2つの第1、第2のコイル導体16、17の長さを、磁性体部13a、13bからより遠い部分に位置し積層方向における中央部分に位置する2つの第3、第4のコイル導体18、19の長さより短くする、あるいは、第1、第2のコイル導体16、17の幅を、積層方向における中央部分に位置する2つの第3、第4のコイル導体18、19の幅より狭くしてもよい。
なお、この場合の回路模式図を図6に示す。
上記の構成によれば、本発明の実施の形態1と同様に、第1〜第4のコイル導体16〜19のうち磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第2のコイル導体16、17のインダクタンス値を下げることができるため、磁性体部13a、13bから離れた中央部分に位置する第3、第4のコイル導体18、19のインダクタンス値と磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する第1、第2のコイル導体16、17のインダクタンス値を略等しくすることができ、これにより、差動信号入力時に第1のコモンモードフィルタ部20および第2のコモンモードフィルタ部21でScd21特性が劣化するのを防ぐことができる。
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。なお、この本発明の実施の形態3においては、上記した本発明の実施の形態1、2と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。
本発明の実施の形態3が上記した本発明の実施の形態2と相違する点は、図7に示すように、積層方向における中央部分に位置する第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の第3の非磁性体層11cの厚みを、他の非磁性体層の厚みより厚くした構成した点である。
ここで、実施の形態2の図5に示すコモンモードノイズフィルタは、低周波では第3のコイル導体18と第4のコイル導体19とは同電位なので浮遊容量は大幅に低減されるが、高周波になると、図8に示すように、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間に電位差が発生し、入出力電極間(あるいは外部電極に接続されたコイルの外周部間)の浮遊容量Cが発生してしまう。
そして、図7に示す構成により、第2のコイル15を構成する第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間で発生する浮遊容量を低減できるため、第2のコイル15内で前記浮遊容量を介して入出力間の信号の飛び越し漏洩を低減することができ、これにより、差動信号が入力されたときに、第1のコモンモードフィルタ部20での第1のコイル導体16と第3のコイル導体18をそれぞれ通る信号間の差動バランスと、第2のコモンモードフィルタ部21での第2のコイル導体17と第4のコイル導体19をそれぞれ通る信号間の差動バランスが崩れるのを防ぐことができるため、Scd21特性を向上させることができる。
したがって、図7に示すように、積層方向における中央部分に位置する第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の第3の非磁性体層11cの厚みを、他の非磁性体層の厚みより厚くして、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の浮遊容量を低減すれば、高周波領域でもScd21特性を向上させることができる。
ここで、図9に、従来のコモンモードノイズフィルタ、本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタ、本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタ、図7に示す本発明の実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタのScd21特性を示す。なお、本発明の実施の形態3における第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の浮遊容量の高周波領域での低減効果の度合いを示すため、図7において、第1〜第4のコイル導体16〜19の厚み、幅及び長さをおおよそ同じにした場合の特性を示している。また、本発明の実施の形態1、2におけるコモンモードノイズフィルタは、積層方向における磁性体部13a、13bにより近い部分に位置する2つのコイル導体の厚みを、積層方向における中央部分に位置する2つのコイル導体の厚みより厚くしたものについて示している。
図9から明らかなように、1GHz以下の低周波領域では、従来のコモンモードノイズフィルタよりも本発明の実施の形態1、2におけるコモンモードノイズフィルタの方が、Scd21特性が小さく、ディファレンシャルモードからコモンモードへの変換が少なく良好な特性を得ることができる。また、1GHzを超える高周波領域では、従来のコモンモードノイズフィルタ、本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタ、図5の構成である本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタよりも、図7の構成である本発明の実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタの方が、Scd21特性が大幅に向上することがわかる。つまり、図7における第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の浮遊容量を低減する構成が、高周波領域でのScd21改善効果に大きく寄与していることがわかる。
また、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の浮遊容量を低減するために、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間の第3の非磁性体層11cを構成する材料の誘電率を、他の非磁性体層を構成する材料の誘電率より小さくしてもよい。この場合は、第1のコモンモードフィルタ部20と第2のコモンモードフィルタ部21との距離を長くする(第3の非磁性体層11cを厚くする)必要はないため、コモンモードノイズが入力された際に、第1のコモンモードフィルタ部20と第2のコモンモードフィルタ部21が強く磁気結合してインダクタとして働き、大きなコモンモードインピーダンスを得ることができるため、良好なコモンモードノイズの除去性能も得られる。
そして、上記本発明の実施の形態3では、第2のコイル15を構成する第3のコイル導体18と第4のコイル導体19との間で発生する浮遊容量を低減できる効果が高周波領域で大きいため、第1、第2のコイル導体16、17の長さを、第3、第4のコイル導体18、19の長さより短くしたり、第1、第2のコイル導体16、17の線幅を、第3、第4のコイル導体18、19の線幅より広くしたり、第1、第2のコイル導体16、17の厚みを、第3、第4のコイル導体18、19の厚みより厚くしたりしない場合でも、特に高周波においては、Scd21特性を十分に向上させることができる。
なお、実施の形態1、2のように磁性体部13a、13bに近いコイル導体16、17の厚み、幅及び長さを調整してもよい。
また、上記した本発明の実施の形態1〜3におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコイル14、第2のコイル15をそれぞれ1つ設けたものについて説明したが、2つ以上設けてアレイタイプとしてもよい。
さらに、第1のコモンモードフィルタ部20と第2のコモンモードフィルタ部21をそれぞれ1つ設けたものについて説明したが、2つ以上設けてもよい。
そして、磁気結合を向上させるために、第1〜第5の非磁性体層11a〜11eの中央部に磁性体部を形成してもよい。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、Scd21特性を向上させることができるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用される小形で薄型のコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11a〜11e 第1〜第5の非磁性体層
12 絶縁体部
13a、13b 磁性体部
14 第1のコイル
15 第2のコイル
16 第1のコイル導体
17 第2のコイル導体
18 第3のコイル導体
19 第4のコイル導体
20 第1のコモンモードフィルタ部
21 第2のコモンモードフィルタ部

Claims (5)

  1. 複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の長さを上から順にa1、a2、a3、a4とすると、a1<a2、かつa3>a4を満たすコモンモードノイズフィルタ。
  2. 複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の線幅を上から順にb1、b2、b3、b4とすると、b1>b2、かつb3<b4を満たすコモンモードノイズフィルタ。
  3. 複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置、または前記第1のコイルを構成する第1、第2のコイル導体と前記第2のコイルを構成する第3、第4のコイル導体とを交互に配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第1〜第4のコイル導体の厚みを上から順にc1、c2、c3、c4とすると、c1>c2、かつc3<c4を満たすコモンモードノイズフィルタ。
  4. 複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第3のコイル導体と第4のコイル導体との間の前記非磁性体層の厚みを、他の非磁性体層の厚みより厚くしたコモンモードノイズフィルタ。
  5. 複数の非磁性体層を有する絶縁体部と、前記絶縁体部の上下に積層された磁性材料からなる磁性体部と、前記絶縁体部に形成された第1、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルを渦巻状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルを渦巻状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第2のコイルを構成する第3のコイル導体、第4のコイル導体を、前記第1のコイルを構成する第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟むように配置し、さらに、前記第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部を形成し、前記第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部を直列に接続し、かつ、前記第3のコイル導体と第4のコイル導体との間の前記非磁性体層を構成する材料の誘電率を、他の非磁性体層を構成する材料の誘電率より小さくしたコモンモードノイズフィルタ。
JP2013130167A 2013-06-21 2013-06-21 コモンモードノイズフィルタ Active JP6303123B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130167A JP6303123B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 コモンモードノイズフィルタ
CN201420322855.1U CN203931711U (zh) 2013-06-21 2014-06-17 共模噪声滤波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130167A JP6303123B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 コモンモードノイズフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015005628A true JP2015005628A (ja) 2015-01-08
JP6303123B2 JP6303123B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=51827484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013130167A Active JP6303123B2 (ja) 2013-06-21 2013-06-21 コモンモードノイズフィルタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6303123B2 (ja)
CN (1) CN203931711U (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017017103A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2017063148A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社村田製作所 電子部品
US10147534B2 (en) 2014-11-18 2018-12-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Common mode noise filter
JP2019186303A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 Tdk株式会社 コイル部品
JP2020031118A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2021077748A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7452358B2 (ja) 2020-09-28 2024-03-19 Tdk株式会社 コイル部品

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112016001620T5 (de) * 2015-04-08 2018-01-04 Mitsubishi Electric Corporation Rauschfilter
JP6547653B2 (ja) * 2016-02-23 2019-07-24 Tdk株式会社 コイル部品
JP7288288B2 (ja) * 2017-05-02 2023-06-07 太陽誘電株式会社 磁気結合型コイル部品
JPWO2019188215A1 (ja) * 2018-03-28 2021-03-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP6874745B2 (ja) * 2018-08-08 2021-05-19 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
US20210304942A1 (en) * 2018-11-30 2021-09-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Common mode noise filter

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH056823A (ja) * 1991-06-03 1993-01-14 Murata Mfg Co Ltd ソリツドインダクタ
JPH11297543A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Murata Mfg Co Ltd 積層型コモンモードチョークコイル
JP2005341359A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
WO2005122192A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2006073092A1 (ja) * 2005-01-07 2006-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2007040029A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
JP2012124470A (ja) * 2010-11-18 2012-06-28 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ
JP2013030643A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH056823A (ja) * 1991-06-03 1993-01-14 Murata Mfg Co Ltd ソリツドインダクタ
JPH11297543A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Murata Mfg Co Ltd 積層型コモンモードチョークコイル
JP2005341359A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
WO2005122192A1 (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2006073092A1 (ja) * 2005-01-07 2006-07-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
WO2007040029A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層コイル
JP2012124470A (ja) * 2010-11-18 2012-06-28 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ
JP2013030643A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10147534B2 (en) 2014-11-18 2018-12-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Common mode noise filter
JP2017017103A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2017063148A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社村田製作所 電子部品
US10861635B2 (en) 2015-09-25 2020-12-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component
JP2019186303A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 Tdk株式会社 コイル部品
JP7147230B2 (ja) 2018-04-04 2022-10-05 Tdk株式会社 コイル部品
JP2020031118A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP7182037B2 (ja) 2018-08-22 2022-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2021077748A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
US11657946B2 (en) 2019-11-07 2023-05-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Common mode choke coil
JP7452358B2 (ja) 2020-09-28 2024-03-19 Tdk株式会社 コイル部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6303123B2 (ja) 2018-04-04
CN203931711U (zh) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6303123B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
US10176927B2 (en) Composite electronic component
US10096417B2 (en) Common mode noise filter
JP6074653B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
US10147534B2 (en) Common mode noise filter
JP2016181712A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2015043439A (ja) コモンモードチョークコイル及び高周波電子機器
KR102460765B1 (ko) 커먼 모드 노이즈 필터
JP2018046081A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5961813B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2012248917A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2014175825A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2017092434A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5994108B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5796156B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JPWO2015015823A1 (ja) バルントランス
JP7182037B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP6273498B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2011114627A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2015111784A (ja) 積層帯域除去フィルタ
JP2017079362A (ja) 積層型フィルタ
JP2012129665A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP6186591B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP7378015B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2017195363A (ja) コモンモードフィルター

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141006

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6303123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151