JPWO2019188215A1 - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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託司 川嶋
成白 石田
成白 石田
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Abstract

広い周波数領域でコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供する。本開示のコモンモードノイズフィルタは、磁性体で構成された2つの磁性体部(11)、磁性体部(12)と、積層方向において磁性体部(11)、磁性体部(12)に挟まれ、非磁性体で構成された非磁性体部(13)と、を備える。そして、非磁性体部(13)の内部に内蔵され互いに対向する2つのコイル(14)、コイル(15)と、2つの磁性体部(11)、磁性体部(12)のうち少なくとも一方の内部に形成され、グランドに接続される金属層(16)とを備える。金属層(16)は、磁性体部(11)の上面よりも下面に近い位置に位置し、磁性体部(12)の下面よりも上面に近い位置に位置する。

Description

本開示は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関する。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図5に示すように、非磁性体部1と、非磁性体部1の内部に設けられた渦巻状の第1のコイル2、第2のコイル3と、絶縁部を挟むように形成された磁性体部4と、磁性体部4に形成された金属層5とを備えていた。
そして、金属層5を、第1のコイル2、第2のコイル3と対向するようにしていた。さらに、金属層5をグランドに接続し、第1のコイル2、第2のコイル3と金属層5との間で発生する浮遊容量によって高周波のコモンモードノイズをグランドにバイパスさせて、高周波領域のコモンモードノイズを減衰させるようにしていた。
なお、この従来の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−318687号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタは、金属層5と第1のコイル2、第2のコイル3との間の浮遊容量を大きくすることができないため、低い周波数領域でのコモンモードノイズの減衰特性を大きくすることができない。このため、広い周波数領域でコモンモードノイズを減衰させることができないという課題を有していた。
本開示は上記従来の課題を解決するもので、広い周波数領域でコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
第1の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、それぞれが磁性体よりなる層を有する2つの磁性体部と、非磁性体よりなる層を有する非磁性体部と、を備える。さらに、非磁性体部の内部に設けられた2つのコイルと、2つの磁性体部のうち少なくとも一方の内部に設けられ、かつ接地される金属層とを備える。非磁性体部は2つの磁性体部に積層方向にて挟まれる。2つのコイルのそれぞれは、中心部と、中心部の周りに平面上に巻回された導線とを備える。2つのコイルの平面は、非磁性体よりなる層に沿って配置される。2つのコイルは、互いに対向する。磁性体部は、前記非磁性体部との界面と、前記積層方向において前記界面とは逆側の面とを有する。金属層は、界面よりも逆側の面のほうが近くなるように配置されている。
第2の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第1の態様において、非磁性体部と金属層を有する磁性体部との境界面を有する。境界面と、境界面に最も近い位置に存在するコイルとの距離をd1、境界面と金属層との距離をd2としたとき、d2/d1≧1の関係を満たしている。
第3の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第2の態様において、非磁性体部の比誘電率をε1、磁性体部の比誘電率をε2としたとき、ε2>2×ε1、ε2/ε1≧d2/d1の関係を満たしている。
第4の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第1〜3の態様において、磁性体で構成され、上面視でコイルの内側に位置し、金属層と重ならない磁心部が存在する。
本開示のコモンモードノイズフィルタは、磁性体部全体の厚みを厚くすることなく、コイルと金属層との間の誘電率が高い磁性体部の部分の寸法を大きくすることができるため、コイルと金属層との間の浮遊容量を増やすことができる。これにより、低い周波数領域でのコモンモードノイズの減衰特性を大きくすることができる。この結果、広い周波数領域でコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの断面図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの周波数特性を比較した図 従来のコモンモードノイズフィルタの断面図
以下、本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの断面図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図、図3は同コモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。なお、図1は、図2のI−I線断面図である。
本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタを、図1〜図3に示す。当該コモンモードノイズフィルタは、磁性体で構成された第1の磁性体部11と、磁性体で構成された第2の磁性体部12と、第1の磁性体部11と第2の磁性体部12とに挟まれ、非磁性体で構成された非磁性体部13と、を備えている。さらに、非磁性体部13の内部に内蔵され互いに対向する第1のコイル14、第2のコイル15と、第1の磁性体部11および第2の磁性体部12の内部に形成され、グランド(接地)に接続される金属層16とを備えている。なお、以下、非磁性体部13からみたとき、第1の磁性体部11側を「下側」、第2の磁性体部12側を「上側」として上下方向を定義する。すなわち、第1の磁性体部11から第2の磁性体部12へ向かう方向が上方向である。この定義に従えば、第2の磁性体部12は、第1の磁性体部11の「上」(または「上方」)にあることになる。
このコモンモードノイズフィルタの構成において、第1の磁性体部11は、それぞれNi―Znフェライト等の磁性材料により形成された第1の磁性体層11a、第2の磁性体層11bおよび第3の磁性体層11cを下から順に積層することによって構成されている。このように、第1の磁性体部11は、多数の層が積層された構成を有している。多数の層が順に積層される方向を、以下「積層方向」という。また、積層方向に垂直で、当該層の表面に沿う方向を「面内方向」という。
第2の磁性体部12は、それぞれNi―Znフェライト等の磁性材料により形成された第4の磁性体層12a、第5の磁性体層12bおよび第6の磁性体層12cを下から順に積層することによって構成されている。第1の磁性体部11の上方に第2の磁性体部12が位置している。
また、非磁性体部13は、Cu−Znフェライトやガラスセラミック等の非磁性材料により形成された第1の非磁性体層17a〜第5の非磁性体層17eを下から順に積層することによって構成されている。そして、第1の磁性体部11と第2の磁性体部12は、非磁性体部13を介して積層される。ここで、非磁性体部13の積層方向の厚みh1は、第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の厚みh2の1.0倍以上かつ3.0倍以下となっている。
さらに、第1のコイル14は、銀などの導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成された第1のコイル導体14aおよび第2のコイル導体14bで構成されている。第1のコイル導体14aと第2のコイル導体14bはビア電極18を介して接続されている。そして、第1のコイル導体14aは第2のコイル導体14bより下方に位置している。
すなわち、第1のコイル14は、第1のコイル導体14aおよび第2のコイル導体14bがそれぞれ中心部のまわりに渦巻き状に形成されて平面形状を有している。
また、第2のコイル15は、銀などの導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成された第3のコイル導体15aおよび第4のコイル導体15bで構成されている。第3のコイル導体15aと第4のコイル導体15bはビア電極19を介して接続されている。そして、第4のコイル導体15bは第3のコイル導体15aより上方に位置している。
すなわち、第2のコイル15は、第3のコイル導体15aおよび第4のコイル導体15bがそれぞれ中心部のまわりに渦巻き状に形成されて平面形状を有している。
また、第1のコイル導体14aの中心部、第2のコイル導体14bの中心部、第3のコイル導体15aの中心部および第3のコイル導体15aの中心部は、ほぼ一致しており、非磁性体部の中心部13e(図1の破線部)を構成する。そしてこの中心部13eを、上方向に第2の磁性体部12へ延長した領域が中心部12e(図1の、第2の磁性体部12の一点鎖線部)であり、下方向に第1の磁性体部11へ延長した領域が中心部11e(図1の、第1の磁性体部11の一点鎖線部)である。なお、当該中心部11e、中心部12eおよび中心部13eは、それぞれ第1の磁性体部11、第2の磁性体部12、非磁性体部13の積層方向に延びているので、積層方向の中心部11e、積層方向の中心部12eおよび積層方向の中心部13eと呼ぶことがある。
第1のコイル14と第2のコイル15とは互いに独立している。
第1のコイル導体14aは、第1の非磁性体層17a上に形成される。第2のコイル導体14bは、第3の非磁性体層17c上に形成される。第3のコイル導体15aは、第2の非磁性体層17b上に形成される。第4のコイル導体15bは、第4の非磁性体層17d上に形成される。また、第4のコイル導体15b上には第5の非磁性体層17eが形成されている。
したがって、第1のコイル14および第2のコイル15は、ともに非磁性体部13に埋設され、第1のコイル14と第2のコイル15とが交互に積層される。また、第1のコイル14と第2のコイル15は、互いに上面視にて略対向している。
なお、第1のコイル14および第2のコイル15は、図1、図3に示された構成に限定されるものではなく、第2のコイル15を構成する第3のコイル導体15a、第4のコイル導体15bで第1のコイル14を挟むようにしてもよい。また、第1のコイル14の最下部に位置するコイル導体14aと、第2のコイル15の最上部に位置するコイル導体15bを渦巻き状以外の形状、例えば、直線状、L字状にしてもよい。
さらに、金属層16は、Agで構成され、印刷、めっき、板状の金属の貼り付けによって形成され、第1の磁性体層11aの上面、第5の磁性体層12bの上面にそれぞれ設けられている。
したがって、金属層16は、第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の内部に埋設される。第1の磁性体部11に埋設された金属層16は、第1の磁性体部11の上面よりも第1の磁性体部11の下面に近い位置に配置されている。また、第2の磁性体部12に埋設された金属層16は、第2の磁性体部12の下面よりも第2の磁性体部12の上面に近い位置に配置されている。
この金属層16は、中央部に切欠部16aを有し、上面視で第1のコイル導体14a、第2のコイル導体14b、第3のコイル導体15a、第4のコイル導体15bの主要部(引出部分を除く最内周から最外周まで)と重なっている。
そして、この構成により、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間で発生する浮遊容量によって高周波のコモンモードノイズをグランドにバイパスさせて、高周波領域でのコモンモードノイズを減衰させることが可能となる。
さらに、第1の磁性体部11の下面、第2の磁性体部12の上面に、非磁性体で構成された非磁性層20を形成する。また、この非磁性層20の積層方向外側に、磁性体で構成された磁性層をさらに形成してもよい。
そしてさらに、上面視で第1のコイル導体14a、第2のコイル導体14b、第3のコイル導体15a、第4のコイル導体15bのコイルの内側(最内周より内側)に、磁性体で構成された磁心部21を形成する。磁心部21は、中心部13eに配置される。
磁心部21は、第1の非磁性体層17a〜第5の非磁性体層17eおよび第1の磁性体層11a〜第3の磁性体層11cに形成され、一体的に構成される。磁心部21によって、第1のコイル14と第2のコイル15とで発生した磁界が互いに強め合うため、コモンモードインピーダンスを向上させることができる。
磁心部21は、第1のコイル導体14a、第2のコイル導体14b、第3のコイル導体15a、第4のコイル導体15bのいずれとも接触せず、第1の磁性体部11中の金属層16と同一面まで構成される。すなわち、上面視で切欠部16aに磁心部21が配置される。
そして、磁心部21の密度は、第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の密度より高い。
磁心部21の密度を高くすることによって、互いに強め合う磁界がより強くなるため、コモンモードインピーダンスをより向上させることができる。
また、磁心部21は、第1の磁性体部11と非磁性体部13を積層した後、レーザで穴あけ加工し、この穴に磁性材料を充填して形成する。そして、上面視で金属層16と磁心部21とは重ならず、切欠部16aと重なるようにしている。磁心部21を形成する際のレーザで金属層16が欠損するのを防止するためである。
さらに、切欠部16aが存在することによって、第1の磁性体層11a〜第3の磁性体層11c、第4の磁性体層12a〜第6の磁性体層12c同士の密着性が向上し、デラミネーションの発生を抑制できる。
なお、金属層16は、上記説明では、第1の磁性体部11と第2の磁性体部12の両方に形成していたが、片方だけでもよい。
また、第1の非磁性体層17a〜第5の非磁性体層17e、第1の磁性体層11a〜第3の磁性体層11c、第4の磁性体層12a〜第6の磁性体層12cのそれぞれの枚数は、上記説明、図3に示された枚数と異なる枚数でもよい。
そして、上記した構成により、積層体22が構成される。積層体22の両側面には、第1のコイル導体14a、第2のコイル導体14b、第3のコイル導体15a、第4のコイル導体15bの引出部分とそれぞれ接続する第1の外部電極23a、第2の外部電極23b、第3の外部電極23c、第4の外部電極23dが形成されている。積層体22の両端面には、金属層16と接続する第5の外部電極24a、第6の外部電極24bが形成されている。この第5の外部電極24a、第6の外部電極24bは、グランドと接続される。
上記したように本開示の一実施の形態においては、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の、誘電率が高い第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の部分の寸法を大きくすることができる。そのため、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の浮遊容量を増やすことができる。これにより、共振周波数を低くすることができる。
そして、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間で発生する浮遊容量によって高周波のコモンモードノイズをグランドにバイパスさせて、高周波領域のコモンモードノイズを減衰させることができる。そのため、低い周波数から高い周波数まで広い周波数領域でコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるという効果が得られる。
また、金属層16の位置を第1の磁性体部11の積層方向の中心部11eから面内方向へ向かって遠ざかる箇所とし、第2の磁性体部12の積層方向の中心部12eから面内方向へ向かって遠ざかる箇所としているだけである。そのため、第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の厚みを変える必要はなく、低背化が可能である。
ここで、図4は、金属層16の位置を第1の磁性体部11の上面よりも第1の磁性体部11の下面に近い位置に配置し、第2の磁性体部12の下面よりも第2の磁性体部12の上面に近い位置に配置した場合A(d2>d3)と、第1の磁性体部11の中央面および第2の磁性体部12の中央面に形成した場合B(d2=d3)について、周波数特性(横軸が周波数(Frequency、単位はMHz)、縦軸がコモンモードノイズ減衰量(Common mode attenuation、単位はdB))を比較した図である。なお、ここで「第1の磁性体部11の中央面」とは、第1の磁性体部11の上面および第1の磁性体部11の下面と平行な面で、かつ第1の磁性体部11の上面との距離と、第1の磁性体部11の下面との距離とが等しくなる面のことをいう。すなわち、d2=d3となる面のことをいう。「第2の磁性体部12の中央面」についても同様に、d2=d3となる面のことをいう。
図4から明らかなように、Aの方が、より広い周波数帯域でのコモンモードノイズの減衰量が大きいことが分かる。
さらに、第2の磁性体部12と非磁性体部13との(第5の非磁性体層17aと第4の磁性体層12aとの)境界面25と、境界面25に最も近い位置に存在する第2のコイル15(第4のコイル導体15b)との距離(以下、金属層側の距離)をd1、境界面25と金属層16との距離(以下、コイル側の距離)をd2としたとき、d2/d1≧1の関係となっている。
すなわち、金属層側の距離d2をコイル側の距離d1より長くしている。なお、このことは、第1の磁性体部11と非磁性体部13との境界面についても同様である。また、以下に述べることについても同様である。
また、第2の磁性体部12と非磁性体層20との境界面26と、金属層16との距離をd3としたとき、d3<d2である。
これにより、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の誘電率が高い第1の磁性体部11、第2の磁性体部12の部分の寸法を大きくすることができる。そのため、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の浮遊容量を増やすことができる。
ここで、金属層16と第4のコイル導体15bとの間のトータル容量Cは、境界面25と第4のコイル導体15bとの間の容量C1と、境界面25と金属層16との間の容量C2を足したものである。よって、C=(C1×C2)/(C1+C2)={(ε1/d1)×(ε2/d2)}/{(ε1/d1)+(ε2/d2)}となる。なお、非磁性体部13の比誘電率をε1、第1、第2の磁性体部11、12の比誘電率をε2とする。
d1=d2=1、ε1=ε2の場合は、C=ε1/2となるが、d2=2×d1とすると、C=ε1×(2/3)となり、トータル容量Cが増える。よって、d2≧d1とするのが好ましい。しかし、第1、第2の磁性体部11、12の厚みh2、製品厚み(低背化)の限界を考慮すると、d2=2×d1以下とするのが好ましい。
なお、ε1=ε2はありえないため、さらに、ε1=2×ε2とすると、C=ε1/2となり、トータル容量Cは変わらない。よって、ε1>2×ε2とするのが好ましい。
そして、上記のような厚みの関係、誘電率の関係になるように、各層の厚みや枚数、材料を適宜設定する。
また、第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の浮遊容量を増やすには、上述したように、金属層側の距離d2を、コイル側の距離d1より長くしてd2/d1≧1とするのがよい。また、誘電率についてはε2/ε1>1である。このとき、ε2/ε1≧d2/d1(≧1)の関係を満たすようにする。
第1のコイル14、第2のコイル15と金属層16との間の浮遊容量を増やすことに対し、厚み寸法の影響よりも誘電率の影響を上げる方が、製品の低背化に有利になるからである。
本開示に係るコモンモードノイズフィルタは、広い周波数領域でコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるという効果を有する。特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となる。
11 第1の磁性体部
12 第2の磁性体部
13 非磁性体部
14 第1のコイル
15 第2のコイル
16 金属層

Claims (4)

  1. それぞれが磁性体よりなる層を有する2つの磁性体部と、
    非磁性体よりなる層を有する非磁性体部と、
    前記非磁性体部の内部に設けられた2つのコイルと、
    前記2つの磁性体部のうち少なくとも一方の内部に設けられ、かつ接地される金属層とを備え、
    前記非磁性体部は前記2つの磁性体部に積層方向にて挟まれ、
    前記2つのコイルのそれぞれは、中心部と、前記中心部の周りに平面上に巻回された導線よりなり、
    前記2つのコイルの平面は、前記非磁性体よりなる層に沿って配置され、
    前記2つのコイルは、互いに対向し、
    前記磁性体部は、前記非磁性体部との界面と、前記積層方向において前記界面とは逆側の面とを有し、
    前記金属層は、前記界面よりも前記逆側の面のほうが近くなるように配置されている、コモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記非磁性体部と前記金属層を有する磁性体部との境界面を有し、前記境界面と前記境界面に最も近い位置に存在する前記コイルとの距離をd1、前記境界面と前記金属層との距離をd2としたとき、d2/d1≧1の関係を満たしている請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記非磁性体部の比誘電率をε1、前記磁性体部の比誘電率をε2としたとき、ε2>2×ε1、ε2/ε1≧d2/d1の関係を満たしている請求項2記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 磁性体で構成され、上面視で前記コイルの内側に位置し、前記金属層と重ならない磁心部が存在する請求項1から3のいずれか1項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
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