JP2015231011A - シート剥離装置及びシート剥離方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート剥離装置10は、接着シートASが貼付された被着体WKを支持する支持手段20と、当該接着シートASを保持するシート保持手段30と、支持手段20とシート保持手段30とを相対移動させて被着体WKから接着シートASを剥離可能な剥離手段40とを備え、支持手段20は、被着体WKおよび接着シートASの少なくとも一方を含む外縁領域WKBにおける当接部WAに当接して当該被着体WKを支持可能な支持部材21と、当該支持部材22を移動可能な支持部材移動手段22とを備え、支持部材移動手段22は、剥離縁ASAが当接部WAに接近するに伴い、支持部材21を当接部WAから離間させ、剥離縁ASAが当接部WAを通過するに伴い、支持部材21を当接部WAに当接させる。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明の目的は、被着体の外縁領域を確実に支持しながら接着シートを円滑に剥離することが可能なシート剥離装置及びシート剥離方法を提供することである。
なお、本明細書におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸及びY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、当該所定平面に直交する軸とする。更に、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向であって紙面に直交する手前方向、「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態では、被着体WKは、図2に示すように、平面視で円形状を呈する例えば半導体ウエハ等の板状部材であり、その一面側と他面側との両面にそれぞれ接着シートASとしての第1接着シートAS1と第2接着シートAS2とが貼付されている。また、被着体WKの外縁WKAは、断面視で凸状の円弧状に形成されており、この外縁WKAにおける被着体WKの厚み方向(図1中実線で示す被着体WKの上下方向)の少なくとも一部にまで接着シートASが貼付されているものとする。なお、外縁WKAにおける被着体WKの厚み方向の一部にまで接着シートASが貼付されている部分は、被着体WKの外縁WKAの全周でもよいし、同外縁WKAの一部でもよい。
先ず、作業者が図1中実線で示すように剥離用テープPTをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の不図示の入力手段を介して運転開始の信号を入力する。そして、人手又は多関節ロボットやベルトコンベア等の不図示の搬送手段が、接着シートASが貼付された被着体WKを図1中実線で示す位置に配置すると、支持手段20が各直動モータ22を駆動し、同図の符号DDを付した図中二点鎖線で示す初期位置にあるそれぞれの支持部材21(第1支持部材211〜第6支持部材216)を当接部WA(第1当接部WA1〜第6当接部WA6)に当接させて当該被着体WKを支持する。このとき、接着シートASの端部は、全て又は一部の支持部材21と、被着体WKの外縁WKAとの間に挟まれた状態となる。その後、剥離手段40がリニアモータ41を駆動し、図1中実線で示す初期位置にある下テーブル23を移動させて接着シートAS(AS1)の右端を押圧ヘッド37Cの直下に配置する。
次に、シート保持手段30がエアシリンダ33を駆動し、図1中実線で示す初期位置にある受け板33Bを左方に移動させた後、チャックシリンダ35を駆動し、図1中実線で示す初期位置にある一対の把持爪35Aで剥離用テープPTを把持する。次に、シート保持手段30がリニアモータ34を駆動し、図1中実線で示す初期位置にあるチャックシリンダ35を右方に移動させて剥離用テープPTを所定長さ引き出す。そして、シート保持手段30が直動モータ37を駆動し、図1中実線で示す初期位置にある押圧ヘッド37Cを降下させ、剥離用テープPTを第1接着シートAS1の右端部に押圧した後、加熱手段37Bを駆動し、剥離用テープPTを加熱して第1接着シートAS1に貼付する。その後、シート保持手段30がエアシリンダ36を駆動し、図1中実線で示す初期位置にあるカッター刃36Bを刃受け部材36Cに接近離間させて剥離用テープPTを切断すると、直動モータ37を駆動し、押圧ヘッド37Cを初期位置に復帰させる。
次に、シート保持手段30及び剥離手段40がリニアモータ34、41を駆動し、チャックシリンダ35を左方へ移動させるとともに、下テーブル23を右方へ移動させることで、被着体WKから第1接着シートAS1を剥離する。このとき、被着体WKから剥離した第1接着シートAS1部分と剥離していない第1接着シートAS1部分との境界が剥離縁ASAとなる。
剥離工程において、図3(a)に示すように、剥離縁ASAが第1、第2当接部WA1、WA2に接近したことを光学センサや撮像手段などの不図示の検知手段が検知すると、支持手段20が第1、第2直動モータ221、222を駆動し、第1、第2支持部材211、212を第1、第2当接部WA1、WA2から離間させ、この状態で、シート保持手段30及び剥離手段40による第1接着シートAS1の剥離工程が続行される。
そして、剥離縁ASAが第1、第2当接部WA1、WA2を通過したことを検知手段が検知すると、支持手段20が第1、第2直動モータ221、222を駆動し、第1、第2支持部材211、212を第1、第2当接部WA1、WA2に再び当接させる。
第1接着シートAS1の剥離が完了すると、支持手段20が回動モータ25を駆動し、上テーブル26を180°天地反転させ、第2接着シートAS2を貫通孔26Bから上方に露出させる。このとき、支持部材21の一対の張出し部21Bが、被着体WKの外縁WKAを両面側からその移動を抑制しているので、被着体WKが支持手段20から脱落することがない。
次に、人手又は搬送手段が接着シートASの剥離が完了した被着体WKを支持すると、支持手段20が各直動モータ22を駆動し、それぞれの支持部材21を初期位置に復帰させた後、不図示の搬送手段が被着体WKを次工程等に搬出する。そして、上記同様の動作が繰り返される。
また、本発明における支持部材は、例えば、本実施形態の支持部材21から一対の張出し部21Bを省略して外縁当接部21Aのみを備えるような構成にしてもよい。また、本実施形態の外縁当接部21Aの一端側のみから1つの張出し部21Bが張り出すような側面視でL字又は逆L字形状に構成にしてもよい。
更に、本発明における支持部材移動手段及び支持部材の個数は、被着体の外縁に当接して被着体を挟み込んで支持できる限りにおいて、特に限定されることはない。例えば、支持手段として被着体を吸着支持可能な支持テーブルを用いるとともに、支持テーブルに立壁を設け、1つの支持部材と立壁とで被着体の外縁を挟み込むように支持してもよい。この場合でも、接着シールの剥離縁の接近、通過に合わせて、被着体の外縁に対して1つの支持部材を当接、離間させれば、その部分について接着シートの挟み込みを防止することができる。
また、支持部材は、少なくとも1つの支持部材が被着体から離間している状態で、少なくとも他の2つの支持部材が剥離縁から離れた位置で被着体の外縁に当接しているのがよい。このようにすれば、被着体を常に少なくとも2点で支持でき、被着体を安定して支持することができる。なお、支持部材が被着体から離間している状態での支持部材の当接数が多いほど、被着体を安定して支持することができる。当接数が少ない場合は、支持部材が外縁領域WKBを広範囲で支持するようにするとよい。
更に、上テーブル26は、貫通孔26Bがなくてもよい。
更に、他の装置で被着体WKに剥離用テープPTを接着させる場合、シート保持手段は、例えば、チャックシリンダ35のみで構成したり、チャックシリンダ35とリニアモータ34とで構成したりしてもよい。
また、シート保持手段は、剥離用テープPTを介さずに、例えば、チャックシリンダ35で直接接着シートASを把持する構成としてもよい。
更に、剥離縁ASAを検知する検知手段としては、各リニアモータ34、41の各スライダ34A、41Aの位置を認識可能なポジションセンサやエンコーダ等であってもよい。
また、両面に接着シートASが貼付された被着体WKであっても、一方の接着シートを剥離した後、人手や不図示の搬送手段等によって被着体WKを反転させるような場合、反転手段はなくてもよい。
また、反転手段は、支持手段、シート保持手段及び剥離手段の少なくとも1つの構成部材として設けてもよいし、それらから独立した構成部材として設けてもよい。
更に、反転手段は、1体の駆動機器で構成してもよく、この場合、例えば、上テーブル26を支持する他方側を回転軸受としたり、当該他方側を支持なしにしたりすることができる。
更に、接着シートASは、外縁WKAの全部を覆うように貼付されていてもよいし、外縁WKAに貼付されていなくてもよい。
また、外縁領域WKBは、被着体WKだけの領域でもよいし、接着シートASだけの領域でもよいし、それら両方を含む領域でもよい。
20 支持手段
21 支持部材
21A 外縁当接部
21B 張出し部
22 直動モータ(支持部材移動手段)
30 シート保持手段
40 剥離手段
AS 接着シート
ASA 剥離縁
WA 当接部
WK 被着体
WKB 外縁領域
Claims (3)
- 接着シートが貼付された被着体を支持する支持手段と、
前記被着体に貼付された接着シートを保持するシート保持手段と、
前記支持手段とシート保持手段とを相対移動させて前記被着体から接着シートを剥離可能な剥離手段とを備え、
前記支持手段は、前記被着体および接着シートの少なくとも一方を含む外縁領域における当接部に当接して当該被着体を支持可能な支持部材と、当該支持部材を1又は複数単位で移動可能な支持部材移動手段とを備え、
前記支持部材移動手段は、前記接着シートの剥離縁が前記当接部に接近するに伴い、前記支持部材を前記当接部から離間させ、前記接着シートの剥離縁が前記当接部を通過するに伴い、前記支持部材を前記当接部に当接させることを特徴とするシート剥離装置。 - 前記支持部材は、前記外縁領域に当接する外縁当接部と、当該外縁当接部から前記被着体の中央部側に張り出した張出し部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート剥離装置。
- 接着シートが貼付された被着体における当該被着体および接着シートの少なくとも一方を含む外縁領域における当接部に支持部材を当接させて当該被着体を支持する支持工程と、
前記被着体に貼付された接着シートを保持するシート保持工程と、
前記被着体と接着シートとを相対移動させて当該被着体から接着シートを剥離する剥離工程とを備え、
前記剥離工程において、前記接着シートの剥離縁が前記当接部に接近するに伴い、前記支持部材を1又は複数単位で前記当接部から離間させる支持部材離間工程と、前記接着シートの剥離縁が前記当接部を通過するに伴い、前記支持部材を1又は複数単位で前記当接部に当接させる支持部材当接工程とを含むことを特徴とするシート剥離方法。
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