JP2020092127A - テープ剥離装置及び研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハの被研削面に接触したり、ウエーハをリングフレームに固定したりすることなく、テープ付きウエーハから保護テープを剥離できるテープ剥離装置及び研削装置を提供する。【解決手段】テープ付きウエーハ210の外周縁211に接触してテープ付きウエーハ210を支持する3個の支持ローラー31と、支持ローラー31に支持されたテープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離するテープ剥離ユニット40と、を備え、テープ剥離ユニット40は、テープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触して保護テープ207の端部に剥離起点を形成する剥離部材55と、剥離部材55によって部分的に剥離した保護テープ207の端部を吸引保持する吸引ユニット61と、ウエーハ200から保護テープ207をめくる方向に吸引ユニット61を移動させる移動ユニット62とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、テープ剥離装置及び研削装置に関する。
半導体デバイスが形成された半導体ウエーハ(以下、単にウエーハという)は、電子機器の軽薄短小化に伴い、より薄く加工する技術が進んでいる。この種のウエーハは、環状に配置された研削砥石で研削され、さらには研磨された後、個々のデバイスに分割されデバイスチップが製造される。研削や研磨されるウエーハは、表面のデバイスを保護するため、表面に所謂保護テープが貼着される。保護テープは、ウエーハと同径のサイズであり、研削や研磨が終わると、不要になるため剥離される。既に薄くなったウエーハから保護テープを剥離すると、ウエーハが剥離されるテープに引っ張られて曲がり、破損する恐れがあるため、剥離前にウエーハが曲がらないよう保持する必要がある。そこで、被研削面を吸着テーブル等で直接固定すれば破損無く保護テープを剥離できるが、このような構成では、清浄な被研削面に金属イオンを付着させるなど汚染や傷を発生させるリスクがあるので採用できない。
このような事情から、従来、ウエーハの被研削面側にウエーハより大径の開口を備えるリングフレームに貼着されるダイシングテープが貼られ、ダイシングテープやリングフレームが固定され、ウエーハが曲がらない状態を確保した後、保護テープを剥離する剥離装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−86772号公報
しかしながら、従来の技術では、ウエーハをリングフレームに固定する必要があり、保護テープを剥離するための構成が煩雑になる。また、保護テープを剥離するための専用テープ(熱圧着テープ)を必要とするため、製造コストが増大する課題も生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウエーハの被研削面に接触したり、ウエーハをリングフレームに固定したりすることなく、保護テープが貼着されたテープ付きウエーハから保護テープを剥離できるテープ剥離装置及び研削装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、円板状のウエーハの一方の面側に該ウエーハと同径の保護テープが貼着したテープ付きウエーハから該保護テープを剥離するテープ剥離装置であって、該テープ付きウエーハの外周縁に接触して該テープ付きウエーハを支持し、鉛直方向の回転軸で回転する3個以上の支持ローラーと、該支持ローラーに支持された該テープ付きウエーハから該保護テープを剥離するテープ剥離ユニットと、を備え、該テープ剥離ユニットは、該テープ付きウエーハの外周縁で該保護テープに接触して該ウエーハに密着している該保護テープに剥離起点を形成する剥離部材と、該保護テープに接触した該剥離部材を、該ウエーハから離れた位置へ移動させる剥離部材移動ユニットと、該剥離部材によって部分的に剥離した該保護テープの端部を吸引保持する吸着パッドと、該ウエーハから該保護テープをめくる方向に該吸着パッドを移動させる吸着パッド移動ユニットと、剥離した該保護テープを収容する廃棄テープ収容部と、を備えるものである。
この構成において、該剥離部材は弾性を備える樹脂であり、該剥離部材移動ユニットは該剥離部材を該ウエーハの外側から中心に向かって、該ウエーハの表面に対し斜めに移動させる構成としてもよい。また、該剥離部材はウエーハが備えるノッチに挿通可能な先端を備えるピンであってもよい。
また、該吸着パッドは、該剥離部材によって外周縁が部分的に剥離された後、該ウエーハに倣って重なった該保護テープを、該ウエーハに向かって押圧しつつ吸着してもよい。また、該支持ローラーを回転させる駆動源を有してもよい。また、該ウエーハの外周縁に形成されたノッチを検出するノッチ検出ユニットを備えてもよい。
また、該テープ付きウエーハの外周領域より内側で、該保護テープ側から該テープ付きウエーハを支持する支持部材と、該支持部材を該テープ付きウエーハに接触する支持位置と、該テープ付きウエーハから退避する退避位置とに進退する支持部材進退ユニットとを更に備えてもよい。
また、本発明は、ウエーハの一方の面側に該ウエーハと同径の保護テープが貼着したテープ付きウエーハを研削する研削装置であって、該テープ付きウエーハの該保護テープ側を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持した該テープ付きウエーハの該ウエーハを研削する研削ユニットと、該研削した該テープ付きウエーハを洗浄する洗浄ユニットと、該研削ユニットで研削した該テープ付きウエーハから該保護テープを剥離する上記のテープ剥離装置とを備えるものである。
この構成において、研削した該テープ付きウエーハの被研削面を研磨する研磨ユニットを備えてもよい。
また、本発明は、円板状のウエーハの一方の面側に該ウエーハと同径の保護テープが貼着されたテープ付きウエーハから該保護テープを剥離するテープ剥離方法であって、該テープ付きウエーハの外周縁を3点以上で支持するウエーハ支持ステップと、該テープ付きウエーハの外周縁で該保護テープに接触して該ウエーハに密着している該保護テープに剥離起点を形成する剥離起点形成ステップと、該剥離起点を含む該保護テープの一部を保持し、該保護テープの一部と該ウエーハとを相対的に移動させて該保護テープを剥離するテープ剥離ステップと、を備えるものである。
本発明によれば、テープ付きウエーハの外周縁を3個以上の支持ローラーで支持した状態で、保護テープに接触して該保護テープの端部に剥離起点を形成し、この端部を吸着パッドで吸引保持したまま、該吸着パッドをウエーハから保護テープをめくる方向に移動させるため、被研削面であるウエーハの裏面に接触したり、ウエーハをリングフレームに固定したりすることなく、保護テープを簡単な構成で剥離することができる。
図1は、本実施形態に係るテープ剥離装置で用いられるテープ付きウエーハの分解斜視図である。 図2は、テープ付きウエーハの斜視図である。 図3は、本実施形態に係るテープ剥離装置を模式的に示す平面図である。 図4は、テープ剥離装置を模式的に示す側面図である。 図5は、剥離起点形成機構の一例を模式的に示す側面図である。 図6は、剥離部材の一例を模式的に示す断面図である。 図7は、保持剥離機構の一例を模式的に示す側面図である。 図8は、剥離起点形成ステップを示す斜視図である。 図9は、保護テープの端部を吸引して保持する状態を示す側面図である。 図10は、保護テープを剥離する状態を示す側面図である。 図11は、第1変形例に係る剥離起点形成機構を模式的に示す側面図である。 図12は、第1変形例に係る剥離起点形成機構の要部を模式的に示す図である。 図13は、第2変形例に係る剥離起点形成機構を模式的に示す側面図である。 図14は、テープ剥離装置を備えた研削研磨装置の一例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本実施形態に係るテープ剥離装置を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るテープ剥離装置で用いられるテープ付きウエーハの分解斜視図である。図2は、テープ付きウエーハの斜視図である。テープ付きウエーハ210は、図1に示すように、ウエーハ200と保護テープ207とを備える。ウエーハ200は、シリコン、サファイア、SiC(炭化ケイ素)又はガリウムヒ素などを基板201とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハ200は、基板201の表面202に形成された格子状の分割予定ライン203に区画された複数の領域にデバイス204が形成されている。このデバイス204が形成された表面202と反対側に位置する基板201の面を裏面205とする。また、ウエーハ200は、基板201の外周縁の一部に結晶方位の識別マークであるノッチ206を備えている。
保護テープ207は、ウエーハ200の表面(一方の面)202に貼着されてデバイス204を保護する。保護テープ207は、可撓性を有する合成樹脂によりウエーハ200と同径の円板状に形成され、ウエーハ200の表面202と対向する貼着面208に粘着層を備える。この粘着層は、例えば、紫外線を照射すると硬化する紫外線硬化型の樹脂で形成されている。
図3は、本実施形態に係るテープ剥離装置を模式的に示す平面図である。図4は、テープ剥離装置を模式的に示す側面図である。図5は、剥離起点形成機構の一例を模式的に示す側面図である。図6は、剥離部材の一例を模式的に示す断面図である。図7は、保持剥離機構の一例を模式的に示す側面図である。本実施形態のテープ剥離装置10は、テープ付きウエーハ210のウエーハ200の表面202から保護テープ207を剥がすものであり、例えば、ウエーハ200の裏面205を研削及び研磨して所定の厚さに薄化した後に実施される。
テープ剥離装置10は、図3及び図4に示すように、テープ付きウエーハ210を支持する支持ユニット30と、支持ユニット30に支持されたテープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離する(剥がす)テープ剥離ユニット40とを備える。
支持ユニット30は、テープ付きウエーハ210(ウエーハ200)をリングフレーム(不図示)に固定することなく支持するものであり、テープ付きウエーハ210の外周縁211に接触して該テープ付きウエーハ210を支持する複数(3個以上)の支持ローラー31を備える。これら支持ローラー31は、テープ付きウエーハ210の周囲に間隔をあけて配置され、それぞれ鉛直方向に延びる回転軸31A周りに回転自在に構成されている。3つの支持ローラー31の少なくとも1つは、上記した回転軸31A周りに回転駆動する駆動源31Bを備えている。また、少なくとも1つの支持ローラー31は、テープ付きウエーハ210の外周縁211付近にて破線で示す退避位置と実線で示す支持位置とを半径方向に移動自在に設けられている。また、支持ローラー31は、それぞれ略円柱状に形成されて高さ方向の中央部が周方向にR形状に窪み、テープ付きウエーハ210の外周縁211のR形状の周面に沿った接触面を備える。この接触面は、テープ付きウエーハ210が支持ローラー31から離脱するのを防ぎつつ、該テープ付きウエーハ210の外周縁211を点接触状態で支持している。従って、支持ローラー31は、テープ付きウエーハ210の外周縁211を支持した状態で該テープ付きウエーハ210を回転させることができる。
また、支持ユニット30は、保護テープ207の下面側からテープ付きウエーハ210を支持する支持部材32を備える。この支持部材32は、テープ付きウエーハ210の外周縁211よりも内側の領域に配置される。本実施形態では、複数(2つ)の支持部材32を備えた構成としたが、少なくとも1つ備えていればよく、3つ以上備えた構成としてもよい。また、支持ユニット30は、支持部材32を鉛直方向に進退させる支持部材進退ユニット33を備える。この支持部材進退ユニット33は、支持部材32を保護テープ207(テープ付きウエーハ210)の下面に接触する支持位置(図4中に破線で示す)と、保護テープ207の下面から退避する退避位置(図4中に実線で示す)との間で進退させる。この構成によれば、例えば、支持部材32を支持位置に位置付け、テープ付きウエーハ210を2つの支持ローラー31と支持部材32とで仮支持した状態で、残りの支持ローラー31を半径方向に支持位置まで移動させることで、テープ付きウエーハ210を簡単に支持することができる。支持部材32は、3つの支持ローラー31でテープ付きウエーハ210を支持している場合には退避位置に退避してもよいし、保護テープ207の剥離動作が実行されるまでは支持位置でテープ付きウエーハ210を支持してもよい。
テープ剥離ユニット40は、テープ付きウエーハ210の保護テープ207に向けて紫外線を照射する紫外線照射ユニット41と、テープ付きウエーハ210の保護テープ207に剥離起点を形成する剥離起点形成機構50と、剥離起点を含む保護テープ207の一部を保持して該保護テープ207を剥離する保持剥離機構60と、剥離された保護テープ207を収容する廃棄テープ収容部70とを備える。廃棄テープ収容部70は、例えば、上面が開口した箱体である。剥離起点形成機構50と廃棄テープ収容部70とは、支持ローラー31で支持されたテープ付きウエーハ210を挟んだ両端にそれぞれ配置され、保持剥離機構60は、剥離起点形成機構50と廃棄テープ収容部70との間であってテープ付きウエーハ210の下方に配置されている。
紫外線照射ユニット41は、保護テープ207に紫外線を照射して該保護テープ207の粘着層を硬化させるものである。紫外線照射ユニット41は、図3に示すように、テープ付きウエーハ210の半径よりも長尺に形成されて、保持剥離機構60に隣接し、テープ付きウエーハ210の下方に該半径方向に延在して配置されている。紫外線照射ユニット41は、テープ付きウエーハ210の半径方向に並ぶ紫外線ランプ(不図示)を備える。テープ付きウエーハ210を支持ユニット30によって回転させつつ、保護テープ207に向けて紫外線を照射することにより、該保護テープ207の全面に紫外線を照射できる。
剥離起点形成機構50は、テープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触してウエーハ200に密着している保護テープ207に剥離起点を形成するものである。保護テープ207に紫外線を照射すると、粘着層が硬化して粘着力が低下するため、一度、保護テープ207の一部をウエーハ200から剥離すると、この部分が剥離起点となる。
剥離起点形成機構50は、図5に示すように、ベース51に立設される一対のアーム52と、アーム52間に取り付けられたシリンダ(剥離部材移動ユニット)53と、このシリンダ53のシリンダロッド54に取り付けられた剥離部材55とを備える。剥離部材55は、発泡弾性樹脂(スポンジ)や弾性樹脂(シリコンゴム)によって、図6に示すように、内部に中空領域55Aを備えた半円柱形状(かまぼこ型)に形成されている。本実施形態では、半円柱形状に形成された剥離部材55の頂点部55Bをテープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触させる。
シリンダ53は、例えば、圧縮空気(エアー)などの流体の供給によって、シリンダロッド54に取り付けられた剥離部材55をテープ付きウエーハ210(図3)の外周縁211に接触した位置から該テープ付きウエーハ210から離れた位置へ移動させる。具体的には、シリンダ53は、剥離部材55をテープ付きウエーハ210の外周縁211から該ウエーハ210の中心に向かって斜め下方に移動させる。シリンダロッド54の軸心と水平面とがなす角θは、45°≦θ≦80°に設定されるのが好ましく、本実施形態ではθ=52°に設定されている。
剥離部材55は、頂点部55Bがテープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触した状態で、外周縁211から中心に向かって斜め下方に移動することにより、剥離部材55が弾性変形して該剥離部材55の摩擦力によって保護テープ207の一部が剥離される。
保持剥離機構60は、図3及び図4に示すように、保護テープ207の剥離された端部を吸引して保持する吸引ユニット61と、吸引ユニット61をテープ付きウエーハ210の直径と平行な方向に移動させて保持した保護テープ207を剥離する移動ユニット(吸着パッド移動ユニット)62とを備える。移動ユニット62は、剥離起点形成機構50と廃棄テープ収容部70との間に、テープ付きウエーハ210の下方(保護テープ207側)に配置される。移動ユニット62は、剥離起点形成機構50側に配置される第1ローラー63と、廃棄テープ収容部70側に配置される第2ローラー64と、第1ローラー63及び第2ローラー64に掛け渡される無端ベルト65とを備える。第1ローラー63と第2ローラー64との一方(例えば第1ローラー63)が駆動ローラーであり、他方(例えば第2ローラー64)が従動ローラーとなる。保持剥離機構60は、第1ローラー63の回転によって、吸引ユニット61を剥離起点形成機構50から廃棄テープ収容部70に向けて、または、廃棄テープ収容部70から剥離起点形成機構50に向けて移動する。
吸引ユニット61は、図7に示すように、無端ベルト65に取り付けられたベース80を備える。このベース80には吸着パッド81と、保持部82と、これら吸着パッド81及び保持部82の向きをそれぞれ変更する第1駆動軸83及び第2駆動軸84とを備えている。吸着パッド81は、例えば、ゴムなどの弾性部材で形成された吸着面81Aを備える。吸着パッド81は、吸引源85に接続されており、吸着面81Aに負圧を作用させることにより保護テープ207の端部を吸引する。
保持部82は、例えば、金属などのある程度の剛性を備えた板材であり、吸着パッド81の吸着面81Aと対向する保持面82Aを備える。保持部82は、吸着パッド81で吸着された保護テープ207の端部を該吸着パッド81と協働して保持する。
第1駆動軸83は、吸着パッド81の向きを第1駆動軸83の軸周りに回転させて変更するものである。具体的には、第1駆動軸83は、吸着パッド81の吸着面81Aをテープ付きウエーハ210と略平行に位置付ける吸着位置(図7に破線で示す)と、該テープ付きウエーハ210に対して略垂直に位置付ける保持位置(図7に実線で示す)とに変更する。第2駆動軸84は、第1駆動軸83と同様に、保持部82の向きを第2駆動軸84の軸周りに回転させて変更するものである。具体的には、第2駆動軸84は、保持部82の保持面82Aをテープ付きウエーハ210と略平行に位置付ける退避位置(図7に実線で示す)と、吸着パッド81の吸着面81Aと対向して該テープ付きウエーハ210に対して略垂直に位置付ける保持位置(図7に破線で示す)とに変更する。保持位置における吸着パッド81の吸着面81Aと保持部82の保持面82Aとの間には保護テープ207の厚みに相当する、もしくは、厚み以下の隙間が形成される。なお、第1駆動軸83及び第2駆動軸84は、例えば軸を回転させるモータなどで構成される。
次に、テープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離するテープ剥離方法について説明する。本実施形態のテープ剥離方法は、ウエーハ支持ステップと、剥離起点形成ステップと、テープ剥離ステップとを備える。
[ウエーハ支持ステップ]
ウエーハ支持ステップは、上記したテープ付きウエーハ210の外周縁211を3点で支持するステップである。具体的には、図4に示すように、支持部材進退ユニット33が支持部材32を支持位置に位置付けた状態で、保護テープ207が下面に位置したテープ付きウエーハ210を搬送する。このテープ付きウエーハ210は、外周縁211を2つの支持ローラー31により、下面(保護テープ207)を2つの支持部材32により仮支持される。そして、図3に示すように、残りの支持ローラー31を半径方向に支持位置まで移動させることで、テープ付きウエーハ210の外周縁211を3つの支持ローラー31により3点で支持する。この際、支持部材進退ユニット33は支持部材32を下降させて退避位置に位置付ける。
3つの支持ローラー31でテープ付きウエーハ210の外周縁211を支持すると、一の支持ローラー31を回転駆動して、テープ付きウエーハ210を回転させる。このテープ付きウエーハ210が回転した状態で、紫外線照射ユニット41の紫外線ランプを点灯し、保護テープ207に紫外線を照射する(紫外線照射ステップ)。これにより、保護テープ207の粘着層は硬化する。本実施形態では、紫外線照射ステップは、ウエーハ支持ステップの後に実施しているが、これに限るものではなく、支持ローラー31の位置に搬送する前(ウエーハ支持ステップの前)に別途設けた紫外線照射ユニットを用いて、紫外線照射ステップを実行してもよい。
[剥離起点形成ステップ]
図8は、剥離起点形成ステップを示す斜視図である。剥離起点形成ステップは、テープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触して、ウエーハ200に密着している保護テープ207に剥離起点を形成するステップである。まず、剥離起点形成機構50は、図8に示すように、剥離部材55の頂点部55Bをテープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触させる。次に、剥離起点形成機構50は、シリンダ53を動作させてシリンダロッド54を進出させることにより、剥離部材55をテープ付きウエーハ210の外周縁211から該ウエーハ210の中心に向かって斜め下方に移動させる。この移動の際に剥離部材55の摩擦力によって保護テープ207の端部207Aが剥離され、この端部207Aが剥離起点となる。
剥離起点は大きい方が好ましく、本実施形態では、剥離起点となる端部207Aの径方向の長さは少なくとも5mm程度となっている。また、剥離部材55を進出させる動作は、所定の大きさの剥離起点が形成されるまで数回行ってもよい。また、支持ローラー31の動作によってテープ付きウエーハ210を周方向に僅かに回転させつつ、剥離部材55を進出させて広範囲の剥離起点を形成してもよい。また、剥離部材55をテープ付きウエーハ210の周方向に隣接した複数点に進出させて、複数点の剥離起点を形成してもよい。
[テープ剥離ステップ]
図9は、保護テープの端部を吸引して保持する状態を示す側面図であり、図10は、保護テープを剥離する状態を示す側面図である。テープ剥離ステップは、剥離起点を含む保護テープ207の端部207A(一部)を保持し、保護テープ207の端部207Aとウエーハ200とを相対的に移動させて保護テープ207を剥離するステップである。上記した剥離起点形成ステップによって、保護テープ207の端部207Aが剥離されるが、この端部207Aは、剥離部材55が退避した後、再びウエーハ200に倣って重なる傾向にある。しかしながら、保護テープ207の粘着層が硬化されているため、保護テープ207がウエーハ200に貼着されてはいない。
保持剥離機構60は、図3に示すように、移動ユニット62を動作させて吸引ユニット61をテープ付きウエーハ210の剥離起点形成機構50側、すなわち上記した剥離起点が形成された端部の下方に位置付ける。ここで、吸引ユニット61は、図9に示すように、吸着パッド81の吸着面81Aをテープ付きウエーハ210と略平行な吸着位置に位置付け、該吸着面81Aをテープ付きウエーハ210に向かって密着させつつ、吸引源85を動作させて保護テープ207の端部207Aを吸着する。ここで、一旦剥離した保護テープ207の端部207Aが、再びウエーハ200に密着することを防止するために、剥離起点形成機構50を動作させて、上記した剥離起点形成ステップをもう一度実施する。このように、吸着パッド81で吸着した状態で、再度剥離起点形成ステップを実施することにより、保護テープ207のウエーハ200への再付着を確実に防止できる。
次に、吸引ユニット61は、吸着パッド81の吸着面81Aで保護テープ207の端部207Aを吸着したまま、第1駆動軸83を動作させて、吸着面81Aをウエーハ200に対して略垂直な保持位置に位置付ける。さらに、吸引ユニット61は、第2駆動軸84を動作させて、保持部82の保持面82Aを吸着パッド81の吸着面81Aと対向する保持位置に位置付け、吸着パッド81の吸着面81Aと保持部82の保持面82Aとで保護テープ207の端部207Aを挟持(保持)する。
そして、保持剥離機構60は、図3に示すように、移動ユニット62を動作させて吸引ユニット61を廃棄テープ収容部70側に移動させる。すなわち、移動ユニット62(吸着パッド81)は、図10に示すように、保護テープ207の端部207Aを挟持したまま、保護テープ207をウエーハ200からめくる方向(保護テープ207を折り返す方向)にウエーハ200に対して相対的に移動する。これにより、保護テープ207は、移動ユニット62の移動に伴ってウエーハ200から徐々に剥離され、移動ユニット62が廃棄テープ収容部70の近傍に移動するとウエーハ200から完全に剥離される。保護テープ207が剥離されると、移動ユニット62は、吸着パッド81の吸着面81Aと保持部82の保持面82Aによる保持を解除し、保護テープ207は、廃棄テープ収容部70に収容される。
保護テープ207が剥離されると、支持部材進退ユニット33は、支持部材32を支持位置に位置付け、ウエーハ200を下方から支持する。そして、1つの支持ローラー31を半径方向に退避位置まで移動させることで、ウエーハ210は、外周縁211を2つの支持ローラー31により、下面を2つの支持部材32により仮支持される。そして、ウエーハ200は、不図示の搬送装置によって、テープ剥離装置10の外部に搬送される。
以上、説明したように、本実施形態に係るテープ剥離装置10は、円板状のウエーハ200の表面202側にウエーハ200と同径の保護テープ207が貼着したテープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離するものであって、テープ付きウエーハ210の外周縁211に接触してテープ付きウエーハ210を支持し、鉛直方向の回転軸31Aで回転する3個の支持ローラー31と、支持ローラー31に支持されたテープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離するテープ剥離ユニット40と、を備え、テープ剥離ユニット40は、テープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触してウエーハ200に密着している保護テープ207の端部207Aに剥離起点を形成する剥離部材55と、保護テープに接触した剥離部材55を、ウエーハ200から離れた位置へ移動させるシリンダ53と、剥離部材55によって部分的に剥離した保護テープ207の端部207Aを吸引保持する吸着パッド81と、ウエーハ200から保護テープ207をめくる方向に吸着パッド81を移動させる移動ユニット62と、剥離した保護テープ207を収容する廃棄テープ収容部70と、を備える。この構成によれば、テープ付きウエーハ210を外周縁211で支持(保持)した状態で保護テープ207に接触して保護テープ207の端部207Aに剥離起点を形成し、この端部207Aを吸着パッド81で吸引保持したまま、該吸着パッド81をウエーハ200から保護テープ207をめくる方向に移動させるため、被研削面であるウエーハ200の裏面205に接触したり、ウエーハ200をリングフレームに固定したりすることなく、保護テープ207を簡単な構成で剥離することができる。
また、本実施形態によれば、剥離部材55は弾性を備える樹脂であり、シリンダ53は剥離部材55をテープ付きウエーハ210の外周縁211から中心に向かって、ウエーハ200の表面202に対して斜め下方に移動させるため、この移動の際に剥離部材55の摩擦力によって保護テープ207の端部207Aに剥離起点を容易に形成することができる。
また、本実施形態によれば、吸着パッド81は、剥離部材55によって外周縁が部分的に剥離された後、ウエーハ200に倣って重なった保護テープ207の端部207Aをウエーハ200に向かって押圧しつつ吸着するため、剥離起点を含む保護テープ207の端部207Aを強固に吸着することができる。
また、本実施形態によれば、支持ローラー31を回転させる駆動源31Bを有するため、支持ローラー31で支持されたテープ付きウエーハ210を所望の位置に回転させることができる。
また、本実施形態によれば、テープ付きウエーハ210の外周縁211より内側の領域で、保護テープ207が位置する下面側からテープ付きウエーハ210を支持する支持部材32と、支持部材32をテープ付きウエーハ210に接触する支持位置と、テープ付きウエーハ210から退避する退避位置とに進退する支持部材進退ユニット33とを備えるため、支持位置に位置付けられた支持部材32と、2つの支持ローラー31とでテープ付きウエーハ210を仮支持することができる。このため、外部から搬送されたテープ付きウエーハ210を3個の支持ローラー31で支持する動作を容易に行うことができる。
次に、剥離起点形成機構の変形例を説明する。図11は、第1変形例に係る剥離起点形成機構を模式的に示す側面図である。図12は、第1変形例に係る剥離起点形成機構の要部を模式的に示す図である。上記した実施形態では、剥離起点形成機構50は、剥離部材55として弾性を備える発泡樹脂を備える構成としたが、この第1変形例に係る剥離起点形成機構150は、弾性を備える樹脂(例えばシリコンゴム)製のチューブで形成された剥離部材155を備えている。上記した剥離起点形成機構50と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
剥離起点形成機構150は、図11及び図12に示すように、シリンダロッド54の先端に固定された支持ブロック151と、支持バー152と、板ばね153と、支持具154と、剥離部材155とを備える。本実施形態では、剥離起点形成機構150は、図12に示すように、幅方向に並設された2つの支持具154にそれぞれ支持される剥離部材155を備えているが、支持具154及び剥離部材155の数は変更可能であり、1つでも3つ以上であってもよい。
支持バー152は、支持ブロック151に固定されてシリンダロッド54の軸方向に直交する幅方向に延在する。支持バー152は、支持ブロック151と一体としてもよい。板ばね153は、支持バー152と支持具154とを連結し、支持バー152の幅方向の両端に設けられている。
支持具154は、金属板で形成されて両端をそれぞれ鋭角に屈曲して形成した屈曲部154Aを有する。この屈曲部154Aには、それぞれチューブで形成された剥離部材155の開口端155Aに挿入される突部156が設けられている。剥離部材155は、上記のように、所定長さに切断したシリコンチューブ(例えば内径5〜10mm、肉厚0.5〜2mm)である。剥離部材155の開口端155Aをそれぞれ支持具154の突部156に挿入すると、剥離部材155(シリコンチューブ)は、図11に示すように、上方に湾曲して支持される。このため、湾曲した剥離部材155の上部155Bがテープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207と接触する。
テープ付きウエーハ210の外周縁211で、剥離部材155の上部155Bが保護テープ207に接触した状態で、該剥離部材155を外周縁211から中心に向かって斜め下方に移動させると剥離部材155及び板ばね153が弾性変形し、板ばね153の復元力で剥離部材155が移動しつつも外周縁211に密着する。このため、剥離部材155の摩擦力によって保護テープ207の一部が剥離される。この第1変形例によっても、剥離部材155の摩擦力によって保護テープ207の端部207Aに剥離起点を容易に形成することができる。
図13は、第2変形例に係る剥離起点形成機構を模式的に示す側面図である。この変形例では、剥離起点形成機構90は、ウエーハ200の外周縁に形成されたノッチ206を利用し、テープ付きウエーハ210の外周縁211で保護テープ207に接触して該保護テープ207の端部207Aに剥離起点を形成するものである。
剥離起点形成機構90は、図13に示すように、ベース91に立設されるアーム92と、このアーム92の上端に取り付けられた平板状のフレーム93と、このフレーム93の上面に取り付けられたピン進退ユニット(剥離部材移動ユニット)94と、このピン進退ユニット94から進退するピン(剥離部材)95とを備える。ピン95は、フレーム93に設けられた貫通孔93Aを通じて、フレーム93の下方に位置するテープ付きウエーハ210に向けて進退する。ピン95は、ノッチ206を挿通可能な太さの先端を備えており、ノッチ206を下方に挿通したピン95の先端が保護テープ207に接触する。
また、剥離起点形成機構90は、フレーム93の下面に、ウエーハ200のノッチ206を検出するノッチ検出ユニット96を備える。このノッチ検出ユニット96は、支持ローラー31を支持されたテープ付きウエーハ210を回転させながら、例えば、テープ付きウエーハ210の外周縁211に向けて発光し、ノッチ206を通過した光を受光部(不図示)で受光すると、テープ付きウエーハ210の回転を停止して受光した位置をノッチ206の位置として検出する。この変形例によれば、剥離部材はウエーハ200のノッチ206に挿通可能な先端を備えるピン95であるため、このピン95の先端がノッチ206を挿通して保護テープ207に接触する。このため、保護テープ207の端部207Aは、ピン95の先端に押し下げられることにより剥離し、該保護テープ207の端部207Aに剥離起点を容易に形成することができる。
また、第2変形例によれば、ウエーハ200の外周縁に形成されたノッチ206を検出するノッチ検出ユニット96を備えるため、ノッチ206の位置を検出して該ノッチ206をピン95の下方に位置付けることができ、保護テープ207の端部207Aに剥離起点を容易に形成することができる。
次に、研削研磨装置(研削装置)101にテープ剥離装置10を備えた実施形態について説明する。図14は、テープ剥離装置を備えた研削研磨装置の一例を示す斜視図である。研削研磨装置101は、図14に示すように、装置本体102と、粗研削ユニット(研削ユニット)103と、仕上げ研削ユニット(研削ユニット)104と、研磨ユニット105と、研磨ユニット移動機構106と、加工液供給ユニット107と、ターンテーブル108上に設置された例えば4つのチャックテーブル109a、109b、109c、109dと、カセット111、112と、ポジションテーブル113と、搬送アーム115と、ロボットピック116と、スピンナー洗浄装置(洗浄ユニット)117と、上記したテープ剥離装置10とを備える。
研削研磨装置101は、テープ付きウエーハ210におけるウエーハ200の裏面(被研削面)205(図2)を研削及び研磨して所定の厚さに薄化するものである。粗研削ユニット103は、スピンドルの下端に装着された粗研削ホイール103aを回転させながら、チャックテーブルに保持されたテープ付きウエーハ210の裏面205を粗研削加工する。同様に、仕上げ研削ユニット104は、スピンドルに装着された仕上げ研削ホイール104aを回転させながら、上記粗研削された後のテープ付きウエーハ210の裏面205を仕上げ研削加工する。
研磨ユニット105は、スピンドルの下端に装着された研磨パッド105aを備える。研磨パッド105aは、チャックテーブルに保持された仕上げ研削加工後のテープ付きウエーハ210の裏面205を押圧することによって該裏面205を研磨加工する。研磨ユニット移動機構106は、研磨ユニット105を水平方向(研磨パッド105aの径方向、図14ではX軸方向)および垂直方向(スピンドルの軸方向、図14ではZ軸方向)に移動させる。加工液供給ユニット107は、加工液供給路107Aを介して研磨ユニット105の上端部と連結され、研磨加工時に、研削加工後のテープ付きウエーハ210の裏面205に研磨液と洗浄液とを選択的に供給する。
ターンテーブル108は、装置本体102の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平方向に回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル108上には、例えば、4つのチャックテーブル109a〜109dが90度の位相角で等間隔に配設されている。各チャックテーブル109a〜109dは、テープ付きウエーハ210の保護テープ207(図2)側を吸引して保持する。チャックテーブル109a〜109dは、ターンテーブル108の回転によって、図14に示すように、搬入搬出領域A、粗研削領域B、仕上げ研削領域C、研磨領域Dの順番に移動して周回する。
カセット111、112は、複数のスロットを有するウエーハ200用の収容器である。一方のカセット111は、研削研磨前のテープ付きウエーハ210を収容し、他方のカセット112は、例えば、研磨加工後で保護テープ207が剥離されたウエーハ200を収容する。ポジションテーブル113は、カセット111から取り出されたテープ付きウエーハ210が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬送アーム115は、水平方向(Y軸方向)に移動可能に構成されており、ポジションテーブル113に載置された研削研磨前のテープ付きウエーハ210を搬送して、搬入搬出領域Aに位置するチャックテーブル109aに載置する。また、搬送アーム115は、搬入搬出領域Aに位置するチャックテーブル109aに載置された研磨後のテープ付きウエーハ210を搬送して、スピンナー洗浄装置117のスピンナーテーブルに載置する。
ロボットピック116は、ウエーハ保持部(例えば、U字型ハンド)116Aを備え、このウエーハ保持部116Aによってテープ付きウエーハ210または保護テープ207が剥離されたウエーハ200を吸着保持して搬送する。具体的には、ロボットピック116は、研削研磨前のテープ付きウエーハ210をカセット111からポジションテーブル113へ搬送する。また、研磨後のテープ付きウエーハ210をスピンナー洗浄装置117からテープ剥離装置10に搬送する。また、保護テープ207が剥離されたウエーハ200をテープ剥離装置10からカセット112へ搬送する。スピンナー洗浄装置117は、研磨後のテープ付きウエーハ210のウエーハ200を洗浄して、研削および研磨されたウエーハ200の裏面205に付着している研削屑や研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
また、本実施形態の研削研磨装置101は、ロボットピック116の近くに上記したテープ剥離装置10を備える。このテープ剥離装置10は、装置本体102の上面とほぼ同一の高さに設けられている。テープ剥離装置10は、上記したように、3個の支持ローラー31と、支持ローラー31に支持されたテープ付きウエーハ210から保護テープ207を剥離するテープ剥離ユニット40とを備えた構成であるため、従来と比べて構成を簡素化して装置の小型化を実現できる。このため、テープ剥離装置10を備えた研削研磨装置101のフットプリントを縮小することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施形態では、剥離起点形成機構50は、シリンダ53に取り付けられた剥離部材55を1つ備える構成であったが、複数(2つ)の剥離部材55をテープ付きウエーハ210の外周縁211に横並びに配置してもよい。この構成によれば、剥離部材55と保護テープ207との接触面積を大きくすることができ、より大きな剥離起点を短時間で形成することができる。また、上記実施形態及び第1変形例に係る剥離起点形成機構50、150についても、第2変形例のように、ウエーハ200の外周縁に形成されたノッチ206を検出するノッチ検出ユニットを備える構成としてもよい。この構成によれば、例えば、検出したノッチ206周辺の外周縁211に剥離部材55、155を接触させて保護テープ207を効果的に剥離することができる。また、上記実施形態では、テープ剥離装置10を備えた研削研磨装置101として、粗研削ユニット103、仕上げ研削ユニット104及び研磨ユニット105を備える構成を説明したが、研磨ユニット105を備えておらず研削ユニットのみを備えた構成(研削装置)であってもよい。また、上記実施形態では、研磨ユニット105は、研磨時に研磨液が供給されるタイプのものを例示したが、ドライ環境下で研磨する研磨ユニットであってもよい。
10 テープ剥離装置
31 支持ローラー
31A 回転軸
31B 駆動源
32 支持部材
33 支持部材進退ユニット
40 テープ剥離ユニット
41 紫外線照射ユニット
50 剥離起点形成機構
53 シリンダ(剥離部材移動ユニット)
55 剥離部材
60 保持剥離機構
61 吸引ユニット
62 移動ユニット(吸着パッド移動ユニット)
65 無端ベルト
70 廃棄テープ収容部
81 吸着パッド
81A 吸着面
82 保持部
82A 保持面
83 第1駆動軸
84 第2駆動軸
85 吸引源
90 剥離起点形成機構
94 ピン進退ユニット(剥離部材移動ユニット)
95 ピン(剥離部材)
96 ノッチ検出ユニット
101 研削研磨装置(研削装置)
103 粗研削ユニット(研削ユニット)
104 仕上げ研削ユニット(研削ユニット)
105 研磨ユニット
109a、109b、109c、109d チャックテーブル
116 ロボットピック
117 スピンナー洗浄装置(洗浄ユニット)
154 支持具
155 剥離部材
200 ウエーハ
202 表面
204 デバイス
205 裏面(被研削面)
206 ノッチ
207 保護テープ
207A 端部
210 テープ付きウエーハ
211 外周縁

Claims (9)

  1. 円板状のウエーハの一方の面側に該ウエーハと同径の保護テープが貼着したテープ付きウエーハから該保護テープを剥離するテープ剥離装置であって、
    該テープ付きウエーハの外周縁に接触して該テープ付きウエーハを支持し、鉛直方向の回転軸で回転する3個以上の支持ローラーと、
    該支持ローラーに支持された該テープ付きウエーハから該保護テープを剥離するテープ剥離ユニットと、を備え、
    該テープ剥離ユニットは、
    該テープ付きウエーハの外周縁で該保護テープに接触して該ウエーハに密着している該保護テープに剥離起点を形成する剥離部材と、
    該保護テープに接触した該剥離部材を、該ウエーハから離れた位置へ移動させる剥離部材移動ユニットと、
    該剥離部材によって部分的に剥離した該保護テープの端部を吸引保持する吸着パッドと、
    該ウエーハから該保護テープをめくる方向に該吸着パッドを移動させる吸着パッド移動ユニットと、
    剥離した該保護テープを収容する廃棄テープ収容部と、を備えるテープ剥離装置。
  2. 該剥離部材は弾性を備える樹脂であり、該剥離部材移動ユニットは該剥離部材を該ウエーハの外側から中心に向かって、該ウエーハの表面に対し斜めに移動させる請求項1に記載のテープ剥離装置。
  3. 該剥離部材はウエーハが備えるノッチに挿通可能な先端を備えるピンである請求項1に記載のテープ剥離装置。
  4. 該吸着パッドは、該剥離部材によって外周縁が部分的に剥離された後、該ウエーハに倣って重なった該保護テープを、該ウエーハに向かって押圧しつつ吸着する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
  5. 該支持ローラーを回転させる駆動源を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
  6. 該ウエーハの外周縁に形成されたノッチを検出するノッチ検出ユニットを備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
  7. 該テープ付きウエーハの外周領域より内側で、該保護テープ側から該テープ付きウエーハを支持する支持部材と、該支持部材を該テープ付きウエーハに接触する支持位置と、該テープ付きウエーハから退避する退避位置とに進退する支持部材進退ユニットとを更に備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
  8. ウエーハの一方の面側に該ウエーハと同径の保護テープが貼着したテープ付きウエーハを研削する研削装置であって、該テープ付きウエーハの該保護テープ側を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持した該テープ付きウエーハの該ウエーハを研削する研削ユニットと、該研削した該テープ付きウエーハを洗浄する洗浄ユニットと、該研削ユニットで研削した該テープ付きウエーハから該保護テープを剥離する請求項1乃至7のいずれか一項に記載のテープ剥離装置と、を備える研削装置。
  9. 研削した該テープ付きウエーハの被研削面を研磨する研磨ユニットを備える請求項8に記載の研削装置。
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