JP2007294588A - ウエーハ保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハの面に傷をつけることなく吸引保持して搬送したり、回転できるウエーハ保持具を提供すること。
【解決手段】ウエーハWを保持する保持基台511に、円弧面512a,513aでウエーハWを支持する第一の環状壁512、第二の環状壁513を同心円上に形成するとともに、第一の環状壁512と第二の環状壁513との間に吸引孔514を形成し、吸引孔514を介して内外周の第一の環状壁512と第二の環状壁513との間に作用する吸引力によってウエーハWを吸引し、かつ、第一の環状壁512および第二の環状壁513のそれぞれの円弧面512a,513aでウエーハWを支持することで、ウエーハWとの接触面積が減少するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば研削装置においてウエーハを保持し搬送する吸着パットや、ウエーハを保持し回転するスピンナーテーブルとして用いられるウエーハ保持具に関するものである。
IC,LSI等のデバイスが複数形成されたウエーハは、ダイシング装置等の分割装置によって個々のデバイスに分割され、携帯電話、パソコン等の電子機器に利用される。
ここで、デバイスが形成されるウエーハは、インゴットから800μm前後の厚みで切り出され、両面が研削されて鏡面に加工される。
ウエーハの面を研削する研削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルにウエーハを搬入する搬入手段と、チャックテーブルからウエーハの面を吸着する吸着パットを備えウエーハを搬出する搬出手段と、ウエーハの中心領域を吸引保持して回転するスピンナーテーブルを備え研削面を洗浄する洗浄手段と、を備える構成とされ、ウエーハを効率よく研削することができる。ここで、搬出手段の吸着パットや洗浄手段のスピンナーテーブルは、ポーラスセラミックにより形成された円盤状の吸着面を有し、吸引源による吸引力によってウエーハを吸着面に吸着保持するようにしている。
特開平5−251544号公報 特開2003−324143号公報
しかしながら、従来の研削装置では、ウエーハの面が研削された後、特に搬出手段によってチャックテーブルからウエーハを搬出すると、吸着パットの吸着面が略全面でウエーハの仕上がった面を吸着することから、ウエーハ上に研削カスなどのゴミなどが残っていたような場合、吸着面とウエーハとの間でゴミなどを挟み込んでしまい、ウエーハの研削面に傷がつき、ウエーハの品質を低下させるという問題がある。また、洗浄手段のスピンナーテーブルにウエーハが吸着保持される場合も、スピンナーテーブルの吸着面が略全面でウエーハを吸着することから、吸着面とウエーハとの間にゴミなどを挟み込んでしまい、ウエーハの面に傷がつき、ウエーハの品質を低下させるという問題がある。
特許文献1,2等に示されるウエーハ保持構造等もあるが、上記問題を解決するものではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウエーハの面に傷をつけることなく吸引保持して搬送したり、回転できるウエーハ保持具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るウエーハ保持具は、吸引源による吸引力によってウエーハを保持するウエーハ保持具であって、前記ウエーハを保持する保持基台と、該保持基台に形成され円弧面で前記ウエーハを支持する第一の環状壁と、該第一の環状壁を囲繞し円弧面で前記ウエーハを支持する第二の環状壁と、該第一の環状壁と該第二の環状壁との間に形成された吸引孔と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るウエーハ保持具は、上記発明において、前記保持基台には前記第一の環状壁と前記第二の環状壁に対応する領域に第一の環状溝と第二の環状溝とが形成されていて、弾性体で形成された第一のOリングが前記第一の環状溝に埋設されて前記第一の環状壁を形成し、弾性体で形成された第二のOリングが前記第二の環状溝に埋設されて前記第二の環状壁を形成することを特徴とする。
また、本発明に係るウエーハ保持具は、上記発明において、前記第一の環状壁と前記第二の環状壁の間隔は、1mm〜50mmであることを特徴とする。
また、本発明に係るウエーハ保持具は、上記発明において、前記保持基台に形成された前記第一の環状壁の内側には大気に開放する大気開放孔が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るウエーハ保持具は、上記発明において、当該ウエーハ保持具は、前記ウエーハを保持し搬送する吸着パットであることを特徴とする。
また、本発明に係るウエーハ保持具は、上記発明において、当該ウエーハ保持具は、前記ウエーハを保持し回転するスピンナーテーブルであることを特徴とする。
本発明に係るウエーハ保持具によれば、ウエーハを保持する保持基台と、保持基台に形成され円弧面でウエーハを支持する第一の環状壁と、第一の環状壁を囲繞し円弧面でウエーハを支持する第二の環状壁と、第一の環状壁と第二の環状壁との間に形成された吸引孔と、を備え、吸引孔を介して内外周の第一の環状壁と第二の環状壁との間に作用する吸引力によってウエーハを吸引し、かつ、第一の環状壁および第二の環状壁のそれぞれの円弧面でウエーハを支持するようにしたので、吸引保持するためのウエーハとの接触面積が減少し、ウエーハの面上にゴミなどが残っていたとしても環状壁がゴミなどを挟み込んでしまう確率が低くなり、ウエーハの面に傷をつけてしまうことを減少させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係るウエーハ保持具によれば、第一の環状壁と第二の環状壁とを弾性体で形成した第一のOリングと第二のOリングとで構成しているので、ウエーハに対して円弧面が弾性的に接触して支持することとなり、万が一ゴミなどを挟み込んでしまってもゴミなどがOリング側に沈み込んでしまいウエーハの面に傷をつけてしまうことを更に減少させることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態であるウエーハ保持具を備える研削装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のウエーハ保持具を備える研削装置を示す外観斜視図である。研削装置10は、ウエーハWを吸引保持する3つのチャックテーブル11と、これらのチャックテーブル11をそれぞれ回転自在に支持して回転するターンテーブル12と、ウエーハWを収容するカセット13,14と、カセット13からのウエーハWの搬出またはカセット14へのウエーハWの搬入を行う搬出入手段15と、ウエーハWの中心位置合わせを行う位置合わせ手段16と、チャックテーブル11にウエーハWを搬入する搬入手段17と、チャックテーブル11に保持されたウエーハWに研削処理を施す研削手段30,40と、チャックテーブル11からウエーハWの面を吸着する吸着パット51を備えウエーハWを搬出する搬出手段50と、研削後のチャックテーブル11を洗浄する洗浄手段18と、ウエーハWを吸引保持して回転するスピンナーテーブル61を備え研削後のウエーハWの研削面を洗浄する洗浄手段60とを備えている。ここで、ターンテーブル12に配設された3個のチャックテーブル11は、ターンテーブル12が適宜回転することにより順次移動し、ウエーハ搬入・搬出領域E1、粗研削加工領域E2、および仕上げ研削加工領域E3に順次位置付けられる。
このような研削装置10においては、カセット13に収納されたウエーハWが搬出入手段15によって位置合わせ手段16に搬送され、ここで中心位置合わせがされた後、搬入手段17によってウエーハ搬入・搬出領域E1のチャックテーブル11上に搬送され載置される。本実施の形態の研削装置10で用いるウエーハWは、例えば厚さ500μm程度以上の比較的厚いウエーハである。
また、粗研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル11に保持されたウエーハWに粗研削加工を施す研削手段30は、壁部31にZ軸方向に配設された一対のガイドレール32にガイドされてモータ33の駆動により上下動する支持部34に支持され、支持部34の上下動に伴ってZ軸方向に上下動するように構成されている。この研削手段30は、回転可能に支持されたスピンドル35aを回転するモータ35と、スピンドル35aの先端にホイールマウント36を介して装着された研削ホイール37と、研削ホイール37の下面に円環状に固着されてウエーハWの裏面(上面)を粗研削する研削砥石38と、を備えている。
そこで、研削手段30がモータ35によるスピンドル35aの回転を伴ってZ軸方向の下方に研削送りされて、回転する研削ホイール37の研削砥石38がウエーハWの裏面に接触することにより、粗研削加工領域E2に位置付けられたチャックテーブル17に保持されているウエーハWの裏面が粗研削される。
また、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル11に保持されたウエーハWに仕上げ研削加工を施す研削手段40は、壁部31にZ軸方向に配設された一対のガイドレール41にガイドされてモータ42の駆動により上下動する支持部43に支持され、支持部43の上下動に伴ってZ軸方向に上下動するように構成されている。この研削手段40は、回転可能に支持されたスピンドル44aを回転するモータ44と、スピンドル44aの先端にホイールマウント45を介して装着された研削ホイール46と、研削ホイール46の下面に円環状に固着されてウエーハWの裏面を仕上げ研削する研削砥石47と、を備えている。すなわち、研削手段40は、研削手段30とは研削砥石の種類のみが異なる構成とされている。
そこで、研削手段40がモータ44によるスピンドル44aの回転を伴ってZ軸方向の下方に研削送りされて、回転する研削ホイール46の研削砥石47がウエーハWの裏面に接触することにより、仕上げ研削加工領域E3に位置付けられたチャックテーブル17に保持されているウエーハWの裏面が仕上げ研削される。
裏面(上面)が仕上げ研削されたウエーハWを吸引保持しているチャックテーブル17は、ウエーハ搬入・搬出領域E1に戻される。裏面が仕上げ研削されたウエーハWは、この位置で、搬出手段50の吸着パット51に吸引保持されてチャックテーブル17から搬出されて洗浄手段60のスピンナーテーブル61上に搬送され、洗浄手段60による洗浄により研削屑が除去された後に、搬出入手段15によってカセット14に収容される。また、洗浄手段18は、ウエーハ搬入・搬出領域E1に戻されたチャックテーブル11上の仕上げ研削済みのウエーハWの裏面(上面)を洗浄するとともに、仕上げ研削されたウエーハWが搬出手段50によって取り上げられて空き状態となったウエーハ搬入・搬出領域E1のチャックテーブル11の洗浄を行う。
ここで、搬出手段50は、吸着パット51とアーム52と吸引源P1とを備える。アーム52は、吸着パット51を支持して水平面内で旋回自在に設けられ、ウエーハ搬入・搬出領域E1のチャックテーブル11と洗浄手段60のスピンナーテーブル61との間で吸着パット51を往復移動させるためのものである。吸着パット51は、吸引源P1による吸引力によって仕上げ研削済みのウエーハWの上面を吸引保持しアーム52の旋回動作に伴いウエーハ搬入・搬出領域E1のチャックテーブル11から洗浄手段60のスピンナーテーブル61へ搬送させるためのものである。
ここで、本実施の形態の吸着パット51は、ウエーハ保持具H1として構成されている。図2は、ウエーハ保持具H1である吸着パット51を裏返して示す斜視図であり、図3は、吸着パット51の内部構造等を示す概略断面図である。ウエーハ保持具H1である吸着パット51は、保持基台511と第一の環状壁512と第二の環状壁513と吸引孔514と大気開放孔515とを備える。保持基台511は、ウエーハWを保持するためのベースとなる円盤状のもので、アーム52の先端部に圧縮ばね53を介して弾力的に取り付けられている。ここで、保持基台511は、保持すべきウエーハWの大きさよりも小さめに形成されている。
また、第一の環状壁512は、保持基台511に形成されて図3中の拡大部分に示す円弧面512aでウエーハWを全周に亘って支持するものである。第二の環状壁513は、保持基台511に形成されて図3中の拡大部分に示す円弧面513aでウエーハWを全周に亘って支持するものであり、第一の環状壁512を囲繞するように同心円上に設けられている。ここで、保持基台511には第一の環状壁512に対応する領域に第一の環状溝516が形成されていて、弾性体で形成された第一のOリング517が第一の環状溝516に埋設されることにより円弧面512aを保持基台511の表面から突出させた第一の環状壁512が形成されている。同様に、保持基台511には第二の環状壁513に対応する領域に第二の環状溝518が形成されていて、弾性体で形成された第二のOリング519が第二の環状溝518に埋設されることにより円弧面513aを保持基台511の表面から突出させた第二の環状壁513が形成されている。
第一の環状壁512および第二の環状壁513の保持基台511の表面からの突出量t1は、同一であって、例えばt1=0.5mm〜1mm程度となるように設定されている。また、第一の環状壁512と第二の環状壁513の間隔d1は、吸着対象となるウエーハWの大きさ(最近では、直径300mmのウエーハがある)、重さに応じて、間隔d1=1mm〜50mm程度とされている。
吸引孔514は、第一の環状壁512と第二の環状壁513との間で一端が開口するように複数個形成され、保持基台511の内部で1箇所に合流するように形成されている。吸引孔514の合流箇所には、アーム52内に配設されたパイプ54が連結されることにより、吸引源P1からの吸引力が吸引孔514に伝達されるように構成されている。
また、大気開放孔515は、第一の環状壁512よりも内側位置で保持基台511の表裏に貫通するように形成されて大気に開放する孔である。
一方、洗浄手段60に設けられたスピンナーテーブル61は、吸引源P2による吸引力によってウエーハWの面を吸引保持し洗浄のために図示しない回転駆動源によって回転するものである。本実施の形態のスピンナーテーブル61は、ウエーハ保持具H2として構成されている。図4は、ウエーハ保持具H2であるスピンナーテーブル61を示す斜視図であり、図5は、スピンナーテーブル61の内部構造を示す概略断面図である。ウエーハ保持具H2であるスピンナーテーブル61は、保持基台611と第一の環状壁612と第二の環状壁613と吸引孔614と大気開放孔615とを備える。保持基台611は、ウエーハWを保持するためのベースとなる円形テーブル形状のものである。ここで、保持基台611は、保持すべきウエーハWの大きさよりも小さめに形成されている。
また、第一の環状壁612は、保持基台611に形成されて図4中の拡大部分に示す円弧面612aでウエーハWを全周に亘って支持するものである。第二の環状壁613は、保持基台611に形成されて図4中の拡大部分に示す円弧面613aでウエーハWを全周に亘って支持するものであり、第一の環状壁612を囲繞するように同心円上に設けられている。ここで、保持基台611には第一の環状壁612に対応する領域に第一の環状溝616が形成されていて、弾性体で形成された第一のOリング617が第一の環状溝616に埋設されることにより円弧面612aを保持基台611の表面から突出させた第一の環状壁612が形成されている。同様に、保持基台611には第二の環状壁613に対応する領域に第二の環状溝618が形成されていて、弾性体で形成された第二のOリング619が第二の環状溝618に埋設されることにより円弧面613aを保持基台611の表面から突出させた第二の環状壁613が形成されている。
第一の環状壁612および第二の環状壁613の保持基台611の表面からの突出量t2は、同一であって、例えばt2=0.5mm〜1mm程度となるように設定されている。また、第一の環状壁612と第二の環状壁613の間隔d2は、吸着対象となるウエーハWの大きさ(最近では、直径300mmのウエーハがある)、重さに応じて、間隔d2=1mm〜50mm程度とされている。
吸引孔614は、第一の環状壁612と第二の環状壁613との間で一端が開口するように複数個形成され、保持基台611の内部で1箇所に合流するように形成され、吸引孔514の合流箇所に吸引源P2からの吸引力が吸引孔514に伝達されるように構成されている。
また、大気開放孔615は、一端が第一の環状壁612よりも内側位置で保持基台611の表面に開口し、他端が保持基台611の外周面側に分岐して開口するように形成され、大気に開放する孔である。
そこで、ウエーハ搬入・搬出領域E1のチャックテーブル11に吸引保持されている仕上げ研削済みのウエーハWに対して吸着パット51を移動させ、第一の環状壁512、第二の環状壁513の円弧面512a,513aをウエーハWの上面に接触させて吸引源P1を動作させると、第一の環状壁512、第二の環状壁513およびウエーハWによる空間内に吸引孔514を介して吸引力が伝達され、ウエーハWに対して吸引力が作用する。これにより、第一の環状壁512、第二の環状壁513の円弧面512a,513aでウエーハWの上面が吸引保持されることとなる。
このとき、ウエーハWを吸着する上面は、洗浄手段18による洗浄で研削カスなどのゴミは除去されているが、万が一、ウエーハWの上面にゴミなどが残っていたとしても、吸着パット51は第一の環状壁512、第二の環状壁513の円弧面512a,513aで全周に亘ってウエーハWを支持することで、ウエーハWとの接触面積が減少しているため、第一の環状壁512、第二の環状壁513の円弧面512a,513aがウエーハWとの間でゴミなどを挟み込んでしまう確率が低くなり、ウエーハWの面に傷をつけてしまうことが減少する。特に、本実施の形態では、第一の環状壁512、第二の環状壁513が弾性体で形成された第一のOリング517、第二のOリング519からなり、円弧面512a,513aがウエーハWに対して弾性的に接触して支持するので、万が一、円弧面512a,513aとウエーハWとの間にゴミなどを挟み込んでしまってもゴミなどが第一のOリング517、第二のOリング519側に沈み込んでしまい、ウエーハWの上面に傷をつけてしまう確率は更に低くなる。
ここで、ウエーハWは、第一の環状壁512と第二の環状壁513との間に作用させた吸引力によって吸引され、円弧面512a,513aにより支持されるが、対象となるウエーハWは、500μm程度以上の比較的厚いウエーハであるため、このような吸引保持によって反りなどを生ずることはない。また、第一の環状壁512と第二の環状壁513との間隔d1を、対象となるウエーハWの大きさ、重さに応じて1mm〜50mmとしているので、例えば直径300mmのような大きなウエーハWであっても確実に吸引保持することができる。
また、第一の環状壁512の内側位置とウエーハWの上面との間の空間は、ウエーハWの吸引保持に伴い真空状態に近づき、後の工程でウエーハWを吸着パット51から外しにくくなるが、第一の環状壁512の内側には大気開放孔515が形成されて常に大気に開放されているため、不具合を生じない。
吸着パット51に吸引保持されたウエーハWは、アーム52の旋回により洗浄手段60のスピンナーテーブル61上に搬送される。ウエーハWがスピンナーテーブル61上に載置され、第一の環状壁612、第二の環状壁613の円弧面612a,613aをウエーハWの下面に接触させて吸引源P2を動作させると、第一の環状壁612、第二の環状壁613およびウエーハWによる空間内に吸引孔614を介して吸引力が伝達され、ウエーハWに対して吸引力が作用する。これにより、第一の環状壁612、第二の環状壁613の円弧面612a,613aでウエーハWの下面が吸引保持されることとなる。このような吸引保持状態で、搬出手段50側の吸引源P1をオフさせ、アーム52を旋回させて吸着パット51を洗浄手段60から退避させる。そして、ウエーハWを吸引保持した状態でスピンナーテーブル61を回転させ、ウエーハWの洗浄動作を行わせる。
このとき、ウエーハWを吸着する下面に、万が一ゴミなどが残っていたとしても、スピンナーテーブル61は第一の環状壁612、第二の環状壁613の円弧面612a,613aで全周に亘ってウエーハWを支持することで、ウエーハWとの接触面積が減少しているため、第一の環状壁612、第二の環状壁613の円弧面612a,613aがウエーハWとの間でゴミなどを挟み込んでしまう確率が低くなり、ウエーハWの面に傷をつけてしまうことが減少する。特に、本実施の形態では、第一の環状壁612、第二の環状壁613が弾性体で形成された第一のOリング617、第二のOリング619からなり、円弧面612a,613aがウエーハWに対して弾性的に接触して支持するので、万が一、円弧面612a,613aとウエーハWとの間にゴミなどを挟み込んでしまってもゴミなどが第一のOリング617、第二のOリング619側に沈み込んでしまい、ウエーハWの下面に傷をつけてしまう確率は更に低くなる。
ここで、ウエーハWは、第一の環状壁612と第二の環状壁613との間に作用させた吸引力によって吸引され、円弧面612a,613aにより支持されるが、対象となるウエーハWは、500μm程度以上の比較的厚いウエーハであるため、このような吸引保持によって反りなどを生ずることはない。また、第一の環状壁612と第二の環状壁613との間隔d2を、対象となるウエーハWの大きさ、重さに応じて1mm〜50mmとしているので、例えば直径300mmのような大きなウエーハWであっても確実に吸引保持することができる。
また、第一の環状壁612の内側位置とウエーハWの下面との間の空間は、ウエーハWの吸引保持に伴い真空状態に近づき、後の工程でウエーハWをスピンナーテーブル61から外しにくくなるが、第一の環状壁612の内側には大気開放孔615が形成されて常に大気に開放されているため、不具合を生じない。ウエーハWは、洗浄が終了した後は、搬出入手段15によってスピンナーテーブル61上から取り外されてカセット14に搬出され、スピンナーテーブル61に対する吸引源P2がオフされる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
本実施の形態のウエーハ保持具を備える研削装置を示す外観斜視図である。 ウエーハ保持具である吸着パットを裏返して示す斜視図である。 吸着パットの内部構造等を示す概略断面図である。 ウエーハ保持具であるスピンナーテーブルを示す斜視図である。 スピンナーテーブルの内部構造を示す概略断面図である。
符号の説明
51 吸着パット
511 保持基台
512 第一の環状壁
512a 円弧面
513 第二の環状壁
513a 円弧面
514 吸引孔
515 大気開放孔
516 第一の環状溝
517 第一のOリング
518 第二の環状溝
519 第二のOリング
61 スピンナーテーブル
611 保持基台
612 第一の環状壁
612a 円弧面
613 第二の環状壁
613a 円弧面
614 吸引孔
615 大気開放孔
616 第一の環状溝
617 第一のOリング
618 第二の環状溝
619 第二のOリング
P1,P2 吸引源

Claims (6)

  1. 吸引源による吸引力によってウエーハを保持するウエーハ保持具であって、
    前記ウエーハを保持する保持基台と、
    該保持基台に形成され円弧面で前記ウエーハを支持する第一の環状壁と、
    該第一の環状壁を囲繞し円弧面で前記ウエーハを支持する第二の環状壁と、
    該第一の環状壁と該第二の環状壁との間に形成された吸引孔と、
    を備えることを特徴とするウエーハ保持具。
  2. 前記保持基台には前記第一の環状壁と前記第二の環状壁に対応する領域に第一の環状溝と第二の環状溝とが形成されていて、弾性体で形成された第一のOリングが前記第一の環状溝に埋設されて前記第一の環状壁を形成し、弾性体で形成された第二のOリングが前記第二の環状溝に埋設されて前記第二の環状壁を形成することを特徴とする請求項1に記載のウエーハ保持具。
  3. 前記第一の環状壁と前記第二の環状壁の間隔は、1mm〜50mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のウエーハ保持具。
  4. 前記保持基台に形成された前記第一の環状壁の内側には大気に開放する大気開放孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のウエーハ保持具。
  5. 当該ウエーハ保持具は、前記ウエーハを保持し搬送する吸着パットであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のウエーハ保持具。
  6. 当該ウエーハ保持具は、前記ウエーハを保持し回転するスピンナーテーブルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のウエーハ保持具。
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