JP2008036744A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換直後の研磨パッドであっても最初から最適な研磨レートで研磨することができる研磨装置を提供する。
【解決手段】研磨パッド302の交換直後には、チャックテーブル202の外部に配設された研磨液塗布手段50で研磨パッド302の表面全体に研磨液56を均一に塗布することで、事前に研磨パッド302の表面に研磨液56を行き渡らせることができ、交換直後の研磨パッド302であっても最初から最適な研磨レートで研磨できるようにした。特に、研磨液供給ノズル54から供給された研磨液56で満たされた上向き配設のブラシ52に対して回転した研磨パッド302を少なくとも該研磨パッド302の中心部から外周部まで半径方向に横切るように相対移動しながら摺動させることで、研磨パッド302の表面の全体に亘って研磨液56が万遍なく均一に塗布される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被研磨物の被研磨面を化学的機械的研磨する研磨装置に関するものである。
半導体チップの小型化および軽量化を図るためには、通常、半導体ウエーハをストリートに沿って切断して個々の矩形領域を分離するのに先立って、半導体ウエーハは、裏面を研削して所定厚さに形成される。半導体ウエーハの裏面研削は、通常、ダイヤモンド砥粒がレジンボンド等の好適なボンドで固着された研削工具を高速回転させて、ウエーハ裏面に押圧することによって行われる。かかる研削方式により半導体ウエーハ裏面を研削した場合には、半導体ウエーハ裏面にいわゆる加工歪が形成されるので、個々に分割された半導体チップの抗折強度が著しく低下してしまう。半導体ウエーハ裏面に形成された加工歪を除去する方法として、研削された半導体ウエーハ裏面を遊離砥粒により研磨するCMP法(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨法)が実用化されている。
特開2001−62714号公報 特開2005−153090号公報
しかしながら、CMP法に用いる研磨パッドは、フェルト等の不織布で形成されており、交換した直後の新品の研磨パッドによる研磨では、研磨液が研磨パッド全体に行き渡るまでに時間を要し、研磨パッド交換直後の数枚のウエーハの研磨レートが最適な状態の50%〜80%まで低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、交換直後の研磨パッドであっても最初から最適な研磨レートで研磨することができる研磨装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る研磨装置は、被研磨物を保持する保持手段と、該保持手段の上方に配置された研磨手段と、前記保持手段に保持された被研磨物の被研磨面に研磨液を供給する研磨液供給手段とを備え、被研磨面に研磨液を供給し前記研磨手段を回転させながら被研磨面に押圧することにより、被研磨面を研磨する研磨装置であって、前記保持手段の外部に配置されて前記研磨手段に配設された研磨パッドの表面全体に研磨液を均一に塗布する研磨液塗布手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る研磨装置は、上記発明において、前記研磨液塗布手段は、上向きに配設されたブラシと、該ブラシ近傍に配置された研磨液供給ノズルとを備え、前記研磨液供給ノズルから供給された研磨液で満たされた前記ブラシに対して回転する前記研磨パッドを少なくとも該研磨パッドの中心部から外周部まで半径方向に横切るように相対移動しながら摺動させることを特徴とする。
本発明に係る研磨装置によれば、研磨パッド交換直後には、保持手段の外部に配設された研磨液塗布手段で研磨パッドの表面全体に研磨液を均一に塗布することで、事前に研磨パッド表面に研磨液を行き渡らせることができ、よって、交換直後の研磨パッドであっても最初から最適な研磨レートで研磨することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る研磨装置によれば、研磨液塗布手段は、研磨液供給ノズルから供給された研磨液で満たされた上向き配設のブラシに対して回転する研磨パッドを少なくとも該研磨パッドの中心部から外周部まで半径方向に横切るように相対移動しながら摺動させるので、研磨パッド表面の全体に亘って研磨液を万遍なく均一に塗布することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である研磨装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の研磨装置の構成例を示す外観斜視図であり、図2は、研磨ユニットの構成例を示す側面図であり、図3は、研磨液供給手段の内部構成を示す説明図である。本実施の形態の研磨装置1は、被研磨物である半導体ウエーハ5の被研磨面5a(例えば、裏面)を研磨加工して、被研磨面5aを高精度に平坦化するための装置であって、概略的には、搬送ユニット10と、保持手段20と、研磨ユニット30と、研磨液供給手段40と、研磨液塗布手段50とを備える。
まず、搬送ユニット10は、半導体ウエーハ5を搬入して保持手段20上に供給するとともに、研磨加工された半導体ウエーハ5を回収して搬出するための装置群である。この搬送ユニット10は、例えば、搬入カセット102と、搬出カセット104と、搬送機構106と、仮受手段108と、搬入アーム110と、搬出アーム112と、洗浄手段114と、を備える。
搬入カセット102および搬出カセット104は、複数枚の半導体ウエーハ5を収容して持ち運ぶことが可能な収容ケースである。被研磨物である半導体ウエーハ5は、例えば、搬入カセット102に収容された状態で研磨装置1に搬入される一方、搬出カセット104に収容された状態で研磨装置1から搬出される。
この半導体ウエーハ5は、例えば、略円盤形状を有する8インチのシリコンウエーハなどであり、その表面には複数の半導体回路などが形成されている。かかる半導体ウエーハ5は、回路が形成されていない側となる裏面が被研磨面5aとなるもので、被研磨面5a側を上向きにした状態で、例えば、その表面側に貼り付けられたUV硬化型テープのような表面保護テープを介して図示しないフレーム上に固着されている。なお、半導体ウエーハ5は、被研磨面5a側を上向きにした状態で、例えばサブプレート等の支持基材上に粘着剤等で直接固着されていてもよい。
かかる半導体ウエーハ5は、例えば、研磨装置1による研磨工程の前工程である裏面研削工程において、研削装置等によって、裏面側から平面研削加工され、例えば数十μm程度の厚さにまで薄型化されたものである。本実施の形態の研磨加工は、このような研削工程で生ずる半導体ウエーハ5の裏面側の加工歪を除去するためのものである。しかし、被研磨物としては、かかる半導体ウエーハ5の例に限定されるものではない。
このような半導体ウエーハ5を収容した搬入カセット102は、研磨装置1に例えば手動で搬入され、所定領域に載置される。搬送機構106は、例えば、搬入カセット102から半導体ウエーハ5を1枚ずつ取り出して、搬送し、仮受手段108上に載置する。搬入カセット102に収容されていた半導体ウエーハ5が全て搬出されると、空の搬入カセット102に代えて新しい搬入カセット102が載置される。
搬入アーム110および搬出アーム112は、例えば、回転動作および昇降動作が可能な搬送用のアームであり、その先端に、対象物を真空吸着可能な吸着部110a,112aを備えている。この搬入アーム110および搬出アーム112は、吸着部110a,112aを用いて半導体ウエーハ5を吸着して搬送する。具体的には、搬入アーム110は、仮受手段108に載置された半導体ウエーハ5を吸着して搬送し、保持手段20上に載置させる。保持手段20上に載置された半導体ウエーハ5は、研磨ユニット30によって研磨加工される。一方、搬出アーム112は、研磨加工された半導体ウエーハ5を吸着して、洗浄手段114に搬送する。
洗浄手段114は、例えば、スピンナ洗浄装置等で構成されており、高速回転させた半導体ウエーハ5に対して純水等の洗浄水を噴射することによって、半導体ウエーハ5の裏面を洗浄し、乾燥させる。このように洗浄された半導体ウエーハ5は、再び搬送機構106によって搬送され、搬出カセット104に収容される。搬出カセット104に所定枚数の半導体ウエーハ5が収容されると、かかる搬出カセット104に代えて、新しい空の搬出カセット104が載置される。
また、保持手段20は、載置された半導体ウエーハ5を吸着・保持して回転させるものであり、例えば、チャックテーブル202やハウジング204等によって構成される。チャックテーブル202は、例えば、上面に平滑な水平面を有する略円盤形状のテーブル(下盤)であり、ハウジング204によって支持されている。このチャックテーブル202は、例えば、少なくともその上面が多孔性セラミックス等の多孔性材料で形成されており、ハウジング204の内部等に形成された図示しない連通路を介して図示しない真空ポンプ等に連通されている。このため、真空ポンプを動作させて負圧を加えることで、チャックテーブル202は、例えば、その上面に載置された半導体ウエーハ5を真空吸着して、保持・固定することができる。このとき、半導体ウエーハ5は、例えば、被研磨面5aを上向きにしてチャックテーブル202上に載置される。また、搬出アーム112によって半導体ウエーハ5を搬出する際には、チャックテーブル202による真空吸着を解除することにより、半導体ウエーハ5を容易にピックアップできる。
また、チャックテーブル202は、例えばハウジング204内等に設けられた図示しない回転用モータによって、所定の回転速度(例えば、50〜500rpm)で水平方向に回転可能であり、研磨加工中に、保持した半導体ウエーハ5を回転させることで被研磨面5aを均等に研磨させる。
ハウジング204は、チャックテーブル202を支持するとともに、内部に回転用モータ等を収容するための筐体である。このハウジング202は、例えば、移動モータ等によって構成される図示しないテーブル移動機構によって搬送ユニット10と研磨ユニット30との間で水平方向(X軸方向)に移動可能である。具体的には、ハウジング202、半導体ウエーハ5をチャックテーブル5に載置または回収するときには搬送ユニット10側に移動され、半導体ウエーハ5の被研磨面5aを研磨加工するときには研磨ユニット30の下方に移動される。
次に、研磨ユニット30について説明する。研磨ユニット30は、例えば研磨手段300と、回転軸310と、回転機構320と、移動機構330と、を備える。研磨手段300は、保持手段20の上方に配置された略円盤形状の部材(上盤)であり、チャックテーブル202と対向する下面には、研磨パッド302が配設されている。このため、研磨パッド302は、その表面、すなわち被研磨面5aに作用する研磨面が下向きとなるような状態で配設され、保持手段20上の半導体ウエーハ5の被研磨面5aと対面する。ここで、研磨手段300は、全体としては略円盤形状を有しており、その外径は例えば半導体ウエーハ5と略同一径或いはそれ以上の径とされている。研磨手段300は、研磨パッド302と支持部材304とからなり、研磨パッド302は、例えば略円環状を有するフェルト等の不織布からなるパッドである。また、支持部材304は、例えば、リング状の円周側面部と円盤状の底面部とからなる略カップ形状を有しており、アルミニウム等の金属材料で形成されている。この支持部材304の外径は、研磨パッド302の外径と略同一である。この支持部材304は、締結ボルト等の固定部材によって、回転軸310の下端に装着される。かかる支持部材304の下面には、例えば、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤などを用いて、研磨パッド302が貼り付けられている。このような支持部材304は、回転軸310に装着されることで、研磨パッド302を半導体ウエーハ5の被研磨面5aに対向させた状態で保持することができる。
回転軸310は、例えば、略棒状のスピンドルであり、その下端には、研磨手段300が保持手段20と対向するように装着されている。また、回転軸310の上部側は、回転機構320内に収容されている。回転機構320は、例えば、電動モータ等によって回転軸310を回転させるものであり、研磨加工時に、回転軸310を介して研磨手段300を水平方向に回転させる。この回転速度は、例えば、50〜500rpmの如きである。
移動機構330は、図1および図2に示すように、例えば、移動基台部331と、研磨ユニット30の水平方向の移動を支持する水平移動支持部材332と、移動基台部331上にY軸方向に延長するように配設され、水平移動支持部材332のY軸方向の移動を案内する一対の水平移動ガイド部材333と、Y軸方向に延長するように配設されて水平移動支持部材332と係合し電動モータ334によって回転駆動されるボールスクリュー335と、研磨ユニット30の垂直方向の移動を支持する垂直移動支持部材336と、Z軸方向に延長するように配設されて垂直移動支持部材336のZ軸方向の移動を案内する二対(4本)の垂直移動ガイド部材337と、垂直移動支持部材336と係合し電動モータ338によって回転駆動されるボールスクリュー339とからなる。
このような構成の移動機構330は、ボールスクリュー335を回転させて水平移動支持部材332を水平移動ガイド部材333に沿ってY軸方向に移動させることにより、研磨ユニット30をY軸方向に移動させることができる。また、移動機構330は、ボールスクリュー339を回転させて垂直移動支持部材336を垂直移動ガイド部材337に沿ってZ軸方向に移動させることにより、研磨ユニット30をZ軸方向に移動させることができる。すなわち、この移動機構330によって研磨手段300を保持手段20に対して昇降させることができる。これにより、研磨加工時には、下降させた研磨手段300をチャックテーブル302上に保持された半導体ウエーハ5の被研磨面5aに押圧させることができる。この押圧力(すなわち、研磨圧)は、例えば50〜500g/cm2の如きである。
研磨液供給手段40は、研磨加工時に、研削加工後の半導体ウエーハ5の被研磨面5aに研磨液と洗浄液とを選択的に供給する。この研磨液供給手段40は、可撓性を有する研磨液供給路42を介して研磨ユニット30の上端部と連結され、研磨ユニット30に研磨液または洗浄液を供給する。
研磨液供給手段40は、例えば、図3に示すように、研磨ユニット30へ研磨液または洗浄液を供給する研磨液供給路42と、研磨液を貯留する研磨液貯留タンク44と、半導体ウエーハ5の被研磨面5a上にあるコンタミネーションの除去に用いる洗浄液を貯留する洗浄液貯留タンク46と、研磨液または洗浄液を送り出す液供給ポンプ48と、研磨液の供給を制御する研磨液供給バルブ44aと、洗浄液の供給を制御する洗浄液供給バルブ46aとを備える。
このような構成の研磨液供給手段40は、研磨加工中に、半導体ウエーハ5の被研磨面5aと研磨パッド302との間に、複数種類の液を選択的に供給できるように構成されている。例えば、研磨液として砥粒を含有したアルカリ液(スラリー)を研磨液貯留タンク44に貯蔵し、洗浄液として純水を洗浄液貯留タンク46に貯蔵し、研磨液供給バルブ44aの開閉と洗浄液供給バルブ46aの開閉とを切り換えることにより、研磨液と洗浄液とのいずれかを選択的に供給することができる。
そこで、研磨ユニット30は、保持手段20に保持されている半導体ウエーハ5の被研磨面5aに対して、研磨手段300を回転させながら押圧させるとともに、研磨パッド302の内部にある研磨液供給路42から遊離砥粒を含む研磨液を供給することで、半導体ウエーハ5の被研磨面5aをCMP加工することができる。
このような半導体ウエーハ5の被研磨面5aを研磨する研磨工程が終了すると、研磨液供給手段40の研磨液供給バルブ44aを閉じるとともに洗浄液供給バルブ46aを開き、遊離砥粒を含む研磨液の供給から純水の供給に切り換えて、純水を供給しながら研磨(いわゆる、水研磨)を行う。この水研磨は、半導体ウエーハ5の被研磨面5aに付着した研磨屑などのコンタミネーションやウエーハ表面の研磨液(スラリー)を除去することを目的として行う。
また、研磨液塗布手段50は、研磨パッド302が新品に交換された場合に交換直後の研磨パッド302の研磨面となる下面側に位置する表面全体に研磨液を均一に塗布するための装置であって、保持手段20の近傍であってY軸方向の外部に配置されている。この研磨液塗布手段50は、図示しない昇降機構によって昇降可能で上向きに配設されたナイロン製等のブラシ52と、このブラシ52の近傍に配置されてブラシ52に対して研磨液または洗浄水を選択的に供給する研磨液供給ノズル54とを備える。ここで、研磨液供給ノズル54は、研磨液供給手段40の一部を利用して遊離砥粒を含む研磨液または洗浄液をブラシ52に対して供給可能に構成されている。
このような構成において、図4を参照して研磨液塗布手段50の作用について説明する。図4は、研磨加工時と研磨パッド交換時とにおける研磨液塗布手段の作用を説明するための概略側面図である。通常の研磨加工時にあっては、図4(a)に示すように、研磨手段300の研磨パッド302はチャックテーブル202上に載置されている半導体ウエーハ5の被研磨面5aに押圧接触しながら両者が回転することで、被研磨面5aのCMP研磨が行われる。このとき、ブラシ52は、チャックテーブル202から離れた低い位置にあり、研磨動作中の研磨パッド302に干渉することはない。
一方、使用中の研磨パッド302の消耗に伴い、新品の研磨パッド302に交換する場合には、該新品の研磨パッド302を支持部材304に装填した後、研磨液供給ノズル54から上向き配置のブラシ52に研磨液56を供給する。そして、図4(b)に示すように、ブラシ52を研磨パッド302が接触可能な高さ位置まで上昇させるとともに、ボールスクリュー335を回転させて水平移動支持部材332を水平移動ガイド部材333に沿ってY軸方向に移動させることにより、チャックテーブル202上に位置していた研磨パッド302を含む研磨手段300をY軸方向に移動させる。これにより、研磨液56で満たされたブラシ52に対して研磨パッド302がY軸方向に摺動し、研磨パッド302の表面(下面)に研磨液56が塗布される。このとき、研磨パッド302は回転機構320により回転駆動されており、ブラシ52に対して少なくとも研磨パッド302の中心部から外周部まで半径方向に横切るように移動機構330によって研磨パッド302をY軸方向に移動させることで、研磨パッド302の表面全体に研磨液56が万遍なく均一に塗布される。
このようなブラシ52による研磨パッド302の表面への研磨液56の塗布が終了したら、図4(a)に示すように、研磨パッド302を含む研磨手段300をチャックテーブル202に対向する研磨位置側に戻すことで、半導体ウエーハ5に対する研磨動作が可能となる。このように、保持手段200の外部に配設された研磨液塗布手段50で研磨パッド302の表面全体に研磨液56を均一に塗布することで、事前に研磨パッド302表面に研磨液56が行き渡っているので、交換直後の新品の研磨パッド302であっても最初から最適な研磨レートで研磨することが可能となる。
ここで、従来例と対比して本実施の形態による効果について実験例により説明する。実験条件は、
使用した研磨液:デュポン社製SR−300
研磨パッド302の回転数:200rpm
研磨荷重:1700N
チャックテーブル202の回転数:300rpm
研磨液流量:250ミリリットル/分
とした。
かかる実験条件において、ブラシ52で研磨液56を均一に塗布した研磨パッド302を用いる本実施の形態の場合と、新品に交換しただけの従来方式の研磨パッドを用いた場合とで半導体ウエーハ5を8枚連続して研磨したところ、図5に示すような研磨レートに関する結果が得られたものである。図5は、研磨レートの実験結果例を示す特性図である。すなわち、本実施の形態によれば、交換直後の新品の研磨パッド302であっても1枚目から1.0μm/分以上の最適な研磨レートで研磨することができたのに対して、従来方式では4枚目辺りまで研磨レートが最適な状態の50%〜80%程度まで低下してしまうことが判る。
ところで、半導体ウエーハ5の被研磨面5aをCMP法により研磨する工程においては、研磨液に含まれる遊離砥粒が研磨パッド302の表面の凹凸に入り込んで研磨パッド302が目詰まりを起こしたり、研磨パッド302の表面に付着した遊離砥粒が、次の半導体ウエーハ5を研磨する際に該半導体ウエーハ5の被研磨面5aを傷つけたりすることがある。したがって、研磨パッド302の洗浄を行うことが必要であるが、本実施の形態においては、研磨パッド302の洗浄にもブラシ52が併用される。
すなわち、半導体ウエーハ5の研磨加工が終了する毎に、研磨液供給ノズル54から上向き配置のブラシ52に洗浄液を供給しながら、ブラシ52を研磨パッド302が接触可能な高さ位置まで上昇させるとともに、ボールスクリュー335を回転させて水平移動支持部材332を水平移動ガイド部材333に沿ってY軸方向に移動させることにより、チャックテーブル202上に位置していた研磨パッド302を含む研磨手段300をY軸方向に移動させる。これにより、洗浄液が供給されているブラシ52に対して研磨パッド302がY軸方向に摺動することで、研磨パッド302の表面(下面)が洗浄液で洗浄される。このとき、研磨パッド302は回転機構320により回転駆動されており、ブラシ52に対して少なくとも研磨パッド302の中心部から外周部まで半径方向に横切るように移動機構330によって研磨パッド302をY軸方向に移動させることで、研磨パッド302の表面全体が洗浄液で万遍なく洗浄される。このような研磨パッド302の洗浄は、例えば水研磨が終了した後のタイミングで実行される。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、被研磨物として半導体ウエーハ5の例で説明したが、半導体ウエーハ5に限らず、被研磨物は、例えば、各種の半導体基板、サファイア基板、ガラス材、セラミックス材、金属材、プラスチック等の合成樹脂材、あるいは、磁気ヘッド、レーザダイオードヘッド等を形成するための電子材料基板などであってもよい。また、被研磨物の形状も、略円盤状形状に限らず、略楕円形状、略矩形形状等の形状であってもよい。
また、本実施の形態では、ブラシ52の位置を固定的とし、研磨パッド302側をY軸方向に移動させることで、ブラシ52に対して研磨パッド302を研磨パッド302の半径方向に横切るように相対移動させるようにしたが、研磨パッド302側の位置を固定的とし、ブラシ52側をチャックテーブル202とともにY軸方向に移動させるようにしてもよい。さらには、研磨液塗布手段50の研磨液塗布部材も、ブラシ52に限らず、研磨パッド302の表面に研磨液を均一に塗布し得る部材であればよい。
また、本実施の形態の研磨装置1は、研磨専用装置への適用例として説明したが、このような適用例に限らず、例えば、特許文献2等に示されるような粗研削用チャックテーブル、仕上げ研削用チャックテーブル、研磨用チャックテーブル、搬入搬出用チャックテーブルをターンテーブル上に備え、2つの研削ユニットと1つの研磨ユニットとを備えることで、研削工程に引き続いて研磨工程を行える研削・研磨加工用装置にも同様に適用可能である。
本実施の形態の研磨装置の構成例を示す外観斜視図である。 研磨ユニットの構成例を示す側面図である。 研磨液供給手段の内部構成を示す説明図である。 研磨加工時と研磨パッド交換時とにおける研磨液塗布手段の作用を説明するための概略側面図である。 研磨レートの実験結果例を示す特性図である。
符号の説明
5 半導体ウエーハ
5a 被研磨面
20 保持手段
40 研磨液供給手段
50 研磨液塗布手段
52 ブラシ
54 研磨液供給ノズル
56 研磨液
300 研磨手段
302 研磨パッド

Claims (2)

  1. 被研磨物を保持する保持手段と、該保持手段の上方に配置された研磨手段と、前記保持手段に保持された被研磨物の被研磨面に研磨液を供給する研磨液供給手段とを備え、被研磨面に研磨液を供給し前記研磨手段を回転させながら被研磨面に押圧することにより、被研磨面を研磨する研磨装置であって、
    前記保持手段の外部に配置されて前記研磨手段に配設された研磨パッドの表面全体に研磨液を均一に塗布する研磨液塗布手段を備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記研磨液塗布手段は、上向きに配設されたブラシと、該ブラシ近傍に配置された研磨液供給ノズルとを備え、前記研磨液供給ノズルから供給された研磨液で満たされた前記ブラシに対して回転する前記研磨パッドを少なくとも該研磨パッドの中心部から外周部まで半径方向に横切るように相対移動しながら摺動させることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
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