JP2003282673A - 半導体ウエーハの搬送装置 - Google Patents

半導体ウエーハの搬送装置

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JP2003282673A
JP2003282673A JP2002082771A JP2002082771A JP2003282673A JP 2003282673 A JP2003282673 A JP 2003282673A JP 2002082771 A JP2002082771 A JP 2002082771A JP 2002082771 A JP2002082771 A JP 2002082771A JP 2003282673 A JP2003282673 A JP 2003282673A
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semiconductor wafer
pad
grinding
suction
ionized air
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JP2002082771A
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English (en)
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Kotaro Kadota
宏太郎 門田
Ken Togashi
謙 富樫
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Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエーハに帯電した静電気を確実に除
電することができるとともに、搬送中に半導体ウエーハ
の落下の虞がない半導体ウエーハの搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 半導体ウエーハの上面を吸引保持する吸
着パッドと、該吸着パッドに負圧を作用せしめる吸引手
段と、吸着パッドを所定位置に搬送する搬送移動手段と
を具備する半導体ウエーハの搬送装置であって、吸着パ
ッドにイオン化された空気を供給するイオン化空気供給
手段と、該イオン化空気供給手段と吸引手段を吸着パッ
ドに選択的に連通する切り替え手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエーハの
裏面を研削する研削装置や半導体ウエーハを個々の半導
体チップに分割するダイシング装置等の加工装置に装備
される半導体ウエーハの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】当業者には周知の如く、半導体デバイス
製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハ
の表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI
等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定の
ストリート(切断ライン)に沿ってダイシング装置によ
りダイシングすることにより個々の半導体チップを製造
している。半導体チップの放熱性を良好にするためは、
半導体チップの厚さをできるだけ薄く形成することが望
ましい。そのため、半導体ウエーハを個々の半導体チッ
プに分割する前に、その裏面を研削装置により研削して
所定の厚さに加工している。
【0003】上述したダイシング装置や研削装置等の加
工装置は、加工前カセットテーブル上に載置された加工
前ウエーハ用カセットに収容されている加工前半導体ウ
エーハを搬出する搬送機構と、搬出された加工前半導体
ウエーハをチャックテーブルに搬送する搬送機構と、チ
ャックテーブル上で所定の加工が施された加工後半導体
ウエーハを洗浄手段に搬送する搬送機構と、洗浄手段に
よって洗浄された加工後半導体ウエーハを加工後ウエー
ハ用カセットに搬送する搬送機構を具備している。しか
るに、半導体ウエーハの加工、洗浄および搬送等におい
て半導体ウエーハに静電気が帯電し、この静電気が半導
体ウエーハの品質を低下させるという問題がある。この
問題を解消するために、半導体ウエーハの搬送経路にイ
オン化空気供給手段を配設し、搬送機構によって搬送さ
れている半導体ウエーハにイオン化した空気を噴射する
ことにより、半導体ウエーハに帯電した静電気を除電す
る方法が一般に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、半導体ウエー
ハにおける搬送機構の保持部材に保持されている面には
イオン化した空気を十分に作用することができず、帯電
した静電気を確実に除電することが困難である。また、
保持部材としてベルヌーイパッドを用いたものにおいて
は、円錐形状のパッドの内面に沿って空気を噴出するこ
とにより発生する負圧と半導体ウエーハの外周から中心
側に巻き込まれる空気の作用によって、半導体ウエーハ
をパッドに保持するが、ここにイオン化した空気が噴射
されると上記巻き込み空気が乱されて搬送中に半導体ウ
エーハが落下するという問題もある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、半導体ウエーハに帯電し
た静電気を確実に除電することができるとともに、搬送
中に半導体ウエーハの落下の虞がない半導体ウエーハの
搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するため、本発明によれば、半導体ウエーハの上面を
吸引保持する吸着パッドと、該吸着パッドに負圧を作用
せしめる吸引手段と、該吸着パッドを所定位置に搬送す
る搬送移動手段と、を具備する半導体ウエーハの搬送装
置において、該吸着パッドにイオン化された空気を供給
するイオン化空気供給手段と、該イオン化空気供給手段
と該吸引手段を該吸着パッドに選択的に連通する切り替
え手段と、を具備している、ことを特徴とする半導体ウ
エーハの搬送装置が提供される。
【0007】また、本発明によれば、半導体ウエーハの
上面を吸引保持するベルヌーイパッドと、該ベルヌーイ
パッドに空気を供給する空気供給手段と、該ベルヌーイ
パッドを所定位置に搬送する搬送移動手段と、を具備す
る半導体ウエーハの搬送装置において、該空気供給手段
は、イオン化された空気を供給するイオン化空気供給手
段からなっている、ことを特徴とする半導体ウエーハの
搬送装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による半導体ウエー
ハの搬送装置の好適な実施形態について、添付図面を参
照して詳細に説明する。
【0009】図1には本発明に従って構成された半導体
ウエーハの搬送装置を適用する研削装置の斜視図が示さ
れている。図示の実施形態における研削装置は、略直方
体状の装置ハウジング2を具備している。装置ハウジン
グ2の図1において右上端には、静止支持板4が立設さ
れている。この静止支持板4の内側面には、上下方向に
延びる2対の案内レール6、6および8、8が設けられ
ている。一方の案内レール6、6には荒研削手段として
の荒研削ユニット10が上下方向に移動可能に装着され
ており、他方の案内レール8、8には仕上げ研削手段と
しての仕上げ研削ユニット12が上下方向に移動可能に
装着されている。
【0010】荒研削ユニット10は、ユニットハウジン
グ101と、該ユニットハウジング101の下端に回転
自在に装着された研削ホイール102と、該ユニットハ
ウジング101の上端に装着され研削ホイール102を
矢印で示す方向に回転せしめる回転駆動機構103と、
ユニットハウジング101を装着した移動基台104と
を具備している。移動基台104には被案内レール10
5、105が設けられており、この被案内レール10
5、105を上記静止支持板4に設けられた案内レール
6、6に移動可能に嵌合することにより、荒研削ユニッ
ト10が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態
における荒研削ユニット10は、上記移動基台104を
案内レール6、6に沿って移動させ研削ホイール102
の切り込み深さを調整する送り機構11を具備してい
る。送り機構11は、上記静止支持板4に案内レール
6、6と平行に上下方向に配設され回転可能に支持され
た雄ねじロッド111と、該雄ねじロッド111を回転
駆動するためのパルスモータ112と、上記移動基台1
04に装着され雄ねじロッド111と螺合する図示しな
い雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ112
によって雄ねじロッド111を正転および逆転駆動する
ことにより、荒研削ユニット10を上下方向に移動せし
める。
【0011】上記仕上げ研削ユニット12も荒研削ユニ
ット10と同様に構成されており、ユニットハウジング
121と、該ユニットハウジング121の下端に回転自
在に装着された研削ホイール122と、該ユニットハウ
ジング121の上端に装着され研削ホイール122を矢
印で示す方向に回転せしめる回転駆動機構123と、ユ
ニットハウジング121を装着した移動基台124とを
具備している。移動基台124には被案内レール12
5、125が設けられており、この被案内レール12
5、125を上記静止支持板4に設けられた案内レール
8、8に移動可能に嵌合することにより、仕上げ研削ユ
ニット12が上下方向に移動可能に支持される。図示の
形態における仕上げ研削ユニット12は、上記移動基台
124を案内レール8、8に沿って移動させ研削ホイー
ル122 の切り込み深さを調整する送り機構13を具備
している。この送り機構13は、上記送り手段11と実
質的に同じ構成である。即ち、送り機構13は、上記静
止支持板4に案内レール8 、8と平行に上下方向に配設
され回転可能に支持された雄ねじロッド131と、該雄
ねじロッド131を回転駆動するためのパルスモータ1
32と、上記移動基台124に装着され雄ねじロッド1
31と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備してお
り、パルスモータ132によって雄ねじロッド131を
正転および逆転駆動することにより、仕上げ研削ユニッ
ト12を上下方向に移動せしめる。
【0012】図示の実施形態における研削装置は、上記
静止支持板4の前側において装置ハウジング2の上面と
略面一となるように配設されたターンテーブル15を具
備している。このターンテーブル15は、比較的大径の
円盤状に形成されており、図示しない回転駆動機構によ
って矢印15aで示す方向に適宜回転せしめられる。タ
ーンテーブル15には、図示の実施形態の場合それぞれ
120度の位相角をもって半導体ウエーハ載置部材とし
ての3個のチャックテーブル20が水平面内で回転可能
に配置されている。このチャックテーブル20は、上方
が開放された円形状の凹部を備えた円盤状の基台21
と、該基台21に形成された凹部に嵌合されるポーラス
セラミック盤によって形成された吸着保持チャック22
とからなっており、図示しない回転駆動機構によって矢
印で示す方向に回転せしめられるように構成されてい
る。なお、チャックテーブル20は図示しない吸引手段
に接続されている。以上のように構成されたターンテー
ブル15に配設された3個のチャックテーブル20は、
ターンテーブル15が適宜回転することにより被加工物
搬入・搬出域A、荒研削加工域B、および仕上げ研削加
工域Cおよび被加工物搬入・搬出域Aに順次移動せしめ
られる。
【0013】図示の研削装置における被加工物搬入・搬
出域Aに対して一方側には、研削加工前の半導体ウエー
ハを収容する研削前ウエーハ用カセット31と、該研削
前ウエーハ用カセット31と被加工物搬入・搬出域Aと
の間に設けられた半導体ウエーハ載置部材としての仮り
置きテーブル32が配設されている。研削前ウエーハ用
カセット31には、表面にテープTが貼着された半導体
ウエーハWが収納される。
【0014】一方、研削装置における被加工物搬入・搬
出域Aに対して他方側には、研削加工後の該半導体ウエ
ーハを洗浄する洗浄装置34が配設されている。この洗
浄装置34は、研削加工後の半導体ウエーハを吸引保持
するするとともに回転せしめる半導体ウエーハ載置部材
としてのスピンナーテーブルを備えている。また、被加
工物搬入・搬出域Aに対して他方側には、上記洗浄装置
34によって洗浄された研削加工後の半導体ウエーハW
を収容する研削後ウエーハ用カセット33が配設されて
いる。
【0015】図示の実施形態における研削装置は、研削
前ウエーハ用カセット31内に収納された半導体ウエー
ハWを仮り置きテーブル32に搬出するとともに洗浄装
置34で洗浄された半導体ウエーハWを研削後ウエーハ
用カセット33に搬送する被加工物搬送機構35を備え
ている。また、図示の実施形態における研削装置は、上
記仮り置きテーブル32上に載置された半導体ウエーハ
Wを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャック
テーブル20上に搬送する被加工物搬入機構36と、被
加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブ
ル20上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハ
Wを洗浄装置34に搬送する被加工物搬出機構37を具
備している。
【0016】次に、上記研削装置の研削動作について簡
単に説明する。表面にテープTを貼着した半導体ウエー
ハWは、テープTを下側に即ち裏面を上側にして研削前
ウエーハ用カセット31に収容される。研削前ウエーハ
用カセット31に収容された研削加工前の半導体ウエー
ハWは被加工物搬送手段34の上下動作および旋回動作
により搬送され、仮り置きテーブル32に載置される。
仮り置きテーブル32に載置された研削前の半導体ウエ
ーハWは、例えば6本のピンの中心に向かう径方向運動
により中心合わせされる。仮り置きテーブル32に載置
され中心合わせされた半導体ウエーハWは、被加工物搬
入手段35の上下動作および旋回動作によって被加工物
搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル20
上にテープTを下側即ち裏面を上側にして載置される。
チャックテーブル20上に研削前の半導体ウエーハWが
載置されたならば、図示しない吸引手段を作動すること
により、研削前の半導体ウエーハWを吸着保持チャック
22上に吸引保持することができる。そして、ターンテ
ーブル15を図示しない回転駆動機構によって矢印15
aで示す方向に120度回動せしめて、研削前の半導体
ウエーハWを載置したチャックテーブル20を荒研削加
工域Bに位置付ける。
【0017】研削前の半導体ウエーハWを載置したチャ
ックテーブル20は荒研削加工域Bに位置付けられると
図示しない回転駆動機構によって矢印で示す方向に回転
せしめられ、一方、荒研削ユニット10の研削ホイール
102が矢印で示す方向に回転せしめられつつ送り機構
11によって所定量下降することにより、チャックテー
ブル20上の研削前半導体ウエーハWの裏面に荒研削加
工が施される。なお、この間に被加工物搬入・搬出域A
に位置付けられた次のチャックテーブル20上には、上
述したように研削前の半導体ウエーハWが載置される。
次に、ターンテーブル15を矢印15aで示す方向に1
20度回動せしめて、荒研削加工した半導体ウエーハW
を載置したチャックテーブル20を仕上げ研削加工域C
に位置付ける。なお、このとき被加工物搬入・搬出域A
において研削前の半導体ウエーハWが載置された次のチ
ャックテーブル20は荒研削加工域Bに位置付けられ、
次の次のチャックテーブル20が被加工物搬入・搬出域
Aに位置付けられる。
【0018】このようにして、荒研削加工域Bに位置付
けられたチャックテーブル20上に載置された荒研削加
工前の半導体ウエーハWには荒研削ユニット10によっ
て荒研削加工が施され、仕上げ研削加工域Cに位置付け
られたチャックテーブル20上に載置され荒研削加工さ
れた半導体ウエーハWには仕上げ研削ユニット12によ
って仕上げ研削加工が施される。次に、ターンテーブル
15を矢印15aで示す方向に120度回動せしめて、
仕上げ研削加工した研削後の半導体ウエーハWを載置し
たチャックテーブル20を被加工物搬入・搬出域Aに位
置付ける。なお、荒研削加工域Bにおいて荒研削加工さ
れた半導体ウエーハWを載置したチャックテーブル20
は仕上げ研削加工域Cに、被加工物搬入・搬出域Aにお
いて研削前の半導体ウエーハWが載置されたチャックテ
ーブル20は荒研削加工域Bにそれぞれ移動せしめられ
る。
【0019】なお、荒研削加工域Bおよび仕上げ研削加
工域Cを経由して被加工物搬入・搬出域Aに戻ったチャ
ックテーブル20は、ここで研削後の半導体ウエーハW
の吸着保持を解除する。次に、被加工物搬出手段37の
上下動作および旋回動作によって被加工物搬入・搬出域
Aに戻ったチャックテーブル20上で吸着保持が解除さ
れた研削後の半導体ウエーハWをチャックテーブル20
から搬出し、洗浄装置34の半導体ウエーハ載置部材と
してのスピンナーテーブル341上に載置する。スピン
ナーテーブル341上に載置された研削後の半導体ウエ
ーハWはスピンナーテーブル341上に吸着保持され、
ここで研削時に付着したコンタミが洗浄され、更にスピ
ン乾燥される。半導体ウエーハWが洗浄・乾燥されたな
らば、半導体ウエーハWの吸着保持を解除する。次に、
スピンナーテーブル341上で吸着保持が解除された半
導体ウエーハWは、被加工物搬送手段35の上下動作お
よび旋回動作により研削後ウエーハ用カセット33に搬
送され収納される。
【0020】上述した研削装置に装備された上記被加工
物搬送機構35と被加工物搬入機構36および被加工物
搬出機構37は、いずれも半導体ウエーハの上面を吸引
保持する吸着パッドと、該吸着パッドに負圧を作用せし
める吸引手段と、該吸着パッドを所定位置に搬送する搬
送移動手段とを具備している。従って、本発明に従って
構成された半導体ウエーハの搬送装置の一実施形態とし
て、被加工物搬出機構37に適用した例を図2を参照し
て説明する。
【0021】図2に示す被加工物搬出機構37は、L字
状の作動アーム41を備えている。このL字状の作動ア
ーム41は垂直部411と水平部412とからなってお
り、垂直部411の下端が昇降機構42に連結されてい
る。昇降機構42は例えばエアピストン等からなってお
り、作動アーム41を図2において矢印42aで示すよ
うに上下方向に作動せしめる。また、作動アーム41の
垂直部411と連結した昇降手段42は、正転・逆転可
能な電動モータを含む旋回機構43に連結されている。
従って、作動機構43を正転方向または逆転方向に駆動
することにより、作動アーム41は垂直部411を中心
として揺動せしめられる。この結果、作動アーム41の
水平部412は水平面内で作動せしめられ、この水平部
412の先端部に装着される後述する吸着パッド44が
水平面内で作動せしめられる。なお、作動アーム41、
上記昇降機構42および旋回機構43は、吸着パッド4
4を所定位置に搬送する搬送移動手段として機能する。
【0022】上記作動アーム41の水平部412の先端
部に装着される吸着パッド44は、図2に示すように円
盤状の基台45とパッド46とからなっている。基台4
5は適宜の金属材によって構成され、その上面中央部に
は支持軸部45aが突出して形成されており、この支持
軸部45aが作動アーム41を構成する水平部412の
先端部に装着される。支持軸部45aの上端には係止部
45bが設けられており、この係止部45bが水平部4
12に形成された係合部413と係合するようになって
いる。なお、基台45の上面と作動アーム41を構成す
る水平部412との間には圧縮コイルばね47が配設さ
れ、基台45を下方に向けて付勢している。
【0023】吸着パッド44を構成する基台45は、下
方が開放された円形状の凹部451を備えている。この
凹部451にポーラスセラミック部材によって円盤状に
形成されたパッド46が嵌合されている。吸着パッド4
4を構成する基台45に形成された円形状の凹部451
は、支持軸部45aに設けられた連通路452を介して
作動アーム41内に配設されたフレキシブルパイプ等の
配管481に接続されている。
【0024】上記配管481は作動アーム41の垂直部
411を通して配設され、配管482、三方向ジョイン
ト483、配管484、485を介して吸引手段50お
よびイオン化空気供給手段51に連通するように構成さ
れている。吸引手段50は真空ポンプや負圧タンクを含
んでおり、またはエジェクター機構等からなっている。
イオン化空気供給手段51は、空気をイオン化する手段
と送風機等を含んでいる。吸引手段50と三方向ジョイ
ント483を接続する配管484中には、電磁開閉弁5
2が配設されている。この電磁開閉弁52は、除勢(O
FF)している状態では配管484の連通を遮断してお
り、付勢(ON)されると配管484を連通せしめる。
また、イオン化空気供給手段51と三方向ジョイント4
83を接続する配管485中には、電磁開閉弁53が配
設されている。この電磁開閉弁53は、除勢(OFF)
している状態では配管485の連通を遮断しており、付
勢(ON)されると配管485を連通せしめる。従っ
て、電磁開閉弁52および53は、吸引手段50とイオ
ン化空気供給手段51を吸着パッド44に選択的に連通
する切り替え手段として機能する。なお、電磁開閉弁5
2および53は、図示しない制御手段によってその作動
が制御される。
【0025】図示の実施形態における被加工物搬出機構
37は以上のように構成されており、以下その作動につ
いて図3および図4を参照して説明する。なお、以下の
説明においては、上記チャックテーブル20上で研削加
工された研削後の半導体ウエーハWを洗浄装置34のス
ピンナーテーブル341上に搬送する例について述べ
る。上記のように図1に示す被加工物搬入・搬出域Aに
戻ったチャックテーブル20は、研削加工された半導体
ウエーハWの吸着保持を解除する。同時に被加工物搬出
機構37の昇降機構42および旋回機構43が作動せし
められて、吸着パッド44の下面(吸引面)をチャック
テーブル20上の研削後の半導体ウエーハWの上面に接
触させる。そして、電磁開閉弁52を付勢(ON)して
配管485を連通すると、吸引手段50の負圧が吸着パ
ッド44の下面(吸引面)に作用し、図3に示すように
半導体ウエーハWは吸着パッド44の下面に吸引保持さ
れる。このようにして、吸着パッド44が半導体ウエー
ハWを吸引保持した状態で昇降機構42および旋回機構
43を作動して、洗浄装置34のスピンナーテーブル3
41上に搬送する。そして、電磁開閉弁52を除勢(O
FF)するとともに、電磁開閉弁53を付勢(ON)す
る。従って、配管484が遮断されて配管485が連通
され、イオン化空気供給手段51によってイオン化され
た空気が吸着パッド44の下面に噴出せしめられる。こ
の結果、図4に示すように吸着パッド44に吸引保持さ
れていた半導体ウエーハWは、吸着パッド44から引き
離されてスピンナーテーブル341上に載置されるとと
もに、半導体ウエーハWの上面にはイオン化された空気
が供給される。このイオン化された空気の供給を所定時
間実施することにより、研削加工時および搬送時に半導
体ウエーハWに帯電された静電気は、効果的に除電され
る。
【0026】次に、本発明に従って構成された半導体ウ
エーハの搬送装置の他の実施形態について、図5および
図6を参照して説明する。なお、図5および図6に示す
実施形態においては、上記図2の実施形態における構成
部材と同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略
する。図5および図6に示す搬送装置は、ダイシング装
置に装備される搬送装置に適用されているもので、半導
体ウエーハの上面を吸引保持する吸引保持部材としてベ
ルヌーイパッドを用いたものである。ベルヌーイパッド
60は従来周知の構成でよく、円錐形状のパッド61の
内面に沿って多数の噴出口611から空気を流すように
構成されている。円錐形状のパッド61の外周部内面に
はゴム材からなる複数個(例えば6個)の支持部材61
3が装着されており、噴出口611から流出されパッド
61の内面に沿って流れる空気は、支持部材613間を
通して流れる。パッド61に形成された噴出口611は
連通路612および配管485を介してイオン化空気供
給手段51に連通するように構成されている。配管48
5中には、電磁開閉弁53が配設されている。なお、上
記ベルヌーイパッドは、L字状の作動アーム41に装着
されており、この作動アーム41は昇降機構42および
旋回機構43によって作動せしめられるように構成され
ている。
【0027】図5および図6に示す搬送装置は以上のよ
うに構成されており、以下その作動について図6を参照
して説明する。適宜の半導体ウエーハ載置部材上に載置
された半導体ウエーハWを搬送するには、昇降機構42
および旋回機構43を作動してベルヌーイパッド60を
半導体ウエーハWの上方に位置付ける、そして、電磁開
閉弁53を付勢(ON)して配管485を連通する。こ
の結果、イオン化空気供給手段51によってイオン化さ
れた空気が円錐形状のパッド61の内面に沿って噴出さ
れ、この空気の噴出流ににより発生する負圧と半導体ウ
エーハの外周から中心側に巻き込まれる空気の作用によ
って、導体ウエーハWはパッド61に保持される。この
ようにして、ベルヌーイパッド60が半導体ウエーハW
を保持した状態で昇降機構42および旋回機構43を作
動して搬送する。図5および図6に示す搬送装置におい
ては、ベルヌーイパッド60を作動する空気としてイオ
ン化空気供給手段51によって供給されるイオン化され
た空気が用いられるので、半導体ウエーハWを保持して
搬送している間に加工時および搬送時に帯電された静電
気を効果的に除電することができる。なお、図示の実施
形態においては、ベルヌーイパッド60を作動する空気
としてイオン化された空気が用いられ、従来のようにベ
ルヌーイパッド60に保持されて搬送されている半導体
ウエーハWにイオン化された空気を噴射するものではな
いので、ベルヌーイパッドの巻き込み空気を乱すことに
よる半導体ウエーハWの脱落を未然に防止することでき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る半導体ウエーハの搬送装置
は以上のように構成され、吸着パッドに半導体ウエーハ
を吸引保持して搬送した位置で吸着パッドをイオン化空
気供給手段に連通し、半導体ウエーハの上面にイオン化
された空気を供給するようにしたので、イオン化された
空気によって半導体ウエーハが吸着パッドから引き離さ
れるとともに、加工時および搬送時に半導体ウエーハに
帯電された静電気が効果的に除電される。
【0029】また、本発明によれば、半導体ウエーハの
上面を吸引保持するベルヌーイパッドにイオン化空気供
給手段によってイオン化された空気を供給するようにし
たので、半導体ウエーハを保持して搬送している間に加
工時および搬送時に帯電された静電気を効果的に除電す
ることができる。また、イオン化された空気がベルヌー
イパッドに保持されて搬送されている半導体ウエーハに
噴射するものではないので、ベルヌーイパッドの巻き込
み空気を乱すことによる半導体ウエーハWの脱落を未然
に防止することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された半導体ウエーハの搬
送装置を適用する研削装置の斜視図。
【図2】本発明に従って構成された半導体ウエーハの搬
送装置の一実施形態を示す構成図。
【図3】図2に示す半導体ウエーハの搬送装置の作動状
態を示す説明図。
【図4】図2に示す半導体ウエーハの搬送装置の作動状
態を示す説明図。
【図5】本発明に従って構成された半導体ウエーハの搬
送装置の他の実施形態を示す構成図。
【図6】図5に示す半導体ウエーハの搬送装置の作動状
態を示す説明図。
【符号の説明】
2:装置ハウジング 4:静止支持板4 6:案内レール 8:案内レール 10:荒研削ユニット 101:ユニットハウジング 102:研削ホイール 103:回転駆動機構 104:移動基台 105:被案内レール 11:送り機構 111:雄ねじロッド 112:パルスモータ 12:仕上げ研削ユニット 121:ユニットハウジング 122:研削ホイール 123:回転駆動機構 124:移動基台 125:被案内レール 13:送り機構 131:雄ねじロッド 132:パルスモータ 15:ターンテーブル 20:チャックテーブル 21:チャックテーブルの基台 22:チャックテーブルの吸着保持チャック 31:研削前ウエーハ用カセット 32:被加工物載置部 33:研削後ウエーハ用カセット 34:洗浄装置 35:被加工物搬送手段 36:被加工物搬入手段 37:被加工物搬出手段 41:作動アーム 42:昇降機構 43:旋回機構 44:吸着パッド 45:基台 46:パッド 50:吸引手段 51:イオン化空気供給手段 52:電磁開閉弁 53:電磁開閉弁 60:ベルヌーイパッド 61:パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 DA01 DA15 FA01 FA07 FA11 FA12 FA15 GA28 GA35 GA43 GA47 GA49 HA12 LA09 LA12 LA15 MA22 MA23 MA34 PA21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエーハの上面を吸引保持する吸
    着パッドと、該吸着パッドに負圧を作用せしめる吸引手
    段と、該吸着パッドを所定位置に搬送する搬送移動手段
    と、を具備する半導体ウエーハの搬送装置において、 該吸着パッドにイオン化された空気を供給するイオン化
    空気供給手段と、 該イオン化空気供給手段と該吸引手段を該吸着パッドに
    選択的に連通する切り替え手段と、を具備している、 ことを特徴とする半導体ウエーハの搬送装置。
  2. 【請求項2】 半導体ウエーハの上面を吸引保持するベ
    ルヌーイパッドと、該ベルヌーイパッドに空気を供給す
    る空気供給手段と、該ベルヌーイパッドを所定位置に搬
    送する搬送移動手段と、を具備する半導体ウエーハの搬
    送装置において、 該空気供給手段は、イオン化された空気を供給するイオ
    ン化空気供給手段からなっている、 ことを特徴とする半導体ウエーハの搬送装置。
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