JP2015227241A - 商品識別式マット分類搬送装置 - Google Patents

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孝憲 芝原
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Abstract

【課題】除塵マットの商品識別情報を自動読取する分類搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明の商品識別式マット分類搬送装置MIは、情報シート6を上に向けて除塵マット1を載置する払出搬送装置SCに同じ商品名の1枚以上の除塵マット1を載置して重量測定装置Wで全体重量を測定し、除塵マット1を上方に主搬送する主搬送装置KCの途中で情報シート6を含む除塵マット1をランプL1、L2で光照射し、反射ビームL1B、L2Bを受光してカメラCAで除塵マット像を得、主搬送装置KCから除塵マット1を受けて目的位置まで移送するマット移送装置MSを有し、プログラム内蔵のコンピュータCにより、除塵マット像から情報シート6に記載された商品識別情報を抽出して商品名を導出し、除塵マット一枚当たりの単位重量と全体重量から除塵マット1の枚数を導出し、商品名と枚数をマット移送装置MSとディスプレイDに送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バーコード等の商品識別情報を付された多数の除塵マットを分類して搬送するマット分類搬送装置に関し、更に詳細には、除塵マットの取付面に商品識別情報を含む情報シートを固定しておき、多数の除塵マットをベルトコンベア等で搬送する工程で、商品識別情報を読み取って除塵マットを商品名毎に分類しながら搬送する商品識別式マット分類搬送装置に関する。
除塵マットをレンタル商品として流通させるためには、集荷所などにおいて、搬入された使用済み除塵マットを洗浄して再生させ、また破損した使用済み除塵マットを修理し、更に修理不能な使用済みマットを破棄し、加えて再生された除塵マットを確実に代理店又は使用者へ出荷する必要がある。多数の除塵マットについて、これらの工程を円滑に行う為には、これらの使用済みマット及び再生マットに関する情報を、少なくとも搬入時及び出荷時において、ほぼ即時に情報読取することにより、除塵マットを分類搬送する必要がある。分類搬送を行う起点になるのは、除塵マットに取着された情報シートから如何に商品識別情報を読み取るかである。
図13には、バーコード等の商品識別情報を記載した情報シート6を裏面側に設けた一般に流通する除塵マット1の斜視図が示されている。(13A)は除塵マット1の表面側斜視図であり、ゴムや樹脂からなるシート部3の中央にパイルからなる足踏部2が形成され、周囲には矩形環状の周辺部4が配置されて、除塵マット1が構成される。(13B)は除塵マット1の裏面側斜視図で、シート部3の裏側であるシート裏面5の角部に商品識別情報を含む情報シート6が取着されている。
図14は、バーコード等の商品識別情報を含む情報シート6を表面側に設けた一般に流通する除塵マット1の表面側斜視図である。この除塵マット1では、パイルの無い周辺部4に情報シート6が取着されている。このように、除塵マットの表側又は裏側の周辺に情報シートが取着され、この情報シートに商品名を表す商品識別情報が記載されている。商品識別情報としては、バーコード情報、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報が含まれる。
このような除塵マットを分類搬送するためには、除塵マットの表側又は裏側の情報シートから商品識別情報を光学読取器により読み取る必要がある。特に、光学読取器により如何に読み取るかが重要になる。
従来技術である特開2014−21917号公報(特許文献1)には、商品識別情報の一種としてバーコード情報を手動式の光学読取器により読み取って分類搬送するバーコード式除塵マット分類搬送装置の一例が開示されている。
本願の図15には、前記従来装置の読取装置の概略斜視図が示されている。除塵マット104の所定の取付面117には情報シート106が取着されており、この情報シート106には除塵マット104の商品名を表示するバーコード情報が記載されている。情報シート106が上側を向くように、作業者は除塵マット104を払出ベルトコンベア111の上に載置する。手作業で手持ち式光学読取器102からの1次元光線を情報シート106に照射すると、バーコード情報が読み取られる。読み取られたバーコード情報は図示しないコンピュータ装置に入力され、バーコード情報に対応する商品名が導出されると同時に、この商品名の除塵マット1枚当たりの単位重量が割り出される。
作業者の横には、コンソール114の上にディスプレイ112が配置されており、前記商品名がディスプレイ112に表示される。一方、払出ベルトコンベア111の下側には図示しない重量測定装置が配置されており、同じ商品名を有する1枚以上の除塵マット104が払出ベルトコンベア111に載置されると、除塵マット104の全体重量が自動測定される。この全体重量を前記単位重量で割ることにより、測定されている除塵マット104の枚数が導出される。従って、前記商品名と枚数がディスプレイ112に表示される。
特開2014−21917号公報
しかしながら、この特許文献1では、手持ち式光学読取器102からの1次元光線を情報シート106のバーコードに照射してバーコード情報を読み取るという古典的な方法を採用している。つまり、作業者は、同種の除塵マット1をまとめる作業と、この除塵マット群を払出ベルトコンベア111の上に載置する作業と、更に手持ち式光学読取器102からの1次元光線を位置調整しながら情報シート106のバーコードに照射するという作業の3段階作業をしなければならなかった。大量の除塵マットが存在する場合には、この3段階作業は作業効率の低下を招き、後段の移送効率や洗浄効率に影響を与えるという課題を残していた。
しかも、特許文献1の手持ち式光学読取器102を使う場合には、商品情報としてバーコード情報しか読み取ることができない。前述したように、商品情報には、バーコード情報以外に、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報が含まれる。しかし、特許文献1の装置では、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報を読み取ることができないという欠点があった。
従って、本発明の目的は、情報シートを上側になるように、同一商品名の除塵マットを払出搬送装置の上に載置するだけで、情報シートから任意形態の商品情報でも自動的に読み取ることができ、作業者の必要作業を、同種の除塵マットをまとめる作業と、この除塵マット群を払出搬送装置の上に載置する作業に絞り込み、除塵マットの分類搬送効率を格段に向上させる商品情報式マット分類搬送装置を提供することである。
本発明は、上記した課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、商品名を表す商品識別情報を記載した情報シートを除塵マットの取付面に固定しておき、前記商品識別情報を読み取って前記除塵マットを分類して搬送する商品識別式マット分類搬送装置であり、前記情報シートが上側を向くように除塵マットを載置する払出搬送装置と、前記払出搬送装置に同じ商品名の1枚以上の除塵マットを載置したときに除塵マットの全体重量を自動測定する重量測定装置と、前記商品識別情報を表示するディスプレイと、前記払出搬送装置により前方へ搬送される除塵マットを受け取って目的方向へ主搬送する主搬送装置と、前記主搬送の途中で前記情報シートを含む除塵マットを光照射するランプと、前記情報シートを含む除塵マットからの反射光を受光して除塵マット像を得るカメラと、前記主搬送装置から除塵マットを受け取って目的位置まで移送するマット移送装置を有し、プログラムを内蔵して前記除塵マットを商品名毎に分類するコンピュータ装置から構成され、前記プログラムに従って前記コンピュータ装置の制御により、前記カメラを通して撮影された除塵マット像から情報シートに記載された商品識別情報を抽出し、前記商品識別情報から除塵マットの商品名を導出し、除塵マット一枚当たりの単位重量と前記全体重量から重量測定された除塵マットの枚数を導出し、除塵マットの商品名と枚数を前記マット移送装置とディスプレイに送信する商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第2の形態は、前記ランプは主搬送装置の幅方向に一次元状のバンド状ビームを光照射し、前記カメラは前記バンド状ビームの反射ビームを読み取るスキャナーカメラであり、前記除塵マットを主搬送することによって経時的に前記除塵マット像を得る商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第3の形態は、前記主搬送装置の主搬送方向Aに対する前記カメラに入射する前記反射ビームの仰角θgが47度〜67度の範囲にあり、前記カメラの先端から前記主搬送装置の表面に下ろした垂線VLの長さが850mm〜1850mmの範囲にある商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第4の形態は、前記除塵マットの表面が撓むことにより前記情報シートのシート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して傾斜角度θを有するとき、シート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して右回りを正とすると、前記傾斜角度θが−30度≦θ≦30度の範囲にあり、θ=30度のときのシート後方方向Bを最大傾斜方向B1と呼び、θ=−30度のときのシート後方方向Bを最小傾斜方向B2と呼ぶ商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第5の形態は、前記ランプは前記除塵マットを2次元的に光照射し、前記カメラは前記除塵マットの2次元領域からの反射光を2次元的に読み取る2次元カメラであり、前記除塵マットを主搬送する途中で前記除塵マット像を一時に得る商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第6の形態は、前記除塵マットの全体重量を前記重量測定装置により測定するときに、測定された全体重量の値が安定した時点で全体重量が前記コンピュータ装置に送信され、その時点又はそれ以後に前記払出搬送装置と前記主搬送装置が搬送駆動される商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第7の形態は、前記払出搬送装置と前記主搬送装置の間に通過センサを配置し、前記払出搬送装置によって搬送される除塵マットのマット前端縁が前記通過センサにより検出されたときに、これと同時に又はその後に前記ランプが点灯し、前記カメラが起動される商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第8の形態は、前記カメラによる除塵マット像の読取は、前記通過センサによる検出時以後に開始される請求項7に記載の商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第9の形態は、前記カメラにより前記除塵マット像が読み取られた後に、前記払出搬送装置と前記主搬送装置が一時停止され、また前記ランプと前記カメラが一時停止され、次の除塵マットが前記払出搬送装置に載置されるまで待機状態に入る商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第10の形態は、前記除塵マットの商品識別情報が読み取れなかったときに、商品識別エラーとして主搬送の途中で前記主搬送装置を緊急停止し、ディスプレイに読取エラーを出力し、商品名を手動入力する商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第11の形態は、前記除塵マットに商品識別情報が無かったときに、商品名を手動入力する商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の第12の形態は、前記商品識別情報はバーコード情報、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報の一つ以上からなる商品識別式マット分類搬送装置である。
本発明の商品識別情報の読取は、カメラによって撮影された除塵マット像からコンピュータ装置により自動的に行われる。この自動化はコンピュータ装置に内蔵されたプログラムにより逐次実施され、以下にはプログラムを構成する主要なステップが第13形態として記載される。
本発明の第13の形態は、コンピュータ装置に内蔵されるプログラムに関するもので、前記プログラムは、前記カメラにより除塵マット像を撮影するステップと、前記除塵マット像から情報シートに記載された商品識別情報を抽出するステップと、前記商品識別情報から除塵マットの商品名を導出するステップと、
前記商品名から除塵マット一枚当たりの単位重量を導出するステップと、前記全体重量を単位重量で割ることにより重量測定された除塵マットの枚数を導出するステップと、除塵マットの商品名と枚数を前記マット移送装置とディスプレイに送信するステップを有しており、これらのステップ群を有したプログラムを内蔵した商品識別式マット分類搬送装置が提供される。
本発明の第1の形態によれば、商品名を表す商品識別情報を記載した情報シートを除塵マットの取付面に固定しておき、前記商品識別情報を読み取って前記除塵マットを分類して搬送する商品識別式マット分類搬送装置が対象となる。商品識別情報は情報シートに図示されており、この情報シートを取着した除塵マットが本発明の対象となり、情報シートの商品識別情報を読み取って除塵マットを同一の商品名毎に分類しながら対応する目的位置まで搬送制御する極力自動化された商品識別式マット分類搬送装置を提供できる。
前記情報シートが上側を向くように除塵マットを載置する払出搬送装置が配置され、作業担当者が当該払出搬送装置の上に、同一商品名の1枚以上の除塵マットを情報シートが上側を向くようにが載置することによって、分類搬送が開始される。つまり、本発明では異なった商品名の除塵マットが混在した状態で払出搬送装置に載置されることは無く、もし混在した場合にはエラー報知が為される。
前記払出搬送装置に同じ商品名の1枚以上の除塵マットを載置したときに除塵マットの全体重量を自動測定する重量測定装置が配置され、同種マットからなる1枚の除塵マット又は複数枚の除塵マット群を払出搬送装置の上に載置したときに、重量測定装置がその全体重量を自動測定するのである。全体重量の値が安定した段階で、この全体重量はコンピュータ装置に送信される。
前記商品識別情報を表示するディスプレイが作業担当者の近傍に配置され、商品識別情報から読み取られた商品名や除塵マット群の全体重量などがディスプレイに表示されるから、除塵マットを払出搬送装置に載置した後は、作業担当者はディスプレイを視認して確認するだけでよい。
前記払出搬送装置により前方へ搬送される除塵マットを受け取って目的方向に主搬送する主搬送装置が配置され、全体重量が測定されると、自動的に払出搬送装置により除塵マットは前方に搬送され、次いで自動的に主搬送装置により目的方向へと搬送されてゆくから、除塵マットの搬送は自動制御により行われる。
払出搬送装置と主搬送装置の幾何学的配置形態には種々の形態がある。払出搬送装置については、作業者がマットを載置する作業性を確保するため、作業者の腰部の高さ当たりに水平に配置されることが多い。他方、主搬送装置については、マットを搬送する目的方向により各種の形態がある。除塵マットを同一商品名毎に纏めて分類移送するマット移送装置が払出搬送装置と略同平面状に水平状態で配置されている場合には、主搬送装置は払出搬送装置と略同一平面状に配置される水平搬送装置になり、主搬送方向は水平搬送方向になる。マット移送装置が払出搬送装置よりも高い位置、例えば2階や3階等に配置されている場合には、主搬送装置は上方へと昇り傾斜する傾斜搬送装置として構成される。この様に主搬送方向は種々様々であるが、後述する実施形態では、主搬送装置として上方へと傾斜搬送する傾斜搬送装置が説明され、主搬送方向は傾斜搬送方向になる。
前記主搬送の途中で前記情報シートを含む除塵マットを光照射するランプが配置されており、前記主搬送装置により除塵マットが目的方向へと主搬送される途中で、除塵マットに対し光照射が行われ、カメラ撮影の準備がなされる。光照射は少なくとも情報シートを含む除塵マット領域に対して線状の1次元的照射や面状の2次元的照射が行われ、勿論除塵マットの一部領域又は全体領域に対して面状(2次元状)に光照射されてもよい。光照射により鮮明な除塵マット像を得ることができる。
また、本発明の第1形態によれば、前記情報シートを含む除塵マットからの反射光を受光して除塵マット像を得るカメラが配置され、少なくとも情報シートを含む除塵マットの一部又は情報シートを含む除塵マットの全体がカメラにより撮影される。この除塵マット像からコンピュータ装置により情報シート像が取り出され、商品識別情報が読み取られて除塵マットの商品名が確定される。ランプによる光照射、除塵マットからの反射光を受光してカメラによる除塵マットの撮影、除塵マット像から商品識別情報の読取までの過程が総て全自動で行われ、作業効率が格段に効率化されている。反射光は1次元状の反射ビームであったり、2次元状の反射光であったり、種々の反射形態がある。
また、前記主搬送装置から除塵マットを受け取って目的位置まで移送するマット移送装置を有するから、商品識別情報により商品名が特定され、しかも除塵マットの枚数が導出されるから、商品名と枚数がマット移送装置に送信され、除塵マットが主搬送装置からマット移送装置に移動され、マット移送装置により目的位置まで全自動により移送することができる。
更に、プログラムを内蔵して前記除塵マットを商品名毎に分類するコンピュータ装置から構成されており、前記プログラムに従って前記コンピュータ装置の制御により、前記カメラを通して撮影された除塵マット像から情報シートに記載された商品識別情報を抽出し、前記商品識別情報から除塵マットの商品名を導出し、除塵マット一枚当たりの単位重量と前記全体重量から重量測定された除塵マットの枚数を導出し、除塵マットの商品名と枚数を前記マット移送装置とディスプレイに送信されることができる。従って、商品名と枚数がディスプレイに表示されるから作業担当者が確認することができ、しかも商品名と枚数がマット移送装置に送信され、除塵マットが主搬送装置からマット移送装置に移動されて、当該マット移送装置により目的位置まで全自動により移送することが可能になった。
以上の様に、本発明装置によれば、作業担当者は同種の除塵マットをまとめ、この除塵マット群を情報シートが上側を向くように払出搬送装置に載置すればよいだけであるから、作業担当者の作業量が低減でき、除塵マット像の読取から目的位置までの搬送を全自動で実現できる商品識別式除塵マット分類搬送装置を提供することができる。
本発明において、ランプとしては、レーザー光源や光ダイオード(LED)や白色光源(ハロゲン光や蛍光灯など)が使用でき、1次元状のバンドビームでもよいし、面投射する2次元投射光でもよい。カメラとしては1次元のスキャナーカメラや面撮影可能な2次元カメラでもよい。
商品識別情報がバーコード情報の場合には、バーコードの規格としては、QR(登録商標)、ITF及びJAN等があるが、ITFが最も好ましい。また、商品識別情報としては、除塵マットの商品名、製造日、取扱代理店などが挙げられる。
情報シートの材質としては、ゴムやプラスチック等が使用できるが、後に記述する通り、透明ゴムが最も好ましい。又、情報シートの色(バーコードの背景色)としては、白色、橙色、黄色、赤色、ピンクなどが使用できる。なお、情報シートの材質が透明である場合には、商品識別情報の背景色は、除塵マット1の着色になる。
除塵マットのシート部の材質としては、ゴムとすることが好ましいが、プラスチック等も使用できる。また、除塵マットの足踏部のパイルはナイロン等の合成繊維パイルでもよいし、綿などの天然繊維パイルでもよいが、不織布(フェルト)等も使用できる。
本発明の第2の形態によれば、前記ランプは主搬送装置の幅方向に一次元状のバンド状ビームを光照射し、前記カメラは前記バンド状ビームの反射ビーム(反射光)を読み取るスキャナーカメラであり、前記除塵マットを傾斜搬送することによって経時的に前記除塵マット像を得る商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
ランプとして一次元状のバンド状ビームを光照射する光源が使用され、点状のスポットビームを左右に振ってバンド状ビームを形成してもよいし、レンズを介して左右に延伸されたバンド状ビームに形成してもよい。バンド状ビームが除塵マットに照射されると、除塵マットから左右に幅広の反射ビームが放射され、このバンド状の反射ビームをスキャナーカメラで受光すると、スキャナーカメラにはバンド状反射ビームが入射し、1次元の除塵マット像が撮影される。しかも、除塵マットは主搬送中であるから、1次元の除塵マット像は除塵マットの主搬送方向への移動に従って1次元像が次第に累積して拡大され、その結果次第に拡幅されて2次元の除塵マット像へと拡大する。この結果、2次元の除塵マット像が撮影される。
1次元ランプとスキャナーカメラはコスト的に安価であり、確実に2次元の除塵マット像を形成できる利点があるため、有利となる。
本発明の第3の形態によれば、前記傾斜搬送装置の傾斜搬送方向Aに対する前記カメラに入射する前記反射ビームの仰角θgが47度〜67度の範囲にあり、前記カメラの先端から前記傾斜搬送装置の表面に下ろした垂線VLの長さが850mm〜1850mmの範囲にある商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
主搬送装置の搬送方向が主搬送方向Aであり、反射ビームとは、除塵マットの上面、即ち情報シートの上面からカメラに反射されるビームであり、主搬送方向Aに対する反射ビームの仰角θgとは、反射ビームと主搬送方向Aとの為す角度を意味する。本形態では、前記仰角θgは47度〜67度の範囲に設定され、カメラによる反射ビームの撮影が確実に行える。また、カメラの先端から前記主搬送装置の表面に下ろした垂線VLの長さとは、カメラの取付位置を示すものであり、本形態では、前記垂線VLの長さは850mm〜1850mmの範囲に調整される。これによって、カメラによる反射ビームの撮影が確実に行える利点がある。
本発明の第4の形態によれば、前記除塵マットの表面が撓むことにより前記情報シートのシート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して傾斜角度θを有するとき、シート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して右回りを正とすると、前記傾斜角度θが−30度≦θ≦30度の範囲にあるように設定される。通常、払出搬送装置や主搬送装置に載置される除塵マットは、折り畳むこと無く平置きされるよりも、二つ折り又は三つ折りした状態で、情報シートが上側を向くように配置されることが多い。この様な場合には、ゴムや樹脂からなるシート部が凹凸することがあり、情報シートの面が主搬送面と角度を有することになる。ここで、主搬送反対方向A0とは、前述した主搬送方向Aの180度反対方向であり、情報シートのシート後方方向Bとは、主搬送反対方向A0と鋭角を有するように情報シートの表面が後方に向く方向をいい、情報シートのシート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して為す角度が傾斜角度θとして定義される。
本形態では、シート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して右回りを正とするとき、前記傾斜角度θが−30度≦θ≦30度の範囲にあるように調整される。傾斜角度θが−30度≦θ≦30度の範囲にある場合には、カメラにより除塵マットの撮影が確実に行われることができ、この角度範囲は本発明者等によって初めて確認されたものである。
また、本形態では、θ=30度のときのシート後方方向Bを最大傾斜方向B1と呼び、θ=−30度のときのシート後方方向Bを最小傾斜方向B2と呼ぶ。換言すれば、シート後方方向Bが最大傾斜方向B1と最小傾斜方向B2の間にあるときには、カメラにより除塵マットの撮影が確実に行われることができ、得られる除塵マット像から情報シート像を明確に抽出でき、商品識別情報を確実に読み取ることができる。
本発明の第5の形態によれば、前記ランプは前記除塵マットの全体を光照射し、前記カメラは前記除塵マットの全体からの反射ビームを2次元的に読み取る2次元カメラであり、前記除塵マットを主搬送する途中で前記除塵マット像を一時に得る商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
本形態では、ランプはバンドビームを投射する1次元状投射ランプでは無く、2次元状投射ランプを使用する。2次元状投射ランプは除塵マットを面状に光照射できるから、除塵マットの所要部又は全体から反射光(反射ビーム)が面状に反射する。カメラは2次元カメラであり、カメラは面状の反射光を一時に受光し、除塵マットの情報シートを含む所要部又は全部を一気に撮影することができる。従って、除塵マット像が一気にえられる特徴を有し、カメラ撮影が短時間で終了する利点を有する。従って、除塵マット像から情報シート像を短時間で抽出でき、情報シート像から商品識別情報を短時間で読み取ることが可能になる。
本発明の第6の形態によれば、前記除塵マットの全体重量を前記重量測定装置により測定するときに、測定された全体重量の値が安定した時点で全体重量が前記コンピュータ装置に送信され、その時点又はそれ以後に前記払出搬送装置と前記主搬送装置が搬送駆動される商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
通常、払出搬送装置の下方に重量測定装置が付設されており、払出搬送装置に1枚以上の除塵マットが載置されると、直ちに重量測定モードに入る。除塵マットを載置すると、全体重量の測定値は暫く振動し、振動が止むと全体重量の測定値は安定する。測定値が安定すると、全体重量の測定値がコンピュータ装置に送信される。
また、測定値が安定して全体重量が決定すると、この決定後に前記払出搬送装置が搬送駆動され、また前記主搬送装置が搬送駆動される。払出搬送装置と前記主搬送装置の駆動タイミングは同時駆動でもよいし、個別駆動でもよい。即ち、駆動は同時でも異時でもよい。通常は、払出搬送装置と主搬送装置は同時に駆動される。
本発明の第7の形態によれば、前記払出搬送装置と前記主搬送装置の間に通過センサを配置し、前記払出搬送装置によって搬送される除塵マットのマット前端縁が前記通過センサにより検出されたときに、これと同時に又はその後に前記ランプが点灯し、前記カメラが起動される商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
カメラによる除塵マットの撮影は主搬送の途中で行われるから、そのタイミングを取るために、通過センサによってマット前端縁が検出されて除塵マットが主搬送装置に乗り移る時点が測定される。ランプの点灯とカメラの起動は、この時点と同時でもよいし、この時点から所定時間後でも構わない。少なくとも撮影する時点より前の段階でランプの点灯とカメラの起動が行われる。また、ランプの点灯とカメラの起動は同時でもよいし異時でもよい。少なくとも、ランプの点灯とカメラの起動という準備が行われておれば、いつでもカメラ撮影が可能になる利点を有する。
本発明の第8の形態によれば、前記カメラによる除塵マット像の読取は、前記通過センサによる検出時以後に開始される商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
既に、ランプの点灯とカメラ起動が完了しているので、除塵マットが撮影位置に到達した時点からいつでもカメラを作動させれば、除塵マットの撮影を開始でき完了することができる。ここで、カメラを起動しておき、その後撮影位置からカメラを作動させて撮影が開始されるから、用語としてカメラの起動とカメラの作動は異なる。
従って、通過センサの検出時点以後にランプ点灯とカメラ起動が行われて、カメラ撮影がその後いつでも行われるようにカメラ撮影の待機状態に入り、通過センサから適当距離だけ離れた位置でカメラ撮影が開始される。主搬送装置の搬送速度とカメラ撮影位置が決まれば、通過センサの検出時点からカメラ撮影開始時刻までの待機時間が自動的に決まり、コンピュータ装置に前記待機時間を設定することによってカメラ撮影の開始時刻を自動制御することが可能になる。
本発明の第9の形態によれば、前記カメラにより前記除塵マット像が読み取られた後に、前記払出搬送装置と前記主搬送装置が一時停止され、また前記ランプと前記カメラが一時停止され、次の除塵マットが前記払出搬送装置に載置されるまで待機状態に入る商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
カメラにより除塵マットの撮影が完了すると、除塵マット像がコンピュータ装置に読み取られると、除塵マット像の解析がコンピュータ装置により開始される。他方、読み取った時点又はそれ以後は次の除塵マットが払出搬送装置に載置されるまで、全体装置を待機させる必要がある。従って、読み取った時点又はその時点から所定時間後に、前記払出搬送装置や前記主搬送装置や前記ランプや前記カメラが一時停止される。前記払出搬送装置と前記主搬送装置と前記ランプと前記カメラは同時に一時停止されてもよいし、夫々の装置が個別の時刻に一時停止されてもよい。次の除塵マットが払出搬送装置に載置されると、上述した時点で前記ランプと前記カメラと前記払出搬送装置と前記主搬送装置が再び駆動されて、カメラ撮影が開始される。
本発明の第10の形態によれば、前記除塵マットの商品識別情報が読み取れなかったときに、読取エラーとして主搬送の途中で前記主搬送装置を緊急停止し、ディスプレイに読取エラーを出力する商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
撮影して得られた除塵マット像から商品識別情報が読み取れなかったときには、読取エラーとして主搬送の途中で前記主搬送装置を緊急停止し、作業担当者は主搬送装置の上にある除塵マットの情報シートから商品名を肉眼で読み取り、緊急停止後に手動で商品名をコンピュータ装置に入力する。その後に動作モードを入力する。そして、次の除塵マットを払出搬送装置に載置すると元の状態に復帰して全体装置が再駆動される。この様にして、商品識別情報が読み取れなかったときにも、全体装置の保全管理を確実に行うことができる。
本発明の第11の形態によれば、前記除塵マットに商品識別情報が無かったときに、商品名を手動入力する商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。除塵マットを払出搬送装置に載置したときに、情報シートが上側を向くように載置してあるから、作業担当者は商品識別情報の存否を直ちに判別することができる。そのときには、商品名を手動で入力して動作モードを入力すると、全体装置が駆動状態に入る。この様にして、商品識別情報が無かったときにも、全体装置の保全管理を確実に行うことができる。
本発明の第12の形態によれば、前記商品識別情報はバーコード情報、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報の一つ以上からなる商品識別式マット分類搬送装置が提供できる。本発明が対象とする商品識別情報は、商品名を導出できる商品識別情報であればすべてが対象になる。従って、商品識別情報としては、商品名を導出できるバーコード情報、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報が選択される。
前述したように、本発明の商品識別情報の読取は、カメラによって撮影された除塵マット像からコンピュータ装置により自動的に行われる。この自動化はコンピュータ装置に内蔵されたプログラムにより逐次実施される。従って、作業担当者は同一商品名の除塵マットを揃え、情報シートを上側に向けて払出搬送装置の上に除塵マットを載置する作業に没頭でき、商品識別情報の読取はコンピュータ装置に完全に委任することができ、作業担当者の作業の軽減と、分類搬送効率を格段に向上することが可能になった。
以下の第13形態によれば、コンピュータ装置に内蔵されるプログラムは、カメラにより除塵マット像を撮影するステップと、除塵マット像から情報シートに記載された商品識別情報を抽出するステップと、商品識別情報から除塵マットの商品名を導出するステップと、商品名から除塵マット一枚当たりの単位重量を導出するステップと、全体重量を単位重量で割ることにより重量測定された除塵マットの枚数を導出するステップと、除塵マットの商品名と枚数を前記マット移送装置とディスプレイに送信するステップを少なくとも有しており、これらのステップ群を有したプログラムを内蔵した商品識別式マット分類搬送装置を提供することができる。
従って、カメラの撮影から商品識別情報に示された商品名の導出と、商品名と枚数の送信に至るすべての過程がコンピュータ装置によって実行され、作業担当者が過重な負担から解放され、同時に除塵マットの分類搬送効率が格段に向上するという効果を実現できる。
本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置において、1次元カメラを用いた第1実施形態の概略構成図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、角度配置を説明する概略側面図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、マット先端縁を読み込む場合の概略説明図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、マット先端縁から読み込んで最後にマット後端縁を読み込む場合の概略説明図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、除塵マットの読込過程及び最後に情報シートを導出してその商品識別情報から除塵マットの商品名を解析する過程の詳細説明図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置において、2次元カメラを用いた第2実施形態の概略構成図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第2実施形態において、2次元カメラの使用状態を説明する概略側面図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第2実施形態において、除塵マットを一気に2次元的に読み込む過程及びそれから情報シートを導出してその商品識別情報から除塵マットの商品名を解析する過程の詳細説明図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置のブロック図である。 本発明において、ブロック図を構成する各ブロックのタイミングチャートである。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の動作を制御する第1フロー図である。 本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の動作を制御する第2フロー図である。 商品識別情報を含む情報シートを裏面側に取着した一般に流通する除塵マットの表面側斜視図と裏面側斜視図である。 商品識別情報を含む情報シートを表面側に取着した一般に流通する除塵マットの表面側斜視図である。 従来技術である特開2014−21917号公報(特許文献1)に記載された商品識別式マット分類搬送装置の概略斜視図である。
以下に、本発明の商品識別式マット分類搬送装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置において、1次元カメラを用いた第1実施形態の概略構成図である。本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置MIでは、まず作業担当者は1枚以上の同一商品名を有する除塵マット1を重ね、商品識別情報を有する情報シート6を上側に向けた状態に半折して、払出搬送装置SCに前記除塵マット1を載置する。基本的には情報シート6が上側を向いて載置されればよいので、半折しなくてもよいし、1/3に折ってもよい等、載置状態としては各種存在する。折った場合には、カメラにより撮影される除塵マット像の面積が小さくて済み、撮影時間やバーコードを解析する時間が少なくて済む利点がある。図1では、半折した実施例が示されている。
払出搬送装置SCの下方には重量測定装置Wが配置されており、1枚以上が重なった除塵マット1の全体重量が測定される。作業担当者は除塵マット1をバサッと置くから、初めは重量計測値が振動するが、次第に安定して重量計測値が一定値を示すと、全体重量はコンピュータCに送信される。同時に、払出搬送装置SCが駆動を開始され、除塵マット1は払出搬送方向A1の方向に移動してゆく。除塵マット1の進行側にはマット先端縁1aが有り、後側にはマット後端縁1bがある。
払出搬送装置SCの前方には、ある角度だけ傾斜して上方へ除塵マット1を搬送してゆく主搬送装置KCが配置されている。本実施形態では、主搬送装置KCが上方へと傾斜搬送する傾斜搬送装置として説明されるが、勿論、前述したように、主搬送装置KCには水平搬送装置などの種々形態の搬送装置も包含されることは云うまでもない。従って、本実施形態では図面上は傾斜搬送装置であっても主搬送装置と総称で表現する。払出搬送装置SCと主搬送装置KCの境界には通過センサSが配置されている。通過センサSは、左端側の通過センサ発信部SHと右端側の通過センサ受信部SJから構成されており、通過センサ発信部SHから通過センサ受信部SJの方向に通過センサビームSBが投射されている。除塵マット1のマット先端縁1aが通過センサビームSBを切ると、通過センサ受信部SJが通過センサビームSBを受信しなくなり、マット先端縁1aの通過が通過センサSにより検出される。
この後、除塵マット1は主搬送装置KCに移し替えられ、除塵マット1は主搬送装置KCにより傾斜状態で上方へと搬送されてゆく。
主搬送装置KCの上方空間には、通常スキャナーカメラと呼ばれる1次元状に読取撮影するカメラCAが配置され、カメラCAの左右には第1ランプL1と第2ランプL2が配置されている。通過センサSがマット先端縁1aを検出すると、第1ランプL1と第2ランプL2が点灯され、同時にカメラCAが起動される。第1ランプL1の第1ランプビームL1Bと第2ランプL2の第2ランプビームL2Bは主搬送装置KCの特定位置の幅方向に破線で描かれたランプバンド状ビームLBBを投射する。このランプバンド状ビームLBBは細幅のバンド状ビームで、主搬送装置KCの全幅に投射されている。カメラCAは破線のランプバンド状ビームLBBが反射されて形成される一点鎖線の反射ビームRBを集光して像を形成する。
マット先端縁1aは主搬送装置KCにより主搬送方向A2の方向へ移動する。マット先端縁1aがランプバンド状ビームLBBに到達するまで、カメラCAは起動しているが、カメラCAによる除塵マット1の撮影は開始されない。マット先端縁1aがランプバンド状ビームLBBの位置に到達すると、除塵マット1の反射ビームRBがカメラCAに集光されて除塵マット1の撮影が開始され、その撮影はマット後端縁1bがランプバンド状ビームLBBに到達するまで継続される。その結果、半折された除塵マット1の全体像がカメラCAにより撮影されることになる。勿論、この除塵マット像の中には、情報シート6の情報シート像も含まれている。
除塵マット像の信号はカメラCAからカメラ読取信号矢印A4の方向に送信され、コンピュータCに入力される。この信号送信により、コンピュータCは除塵マット像を受け取り、分析を開始する。コンピュータCは、まず除塵マット像の中から情報シート像を抽出し、次に情報シート像から商品識別情報を読み取り、この商品識別情報により搬送されている除塵マット1の商品名が特定される。また、商品名が特定されると、この商品名を有した除塵マット1の1枚当たりの単位重量が導出され、既に測定されている全体重量を単位重量で割算して、除塵マットの枚数が導出される。このようにして導出された商品名と枚数がコンピュータ信号方向A5の方向に出力され、ディスプレイDと後述するマット移送装置MSに送信される。
ディスプレイDとマット移送装置MSへの除塵マット1の商品名と枚数の送信後に、払出搬送装置SCと主搬送装置KCは停止され、次の除塵マット1が再び払出搬送装置SCに載置されるまで、待機状態に入る。
図2は、本発明に係るバーコード式マット分類搬送装置の第1実施形態において、角度配置を説明する概略側面図である。水平配置された払出搬送装置SCに対して主搬送装置KCは所定角度だけ上向きに配置されている。除塵マット1のマット先端縁1aが通過センサSを通過すると、主搬送装置KCにより除塵マット1は上方へと主搬送されてゆく。主搬送方向A2と反射ビームRBとの為す仰角θgは鋭角に設定され、カメラCAには反射ビームRBが入射する。カメラCAは固定状態で配置されており、反射ビームRBの反射方向も固定されている。また、カメラCAの先端から主搬送装置KCの表面に垂線VLを下ろす。
本発明者等の経験的研究により、先鋭な除塵マット像を得るためには、前記仰角θgが47度〜67度の範囲にあり、前記垂線VLの長さが850mm〜1850mmの範囲にあることが重要であることが分かった。
一方、除塵マット1は主搬送装置KCに対し載置されているが、薄いゴム板と考えると凸凹するのが通常である。従って、図示するように、凸凹状態に依存して情報シート6は主搬送方向A2に対し上方向や下方向に向くことが多い。
主搬送方向A2と180度の反対方向を主搬送反対方向A0とする。この主搬送反対方向A0に対し情報シート6は傾斜しており、情報シート6の後方向を傾斜方向Bとする。この傾斜方向Bは主搬送反対方向A0に対し鋭角の傾斜角θだけ傾斜していることになる。傾斜方向Bは主搬送反対方向A0に対し右回り方向にも左回り方向にも傾斜し、右回り方向を正の傾斜角θ、左回り方向を負の傾斜角θとする。
本発明者等の経験的研究によれば、前記傾斜角θが−30度≦θ≦30度の範囲にあれば、除塵マット像から鮮明な情報シート像を抽出できることが分かった。本発明では、θ=30度のときのシート後方向Bを最大傾斜方向B1と呼び、その最大傾斜角θ1=30度となる。また、θ=−30度のときのシート後方向Bを最小傾斜方向B2と呼び、その最小傾斜角θ2=―30度となる。この様に、傾斜角θが−30度〜+30度の範囲内にあるように、情報シート6の傾斜角を調整することが、商品識別情報を確実に読み取るための条件になる。
図3は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、マット先端縁を読み込む場合の概略説明図である。破線で示された除塵マット1は主搬送装置KCにより主搬送方向A2の方向に上がってゆく。まず初めに、マット先端縁1aから反射ビームRBがカメラCAに入射して撮影される。そして、除塵マット1は更に上へと搬送されるから、除塵マット1の中間領域にランプバンド状ビームLBBが入射して、そこから反射ビームRBが次々とカメラCAに撮影されてゆく。この様に、カメラ1はスキャナーカメラであり、除塵マット1の1次元情報が次々とカメラCAに撮影され、次第に除塵マット像が形成されてゆく。
図4は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、マット先端縁から読み込んで最後にマット後端縁を読み込む場合の概略説明図である。マット先端縁から読み込んでから、除塵マット1は更に上昇を続け、最後にマット後端縁1bからの反射ビームRBがカメラCAに入射して撮影が完了する。この様にして、カメラCAの位置や反射ビームRBの発生場所が固定していても、除塵マット1が主搬送方向A2の方向に上昇することによって、除塵マット1の幅方向の1次元像が連続的にカメラCAにより撮影されて、除塵マット1の全体像が形成される。
図5は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第1実施形態において、除塵マットの読込過程及び最後に情報シートを導出してその商品識別情報の一種であるバーコード情報から除塵マットの商品名を解析する過程の詳細説明図である。
(5A)は、除塵マット1の一部と情報シート6の一部を読み込んだ状態の過程図である。カメラCAによる撮影が進んで、(5B)は、除塵マット1の一部と情報シート6の全体を読み込んだ状態の過程図である。(5C)は、除塵マット1の全体と情報シート6の全体を読み込んだ状態の過程図である。この様にして、カメラCAがスキャナーカメラの場合には、連続的に一次元像が展開されて除塵マット1の2次元像として(5C)の除塵マット像が形成される。(5D)は、除塵マット1の全体情報から情報シート6だけを分離抽出する過程図である。(5E)は、情報シート6の商品識別情報を解析して商品名を導出する過程図である。このようにして、左右のランプL1、L2とカメラCAにより得られた除塵マット像をコンピュータCに取り込み、コンピュータ処理により、情報シート像を抽出し、商品識別情報を解析して除塵マットの商品名を自動的に導出することができる。
図6は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置において、2次元カメラを用いた第2実施形態の概略構成図である。第1実施形態を示す図1と同一部分の構成と作用と効果は同一であるから説明を省略し、ここでは異なる部分だけを説明する。
ランプLは2次元状に投光するランプで、平面状ビームHLBを除塵マット1の全体に光照射する。また、カメラCAは2次元カメラであり、平面状ビームHLBが光照射されたときに、除塵マット1から反射される平面状反射ビームHRBを受光して一気に除塵マット1を撮影し、除塵マット像が瞬時に形成される。従って、カメラ撮影は瞬時に行われ、除塵マット像も瞬時に行われる利点がある。この除塵マット像はカメラ読取信号矢印A4の方向に送信されてコンピュータCに入力される。
図7は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第2実施形態において、2次元カメラの使用状態を説明する概略側面図である。マット先端縁1aからマット後端縁1bに到る除塵マット1からの平面状反射ビームHRBがカメラCAに撮影され、2次元カメラであるカメラCAにより瞬時に除塵マット像が形成される。情報シート6も除塵マット1に含まれているから、除塵マット像の一部として情報シート像も包含される。
図8は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の第2実施形態において、除塵マットを一気に2次元的に読み込む過程及びそれから情報シートを導出して商品識別情報の一種であるバーコード情報から除塵マットの商品名を解析する過程の詳細説明図である。
(8A)は、除塵マット1の全体と情報シート6の全体を一気に読み込む過程図である。(8B)は、除塵マット1の全体情報から情報シート6だけを分離抽出する過程図である。(8C)は、情報シート6の商品識別情報を分析して商品名を導出する過程図である。以上の様に、カメラCAとして2次元カメラを使用すれば、除塵マット像がほぼ瞬時に得られるので、情報シート像や商品識別情報の抽出・解析が高速に行える利点がある。
図9は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置のブロック図である。本発明の分類搬送制御を行うプログラムはメモリMの中のリードオンリメモリROMに保存され、プログラムの進行で生じる各種データはランダムアクセスメモリRAMに保存される。
作業担当者が1枚以上の同一商品名の除塵マット1をまとめて積層し、この除塵
マット1を半折して情報シート6が上側を向くよう払出搬送装置SCに載置すると、重量測定装置Wは全体重量を測定して計測値が安定した段階でコンピュータCに出力する。そして、コンピュータCは払出搬送装置SCと主搬送装置KCに駆動信号を出力して、両搬送装置SC、KCは動き出す。通過センサSは除塵マット1のマット先端縁1aを検出すると通過信号をコンピュータCに出力し、この信号によりコンピュータCはランプLを点灯させ、同時にカメラCAを起動させる。
除塵マット1が主搬送装置KCにより途中の所定位置まで搬送されると、カメラCAにより除塵マット1が情報シート6を含めて撮影され、画像信号はコンピュータCに送信され、コンピュータCの中で除塵マット像が形成される。所定時間後に払出搬送装置SCと主搬送装置KCは一時停止する。コンピュータCは除塵マット像から情報シート像を分離抽出し、情報シート像から商品識別情報を抽出する。この商品識別情報により除塵マットの商品名が導出される。商品名が分かれば除塵マット1枚の単位重量が導出される。前述した全体重量をこの単位重量で割れば、除塵マット1の枚数が導出される。除塵マット1の商品名と枚数はディスプレイDと上方に配置されたマット移送装置MSに出力される。作業担当者は商品名と枚数を確認した後、次の除塵マット1を払出搬送装置SCの上に載置する。以後、同様の作業が継続されて、次々と除塵マットが分類搬送されてゆく。
除塵マット像から商品識別情報が読み取れなかった場合には、払出搬送装置SCと主搬送装置KCは緊急停止し、コンピュータCからアラーム信号がディスプレイDに出力される。このときには、作業担当者が手動により商品名が入力され、コンピュータCはこの商品名から枚数を導出して、コンピュータCは商品名と枚数をディスプレイDとマット移送装置MSに出力し、通常動作に移行する。以上の緊急動作もプログラムにフローとして組み込まれている。
また、払出搬送装置SCに除塵マット1を載置する段階で、除塵マット1に情報シート6が無かった場合には、作業担当者はコンピュータCに手動で商品名を入力する。そして、通常動作に入って搬送され、全体重量から枚数が導出され、コンピュータCは商品名と枚数をディスプレイDとマット移送装置MSに出力し、通常動作に移行する。以上の緊急動作もプログラムにフローとして組み込まれている。
図10は、本発明において、ブロック図を構成する各ブロックのタイミングチャートである。図10に示される各時刻t及び各時間Tの意味は次の通りである。即ち、t0は除塵マット載置時刻、t1は全体重量安定測定時刻、t2は通過センサ検出時刻、t3は除塵マット像読取時刻、t4は商品名枚数出力時刻、t5は次回マット待機開始時刻、T0は次回マット待機時間、T1は全体重量安定化時間、T2は通過センサ検出時間、T3はカメラ撮影時間、T4は商品識別情報解析時間、T5は搬送装置駆動時間を意味する。これらの名称の時刻t、時間Tの意味を以下で明らかにする。
作業担当者が時刻t0で除塵マット1を払出搬送装置SCに載置する。重量測定装置Wの計測値は暫く振動し、時間T1を経過して計測値が安定し、時刻t1で安定化して重量測定装置Wは安定した全体重量をコンピュータCに出力する。時間T1=t1−t0となる。この信号を受けて、時刻t1にコンピュータCは払出搬送装置SCと主搬送装置KCに駆動信号を出力し、払出搬送装置SCと主搬送装置KCは搬送を開始する。時刻t2に、通過センサSが除塵マット1のマット先端縁1aを検出すると、コンピュータCは、時刻t2にランプLを点灯させ、同時にカメラCAを起動させる。時間T2=t2−t1である。
除塵マット1は主搬送装置KCにより上方へと搬送されて行き、カメラCAの読み取り位置でカメラCAにより撮影されて、時刻t3に除塵マット1が完全に読み取られて除塵マット像が形成される。時間T3=t3−t2であるが、上記では時間T3をカメラ撮影時間とした。しかし、1次元カメラでは撮影開始時刻から撮影終了時刻までの間であるから時間T3よりも短時間であり、2次元カメラでは除塵マット1の全体がほぼ瞬時に撮影されるから、時間T3よりも遥かに短時間である。つまり時間T3=t3−t2はカメラ撮影の最大時間と考えればよい。時刻t3で除塵マット像はコンピュータCに完全に入力され、コンピュータCの中で除塵マット1の枚数計算が行われる。即ち、除塵マット像から情報シート像が分離抽出され、情報シート像から商品識別情報が読み取られ、メモリMに記憶された商品識別情報と商品名との対応表から除塵マット1の商品名が判定される。商品名から1枚当たりの単位重量が導出され、全体重量を単位重量で割って除塵マット1の枚数が導出される。時刻t4で、コンピュータCから除塵マット1の商品名と枚数がディスプレイDとマット移送装置MSに出力される。時間T4=t4−t3である。
時刻t4で商品名と枚数が出力された後、所定時間が経過すると、時刻t5で払出搬送装置SCと主搬送装置KCが一時停止され、同時にランプLは消灯され、カメラCAは起動解除される。時間T5=t5−t1で与えられる。そして、次の除塵マット1が払出搬送装置SCに載置されるまで待機状態に入る。時間T0はその待機時間である。そして、次の除塵マット1が払出搬送装置SCに載置されると、再び同じ工程が反復されることになる。
図11は、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の動作を制御する第1フロー図である。
ステップS1では、本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置が起動したかどうかが判定され、N(ノー)のときには自己反復し、Y(イエス)のときに次のステップS2に移行する。以下のステップでは、Nは自己反復であるから説明を省略し、Yの場合だけを説明する。
ステップS2では、除塵マット1が払出搬送装置SCに載置されてマット重量が測定されたかどうかが判定され、YのときにステップS3で、払出搬送装置SCが駆動されて払出搬送がオンかどうかが判定される。YのときにステップS4で、主搬送装置KCが駆動されて主搬送がオンかどうかが判定され、YのときにステップS5で、通過センサSがマット先端縁1aを検出して通過センサがオンかどうかが判定される。
YのときにステップS6で、ランプLが駆動されてランプが点灯したどうかが判定され、YのときにステップS7で、カメラCAが起動されてカメラがオンしたかどうかが判定される。YのときにステップS8で、カメラCAによりカメラ撮影が開始したかどうかが判定され、YのときにステップS9で、カメラ撮影が終了したかどうかが判定される。カメラ撮影が終了すると除塵マット像がコンピュータCで完成する。
本発明に係る商品識別式マット分類搬送装置の動作を制御する第2フロー図である。
ステップS11では、除塵マット像から情報シート像が分離抽出され、情報シート像から商品識別情報が抽出されて、商品識別情報が読み取られたかどうかが判定され、N(ノー)のときには自己反復し、Y(イエス)のときに次のステップS12に移行する。前述したように、以下のステップでは、Nは自己反復であるから説明を省略し、Yの場合だけを説明する。
ステップS12では、商品識別情報から除塵マットの商品名が導出されたかどうかが判定され、YのときにステップS13で、全体重量を単位重量で割って除塵マットの枚数が導出されたかどうかが判定される。
YのときにステップS14で、除塵マット1の商品名と枚数がディスプレイDとマット移送装置MSに出力されたかどうかが判定され、YのときにステップS15で、ランプLが消灯されたかどうかが判定される。
YのときにステップS16で、カメラCAが起動解除されてカメラがオフしたかどうかが判定され、YのときにステップS17で、払出搬送装置SCが一時停止されて払出搬送オフかどうかが判定される。
YのときにステップS18で、主搬送装置KCが一時停止されて傾斜搬送オフかどうかが判定され、YのときにステップS19で、マット分類搬送が終了したかどうかが判定される。
Yのとき、マット分類が終了すればプログラムが停止され、本発明装置である商品識別式マット分類搬送装置が停止される。他方、Nのとき、マット分類搬送を継続するから点Pに飛び、再びマットの分類搬送を反復することになる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
本発明の商品識別式マット分類搬送装置により、情報シートを上側になるように、同一商品名の除塵マットを払出搬送装置の上に載置するだけで、情報シートから商品識別情報を自動的に読み取ってマットの分類搬送を実現できる。従って、作業者の必要作業を、同種の除塵マットをまとめる作業と、この除塵マット群を払出搬送装置の上に載置する作業に限定し、除塵マットの分類搬送効率を格段に向上させることができ、除塵マットのレンタル業界に画期的なシステムを提供することができる。
1 除塵マット
1a マット先端縁
1b マット後端縁
2 足踏部
3 シート部
4 周辺部
5 シート裏面
6 情報シート
A0 主搬送反対方向
A1 払出搬送方向
A2 主搬送方向
A3 通過センサ信号矢印
A4 カメラ読取信号矢印
A5 コンピュータ信号方向
B 傾斜方向
B1 最大傾斜方向
B2 最小傾斜方向
C コンピュータ
CA カメラ
D ディスプレイ
HLB 平面状ランプビーム
HRB 平面状反射ビーム
I 入力装置
KC 主搬送装置
L ランプ
L1 第1ランプ
L1B 第1ランプビーム
L2 第2ランプ
L2B 第2ランプビーム
LBB ランプバンド状ビーム
M メモリ
MI 商品識別式マット分類搬送装置
MS マット移送装置
RAM ランダムアクセスメモリ
RB 反射ビーム(反射光)
RL 読取ライン
ROM リードオンリメモリ
S 通過センサ
SB 通過センサビーム
SC 払出搬送装置
SH 通過センサ発信部
SJ 通過センサ受信部
t0 除塵マット載置時刻
t1 全体重量安定測定時刻
t2 通過センサ検出時刻
t3 除塵マット像読取時刻
t4 商品名枚数出力時刻
t5 次回マット待機開始時刻
T0 次回マット待機時間
T1 全体重量安定化時間
T2 通過センサ検出時間
T3 カメラ撮影時間
T4 商品識別情報解析時間
T5 搬送装置駆動時間
VL 垂線
W 重量測定装置
θ 傾斜角
θ1 最大傾斜角
θ2 最小傾斜角
θg 仰角

Claims (12)

  1. 商品名を表す商品識別情報を記載した情報シートを除塵マットの取付面に固定しておき、前記商品識別情報を読み取って前記除塵マットを分類して搬送する商品識別式マット分類搬送装置であり、前記情報シートが上側を向くように除塵マットを載置する払出搬送装置と、前記払出搬送装置に同じ商品名の1枚以上の除塵マットを載置したときに除塵マットの全体重量を自動測定する重量測定装置と、
    前記商品識別情報を表示するディスプレイと、前記払出搬送装置により前方へ搬送される除塵マットを受け取って目的方向へ主搬送する主搬送装置と、前記主搬送の途中で前記情報シートを含む除塵マットを光照射するランプと、前記情報シートを含む除塵マットからの反射光を受光して除塵マット像を得るカメラと、前記主搬送装置から除塵マットを受け取って目的位置まで移送するマット移送装置を有し、プログラムを内蔵して前記除塵マットを商品名毎に分類するコンピュータ装置から構成され、前記プログラムに従って前記コンピュータ装置の制御により、前記カメラを通して撮影された除塵マット像から情報シートに記載された商品識別情報を抽出し、前記商品識別情報から除塵マットの商品名を導出し、除塵マット一枚当たりの単位重量と前記全体重量から重量測定された除塵マットの枚数を導出し、除塵マットの商品名と枚数を前記マット移送装置とディスプレイに送信することを特徴とする商品識別式マット分類搬送装置。
  2. 前記ランプは主搬送装置の幅方向に一次元状のバンド状ビームを光照射し、前記カメラは前記バンド状ビームの反射ビームを読み取るスキャナーカメラであり、前記除塵マットを主搬送することによって経時的に前記除塵マット像を得る請求項1に記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  3. 前記主搬送装置の主搬送方向Aに対する前記カメラに入射する前記反射ビームの仰角θgが47度〜67度の範囲にあり、前記カメラの先端から前記主搬送装置の表面に下ろした垂線VLの長さが850mm〜1850mmの範囲にある請求項1又は2に記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  4. 前記除塵マットの表面が撓むことにより前記情報シートのシート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して傾斜角度θを有するとき、シート後方方向Bが主搬送反対方向A0に対して右回りを正とすると、前記傾斜角度θが−30度≦θ≦30度の範囲にあり、θ=30度のときのシート後方方向Bを最大傾斜方向B1と呼び、θ=−30度のときのシート後方方向Bを最小傾斜方向B2と呼ぶ請求項1、2又は3に記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  5. 前記ランプは前記除塵マットを2次元的に光照射し、前記カメラは前記除塵マットの2次元領域からの反射光を2次元的に読み取る2次元カメラであり、前記除塵マットを主搬送する途中で前記除塵マット像を一時に得る請求項1に記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  6. 前記除塵マットの全体重量を前記重量測定装置により測定するときに、測定された全体重量の値が安定した時点で全体重量が前記コンピュータ装置に送信され、その時点又はそれ以後に前記払出搬送装置と前記主搬送装置が搬送駆動される請求項1〜5のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  7. 前記払出搬送装置と前記主搬送装置の間に通過センサを配置し、前記払出搬送装置によって搬送される除塵マットのマット前端縁が前記通過センサにより検出されたときに、これと同時に又はその後に前記ランプが点灯し、前記カメラが起動される請求項1〜6のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  8. 前記カメラによる除塵マット像の読取は、前記通過センサによる検出時以後に開始される請求項7に記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  9. 前記カメラにより前記除塵マット像が読み取られた後に、前記払出搬送装置と前記主搬送装置が一時停止され、また前記ランプと前記カメラが一時停止され、次の除塵マットが前記払出搬送装置に載置されるまで待機状態に入る請求項1〜8のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  10. 前記除塵マットの商品識別情報が読み取れなかったときに、商品識別エラーとして主搬送の途中で前記主搬送装置を緊急停止し、ディスプレイに読取エラーを出力し、商品名を手動入力する請求項1〜9のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  11. 前記除塵マットに商品識別情報が無かったときに、商品名を手動入力する請求項1〜10のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
  12. 前記商品識別情報はバーコード情報、アルファベット情報、数字情報、記号情報、文字情報、又はそれらの混合情報の一つ以上からなる請求項1〜11のいずれかに記載の商品識別式マット分類搬送装置。
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