JP3198202U - 選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチック類等の破砕物等であっても、それらの破砕物の中から排除するべき金属やガラスを検出してそれを確実に除去することのできる選別装置を提供する。【解決手段】ベルトコンベヤ10の物品搬送路を複数の仮想レーンの集合体と見做して、各仮想レーンに対応させて除去手段20を設ける。また、ベルトコンベヤ10で搬送される各物品MにX線を照射して得られるX線透過画像に基づいて、各物品の中から不良品を検出し、不良品とされた物品がベルトコンベヤ10上のどの仮想レーン上に存在するかを、X線透過画像から特定する。そうして特定された仮想レーンに対応する除去手段20を駆動させることにより、不良品をそのベルトコンベヤ10上から排除する。【選択図】図1

Description

本考案は、ベルトコンベヤで搬送される物品にX線を照射して得られるX線透過画像から不純物が混じっている不良品を検出し、その結果に基づいて不良品を選択的に除去する選別装置に関する。
プラスチック類の産業廃棄物をリサイクルするには、プラスチック類を種類別に分別した後、それを細かく破砕して、金属等の不純物を磁選機にて除去するが、非鉄金属やガラス等が破砕物に含まれていると、磁選機ではそれらを除去できない問題がある。
こうした不純物を除去する装置としては、例えば、下記特許文献1に記載の装置を挙げることができる。この特許文献に記載の物品検査装置では、物品にX線を照射し、得られたX線透過画像から異物を検出し、その検出結果に基づいて下流側の選別装置でその異物が含まれる物品を排除する。そのため、不純物が含まれる物品については、これらを確実に抽出することができる。
特許第4647522号公報
ところが、この特許文献1に記載の装置では、予め物品サイズが決まったものを検査対象とするため、形状やサイズが一定しない破砕物の検査には、適用することができない。特に、破砕されたプラスチック類は、数ミリ程度の大きさからその数倍程度の大きさのものまでが混在し、それらが平ベルト上に散在した状態で搬送されるため、特許文献1に記載の装置では、金属やガラス等は検出できても、それらが含まれる種々のサイズの物品の中から、それらを選択的に除去することは、極めて困難である。
本考案は、こうした問題に鑑みて開発したもので、様々な大きさの物品が混在しながら搬送される破砕物等であっても、それらの破砕物の中から排除すべき物品を抽出してそれを確実に除去することのできる新たな選別装置を提供することを課題とする。
本考案に係る選別装置は、ベルトコンベヤ上に散在する物品の中から不良品と判定された物品を選択的に除去する選別装置であって、
前記ベルトコンベヤ上の物品搬送面を複数の仮想レーンの集合体と見做して、各仮想レーンに対応させて設けた除去手段と、
前記ベルトコンベヤで搬送される各物品にX線を照射し、得られたX線透過画像に基づいて各物品の中から不良品を検出する不良品検出手段と、
検出された不良品が前記ベルトコンベヤ上のどの仮想レーン上に存在するかを、前記X線透過画像から検出するレーン検出手段と、
検出された仮想レーンに対応する除去手段を作動させて、不良品を前記ベルトコンベヤ上から除去させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
ここで扱う物品は、例えば、産業廃棄物としてのプラスチック類の破砕物であり、そこには、種々のサイズのものが混在する。そうした物品がベルトコンベヤ上に散在した状態で搬送されるから、その物品搬送面を複数の仮想レーンの集合体と見做し、見做した各仮想レーンに対応させて除去手段を設けておく。そして、不良品検出手段において、ベルトコンベヤで搬送される各物品にX線を照射し、得られたX線透過画像に基づいて、各物品の中から不良品を検出する。不良品が検出されると、レーン検出手段が、その不良品がベルトコンベヤ上のどの仮想レーン上に存在するかをX線透過画像から検出し、その検出結果を受けて、制御手段が、検出した仮想レーンに対応する除去手段を作動させて、不良品をベルトコンベヤ上から除去する。
不良品は、例えば、プラスチック類から分離された金属やガラス、或いは、それらがプラスチック類の中に残っている、ラインから排除すべき物品である。そうした不良品は、X線透過画像に鮮明に映し出されるから、ベルト上に破砕物が散在していても、それを容易に検出することができる。そして、仮想レーンの幅を物品の最小サイズに対応させた幅とし、それらの仮想レーン毎に除去手段を設ける構成としておけば、不良品が最小サイズの物品でも、また、それを大きく超えるサイズの物品でも、それらのサイズに対応させた幾つかの除去手段を作動させることにより、小さいものから大きいものまでを、確実にライン外へ排除することができる。
図1は、本考案を説明するための概略構成図を示したものである。この図において、選別装置100は、散在した状態の物品Mを搬送するベルトコンベヤ10と、ベルトコンベヤ10上の複数条の仮想レーンに対応させて設けた除去手段20と、その除去手段20の上流側において、ベルトコンベヤ10で搬送される各物品MにX線Bを照射し、得られたX線透過画像に基づいて、各物品Mの中から不良品Rを検出する不良品検出手段30と、検出された不良品Rがベルトコンベヤ10上のどの仮想レーン上に存在するかを、X線透過画像から検出するレーン検出手段31と、検出された仮想レーンに対応する前記除去手段20を作動させて、不良品をベルトコンベヤ10上から除去させる制御手段40とを備える。
ベルトコンベヤ10は、図1、図2に示すように、上段コンベヤ11とそれに続く下段コンベヤ12とで構成され、除去手段20は、これらのコンベヤ11、12間に形成された段差部の下流側に配置されて、上段コンベヤ11の終端から落下する不良品Rに向けてエアーを吹き付けて除去するエアージェット式ノズル21で構成されている。
したがって、破砕物が折り重なっていても、それらは段差部において分離しながら落下するから、不良品Rだけを狙ってエアーを吹き付けることができる。また、エアーで吹き飛ばされた不良品Rは、上段コンベヤ11と下段コンベヤ12との段差部に形成された隙間から上段コンベヤ11の下方へ除去されるから、不良品Rをベルトコンベヤ10上から確実に排除することができる。
不良品検出手段30は、搬送される各物品MにX線Bを照射するX線照射部32と、各物品Mを透過したX線Bを検出するX線検出部33と、X線検出部33の出力に基づいてX線透過画像を生成する画像生成部34と、生成されたX線透過画像に基づいて、各物品の中から不良品を検出する検出部35とを備えたものである。
このX線検出部33は、ベルトコンベヤ10の横断方向にライン状に配列された複数のX線検出素子で構成され、X線照射部32から照射されたX線Bは、図2に示すように、扇状に広がりながらX線検出部33の全長に亘って照射される。したがって、X線検出部33と除去手段20との相対位置が決まれば、X線検出部33のある領域で不良品が検出されれば、その領域に対応する除去手段20のノズル21位置を特定することができる。
しかし、X線検出部33のどの領域が除去手段20のどのノズル21に対応するかは、ベルトコンベヤ10のベルトが介在するため、直ちには把握できない。そこで、本考案では、ベルト上の所定の仮想レーン上に置かれたテスト品の位置と、そのテスト品が映し出されたX線透過画像上の位置とから、X線透過画像上のどの位置がどの仮想レーンに対応するかの位置情報を事前に記憶するメモリ36を備え、レーン検出手段31は、X線透過画像上の不良品の位置から、その位置がどの仮想レーン上に存在するかを前記位置情報に基づいて特定することを特徴とする。
テスト品としては、例えば、針金等のような金属棒状物を用いる。それを、例えばベルト上の物品搬送面両端の仮想レーン上に置いてベルトを走行させる。すると、X線透過画像に映し出された2つのテスト品の位置からX線透過画像上の各仮想レーンの位置を特定することができる。
例えば、図3は、X線透過画像に映し出された各テスト品の位置を示したものである。この図において、テスト品Tが取り付けられた、図3の上端の仮想レーンを1番、下端の仮想レーンを100番とすると、X線透過画像に映し出された1番から100番までの画像領域を100分割すれば、X線透過画像上の各仮想レーンの位置情報を求めることができる。こうして、求めた位置情報をメモリ36に記憶しておく。そして、レーン検出手段31は、記憶したその位置情報と、X線透過画像上の不良品の位置とに基づいて、その不良品がベルトコンベヤ10のどの仮想レーン上にあるかを特定する。
一方、テスト品Tが取り付けられたベルト上の位置は、1番目と100番目の仮想レーン上にあるから、それらのテスト品Tの位置に対応させて1番目から100番目までの各ノズル21の位置を固定する。こうして、X線透過画像上の各仮想レーンの位置と、除去手段20の各ノズル21の位置とを一対一に対応させることができれば、例えば、X線透過画像上で検出された不良品が40番目の仮想レーン上にあれば、制御部40は、その不良品が上段コンベヤ11から落下するタイミングで40番目のノズル21からエラージェットを発射させる。すると、落下する不良品は、エアージェットで吹き飛ばされてベルトコンベヤ10から除去される。
本考案によれば、様々な大きさの物品が混在しながら搬送されるプラスチック類の破砕物等であっても、それらの破砕物の中から排除するべき金属やガラス、それらの混合物を抽出し、それをエアージェットで排除することができから、選別後のプラスチック類の純度を高めて、リサイクル率を向上させることができる。
本考案を説明するための構成概略図。 ベルトコンベヤと除去手段の配置構成図。 テスト品が映し出されたX線透過画像の説明図。 本考案の一実施形態に係る選別装置の構成概略図。 除去手段のエアー供給回路の概略構成図。 実施形態に係る選別装置の制御系の構成ブロック図。 ベルト上に想定される仮想レーンの設定操作の説明図。
以下、図面を参照しながら、本考案に係る選別装置の一実施形態を説明する。
図4は、本考案の一実施形態に係る選別装置100の構成概略図を示す。この図において、不良品検出手段30としてのX線検査装置1は、入口と出口を有する検査室13と、入口から出口に亘って掛け渡された上段コンベヤ11と、入口と出口からのX線の漏洩を防止する遮蔽カーテン14と、上段コンベヤ11の上方から下方に向けてX線を照射するX線照射部32と、上段コンベア11の上下のベルト間に設けられて、物品Mを透過したX線を検出するX線検出部33と、これらを収納する筐体15と、その筐体15の前面に設けられたタッチパネル16と、筐体15を支持する4本の支持脚17とを備えている。そして、検査室13と筐体15とは、検査室13の入口と出口を除いて外部にX線が漏洩しない構造とされている。なお、図4では、入口と出口に遮蔽カーテン14を設けているが、検査室14内にも上段コンベヤ11の搬送方向に沿って複数段設けられている。
上段コンベヤ11の下流には、その終端から落下する物品Mを受けて下流側に搬送する下段コンベヤ12が配置され、それらのコンベヤ11、12間に形成された段差部には、上段コンベヤ11から落下する不良品Rに向けてエアージェットを吹き付けて除去する除去手段20が設けられている。また、その段差部の下方には、除去された不良品Rを回収する回収ボックス50が設けられている。
ここで扱う物品Mは、プラスチック類の破砕物であり、上流のベルトコンベヤ60を介してX線検査装置1の上段コンベヤ11に送り込まれ、そこで不良品が検出されると、上段コンベヤ11と下段コンベヤ12とで形成される段差部において、除去手段20によって選択的に除去される。なお、ベルトコンベヤ10は、上段コンベヤ11と下段コンベヤ12とを総称したものである。
除去手段20は、図2に示すように、複数個のノズル21をベルトコンベヤ10の横断方向に沿って配列したもので、この実施形態では、ベルト上に100条の仮想レーンを想定しているから、それに対応させて100個のノズル21を配列している。具体的には、一つの仮想レーンの幅は、約4mmであり、各ノズル21の口径もそれに対応させた大きさとしている。
図5は、各ノズル21に圧縮空気を送り込むエアー供給回路の概略構成図を示す。この図において、エアーコンプレッサー22から送り出された圧縮空気は、圧力調整弁23を介して100個の電磁弁24に供給される。各電磁弁24は、それぞれのノズル21に接続されており、制御手段40から駆動指令41を受け取ると、電磁弁24が所定時間作動して、ノズル21からエアージェットを短時間噴出させるようになっている。
図4に戻って、X線照射部32は、検査室13の上方に設けられたX線管と、そこからX線を扇状に絞って照射する、図示しないコリメータとを備えて、図2に示すように、X線検出部33に向けて、扇状に広がったX線を照射する。
X線検出部33は、直線状に配列された複数のフォトダイオードと、その上に設けられたシンチレータとからなるX線検出素子群で構成されている。これらの検出素子は、物品Mの搬送方向と直行する方向に配列されて、物品Mとベルトを透過したX線がシンチレータに到達すると、そこで光に変換され、その光がフォトダイオードで電気信号に変換されて、X線透過信号を出力する。
タッチパネル16は、フルドット表示の液晶ディスプレイで構成され、そこに表示される設定画面を操作することにより、必要な運転条件や検査条件が設定できるようになっている。例えば、運転開始前の初期画面では、各コンベア11、12の搬送速度やX線照射部32のX線強度等の運転条件が設定可能であり、運転開始後の予約画面では、例えば、X線透過画像を処理するときの検出感度や、後述のメモリ(HDD)36に前述の位置情報を記憶させるための設定操作が可能となっている。
図6は、この実施形態に係る選別装置100の制御系の構成ブロック図を示す。この図において、制御コンピュータ30Aは、CPU30B、ROM37、RAM38、HDD36、および挿入される記憶メディアに読み書きするドライブ39を備えている。
CPU30Aは、ROM37、RAM38、HDD36、ドライブ39とアドレスバスデータバスを介して相互に接続され、ROM37やHDD36に格納された各種プログラムを読み出して実行する。HDD36には、タッチパネル16から入力された検査条件やX線透過画像上のどの位置がどの仮想レーンに対応するかの位置情報が記憶されている。また、タッチパネル16を操作することにより、設定された検査条件を変更したり、検査結果をHDD36からドライブ39に挿入された記憶メディアに移したりすることもできるようになっている。なお、このHDD36は、前述のメモリ36と同じものである。
制御コンピュータ30Aは、タッチパネル16に各種の画面を表示するための表示制御回路や、タッチパネル16から入力されたデータを取り込むキー入力回路等(何れも図示せず)も備えている。
また、制御コンピュータ30Aは、X線照射部32、X線検出部33、制御手段40と接続されて、これらを制御する。また、HDD36には、画像生成モジュール、不良品検出モジュール、仮想レーン特定モジュール等のプログラムの他、X線透過画像上のどの位置がどの仮想レーンに対応するかの位置情報も格納されている。
そして、CPU30Bが、これらのプログラムをHDD36から読み出して実行することにより、後述のレーン検出手段31、画像生成部34、(不良品)検出部35の各機能が実現されるようになっている。
画像生成部34は、X線検出部33から出力されたX線透過信号をバッファメモリに展開して、二次元のX線透過画像を生成する。
不良品検出部35は、展開されたX線透過画像に基づいて、そこに映し出された各物品の中から不良品を検出する。この検出は、周囲の濃淡レベルより、遥かに黒く映っている領域を抽出することにより行う。
こうして不良品の領域が抽出されると、レーン検出手段31は、その不良品のX線透過画像上の位置から、その位置に対応する仮想レーンを、HDD36に記憶された位置情報に基づいて特定する。
次に、X線透過画像上のどの位置がどの仮想レーンに対応するかの位置情報の設定操作について説明する。
図7は、ベルト上の物品搬送面Sと、X線検出部33と、除去手段20との平面的な配置を示したものである。この図に示すように、これらの相対位置は固定されているが、それぞれのセンターが一直線で合致しているかどうかは不明である。また、物品搬送面Sの幅方向の両端縁Eは、ベルトの両端縁ではなく、その両端縁より若干内側に入ったライン上の位置である。そのライン上には、例えば、ガイド板が設けられ、そのガイド板によって物品の幅方向の拡散が規制されることにより、それらのガイド板の内側に物品搬送面Sが形成される。
そこで、図7に示すように、物品搬送面Sの両端に位置する仮想レーンL上と、ベルトのセンターラインC上とに、針金等からなるテスト品Tを貼り付ける。
次に、タッチパネル16にX線透過画像を映し出し、その画像のセンター位置にある仮想レーンを、あるいは、そのセンター位置の両隣の仮想レーンを着色表示させる。ここで仮想レーンが偶数個あれば、中央の隣接する仮想レーン間がセンタターラインとなり、奇数個あれば、真ん中の仮想レーンがセンターラインとなる。
その状態でベルトコンベヤ10を走行させて、テスト品Tをタッチパネル16上に表示させる。そして、タッチパネル16に映し出された中央のテスト品Tが着色表示されたライン上にあれば、あるいは、両隣の着色された仮想レーンの真ん中にあれば、ベルトのセンターラインCと、X線透過画像上のセンター位置とが一致していると判断できる。不一致であれば、ベルト上に貼り付けたテスト品Tの位置をずらした後、再度、X線透過画像をタッチパネル16に映し出して位置を確認する。
こうして、ベルトのセンターラインCと、X線透過画像上のセンターラインとが一致すれば、次に、X線透過画像上の両端のテスト品Tの位置に基づいて、その間の領域を等分割することにより、各仮想レーンのX線透過画像上の位置情報を割り出してHDD36に記憶する。
次に、テスト品Tを貼り付けたベルトを走行させて、各テスト品Tの位置と、それを除去するノズル21の位置とが対応しているか否かを目で見て確認する。一致していれば、選別装置100をテスト運転モードで動かして、各テスト品Tが、除去手段20によって実際に除去されるか否かを確認する。すなわち、テスト品Tが不良品と判定されてから、それが上段コンベヤ11の終端から落下するまでの時間は、ベルトの搬送速度と、段差部までの走行距離から計算できるから、その時間経過のタイミングでテスト品Tに対応する電磁弁24を作動させて、不良品が除去されるかどうかを確認する。除去できれば、調整は完了し、除去できなければ、電磁弁24を作動させるタイミングを調整する。こうして調整が完了すれば、通常モードに戻して運転を開始する。
通常モードでは、上流のベルトコンベヤ60から物品Mがベルト上に散在した状態で搬送されてくるから、各物品MがX線検出部33に到達する度に、その物品Mを透過したX線が順次出力される。そうして出力された時系列のX線透過信号は、画像生成部34において二次元のX線透過画像に展開される。
不良品検出部35は、展開されたX線透過画像から金属やガラス、あるいは、それらが含まれた物品を不良品として検出し、続いて、レーン検出手段31が、不良品のX線透過画像上の位置と、HDDに記憶された各仮想レーンの位置情報とに基づいて、その不良品の位置する仮想レーンを特定して制御手段40に知らせる。
制御手段40は、不良品の連絡を受けた時点からソフトタイマーを作動させ、そのタイマーがタイムアップすると、その仮想レーンに対応する電磁弁24に駆動信号を送って作動させる。すると、電磁弁24は、所定時間だけ開いて、対応するノズル21からエアージェットを噴出させる。そのとき、不良品は、まさに上段コンベヤ11の終端から落下し掛かっているときであるから、エアージェットが不良品に的中してそれを段差部から排除する。排除された不良品は、上段コンベア11下方の回収ボックス50で回収される。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は、この実施形態に限定されるものではなく、その他の形態も採用可能である。例えば、物品搬送面の横幅が既知であれば、それに対応するX線検出部33の検出領域を固定させることができるから、その検出領域をノズル21の横並びの個数で分割して、分割された各検出領域と各ノズルとを一対一に対応させる。そして、両端に位置する検出領域から出力される画像領域を、タッチパネル16に映し出されたX線透過画像上で着色して、その着色レーンを両端の仮想レーンとする。そして、ベルトの物品搬送面Sに貼り付けた両端のテスト品Tがその着色レーン上に位置するように、ベルトの装着位置を調整しても良い。
また、ベルトは、僅かではあるが蛇行するため、仮想レーンの幅を数ミリメートルに設計する場合には、その蛇行によって、テスト品Tの検出位置と下流側のノズル位置とがずれることがある。そうしたケースでは、ベルトに貼り付けたテスト品TのX線透過画像上の位置を繰り返し記憶することによって、当初の位置がどれだけずれるかを検出し、そのずれ量に基づいて作動させるノズルを隣のノズルへとシフトさせるようにしても良い。
1 X線検出装置
10 ベルトコンベヤ
11 上段コンベヤ
12 下段コンベヤ
20 除去手段
21 ノズル
30 不良品検出手段
31 レーン検出手段
32 X線照射部
33 X線検出部
34 画像生成部
35 (不良品)検出部
36 メモリ(HDD)
40 制御手段
50 回収ボックス
100 選別装置
M 物品
L 仮想レーン
S 物品搬送面

Claims (5)

  1. ベルトコンベヤ上に散在する物品の中から不良品と判定された物品を選択的に排除する選別装置であって、
    前記ベルトコンベヤ上の物品搬送面を複数の仮想レーンの集合体と見做して、各仮想レーンに対応させて設けた除去手段と、
    前記ベルトコンベヤで搬送される各物品にX線を照射し、得られたX線透過画像に基づいて、前記物品の中から不良品を検出する不良品検出手段と、
    検出された不良品が前記ベルトコンベヤ上のどの仮想レーン上に存在するかを、前記X線透過画像から検出するレーン検出手段と、
    検出された仮想レーンに対応する前記除去手段を作動させて、不良品を前記ベルトコンベヤ上から除去させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする選別装置。
  2. 前記仮想レーンの幅が、物品の最小サイズに対応させた幅であることを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  3. 前記ベルトコンベヤが、上段コンベヤとそれに続く下段コンベヤとで構成され、前記除去手段が、これらのコンベヤ間に形成された段差部の下流側に配置されて、前記上段コンベヤの終端から落下する物品に向けてエアーを吹き付けて除去するエアージェット式のノズルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  4. 前記不良品検出手段が、搬送される各物品にX線を照射するX線照射部と、各物品を透過したX線を検出するX線検出部と、該X線検出部の出力に基づいてX線透過画像を生成する画像生成部と、生成されたX線透過画像に基づいて、各物品の中から不良品を検出する検出部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  5. 前記物品搬送面の所定の仮想レーン上に置かれたテスト品の位置と、そのテスト品が映し出されたX線透過画像上の位置とから、X線透過画像上のどの位置がどの仮想レーンに対応するかの位置情報を事前に記憶するメモリを備え、前記レーン検出手段が、X線透過画像上の不良品の位置から、その位置がどの仮想レーン上にあるかを前記位置情報に基づいて特定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の選別装置。
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