JP2015178253A - 液体供給ユニット - Google Patents

液体供給ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015178253A
JP2015178253A JP2014057360A JP2014057360A JP2015178253A JP 2015178253 A JP2015178253 A JP 2015178253A JP 2014057360 A JP2014057360 A JP 2014057360A JP 2014057360 A JP2014057360 A JP 2014057360A JP 2015178253 A JP2015178253 A JP 2015178253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface member
wall
cartridge
supply unit
liquid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014057360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015178253A5 (ja
JP6295757B2 (ja
Inventor
忠弘 水谷
Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
小林 淳
Atsushi Kobayashi
淳 小林
瞬 大屋
Shun Oya
瞬 大屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014057360A priority Critical patent/JP6295757B2/ja
Priority to AU2014368304A priority patent/AU2014368304B2/en
Priority to PCT/JP2014/006136 priority patent/WO2015093008A1/ja
Priority to PCT/JP2014/006167 priority patent/WO2015093012A1/ja
Priority to CN201410773179.4A priority patent/CN104723684B/zh
Priority to CN201420788209.4U priority patent/CN204472115U/zh
Priority to CN201710971238.2A priority patent/CN107672316A/zh
Priority to CN201710561409.4A priority patent/CN107297957B/zh
Priority to AU2014368232A priority patent/AU2014368232B2/en
Priority to CN201420790410.6U priority patent/CN204506139U/zh
Priority to PCT/JP2014/006187 priority patent/WO2015093016A1/ja
Priority to PCT/JP2014/006222 priority patent/WO2015093028A1/ja
Priority to CN201410770713.6A priority patent/CN104723683B/zh
Priority to PCT/JP2014/006218 priority patent/WO2015093024A1/ja
Priority to PCT/JP2014/006221 priority patent/WO2015093027A1/ja
Priority to CN201420797072.9U priority patent/CN204566928U/zh
Priority to CN201410778150.5A priority patent/CN104723686B/zh
Priority to CN201410776917.0A priority patent/CN104723685B/zh
Priority to CN201711306297.4A priority patent/CN107891670B/zh
Priority to CN201420795684.4U priority patent/CN204605190U/zh
Priority to ES14198198T priority patent/ES2746323T3/es
Priority to ES14198202T priority patent/ES2733105T3/es
Priority to EP14198202.5A priority patent/EP2886351B1/en
Priority to EP19176167.5A priority patent/EP3549773A1/en
Priority to CN201410779761.1A priority patent/CN104723687B/zh
Priority to EP14198195.1A priority patent/EP2886346B1/en
Priority to ES14198197T priority patent/ES2704093T3/es
Priority to EP14198199.3A priority patent/EP2886349B1/en
Priority to EP14198198.5A priority patent/EP2886348B8/en
Priority to CN201710876901.0A priority patent/CN107521235B/zh
Priority to CN201420797761.XU priority patent/CN204605191U/zh
Priority to EP14198197.7A priority patent/EP2886347B1/en
Priority to ES14198200.9T priority patent/ES2691520T3/es
Priority to PL14198199T priority patent/PL2886349T3/pl
Priority to EP14198200.9A priority patent/EP2886350B1/en
Priority to ES14198199T priority patent/ES2740074T3/es
Priority to TW103144165A priority patent/TWI636892B/zh
Priority to TW103144167A priority patent/TW201536577A/zh
Priority to TW103144164A priority patent/TW201536574A/zh
Priority to TW103144169A priority patent/TWI638723B/zh
Priority to TW103144176A priority patent/TWI643762B/zh
Priority to US14/573,192 priority patent/US9511594B2/en
Priority to TW103144166A priority patent/TWI647121B/zh
Priority to US14/573,275 priority patent/US9321272B2/en
Priority to US14/573,128 priority patent/US9233546B2/en
Priority to CN201420802342.0U priority patent/CN204605192U/zh
Priority to US14/573,424 priority patent/US9844945B2/en
Priority to US14/573,516 priority patent/US9233547B2/en
Priority to CN201410784691.9A priority patent/CN104723688B/zh
Priority to US14/573,053 priority patent/US9266340B2/en
Priority to US14/878,529 priority patent/US9346277B2/en
Publication of JP2015178253A publication Critical patent/JP2015178253A/ja
Priority to US14/964,929 priority patent/US9682565B2/en
Priority to US14/964,976 priority patent/US9682566B2/en
Priority to US15/134,230 priority patent/US9579900B2/en
Priority to US15/147,101 priority patent/US9694588B2/en
Priority to US15/430,987 priority patent/US10220627B2/en
Publication of JP2015178253A5 publication Critical patent/JP2015178253A5/ja
Priority to US15/717,654 priority patent/US10220628B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6295757B2 publication Critical patent/JP6295757B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】装着過程における液体供給ユニット側の回路基板等の接触部とキャリッジ側のコンタクトピン等の電極部との電気的な接続の信頼性を高める。【解決手段】カートリッジ4は、カートリッジ装着部7の底壁712に対し傾斜するカートリッジ係合壁面部760の第2壁面762に、第1凸状リブ428a、528aを当接させて、第2壁面762を摩擦して移動させる。こうした当接・移動により、カートリッジ4,5は、回路基板410,510の端子412,512の接触部をキャリッジ8の電極集合体810に接触させる。【選択図】図22

Description

本発明は、液体供給ユニットに関する。
液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットとしては、従来から、液体噴射装置の一例であるプリンターにインクを供給するインクカートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)が知られている。カートリッジに収容済みのインクは印刷実行に伴いその消費が進むことから、カートリッジとプリンターとの間でインク残収容量等を表すデーターの送受信がなされている。このため、こうしたデーター通信を図るべく、通常、プリンターの電極部とカートリッジの接触部との接触状態を維持するよう、カートリッジをプリンターの側、詳しくはキャリッジに押圧する手法が提案されている(例えば、特許文献1等)。
特開2008−74090号公報
特許文献1で提案されたカートリッジは、キャリッジへの装着過程においても、接触部(具体的には回路基板)をキャリッジの電極部(具体的にはコンタクトピン)に押圧している。しかしながら、この装着過程における回路基板とコンタクトピンの電気的な接続について、以下に説明するように更なる改良が要請されるに到った。
カートリッジの装着過程における回路基板とコンタクトピンとの接触は、回路基板がコンタクトピンに当接することでなされる。このため、仮に回路基板の接続端子の表面の接触部、或いはその接触対象であるコンタクトピンの表面に異物が存在すると、異物を介在させたまま接触部とコンタクトピンとが接触するため、電気的な接触の信頼性が低下することが危惧される。そのため、接続端子の表面をコンタクトピンが所定の距離だけ摩擦し異物を除去する動作である、いわゆるワイピングが行われている。しかし、ワイピングの距離が長すぎると、回路基板のうち接続端子の形成されていない表面を削ってしまうなどの不具合により、却って異物を発生させてしまう。こうしたことから、カートリッジで代表される液体供給ユニットの装着の際の接触部と電極部との電気的な接触の信頼性を高めることが要請されるに到った。また、液体を収容して供給する液体供給ユニットや、当該ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等において、小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、底壁と、前記底壁に交差する側壁と、前記底壁と前記側壁に交差する端壁と、前記端壁に対向する位置に設けられた電極部と、を有する装着部に着脱可能な液体供給ユニットであって、第1面部材と第2面部材と第3面部材と接触部とを備える。そして、前記装着部への装着が完了した装着完了状態において、前記第1面部材は、前記底壁に面し、前記第2面部材は、前記側壁に面し、前記第3面部材は、前記端壁に面し、前記接触部は、前記電極部に電気的に接続可能であり、更に、前記第2面部材は、前記液体供給ユニットが前記装着完了状態となるまでの装着過程において前記接触部と前記電極部とが摩擦する距離を規制可能な規制部を有する。
この形態では、液体供給ユニットの接触部や装着部の電極の表面に異物が存在する可能性があるため、ワイピングが行われる。この形態の液体供給ユニットでは、規制部により装着過程における液体供給ユニットの姿勢変化が規制されながら、接触部が電極部に摩擦する。これにより、ワイピングの距離を所望の範囲に制限することができる。この結果、装着過程における接触部と電極部との電気的な接続の信頼性を高めることができる。
(2)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記規制部は、前記装着過程において、前記電極部に接触する方向を規制するようにしてもよい。これによれば、ワイピングを開始する場所の精度を高めることができるため、ワイピング範囲が不用意に広がる不具合を抑制できる。
(3)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記規制部は、前記第2面部材から外方に突出した第1凸部であり、前記第1凸部は、前記側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第2面部材に対し交差する方向に広がる壁面に当接することで、前記姿勢変化を規制するよう、配置されているようにしてもよい。これによれば、側壁の上記の壁面への第1凸部の当接という簡単な手法で、ワイピングの精度を高めることができる。
(4)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記第3面部材は、前記端壁に係合可能であり、前記装着過程において、前記液体供給ユニットの姿勢変化を規制可能な係合部を有し、前記第1凸部は、前記係合部が前記端壁に係合したあと、前記側壁の前記壁面のうち前記底壁に対し傾斜する傾斜面に当接することで、前記接触部と前記電極部との摩擦を開始させるよう、配置されているようにしてもよい。これによれば、液体供給ユニットの装着を、端壁への係合部の係合、これに続く側壁の傾斜面への第1凸部の当接という順次手順で行うことができるので、装着性が高まる。
(5)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記傾斜面の前記底壁に対する角度は、前記接触部が前記電極部に対して接触する方向の前記底壁に対する角度と等しくなるよう設定され、前記第1凸部は、前記第1凸部が前記傾斜面に当接したあと、前記第1凸部が前記傾斜面上を摩擦する方向と前記接触部が前記電極部に接近する方向とが等しくなるよう、配置されているようにしてもよい。これによれば、ワイピングをより確実、且つ簡便に達成できる。
(6)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記側壁は前記傾斜面よりも前記底壁の近くに位置して、前記底壁に対し垂直となる垂直壁面を有し、前記第1凸部は、前記側壁の前記壁面のうち前記傾斜面に当接したあと、前記垂直壁面に当接することで、前記接触部と前記電極部の接触状態を維持できるよう、配置されているようにしてもよい。これによれば、ワイピングを図った上で、第3面部材に向かう方向に位置決めできる。
(7)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2面部材は、前記第2面部材から外方に突出した第2凸部を有し、前記第2凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部より前記第3面部材の側に位置するようにしてもよい。これによれば、第3面部材の側に位置する第2凸部の側壁への当接により、液体供給ユニットの装着をガイドでき、装着性が高まる。
(8)本発明の他の形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、底壁と、前記底壁に交差する側壁と、前記底壁と前記側壁に交差する端壁と、前記端壁に対向する位置に設けられた電極部と、を有する装着部に着脱可能な液体供給ユニットであって、第1面部材と第2面部材と第3面部材と接触部とを備る。そして、前記装着部への装着が完了した装着完了状態において、前記第1面部材は、前記底壁に面し、前記第2面部材は、前記側壁に面し、前記第3面部材は、前記端壁に面し、前記接触部は、前記電極部に電気的に接続可能であり、更に、前記第2面部材は、第2面部材から外方に突出した第1凸部と第2凸部とを有し、前記第2凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部より前記第3面部材の側に位置し、前記第1凸部は、前記側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第2面部材に対し交差する方向に広がる壁面に当接可能に配置され、前記壁面に当接することで、前記液体供給ユニットが前記装着完了状態となるまでの装着過程において前記接触部と前記電極部とが摩擦する距離を規制可能であり、前記第2凸部は、前記装着過程において、前記側壁に当接し前記液体供給ユニットの装着を誘導可能に配置される。
この形態の液体供給ユニットによっても、側壁の上記の壁面への第1凸部の当接という簡単な手法で、ワイピングを達成できる。また、第3面部材の側に位置する第2凸部の側壁への当接により、液体供給ユニットの装着をガイドでき、装着性が高まる。
(9)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2面部材は、前記第2面部材から外方に突出した第3凸部を有し、前記第3凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部を挟んで前記第2凸部の反対側に位置するようにしてもよい。これによれば、第1凸部と第2凸部との間の隔たりと、第1凸部と第3凸部との間の隔たりとを相違させることができる。よって、第2凸部が装着部の端壁の側に位置するような姿勢で液体供給ユニットが装着されれば支障は無いが、第3凸部が装着部の端壁の側に位置するような姿勢では、第1凸部と側壁との干渉が起きる。このため、形態の液体供給ユニットによれば、誤装着を回避できる。
(10)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1面部材から前記第2凸部までの距離は前記第1面部材から前記第3凸部までの距離より大きいようにしてもよい。これによれば、より確実に誤装着を回避できる。
(11)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記第1面部材と前記第3面部材に交差し、前記第2面部材に対向する第4面部材と、前記第1面部材と前記第2面部材と前記第4面部材に交差し、前記第3面部材に対向する第5面部材と、前記第2面部材と前記第3面部材と前記第4面部材と前記第5面部材に交差し、前記第1面部材に対向する第6面部材とを備え、前記装着部は、前記側壁と対向した位置に配置され、前記底壁に交差する他の側壁を有し、前記第4面部材は、前記第4面部材から外方に突出した他の第1凸部を有した上で、前記装着完了状態において前記他の側壁に面し、前記他の第1凸部は、前記他の側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第4面部材に対し交差する方向に広がる他の壁面に当接可能に配置され、前記壁面に当接することで、前記装着過程において前記接触部が前記電極部に摩擦して位置変位を起こすよう、前記液体供給ユニットの姿勢変化を規制するようにしてもよい。これによれば、第2面部材の側とこれに対向する第4面部材の側とで第1凸部の側壁壁面への当接が起きるので、精度よくワイピングを達成できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
また、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、液体供給ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等の形態で実現することができる。
液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図である。 液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。 カートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観と装着完了状態を概略的に示す斜視図である。 カートリッジ未装着のキャリッジ8の概略斜視図である。 カートリッジ未装着のカートリッジ装着部7を図4と異なる方向から見て示す概略分解斜視図である。 カートリッジ装着部7における壁面構成を説明するための説明図である。 カートリッジ未装着のキャリッジ8の底面側からの概略斜視図である。 図3における8−8線に沿った概略断面図である。 カートリッジ4の外観斜視図である。 カートリッジ4をX方向に見た側面図である。 カートリッジ4の分解斜視図である。 カートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。 回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。 カートリッジ5の外観斜視図である。 カートリッジ5をX方向に見た側面図である。 カートリッジ5の分解斜視図である。 カートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。 回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。 カートリッジ4,5をキャリッジ8に装着する際の装着過程での第1ステップの様子を概略的に示す説明図である。 カートリッジ4,5の装着過程での第2ステップの様子を概略的に示す説明図である。 カートリッジ4,5の装着過程での第3ステップの様子を一部拡大して概略的に示す説明図である。 カートリッジ4,5の装着過程での第4ステップの様子を一部拡大して概略的に示す説明図である。 カートリッジ4,5をキャリッジ8に装着する際の最終ステップの様子を概略的に示す説明図である。 第1変形例のカートリッジ4AをX方向に見た側面図である。 第2変形例のカートリッジ4BをX方向に見た側面図である。 第3変形例のカートリッジ4CをX方向に見た側面図と、第3変形例のカートリッジ装着部7をX方向に見た側面図である。 第4変形例のカートリッジ4Cを底面側から見た外観斜視図である。 第4変形例のカートリッジ4CをY方向に見た側面図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.実施形態:
B.各種変形例:
A.実施形態:
A−1:液体噴射システム1の構成:
図1は液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図、図2は液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。図1および図2には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。このX軸は、後述のキャリッジ8の往復動作方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の主走査方向に沿った軸である。Y軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における用紙の給送経路方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の副走査方向に沿った軸である。Z軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸である。図2以降に示す各図についても必要に応じてXYZ軸を付している。図1および図2のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。液体噴射システム1は、液体噴射装置としてのプリンター10と、2種類のカートリッジ4,5と、を備える。図2に示すように、本実施形態の液体噴射システム1では、プリンター10のカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が着脱可能に装着され、このカートリッジ装着部7は、インク吐出を図る吐出ヘッド8s(図7参照)を備えるキャリッジ8に装着され、通常、キャリッジ8と一体とされている。以下、カートリッジ4を「第1のカートリッジ4」と、カートリッジ5を「第2のカートリッジ5」と適宜称することとする。
第1のカートリッジ4は、単色インク、例えばブラックインクを収容する。第2のカートリッジ5は、複数の色のインクを収容するものであり、本実施形態では、内部に3つの液体収容部が区画形成されている。これにより、本実施形態の第2のカートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する。
ここで、カートリッジ装着部7に装着されるカートリッジの数や種類は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、4つの第1のカートリッジ4をブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色インクに対応して用意し、これら4つの第1のカートリッジ4をカートリッジ装着部7に装着しても良い。また、他の色(例えば、ライトアゼンタやライトシアン)のインクを収容するカートリッジをカートリッジ装着部7に装着しても良い。このように各色のインク毎に第1のカートリッジ4を装着する場合には、第2のカートリッジ5については装着を省略すればよい。
プリンター10は、インクジェットプリンターである。図1に示すように、プリンター10は、ハウジング14と、用紙供給部カバー16と、記録部保護カバー18と、排出部カバー20と、操作部22とを備える。また、図2に示すように、プリンター10は、装置本体12を備える。
図1に示すように、ハウジング14は、装置本体12の周囲を覆って、プリンター10の外観を構成している。また、プリンター10の上面には、用紙供給部カバー16が設けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14の上面に回動可能に取り付けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。用紙供給部カバー16はハウジング14に対して閉じた状態にある場合、ハウジング14の上面とともにプリンター10の上面を構成する。
用紙供給部カバー16はハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の背面側(−Y方向側)に傾斜した状態となる。この状態において、用紙供給部カバー16の裏面は、用紙の載置面16aとして機能する。この用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、装置本体12の後述する用紙供給部24の用紙開口部26は、プリンター10の上方に対して開いた状態となる。このため、用紙供給部24は、載置面16aに載置された用紙を給送経路に給送可能となる。給送経路とは、印刷を行う際の用紙の移動経路である。用紙開口部26には、一対の用紙ガイド28が設けられている。一対の用紙ガイド28は、プリンター10の幅方向(X軸方向)における間隔を調節可能に構成されている。一対の用紙ガイド28は、用紙の幅方向における両端を拘束し、幅方向における用紙の位置を規定する。
また、用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の上面において記録部保護カバー18および操作部22が露出した状態となる。記録部保護カバー18は、ハウジング14に対して開いた状態(図示せず)と閉じた状態(図1)とを取り得る。記録部保護カバー18がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーは装置本体12に設けられた記録部6にアクセス可能となる。
操作部22は、プリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン等を備えている。用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーが操作部22に対してアクセス可能となり、プリンター10の操作をすることができる。
さらに、ハウジング14の前面には、排出部カバー20が設けられている。排出部カバー20は、ハウジング14の前面に回動可能に取り付けられている。排出部カバー20は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。排出部カバー20がハウジング14に対して開いた状態にある場合、排出部カバー20は、装置本体12の排出部9から記録が実行された用紙Pをプリンター10の前方に排出する。
図2に示すように、装置本体12は、用紙供給部24と、記録部6と、排出部9と、制御部60とを備えている。
制御部60は、用紙供給部24、記録部6および排出部9に電気的に接続され、操作部22から入力された指示に基づいて各部の動作を制御する。また、制御部60は、駆動モーター(図示せず)を介してキャリッジ8の移動(X軸方向移動:主走査駆動)および搬送ローラー軸50の回転(副走査駆動)を制御している。キャリッジ8は、その底面にカートリッジ装着部7を組み込んで備える。また、制御部60は、カートリッジ4,5が備える回路基板との間で信号のやり取りを行う。
装置本体12は、キャリッジガイドレール62と図示しないキャリッジ駆動手段とを備え、キャリッジガイドレール62に沿ってキャリッジ8を移動可能とする。キャリッジガイドレール62は、X軸方向すなわち装置本体の幅方向に延びて、キャリッジ8の底面側に設けられた軸受部409(図3参照)に組み込まれ、キャリッジ8を支持する。
カートリッジ装着部7を装着済みのキャリッジ8は、図示しないキャリッジ駆動手段により装置本体12の幅方向(X軸方向、主走査方向)に往復動可能に構成されている。キャリッジ8が装置本体12の幅方向に往復動することで、カートリッジ装着部7は装置本体12の幅方向に往復動する。すなわち、カートリッジ4,5は、プリンター10によって搬送方向(X軸方向)に搬送される。本実施形態のように、吐出ヘッドを移動させるキャリッジ8に設けられたカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が装着されるプリンター10のタイプは、「オンキャリッジタイプ」とも呼ばれる。なお、キャリッジ8とは異なる部位に、不動のカートリッジ装着部7を構成し、カートリッジ装着部7に装着されたカートリッジ4,5からのインクを、フレキシブルチューブを介してキャリッジ8の吐出ヘッドに供給しても良い。このようなプリンターのタイプは、「オフキャリッジタイプ」とも呼ばれる。このときのカートリッジ4,5は着脱可能なカートリッジに限られず、固定されたインクタンクであっても良い。このインクタンクには外部からインクが注入可能なインク注入口があるものであっても良い。
液体噴射システム1の使用状態において、キャリッジ8を往復移動させる主走査方向(左右方向)に沿った軸をX軸とし、用紙を搬送する副走査方向(前後方向)に沿った軸をY軸とし、鉛直方向(上下方向)に沿った軸をZ軸とする。また、鉛直上方向が+Z方向であり、鉛直下方向が−Z方向である。なお、液体噴射システム1の使用状態とは、水平な面に設置された液体噴射システム1の状態であり、本実施形態では、水平な面はX軸およびY軸に平行な面(XY平面)である。
A−2.カートリッジの装着状態とキャリッジ構成:
図3はカートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観と装着完了状態を概略的に示す斜視図、図4はカートリッジ未装着のキャリッジ8の概略斜視図、図5はカートリッジ未装着のカートリッジ装着部7を図4と異なる方向から見て示す概略分解斜視図、図6はカートリッジ装着部7における壁面構成を説明するための説明図、図7はカートリッジ未装着のキャリッジ8の底面側からの概略斜視図、図8は図3における8−8線に沿った概略断面図である。なお、カートリッジ装着部7は、キャリッジ8の底部に装着されている都合上、図3においては図示されていない。
図3に示すように、カートリッジ4,5の両カートリッジは、それぞれ蓋401、501の上面に、蓋を貫通した貫通孔402a,402b,402c,502a,502b,502cと、貫通孔402aから貫通孔402bまでの間を蛇行して延びるエアー溝403と、貫通孔502aから貫通孔502bまでの間を蛇行して延びるエアー溝503と、大気連通孔434,534とを備える。この場合、貫通孔402aは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部から大気を吸引し、カートリッジ4の内部の減圧状態を維持するための減圧孔として用いられる。カートリッジ4の製造後は、エアー溝403、貫通孔402b、大気連通孔434を介して、後述の液体保持部材460に大気を供給するために用いられる。また、貫通孔402cは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部にインクを注入するインク注入孔として用いられる。カートリッジ4の製造後はシール部材404で封止され密閉される。また、カートリッジ5は、既述したようにイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容することから、後述の各色の収容箇所に対応した貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503と大気連通孔534を備える。そして、カートリッジ4,5の両カートリッジは、シール部材404,504を、蓋401,501の上面に接合させて、上記の貫通孔およびエアー溝の開口を被覆する。
シール部材接合済みのカートリッジ4,5は、図4に示すようにキャリッジ8の底部に組み込まれたカートリッジ装着部7を介してキャリッジ8に装着され、その装着状態では、キャリッジ8の搬送方向(X軸方向)に並んで配置されている。この装着状態では、カートリッジ4が備える着脱機構部としての後述の係合部405が、キャリッジ8のカートリッジ係合腕801に係合している。ユーザーは、カートリッジ係合腕801に外力を加えることで、係合腕を回動変位させてキャリッジ8とカートリッジ4との係合を解除する。これにより、ユーザーはカートリッジ4をキャリッジ8から取り外すことができる。なお、カートリッジ5についてもカートリッジ4と同様の構造および同様の方法により、キャリッジ8から取り外すことができる。
図4に示すように、キャリッジ8は、カートリッジ装着部7を備える。このカートリッジ装着部7は、ブラックインク用の液体導入部710bと、イエローインク用の液体導入部710yと、マゼンタインク用の液体導入部710mと、シアンインク用の液体導入部710cと、円錐状のコイルバネ720とを備える。コイルバネ720は、カートリッジ4,5に対応して配設され、カートリッジリッジ装着時に圧縮され、カートリッジ係合腕801の係合解除の際に、カートリッジを押し上げる。弾性部材705はエラストマーなどで構成される部材であり、環状をなし、液体導入基部703の外壁部に装着されている。
上記した各インク用の液体導入部は、カートリッジ装着部7に装着されるカートリッジ4,5の液体収容部に対応して配設されており、その大きさにおいて相違するものの、同一の構成を備える。液体導入部710bを例に挙げ説明すると、この液体導入部710bは、液体導入基部703と、金属メッシュ703sと、弾性部材705とを備える。金属メッシュ703sは、ステンレス等の耐食性を備える金属から形成されたフィルターであり、液体導入基部703の上端に組み込まれて、カートリッジ4の後述の供給孔側液体保持部材406に面接触する(図8参照)。そして、供給孔側液体保持部材406に保持されたインクは、金属メッシュ703sを通過し、図7に示すようにキャリッジ8がその底面に備える吐出ヘッド8sに送り込まれる。液体導入部710b等とカートリッジとの関係については後述する。
カートリッジ4は、図8に示すように、+Y方向の一端側に回路基板410を備える。この回路基板410は、第2端壁424に対して傾斜した基板載置部411に固定される。基板載置部411への回路基板410の固定の様子や配設位置等については、後述する。そして、カートリッジ4に備え付けられた回路基板410は、後述の端子412を有する。キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、端子412の接触部は、キャリッジ8における電極集合体810の電極に、電気的に接触する。また、カートリッジ4は、図におけるY軸方向において基板載置部411の端部を係合部405として備える。この係合部405は、キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、キャリッジ8におけるカートリッジ係合腕801に係合する。
図8は、キャリッジ8にカートリッジ4が装着された状態を示す。カートリッジ4は、液体を吸収し保持する機能を有する供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460とを有する。供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460は接触している。カートリッジ装着部7は、その底面に備える液体導入部710bの液体導入基部703の環状先端に取り付けられた金属メッシュ703sを供給孔側液体保持部材406に面接触させる。供給孔側液体保持部材406は液体導入基部703により+Z方向に持ち上げられ、液体保持部材460を押圧する。これにより、液体保持部材460に収容済みの液体、即ちブラックインクは、供給孔側液体保持部材406と、液体導入部710bにおける液体導入基部703の金属メッシュ703sおよび吸引孔704を経て、キャリッジ8の吐出ヘッド8sに供給されることになる。つまり、キャリッジ8の液体導入部710bは、カートリッジ4から液体(ブラックインク)の導入を受け、キャリッジ8は、液体導入部710bに導入された液体(ブラックインク)を吐出ヘッド8sから噴出することになる。なお、カートリッジ5にあっても、カートリッジ4と同様に回路基板510等を備え、既述したようにキャリッジ8に装着される。
カートリッジ4は、供給孔側液体保持部材406に覆われる液体供給孔407を備える。カートリッジ装着部7は、液体導入基部703の基部に、液密性の弾性部材705を備える。この弾性部材705は、液体供給孔407の周囲の周縁陥没部407b(図12参照)に当接し、カートリッジ装着時において液体供給孔407からのインク漏れを防ぐようシールする。こうしたカートリッジ装着時において、液体供給孔407は、後述の液体導入部710bにブラックインクを供給するよう接続される。なお、カートリッジ4をキャリッジ8のカートリッジ装着部7へ組み付ける構造については後述する。
キャリッジ8の底部にカートリッジ装着部7が装着される。このカートリッジ装着部7は、図4〜図6に示すように、底壁712と、端壁部730と、カートリッジ間第1突出部721と、カートリッジ間第2突出部722と、案内突出部723と、側壁側突出部724と、端壁部730と、電極装着部735とを備える。図4では、側壁側突出部724は、紙面奥側のキャリッジ側壁82の内側に示されているが、キャリッジ8は、紙面手前側のキャリッジ側壁81の内側にも図示しない側壁側突出部724をカートリッジ装着部7に備える。
カートリッジ間第1突出部721とカートリッジ間第2突出部722と案内突出部723と側壁側突出部724とは、底壁712から立ち上がってY軸方向に延び、底壁712に交差する。端壁部730は、底壁712から立ち上がってX軸方向に延び、底壁712とカートリッジ間第1突出部721と案内突出部723と側壁側突出部724とに交差する。電極装着部735は、後述のカートリッジ係合腕801や電極集合体810を備え、端壁部730に対向する。よって、電極集合体810にあっても、端壁部730と対向して電極装着部735に組み込まれていることになる。
カートリッジ間第1突出部721は、カートリッジ装着部7の端壁部730から電極装着部735の側に掛けて延びる。カートリッジ間第2突出部722は、カートリッジ間第1突出部721の間に間隙を設けた上で、カートリッジ間第1突出部721に連続して延びる。そして、両突出部は、その間隙に後述のカートリッジ係合壁面部760を形成する。また、カートリッジ間第1突出部721とカートリッジ間第2突出部722とは、X軸方向に並ぶカートリッジ4,5の区画壁として機能する。そして、カートリッジ4,5の両カートリッジが有する後述の第1凸状リブ428aは、カートリッジ係合壁面部760にX軸方向両側から入り込むので、カートリッジ間第1突出部721とカートリッジ間第2突出部722とは、案内突出部723や側壁側突出部724より厚肉とされている。
側壁側突出部724は、端壁部730のX軸方向両側に位置して既述したようにこの端壁部730と底壁712に交差し、カートリッジ装着部7の端壁部730から電極装着部735の側にY軸方向に延びる。そして、側壁側突出部724は、Y方向途中の分断箇所をカートリッジ係合壁面部760とする。このカートリッジ係合壁面部760は、図6に示すように、側壁側突出部724の頂上面724tを切り欠くようY方向に広がり、底壁712に対して垂直な第1壁面761と、この壁面から傾斜して底壁712に向かう第2壁面762と、これら壁面に当接して底壁712に対して垂直な第3壁面763と、底壁712の側の凹所764とを有する。凹所764を取り囲む壁面は、第2壁面762よりも底壁712の近くに位置して底壁712に対して垂直な垂直壁面である。このカートリッジ係合壁面部760は、後述するカートリッジ4,5の装着時のカートリッジ姿勢変化の規制に関与するが、その詳細については後述する。上記のカートリッジ係合壁面部760が形成された頂上面724tは、端壁部730の側では、底壁712からの高さが徐々に減ずる傾斜頂上面724sとされている。
案内突出部723は、端壁部730から液体導入部710yに向けて延びて液体導入部710mと液体導入部710cとの間に延在する。つまり、この案内突出部723は、X軸方向で隣り合う液体導入部710mと液体導入部710cとの間に形成され、液体導入部710mと液体導入部710cとの間から液体導入部710yまでの間に位置することになる。カートリッジ4は、キャリッジ側壁81の側の側壁側突出部724、即ち図5における紙面手前側の側壁側突出部724とカートリッジ間第1突出部721との間の装着領域に入り込んで、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に装着される。カートリッジ5は、カートリッジ間第1突出部721とキャリッジ側壁82の側の側壁側突出部724との間の装着領域に入り込んで、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に装着される。案内突出部723は、こうして装着されたカートリッジ5の後述の第1溝580(図17参照)に入り込む。
カートリッジ装着部7は、カートリッジ第1係合突起741とカートリッジ第2係合突起742とを備える。カートリッジ第1係合突起741は、カートリッジ間第1突出部721と側壁側突出部724とから突出し、上記したカートリッジ4,5の装着領域において、端壁部730の側に位置して対向する。この場合、図4と図5では、その斜視方向の都合上、カートリッジ4の装着領域における側壁側突出部724と、カートリッジ間第1突出部721のカートリッジ第1係合突起741に対向するカートリッジ第1係合突起741とは、図示されていない。また、カートリッジ5の装着領域において、側壁側突出部724のカートリッジ第1係合突起741に対向するカートリッジ間第1突出部721のカートリッジ第1係合突起741は、図示されていない。カートリッジ第2係合突起742は、側壁側突出部724とカートリッジ間第1突出部721のY方向先端から離して位置し、キャリッジ8における電極集合体810の装着基部に設けられている。そして、このカートリッジ第2係合突起742は、上記したカートリッジ4,5の装着領域において、電極集合体810の側に位置して対向する。カートリッジ第1係合突起741とカートリッジ第2係合突起742は、装着されたカートリッジのX軸方向の位置決め機能を果たす。この他、カートリッジ装着部7は、端壁部730に、係合孔750を備える。この係合孔750は、カートリッジ4とカートリッジ5ごとに二つ設けられており、カートリッジ装着に際して、後述の係合突起423t,523tが入り込む。なお、カートリッジ装着の様子や位置決めの様子、並びに案内突出部723とカートリッジ5との関係については、後述する。
A−3.カートリッジ4の構成:
図9はカートリッジ4の外観斜視図、図10はカートリッジ4のX方向側面図、図11はカートリッジ4の分解斜視図、図12はカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図、図13は回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ4は、筐体420と、蓋401と、回路基板410とを備える。蓋401は筐体420に固定され、筐体420が有する凹部421(図11参照)を覆う。この他、カートリッジ4は、供給孔側液体保持部材406と、液体保持部材460と、蓋裏面シール部材436と、シール部材404とを備える。筐体420と蓋401は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の成型品であり、射出成型等の適宜な成型手法にて形成される。
図9〜図13に示すように、筐体420は、底壁422と、第1端壁423と、第2端壁424と、第1側壁425と、第2側壁426とを有する。そして、図3と図8に示すキャリッジ8のカートリッジ装着部7へのカートリッジ4の装着が完了した装着姿勢(以下、カートリッジ装着姿勢と称する)において、底壁422は底壁712に面する。このカートリッジ装着姿勢において、第1側壁425は側壁側突出部724(図5参照)に面し、第2側壁426はカートリッジ間第1突出部721およびカートリッジ間第2突出部722に面する。同じくカートリッジ装着姿勢において、第1端壁423は端壁部730に面する。
筐体420は、第1側壁425と第2側壁426とに、第1凸状リブ428aと、第2凸状リブ428bと、第3凸状リブ428cとを有する。これら第1〜第3の凸状リブは、筐体420の開口周縁から底壁422の側に掛けて−Z方向に延び、第1凸状リブ428aと第3凸状リブ428cは、底壁422の底面に達する。第2凸状リブ428bは、第3凸状リブ428cより−Z方向において短寸とされている。この差分は、図6に示した傾斜頂上面724sの最下面と底壁712の上面との高さの差に相当する。よって、カートリッジ装着部7にカートリッジ4が装着された装着姿勢では、第3凸状リブ428cは底壁712の上面にリブ下端を当接させ、第2凸状リブ428bは傾斜頂上面724sの最下面にリブ下端を当接させる。この構成によれば、仮に第2端壁424を第1端壁423側に回転させて、カートリッジ4を装着しようとしたとき、第3凸状リブ428cが傾斜頂上面724sの最下面に当接する。このため、カートリッジ4の底壁422がカートリッジ装着部7の底壁712に到達できない。これにより、カートリッジ4の誤装着を防ぐことができる。なお、底壁422から第1凸状リブ428aまでの距離は、底壁422から第2凸状リブ428bまでの距離より長くてもよいし、短くてもよい。
第1凸状リブ428aは、第1側壁425或いは第2側壁426から外方に突出した凸部である。そして、第1側壁425の第1凸状リブ428aは、側壁側突出部724(図5、図6参照)のうち、カートリッジ装着姿勢における底壁422および第1側壁425に対し交差する方向に広がるカートリッジ係合壁面部760の第3壁面763に当接する。第2側壁426の第1凸状リブ428aは、カートリッジ間第1突出部721(図5、図6参照)とカートリッジ間第2突出部722とが連続した突出部のうち、カートリッジ装着姿勢における底壁422および第1側壁425に対し交差する方向に広がるカートリッジ係合壁面部760の第3壁面763に当接する。なお、こうしたカートリッジ装着姿勢での当接の様子や装着過程でのカートリッジ係合壁面部760との関係については後述する。
第1側壁425の第2凸状リブ428bは、第1側壁425から外方に突出した凸部であり、第1側壁425に向かう方向にカートリッジ4を平面視したとき、第1凸状リブ428aより第1端壁423の側に位置する。第2側壁426の第2凸状リブ428bにあっても、第2側壁426から外方に突出した凸部であり、第2側壁426に向かう方向にカートリッジ4を平面視したとき、第1凸状リブ428aより第1端壁423の側に位置する。本実施形態では、上記の第2凸状リブ428bを第1端壁423の外壁面と面一となるよう、第1端壁423と第1側壁425のコーナー部、第1端壁423と第2側壁426のコーナー部に設けた。
第1側壁425の第3凸状リブ428cは、第1側壁425から外方に突出した凸部であり、第1側壁425に向かう方向にカートリッジ4を平面視したとき、第1凸状リブ428aを挟んで第2凸状リブ428bの反対側に位置する。第2側壁426の第3凸状リブ428cにあっても、第2側壁426から外方に突出した凸部であり、第2側壁426に向かう方向にカートリッジ4を平面視したとき、第1凸状リブ428aを挟んで第2凸状リブ428bの反対側に位置する。そして、第1凸状リブ428aを、第3凸状リブ428cの側に設けることで、第1側壁425或いは第2側壁426に向かう方向にカートリッジ4を平面視したとき、第1凸状リブ428aから第2凸状リブ428bまでの距離を、第1凸状リブ428aから第3凸状リブ428cまでの距離より大きくした。
この他、底壁422は、筐体420の底面をなし、その中央に液体供給孔407を備える。この底壁422は、蓋401(詳しくは後述の蓋部430)に対向する。第1端壁423は、底壁422から立ち上がり蓋401の蓋部430に接合して交差する。第2端壁424は、底壁422から立ち上がって蓋401の蓋部430に接合して交差すると共に、第1端壁423に対向する。第1側壁425は、第1端壁423の一方の端部(図11における−X方向端部)と第2端壁424の一方の端部(図11における−X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に接合して交差する。第2側壁426は、第1端壁423の他方の端部(図11における+X方向端部)と第2端壁424の他方の端部(図11における+X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に接合して交差すると共に第1側壁425と対向する。
こうした壁面構成は、次のように表すこともできる。筐体420は、キャリッジ8にカートリッジ4を装着したときに底に位置する底壁422と、底壁422に交差する第1側壁425と、底壁422と第1側壁425とに交差する第1端壁423と、底壁422と第1端壁423に交差し、第1側壁425に対向する第2側壁426と、底壁422と第1側壁425と第2側壁426に交差し、第1端壁423に対向する第2端壁424と、第1側壁425と第2側壁426と第1端壁423と第2端壁424とに交差し、底壁422に対向する蓋401とを備える。これらで囲まれた凹部421に液体保持部材460と供給孔側液体保持部材406とが配置される。
図12に示すように、回路基板410は、基板表面に複数の端子412を備え、筐体420の第2端壁424に位置する。この第2端壁424には、図13に示すように、基板載置部411が形成される。この基板載置部411は、第2端壁424に対して傾斜する。そして、回路基板410は、その背面を基板載置部411に固定され、第2端壁424に対して傾斜する。回路基板410において、端子412は、図12に示すように、いわゆる千鳥状に2列に配設され、カートリッジ4がキャリッジ8に既述したように装着されると、端子412の接触部が、図8に示すように、キャリッジ8の側の電極集合体810の電極に電気的に接続される。なお、端子412の形状や配列は、図12の形状に限定されるものではなく、接触部が電極集合体810に電気的に接続できれば、どのような構成であってもよい。
図13に示すように、基板載置部411は、第2端壁424の外壁面側に開口413を備える。この開口413は、第2端壁424の外壁面に沿って第2端壁424の上端側から下端側までZ方向に延び(図11参照)、第2端壁424の上下端側で開口している。その一方、蓋401が筐体420に固定されると、開口413は、蓋401が備える後述の外方延在部431により、図9に示すように、第2端壁424の上端側で閉塞される。基板載置部411への回路基板410の固定には、基板載置部411から突出した凸部414が用いられる。図13に示すように、この凸部414が回路基板410から延びた状態において、凸部414が熱カシメされる。これにより、回路基板410は、基板載置部411に固定される。
図11に示すように、蓋401は、蓋部430と、外方延在部431とを備える。蓋部430は、平板状とされ、筐体420の凹部421を覆う。外方延在部431は、端子412を有する回路基板410が位置する第2端壁424の側において、蓋部430から外方に延在した部分であり、屈曲延在部432と、傾斜延在部433とを有する。屈曲延在部432は、蓋401から筐体420に向かう方向(図11における−Z方向)に沿って蓋部430からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部432に続く傾斜延在部433は、蓋401から筐体420に向かう方向(図11における−Z方向)からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子412に重なる位置まで延びている。そして、この外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図13に示すように、開口413と重なって、この開口413を第2端壁424の上端側で閉塞する。また、外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図9に示すように、傾斜延在部433を基板載置部411の開口413に係合させる。この他、外方延在部431は、傾斜延在部433を、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(図8および図11における+Y方向)において、回路基板410の少なくとも下段側の端子412より外方に突出している。なお、傾斜延在部433を図示する状態からより長く延在させて、回路基板410の端子412の総てより外方に突出ようにしてもよい。
蓋401は、既述した貫通孔402a,402b,402cとエアー溝403を備えるほか、大気連通孔434と、複数のシール部材受け座437とを備える。シール部材受け座437は、貫通孔402a,402b,402cの周壁やエアー溝403の周壁と同じ高さで蓋401の上面から突出し、シール部材404の接合受け座となる。
大気連通孔434は、蓋部430の一部がY軸方向に延びた蓋部外縁に形成され、この蓋部外縁において蓋401を貫通する。そして、この大気連通孔434は、蓋401の裏面側において貫通孔402bと図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と大気連通孔434の蓋裏面側開口および貫通孔402bの蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材436にてシールされる。これにより、蓋401で塞がれた筐体420の凹部421を、貫通孔402aとエアー溝403と貫通孔402bを介して、大気連通孔434にて大気開放することができる。この大気開放を、液体保持部材460と関連付けて説明する。
液体保持部材460は、筐体420の凹部421に収納される。筐体420の底壁422は、液体供給孔407の周囲に段差状の半円状突起427を備え、この半円状突起427の段差部に、供給孔側液体保持部材406が載置される(図8参照)。これにより、液体供給孔407は、供給孔側液体保持部材406にて覆われる。また、底壁422は、各コーナー部位の周辺に、平面視で開放弧状の弧状突起429を備える。液体保持部材460は、各コーナーの弧状突起429および半円状突起427の上面で支えられるようにして、筐体420に収納される。このように液体保持部材460が収納されると、蓋裏面シール部材436やシール部材404が接合済みの蓋401が筐体420に溶着固定され、図8や図9に示すカートリッジ4が得られる。
供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460は、共に多孔質樹脂材を用いることができる。多孔質樹脂材とは、液体を保持できる機能を有すれば特に限定されるものではなく、例えばウレタンフォームのような発泡部材でもよいし、ポリプロピレンを繊維状にして束にした繊維部材であってもよい。供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460とは、液体を保持するための特性が異なる。供給孔側液体保持部材406は、細孔の形成密度を示す細孔密度が液体保持部材460よりも大きくされている。上記の細孔密度の大小関係より、供給孔側液体保持部材406の毛管力は、液体保持部材460の毛管力よりも大きい。
供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460が毛管力について上記の大小関係を有することで、液体保持部材460に収容済みのインクは以下に述べる順で流通する。すなわち、毛管力の小さい部材から毛管力の大きい部材へとインクが流れる。図8に示すように、供給孔側液体保持部材406に収容済みのインクが液体導入基部703を介して吸引されて消費されると、供給孔側液体保持部材406の上面に重なっている液体保持部材460に収容済みのインクが供給孔側液体保持部材406に移動する。こうしたインク移動の駆動力は、主に供給孔側液体保持部材406の毛管力である。そして、液体保持部材460の収納位置に対応する貫通孔402aとこれに繋がるエアー溝403および大気連通孔434からの大気連通により、上記したインク移動に支障は起きない。
上記のように、筐体420の凹部421に特性の異なる供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460が収容されると共に、液体導入基部703に供給孔側液体保持部材406よりも大きな毛管力を有する金属メッシュ703sを用いることで、液体保持部材460に収容されているインクを効率良く消費できる。すなわち、液体保持部材460における未使用インクの残量を低減できる。
なお、供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460の毛管力が、液体導入基部703から離れるに従って小さくなる構成であれば、上記の各液体保持部材の細孔密度の大小関係は本実施形態に限定されるものではない。例えば、供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460の細孔密度が等しい場合でも、各液体保持部材に撥水処理や浸水処理を行うことで上記毛管力の大小関係を有するようにしてもよい。
また、カートリッジ4は、図9〜図13に示すように、第1端壁423の外壁下端に、一対の係合突起423tを有する。この係合突起423tは、カートリッジ装着部7へのカートリッジ4の装着に際して、カートリッジ装着部7の端壁部730(図4参照)に入り込む。よって、第1端壁423は、端壁部730への係合突起423tの入り込みを介して、カートリッジ装着部7の端壁部730に係合可能であり、カートリッジ装着過程において、後述するようにカートリッジ4の姿勢変化の規制に関与する。
次に、キャリッジ8、詳しくはキャリッジ8に組み込み済みのカートリッジ装着部7に対する位置決めに関与する筐体構成について説明する。図9〜図13に示すように、筐体420の第1側壁425は、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(Y方向)に、第1端壁423の側から並ぶ、第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを備える。第1側壁部分425aは、第1側壁425の第1方向の幅の約1/3を占め、第3側壁部分425cは、第1凸状リブ428aと第2端壁424との間を占め、残余の部位を第2側壁部分425bが占める。そして、第1側壁部分425aは、底壁422の側の外壁面を底壁422に対し実質的に垂直となるようにする。
図9〜図13に示すように、第2側壁部分425bは、底壁422に対して傾斜して底壁422から延びる。第3側壁部分425cは、底壁422の側の外壁面を底壁422に対し実質的に垂直となるようにする。第2側壁426における第1側壁部分426a、第2側壁部分426b、第3側壁部分426cも同様であり、第1側壁部分426aおよび第3側壁部分426cの垂直な外壁面は、底壁422を挟んで第1側壁425の第1側壁部分425aおよび第3側壁部分425cの垂直な外壁面といわゆる背中合わせの位置関係を採る。
A−4.カートリッジ5の構成:
カートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する点でカートリッジ4と構成が相違する。よって、カートリッジ5についての構成の説明に当たっては、カートリッジ4と共通する構成については、符号番号の最上位桁の数値を値5に置き換えて示し、その説明を簡略化する。図14はカートリッジ5の外観斜視図、図15はカートリッジ5のX方向側面図、図16はカートリッジ5の分解斜視図、図17はカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図、図18は回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。
図示するように、カートリッジ5は、筐体520と、蓋501と、回路基板510とを備える。蓋501は筐体520に固定され、筐体520が有する三つの凹部521m,521c,521y(図16参照)を覆う。筐体520は、第1側壁525と第2側壁526との間に位置する仕切壁571と、この仕切壁571と第2端壁524との間に位置する仕切壁572と、仕切壁571と第1端壁523との間に位置する仕切壁573と、を備える。これら仕切壁で、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した凹部521m,521c,521yを形成する。そして、カートリッジ5は、凹部521m,521c,521yの底壁522のインク供給孔507m,507y,507cの周囲の半円状突起527で規定された領域に供給孔側液体保持部材506をそれぞれ載置し、液体保持部材560を供給孔側液体保持部材506に重ねて収納する。
上記した仕切壁と凹部521m,521c,521yの関係は、蓋501が筐体520に接合された状態において、次のように表すことができる。仕切壁571は、底壁522と蓋501と第1側壁525と第2側壁526とに交差し、第1端壁523と第2端壁524とに対向するように位置する。仕切壁572は、底壁522と蓋501と第2端壁524と仕切壁571に交差し、第1側壁525と第2側壁526とに対向するように位置する。そして、インク供給孔507mに連通する凹部521mは、底壁522と蓋501と第2端壁524と第1側壁525と仕切壁571と仕切壁572を用いて区画して構成される。インク供給孔507cに連通する凹部521cは、底壁522と蓋501と第2端壁524と第2側壁526と仕切壁571と仕切壁572を用いて区画して構成される。インク供給孔507yに連通する凹部521yは、底壁522と蓋501と第1端壁523と第2側壁526と仕切壁571と仕切壁573を用いて区画して構成される。なお、仕切壁573については、省略することが可能であるので、この場合には、凹部521yは、底壁522と蓋501と第1端壁523と第1側壁525と第2側壁526と仕切壁571を用いて区画して構成される。
図14〜図18に示すように、筐体520が備える底壁522と、第1端壁523と、第2端壁524と、第1側壁525と、第2側壁526と、第1凸状リブ528aと、第2凸状リブ528bと、第3凸状リブ528cとにあっても、カートリッジ4と同様の構成である。また、カートリッジ5は、回路基板510を、筐体520の第2端壁524の側に位置させる。この回路基板510は、カートリッジ4と同様に、基板載置部511に固定される。回路基板510における端子512の構成もほぼ同様であり、これら端子512の接触部は、カートリッジ5がキャリッジ8に既述したように装着されると、キャリッジ8の側の電極集合体810の電極に電気的に接続される。基板載置部511の構成もカートリッジ4と同様であり、回路基板510は、基板載置部511から突出した凸部514の熱カシメにより、基板載置部511に固定される。
図14、図16に示すように、蓋501は、蓋部530と、外方延在部531とを備える。蓋部530は、平板状とされ、筐体520の凹部521m,521c,521yを覆う。外方延在部531は、端子512を有する回路基板510が位置する第2端壁524の側において、蓋部530から外方に延在する屈曲延在部532と、傾斜延在部533とを有する。これら延在部の構成は、カートリッジ4と同様である。屈曲延在部532は、蓋501から筐体520に向かう方向(図16における−Z方向)に沿って蓋部530からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部532に続く傾斜延在部533は、蓋501から筐体520に向かう方向(図16における−Z方向)からの蓋501の平面視において、回路基板510の端子512に重なるまで延びている。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図18に示すように、基板載置部511の開口513と重なって、この開口513を第1端壁523の上端側で閉塞する。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図14に示すように、係合部505に係合する。この他、外方延在部531は、第1端壁523から第2端壁524に向かう第1方向(図8および図16における+Y方向)において、回路基板510の少なくとも下段側の端子512より外方に突出している。なお、傾斜延在部533を長く延在させて、回路基板510の端子512の総てより外方に突出ようにしてもよい。
図16に示すように、蓋501は、マゼンタ、シアン、イエローの各色に対応した凹部521m,521c,521yごとに、貫通孔502a,502b,502cと、貫通孔502aから貫通孔502bまでの間を延びるエアー溝503と、大気連通孔534と、各コーナーのシール部材受け座537とを備える。シール部材受け座537は、貫通孔502a,502b,502cの周壁やエアー溝503の周壁と同じ高さで蓋501の上面から突出し、シール部材504の接合受け座となる。
三つの大気連通孔534は、蓋部530の外縁にX軸方向に並んで位置し、蓋501を貫通する。イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとの貫通孔502cは、各色ごとのエアー溝503の末端において蓋501を貫通し、X軸方向に並んだ大気連通孔534とY軸方向に重なって形成されている。そして、Y軸方向で重なった大気連通孔534と貫通孔502bとは、蓋501の裏面側において図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と貫通孔502bの蓋裏面側開口および大気連通孔534の蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材536にてシールされる。これにより、蓋501で塞がれた筐体520の凹部521m,521c,521yを、貫通孔502aとエアー溝503と貫通孔502bおよび大気連通孔534を介して、それぞれ大気開放する。なお、貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503は、シール部材504により、蓋上面側でシールされる。上記した大気開放により、蓋501で塞がれた筐体520の各色ごとの凹部521m,521c,521yに収納された多孔質の液体保持部材560は、それぞれ大気通気を受けながら、収容済みインクを供給孔側液体保持部材506、延いてはキャリッジ8の液体導入部710m(図4参照)、或いは液体導入部710y或いは液体導入部710cにインク供給孔を介してインクを供給する。つまり、凹部521m,521c,521yにおけるインク供給孔507m,507c,507yにあっても、インク供給孔507mはキャリッジ8の液体導入部710mに、インク供給孔507cは液体導入部710cに、インク供給孔507yは液体導入部710yにそれぞれの色のインクを供給することになる。また、上記各供給孔の関係は、次のようになる。
インク供給孔507m,507c,507yが形成された底壁522から蓋501に向かう方向(+Z方向)に筐体520、延いてはカートリッジ5を平面視したとき、インク供給孔507mは、第1側壁525と第2側壁526との間に位置する。また、インク供給孔507cは、インク供給孔507mと第2側壁526との間に位置する。
この他、図17〜図18に示すように、カートリッジ5は、インク供給孔507m,507c,507yが形成された底壁522の底面(−Z方向側の外壁面)に、第1溝580と第2溝581とを有する。第1溝580は、マゼンタの液体導入部710m(図4参照)に対応するインク供給孔507mとシアンの液体導入部710cに対応するインク供給孔507cとの間に形成され、インク供給孔507mとインク供給孔507cとの間からインク供給孔507yへ向けて延在する。また、この第1溝580は、カートリッジ5がカートリッジ装着部7に装着される状態においてカートリッジ装着部7の案内突出部723(図4参照)が挿入可能な深さで、仕切壁572に凹状に形成されており、仕切壁572の延在範囲、即ち第2端壁524と仕切壁571との間に亘って延びる。
キャリッジ8に組み込み済みのカートリッジ装着部7に対する位置決めに関与するカートリッジ5の筐体の周囲側壁構成および凸状リブ構成は、既述したカートリッジ4とほぼ同様である。
A−5.カートリッジの装着姿勢:
図19はカートリッジ4,5をキャリッジ8に装着する際の装着過程での第1ステップの様子を概略的に示す説明図、図20はカートリッジ4,5の装着過程での第2ステップの様子を概略的に示す説明図、図21はカートリッジ4,5の装着過程での第3ステップの様子を一部拡大して概略的に示す説明図、図22はカートリッジ4,5の装着過程での第4ステップの様子を一部拡大して概略的に示す説明図、図23はカートリッジ4,5をキャリッジ8に装着する際の最終ステップの様子を概略的に示す説明図である。
図19に示す第1ステップでは、カートリッジ4とカートリッジ5はいずれも、第1端壁423,523の外側壁が−Z方向に面するような傾斜姿勢で、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に挿入される。この傾斜姿勢での挿入を伴う装着過程において、カートリッジ4,5の第1端壁423,523の側の第2凸状リブ428b,528bのリブ下端は、側壁側突出部724とカートリッジ間第1突出部721の頂上面724tに接触する。この状態で、カートリッジ4,5は端壁部730の側に押される。このとき、第2凸状リブ428b,528bは、上記の頂上面724tとこれに続く傾斜頂上面724sとに当接する。これにより、カートリッジ4,5は上記の両頂上面の軌跡に沿って端壁部730の側に誘導される。
図20に示す第2ステップでは、カートリッジ4,5は、傾斜姿勢のままで端壁部730の側に更に押される。この装着過程において、カートリッジ4,5の第1端壁423,523の係合突起423t,523tは、カートリッジ装着部7における係合孔750に入り込む。これにより、第1端壁423,523は、カートリッジ装着部7の端壁部730に係合するので、これ以降の装着過程において、カートリッジ4,5の姿勢変化を規制する。詳しくは、カートリッジ4,5の第1端壁423,523が+Z方向へ持ち上がらないよう制限することができる。
図21に示す第3ステップでは、係合孔750への係合突起423t,523tの係合に続き、カートリッジ4,5の第2凸状リブ428b,528bのリブ下端は、側壁側突出部724とカートリッジ間第1突出部721の傾斜頂上面724sの最低高さの頂上面、具体的には端壁部730との接合箇所頂上面に接触する。これにより、カートリッジ4,5の第1端壁423,523の−Z方向への姿勢変化が制限される。そして、カートリッジ4,5の第1凸状リブ428a、528aは、カートリッジ係合壁面部760に入り込む。まず、第2凸状リブ428a,528aは、カートリッジ係合壁面部760を構成する壁面のうちカートリッジ装着部7の底壁712(図6参照)に対し傾斜する第2壁面762に当接する。次に、第1凸状リブ428a、528aはこの第2壁面762を摩擦して、図21の拡大図中矢印で示す移動方向に移動する。そして、この移動方向と等しい方向に、回路基板410,510の端子412,512の接触部が電極集合体810に接近し接触する。また、カートリッジ4,5における第1側壁部分425a,525aは、液体導入部710b等を有するカートリッジ装着部7において係合孔750の側で向かい合うカートリッジ第1係合突起741(図4,図5参照)に係合する。
図22に示す第4ステップでは、回路基板410,510の端子412,512の接触部が電極集合体810に接触した状態で、カートリッジ4,5がカートリッジ装着部7に向けて−Z方向に押さえ付けられる。このとき、カートリッジ係合腕801は、係合部405,505に押されて図中に示す矢印方向(+Y方向)に移動し、カートリッジ4,5がカートリッジ装着部7に装着されたあと、−Y方向に移動し、図23で示すように元の位置に戻り、係合部405,505に係合する。この過程で、第3側壁部分425c,525cは、キャリッジ8の電極装着部735の側で向かい合うカートリッジ第2係合突起742(図4,図5参照)に係合する。また、第1凸状リブ428a,528aは、カートリッジ係合壁面部760の第2壁面762への当接に続き、凹所764を取り囲む垂直壁面への当接を開始する。そして第1凸状リブ428a,528aのリブ下端は、凹所764に入り込む。また、回路基板410,510の端子412,512の接触部は、電極集合体810との摩擦、すなわちワイピングをする。そして、凹所764の底部に第1凸状リブ428a,528aのリブ下端が当接することでワイピングが完了する。このようなカートリッジ4,5の位置の変化は、カートリッジ係合壁面部760における壁面への第1凸状リブ428a,528aの当接で制御される。
なお、図21の拡大図中の矢印で示される移動方向は、図21の拡大図で示される、カートリッジ装着部7の底壁712に対してカートリッジ係合壁面部760の第2壁面762がなす角度θ1によって決定される。この角度θ1と、また、カートリッジ装着部7の底壁712に対してキャリッジ8の電極集合体810がなす角度θ2との合計が略90度となる関係になると、第3ステップにおいて回路基板410,510の端子412,512の接触部が電極集合体810に接近し接触したときに、端子412,512の接触部が電極集合体810に対し摩擦して移動する距離はわずかなものとなる。逆に、角度θ1と角度θ2との合計が90度より大きくなるように設定すると、第3ステップにおいて端子412,512の接触部が電極集合体810に対し摩擦して移動する距離は大きなものとなる。
図23に示す最終ステップでは、係合部405,505がカートリッジ係合腕801に係合する。カートリッジ4,5は、カートリッジ装着部7に向けて−Z方向に押さえ付けられると、液体導入部710bや電極集合体810からの反力により、+Z方向に持ち上げられる。これにより、カートリッジ係合腕801が係合部405,505に係合する。また、カートリッジ4,5は、電極集合体810からの反力により、−Y方向に押圧される。このとき、第1凸状リブ428a,528aが凹所764を取り囲む垂直壁に当接することで、カートリッジ4,5の−Y方向への移動が制限される。第1凸状リブ428a,528aは、凹所764の底部においてこれを取り囲む垂直壁面に当接したままとなるので、カートリッジ係合腕801への係合部405,505の係合と相まって、回路基板410,510の端子412,512の接触部と電極集合体810の接触状態を維持する。このように、キャリッジ8のカートリッジ装着部7へのカートリッジ4,5の装着が完了し、カートリッジ4,5は、図23に示した装着姿勢を採る。
以上説明した構成を備える本実施形態のカートリッジ4,5は、キャリッジ8のカートリッジ装着部7への装着に当たり、第1凸状リブ428a、528aを、係合孔750への係合突起423t,523tの係合に続き、カートリッジ係合壁面部760に入り込ませる(図21:第2ステップ)。これにより、本実施形態のカートリッジ4,5は、カートリッジ係合壁面部760を構成する壁面のうちカートリッジ装着部7の底壁712(図6参照)に対し傾斜する第2壁面762に、第1凸状リブ428a、528aを当接させて、第2壁面762を摩擦して移動させる。これにより、回路基板410,510の端子412,512の接触部をキャリッジ8の電極集合体810に向けて近づけ、接触部を電極集合体810に接触させる(図22:第3ステップ)。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第1凸状リブ428a,528aを更に凹所764の底部に向かって入り込ませる。これにより、回路基板410,510の端子412,512の接触部とキャリッジ8の電極集合体810とが接触したあと、接触部が電極集合体810に摩擦しながら動く。そして、凹所764の底部に第1凸状リブ428a,528aのリブ下端が当接することで、接触部の摩擦、すなわちワイピングの距離を所定の範囲に制限することができる。この結果、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、装着過程におけるワイピングの精度を高めることができ、回路基板410,510の端子412,512の接触部と電極集合体810とを高い信頼性で電気的に接続できる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第1凸状リブ428a,528aを凹所764の底部に入り込ませた時点で、回路基板410,510の位置の変化を終了させ、回路基板410,510の位置の変化の変位量も規制する。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、ワイピング範囲を不用意に広くしないので、装着過程において、両カートリッジを大きく姿勢変化させる必要がなくなり、装着性が高まる。また、広範囲なワイピングに伴う回路基板410,510や電極集合体810の損傷を、回避できる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、カートリッジ係合壁面部760への第1凸状リブ428a,528の入り込みと壁面への当接という簡便な手法でワイピングの精度を高めることができる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、係合突起423t,523tを係合孔750に入り込ませることで、第1端壁423,523をカートリッジ装着部7の端壁部730に係合させる。そして、第1凸状リブ428a,528aをカートリッジ係合壁面部760の凹所764へ入り込ませ、その壁面へ当接させる。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、端壁部730への係合、これに続くカートリッジ係合壁面部760への第1凸状リブ428a,528aの入り込みという順次手順で、精度の高いワイピングを簡便に達成できる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、図22に示すように、本実施形態のカートリッジ4,5は、第2壁面762に当接した後にこの壁面上を摩擦して移動する第1凸状リブ428a、528aの移動方向を、回路基板410,510の端子412,512の接触部が電極集合体810に接近する方向と等しくなるようにした。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、回路基板410,510の端子412,512の接触部と電極集合体810との接触する位置の精度をより高くした上で、その後のワイピングをより確実、且つ簡便に達成できる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第1凸状リブ428a,528aを、凹所764を取り囲む垂直壁に接触させる。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、ワイピングを図った上で、各カートリッジをY方向において位置決めできる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第1端壁423,523の側に第2凸状リブ428b,528bを備え、この第2凸状リブ428b,528bの下端を、装着初期の状態において(図21参照)、側壁側突出部724とカートリッジ間第1突出部721とこれに続く傾斜頂上面724sの頂上面724tに当接させる。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、第2凸状リブ428b,528bと上記の頂上面724tおよびこれに続く傾斜頂上面724sとの当接により、カートリッジ4,5の装着を上記の両頂上面の軌跡に沿って誘導することができると共に、頂上面をガイドとすることで装着性を高めることができる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第2凸状リブ428b,528bとは反対側の回路基板410,510の側に第3凸状リブ428c,528cを備え、図10や図15に示すように、第1凸状リブ428a,528aと第2凸状リブ428b,528bとの間の隔たりと、第1凸状リブ428a,528aと第3凸状リブ428c,528cとの間の隔たりを異なるものとした。よって、第2凸状リブ428b,528bが端壁部730の側に位置するような姿勢でカートリッジ装着部7に装着する際には支障は無いが、第3凸状リブ428c,528cが端壁部730の側に位置するような姿勢では、第1凸状リブ428a,528aは、カートリッジ係合壁面部760に入り込めず側壁側突出部724との頂上面724tと干渉する。このため、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、カートリッジの誤装着を回避できる。
本実施形態のカートリッジ4,5は、第1側壁425,524の側に加え、第2側壁426,526の側においても、第1凸状リブ428a,528aと、第2凸状リブ428b,528bと、第3凸状リブ428c,528cとを備える。よって、本実施形態のカートリッジ4,5によれば、カートリッジ係合壁面部760への第1凸状リブ428a,528aの入り込みを介した上記のワイピング達成のための姿勢変化規制を、第1側壁425,524と第2側壁426,526の両側壁の側で図るので、精度よくワイピングを達成できる。
B.変形例
本発明は、以下のような種々の形態で実施し得る。
B−1.カートリッジの外観の第1変形例:
この変形例は、第1凸状リブ428a,528aと、第2凸状リブ428b,第2凸状リブ528bと、第3凸状リブ428c,528cとを、凸状のリブ形状から凸形状に変えた点に特徴がある。図24は第1変形例のカートリッジ4AをX方向に見た側面図である。図示するように、このカートリッジ4Aは、第1側壁425と、この第1側壁425に対向する位置にある第2側壁426(図示略)とに、第1突起428Aと、第2突起428Bと、第3突起428Cとを備える。第1突起428Aは、第1凸状リブ428aのリブ下端に相当する箇所において、第1凸状リブ428aの第1側壁425からの−X方向における高さに相当する分だけ第1側壁425と第2側壁426からX軸方向に突出する。図24において、+X方向に向かって第1側壁425を平面視したときの第1突起428Aの下端形状は、図10における、+X方向に向かって第1側壁425を平面視したときの第1凸状リブ428aのリブ下端形状と等しい。第2突起428B、第3突起428Cも同様に、第1側壁425からの−X方向における高さおよび下端形状は、第2凸状リブ428b、第3凸状リブ428cと等しい。これにより、第1変形例におけるカートリッジ4Aによっても、既述したカートリッジ4と同様の効果を奏することができる。なお、第1突起428A等の下端形状は、カートリッジ4の第1突起428a等と等しいものに限られず、各突起形状は、円柱形状、三角柱形状、四角柱形状等としてもよい。カートリッジ5の変形例も同様である。
B−2.カートリッジの外観の第2変形例:
図25は第2変形例のカートリッジ4BをX方向に見た側面図である。図示するように、このカートリッジ4Bは、第1側壁425と、この第1側壁425に対向する位置にある第2側壁426に、既述したカートリッジ4と同様、第1凸状リブ428aと第2凸状リブ428bとを備えるが、第3凸状リブ428cは有しない。このカートリッジ4Bによっても、ワイピングに関する既述した効果を奏することができる。カートリッジ5の変形例も同様である。
B−3.カートリッジの外観の第3変形例:
図26は第3変形例のカートリッジ4CをX方向に見た側面図と、第3変形例のカートリッジ装着部7をX方向に見た側面図である。図示するように、このカートリッジ4Cは、第3凸状リブ428cを有しない点で上記した第2変形例と同様であるが、第1凸状リブ428aを既述した実施形態の第3凸状リブ428cの配設位置に備える。これに合わせ、カートリッジ装着部7にあっても、カートリッジ係合壁面部760を電極装着部735の側に備える。このカートリッジ4Cによっても、ワイピングに関する既述した効果を奏することができると共に、第1凸状リブ428aを、誤装着防止用の第3凸状リブ428cと兼用できる。カートリッジ5の変形例も同様である。
B−4.カートリッジの外観の第4変形例:
この変形例は、液体供給孔407を底壁422とは異なる箇所に有する。図27は第4変形例のカートリッジ4Cを底面側から見た外観斜視図、図28は第4変形例のカートリッジ4CをY方向に見た側面図である。図示するように、このカートリッジ4Cは、第1側壁425と、この第1側壁425に対向する位置にある第2側壁426に、既述したカートリッジ4と同様、第1凸状リブ428aと第2凸状リブ428bと第3凸状リブ428c等を備える。液体供給孔407とその周囲の周縁陥没部407bは、第1端壁423に設けられている。このカートリッジ4Cによっても、既述したカートリッジ4と同様の効果を奏することができる。カートリッジ5の変形例にあっては、マゼンタインクについての液体供給孔407と周縁陥没部407b、シアンインクについての液体供給孔407と周縁陥没部407bを第1端壁523に備えるようにしてもよい。
B−5.その他の変形例:
本発明は、インクジェットプリンターおよびそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置およびその液体を収容するためのカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置およびその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射吐出ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、および、ゾルゲル法での液体材料、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム
4…カートリッジ(第1のカートリッジ)
4A…カートリッジ
4B…カートリッジ
4C…カートリッジ
4D…カートリッジ
5…カートリッジ(第2のカートリッジ)
6…記録部
7…カートリッジ装着部
8…キャリッジ
8s…吐出ヘッド
9…排出部
10…プリンター
12…装置本体
14…ハウジング
16…用紙供給部カバー
16a…載置面
18…記録部保護カバー
20…排出部カバー
22…操作部
24…用紙供給部
26…用紙開口部
28…用紙ガイド
50…搬送ローラー軸
60…制御部
62…キャリッジガイドレール
81…キャリッジ側壁
82…キャリッジ側壁
401…蓋
402a…貫通孔
402b…貫通孔
402c…貫通孔
403…エアー溝
404…シール部材
405…係合部
406…供給孔側液体保持部材
407…液体供給孔
407b…周縁陥没部
409…軸受部
410…回路基板
411…基板載置部
412…端子
413…開口
414…凸部
420…筐体
421…凹部
422…底壁
423…第1端壁
423t…係合突起
424…第2端壁
425…第1側壁
425a…第1側壁部分
425b…第2側壁部分
425c…第3側壁部分
426…第2側壁
426a…第1側壁部分
426b…第2側壁部分
426c…第3側壁部分
427…半円状突起
428A…第1突起
428B…第2突起
428C…第3突起
428a…第1凸状リブ
428b…第2凸状リブ
428c…第3凸状リブ
429…弧状突起
430…蓋部
431…外方延在部
432…屈曲延在部
433…傾斜延在部
434…大気連通孔
436…蓋裏面シール部材
437…シール部材受け座
460…液体保持部材
501…蓋
502a…貫通孔
502c…貫通孔
503…エアー溝
504…シール部材
505…係合部
506…供給孔側液体保持部材
507c…インク供給孔
507m…インク供給孔
507y…インク供給孔
510…回路基板
511…基板載置部
512…端子
513…開口
514…凸部
520…筐体
521c…凹部
521m…凹部
521y…凹部
522…底壁
523…第1端壁
524…第2端壁
525…第1側壁
526…第2側壁
527…半円状突起
528a…第1凸状リブ
528b…第2凸状リブ
528c…第3凸状リブ
530…蓋部
531…外方延在部
532…屈曲延在部
533…傾斜延在部
534…大気連通孔
536…蓋裏面シール部材
537…シール部材受け座
560…液体保持部材
571…仕切壁
572…仕切壁
573…仕切壁
580…第1溝
581…第2溝
703…液体導入基部
703s…金属メッシュ
704…吸引孔
705…弾性部材
710b…液体導入部
710c…液体導入部
710m…液体導入部
710y…液体導入部
712…底壁
720…コイルバネ
721…カートリッジ間第1突出部
722…カートリッジ間第2突出部
723…案内突出部
724…側壁側突出部
724s…傾斜頂上面
724t…頂上面
730…端壁部
735…電極装着部
741…カートリッジ第1係合突起
742…カートリッジ第2係合突起
750…係合孔
760…カートリッジ係合壁面部
761…第1壁面
762…第2壁面
763…第3壁面
764…凹所
801…カートリッジ係合腕
810…電極集合体
P…用紙

Claims (11)

  1. 底壁と、前記底壁に交差する側壁と、前記底壁と前記側壁に交差する端壁と、前記端壁に対向する位置に設けられた電極部と、を有する装着部に着脱可能な液体供給ユニットであって、
    第1面部材と第2面部材と第3面部材と接触部とを備え、
    前記装着部への装着が完了した装着完了状態において、
    前記第1面部材は、前記底壁に面し、
    前記第2面部材は、前記側壁に面し、
    前記第3面部材は、前記端壁に面し、
    前記接触部は、前記電極部に電気的に接続可能であり、
    更に、前記第2面部材は、前記液体供給ユニットが前記装着完了状態となるまでの装着過程において前記接触部と前記電極部とが摩擦する距離を規制可能な規制部を有する、液体供給ユニット。
  2. 請求項1に記載の液体供給ユニットであって、
    前記規制部は、前記装着過程において、前記電極部に接触する方向を規制する、液体供給ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体供給ユニットであって、
    前記規制部は、前記第2面部材から外方に突出した第1凸部であり、
    前記第1凸部は、前記側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第2面部材に対し交差する方向に広がる壁面に当接することで、前記姿勢変化を規制するよう、配置されている、液体供給ユニット。
  4. 請求項3に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第3面部材は、前記端壁に係合可能であり、前記装着過程において、前記液体供給ユニットの姿勢変化を規制可能な係合部を有し、
    前記第1凸部は、前記係合部が前記端壁に係合したあと、前記側壁の前記壁面のうち前記底壁に対し傾斜する傾斜面に当接することで、前記接触部と前記電極部との摩擦を開始させるよう、配置されている、液体供給ユニット。
  5. 請求項4に記載の液体供給ユニットであって、
    前記傾斜面の前記底壁に対する角度は、前記接触部が前記電極部に対して接触する方向の前記底壁に対する角度と等しくなるよう設定され、
    前記第1凸部は、前記第1凸部が前記傾斜面に当接したあと、前記第1凸部が前記傾斜面上を摩擦する方向と前記接触部が前記電極部に接近する方向とが等しくなるよう、配置されている、液体供給ユニット。
  6. 請求項4または請求項5に記載の液体供給ユニットであって、
    前記側壁は前記傾斜面よりも前記底壁の近くに位置して、前記底壁に対し垂直となる垂直壁面を有し、
    前記第1凸部は、前記側壁の前記壁面のうち前記傾斜面に当接したあと、前記垂直壁面に当接することで、前記接触部と前記電極部の接触状態を維持できるよう、配置されている、液体供給ユニット。
  7. 請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2面部材は、前記第2面部材から外方に突出した第2凸部を有し、
    前記第2凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部より前記第3面部材の側に位置する、液体供給ユニット。
  8. 底壁と、前記底壁に交差する側壁と、前記底壁と前記側壁に交差する端壁と、前記端壁に対向する位置に設けられた電極部と、を有する装着部に着脱可能な液体供給ユニットであって、
    第1面部材と第2面部材と第3面部材と接触部とを備え、
    前記装着部への装着が完了した装着完了状態において、
    前記第1面部材は、前記底壁に面し、
    前記第2面部材は、前記側壁に面し、
    前記第3面部材は、前記端壁に面し、
    前記接触部は、前記電極部に電気的に接続可能であり、
    更に、前記第2面部材は、前記第2面部材から外方に突出した第1凸部と第2凸部とを有し、
    前記第2凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部より前記第3面部材の側に位置し、
    前記第1凸部は、前記側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第2面部材に対し交差する方向に広がる壁面に当接可能に配置され、前記壁面に当接することで、前記液体供給ユニットが前記装着完了状態となるまでの装着過程において前記接触部と前記電極部とが摩擦する距離を規制可能であり、
    前記第2凸部は、前記装着過程において、前記側壁に当接し前記液体供給ユニットの装着を誘導可能に配置される、液体供給ユニット。
  9. 請求項7または請求項8に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2面部材は、前記第2面部材から外方に突出した第3凸部を有し、
    前記第3凸部は、前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1凸部を挟んで前記第2凸部の反対側に位置する、液体供給ユニット。
  10. 請求項9に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2面部材に向かう方向に前記液体供給ユニットを平面視したとき、前記第1面部材から前記第2凸部までの距離は前記第1面部材から前記第3凸部までの距離より大きい、液体供給ユニット。
  11. 請求項3から請求項10のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1面部材と前記第3面部材に交差し、前記第2面部材に対向する第4面部材と、
    前記第1面部材と前記第2面部材と前記第4面部材に交差し、前記第3面部材に対向する第5面部材と、
    前記第2面部材と前記第3面部材と前記第4面部材と前記第5面部材に交差し、前記第1面部材に対向する第6面部材とを備え、
    前記装着部は、前記側壁と対向した位置に配置され、前記底壁に交差する他の側壁を有し、
    前記第4面部材は、前記第4面部材から外方に突出した他の第1凸部を有した上で、前記装着完了状態において前記他の側壁に面し、
    前記他の第1凸部は、前記他の側壁のうち、前記装着完了状態における前記第1面部材および前記第4面部材に対し交差する方向に広がる他の壁面に当接可能に配置され、前記壁面に当接することで、前記装着過程において前記接触部と前記電極部とが摩擦する距離を規制可能である、液体供給ユニット。
JP2014057360A 2013-12-18 2014-03-20 液体供給ユニット Active JP6295757B2 (ja)

Priority Applications (57)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057360A JP6295757B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 液体供給ユニット
AU2014368304A AU2014368304B2 (en) 2013-12-18 2014-12-09 Liquid supply unit
PCT/JP2014/006136 WO2015093008A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-09 液体供給ユニット
PCT/JP2014/006167 WO2015093012A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-10 液体供給ユニット
CN201410773179.4A CN104723684B (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
CN201420788209.4U CN204472115U (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
CN201710971238.2A CN107672316A (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
CN201710561409.4A CN107297957B (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
AU2014368232A AU2014368232B2 (en) 2013-12-18 2014-12-12 Liquid supply unit
CN201420790410.6U CN204506139U (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
PCT/JP2014/006187 WO2015093016A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-12 液体供給ユニット
PCT/JP2014/006222 WO2015093028A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-12 液体供給ユニット
CN201410770713.6A CN104723683B (zh) 2013-12-18 2014-12-12 液体供给单元
PCT/JP2014/006218 WO2015093024A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-12 液体供給ユニット
PCT/JP2014/006221 WO2015093027A1 (ja) 2013-12-18 2014-12-12 液体供給ユニット装着機構および液体供給ユニット
CN201420797072.9U CN204566928U (zh) 2013-12-18 2014-12-15 液体供给单元
CN201410778150.5A CN104723686B (zh) 2013-12-18 2014-12-15 液体供给单元
CN201410776917.0A CN104723685B (zh) 2013-12-18 2014-12-15 液体供给单元
CN201711306297.4A CN107891670B (zh) 2013-12-18 2014-12-15 液体供给单元
CN201420795684.4U CN204605190U (zh) 2013-12-18 2014-12-15 液体供给单元
ES14198198T ES2746323T3 (es) 2013-12-18 2014-12-16 Unidad de suministro de líquido
ES14198202T ES2733105T3 (es) 2013-12-18 2014-12-16 Unidad de suministro de líquido
EP14198202.5A EP2886351B1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
EP19176167.5A EP3549773A1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
CN201410779761.1A CN104723687B (zh) 2013-12-18 2014-12-16 液体供给单元
EP14198195.1A EP2886346B1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit mounting mechanism and liquid supply unit
ES14198197T ES2704093T3 (es) 2013-12-18 2014-12-16 Unidad de suministro de líquido
EP14198199.3A EP2886349B1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
EP14198198.5A EP2886348B8 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
CN201710876901.0A CN107521235B (zh) 2013-12-18 2014-12-16 液体供给单元
CN201420797761.XU CN204605191U (zh) 2013-12-18 2014-12-16 液体供给单元
EP14198197.7A EP2886347B1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
ES14198200.9T ES2691520T3 (es) 2013-12-18 2014-12-16 Unidad de suministro de líquido
PL14198199T PL2886349T3 (pl) 2013-12-18 2014-12-16 Zespół dostarczający ciecz
EP14198200.9A EP2886350B1 (en) 2013-12-18 2014-12-16 Liquid supply unit
ES14198199T ES2740074T3 (es) 2013-12-18 2014-12-16 Unidad de suministro de líquido
TW103144165A TWI636892B (zh) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
TW103144167A TW201536577A (zh) 2013-12-18 2014-12-17 液體供給單元安裝機構及液體供給單元
TW103144164A TW201536574A (zh) 2013-12-18 2014-12-17 液體供給單元
TW103144169A TWI638723B (zh) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
TW103144176A TWI643762B (zh) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
US14/573,192 US9511594B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
TW103144166A TWI647121B (zh) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
US14/573,275 US9321272B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit mounting mechanism and liquid supply unit
US14/573,128 US9233546B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
CN201420802342.0U CN204605192U (zh) 2013-12-18 2014-12-17 液体供给单元安装机构以及液体供给单元
US14/573,424 US9844945B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
US14/573,516 US9233547B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
CN201410784691.9A CN104723688B (zh) 2013-12-18 2014-12-17 液体供给单元安装机构以及液体供给单元
US14/573,053 US9266340B2 (en) 2013-12-18 2014-12-17 Liquid supply unit
US14/878,529 US9346277B2 (en) 2013-12-18 2015-10-08 Liquid supply unit
US14/964,929 US9682565B2 (en) 2013-12-18 2015-12-10 Liquid supply unit
US14/964,976 US9682566B2 (en) 2013-12-18 2015-12-10 Liquid supply unit
US15/134,230 US9579900B2 (en) 2013-12-18 2016-04-20 Liquid supply unit
US15/147,101 US9694588B2 (en) 2013-12-18 2016-05-05 Liquid supply unit
US15/430,987 US10220627B2 (en) 2013-12-18 2017-02-13 Liquid supply unit and engaged part
US15/717,654 US10220628B2 (en) 2013-12-18 2017-09-27 Liquid supply unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057360A JP6295757B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 液体供給ユニット

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017228503A Division JP6409947B2 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 液体供給ユニット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015178253A true JP2015178253A (ja) 2015-10-08
JP2015178253A5 JP2015178253A5 (ja) 2017-04-13
JP6295757B2 JP6295757B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=54262656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014057360A Active JP6295757B2 (ja) 2013-12-18 2014-03-20 液体供給ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6295757B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520713A (ja) * 2000-01-31 2003-07-08 ヒューレット・パッカード・カンパニー 収納部に確実に電気接続されるインク容器
JP2005343094A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Canon Inc インクタンクホルダ、インクタンク、その装着方法および記録ヘッドカートリッジ
JP2013141804A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Seiko Epson Corp 印刷装置、カートリッジ、及び、印刷材供給システム
JP2013158980A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Canon Inc インクジェット用タンク

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520713A (ja) * 2000-01-31 2003-07-08 ヒューレット・パッカード・カンパニー 収納部に確実に電気接続されるインク容器
JP2005343094A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Canon Inc インクタンクホルダ、インクタンク、その装着方法および記録ヘッドカートリッジ
JP2013141804A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Seiko Epson Corp 印刷装置、カートリッジ、及び、印刷材供給システム
JP2013158980A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Canon Inc インクジェット用タンク

Also Published As

Publication number Publication date
JP6295757B2 (ja) 2018-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015093012A1 (ja) 液体供給ユニット
JP6281342B2 (ja) 液体供給ユニット
JP6142571B2 (ja) カートリッジ、液体供給システム、液体吐出装置
JP5533560B2 (ja) 液体消費装置
JP6409947B2 (ja) 液体供給ユニット
WO2017090374A1 (ja) 液体供給ユニットおよび液体噴射装置
JP6287325B2 (ja) 液体供給ユニット
JP6197378B2 (ja) カートリッジ、液体供給システム
JP6295757B2 (ja) 液体供給ユニット
TWI649215B (zh) 液體收容體、液體消耗裝置及電連接體
JP6540772B2 (ja) 液体供給ユニット
JP6225758B2 (ja) 液体供給ユニット
JP6233062B2 (ja) 液体供給ユニット
TWI647121B (zh) Liquid supply unit
JP2018083427A (ja) 液体供給ユニット
JP2014166687A (ja) カートリッジ
JP2015145089A (ja) 液体噴射装置と液体供給ユニットおよび液体噴射システム
JP2015155172A (ja) 液体収容容器
JP2014226898A (ja) カートリッジ、液体吐出装置
JP2017094659A (ja) 液体供給ユニット
JP2016129939A (ja) 封止部材および液体収容容器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6295757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150