JP6225758B2 - 液体供給ユニット - Google Patents

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本発明は、液体供給ユニットに関する。
液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットとしては、従来から、液体噴射装置の一例であるプリンターにインクを供給するインクカートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)が知られている。カートリッジは、通常、インクを収容する多孔質のインク保持部材を密閉状の筐体内に収納してプリンターのキャリッジに装着され、筐体底壁のインク供給孔からインクを供給している(例えば、特許文献1等)。
特開2000−33707号公報 特開2008−74100号公報
特許文献1で提案されたカートリッジは、カートリッジ側面をその底部に到るまでテーパーとすることで、インク保持部材を筐体底壁の側ほど圧縮して保持する。よって、筐体底壁の側においてインク保持部材の細孔が小さくなってインク移動に関与する毛管力が高まるので、安定したインク供給の観点から好ましい。しかしながら、キャリッジへのカートリッジの位置決めがテーパー状の側面でなされる都合上、カートリッジの浮き上がりが危惧され、キャリッジの移動方向に沿ったカートリッジの位置決めにおいて改善の余地が指摘されるに到った。
その一方、特許文献2で提案されたカートリッジでは、カートリッジの規制部としてキャリッジに設けたリブのリブ形状に合わせて、カートリッジ側面を、その底部側において一律に垂直面としている。よって、キャリッジの移動方向に沿った位置決めを向上できる。しかしながら、カートリッジ規制部としてのリブとの当接領域がカートリッジの前後方向の全域に亘るので、キャリッジへのカートリッジの装着の際には、リブの延在方向にカートリッジが沿うようなカートリッジ姿勢を取る必要があり、装着性の向上の余地がある。こうしたことから、インク等の液体の保持部材を圧縮保持した上で、カートリッジの確実な位置決めと装着性の向上とを図ることが要請されるに到った。また、液体を収容して供給する液体供給ユニットや、当該ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等において、小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、前記液体噴射装置に前記液体供給ユニットを装着したときに底に位置する底壁部と、前記底壁部に対向する上壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第1端壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第1端壁部に対向する第2端壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部と前記第1端壁部と前記第2端壁部とに囲まれた領域に配置される液体保持部材と、を備える。そして、前記第1側壁部は前記第1端壁部から前記第2端壁部に向かう第1方向に並ぶ第1部分と第2部分とを有し、前記第1部分が占める前記第1側壁部の外面は、前記上壁部よりも前記底壁部の近くに、前記底壁部に対し実質的に垂直となる第1領域と、前記底壁部よりも前記上壁部の近くに、前記底壁部に対し傾斜する第2領域と、を有し、前記第2部分は前記底壁部に対し傾斜する。
この形態の液体供給ユニットは、液体噴射装置への装着に当たり、液体噴射装置には、底壁部に対し実質的に垂直な第1領域である第1部分の第1領域を当接させればよく、第1端壁部から第2端壁部に向かう第1方向に第1部分と並ぶ第2部分については、当接を要しない。よって、液体噴射装置に、第1側壁部の全域を当接させる必要がない。この結果、この形態の液体供給ユニットによれば、液体噴射装置への装着に際しての液体供給ユニットの姿勢の自由度が高まり、装着性が向上する。また、液体噴射装置には、底壁部に対し実質的に垂直な第1領域を当接できるので、この形態の液体供給ユニットによれば、ユニットの位置決めを確実に図ることができる。これに加え、液体噴射装置に当接する第1領域である第1部分の第1領域より上壁部の側の第2領域と、上記の第1方向に第1部分と並ぶ第2部分については、共に底壁部に対し傾斜させている。よって、この形態の液体供給ユニットによれば、液体保持部材を底壁部の側ほど圧縮して保持できる。
(2)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記第1部分が占める前記第1側壁部の外面は、前記第1領域と前記第2領域との間に位置する第3領域を有し、前記第3領域における壁の厚みは前記第1領域における壁の厚みおよび前記第2領域における壁の厚みより薄い構成にしてもよい。これによれば、液体保持部材を囲む第1側壁部を、底壁部の側から第1領域、第3領域、第2領域と繋げ、第3領域において壁厚が薄くなるので、液体保持部材の配置される領域の容積を増やすことができる。また、第1側壁部の外壁側の形状が上記の第1から第3の領域の繋がりにより不均一となっても、第1側壁部の内壁側の形状を均一、または均一に近い形状に仕上げることができる。
(3)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2側壁部の前記第1側壁部に対向する内壁面は前記液体保持部材を均一の角度で圧縮できるよう傾斜形成されている構成にしてもよい。これによれば、第2側壁部の外壁側の形状に拘わらず、液体保持部材を底壁部の側ほど圧縮が進むようにして保持できる。また、第2側壁部の外壁側の形状に拘わらず第2側壁部の内壁側の形状が均一なため、成形金型形状を簡易にすることができる。
(4)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2側壁部の前記第1側壁部に対向する内面は平面である構成にしてもよい。これによれば、第2側壁部の外壁側の形状に拘わらず第2側壁部の内壁側の形状が均一なため、成形金型形状を簡易にすることができる。
(5)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記底壁部に液体供給孔が形成され、前記上壁部から前記底壁部に向かう方向に平面視したとき、前記液体供給孔は前記第2部分と前記第2側壁部との間に位置する構成にしてもよい。これによれば、液体供給孔を、第1側壁部の第1部分から離すことができるので、液体保持部材の中央或いは中央近傍に位置させることができる。よって、この形態の液体供給ユニットによれば、液体保持部材のほぼ全域から液体を液体供給孔に到達させることができる。
(6)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第1方向において、前記第1部分の幅より前記第2部分の幅が広い構成にしてもよい。これによれば、次の利点がある。第1部分は、第1領域と第2領域とを有することから形状が複雑となり、液体供給ユニットとしての強度確保に対しての対処を施す余地が少ない。これに対し、第2部分は、第1部分のように第1領域と第2領域とを有する必要はなく、底壁部に対して傾斜すればよいので、その形状が単純であることから、強度確保に対しての対処を施す余地が残されている。よって、この形態の液体供給ユニットによれば、単純な形状の第2部分の幅が広い分だけ、強度確保の対処の自由度が高まり有益である。
(7)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2部分の前記底壁部に対してなす角は、前記第2領域の前記底壁部に対してなす角より大きい構成にしてもよい。これによれば、次の利点がある。第2領域は、第1部分において、底壁部よりも上壁部の近くに位置して底壁部に対して傾斜し、第2部分は、この第2領域を有する第1部分と上記の第1方向に並んで位置して底壁部に対し傾斜する。そうすると、底壁部に対して第2部分のなす角と第2領域のなす角とが同じであれば、上壁部における第2部分の周縁部と第2領域の周縁部がずれてしまうことになる。これに対し、この形態の液体供給ユニットでは、底壁部に対して第2部分のなす角を第2領域のなす角より大きくしたので、上壁部における第1側壁部の第2部分の周縁部と第2領域の周縁部とのズレを小さくできる。この結果、この形態の液体供給ユニットによれば、上壁部における第2側壁部の形状の単調化と、上壁部についてもその形状の単調化とを図ることができる。
(8)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第2部分は、前記上壁部の側で前記底壁部に対してなす角が前記第2領域が前記底壁部に対してなす角と等しくされ、前記第2領域と前記第1方向に連続して形成されている構成にしてもよい。これによれば、上壁部の側での第1側壁部の第2部分の周縁部と第2領域の周縁部とのズレを起こさないので、上壁部の側での第1側壁部の形状の単調化と、上壁部についてもその形状の単調化とを図ることができる。
(9)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記第1側壁部は前記第1方向に前記第1部分と前記第2部分と並ぶ第3部分とを有し、前記第1方向において前記第2部分は前記第1部分と前記第3部分との間に位置し、前記第3部分が占める前記第1側壁部の外面は、前記上壁部よりも前記底壁部の近くに、前記底壁部に対し実質的に垂直となる第4領域を有する構成にしてもよい。これによれば、液体噴射装置には、第1部分とは第2部分を挟んで離間した第3部分の第4領域も当接できるので、液体噴射装置に対して液体供給ユニットをより確実に位置決めできると共に、装着後の液体供給ユニットの装着姿勢をより安定化できる。
(10)上記形態の液体供給ユニットにおいて、液体導入部を有するヘッドユニットと、電極を有するキャリッジユニットとを備える前記液体噴射装置に装着可能であり、前記第1端壁部には前記ヘッドユニットに係合可能な係合部が設けられ、前記第2端壁部には前記キャリッジユニットに電気的接続可能な端子が配置され、前記第1部分は前記ヘッドユニットに当接可能であり、前記第3部分の前記第4領域は前記キャリッジユニットに当接可能である構成にしてもよい。これによれば、液体噴射装置に対して液体供給ユニットをより確実に位置決めできると共に、装着後の液体供給ユニットの装着姿勢をより安定化できる。
(11)本発明の他の形態によれば、液体を供給する液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、前記液体噴射装置に前記液体供給ユニットを装着したときに底に位置する底壁部と、前記底壁部に対向する上壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第1端壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第1端壁部に対向する第2端壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部と前記第1端壁部と前記第2端壁部とに囲まれた領域に配置される液体保持部材と、を備える。そして、前記第1側壁部は前記第1端壁部から前記第2端壁部に向かう第1方向に並ぶ第1部分と第2部分とを有し、前記第1部分は前記底壁部に対し実質的に垂直となり、前記第2部部から前記上壁部に亘って傾斜する。
この形態の液体供給ユニットによっても、液体噴射装置への装着に当たり、液体噴射装置には、底壁部に対し実質的に垂直な第1部分を当接させればよく、第1端壁部から第2端壁部に向かう第1方向に第1部分と並ぶ第2部分については、当接を要しない。よって、液体噴射装置に、第1側壁部の全域を当接させる必要がない。この結果、この形態の液体供給ユニットによっても、装着性の向上等の既述した効果を奏することができる。
(12)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記第1側壁部は前記第1方向に前記第1部分と前記第2部分と並ぶ第3部分とを有し、前記第1方向において前記第2部分は前記第1部分と前記第3部分との間に位置し、前記第3部分は前記底壁部に対し実質的に垂直となる構成にしてもよい。これによれば、液体噴射装置には、底壁部に対し実質的に垂直な第3部分も当接できるので、液体噴射装置に対して液体供給ユニットをより確実に位置決めできると共に、装着後の液体供給ユニットの装着姿勢をより安定化できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
また、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、液体供給ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等の形態で実現することができる。
液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図である。 液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。 カートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観を概略的に示す斜視図である。 カートリッジ未装着のキャリッジ8の概略斜視図である。 カートリッジ未装着のカートリッジ装着部7を図4と異なる方向から見て示す概略分解斜視図である。 カートリッジ未装着のキャリッジ8の底面側からの概略斜視図である。 図3における7−7線に沿った概略断面図である。 カートリッジ4の外観斜視図である。 カートリッジ4のX方向側面図である。 カートリッジ4の分解斜視図である。 カートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。 回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。 図9における13−13線にて筐体420の第1側壁部分425aを切断して示す概略断面を壁面角度の様子と合わせて示す説明図である。 図9における14−14線にて筐体420の第2側壁部分425bを切断して示す概略断面を壁面角度の様子と合わせて示す説明図である。 図9における15−15線にて筐体420の第3側壁部分425cを切断して示す概略断面図である。 蓋401から底壁422に向かう方向に筐体420を平面視した平面図である。 カートリッジ5の外観斜視図である。 カートリッジ5のX方向側面図である。 カートリッジ5の分解斜視図である。 カートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。 回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。 図18における22−22線にて筐体520の第1側壁部分525aを切断して示す概略断面図である。 図18における23−23線にて筐体520の第2側壁部分525bを切断して示す概略断面図である。 図18における24−24線にて筐体520の第3側壁部分525cを切断して示す概略断面図である。 キャリッジ8へのカートリッジ4とカートリッジ5の装着の様子を概略的に示す説明図である。 カートリッジ600の分解斜視図である。 図26における27−27線にて筐体620の第1側壁部分625aを切断して示す概略断面図である。 図26における28−28線にて筐体620の第2側壁部分625bを切断して示す概略断面図である。 図26における29−29線にて筐体620の第3側壁部分625cを切断して示す概略断面図である。 図27相当に第1変形例の筐体620Aの第1側壁部分625aを切断して示す概略断面図である。 図28相当に筐体620Aの第2側壁部分625bを切断して示す概略断面図である。 図29相当に筐体620Aの第3側壁部分625cを切断して示す概略断面図である。 第2変形例の筐体420Aの要部を示す外観斜視図である。 図13相当に変形例の筐体420Aの第1側壁部分425aを切断して示す概略断面図である。 図14相当に筐体420Aの第2側壁部分425bを切断して示す概略断面図である。 図15相当に筐体420Aの第3側壁部分425cを切断して示す概略断面図である。 第3変形例の筐体420Bの要部を示す外観斜視図である。 図13相当に変形例の筐体420Bの第1側壁部分425aを切断して示す概略断面図である。 図14相当に筐体420Bの第2側壁部分425bを切断して示す概略断面図である。 図15相当に筐体420Bの第3側壁部分425cを切断して示す概略断面図である。 第4変形例の筐体420Cの要部を示す外観斜視図である。 図13相当に変形例の筐体420Cの第1側壁部分425aを切断して示す概略断面図である。 図14相当に筐体420Cの第2側壁部分425bを切断して示す概略断面図である。 図15相当に筐体420Cの第3側壁部分425cを切断して示す概略断面図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜B.実施形態:
C.各種変形例:
A.実施形態:
A−1:液体噴射システム1の構成:
図1は液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図、図2は液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。図1および図2には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。このX軸は、後述のキャリッジ8の往復動作方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の主走査方向に沿った軸である。Y軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における用紙の給送経路方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の副走査方向に沿った軸である。Z軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸である。図2以降に示す各図についても必要に応じてXYZ軸を付している。図1および図2のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。液体噴射システム1は、液体噴射装置としてのプリンター10と、2種類のカートリッジ4,5と、を備える。図2に示すように、本実施形態の液体噴射システム1では、プリンター10のカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が着脱可能に装着される。このカートリッジ装着部7は、インク吐出を図る吐出ヘッド8s(図6参照)を備える。カートリッジ装着部7は、キャリッジ8に装着され、通常、キャリッジ8と一体とされている。以下、カートリッジ4を「第1のカートリッジ4」と、カートリッジ5を「第2のカートリッジ5」と適宜称することとする。また、カートリッジ装着部7は「ヘッドユニット」と称することもできる。その際、カートリッジ装着部7の装着されていないキャリッジ8を「キャリッジユニット」と称し区別するものとする。
第1のカートリッジ4は、単色インク、例えばブラックインクを収容する。第2のカートリッジ5は、複数の色のインクを収容するものであり、本実施形態では、内部に3つの液体収容部が区画形成されている。これにより、本実施形態の第2のカートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する。
ここで、カートリッジ装着部7に装着されるカートリッジの数や種類は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、4つの第1のカートリッジ4をブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色インクに対応して用意し、これら4つの第1のカートリッジ4をカートリッジ装着部7に装着しても良い。また、他の色(例えば、ライトアゼンタやライトシアン)のインクを収容するカートリッジをカートリッジ装着部7に装着しても良い。このように各色のインク毎に第1のカートリッジ4を装着する場合には、第2のカートリッジ5については装着を省略すればよい。
プリンター10は、インクジェットプリンターである。図1に示すように、プリンター10は、ハウジング14と、用紙供給部カバー16と、記録部保護カバー18と、排出部カバー20と、操作部22とを備える。また、図2に示すように、プリンター10は、装置本体12を備える。
図1に示すように、ハウジング14は、装置本体12の周囲を覆って、プリンター10の外観を構成している。また、プリンター10の上面には、用紙供給部カバー16が設けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14の上面に回動可能に取り付けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。用紙供給部カバー16はハウジング14に対して閉じた状態にある場合、ハウジング14の上面とともにプリンター10の上面を構成する。
用紙供給部カバー16はハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の背面側(−Y方向側)に傾斜した状態となる。この状態において、用紙供給部カバー16の裏面は、用紙の載置面16aとして機能する。この用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、装置本体12の後述する用紙供給部24の用紙開口部26は、プリンター10の上方に対して開いた状態となる。このため、用紙供給部24は、載置面16aに載置された用紙を給送経路に給送可能となる。給送経路とは、印刷を行う際の用紙の移動経路である。用紙開口部26には、一対の用紙ガイド28が設けられている。一対の用紙ガイド28は、プリンター10の幅方向(X軸方向)における間隔を調節可能に構成されている。一対の用紙ガイド28は、用紙の幅方向における両端を拘束し、幅方向における用紙の位置を規定する。
また、用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の上面において記録部保護カバー18および操作部22が露出した状態となる。記録部保護カバー18は、ハウジング14に対して開いた状態(図示せず)と閉じた状態(図1)とを取り得る。記録部保護カバー18がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーは装置本体12に設けられた記録部6にアクセス可能となる。
操作部22は、プリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン等を備えている。用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーが操作部22に対してアクセス可能となり、プリンター10の操作をすることができる。
さらに、ハウジング14の前面には、排出部カバー20が設けられている。排出部カバー20は、ハウジング14の前面に回動可能に取り付けられている。排出部カバー20は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。排出部カバー20がハウジング14に対して開いた状態にある場合、排出部カバー20は、装置本体12の排出部9から記録が実行された用紙Pをプリンター10の前方に排出する。
図2に示すように、装置本体12は、用紙供給部24と、記録部6と、排出部9と、制御部60とを備えている。
制御部60は、用紙供給部24、記録部6および排出部9に電気的に接続され、操作部22から入力された指示に基づいて各部の動作を制御する。また、制御部60は、駆動モーター(図示せず)を介してキャリッジ8の移動(X軸方向移動:主走査駆動)および搬送ローラー軸50の回転(副走査駆動)を制御している。キャリッジ8は、その底面にカートリッジ装着部7を組み込んで備える。また、制御部60は、カートリッジ4,5が備える回路基板との間で信号のやり取りを行う。
装置本体12は、キャリッジガイドレール62と図示しないキャリッジ駆動手段とを備え、キャリッジガイドレール62に沿ってキャリッジ8を移動可能とする。キャリッジガイドレール62は、X軸方向すなわち装置本体の幅方向に延びて、キャリッジ8の底面側に設けられた軸受部409(図3参照)に組み込まれ、キャリッジ8を支持する。
カートリッジ装着部7を装着済みのキャリッジ8は、図示しないキャリッジ駆動手段により装置本体12の幅方向(X軸方向、主走査方向)に往復動可能に構成されている。キャリッジ8が装置本体12の幅方向に往復動することで、カートリッジ装着部7は装置本体12の幅方向に往復動する。すなわち、カートリッジ4,5は、キャリッジ8によって搬送方向(X軸方向)に搬送される。本実施形態のように、キャリッジ8によって吐出ヘッド8sとカートリッジ4,5とが搬送されるプリンター10のタイプは、「オンキャリッジタイプ」とも呼ばれる。なお、キャリッジ8とは異なる部位に、不動のカートリッジ装着部7を構成し、カートリッジ装着部7に装着されたカートリッジ4,5からのインクを、フレキシブルチューブを介してキャリッジ8の吐出ヘッドに供給しても良い。このようなプリンターのタイプは、「オフキャリッジタイプ」とも呼ばれる。このときのカートリッジ4,5は着脱可能なカートリッジに限られず、固定されたインクタンクであっても良い。このインクタンクには外部からインクが注入可能なインク注入口があるものであっても良い。
液体噴射システム1の使用状態において、キャリッジ8を往復移動させる主走査方向(左右方向)に沿った軸をX軸とし、用紙を搬送する副走査方向(前後方向)に沿った軸をY軸とし、鉛直方向(上下方向)に沿った軸をZ軸とする。また、鉛直上方向が+Z方向であり、鉛直下方向が−Z方向である。なお、液体噴射システム1の使用状態とは、水平な面に設置された液体噴射システム1の状態であり、本実施形態では、水平な面はX軸およびY軸に平行な面(XY平面)である。
A−2.カートリッジの装着状態とキャリッジ構成:
図3はカートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観を概略的に示す斜視図、図4はカートリッジ未装着のキャリッジ8の概略斜視図、図5はカートリッジ未装着のカートリッジ装着部7を図4と異なる方向から見て示す概略分解斜視図、図6はカートリッジ未装着のキャリッジ8の底面側からの概略斜視図、図7は図3における7−7線に沿った概略断面図である。なお、カートリッジ装着部7は、キャリッジ8の底部に装着されている都合上、図3においては図示されていない。
図3に示すように、カートリッジ4,5の両カートリッジは、それぞれ蓋401、501の上面に、蓋を貫通した貫通孔402a,402b,402c,502a,502b,502cと、貫通孔402aから貫通孔402bまでの間を蛇行して延びるエアー溝403と、貫通孔502aから貫通孔502bまでの間を蛇行して延びるエアー溝503と、大気連通孔434,534とを備える。この場合、貫通孔402aは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部から大気を吸引し、カートリッジ4の内部の減圧状態を維持するための減圧孔として用いられる。カートリッジ4の製造後は、エアー溝403、貫通孔402b、大気連通孔434を介して、後述の液体保持部材460に大気を供給するために用いられる。また、貫通孔402cは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部にインクを注入するインク注入孔として用いられる。カートリッジ4の製造後はシール部材404で封止され密閉される。また、カートリッジ5は、既述したようにイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容することから、後述の各色の収容箇所に対応した貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503と大気連通孔534を備える。そして、カートリッジ4,5の両カートリッジは、シール部材404,504を、蓋401,501の上面に接合させて、上記の貫通孔およびエアー溝の開口を被覆する。
シール部材接合済みのカートリッジ4,5は、図4に示すようにキャリッジ8の底部に組み込まれたカートリッジ装着部7を介してキャリッジ8に装着される。なお、これ以降、カートリッジ4,5をキャリッジ8に装着するということと、カートリッジ4,5をカートリッジ装着部7に装着するということとは、同義として扱う。カートリッジ4,5は、その装着状態では、キャリッジ8の搬送方向(X軸方向)に並んで配置されている。この装着状態では、カートリッジ4が備える着脱機構部としての後述の係合部405が、キャリッジ8のカートリッジ係合腕801に係合している。ユーザーは、カートリッジ係合腕801に外力を加えることで、係合腕を回動変位させてキャリッジ8とカートリッジ4との係合を解除する。これにより、ユーザーはカートリッジ4をキャリッジ8から取り外すことができる。なお、カートリッジ5についてもカートリッジ4と同様の構造および同様の方法により、キャリッジ8から取り外すことができる。
図4に示すように、キャリッジ8は、カートリッジ装着部7を備える。このカートリッジ装着部7は、ブラックインク用の液体導入部710bと、イエローインク用の液体導入部710yと、マゼンタインク用の液体導入部710mと、シアンインク用の液体導入部710cと、円錐状のコイルバネ720と、図6に示す吐出ヘッド8sとを備える。コイルバネ720は、カートリッジ4,5に対応して配設され、カートリッジリッジ装着時に圧縮され、カートリッジ係合腕801の係合解除の際に、カートリッジを押し上げる。弾性部材705はエラストマーなどで構成される部材であり、環状をなし、液体導入基部703の外壁部に装着されている。カートリッジ装着部7はキャリッジ8にネジ止めされる。
上記した各インク用の液体導入部は、カートリッジ装着部7に装着されるカートリッジ4,5の液体収容部に対応して配設されており、その大きさにおいて相違するものの、同一の構成を備える。液体導入部710bを例に挙げ説明すると、この液体導入部710bは、液体導入基部703と、金属メッシュ703sと、弾性部材705とを備える。金属メッシュ703sは、ステンレス等の耐食性を備える金属から形成されたフィルターであり、液体導入基部703の上端に組み込まれて、カートリッジ4の後述の供給孔側液体保持部材406に面接触する(図7参照)。そして、供給孔側液体保持部材406に保持されたインクは、金属メッシュ703sを通過し、図6に示すようにカートリッジ装着部7の裏面に位置する吐出ヘッド8sに送り込まれる。液体導入部710b等とカートリッジとの関係については後述する。
カートリッジ4は、図7に示すように、+Y方向の一端側に回路基板410を備える。この回路基板410は、第2端壁424に対して傾斜した基板載置部411に固定される。基板載置部411への回路基板410の固定の様子や配設位置等については、後述する。そして、カートリッジ4に備え付けられた回路基板410は、後述の端子412を有する。キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、端子412の接触部は、キャリッジ8に設けられた電極集合体810の電極に、電気的に接触する。また、カートリッジ4は、図におけるY軸方向において基板載置部411の端部を係合部405として備える。この係合部405は、キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、キャリッジ8におけるカートリッジ係合腕801に係合する。なお、キャリッジ8は電極集合体810を含めてキャリッジユニットと称することもできる。
図7は、キャリッジ8にカートリッジ4が装着された状態を示す。カートリッジ4は、液体を吸収し保持する機能を有する供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460とを有する。供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460は接触している。カートリッジ装着部7は、その底面に備える液体導入部710bの液体導入基部703の環状先端に取り付けられた金属メッシュ703sを供給孔側液体保持部材406に面接触させる。供給孔側液体保持部材406は液体導入基部703により+Z方向に持ち上げられ、液体保持部材460を押圧する。これにより、液体保持部材460に収容済みの液体、即ちブラックインクは、供給孔側液体保持部材406と、液体導入部710bにおける液体導入基部703の金属メッシュ703sおよび吸引孔704を経て、カートリッジ装着部7の吐出ヘッド8sに供給されることになる。つまり、カートリッジ装着部7の液体導入部710bは、カートリッジ4から液体(ブラックインク)の導入を受け、カートリッジ装着部7は、液体導入部710bに導入された液体(ブラックインク)を吐出ヘッド8sから噴出することになる。なお、カートリッジ5にあっても、カートリッジ4と同様に回路基板510等を備え、既述したようにキャリッジ8に装着される。
カートリッジ4は、供給孔側液体保持部材406に覆われる液体供給孔407を備える。カートリッジ装着部7は、液体導入基部703の基部に、液密性の弾性部材705を備える。この弾性部材705は、液体供給孔407の周囲の周縁陥没部407b(図11参照)に当接し、カートリッジ装着時において液体供給孔407からのインク漏れを防ぐようシールする。こうしたカートリッジ装着時において、液体供給孔407は、後述の液体導入部710bにブラックインクを供給するよう接続される。なお、カートリッジ4をキャリッジ8のカートリッジ装着部7へ組み付ける構造については後述する。
キャリッジ8の底部にカートリッジ装着部7が装着される。このカートリッジ装着部7は、図4〜図5に示すように、Y軸方向に延びるカートリッジ間突出部721と案内突出部723と側壁側突出部724とを備える。図4では、側壁側突出部724は、紙面奥側のキャリッジ側壁82の内側に示されているが、キャリッジ8は、紙面手前側のキャリッジ側壁81の内側にも図示しない側壁側突出部724を備える。カートリッジ間突出部721と側壁側突出部724は、カートリッジ装着部7の端壁部730からカートリッジ係合腕801の側に向かって延び、途中、分割されている。
案内突出部723は、端壁部730から液体導入部710yに向けて延びて液体導入部710mと液体導入部710cとの間に延在する。つまり、この案内突出部723は、X軸方向で隣り合う液体導入部710mと液体導入部710cとの間に形成され、液体導入部710mと液体導入部710cとの間から液体導入部710yまでの間に位置することになる。また、この案内突出部723は、端壁部730の側の部分において、液体導入部710mと液体導入部710cとの間の部分よりも、カートリッジ装着部7の底面からの突出高が低くされている。カートリッジ4は、キャリッジ側壁81の側の側壁側突出部724(図示略)とカートリッジ間突出部721との間の装着領域に入り込んで、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に装着される。カートリッジ5は、カートリッジ間突出部721とキャリッジ側壁82の側の側壁側突出部724との間の装着領域に入り込んで、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に装着される。案内突出部723は、こうして装着されたカートリッジ5の後述の第1溝580(図20参照)に入り込む。
カートリッジ装着部7は、カートリッジ第1係合突起741とカートリッジ第2係合突起742とを備える。カートリッジ第1係合突起741は、カートリッジ間突出部721と側壁側突出部724とからX軸に沿う方向に突出する。例えば、側壁側突出部724から案内突出部723に向かって−X方向に突出するカートリッジ第1係合突起741は、上記したカートリッジ4,5の装着領域において、側壁側突出部724のうち、電極集合体810より端壁部730の側に位置する。カートリッジ間突出部721から案内突出部723に向かって+X方向に突出するカートリッジ第1係合突起741は、カートリッジ間突出部721のうち、電極集合体810より端壁部730の側に位置する。そしてこれらふたつのカートリッジ第1係合突起741は対向する。この場合、図4と図5では、その斜視方向の都合上、カートリッジ4の装着領域における側壁側突出部724と、カートリッジ間突出部721のカートリッジ第1係合突起741に対向するカートリッジ第1係合突起741とは、図示されていない。また、カートリッジ5の装着領域において、側壁側突出部724のカートリッジ第1係合突起741に対向するカートリッジ間突出部721のカートリッジ第1係合突起741は、図示されていない。
カートリッジ第2係合突起742は、カートリッジ装着部7には設けられておらず、キャリッジ8に設けられた電極集合体810の装着基部に設けられている。そして、このカートリッジ第2係合突起742は、上記したカートリッジ4,5の装着領域において、X軸に沿う方向に突出し、カートリッジ4,5に対し、+X方向または−X方向から当接する。
カートリッジ第1係合突起741とカートリッジ第2係合突起742は、装着されたカートリッジのX軸方向の位置決め機能を果たす。カートリッジ第1係合突起741は、カートリッジ装着部7に設けられている。そのため、例えば、カートリッジ装着部7に設けられている液体導入部710bとカートリッジ4とのX軸方向における接触の精度を高めることができる。その一方で、カートリッジ第2係合突起742は、電極集合体810の装着基部に設けられている。そのため、例えば、電極集合体810とカートリッジ4の端子412とのX軸方向における接触の精度を高めることができる。カートリッジ装着部7はキャリッジ8にネジ止めするものであるから、カートリッジ装着部7とキャリッジ8との間には組立誤差が発生する。したがって、カートリッジ第1係合突起741のみでは、カートリッジ4の端子412と電極集合体810との接触の精度を高めることが困難である。そこで、カートリッジ第2係合突起742を用いることで、カートリッジ4のキャリッジ8への装着の精度を高めることができる。
この他、カートリッジ装着部7は、端壁部730に、係合孔750を備える。この係合孔750は、カートリッジ4とカートリッジ5ごとに二つ設けられており、カートリッジ装着に際して、後述の係合突起423t,523tが入り込む。なお、カートリッジ装着の様子や位置決めの様子、並びに案内突出部723とカートリッジ5との関係については、後述する。
A−3.カートリッジ4の構成:
図8はカートリッジ4の外観斜視図、図9はカートリッジ4のX方向側面図、図10はカートリッジ4の分解斜視図、図11はカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図、図12は回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ4は、筐体420と、蓋401と、回路基板410とを備える。蓋401は筐体420に固定され、筐体420が有する凹部421(図10参照)を覆う。この他、カートリッジ4は、供給孔側液体保持部材406と、液体保持部材460と、蓋裏面シール部材436と、シール部材404とを備える。筐体420と蓋401は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の成型品であり、射出成型等の適宜な成型手法にて形成される。
図8と図10に示すように、筐体420は、底壁422と、第1端壁423と、第2端壁424と、第1側壁425と、第2側壁426とを有する。第1側壁425と第2側壁426とにおいて、外壁がリブ428にて補強されている。底壁422は、筐体420の底面をなし、その中央に液体供給孔407を備える。この底壁422は、蓋401(詳しくは後述の蓋部430)に対向する。第1端壁423は、底壁422から立ち上がり蓋401の蓋部430に接合して交差する。第2端壁424は、底壁422から立ち上がって蓋401の蓋部430に接合して交差すると共に、第1端壁423に対向する。第1側壁425は、第1端壁423の一方の端部(図10における−X方向端部)と第2端壁424の一方の端部(図10における−X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に接合して交差する。第2側壁426は、第1端壁423の他方の端部(図10における+X方向端部)と第2端壁424の他方の端部(図10における+X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に接合して交差すると共に第1端壁423と対向する。
こうした壁面構成は、次のように表すこともできる。筐体420は、キャリッジ8にカートリッジ4を装着したときに底に位置する底壁422と、底壁422に対向する蓋401と、底壁422と蓋401とに交差する第1側壁425と、底壁422と蓋401とに交差し、第1側壁425に対向する第2側壁426と、底壁422と蓋401と第1側壁425と第2側壁426とに交差する第1端壁423と、底壁422と蓋401と第1側壁425と第2側壁426とに交差し、第1端壁423に対向する第2端壁424とを備え、これらで囲まれた凹部421に液体保持部材460と供給孔側液体保持部材406とを配置して備える。
図11に示すように、回路基板410は、基板表面に複数の端子412を備え、筐体420の第2端壁424に位置する。この第2端壁424には、図12に示すように、基板載置部411が形成される。この基板載置部411は、第2端壁424に対して傾斜する。そして、回路基板410は、その背面を基板載置部411に固定され、第2端壁424に対して傾斜する。回路基板410において、端子412は、図11に示すように、いわゆる千鳥状に2列に配設され、カートリッジ4がキャリッジ8に既述したように装着されると、端子412の接触部が、図7に示すように、キャリッジ8の側の電極集合体810の各電極に電気的に接続される。
図12に示すように、基板載置部411は、第2端壁424の外壁面側に開口413を備える。この開口413は、第2端壁424の外壁面に沿って第2端壁424の上端側から下端側までZ方向に延び(図10参照)、第2端壁424の上下端側で開口している。その一方、蓋401が筐体420に固定されると、開口413は、蓋401が備える後述の外方延在部431により、図8に示すように、第2端壁424の上端側で閉塞される。基板載置部411への回路基板410の固定には、基板載置部411から突出した凸部414が用いられる。図12に示すように、この凸部414が回路基板410から延びた状態において、凸部414が熱カシメされる。これにより、回路基板410は、基板載置部411に固定される。
図10に示すように、蓋401は、蓋部430と、外方延在部431とを備える。蓋部430は、平板状とされ、筐体420の凹部421を覆う。外方延在部431は、端子412を有する回路基板410が位置する第2端壁424の側において、蓋部430から外方に延在した部分であり、屈曲延在部432と、傾斜延在部433とを有する。屈曲延在部432は、蓋401から筐体420に向かう方向(図10における−Z方向)に沿って蓋部430からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部432に続く傾斜延在部433は、蓋401から筐体420に向かう方向(図10における−Z方向)からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子412に重なる位置まで延びている。そして、この外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図12に示すように、開口413と重なって、この開口413を第2端壁424の上端側で閉塞する。また、外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図8に示すように、傾斜延在部433を基板載置部411の開口413に係合させる。この他、外方延在部431は、傾斜延在部433を、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(図7および図10における+Y方向)において、回路基板410の少なくとも下段側の端子412より外方に突出している。なお、傾斜延在部433を図示する状態からより長く延在させて、回路基板410の端子412の総てより外方に突出ようにしてもよい。
蓋401は、既述した貫通孔402a,402b,402cとエアー溝403を備えるほか、大気連通孔434と、複数のシール部材受け座437とを備える。シール部材受け座437は、貫通孔402a,402b,402cの周壁やエアー溝403の周壁と同じ高さで蓋401の上面から突出し、シール部材404の接合受け座となる。
大気連通孔434は、蓋部430の一部がY軸方向に延びた蓋部外縁に形成され、この蓋部外縁において蓋401を貫通する。そして、この大気連通孔434は、蓋401の裏面側において貫通孔402bと図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と大気連通孔434の蓋裏面側開口および貫通孔402bの蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材436にてシールされる。これにより、蓋401で塞がれた筐体420の凹部421を、貫通孔402aとエアー溝403と貫通孔402bを介して、大気連通孔434にて大気開放することができる。この大気開放を、液体保持部材460と関連付けて説明する。
液体保持部材460は、筐体420の凹部421に収納される。筐体420の底壁422は、液体供給孔407の周囲に段差状の半円状突起427を備え、この半円状突起427の段差部に、供給孔側液体保持部材406が載置される(図7参照)。これにより、液体供給孔407は、供給孔側液体保持部材406にて覆われる。また、底壁422は、各コーナー部位の周辺に、平面視で開放弧状の弧状突起429を備える。液体保持部材460は、各コーナーの弧状突起429および半円状突起427の上面で支えられるようにして、筐体420に収納される。このように液体保持部材460が収納されると、蓋裏面シール部材436やシール部材404が接合済みの蓋401が筐体420に溶着固定され、図7や図8に示すカートリッジ4が得られる。
供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460は、共に多孔質樹脂材を用いることができる。多孔質樹脂材とは、液体を保持できる機能を有すれば特に限定されるものではなく、例えばウレタンフォームのような発泡部材でもよいし、ポリプロピレンを繊維状にして束にした繊維部材であってもよい。供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460とは、液体を保持するための特性が異なる。供給孔側液体保持部材406は、細孔の形成密度を示す細孔密度が液体保持部材460よりも大きくされている。上記の細孔密度の大小関係より、供給孔側液体保持部材406の毛管力は、液体保持部材460の毛管力よりも大きい。
供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460が毛管力について上記の大小関係を有することで、液体保持部材460に収容済みのインクは以下に述べる順で流通する。すなわち、毛管力の小さい部材から毛管力の大きい部材へとインクが流れる。図7に示すように、供給孔側液体保持部材406に収容済みのインクが液体導入基部703を介して吸引されて消費されると、供給孔側液体保持部材406の上面に重なっている液体保持部材460に収容済みのインクが供給孔側液体保持部材406に移動する。こうしたインク移動の駆動力は、主に供給孔側液体保持部材406の毛管力である。そして、液体保持部材460の収納位置に対応する貫通孔402aとこれに繋がるエアー溝403および大気連通孔434からの大気連通により、上記したインク移動に支障は起きない。
上記のように、筐体420の凹部421に特性の異なる供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460が収容されると共に、液体導入基部703に供給孔側液体保持部材406よりも大きな毛管力を有する金属メッシュ703sを用いることで、液体保持部材460に収容されているインクを効率良く消費できる。すなわち、液体保持部材460における未使用インクの残量を低減できる。
なお、供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460の毛管力が、液体導入基部703から離れるに従って小さくなる構成であれば、上記の各液体保持部材の細孔密度の大小関係は本実施形態に限定されるものではない。例えば、供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460の細孔密度が等しい場合でも、各液体保持部材に撥水処理や浸水処理を行うことで上記毛管力の大小関係を有するようにしてもよい。
また、カートリッジ4は、第1端壁423の外壁下端に、一対の係合突起423tを有する。この係合突起423tは、カートリッジ装着部7へのカートリッジ4の装着に際して、カートリッジ装着部7の端壁部730(図4参照)に入り込み、カートリッジ4の位置決めに関与する。
次に、キャリッジ8、詳しくはキャリッジ8に組み込み済みのカートリッジ装着部7に対する位置決めに関与する筐体構成について説明する。図8〜図12に示すように、筐体420の第1側壁425は、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(Y方向)に第1端壁423の側から並ぶ、第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを備える。第1側壁部分425aは、第1側壁425の第1方向の幅の約1/3を占め、第3側壁部分425cは、リブ428と第2端壁424との間を占め、残余の部位を第2側壁部分425bが占める。つまり、上記した第1方向において、第2側壁部分425bは、第1側壁部分425aより幅広とされていると共に、第1側壁部分425aと第3側壁部分425cとの間に位置する。図13は図9における13−13線にて筐体420の第1側壁部分425aを切断して示す概略断面を壁面角度の様子と合わせて示す説明図、図14は図9における14−14線にて筐体420の第2側壁部分425bを切断して示す概略断面を壁面角度の様子と合わせて示す説明図、図15は図9における15−15線にて筐体420の第3側壁部分425cを切断して示す概略断面図、図16は蓋401から底壁422に向かう方向に筐体420を平面視した平面図である。
図8〜図12および図13に示すように、第1側壁部分425aは、第1側壁領域425a1と、第2側壁領域425a2と、第3側壁領域425a3と、第4側壁領域425a4とを備える。第1側壁領域425a1は、底壁422の側に位置し、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延びる。つまり、第1側壁領域425a1が占める第1側壁部分425aの外面は、底壁422に対し実質的に垂直となる。第2側壁領域425a2は、底壁422に対し傾斜して延びる。第3側壁領域425a3は、第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2との間に位置し、第1、第2の側壁領域を繋ぐ曲面を呈する。第4側壁領域425a4は、蓋401の側、即ち筐体420の開口側に位置し、曲面を呈する。第3側壁領域425a3が曲面を呈することで、第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2とを段差を作らずに繋ぐことができる。これにより、カートリッジ4を装着する際、第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2との接続領域が側壁側突出部724に引っ掛かり、装着動作を阻害するという不具合を低減することができる。そして、図13に示すように、底壁422に対して第1側壁領域425a1のなす角θ1(実質的に90°)は、底壁422に対して第2側壁領域425a2のなす角θ2より大きくされている。また、第3側壁領域425a3は、第1側壁領域425a1の壁厚および第2側壁領域425a2の壁厚より薄い壁厚とされている。
図8〜図12および図14に示すように、第2側壁部分425bは、底壁422に対して傾斜して底壁422から延び、その傾斜範囲を第2側壁領域425b2とする。この第2側壁領域425b2は、その上端側で、筐体420の開口側の第4側壁領域425b4に繋がる。この第4側壁領域425b4は、第1側壁部分425aの第4側壁領域425a4と同一形状で連続する。第2側壁領域425b2は、第1側壁部分425aの第1側壁領域425a1、第2側壁領域425a2および第3側壁領域425a3に隣接する。この場合、第2側壁部分425bは、図14に示すように、第2側壁領域425b2が底壁422に対してなす角θ3を、第1側壁部分425aの第2側壁領域425a2が底壁422に対してなす角θ2より大きくしている。そして、第2側壁部分425bは第1側壁部分425aよりY方向に幅広であることと相まって、液体供給孔407は、図16に示すように、蓋401から底壁422に向かう方向に筐体420を平面視すると、第2側壁部分425bと第2側壁426との間に位置する。
図8〜図12および図15に示すように、第3側壁部分425cは、第1側壁領域425c1と、第4側壁領域425c4とを備える。第1側壁領域425c1は、底壁422の側に位置し、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延びる。第4側壁領域425c4の筐体420の開口側の領域は、第1側壁部分425aおよび第2側壁部分425bの第4側壁領域425a4と同一形状で連続する。第1側壁領域425c1は、第2側壁部分425bの第2側壁領域425b2に隣接する。
第2側壁426にあっても、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ、第1側壁部分426aと第2側壁部分426bと第3側壁部分426cとを備える。そして、図13〜図15に示すように、第1側壁部分426aは第1側壁425の第1側壁部分425aに対向し、第2側壁部分426bは第1側壁425の第2側壁部分425bに対向し、第3側壁部分426cは第1側壁425の第3側壁部分425cに対向する。図13に示すように、第1側壁部分426aは、第1側壁領域426a1と、第2側壁領域426a2と、第3側壁領域426a3とを備える。第1側壁領域426a1は、底壁422の側に位置し、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁422を挟んで第1側壁425の第1側壁領域425a1といわゆる背中合わせの位置関係を採る。第2側壁領域426a2は、筐体520の開口まで、底壁422に対して均一の角度で傾斜して延び、第1側壁425の第2側壁領域425a2といわゆる背中合わせの位置関係を採る。第3側壁領域426a3は、第1側壁領域426a1から第2側壁領域426a2まで延び、第1側壁領域426a1と第2側壁領域426a2を繋ぐ曲面を呈し、第1側壁425の第3側壁領域425a3といわゆる背中合わせの位置関係を採る。第1側壁部分426aの内周壁は平面とされている。
図14に示すように、第2側壁部分426bは、底壁422に対して傾斜して底壁422から延び、第1側壁部分426aと隣接する。図15に示すように、第3側壁部分426cは、第1側壁領域426c1と、第4側壁領域426c4とを備える。第1側壁領域426c1は、底壁422の側に位置し、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁422を挟んで第1側壁425の第1側壁領域425a1と背中合わせの位置関係を採る。第4側壁領域426c4は、第2側壁部分425bに隣接する。
A−4.カートリッジ5の構成:
カートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する点でカートリッジ4と構成が相違する。よって、カートリッジ5についての構成の説明に当たっては、カートリッジ4と共通する構成については、符号番号の最上位桁の数値を値5に置き換えて示し、その説明を簡略化する。図17はカートリッジ5の外観斜視図、図18はカートリッジ5のX方向側面図、図19はカートリッジ5の分解斜視図、図20はカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図、図21は回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。
図示するように、カートリッジ5は、筐体520と、蓋501と、回路基板510とを備える。蓋501は筐体520に固定され、筐体520が有する三つの凹部521m,521c,521y(図19参照)を覆う。筐体520は、第1側壁525と第2側壁526との間に位置する仕切壁571と、この仕切壁571と第2端壁524との間に位置する仕切壁572と、仕切壁571と第1端壁523との間に位置する仕切壁573と、を備える。これら仕切壁で、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した凹部521m,521c,521yを形成する。そして、カートリッジ5は、凹部521m,521c,521yの底壁522のインク供給孔507m,507y,507cの周囲の半円状突起527で規定された領域に供給孔側液体保持部材506をそれぞれ載置し、液体保持部材560を供給孔側液体保持部材506に重ねて収納する。
上記した仕切壁と凹部521m,521c,521yの関係は、蓋501が筐体520に接合された状態において、次のように表すことができる。仕切壁571は、底壁522と蓋501と第1側壁525と第2側壁526とに交差し、第1端壁523と第2端壁524とに対向するように位置する。仕切壁572は、底壁522と蓋501と第2端壁524と仕切壁571に交差し、第1側壁525と第2側壁526とに対向するように位置する。そして、インク供給孔507mに連通する凹部521mは、底壁522と蓋501と第2端壁524と第1側壁525と仕切壁571と仕切壁572を用いて区画して構成される。インク供給孔507cに連通する凹部521cは、底壁522と蓋501と第2端壁524と第2側壁526と仕切壁571と仕切壁572を用いて区画して構成される。インク供給孔507yに連通する凹部521yは、底壁522と蓋501と第1端壁523と第2側壁526と仕切壁571と仕切壁573を用いて区画して構成される。なお、仕切壁573については、省略することが可能であるので、この場合には、凹部521yは、底壁522と蓋501と第1端壁523と第1側壁525と第2側壁526と仕切壁571を用いて区画して構成される。
図20、図21に示すように、筐体520が備える底壁522と、第1端壁523と、第2端壁524と、第1側壁525と、第2側壁526にあっても、カートリッジ4と同様の構成である。また、カートリッジ5は、回路基板510を、筐体520の第2端壁524の側に位置させる。この回路基板510は、カートリッジ4と同様に、基板載置部511に固定される。回路基板510における端子512の構成もほぼ同様であり、これら端子512の接触部は、カートリッジ5がキャリッジ8に既述したように装着されると、キャリッジ8の側の電極集合体810の電極に電気的に接続される。基板載置部511の構成もカートリッジ4と同様であり、回路基板510は、基板載置部511から突出した凸部514の熱カシメにより、基板載置部511に固定される。
図17、図19に示すように、蓋501は、蓋部530と、外方延在部531とを備える。蓋部530は、平板状とされ、筐体520の凹部521m,521c,521yを覆う。外方延在部531は、端子512を有する回路基板510が位置する第2端壁524の側において、蓋部530から外方に延在する屈曲延在部532と、傾斜延在部533とを有する。これら延在部の構成は、カートリッジ4と同様である。屈曲延在部532は、蓋501から筐体520に向かう方向(図19における−Z方向)に沿って蓋部530からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部532に続く傾斜延在部533は、蓋501から筐体520に向かう方向(図19における−Z方向)からの蓋501の平面視において、回路基板510の端子512に重なるまで延びている。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図21に示すように、基板載置部511の開口513と重なって、この開口513を第1端壁523の上端側で閉塞する。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図17に示すように、係合部505に係合する。この他、外方延在部531は、第1端壁523から第2端壁524に向かう第1方向(図7および図19における+Y方向)において、回路基板510の少なくとも下段側の端子512より外方に突出している。なお、傾斜延在部533を長く延在させて、回路基板510の端子512の総てより外方に突出ようにしてもよい。
図19に示すように、蓋501は、マゼンタ、シアン、イエローの各色に対応した凹部521m,521c,521yごとに、貫通孔502a,502b,502cと、貫通孔502aから貫通孔502bまでの間を延びるエアー溝503と、大気連通孔534と、各コーナーのシール部材受け座537とを備える。シール部材受け座537は、貫通孔502a,502b,502cの周壁やエアー溝503の周壁と同じ高さで蓋501の上面から突出し、シール部材504の接合受け座となる。
三つの大気連通孔534は、蓋部530の外縁にX軸方向に並んで位置し、蓋501を貫通する。イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとの貫通孔502cは、各色ごとのエアー溝503の末端において蓋501を貫通し、X軸方向に並んだ大気連通孔534とY軸方向に重なって形成されている。そして、Y軸方向で重なった大気連通孔534と貫通孔502bとは、蓋501の裏面側において図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と貫通孔502bの蓋裏面側開口および大気連通孔534の蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材536にてシールされる。これにより、蓋501で塞がれた筐体520の凹部521m,521c,521yを、貫通孔502aとエアー溝503と貫通孔502bおよび大気連通孔534を介して、それぞれ大気開放する。なお、貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503は、シール部材504により、蓋上面側でシールされる。上記した大気開放により、蓋501で塞がれた筐体520の各色ごとの凹部521m,521c,521yに収納された多孔質の液体保持部材560は、それぞれ大気通気を受けながら、収容済みインクを供給孔側液体保持部材506、延いてはキャリッジ8の液体導入部710m(図4参照)、或いは液体導入部710y或いは液体導入部710cにインク供給孔を介してインクを供給する。つまり、凹部521m,521c,521yにおけるインク供給孔507m,507c,507yにあっても、インク供給孔507mはキャリッジ8の液体導入部710mに、インク供給孔507cは液体導入部710cに、インク供給孔507yは液体導入部710yにそれぞれの色のインクを供給することになる。また、上記各供給孔の関係は、次のようになる。
インク供給孔507m,507c,507yが形成された底壁522から蓋501に向かう方向(+Z方向)に筐体520、延いてはカートリッジ5を平面視したとき、インク供給孔507mは、第1側壁525と第2側壁526との間に位置する。また、インク供給孔507cは、インク供給孔507mと第2側壁526との間に位置する。
この他、図20〜図21に示すように、カートリッジ5は、インク供給孔507m,507c,507yが形成された底壁522の底面(−Z方向側の外壁面)に、第1溝580と第2溝581とを有する。第1溝580は、マゼンタの液体導入部710m(図4参照)に対応するインク供給孔507mとシアンの液体導入部710cに対応するインク供給孔507cとの間に形成され、インク供給孔507mとインク供給孔507cとの間からインク供給孔507yへ向けて延在する。また、この第1溝580は、カートリッジ5がカートリッジ装着部7に装着される状態においてカートリッジ装着部7の案内突出部723(図4参照)が挿入可能な深さで、仕切壁572に凹状に形成されており(図22〜図23参照)、仕切壁572の延在範囲、即ち第2端壁524と仕切壁571との間に亘って延びる。
キャリッジ8に組み込み済みのカートリッジ装着部7に対する位置決めに関与するカートリッジ5の筐体構成は、既述したカートリッジ4とほぼ同様である。よって、以下、簡単に説明する。図17〜図21に示すように、筐体520の第1側壁525は、第1端壁523から第2端壁524に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ、第1側壁部分525aと第2側壁部分525bと第3側壁部分525cとを備える。これら側壁部分の第1方向の幅については、カートリッジ4と同じである。図22は図18における22−22線にて筐体520の第1側壁部分525aを切断して示す概略断面図、図23は図18における23−23線にて筐体520の第2側壁部分525bを切断して示す概略断面図、図24は図18における24−24線にて筐体520の第3側壁部分525cを切断して示す概略断面図である。
図17〜図21および図22に示すように、第1側壁部分525aは、第1側壁領域525a1と、第2側壁領域525a2と、第3側壁領域525a3と、第4側壁領域525a4とを備える。第1側壁領域525a1は、底壁522の側に位置し、底壁522に対し実質的に垂直となるよう延びる。第2側壁領域525a2は、底壁422に対し傾斜して、第3側壁領域525a3から第4側壁領域525a4まで延びる。第3側壁領域525a3は、第1側壁領域525a1から第2側壁領域525a2まで延び、第1側壁領域525a1と第2側壁領域525a2とを繋ぐ曲面を呈する。第4側壁領域525a4は、第2側壁領域525a2から筐体520の開口側まで延び、第2側壁領域525a2と筐体520の開口側とを繋ぐ曲面を呈する。なお、第2側壁領域525a2と第3側壁領域525a3と第4側壁領域525a4とを同じ傾斜としてもよい。
図17〜図21および図23に示すように、第2側壁部分525bは、底壁522に対して傾斜して底壁522から延び、筐体520の開口側の第4側壁領域525a4に繋がる。この第2側壁領域525b2は、第1側壁部分525aの第1側壁領域525a1、第2側壁領域525a2および第3側壁領域525a3に隣接する。なお、第2側壁領域525b2と第4側壁領域525a4とを同じ傾斜としてもよい。
図17〜図21および図24に示すように、第3側壁部分525cは、第1側壁領域525c1と、第4側壁領域525c4とを備える。第1側壁領域525c1は、底壁522の側に位置し、底壁522に対し実質的に垂直となるよう延びる。第4側壁領域525c4は、第1側壁領域525c1から筐体520の開口側まで延び、この開口側で湾曲する。この第4側壁領域525c4は、第2側壁部分525bの第4側壁領域525b4に隣接し、筐体開口側の上端において蓋501の支えとして厚肉とされている。
第2側壁526にあっても、第1端壁523から第2端壁524に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ、第1側壁部分526aと第2側壁部分526bと第3側壁部分526cとを備える。そして、図22〜図23に示すように、第1側壁部分526aは第1側壁525の第1側壁部分525aに対向し、第2側壁部分526bは第1側壁525の第2側壁部分525bに対向し、第3側壁部分526cは第1側壁525の第3側壁部分525cに対向する。図22に示すように、第1側壁部分526aは、第1側壁領域526a1と、第2側壁領域526a2と、第3側壁領域526a3と、第4側壁領域526a4とを備える。第1側壁領域526a1は、底壁522の側に位置し、底壁522に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁522を挟んで第1側壁525の第1側壁領域525a1と背中合わせの位置関係を採る。第4側壁領域526a4は、筐体開口側の上端において蓋501の支えとして厚肉とされている。
図23に示すように、第2側壁部分526bは、底壁522に対して傾斜して底壁522から延びる第2側壁領域526b2と、当該領域に繋がる第4側壁領域526a4とを備える。図24に示すように、第3側壁部分526cは、第1側壁領域526c1と、第4側壁領域526c4とを備える。第1側壁領域526c1は、底壁522の側に位置し、底壁522に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁522を挟んで第1側壁525の第1側壁領域525a1と背中合わせの位置関係を採る。第4側壁領域526c4は、筐体開口側の上端において湾曲し、蓋501の支えとして厚肉とされている。
A−5.カートリッジの装着姿勢:
図25はキャリッジ8へのカートリッジ4とカートリッジ5の装着の様子を概略的に示す説明図である。図示するように、カートリッジ装着の際、カートリッジ4とカートリッジ5はいずれも、第1端壁423,523の外側壁が−Z方向に面するような傾斜姿勢で、キャリッジ8のカートリッジ装着部7に挿入される。次いで、カートリッジ4,5は、この傾斜姿勢のまま、図中に符号Aで示すように、両カートリッジの係合突起423t,523tがキャリッジ8のカートリッジ装着部7における係合孔750(図4,図5参照)に入り込むよう押し付けられる。
係合孔750への係合突起423t,523tの入り込みと同時に、カートリッジ4,5における第1側壁部分425a,525aの第1側壁領域425a1,525a1および第1側壁部分426a,526aの第1側壁領域426a1,526a1は、液体導入部710b等を有するカートリッジ装着部7において係合孔750の側で向かい合うカートリッジ第1係合突起741(図4,図5参照)に係合する。その後、係合突起423t,523tが係合孔750に入り込んだまま、カートリッジ4,5は、上記の傾斜姿勢から、図25中に符号Bで示すように揺動される。この揺動の過程で、カートリッジ4,5における第3側壁部分425c,525cの第1側壁領域425c1,525c1および第3側壁部分426c,526cの第1側壁領域426c1,526c1は、キャリッジ8のカートリッジ係合腕801の側で向かい合うカートリッジ第2係合突起742(図4,図5参照)に係合する。最後に、図7に示すように、係合部405,505がカートリッジ係合腕801に係合する状態になるまで、カートリッジ4,5はカートリッジ装着部7に向けて−Z方向に押さえ付けられる。
以上説明した構成を備える本実施形態のカートリッジ4は、プリンター10のキャリッジ8に装着されたときに底に位置する底壁422と底壁422に対向する蓋401とを備え、底壁422と既述した第1端壁423等で筐体420を構成し(図10参照)、その凹部421に供給孔側液体保持部材406と液体保持部材460を重ねて収納して備える。その上で、本実施形態のカートリッジ4は、図10〜図12に示すように、第1側壁425に、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向に第1側壁部分425aと第2側壁部分425bとを並べて備える。そして、本実施形態のカートリッジ4は、図13〜図14に示すように、第1側壁部分425aを、底壁422の側で、この底壁422に対し実質的に垂直となる第1側壁領域425a1と、蓋401の側で、底壁422に対し傾斜する第2側壁領域425a2とを有するものとし、第2側壁部分425bを、底壁422に対して傾斜させる。
本実施形態のカートリッジ4は、図25に示すように、プリンター10のキャリッジ8へのカートリッジ4の装着に当たり、カートリッジ装着部7のカートリッジ第1係合突起741には、底壁422に対し実質的に垂直な第1側壁領域425a1を当接させればよく、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向に第1側壁部分425aと並ぶ第2側壁部分425bについては、当接を要しない。よって、プリンター10におけるキャリッジ8のカートリッジ装着部7に、第1側壁425の全域を当接させる必要がない。この結果、本実施形態のカートリッジ4によれば、プリンター10への装着に際してのカートリッジの姿勢の自由度が高まり、装着性が向上する。また、プリンター10には、底壁422に対し実質的に垂直な第1側壁領域425a1を当接できるので、本実施形態のカートリッジ4によれば、カートリッジを確実に位置決めできる。これに加え、プリンター10、詳しくはそのカートリッジ装着部7におけるカートリッジ第1係合突起741に当接する第1側壁領域425a1より蓋401の側の第2側壁領域425a2と、上記の第1方向に第1側壁部分425aと並ぶ第2側壁部分425bについては、共に底壁422に対して傾斜させている。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、液体保持部材460を底壁422の側ほど圧縮して保持できる。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
上記したように、第1側壁425の第1側壁部分425aにおける第1側壁領域425a1は、カートリッジ装着部7の側壁側突出部724から突出したカートリッジ第1係合突起741に当接する。これにより、図3に示す装着状態のカートリッジ4に対し、−X方向に力が加わっても、カートリッジ4の−X方向への位置ずれを抑制ができる。ここで、第1側壁部分425aと、カートリッジ第1係合突起741の頂上面は、いずれもカートリッジ装着部7の底壁、あるいはカートリッジ4の底壁422に対し、実質的に垂直となるように形成されている。言い換えれば、第1側壁部分425aの底壁422に対してなす角は実質的に垂直であることになる。これにより、カートリッジ4に対し−X方向に外力が加わった場合、カートリッジ4の第1側壁部分425aは、カートリッジ第1係合突起741に外力を−X方向に及ぼすが、カートリッジ第1係合突起741にてこの外力を抗する力が発生することから、カートリッジ4に対しては、−X方向に付勢するベクトルは発生しない。このため、カートリッジ4がカートリッジ装着部7の底壁から上方に浮き上がる不具合を抑制できる。なお、カートリッジ4に対し−X方向に外力が加わった場合、第1側壁部分425aはカートリッジ第1係合突起741に対し、カートリッジ4がカートリッジ装着部7の底壁から上方に浮き上がらないような姿勢で当接できればよい。第1側壁部分425aとカートリッジ第1係合突起741の形成に当たり、その面形成の状況は、厳密には成形上のバラツキがある。よって、第1側壁部分425aが底壁422に対してなす角度が90度に限定されるわけではなく、既述したように、カートリッジ4がカートリッジ装着部7の底壁から上方に浮き上がらないような機能を発揮できる範囲の角度であればよい。本実施形態では、このような範囲の角度を実質的に垂直と称した。
本実施形態のカートリッジ4は、第1側壁部分425aを、第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2との間に第3側壁領域425a3が位置するものとし、第3側壁領域425a3における壁の厚みを、第1側壁領域425a1および第2側壁領域425a2の壁の厚みより薄くした。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、液体保持部材460を囲む第1側壁425を、底壁422の側から第1側壁領域425a1、第3側壁領域425a3、第2側壁領域425a2と繋げ、第3側壁領域425a3において壁厚を薄くするので、液体保持部材460が収納される凹部421の容積を増やすことができる。また、第1側壁部分425aの外壁側の形状が第1側壁領域425a1、第3側壁領域425a3、第2側壁領域425a2の繋がりにより不均一となっても、第1側壁425の内壁側の形状を均一、または均一に近い形状に仕上げることができる。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
本実施形態のカートリッジ4は、第1側壁425に対向する第2側壁426(図10参照)の内壁面を、図13〜図15に示すように、凹部421の開口側が広くなるよう均一の角度で傾斜させる。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、第2側壁426の外壁側の形状に拘わらず、液体保持部材460を底壁422の側ほど圧縮が進むようにして保持できる。また、第2側壁426の外壁側の形状に拘わらず第2側壁426の内壁側の形状が均一なため、成形金型形状を簡便とできる。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
本実施形態のカートリッジ4は、第1側壁425に対向する第2側壁426(図10参照)の内壁面を、図13〜図15に示すように、傾斜させた上で平面とした。よって、この点からも、成形金型形状を簡便とできる。
本実施形態のカートリッジ4は、図16に示すように、蓋401から底壁422に向かう方向に平面視したとき、供給孔側液体保持部材406を第2側壁部分425bと第2側壁426との間に位置させる。よって、本実施形態のカートリッジ4は、供給孔側液体保持部材406を、第1側壁425の第1側壁部分425aから離して、液体保持部材460の中央或いは中央近傍に位置させる。この結果、本実施形態のカートリッジ4によれば、液体保持部材460のほぼ全域からブラックインクを供給孔側液体保持部材406に到達するようにできる。
本実施形態のカートリッジ4は、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向において、第1側壁部分425aの幅より第2側壁部分425bの幅を広くした。よって、次の利点がある。第1側壁部分425aは、第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2とを有することから形状が複雑となり、カートリッジ4としての強度確保に対しての対処を施す余地が少ない。これに対し、第2側壁部分425bは、第1側壁部分425aのように第1側壁領域425a1と第2側壁領域425a2とを有する必要はなく、底壁422に対して傾斜すればよいので、その形状が単純であることから、強度確保に対しての対処を施す余地が残されている。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、単純な形状の第2側壁部分425bの幅が広い分だけ、強度確保の上から有益である。具体的には、本実施形態のカートリッジ4は、第2側壁部分425bにリブ428を設けることで強度確保を図っている。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
本実施形態のカートリッジ4は、図13〜図14に示すように、第2側壁部分425bの第2側壁領域425b2が底壁422に対してなす角θ3を、第1側壁部分425aの第2側壁領域425a2が底壁422に対してなす角θ2より大きくした。よって、次の利点がある。第2側壁領域425a2は、第1側壁部分425aにおいて、底壁422から延びる第1側壁領域425a1に繋がって底壁422に対して傾斜し、第2側壁部分425bの第2側壁領域425b2は、第1側壁部分425aと上記の第1方向に並んで位置して底壁422からこの底壁422に対して傾斜する。そうすると、底壁422に対して第2側壁部分425bの第2側壁領域425b2がなす角θ3(図14参照)と、第1側壁部分425aの第2側壁領域425a2がなす角θ2(図13参照)とが同じであれば、蓋401における第1側壁部分425aの周縁部と第2側壁部分425bの周縁部はずれてしまうことになる。これに対し、本実施形態のカートリッジ4では、底壁422に対して第2側壁領域425b2のなす角θ3を第2側壁領域425a2のなす角θ2より大きくしたので、蓋401における第1側壁部分425aの周縁部と第2側壁部分425bの周縁部とのズレを小さくできる。この結果、本実施形態のカートリッジ4によれば、蓋401における第2側壁部分425bの形状の単調化と、蓋401についてもその形状の単調化とを図ることができる。
本実施形態のカートリッジ4は、第2側壁部分425bが蓋401の側で底壁422に対してなす角θ1を、第2側壁領域425a2が底壁422に対してなす角θ1と等しくし、第2側壁領域425a2と上記の第1方向に連続して形成した。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、蓋401の側での第1側壁425の第2側壁部分425bの周縁部と第1側壁部分425aの第2側壁領域425a2の周縁部とのズレを起こさないので、蓋401の側での第1側壁425の形状の単調化と、蓋401についてもその形状の単調化とを図ることができる。
本実施形態のカートリッジ4は、第1側壁425を、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向に並ぶ、第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを有するものとした。その上で、本実施形態のカートリッジ4は、上記の第1方向において第2側壁部分425bを第1側壁部分425aと第3側壁部分425cとの間に位置させ、第3側壁部分425cを、図15に示すように、底壁422の側で、この底壁422に対し実質的に垂直となる第1側壁領域425c1を有するものとした。そして、本実施形態のカートリッジ4は、図25に示すように、キャリッジ8へのカートリッジ4の装着の終盤において、電極集合体810の装着基部のカートリッジ第2係合突起742に対し、底壁422に対し実質的に垂直な第1側壁領域425c1を当接させる。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、カートリッジ装着部7に対し、第1側壁領域425a1を当接させることができるほか、さらに電極集合体810の装着基部に対し、第1側壁領域425c1を当接させることもできるので、プリンター10に対してカートリッジ4をより確実に位置決めできると共に、装着後のカートリッジ4の装着姿勢をより安定化できる。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
本実施形態のカートリッジ4は、第1側壁425と対向する第2側壁426についても、これを、第1側壁部分426a、第2側壁部分426bおよび第3側壁部分426cを有するものとし、第1側壁部分426aと第3側壁部分426cとについては、底壁422の側にこの底壁422に対し実質的に垂直な第1側壁領域426a1,426c1を有するものとした。その上で、第2側壁426の第1側壁領域426a1,426c1を、底壁422を挟んで第1側壁425の第1側壁領域425a1,425c1と背中合わせの位置関係とすると共に、キャリッジ8におけるカートリッジ第1係合突起741とカートリッジ第2係合突起742に当接させる。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、プリンター10に対してカートリッジ4をより確実に位置決めできると共に、装着後のカートリッジ4の装着姿勢をより一層安定化できる。本実施形態のカートリッジ5にあっても同様である。
B.他の実施形態;カートリッジ600の構成:
カートリッジ600は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクを収容する点でカートリッジ4,5と構成が相違する。よって、カートリッジ600についての構成の説明に当たっては、カートリッジ4,5と共通する構成については、符号番号の最上位桁の数値を値6に置き換えて示し、主要なカートリッジ構成部材について説明する。図26はカートリッジ600の分解斜視図である。なお、カートリッジ600が4色のインクを収容する都合上、その搭載キャリッジにあっては各色ごとの液体導入部710b,710m,710c,710yを有するが、こうしたキャリッジ構成については、その説明を省略する。
図26に示すように、カートリッジ600は、既述したカートリッジ4,5と同様、筐体620と、蓋601と、回路基板610とを備える。筐体620は、第1側壁625から第2側壁626まで延びる仕切壁671と、第1端壁423から第2端壁424まで延びる仕切壁572とを交差させて、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した凹部621b,621m,621c,621yを形成する。これら凹所には、供給孔側液体保持部材606と供給孔側液体保持部材660とが互いに重なる状態で収納される。筐体620が備える底壁622と、第1端壁623と、第2端壁624と、第1側壁625と、第2側壁626は、その機能において、カートリッジ5と同様である。また、回路基板610は、筐体620の第2端壁624の側に位置する構成、回路基板610における端子構成、蓋601が平板状とされて筐体620の上記各凹部を覆う構成等についても同様である。
カートリッジの位置決めに関与するカートリッジ600の筐体構成は、既述したカートリッジ5とほぼ同様である。図26に示すように、筐体620の第1側壁625は、第1端壁623から第2端壁624に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ、第1側壁部分625aと第2側壁部分625bと第3側壁部分625cとを備える。これら側壁部分の第1方向の幅については、カートリッジ4,5と同じである。図27は図26における27−27線にて筐体620の第1側壁部分625aを切断して示す概略断面図、図28は図26における28−28線にて筐体620の第2側壁部分625bを切断して示す概略断面図、図29は図26における29−29線にて筐体620の第3側壁部分625cを切断して示す概略断面図である。
図27に示すように、第1側壁部分625aは、第1側壁領域625a1と、第2側壁領域625a2とを備える。第1側壁領域625a1は、底壁622の側に位置し、底壁622に対し実質的に垂直となるよう延びる。第2側壁領域625a2は、第1側壁領域625a1から蓋601の側、即ち筐体620の開口まで、底壁622に対し傾斜して延びる。
図28に示すように、第2側壁部分625bは、筐体620の開口まで、底壁622に対して均一の角度で傾斜して延びる。この第2側壁部分625bは、第1側壁部分625aの第2側壁領域625a2と連続する。
図29に示すように、第3側壁部分625cは、第1側壁領域625c1と、第2側壁領域625c2とを備える。第1側壁領域625c1は、底壁622の側に位置し、底壁622に対し実質的に垂直となるよう延びる。第2側壁領域625c2は、第1側壁領域625c1から筐体620の開口まで、底壁622に対し傾斜して延びる。この第2側壁領域625c2は、第1側壁部分625aの第2側壁領域625a2および第2側壁部分625bに連続する。
第2側壁626にあっても、第1端壁623から第2端壁624に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ、第1側壁部分626aと第2側壁部分626bと第3側壁部分626cとを備える。そして、図27〜図29に示すように、第1側壁部分626aは第1側壁625の第1側壁部分625aに対向し、第2側壁部分626bは第1側壁625の第2側壁部分625bに対向し、第3側壁部分626cは第1側壁625の第3側壁部分525cに対向する。図27に示すように、第1側壁部分626aは、第1側壁領域626a1と、第2側壁領域626a2とを備える。第1側壁領域626a1は、底壁622の側に位置し、底壁622に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁622を挟んで第1側壁625の第1側壁領域625a1と背中合わせの位置関係をとる。第2側壁領域626a2は、筐体620の開口まで、第1側壁領域626a1から底壁622に対して均一の角度で傾斜して延びる。
図28に示すように、第2側壁部分626bは、底壁622に対して傾斜して底壁622から延び、第1側壁部分626aの第2側壁領域626a2と連続する。図29に示すように、第3側壁部分626cは、第1側壁領域626c1と、第2側壁領域626c2とを備える。第1側壁領域626c1は、底壁622の側に位置し、底壁622に対し実質的に垂直となるよう延び、底壁622を挟んで第1側壁625の第1側壁領域625a1と背中合わせの位置関係をとる。第2側壁領域626c2は、第1側壁部分626aの第2側壁領域626a2および第2側壁部分626bに連続する。
上記した本実施形態のカートリッジ600にあっても、既述したカートリッジ4,5と同様の効果を奏することができる。
C.変形例
本発明は、以下のような種々の形態で実施し得る。
C−1.カートリッジの外観の第1変形例:
第1変形例は、図26から図29に示したカートリッジ600の変形例であり、カートリッジ600とは第1側壁領域625a1,625c1の形成の様子が相違する。図30は図27に相当する概略断面図であり、筐体620Aの第1側壁部分625aを切断して示すものである。図31は図28に相当する概略断面図であり、筐体620Aの第2側壁部分625bを切断して示すものである。図32は図29に相当する概略断面図であり、筐体620Aの第3側壁部分625cを切断して示すものである。第1変形例の筐体620Aは、筐体620と同様に、第1側壁部分625aと第2側壁部分625bと第3側壁部分625cとを備える。第1側壁部分625aと第2側壁部分625bと第3側壁部分625cは第1端壁623の側から第2端壁624の側に向かう方向に順に並ぶ。そして、図30に示すように、第1側壁部分625aの第1側壁領域625a1は、第2側壁領域625a2から突出した上で、底壁622に対し実質的に垂直となるよう延びる。図31に示すように、第1側壁領域625c1についても同様である。そして、この変形例の筐体620Aを備えたカートリッジ600にあっても、既述したカートリッジ4,5と同様の効果を奏することができる。
C−2.カートリッジの外観の第2変形例:
第2変形例は、図8から図16に示したカートリッジ4の変形例であり、カートリッジ4とは筐体420Aを構成する第2側壁426Aの形成の様子が相違する。図33は第2変形例の筐体420Aの要部を示す外観斜視図である。図34は図13に相当する概略断面図であり、筐体420Aの第1側壁部分425aを切断して示すものである。図35は図14に相当する概略断面図であり、筐体420Aの第2側壁部分425bを切断して示すものである。図36は図15に相当する概略断面図であり、筐体420Aの第3側壁部分425cを切断して示すものである。第2変形例の筐体420Aは、筐体420と同様に、第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを備える。第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとは、第1端壁423の側から第2端壁424の側に向かう方向に順に並ぶ。これら第1〜第3の側壁部分は、既述したカートリッジ4の筐体420と同様である。そして、図34〜図36に示すように、第1側壁425に対向する第2側壁426Aは、底壁422から筐体420Aの開口に到るまで、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延びる。この変形例の筐体420Aを備えたカートリッジ4にあっても、既述したカートリッジ4,5と同様の効果を奏することができる。
C−3.カートリッジの外観の第3変形例:
第3変形例は、図8から図16に示したカートリッジ4の変形例であり、筐体420Bを構成する第1側壁425Aの形成の様子が上記の第2変形例と相違する。図37は第3変形例の筐体420Bの要部を示す外観斜視図、図38は図13に相当する概略断面図であり、筐体420Bの第1側壁部分425aを切断して示すものである。図39は図14に相当する概略断面図であり、筐体420Bの第2側壁部分425bを切断して示すものである。図40は図15に相当する概略断面図であり、筐体420Bの第3側壁部分425cを切断して示すものである。第3変形例の筐体420Bは、筐体420Aと同様に、第1端壁423の側から第2端壁424の側に向かう方向に順に並ぶ、第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを備える。また、第1側壁425に対向する第2側壁426Aについても、底壁422から筐体420Aの開口に到るまで、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延びる。そして、図38〜図40に示すように、第1側壁425Aの第2側壁部分425bは、底壁422から筐体420Bの開口に到るまで、底壁422に対し傾斜して延びる。また、第2側壁部分425bの底壁422に対する角度は、第2側壁領域425a2,425c2の底壁422に対する角度より大きく、第2側壁領域425a2,425c2の底壁422に対する角度より小さい。この変形例の筐体420Bを備えたカートリッジ4にあっても、既述したカートリッジ4,5と同様の効果を奏することができる。
C−4.カートリッジの外観の第4変形例:
第4変形例は、筐体420Cを構成する第1側壁425Bの形成の様子が上記の第3変形例と相違する。図41は第4変形例の筐体420Cの要部を示す外観斜視図、図42は図13に相当する概略断面図であり、変形例の筐体420Cの第1側壁部分425aを切断して示すものである。図43は図14に相当する概略断面図であり、筐体420Cの第2側壁部分425bを切断して示すものである。図44は図15に相当する概略断面図であり、筐体420Cの第3側壁部分425cを切断して示すものである。この第4変形例の筐体420Cは、筐体420A,420Bと同様に、第1端壁423の側から第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと第3側壁部分425cとを並んで備え、第1側壁425に対向する第2側壁426Aについても、底壁422から筐体420Aの開口に到るまで、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延ばしている。そして、図42〜図44に示すように、第1側壁425Bの第1側壁部分425aと第3側壁部分425cは、先の実施形態や変形例と異なり、底壁422から筐体420Cの開口の近傍まで、底壁422に対し実質的に垂直となるよう延ばしている。つまり、この筐体420Cを備えたカートリッジ4は、第1側壁425Bを、第1端壁423から第2端壁424に向かう第1方向(Y方向)に並ぶ第1側壁部分425aと第2側壁部分425bとを有するものとした上で、第1側壁部分425aを+Z方向に底壁422からほぼ全域に亘って底壁422に対して実質的に垂直に延ばしている。加えて、この筐体420Cを備えたカートリッジ4は、第1側壁425Bを上記の第1方向に第1側壁部分425aと第2側壁部分425bと並ぶ第3側壁部分425cとを有するものとし、上記の第1方向において第2側壁部分425bを第1側壁部分425aと第3側壁部分425cとの間に位置させている。この変形例の筐体420Bを備えたカートリッジ4にあっても、既述したカートリッジ4,5と同様の効果を奏することができる。
C−5.その他の変形例:
本発明は、インクジェットプリンターおよびそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置およびその液体を収容するためのカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置およびその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射吐出ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、および、ゾルゲル法での液体材料、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
図37〜図44に示す第3変形例と第4変形例の筐体420B,420Cにおいて、第2側壁426A,426Bを、第1側壁425A,425Bと背中合わせの形態としてもよい。具体的には、第2側壁426A,426Bを、第1側壁部分425a、第2側壁部分425b、第3側壁部分425cと同様な、第1側壁部分426a、第2側壁部分426b、第3側壁部分426cを有するようにしてもよい。
1…液体噴射システム
4…カートリッジ(第1のカートリッジ)
5…カートリッジ(第2のカートリッジ)
6…記録部
7…カートリッジ装着部
8…キャリッジ
8s…吐出ヘッド
9…排出部
10…プリンター
12…装置本体
14…ハウジング
16…用紙供給部カバー
16a…載置面
18…記録部保護カバー
20…排出部カバー
22…操作部
24…用紙供給部
26…用紙開口部
28…用紙ガイド
50…搬送ローラー軸
60…制御部
62…キャリッジガイドレール
81…キャリッジ側壁
82…キャリッジ側壁
401…蓋
402a…貫通孔
402b…貫通孔
402c…貫通孔
403…エアー溝
404…シール部材
405…係合部
406…供給孔側液体保持部材
407…液体供給孔
407b…周縁陥没部
409…軸受部
410…回路基板
411…基板載置部
412…端子
413…開口
414…凸部
420…筐体
420A…筐体
420B…筐体
420C…筐体
421…凹部
422…底壁
423…第1端壁
423t…係合突起
424…第2端壁
425…第1側壁
425A…第1側壁
425B…第1側壁
425a…第1側壁部分
425a1…第1側壁領域
425a2…第2側壁領域
425a3…第3側壁領域
425a4…第4側壁領域
425b…第2側壁部分
425b2…第2側壁領域
425b4…第4側壁領域
425c…第3側壁部分
425c1…第1側壁領域
425c4…第4側壁領域
426…第2側壁
426A…第2側壁
426a…第1側壁部分
426a1…第1側壁領域
426a2…第2側壁領域
426a3…第3側壁領域
426a4…第4側壁領域
426b…第2側壁部分
426b2…第2側壁領域
426b4…第4側壁領域
426c…第3側壁部分
426c1…第1側壁領域
426c4…第4側壁領域
427…半円状突起
428…リブ
429…弧状突起
430…蓋部
431…外方延在部
432…屈曲延在部
433…傾斜延在部
434…大気連通孔
436…蓋裏面シール部材
437…シール部材受け座
460…液体保持部材
501…蓋
502a…貫通孔
502b…貫通孔
502c…貫通孔
503…エアー溝
504…シール部材
505…係合部
506…供給孔側液体保持部材
507c…インク供給孔
507m…インク供給孔
507y…インク供給孔
510…回路基板
511…基板載置部
512…端子
513…開口
514…凸部
520…筐体
521c…凹部
521m…凹部
521y…凹部
522…底壁
523…第1端壁
524…第2端壁
525…第1側壁
525a…第1側壁部分
525a1…第1側壁領域
525a2…第2側壁領域
525a3…第3側壁領域
525a4…第4側壁領域
525b…第2側壁部分
525b2…第2側壁領域
525b4…第4側壁領域
525c…第3側壁部分
525c1…第1側壁領域
525c4…第4側壁領域
526…第2側壁
526a…第1側壁部分
526a1…第1側壁領域
526a2…第2側壁領域
526a3…第3側壁領域
526a4…第4側壁領域
526b…第2側壁部分
526b2…第2側壁領域
526b4…第4側壁領域
526c…第3側壁部分
526c1…第1側壁領域
526c4…第4側壁領域
527…半円状突起
530…蓋部
531…外方延在部
532…屈曲延在部
533…傾斜延在部
534…大気連通孔
536…蓋裏面シール部材
537…シール部材受け座
560…液体保持部材
571…仕切壁
572…仕切壁
573…仕切壁
580…第1溝
581…第2溝
600…カートリッジ
601…蓋
606…供給孔側液体保持部材
610…回路基板
620…筐体
620A…筐体
621b…凹部
622…底壁
623…第1端壁
624…第2端壁
625…第1側壁
625a…第1側壁部分
625a1…第1側壁領域
625a2…第2側壁領域
625b…第2側壁部分
625c…第3側壁部分
625c1…第1側壁領域
625c2…第2側壁領域
626…第2側壁
626a…第1側壁部分
626a1…第1側壁領域
626a2…第2側壁領域
626b…第2側壁部分
626c…第3側壁部分
626c1…第1側壁領域
626c2…第2側壁領域
660…供給孔側液体保持部材
671…仕切壁
703…液体導入基部
703s…金属メッシュ
704…吸引孔
705…弾性部材
710b…液体導入部
710c…液体導入部
710m…液体導入部
710y…液体導入部
720…コイルバネ
721…カートリッジ間突出部
723…案内突出部
724…側壁側突出部
730…端壁部
741…カートリッジ第1係合突起
742…カートリッジ第2係合突起
750…係合孔
801…カートリッジ係合腕
810…電極集合体
P…用紙
A…符号
B…符号
EL…有機

Claims (12)

  1. 液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、
    前記液体噴射装置に前記液体供給ユニットを装着したときに底に位置する底壁部と、
    前記底壁部に対向する上壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第1端壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第1端壁部に対向する第2端壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部と前記第1端壁部と前記第2端壁部とに囲まれた領域に配置される液体保持部材と、を備え、
    前記第1側壁部は前記第1端壁部から前記第2端壁部に向かう第1方向に並ぶ第1部分と第2部分とを有し、
    前記第1部分が占める前記第1側壁部の外面は、
    前記上壁部よりも前記底壁部の近くに、前記底壁部に対し実質的に垂直となる第1領域と、
    前記底壁部よりも前記上壁部の近くに、前記底壁部に対し傾斜する第2領域と、を有し、
    前記第2部分は前記底壁部に対し傾斜する、液体供給ユニット。
  2. 請求項1に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1部分が占める前記第1側壁部の外面は、前記第1領域と前記第2領域との間に位置する第3領域を有し、
    前記第3領域における壁の厚みは前記第1領域における壁の厚みおよび前記第2領域における壁の厚みより薄い、液体供給ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2側壁部の前記第1側壁部に対向する内壁面は前記液体保持部材を均一の角度で圧縮できるよう傾斜形成されている、液体供給ユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2側壁部の前記第1側壁部に対向する内面は平面である、液体供給ユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記底壁部に液体供給孔が形成され、
    前記上壁部から前記底壁部に向かう方向に平面視したとき、前記液体供給孔は前記第2部分と前記第2側壁部との間に位置する、液体供給ユニット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1方向において、前記第1部分の幅より前記第2部分の幅が広い、液体供給ユニット。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2部分の前記底壁部に対してなす角は、前記第2領域の前記底壁部に対してなす角より大きい、液体供給ユニット。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第2部分は、前記上壁部の側で前記底壁部に対してなす角が前記第2領域が前記底壁部に対してなす角と等しくされ、前記第2領域と前記第1方向に連続して形成されている、液体供給ユニット。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1側壁部は前記第1方向に前記第1部分と前記第2部分と並ぶ第3部分とを有し、
    前記第1方向において前記第2部分は前記第1部分と前記第3部分との間に位置し、
    前記第3部分が占める前記第1側壁部の外面は、
    前記上壁部よりも前記底壁部の近くに、前記底壁部に対し実質的に垂直となる第4領域を有する、液体供給ユニット。
  10. 請求項9に記載の液体供給ユニットであって、
    液体導入部を有するヘッドユニットと、電極を有するキャリッジユニットとを備える前記液体噴射装置に装着可能であり、
    前記第1端壁部には前記ヘッドユニットに係合可能な係合部が設けられ、
    前記第2端壁部には前記キャリッジユニットに電気的接続可能な端子が配置され、
    前記第1部分は前記ヘッドユニットに当接可能であり、
    前記第3部分の前記第4領域は前記キャリッジユニットに当接可能である、液体供給ユニット。
  11. 液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、
    前記液体噴射装置に前記液体供給ユニットを装着したときに底に位置する底壁部と、
    前記底壁部に対向する上壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部に対向する第2側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第1端壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第1端壁部に対向する第2端壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部と前記第1端壁部と前記第2端壁部とに囲まれた領域に配置される液体保持部材と、を備え、
    前記第1側壁部は前記第1端壁部から前記第2端壁部に向かう第1方向に並ぶ第1部分と第2部分とを有し、
    前記第1部分は前記底壁部に対し実質的に垂直となり、
    前記第2部分は前記底壁部から前記上壁部に亘って傾斜する、液体供給ユニット。
  12. 請求項11に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1側壁部は前記第1方向に前記第1部分と前記第2部分と並ぶ第3部分とを有し、
    前記第1方向において前記第2部分は前記第1部分と前記第3部分との間に位置し、
    前記第3部分は前記底壁部に対し実質的に垂直となる、液体供給ユニット。
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