JP2015139341A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率を向上可能な電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置1の第1インバータ部20は、MG10のコイル11〜13の一端111、121、131と接続される。第2インバータ部30は、コイル11〜13の他端112、122、132と接続される。バッテリ41は、第1インバータ部20を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。キャパシタ45は、第2インバータ部30を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。電圧検出部48は、キャパシタ45の両端電圧であるキャパシタ電圧Vcを検出する。制御部60の信号生成部61は、SW素子21〜26、31〜36のオンオフ作動に係る制御信号を生成する。信号変換部62は、制御信号をキャパシタ電圧Vcに応じて変換する。これにより、2電源をともにバッテリとする場合と比較し、システム全体としての効率を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、2つのインバータによりモータの電力を変換するインバータ駆動システムが知られている。例えば特許文献1では、高電圧時において、第1のインバータシステムと第2のインバータシステムのパルス幅変調信号(以下、パルス幅変調を「PWM」という。)の基本波成分の位相を180[°]ずらすことで2つの電源が電気的に直列接続され、2つの電源電圧の和によりモータを駆動する。また特許文献1では、低電圧時において、第1のインバータシステムまたは第2のインバータシステムの一方の上アームまたは下アームのいずれかを3相同時オンし、他方をPWM駆動している。
特開2006−238686号公報
2つのインバータに電力を供給する電圧源として共にバッテリを用いた場合、内部抵抗による損失や、充放電の繰り返しによる電池劣化が比較的大きい。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率を向上可能な電力変換装置を提供することにある。
本発明は、巻線を有するモータジェネレータの電力を変換する電力変換装置であって、第1インバータ部と、第2インバータ部と、バッテリと、キャパシタと、電圧検出部と、制御部と、を備える。
第1インバータ部は、巻線の各相に対応して設けられる第1スイッチング素子を有し、巻線の一端と接続される。第2インバータ部は、巻線の各相に対応して設けられる第2スイッチング素子を有し、巻線の他端と接続される。
バッテリは、第1インバータ部を経由してモータジェネレータと電力を授受可能に設けられる。キャパシタは、第2インバータ部を経由してモータジェネレータと電力を授受可能に設けられる。電圧検出部は、キャパシタの両端電圧であるキャパシタ電圧を検出する。
制御部は、信号生成手段、および、信号変換手段を有する。信号生成手段は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のオンオフ作動に係る制御信号を生成する。信号変換手段は、制御信号をキャパシタ電圧に応じて変換する。
本発明は、2電源、2インバータの電力変換装置であり、2つの電源のうちの一方にキャパシタを用いている。キャパシタは、バッテリと比較し、内部抵抗が小さい。そのため、2電源をともにバッテリとする場合と比較し、一方をキャパシタとすることで内部抵抗が低減されるため、システム全体としての効率を向上させることができる。
また、キャパシタは、バッテリと比較し、充放電の繰り返しによる劣化が小さい。そのため、充放電の繰り返しの一部をキャパシタにて行うことにより、バッテリの寿命を延ばすことができる。
本発明の第1実施形態の電力変換装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の電力変換装置における各相電流の方向および相間電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のキャパシタ側駆動モードを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のキャパシタ側駆動モードにおける相間電圧および駆動電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のバッテリ側駆動モードを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のバッテリ側駆動モードにおける相間電圧および駆動電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の両側駆動モードを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の両側駆動モードにおける相間電圧および駆動電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のキャパシタ充電モードを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態のキャパシタ充電モードにおける相間電圧および駆動電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の駆動モード選択処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第1マップを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態の第2マップを説明する説明図である。 本発明の第2実施形態の第1マップを説明する説明図である。 本発明の第3実施形態の電力変換装置の構成を説明する概略構成図である。 本発明の第3実施形態の駆動モード選択処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態の電力変換装置の構成を説明する概略構成図である。 本発明の第5実施形態の電力変換装置の構成を説明する概略構成図である。
以下、本発明による電力変換装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電力変換装置を図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の電力変換装置1は、モータジェネレータ(以下、「MG」という。)の電力を変換するものである。
MG10は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動車両に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する。MG10は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。
MG10は、3相交流の電動機であって、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を有する。U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13が「巻線」に対応する。以下適宜、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を「コイル11〜13」という。また、U相コイル11に通電される電流をU相電流Iu、V相コイル12に通電される電流をV相電流Iv、W相コイル13に通電される電流をW相電流Iwといい、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを適宜「各相電流Iu、Iv、Iw」という。
電力変換装置1は、第1インバータ部20、第2インバータ部30、バッテリ41、キャパシタ45、電圧検出部48、および、制御部60等を備える。
第1インバータ部20は、3相インバータであり、コイル11〜13への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子であるU1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25、および、W1下アーム素子26がブリッジ接続される。
U1上アーム素子21は、U1下アーム素子24の高電位側に接続される。V1上アーム素子22は、V1下アーム素子25の高電位側に接続される。W1上アーム素子23は、W1下アーム素子26の高電位側に接続される。
第1インバータ部20は、コイル11〜13の一端111、121、131と、第1電圧源であるバッテリ41との間に接続される。具体的には、U1上アーム素子21とU1下アーム素子24との接続点27が、U相コイル11の一端111に接続される。また、V1上アーム素子22とV1下アーム素子25との接続点28が、V相コイル12の一端121に接続される。さらにまた、W1上アーム素子23とW1下アーム素子26との接続点29が、W相コイル13の一端131に接続される。
第2インバータ部30は、3相インバータであり、コイル11〜13への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子であるU2上アーム素子31、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、V2下アーム素子35、および、W2下アーム素子36がブリッジ接続される。
U2上アーム素子31は、U2下アーム素子34の高電位側に接続される。V2上アーム素子32は、V2下アーム素子35の高電位側に接続される。W2上アーム素子33は、W2下アーム素子36の高電位側に接続される。
第2インバータ部30は、コイル11〜13の他端112、122、132と、第2電圧源であるキャパシタ45との間に接続される。具体的には、U2上アーム素子31とU2下アーム素子34との接続点37が、U相コイル11の他端112に接続される。また、V2上アーム素子32とV2下アーム素子35との接続点38が、V相コイル12の他端122に接続される。さらにまた、W2上アーム素子33とW2下アーム素子36との接続点39が、W相コイル13の他端132に接続される。
このように、本実施形態では、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、コイル11〜13の両端に接続される。
本実施形態では、U1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25、および、W1下アーム素子26が「第1スイッチング素子」に対応し、U2上アーム素子31、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、V2下アーム素子35、および、W2下アーム素子36が「第2スイッチング素子」に対応する。以下適宜、スイッチング素子を「SW素子」という。
本実施形態のSW素子21〜26、31〜36は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、バイポーラトランジスタ等を用いてもよい。
第1電圧源であるバッテリ41は、充放電可能な直流電源であって、第1インバータ部20と接続され、第1インバータ部20を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。本実施形態では、バッテリ41の電圧をバッテリ電圧Vbとする。図1では、バッテリ41は1つの直流電源として記載しているが、複数の直流電源を並列或いは直列に接続して構成してもよいし、図示しない昇圧コンバータ等を含んで構成してもよい。
コンデンサ42は、バッテリ41と並列に接続され、バッテリ41からSW素子21〜26へ供給される電流、或いは、SW素子21〜26からバッテリ41へ供給される電流を平滑化する平滑コンデンサである。
第2電圧源であるキャパシタ45は、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等で構成され、第2インバータ部30に接続され、第2インバータ部30を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。
電圧検出部48は、キャパシタ45と並列に接続され、キャパシタ45の両端電圧であるキャパシタ電圧Vcを検出する。キャパシタ電圧Vcは、キャパシタ45の充電状態により変動する。本実施形態では、キャパシタ電圧Vcは、バッテリ電圧Vbより小さいものとする。
ここで、第1インバータ部20およびバッテリ41の組み合わせを第1系統100とし、第2インバータ部30およびキャパシタ45の組み合わせを第2系統200とすると、MG10の一側に第1系統100が設けられ、他側に第2系統200が設けられている。
制御部60は、通常のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、ROM、RAM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等が備えられる。
制御部60は、信号生成部61、および、信号変換部62を有する。制御部60は、電圧検出部48から、キャパシタ電圧Vcを取得する。
信号生成部61は、第1インバータ部20のSW素子21〜26のオンオフ作動を制御する第1制御信号、および、第2インバータ部30のSW素子31〜36のオンオフ作動を制御する第2制御信号を生成する。第1制御信号は、SW素子21〜26へ出力される。第2制御信号は、信号変換部62へ出力される。本実施形態では、第1制御信号および第2制御信号が「制御信号」に対応する。
信号変換部62は、キャパシタ電圧Vcに基づき、第2制御信号を変換する。変換された第2制御信号は、SW素子31〜36へ出力される。
ここで、MG10の駆動モードの切り替えの説明に先立ち、各相電流Iu、Iv、Iwおよび相間電圧について図2に基づいて説明する。図2では、電圧検出部48および制御部60等の記載を省略している。後述の図3等も同様である。
本実施形態では、第1インバータ部20側からコイル11〜13を経由して第2インバータ部30側へ流れる電流を正、第2インバータ部30側からコイル11〜13を経由して第1インバータ部20側へ流れる電流を負とする。
また、第1インバータ部20側におけるV相基準のU−V間の相間電圧をU1−V1、W相基準のV−W間の相間電圧をV1−W1、U相基準のW−U間の相間電圧をW1−U1とし、これらを適宜「バッテリ側相間電圧V1」という。また、第2インバータ部30側におけるU相基準のU−V間の相間電圧をU2−V2、V相基準のV−W間の相間電圧をV2−W2、W相基準のW−U間の相間電圧をW2−U2とし、これらを適宜「キャパシタ側相間電圧V2」という。また、MG10には、バッテリ側相間電圧V1とキャパシタ側相間電圧V2との和に相当する電圧が印加される。以下適宜、MG10に印加される電圧を「駆動電圧V3」という。
続いてMG10の駆動モードについて、図3〜図10に基づいて説明する。図3、図5、図7および図9においては、オンされているSW素子を実線、オフされているSW素子を破線にて示す。以下の説明では、MG10が電動機として機能する場合を中心に説明する。
(キャパシタ側駆動モード)
図3に示すように、キャパシタ側駆動モードでは、第1インバータ部20を中性点化し、キャパシタ45の電力によりMG10を駆動する片側電源駆動とする。図3に示す例では、第1インバータ部20の上アーム素子21〜23を3相同時にオンし、下アーム素子24〜26を3相同時にオフしている。これにより、バッテリ41側が中性点化される。
また、第2インバータ部30は、電圧指令に基づく基本波と、三角波等であるキャリア波とに基づいてPWM制御される。ここで、PWM制御には、基本波の振幅がキャリア波の振幅以下である「正弦波PWM制御」、および、基本波の振幅がキャリア波の振幅より大きい「過変調PWM制御」を含む。
図3は、SW素子31、35、36がオンされている例であり、矢印YAで示す経路にて電流が流れる。
図4(a)に示すように、中性点化されるバッテリ側相間電圧V1は略ゼロとなる。また図4(b)に示すように、キャパシタ側相間電圧V2は、パルスの高さがキャパシタ電圧Vcとなる。したがって、図4(c)に示すように、MG10に印加される駆動電圧V3は、バッテリ側相間電圧V1とキャパシタ側相間電圧V2との和であるので、パルスの高さがキャパシタ電圧Vcとなる。
(バッテリ側駆動モード)
図5に示すように、バッテリ側駆動モードでは、第2インバータ部30を中性点化し、バッテリ41の電力によりMG10を駆動する片側電源駆動とする。図5に示す例では、第2インバータ部30の上アーム素子31〜33を3相同時にオンし、下アーム素子34〜36を3相同時にオフしている。これにより、キャパシタ45側が中性点化される。
また、第1インバータ部20は、電圧指令に基づく基本波と、三角波等であるキャリア波とに基づいてPWM制御される。図5は、SW素子21、25、26がオンされている例であり、矢印YBで示す経路にて電流が流れる。
図6(a)に示すように、バッテリ側相間電圧V1は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとなる。また図6(b)に示すように、中性点化されるキャパシタ側相間電圧V2は略ゼロとなる。したがって、図6(c)に示すように、MG10に印加される駆動電圧V3は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとなる。
片側電源駆動であるキャパシタ側駆動モードおよびバッテリ側駆動モードでは、第1インバータ部20または第2インバータ部30の一方を中性点化しているので、第1インバータ部20および第2インバータ部30を共にPWM制御する場合と比較し、スイッチング損失を低減することができる。
また、キャパシタ側駆動モードにおいて、第1インバータ部20の上アーム素子21〜23を3相同時にオンし、下アーム素子24〜26を3相同時にオフすることにより中性点化する例を説明したが、上アーム素子21〜23を3相同時にオフし、下アーム素子24〜26を3相同時にオンすることによっても中性点化できる。また、上アーム素子21〜23がオン、下アーム素子24〜26がオフである状態と、上アーム素子21〜23がオフ、下アーム素子24〜26がオンである状態とを適宜切り替えてもよい。
同様に、バッテリ側駆動モードにおいて、第2インバータ部30の上アーム素子31〜33を3相同時にオンし、下アーム素子34〜36を3相同時にオフすることにより中性点化する例を説明したが、上アーム素子31〜33を3相同時にオフし、下アーム素子34〜36を3相同時にオンすることによっても中性点化できる。また、上アーム素子31〜33がオン、下アーム素子34〜36がオフである状態と、上アーム素子31〜33がオフ、下アーム素子34〜36がオンである状態とを適宜切り替えてもよい。
これにより、特定の素子のオン状態が継続することによる発熱や、素子間の熱損失の偏りを低減可能である。
(両側駆動モード)
両側駆動モードは、バッテリ41およびキャパシタ45による両電源駆動であり、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、電圧指令に基づく基本波とキャリア波とに基づいてPWM制御される。
両側駆動モードでは、第1インバータ部20の駆動に係る基本波である第1基本波と、第2インバータ部30の駆動に係る基本波である第2基本波とは、位相が反転されている。換言すると、第1基本波と第2基本波とは、位相が略180[°]ずれている。なお、第1基本波と第2基本波との位相差は、バッテリ41とキャパシタ45とを直列接続した状態に対応する電圧をMG10に印加可能であれば、180[°]からの多少のずれは許容されるものとし、「基本波の位相が反転されている」の概念に含まれるものとする。基本波位相を反転することにより、各相にてオンされるSW素子は、第1インバータ部20と第2インバータ部30とで上下反対となる。
例えば、図7に示すように、第1インバータ部20において、U相の上アーム素子21がオン、V相およびW相の下アーム素子25、26がオンされるとき、第2インバータ部30において、U相の下アーム素子34がオン、V相およびW相の上アーム素子32、33がオンされる。このとき、矢印YCで示す経路にて電流が流れる。
図8(a)に示すように、バッテリ側相間電圧V1は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとなる。また図8(b)に示すように、キャパシタ側相間電圧V2は、パルスの高さがキャパシタ電圧Vcとなる。また、両側駆動モードでは、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、位相が反転された基本波に基づいて制御されており、バッテリ側相間電圧V1とキャパシタ側相間電圧V2との正負が同じである。したがって、図8(c)に示すように、MG10に印加される駆動電圧V3は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの和となる。
(キャパシタ充電モード)
キャパシタ45は、充電状態によりキャパシタ電圧Vcが大きく変動する。そのため、キャパシタ電圧Vcが低下すると、両側駆動モードにおいて必要な電圧が得られない虞がある。そこで、キャパシタ充電モードでは、バッテリ41の電力によりキャパシタ45を充電する。
キャパシタ充電モードでは、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、電圧指令に基づく基本波とキャリア波とに基づいてPWM制御される。
キャパシタ充電モードでは、第1基本波と第2基本波とは、同位相である。なお、MG10を駆動しつつキャパシタ45を充電可能な程度の位相のずれは許容されるものとする。第1基本波と第2基本波の位相を同位相とすることにより、各相にてオンされるSW素子は、第1インバータ部20と第2インバータ部30とで上下同じになる。
例えば、図9に示すように、第1インバータ部20において、U相の上アーム素子21がオン、V相およびW相の下アーム素子25、26がオンされるとき、第2インバータ部30において、U相の上アーム素子31がオン、V相およびW相の下アーム素子35、36がオンされる。このとき、バッテリ電圧Vbがキャパシタ電圧Vcよりも大きいので、矢印YDで示す経路にて電流が流れ、バッテリ41の電力によりキャパシタ45が充電される。
図10(a)に示すように、バッテリ側相間電圧V1は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとなる。また図10(b)に示すように、キャパシタ側相間電圧V2は、パルスの高さがキャパシタ電圧Vcとなる。また、キャパシタ充電モードでは、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、同位相の基本波にて制御されており、バッテリ側相間電圧V1とキャパシタ側相間電圧V2とは正負が異なる。したがって、図10(c)に示すように、MG10に印加される駆動電圧V3は、パルスの高さがバッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの差となる。
ここで、信号生成部61にて実行される駆動モード選択処理を図11に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、例えばイグニッション電源がオンされているときに、所定の間隔で実行される。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、キャパシタ電圧Vcを電圧検出部48から取得する。
S102では、キャパシタ電圧Vcが所定値Vref以上か否かを判断する。所定値Vrefは、バッテリ41によりキャパシタ45を充電する必要がある値に設定される。キャパシタ電圧Vcが所定値Vref以上であると判断された場合(S102:YES)、S103へ移行する。キャパシタ電圧Vcが所定値Vref未満であると判断された場合(S102:NO)、S104へ移行する。
S103では、図12に示す第1マップを参照し、MG10の回転数およびトルクに基づいて駆動モードを決定する。第1マップは、キャパシタ電圧VcにてMG10を駆動するキャパシタ側駆動モードを含み、バッテリ41の電力によるキャパシタ45を充電するキャパシタ充電モードを含まないマップである。
第1マップにおいて、キャパシタ電圧VcにてMG10を駆動する場合の駆動限界を実線T11で示し、バッテリ電圧VbにてMG10を駆動する場合の駆動限界を実線T12で示し、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの和にてMG10を駆動する場合の駆動限界を実線T13で示す。すなわち、第1マップは、バッテリ電圧Vbおよびキャパシタ電圧Vcに応じたマップであるといええる。後述の第2マップについても同様である。
図11中のS103では、MG10の回転数およびトルクが実線T11より小さい領域Aである場合、第1インバータ部20側を中性点化し、キャパシタ電圧VcにてMG10を駆動するキャパシタ側駆動モードとする。また、MG10の回転数およびトルクが実線T11と実線T12との間の領域Bである場合、第2インバータ部30を中性点化し、バッテリ電圧VbにてMG10を駆動するバッテリ側駆動モードとする。さらにまた、MG10の回転数およびトルクが実線T12より大きい領域Cである場合、第1基本波の位相と第2基本波の位相が反転され、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの和にてMG10を駆動する両側駆動モードとする。
S104では、図13に示す第2マップを参照し、MG10の回転数およびトルクに基づいて駆動モードを決定する。第2マップは、キャパシタ電圧VcにてMG10を駆動するキャパシタ側駆動モードを含まず、バッテリ41によるキャパシタ45を充電するキャパシタ充電モードを含むマップである。
第2マップでは、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの差にてMG10を駆動する場合の駆動限界を実線T21で示す。実線T12、T13は、第1マップと同様である。
S104では、MG10の回転数およびトルクが実線T21より小さい領域Dである場合、第1基本波と第2基本波とが同位相であり、バッテリ電圧Vbとキャパシタ電圧Vcとの差にてMG10を駆動するキャパシタ充電モードとする。また、MG10の回転数およびトルクが実線T21とT12との間の領域Bである場合、バッテリ側駆動モードとする。MG10の回転数およびトルクが実線T12より大きい領域Cである場合は、S103と同様、両側駆動モードとする。
キャパシタ電圧Vcは変動するため、キャパシタ電圧Vcに応じ、第1マップの実線T11、および、第2マップの実線T21はシフトする。具体的には、キャパシタ電圧Vcが大きいほど、第1マップの実線T11は実線T12に近づく方向にシフトする。また、キャパシタ電圧Vcが大きいほど、第2マップの実線T21は実線T12から離れる方向にシフトする。
なお、実線T13は、MG10の駆動限界を考慮しなければキャパシタ電圧Vcに応じてシフトするが、両側駆動モードにおける駆動限界がMG10の駆動限界に対して余裕をもって設定されているとすれば、実線T13はMG10の駆動限界となり、実線T13はキャパシタ電圧Vcによらず変わらない。また、実線T12は、バッテリ電圧Vbにて決まるので、キャパシタ電圧Vcによらず変わらない。
ここで、MG10の回生時の制御について言及しておく。
キャパシタ45は、バッテリ41と比較し、充放電の繰り返しによる劣化が小さい。そこで、キャパシタ45の耐圧やシステム全体としての耐圧を考慮し、キャパシタ45を充電可能な範囲においては、キャパシタ側駆動モードとし、回生電力をキャパシタ45に優先的に供給してキャパシタ45を充電する。耐圧等によりキャパシタ45の充電余力がなくなった場合、バッテリ側駆動モードとし、回生電力によりバッテリ41を充電する。
これにより、充放電の繰り返しによるバッテリ41の劣化を抑制することができる。
なお、キャパシタ45やシステム全体としての耐圧、MG10の回転数やトルクによっては、両側駆動モードとし、回生電力によりバッテリ41およびキャパシタ45が共に充電されるようにしても、もちろんよい。
以上詳述したように、電力変換装置1は、コイル11〜13を有するMG10の電力を変換するものであって、第1インバータ部20と、第2インバータ部30と、バッテリ41と、キャパシタ45と、電圧検出部48と、制御部60と、を備える。
第1インバータ部20は、コイル11〜13の各相に対応して設けられるSW素子21〜26を有し、コイル11〜13の一端111、121、131と接続される。
第2インバータ部30は、コイル11〜13の各相に対応して設けられるSW素子31〜36を有し、コイル11〜13の他端112、122、132と接続される。
バッテリ41は、第1インバータ部20を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。キャパシタ45は、第2インバータ部30を経由してMG10と電力を授受可能に設けられる。電圧検出部48は、キャパシタ45の両端電圧であるキャパシタ電圧Vcを検出する。
制御部60は、信号生成部61、および、信号変換部62を有する。信号生成部61は、SW素子21〜26、31〜36のオンオフ作動に係る制御信号を生成する。信号変換部62は、制御信号をキャパシタ電圧Vcに応じて変換する。
本実施形態では、2電源、2インバータを備える電力変換装置1において、2つの電源のうちの一方にキャパシタ45を用いている。キャパシタ45は、バッテリ41と比較し、内部抵抗が小さい。そのため、2電源をともにバッテリとする場合と比較し、一方をキャパシタ45とすることで内部抵抗が低減されるので、システム全体としての効率を向上させることができる。
また、キャパシタ45は、バッテリ41と比較し、充放電の繰り返しによる劣化が小さい。そのため、充放電の繰り返しの一部をキャパシタ45にて行うことにより、バッテリ41の寿命を延ばすことができる。
信号生成部61は、バッテリ41の電圧であるバッテリ電圧Vbおよびキャパシタ電圧Vcに応じ、キャパシタ45が充放電されるキャパシタ側駆動モード、バッテリ41が充放電されるバッテリ側駆動モード、キャパシタ45およびバッテリ41が充放電される両側駆動モード、および、バッテリ41の電力によりキャパシタ45を充電するキャパシタ充電モードを選択し、選択された駆動モードに応じて制御信号を生成する。キャパシタ電圧Vcは両端電圧が変動するため、キャパシタ電圧Vcおよびバッテリ電圧Vbに応じ、適切な駆動モードを選択することができる。
本実施形態では、信号生成部61が「信号生成手段」を構成し、信号変換部62が「信号変換手段」を構成する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図14に示す。
図14は、駆動モードの決定に係る第1マップを示している。
本実施形態の第1マップは、実線T12と実線T13との間の領域Cが、破線T31および破線T32により、3つの領域に分けられている点が上記実施形態と異なる。
本実施形態では、MG10の回転数およびトルクが破線T31と実線T13との領域C1である場合、両側PWM制御モードとする。両側PWM制御モードでは、第1インバータ部20および第2インバータ部30は、キャリア波および位相が反転された基本波に基づき、PWM制御される。
MG10の回転数およびトルクが破線T31と破線T32との間の領域C2である場合、第1インバータ部20は、第1基本波とキャリア波とに基づくPWM制御される。また、第2インバータ部30は、第1基本波とは位相が反転された第2基本波の半周期毎にSW素子31〜36のオンオフを切り替える矩形波制御とする。
MG10の回転数およびトルクが破線T32と実線T13との間の領域C3である場合、第1インバータ部20は、第1基本波の半周期毎にSW素子21〜26のオンオフを切り替える矩形波制御とする。第2インバータ部30は、第1基本波とは位相が反転された第2基本波とキャリア波とに基づくPWM制御、または、第2基本波の半周期毎にSW素子31〜36のオンオフを切り替える矩形波制御とする。
すなわち、本実施形態では、MG10の回転数およびトルクが領域C2および領域C3である場合、矩形波制御併用モードとする。
破線T31は、第2インバータ部30を矩形波制御した場合の出力下限に応じて設定され、破線T32は、第1インバータ部20を矩形波制御した場合の出力下限に応じて設定される。
また、図14では、第1マップについて説明したが、第2マップについても同様である。
本実施形態では、両側駆動モードは、第1インバータ部20および第2インバータ部30をともにPWM制御する両側PWM制御モード、および、第1インバータ部20および第2インバータ部30の少なくとも一方を矩形波制御する矩形波制御併用モードから構成される。
高回転数、高トルクを出力する矩形波制御併用モードにおいて、第1インバータ部20および第2インバータ部30の少なくとも一方を矩形波制御としている。これにより、第1インバータ部20および第2インバータ部30を共にPWM制御する場合と比較し、矩形波制御される側のインバータ部を構成するSW素子のスイッチング回数が少なくなるので、スイッチング損失を低減することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図15および図16に基づいて説明する。
図15に示すように、本実施形態の電力変換装置2は、2つのキャパシタ46、47を備える。キャパシタ46、47は、上記実施形態のキャパシタ45と同等のものとする。
キャパシタ46とキャパシタ47との間には、スイッチ部70が設けられ、キャパシタ46、47の直並列を切り替え可能に構成される。本実施形態では、キャパシタ46、47およびスイッチ部70がキャパシタ部50を構成する。
具体的には、スイッチ部70は、3つの開閉器71、72、73を有する。開閉器71、72、73は、メカスイッチであってもよいし、半導体リレーであってもよい。開閉器71は、キャパシタ46、47の正極側に接続される。開閉器72は、キャパシタ46の正極側、および、キャパシタ47の負極側に接続される。開閉器73は、キャパシタ46、47の負極側に接続される。
開閉器71、73をオン、開閉器72をオフすると、キャパシタ46、47は、並列接続される。また、開閉器72をオン、開閉器71、73をオフすると、キャパシタ46、47は、直列接続される。
電圧検出部49は、第1検出部491および第2検出部492を有する。第1検出部491は、キャパシタ46の両端電圧をキャパシタ電圧Vc1として検出する。第2検出部492は、キャパシタ47の両端電圧をキャパシタ電圧Vc2として検出する。キャパシタ電圧Vc1、Vc2は、誤差等を除き等しい。
キャパシタ電圧Vc1、Vc2は、制御部60へ出力される。
本実施形態では、キャパシタ電圧Vc1、Vc2に応じ、スイッチ部70の接続状態を切り替え、駆動モードを選択している。
ここで、信号生成部61にて実行される駆動モード制御処理を図16に基づいて説明する。この処理は、例えば、イグニッション電源がオンされているときに、所定の間隔で実行される。
S201では、キャパシタ電圧Vc1、Vc2を電圧検出部49から取得する。
S202では、キャパシタ電圧Vc1、Vc2が所定値Vref以上か否かを判断する。キャパシタ電圧Vc1、Vc2が所定値Vref以上であると判断された場合(S202:YES)、S203へ移行する。キャパシタ電圧Vc1、Vc2が所定値Vref未満であると判断された場合(S202:NO)、S205へ移行する。
S203では、開閉器71、73をオン、開閉器72をオフし、キャパシタ46、47を並列接続する。キャパシタ46、47が並列接続されている場合は、並列接続状態を継続する。
S204では、キャパシタ46、47は並列接続されているので、キャパシタ電圧Vc1またはキャパシタ電圧Vc2を、キャパシタ部50としての電圧であって上記実施形態のキャパシタ電圧Vcとみなし、図11中のS103と同様、第1マップを参照し、駆動モードを選択する。
キャパシタ電圧Vc1、Vc2が所定値Vref未満であると判断された場合(S202:NO)に移行するS205では、キャパシタ46、47が直列接続されているか否かを判断する。キャパシタ46、47が直列接続されていると判断された場合(S205:YES)、S207へ移行する。キャパシタ46、47が直列接続されていないと判断された場合(S205:NO)、S206へ移行する。
S206では、開閉器72をオン、開閉器71、73をオフし、キャパシタ46、47を直列接続し、S207へ移行する。
S207では、キャパシタ46、47が直列接続されているので、キャパシタ電圧Vc1とキャパシタ電圧Vc2との和をキャパシタ部50の電圧であって、上記実施形態のキャパシタ電圧Vcとみなし、図11中のS104と同様、第2マップを参照し、駆動モードを選択する。
なお、S206およびS207では、両側駆動モードは、第2実施形態のように、矩形波制御併用モードを含むようにしてもよい。
電力変換装置2は、2個のキャパシタ46、47に対し、キャパシタ46、47が直列に接続される状態と並列に接続される状態とを切り替え可能に設けられる3つの開閉器71、72、73を備える。
本実施形態では、複数のキャパシタ46、47を有するので、回生時の電力を高効率にキャパシタ46、47側に蓄えることができる。
また、信号生成部61は、キャパシタ電圧Vc1、Vc2に基づき、開閉器71、72、73の開閉状態を制御する。
これにより、キャパシタ電圧Vc1、Vc2が低下し、駆動に必要な電圧が得られない場合、キャパシタ46、47を直列接続状態に切り替えることにより、キャパシタ部50側から印加可能な電圧を高めることができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、信号生成部61が「開閉制御手段」を構成する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による電力変換装置を図17に示す。
本実施形態の電力変換装置3のキャパシタ部51において、開閉器71と直列にインダクタ76が接続される。同様に、開閉器72と直列にインダクタ77が接続され、開閉器73と直列にインダクタ78が接続される。
キャパシタ部51は、インダクタ76〜78が設けられる点を除き、第3実施形態のキャパシタ部50と同様である。
電力変換装置3は、開閉器71、72、73と直列に接続されるインダクタ76、77、78を備える。インダクタ76〜78を設けることにより、開閉器71〜73のオンオフの切り替えに伴うサージ電圧を平滑化することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による電力変換装置を図18に示す。
本実施形態の電力変換装置4は、第1実施形態の電力変換装置1の構成に加え、第3インバータ部300を備える。
第3インバータ部300は、3相インバータであり、MG10とは別途に設けられるモータ210のコイル211、212、213への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子301〜306がブリッジ接続される。
第3インバータ部300は、キャパシタ45に対して並列に接続される。これにより、モータ210は、第3インバータ部300を経由してキャパシタ45から電力が供給される。第3インバータ部300は、キャパシタ電圧Vcに基づき、第1インバータ部20および第2インバータ部30とは別途に、例えばPWM制御等により制御される。
モータ210は、車両主機および車両補機の駆動に係るどのようなモータであってもよい。瞬間的な大電流を供給可能なキャパシタ45の特性を考慮すると、モータ210には、例えばスタータモータ等が好適に適用される。
電力変換装置4は、キャパシタ45に対して並列に接続され、MG10とは別のモータ210へ供給される電力を切り替える第3インバータ部300を備える。これにより、モータ210にキャパシタ45から電力を供給することができる。また、モータ210にバッテリ41または図示しない補機バッテリから電力を供給する場合と比較し、バッテリ41または補機バッテリの負荷を軽減することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
上記第3実施形態および第4実施形態では、キャパシタは2つである。他の実施形態では、キャパシタをn(nは2以上の自然数)個とし、スイッチを(n+1)個以上とし、キャパシタが直列に接続される状態と並列に接続される状態とを切り替えるようにしてもよい。
また、例えば、第5実施形態の構成おいて、n個のキャパシタと(n+1)個のスイッチを設け、キャパシタが直列に接続される状態と並列に接続される状態とを切り替えるといった具合に、上記複数の実施形態は、適宜組み合わせて実施可能である。
上記実施形態では、キャパシタ電圧は、バッテリ電圧より小さいものとして説明した。他の実施形態では、例えばチョッパ制御等により、キャパシタ電圧がバッテリ電圧より大きくなるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、キャパシタは、バッテリまたはMGの回生により充電される。他の実施形態では、キャパシタは、外部電源から充電可能に構成してもよい。
第5実施形態では、キャパシタに第3インバータ部が並列に接続される。他の実施形態では、キャパシタに並列に接続される第3インバータ部およびモータは、複数であってもよい。また、モータは3相モータに限らず、どのようなものであってもよい。また、第3インバータ部は、モータに応じ、例えばHブリッジインバータ等であってもよい。
上記実施形態では、モータジェネレータは、電動車両の車両主機に適用される。他の実施形態では、モータジェネレータは、車両補機に適用してもよいし、他の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1〜4:電力変換装置
10:モータジェネレータ
20:第1インバータ部
21〜26:SW素子(第1スイッチング素子)
30:第2インバータ部
31〜36:SW素子(第2スイッチング素子)
41:バッテリ
45、46、47:キャパシタ
48、49:電圧検出部
60:制御部

Claims (7)

  1. 巻線(11〜13)を有するモータジェネレータ(10)の電力を変換する電力変換装置(1、2、3、4)であって、
    前記巻線の各相に対応して設けられる第1スイッチング素子(21〜26)を有し、前記巻線の一端(111、121、131)と接続される第1インバータ部(20)と、
    前記巻線の各相に対応して設けられる第2スイッチング素子(31〜36)を有し、前記巻線の他端(112、122、132)と接続される第2インバータ部(30)と、
    前記第1インバータ部を経由して前記モータジェネレータと電力を授受可能に設けられるバッテリ(41)と、
    前記第2インバータ部を経由して前記モータジェネレータと電力を授受可能に設けられるキャパシタ(45、46、47)と、
    前記キャパシタの両端電圧であるキャパシタ電圧を検出する電圧検出部(48、49)と、
    前記第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のオンオフ作動に係る制御信号を生成する信号生成手段(61)、および、前記制御信号を前記キャパシタ電圧に応じて変換する信号変換手段(62)を有する制御部(60)と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. n(nは2以上の自然数)個の前記キャパシタ(46、47)に対し、前記キャパシタが直列に接続される状態と並列に接続される状態とを切り替え可能に設けられる(n+1)個以上の開閉器(71、72、73)を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(2、3)。
  3. 前記開閉器と直列に接続されるインダクタ(76、77、78)を備えることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置(3)。
  4. 前記制御部は、前記キャパシタ電圧に基づき、前記開閉器の開閉状態を制御する開閉制御手段(61)を有することを特徴とする請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記信号生成手段は、前記バッテリの電圧および前記キャパシタ電圧に応じ、前記キャパシタが充放電されるキャパシタ側駆動モード、前記バッテリが充放電されるバッテリ側駆動モード、前記キャパシタおよび前記バッテリが充放電される両側駆動モード、および、前記バッテリの電力により前記キャパシタを充電するキャパシタ充電モードを選択し、選択された駆動モードに応じて前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記両側駆動モードは、
    前記第1インバータ部および前記第2インバータ部をともにPWM制御する両側PWM制御モード、および、前記第1インバータ部および前記第2インバータ部の少なくとも一方を矩形波制御する矩形波制御併用モードから構成されることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記キャパシタに対して並列に接続され、前記モータジェネレータとは別のモータ(210)へ供給される電力を切り替える第3インバータ部(300)を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置(4)。
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