JP2016181949A - 電力変換装置 - Google Patents

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芳光 高橋
Yoshimitsu Takahashi
芳光 高橋
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満孝 伊藤
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Yurio Nomura
由利夫 野村
浩史 清水
Hiroshi Shimizu
浩史 清水
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Abstract

【課題】低出力域での効率を向上可能であるとともに、電源の残容量低下時の最大出力を向上可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1の第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131、および、第1バッテリ41に接続され、第2インバータ30は、、コイル11、12、13の他端112、122、132、および、第2バッテリ42に接続される。高電位側開閉器56は、高電位側接続線55に設けられる。低電位側開閉器58は、低電位側接続線57に設けられる。第2電源側開閉器52は、第2バッテリ42と第2インバータ30との間に設けられる。高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉にし、Δ結線状態となるように制御することで、低電圧にて高出力を実現可能である。これにより、バッテリ41、42の電圧が低下した場合における最大出力を向上可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、2組の3相ブリッジ回路を有するインバータが知られている。例えば特許文献1では、2つのブリッジ回路の対応する相間には、モータの巻線が接続される。また、特許文献1のインバータには、巻線接続切替のための母線用スイッチが設けられ、Y結線接続運転とΔ結線接続運転とを切り替え可能である。
特開平7−99959号公報
特許文献1では、2つのインバータに対し、1つの直流電圧源が設けられる。そのため、1つの直流電圧源の電圧により駆動電圧が決まるため、直流電圧源のSOC(State Of Charge)が高く、駆動電圧が高い状態において、低出力域で駆動する場合の効率が悪い。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低出力域での効率を向上可能であるとともに、電源の残容量低下時の最大出力を向上可能な電力変換装置を提供することにある。
本発明は、3相以上である巻線を有する回転電機の電力を変換する電力変換装置であって、第1インバータと、第2インバータと、高電位側接続線と、高電位側開閉器と、低電位側接続線と、低電位側開閉器と、第2電源側開閉器と、を備える。
第1インバータは、高電位側に接続される第1上アーム素子、および、第1上アーム素子の低電位側に接続される第1下アーム素子を有し、巻線の一端および第1電圧源に接続される。
第2インバータは、高電位側に接続される第2上アーム素子、および、第2上アーム素子の低電位側に接続される第2下アーム素子を有し、巻線の他端および第2電圧源に接続される。
高電位側接続線は、第1上アーム素子の高電位側を接続する第1高電位側配線と、第2上アーム素子の高電位側を接続する第2高電位側配線とを接続する。
高電位側開閉器は、高電位側接続線に設けられる。
低電位側接続線は、第1下アーム素子の低電位側を接続する第1低電位側配線と、第2下アーム素子の低電位側を接続する第2低電位側配線とを接続する。
低電位側開閉器は、低電位側配線に設けられる。
第2電源側開閉器は、第2電源と第2インバータとの間に設けられる。
本発明では、2つのインバータに対し、2つの電圧源が設けられるので、低出力域においては、一方の電圧源の電力を用いた片側駆動動作とすることにより、低出力域における効率を向上することができる。
また、高電位側接続線および低電位側接続線が設けられ、高電位側開閉器および低電位側開閉器を閉にすることで、第1インバータと第2インバータとを回転電機を経由せずに接続することができる。例えば、高電位側開閉器および低電位側開閉器を閉とし、異なる相のスイッチング状態が同期するように第1インバータおよび第2インバータを制御することで、例えば巻線の相数が3相である場合、Δ結線されているとみなすことができ、巻線をY結線の状態で駆動する場合と比較し、低電圧にて高出力を実現可能である。これにより、電圧源の電圧が低下した場合における最大出力を向上可能である。
本発明の第1実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態による片側駆動動作を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による反転駆動動作を説明する説明図である。 Y結線時およびΔ結線時の電流および電圧を説明する説明図である。 Y結線時およびΔ結線時の出力を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態によるΔ結線駆動を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による反転駆動動作のスイッチングパターンを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態によるΔ結線駆動動作のスイッチングパターンを説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態によるΔ結線駆動動作を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の他の実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の他の実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。
以下、本発明による電力変換装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電力変換装置を図1〜図8に基づいて説明する。
図1に示すように、回転電機駆動システム1は、回転電機としてのモータジェネレータ10、および、電力変換装置15を備える。
モータジェネレータ10は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する、所謂「主機モータ」である。モータジェネレータ10は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。本実施形態では、モータジェネレータ10が電動機として機能する場合を中心に説明する。
モータジェネレータ10は、3相交流の回転機であって、U相コイル11、V相コイル12、および、W相コイル13を有する。U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13が「巻線」に対応し、以下適宜、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を「コイル11〜13」という。コイル11〜13は、電気角120度の間隔にて配置される。
本実施形態では、U相コイル11に流れる電流をU相電流Iu、V相コイル12に流れる電流をV相電流Iv、W相コイル13に流れる電流をW相電流Iwとする。また、U相電流Iu、V相電流Iv、および、W相電流Iwを、適宜、相電流Iu、Iv、Iwという。本実施形態では、第1インバータ20側から第2インバータ30側へ流れる電流を正、第2インバータ30側から第1インバータ20側へ流れる電流を負とする。
電力変換装置15は、モータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、第2電源側開閉器52、高電位側接続線55、高電位側開閉器56、低電位側接続線57、低電位側開閉器58、および、制御部70等を備える。
第1インバータ20は、コイル11〜13への通電を切り替える3相インバータであり、6つのスイッチング素子であるU1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25およびW1下アーム素子26を有する。以下適宜、U1上アーム素子21、V1上アーム素子22、W1上アーム素子23、U1下アーム素子24、V1下アーム素子25およびW1下アーム素子26を「(第1)スイッチング素子21〜26」という。
U1上アーム素子21はU1下アーム素子24の高電位側に接続され、V1上アーム素子22はV1下アーム素子25の高電位側に接続され、W1上アーム素子23はW1下アーム素子26の高電位側に接続される。以下適宜、高電位側に接続されるU1上アーム素子21、V1上アーム素子22およびW1上アーム素子23を「(第1)上アーム素子21〜23」、低電位側に接続されるU1下アーム素子24、V1下アーム素子25およびW1下アーム素子26を「(第1)下アーム素子24〜26」という。
第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131と第1電圧源としての第1バッテリ41との間に接続される。具体的には、対になるU1上アーム素子21とU1下アーム素子24との接続点27がU相コイル11の一端111に接続され、V1上アーム素子22とV1下アーム素子25との接続点28がV相コイル12の一端121に接続され、W1上アーム素子23とW1下アーム素子26との接続点29がW相コイル13の一端131に接続される。また、第1上アーム素子21〜23の高電位側を接続する第1高電位側配線46が第1バッテリ41の正極と接続され、第1下アーム素子24〜26の低電位側を接続する第1低電位側配線47が第1バッテリ41の負極と接続される。
第2インバータ30は、コイル11〜13への通電を切り替える3相インバータであり、6つのスイッチング素子であるU2上アーム素子31、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、V2下アーム素子35およびW2下アーム素子36を有する。以下適宜、U2上アーム素子31、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、V2下アーム素子35およびW2下アーム素子36を「(第2)スイッチング素子31〜36」という。
U2上アーム素子31はU2下アーム素子34の高電位側に接続され、V2上アーム素子32はV2下アーム素子35の高電位側に接続され、W2上アーム素子33はW2下アーム素子36の高電位側に接続される。以下適宜、高電位側に接続されるU2上アーム素子31、V2上アーム素子32およびW2上アーム素子33を「(第2)上アーム素子31〜33」、低電位側に接続されるU2下アーム素子34、V2下アーム素子35およびW2下アーム素子36を「(第2)下アーム素子34〜36」という。
第2インバータ30は、コイル11、12、13の他端112、122、132と第2電圧源としての第2バッテリ42との間に接続される。具体的には、対になるU2上アーム素子31とU2下アーム素子34との接続点37がU相コイル11の他端112に接続され、V2上アーム素子32とV2下アーム素子35との接続点38がV相コイル12の他端122に接続され、W2上アーム素子33とW2下アーム素子36との接続点39がW相コイル13の他端132に接続される。また、第2上アーム素子31〜33の高電位側を接続する第2高電位側配線48が第2バッテリ42の正極と接続され、第2下アーム素子34〜36の低電位側を接続する第2低電位側配線49が第2バッテリ42の負極と接続される。
このように、本実施形態では、第1インバータ20および第2インバータ30がコイル11〜13の両側に接続される。
本実施形態では、スイッチング素子21〜26、31〜36は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であって、いずれも還流ダイオードを有する。すなわち、スイッチング素子21〜26、31〜36がオンされると、高電位側から低電位側へ電流が流れ、オフされると、高電位側から低電位側への電流が遮断される。また、スイッチング素子21〜26、31〜36は、オンオフ状態によらず、還流ダイオードを経由して、低電位側から高電位側への通電が許容される。すなわち、本実施形態のスイッチング素子21〜26、31〜36は、低電位側から高電位側への通電を許容する還流機能を有している、といえる。スイッチング素子21〜26、31〜36は、IGBTに限らず、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)等としてもよい。
第1バッテリ41は、リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源であり、第1インバータ20と接続され、第1インバータ20を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
第2バッテリ42は、リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源であり、第2インバータ30と接続され、第2インバータ30を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
本実施形態では、第1バッテリ41の電圧を第1電源電圧Vb1、第2バッテリ42の電圧を第2電源電圧Vb2とする。また、第1バッテリ41の満充電時の電圧である第1最大電圧をVH1、第2バッテリ42の満充電時の電圧である第2最大電圧をVH2とすると、VH1とVH2との間には、以下の式(1)が成立する。
VH1>(VH1+VH2)/(√3) ・・・(1)
第1コンデンサ43は、高電位側配線46と低電位側配線47とに接続される。第1コンデンサ43は、第1バッテリ41から第1インバータ20側への電流、または、第1インバータ20から第1バッテリ41側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
第2コンデンサ44は、高電位側配線48と低電位側配線49とに接続される。第2コンデンサ44は、第2バッテリ42から第2インバータ30側への電流、または、第2インバータ30側から第2バッテリ42側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
第2電源側開閉器52は、満充電時の電圧が低い方の電源である第2バッテリ42と第2インバータ30との間に設けられる。本実施形態では、第2電源側開閉器52は、第2コンデンサ44の正極が接続される箇所よりも第2インバータ30側の第2高電位側配線48に設けられる。第2電源側開閉器52が閉のとき、第2バッテリ42および第2コンデンサ44と第2インバータ30との間の通電が許容され、第2電源側開閉器52が開のとき、第2バッテリ42および第2コンデンサ44と第2インバータ30との間の通電が遮断される。
高電位側接続線55は、第1高電位側配線46と第2高電位側配線48とを接続する。
高電位側開閉器56は、高電位側接続線55に設けられる。高電位側開閉器56が閉のとき、高電位側接続線55の通電が許容され、高電位側開閉器56が開のとき、高電位側接続線55の通電が遮断される。
低電位側接続線57は、第1低電位側配線47と第2低電位側配線49とを接続する。
低電位側開閉器58は、低電位側接続線57に設けられる。低電位側開閉器58が閉のとき、低電位側接続線57の通電が許容され、低電位側開閉器58が開のとき、低電位側接続線57の通電が遮断される。
制御部70は、通常のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、ROM、RAM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等を備える。制御部70における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部70は、機能ブロックとして、インバータ制御部71、開閉器制御部72、および、容量検出部74等を有する。
インバータ制御部71は、トルク指令値や電流指令値等のモータジェネレータ10の駆動に係る指令値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する制御信号を生成し、図示しないドライバ回路等を経由して、スイッチング素子21〜26、31〜36のゲートに出力する。これにより、インバータ制御部71は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
開閉器制御部72は、第2電源側開閉器52、高電位側開閉器56、および、低電位側開閉器58の開閉を制御する。図1においては、煩雑になることを避けるため、第2電源側開閉器52および高電位側開閉器56への制御線は省略した。
容量検出部74では、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量を検出する。残容量の単位は、例えば[Wh]である。
以下、インバータ20、30、および、開閉器52、56、58の制御について説明する。図2おにおいては、オンされる素子を実線、オフされる素子を破線で示す。また、制御部70等、一部の構成や符号の記載を適宜省略する。図3等についても同様とする。
モータジェネレータ10を比較的軽負荷で駆動する場合、第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力によりモータジェネレータ10を駆動する。第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力で駆動する動作を、片側駆動動作とする。
図2(a)に示すように、第1バッテリ41の電力にてモータジェネレータ10を駆動する場合、第2上アーム素子31〜33の全相または第2下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフし、第2インバータ30を中性点化する。また、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、PWM制御等により第1インバータ20を制御する。PWM制御には、指令に応じた基本波の振幅が三角波等のキャリア波の振幅以下である「正弦波PWM制御」、および、基本波の振幅がキャリア波の振幅よりも大きい「過変調PWM制御」を含むものとする。
図2(a)に示す例では、第2上アーム素子31〜33の全相がオン、第2下アーム素子34〜36の全相がオフされることにより、第2インバータ30が中性点化される。また、第1インバータ20において、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、および、W1下アーム素子26がオンされると、2点鎖線の矢印で示す経路の電流が流れる。
図2(b)に示すように、第2バッテリ42の電力にてモータジェネレータ10を駆動する場合、第1上アーム素子21〜23の全相または第1下アーム素子24〜26の全相の一方をオン、他方をオフし、第1インバータ20を中性点化する。また、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、PWM制御等により第2インバータ30を制御する。
図2(b)に示す例では、第1上アーム素子21〜23の全相がオン、第1下アーム素子24〜26の全相がオフされることにより、第1インバータ20が中性点化される。また、第2インバータ30において、U2上アーム素子31、V2下アーム素子35、および、W2下アーム素子36がオンされると、2点鎖線の矢印で示す経路の電流が流れる。
第2インバータ30側を中性点化する場合、スイッチング素子31〜36の熱劣化等に応じ、第2上アーム素子31〜33がオンされる状態と、第2下アーム素子34〜36がオンされる状態とを適宜切り替えてもよい。第1インバータ20側を中性点化する場合も同様である。
中性点化するインバータは、スイッチング素子21〜26、31〜36の熱劣化等に応じ、適宜切り替えてもよい。また、中性点化しない側のインバータは、PWM制御に限らず、矩形波制御等、どのように制御してもよい。
片側駆動動作では、一方のインバータが中性点化される。これにより、2つのインバータ20、30のスイッチング素子21〜26、31〜36をスイッチングする後述の反転駆動動作等と比較し、スイッチング損失が低減されるので、低出力時の効率を高めることができる。
また、第1バッテリ41の電圧と第2バッテリ42の電圧とが異なる場合、電圧が低い方の出力で駆動要求を満たせる場合、高電圧側を中性点化し、低電圧側で駆動することで、スイッチング損失をより低減することができる。
第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力にて駆動要求を満たせない比較的高負荷にてモータジェネレータ10を駆動する場合、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが直列接続される状態とし、両側電源を用いた両側電源駆動とする。本実施形態では、両側電源駆動とすべく、第1インバータ20および第2インバータ30を反転駆動動作させる。
ここで、第1インバータ20は、第1基本波F1とキャリア波との比較によりPWM制御され、第2インバータ30が、第2基本波F2とキャリア波との比較によりPWM制御されるものとする。
反転駆動動作では、第1基本波F1と第2基本波F2の位相が反転されている。換言すると、第1基本波F1と第2基本波F2とは、位相が略180[°]ずれている。これにより、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが直列接続されている状態とみなすことができ、第1バッテリ41の電圧と第2バッテリ42の電圧との和に相当する電圧をモータジェネレータ10に印加可能である。
なお、第1基本波F1と第2基本波F2との位相差は、180[°]とするが、第1バッテリ41の電圧および第2バッテリ42の電圧の和に相当する電圧をモータジェネレータ10に印加可能な程度のずれは許容されるものとする。
また、第1基本波F1の振幅と、第2基本波F2の振幅とは、等しくてもよいし、異なっていてもよい。
また、第1基本波F1および第2基本波F2は、ともに正弦波であるように同様の波形であってもよいし、第1インバータ20または第2インバータ30の一方を正弦波PWM制御し、他方を過変調PWM制御するといった場合のように、異なる波形であってもよい。また、振幅を無限大とみなし、基本波F1、F2の半周期ごとにオンオフが切り替えられる矩形波制御としてもよい。矩形波制御は、180度通電制御ともいえる。また、矩形波制御に替えて、基本波F1、F2に基づく120度通電制御としてもよい。
第1基本波F1および第2基本波F2の振幅および波形が等しい場合、各相にてオンされる素子が第1インバータ20と第2インバータ30とで上下反対になる。図3に示す例では、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、W1下アーム素子26、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、および、U2下アーム素子34がオンされると、2点鎖線の矢印で示す経路の電流が流れる。
なお、反転駆動動作において、基本波F1、F2の振幅や波形が異なる場合、各相にてオンされる素子は、第1インバータ20と第2インバータ30とで必ずしも上下反対にならない。
このように、第1インバータ20および第2インバータ30が正常である場合、モータジェネレータ10の駆動要求に応じて、片側駆動動作と反転駆動動作とを切り替えることで、モータジェネレータ10を高効率に駆動することができる。
図2および図3に示す片側駆動動作および反転駆動動作では、第2電源側開閉器52を閉、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を開とする。片側駆動動作および反転駆動動作では、コイル11〜13は、Y結線されているとみなせる。
ここで、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量が低下した場合についての説明に先立ち、Y結線とΔ結線について説明する。図4では、(a)がY結線の例であり、(b)がΔ結線の例である。
図4(a)に示すように、3相巻線がY結線されている場合、例えばU相の上アーム素子、V相およびW相の下アーム素子がオンされているとき、U相電圧Vuは、駆動電圧Vaの1/(√3)となる。また、U相電流Iuは、駆動電流Iaと等しい。
図4(b)に示すように、3相巻線がΔ結線されている場合、U相電圧Vuは、駆動電圧Vaと等しい。また、駆動電流Iaは、U相電流Iuの(√3)倍となる。
図5において、実線Y1は、駆動電圧Va、駆動電流Iaにて、Y結線された3相巻線に電力が供給されたときの回転数およびトルクを示している。
破線D1は、駆動電圧Va、駆動電流(√3)×Iaにて、Δ結線された3相巻線に電力が供給されたときの回転数およびトルクを示している。Δ結線時は、電圧による律速の影響がない部分でのトルクは、理論上、Y結線時の1/3となるため、最大出力となる回転数は、Y結線時と異なる。
一点鎖線D2は、駆動電圧Va/(√3)、駆動電流Ia×(√3)にて、Δ結線された3相巻線に電力が供給されたときの回転数およびトルクを示しており、実線Y1と略一致している。なお、図5中では、説明のため、実線Y1と一点鎖線D2とを多少ずらして記載している。すなわち、Y結線に替えてΔ結線とすることで、Y結線時よりも低い電圧にて、Y結線時と同等の出力を実現可能である。
ところで、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量が低下すると、第1電源電圧Vb1および第2電源電圧Vb2も低下する。第1電源電圧Vb1および第2電源電圧Vb2の低下時においても所望の出力を確保するためには、例えば、残容量低下時の電圧を高めるべく、予め満充電時の電圧が高い電源を用いることが想定されるが、電池コストや体格の増大、および、低出力時の効率が悪化する虞がある。また例えば、弱め界磁により、逆起電圧を弱めるような制御をすることが想定されるが、駆動電流の増加により効率が悪化する虞がある。
そこで本実施形態では、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量が低下した状態であって、モータジェネレータ10の駆動要求を反転駆動動作では満たせない場合や、モータジェネレータ10の駆動状態がΔ結線状態とした方が高効率である場合には、コイル11〜13がΔ結線されているとみなせる状態となるように、開閉器52、56、58、および、インバータ20、30を制御する。
図6は、電圧が高い方の電源である第1バッテリ41を用いたΔ結線駆動の例である。図6に示すように、Δ結線駆動では、第2電源側開閉器52を開、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉とする。
また、インバータ制御部71は、第1インバータ20および第2インバータ30の異なる相のスイッチング状態が同期するようにPWM制御等により、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。スイッチング状態が同期する相は同電位となるので、コイル11〜13は、等価的に、Δ結線された状態とみなすことができる。
図6の例では、第1インバータ20のU相(U1相)と第2インバータ30のW相(W2相)、第1インバータ20のV相(V1相)と第2インバータ30のU相(U2相)、第1インバータ20のW相(W1相)と第2インバータ30のV相(V2相)が同期するように制御され、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、W1下アーム素子26、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、および、V2下アーム素子35がオンされると、2点鎖線の矢印で示す経路の電流が流れる。なお、第1インバータ20および第2インバータ30において、共に下アーム素子25、35がオンされるV相では、直前のスイッチング状態に応じた電流が流れる。
ここで、Y結線状態およびΔ結線状態でのスイッチングパターンおよび相電流を図7および図8に示す。図7および図8中の矢印は、相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を示している。
図7に示すように、Y結線状態となる反転駆動動作では、第1基本波F1および第2基本波F2の振幅および波形が等しければ、各相にてオンされる素子が、第1インバータ20と第2インバータ30とで反対になる。
図7(a)では、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、W1下アーム素子26、V2上アーム素子32、W2上アーム素子33、および、U2下アーム素子34がオンされる。
図7(b)では、V相のオンオフが切り替わり、V1上アーム素子22およびV2下アーム素子35がオンされる。
図7(c)では、U相のオンオフが切り替わり、U1下アーム素子24およびU2上アーム素子31がオンされる。
図7(d)では、W相のオンオフが切り替わり、W1上アーム素子23およびW2下アーム素子36がオンされる。
図7(e)では、V相のオンオフが切り替わり、V1下アーム素子25およびV2上アーム素子32がオンされる。
図7(f)では、U相のオンオフが切り替わる、U1上アーム素子21およびU2下アーム素子34がオンされる。また、W相のオンオフが切り替わり、W1下アーム素子26およびW2上アーム素子33がオンされると、図7(a)に示す状態に戻る。
図7(a)〜図7(f)を順に切り替えることで、コイル11〜13がY結線されたとみなせる状態にて、モータジェネレータ10が駆動される。コイル11〜13には、第1電源電圧Vb1と第2電源電圧Vb2との和に相当する電圧(すなわち、Vb1+Vb2)が駆動電圧として印加されて3相交流の電流が流れる。
なお、スイッチングパターンの切り替え順は、図7(a)、図7(b)、・・・図7(f)の順に限らず、どのような順としてもよい。
図8に示すように、Δ結線駆動では、第1インバータ20および第2インバータ30における異なる相が同期してスイッチングされる。ここで、U1相とW2相、V1相とU2相、W1相とV2相とが同期される状態を第1同期状態とし、U1相とV2相、V1相とW2相、W1相とU2相とが同期される状態を第2同期状態とする。
図8(a)では、U1上アーム素子21、V1下アーム素子25、W1下アーム素子26、W2上アーム素子33、U2下アーム素子34、および、V2下アーム素子35がオンされ、第1同期状態となる。このとき、コイル11〜13には、矢印で示す方向の電流が流れる。Δ結線駆動では、いずれか1相(図8(a)の例ではV相)において、第1インバータ20と第2インバータ30とで同じアーム(図8(a)の例では下アーム)の素子がオンされる。同じアームの素子がオンされる相では、破線矢印で示すように、直前のスイッチング状態に応じた方向の電流が流れる。なお、図8(a)の例では、V相の下アーム素子25、35がオンされているが、これに替えて、V相の上アーム素子22、32をオンするようにしてもよい。図8(b)〜図8(f)についても同様である。
図8(b)では、U1相およびV1相のオンオフが切り替わり、V1上アーム素子22およびU1下アーム素子24がオンされ、第2同期状態となる。
図8(c)では、U2相およびV2相のオンオフが切り替わり、U2上アーム素子31およびV2下アーム素子35がオンされ、第1同期状態となる。
図8(d)では、V1相およびW1相のオンオフが切り替わり、W1上アーム素子23およびV1下アーム素子25がオンされ、第2同期状態となる。
図8(e)では、U2相およびV2相のオンオフが切り替わり、V2上アーム素子32およびU2下アーム素子34がオンされ、第1同期状態となる。
図8(f)では、U1相およびW1相のオンオフが切り替わり、U1上アーム素子21およびW1下アーム素子26がオンされ、第2同期状態となる。また、V2相およびW2相のオンオフが切り替わり、W2上アーム素子33およびV2下アーム素子35がオンされると、図8(a)に示す状態に戻る。すなわち本実施形態では、第1同期状態と第2同期状態とが交互に繰り返される。
図8(a)〜図8(f)を順に切り替えることで、コイル11〜13がΔ結線されたとみなせる状態にて、モータジェネレータ10が駆動される。スイッチングパターンの切り替え順は、図8(a)、図8(b)、・・・図8(f)の順に限らず、同アームがオンされる相にて下アームをオンとするか、上アームをオンとするかを含め、どのような順としてもよい。
コイル11〜13をΔ結線された状態とすることで、コイル11〜13には、Y結線駆動時の(√3)倍の電圧を相間電圧として印加可能である。
本実施形態では、第1最大電圧VH1が、第1最大電圧VH1と第2最大電圧VH2との和の1/(√3)倍よりも大きい。そのため、残容量の低下に伴って第1電源電圧Vb1が多少低下したとしても、Δ結線状態として駆動することで、反転駆動動作にてY結線状態として駆動する場合と同等の出力とすることができる。特に、第1バッテリ41の残容量が給電可能下限値Ethのときの第1バッテリ41の電圧である第1最小電圧VL1が、第1最大電圧VH1と第2最大電圧VH2との和の1/(√3)倍より大きければ(すなわち、VL1>(VH1+VH2)/(√3))、第1バッテリ41の残容量が給電可能下限値Ethとなるまで第1バッテリ41の電力を使用したとしても、満充電時の反転駆動動作によるY結線時と同等の出力とすることができる。
例えば、第1最大電圧VH1が400[V]、第2最大電圧VH2が200[V]とする。残容量の低下に伴って、第1電源電圧Vb1が380[V]、第2電源電圧Vb2が180[V]まで低下したとする。このような状態にて、反転駆動動作とすると、満充電時と比較して、出力が低下する。一方、第1電源電圧Vb1は、(VH1+VH2)/(√3)≒346[V]より大きいので、Δ結線駆動とすることで、満充電時の反転駆動にて出力可能な最大出力を出力することができる。
なお、第1バッテリ41によるΔ結線駆動にて、反転駆動での最大出力を実現するためには、第1バッテリ41は、反転駆動における第1バッテリ41および第2バッテリ42の出力を賄うことになるので、いわゆる出力型電池を用いることが望ましい。
また、Y結線とΔ結線の特性の違いにより、モータジェネレータ10の駆動状態によって、Y結線駆動とした方が低損失となる場合と、Δ結線駆動とした方が低損失となる場合とがある。例えば、同出力であっても、モータジェネレータ10の回転数が小さい場合には、Y結線が有利であり、回転数が大きい場合には、Δ結線が有利である。そのため、第1バッテリ41および第2バッテリ42の電圧が低下していない場合であっても、モータジェネレータ10の回転状態に応じ、例えばモータジェネレータ10の回転数が切替閾値より大きい場合、反転駆動に替えて、Δ結線駆動としてもよい。高回転時にΔ結線駆動とすることで、高回転時の効率をより高めることができる。
以上詳述したように、本実施形態の電力変換装置15は、3相以上であるコイル11〜13を有するモータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20と、第2インバータ30と、高電位側接続線55と、高電位側開閉器56と、低電位側接続線57と、低電位側開閉器58と、第2電源側開閉器52と、を備える。
第1インバータ20は、高電位側に接続される第1上アーム素子21〜23、および、第1上アーム素子21〜23の低電位側に接続される第1下アーム素子24〜26を有する。第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131、および、第1バッテリ41に接続される。
第2インバータ30は、高電位側に接続される第2上アーム素子31〜33、および、第2上アーム素子31〜33の低電位側に接続される第2下アーム素子34〜36を有する。第2インバータ30は、コイル11、12、13の他端112、122、132、および、第2バッテリ42に接続される。
高電位側接続線55は、第1上アーム素子21〜23の高電位側を接続する第1高電位側配線46と、第2上アーム素子31〜33の高電位側を接続する第2高電位側配線48とを接続する。
高電位側開閉器56は、高電位側接続線55に設けられる。
低電位側接続線57は、第1下アーム素子24〜26の低電位側を接続する第1低電位側配線47と、第2下アーム素子34〜36の低電位側を接続する第2低電位側配線49とを接続する。
低高電位側開閉器58は、低電位側接続線57に設けられる。
第2電源側開閉器52は、第2バッテリ42と第2インバータ30との間に設けられる。
本実施形態では、2つのインバータ20、30に対し、2つのバッテリ41、42が設けられるので、一方のバッテリ41、42の電力を用いた片側駆動動作とすることにより、低出力域における効率を向上することができる。
また、高電位側接続線55および低電位側接続線57が設けられ、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉にすることで、第1インバータ20と第2インバータ30とを、モータジェネレータ10を経由せずに接続することができる。高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉とし、異なる相のスイッチング状態が同期するように第1インバータ20および第2インバータ30を制御することで、コイル11〜13を等価的にΔ結線されているとみなすことができ、コイル11〜13をY結線状態で駆動する場合と比較し、低電圧にて高出力を実現可能である。これにより、バッテリ41、42の電圧が低下した場合における最大出力を向上可能である。
満充電時における第1バッテリ41の電圧である第1最大電圧VH1と、満充電時における第2バッテリ42の電圧である第2最大電圧VH2とは異なる。本実施形態では、第1最大電圧VH1は、第2最大電圧VH2より大きい。換言すると、第2電源側開閉器52は、最大電圧が低い第2バッテリ42側に設けられている。第2電源側開閉器52を開とし、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉とすることで、第1バッテリ41を用いたΔ結線駆動を行うことができる。
特に、本実施形態では、VH1>(VH1+VH2)/(√3)である。これにより、第1バッテリ41の電力を用いたΔ結線駆動により、反転駆動動作よりも高出力を実現可能である。
電力変換装置15は、制御部70を備える。制御部70は、インバータ制御部71、開閉器制御部72、および、容量検出部74を有する。
インバータ制御部71は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
開閉器制御部72は、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58、および、第2電源側開閉器52の開閉を制御する。
容量検出部74は、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量を検出する。
これにより、第1インバータ20および第2インバータ30、および、開閉器52、56、58の開閉を、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量等に応じて、適切に制御することができる。
インバータ制御部71および開閉器制御部72は、Y結線駆動か、Δ結線駆動かを、第1バッテリ41の残容量、第2バッテリの残容量、および、モータジェネレータ10の駆動状態の少なくとも1つに応じて切り替える。
Y結線駆動では、開閉器制御部72は、第2電源側開閉器52を閉、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を開とする。また、インバータ制御部71は、片側駆動動作、または、反転駆動動作にて、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。片側駆動動作では、第1インバータ20または第2インバータ30の一方を中性点化し、他方を回転電機の駆動要求に応じて制御する。反転駆動動作では、モータジェネレータ10の駆動要求に応じた第1基本波F1に基づいて第1インバータ20を制御し、第1基本波F1と位相が反転した第2基本波F2に基づいて第2インバータ30を制御する。
Δ結線駆動では、開閉器制御部72は、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉、第2電源側開閉器52を開とする。また、インバータ制御部71は、第1インバータ20と第2インバータ30とで、異なる相のスイッチング状態が同期するように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
Δ結線駆動において、異なる相のスイッチング状態を同期させて同電位とすることでコイル11〜13を等価的にΔ結線状態とすることができ、低い電圧にて高出力を実現可能である。また、第1バッテリ41および第2バッテリ42の容量低下に伴う電圧の低下が生じた場合であっても、Δ結線状態とすることで、最大出力を向上可能であるので、第1バッテリ41および第2バッテリ42の電圧の低下を考慮した過大設計を回避することができる。また、過大設計が回避されるので、低出力時の効率を向上することができる。また、モータジェネレータ10の駆動状態に応じて、Y結線駆動状態とΔ結線駆動状態とを切り替えることにより、損失をより低減することができる。
本実施形態では、容量検出部74が「容量検出手段」に対応し、インバータ制御部71が「インバータ制御手段」に対応し、開閉器制御部72が「開閉器制御手段」に対応する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9に基づいて説明する。
図9に示すように、本実施形態の回転電機駆動システム2は、モータジェネレータ10、および、電力変換装置16を備える。電力変換装置16は、第1インバータ20、第2インバータ30、第1電源側開閉器51、第2電源側開閉器53、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58、電源接続線61、電源接続線開閉器62、および、制御部70等を備える。
第1電源側開閉器51は、第1バッテリ41と第1インバータ20との間に設けられる。本実施形態では、第1電源側開閉器51は、第1コンデンサ43の正極が接続される箇所よりも第1インバータ20側の第1高電位側配線46に設けられる。第1電源側開閉器51が閉のとき、第1バッテリ41および第1コンデンサ43と第1インバータ20との間の通電が許容され、第1電源側開閉器51が開のとき、第1バッテリ41および第1コンデンサ43と第1インバータ20との間の通電が遮断される。
第2電源側開閉器53は、第2バッテリ42と第2インバータ30との間に設けられる。本実施形態では、第2電源側開閉器53は、第2コンデンサ44の負極が接続される箇所よりも第2インバータ30側の第2低電位側配線49に設けられる。第2電源側開閉器53が閉のとき、第2バッテリ42および第2コンデンサ44と第2インバータ30との間の通電が許容され、第2電源側開閉器53が開のとき、第2バッテリ42および第2コンデンサ44と第2インバータ30との間の通電が遮断される。
第1電源側開閉器51および第2電源側開閉器53とは、一方(本実施形態では第1電源側開閉器51)が正極側に設けられ、他方(本実施形態では第2電源側開閉器53)が負極側に設けられる。
電源接続線61は、第1バッテリ41または第2バッテリ42の一方の正極と他方の負極とを、モータジェネレータ10を経由せずに接続する。本実施形態では、電源接続線61は、第1バッテリ41の正極と第2バッテリ42の負極とを接続する。
電源接続線開閉器62は、電源接続線61に設けられる。電源接続線開閉器62が閉のとき、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが直列接続される。
開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51、第2電源側開閉器53、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58、および、電源接続線開閉器62の開閉を制御する。なお、図9においては、煩雑になることを避けるため、第1電源側開閉器51および高電位側開閉器56への制御線は省略した。
以下、インバータ20、30、および、開閉器51、53、56、58、62の制御について説明する。
Y結線駆動である片側駆動動作および反転駆動動作とするとき、開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51および第2電源側開閉器53を閉、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58および電源接続線開閉器62を開とする。
第1インバータ20および第2インバータ30の制御については、上記実施形態と同様である。
本実施形態のΔ結線駆動を図10に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉、第2電源側開閉器53および電源接続線開閉器62を開とする。また、インバータ制御部71は、上記実施形態のΔ結線駆動と同様、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。これにより、第1実施形態と同様、コイル11〜13をΔ結線状態とすることができる。
また、図10(b)に示すように、開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51および第2電源側開閉器52を開とし、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58および電源接続線開閉器62を閉とする。また、インバータ制御部71は、上記実施形態のΔ結線駆動と同様、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
電源接続線開閉器62を閉にすることで、第1バッテリ41と第2バッテリ42とを直列接続した状態とし、第1電源電圧Vb1と第2電源電圧Vb2との和(すなわちVb1+Vb2)を駆動電圧としたΔ結線駆動が可能であるので、より低い電源電圧にて、高出力を実現可能である。
以下、図10(a)に示す第1バッテリ41の電力を用いたΔ結線駆動を第1Δ結線駆動とし、図10(b)bに示す第1バッテリ41および第2バッテリ42を直列接続した状態でのΔ結線駆動を第2Δ結線駆動という。
すなわち、本実施形態では、2段階の駆動電圧でのΔ結線駆動が可能である。そのため、例えば、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量の低下に伴う電圧低下時には、第2Δ結線駆動とする。
また、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量が低下していない通常状態において、モータジェネレータ10の駆動要求に応じ、片側駆動、反転駆動、または、第1Δ結線駆動を切り替える。残容量低下による電圧低下時に第2Δ結線駆動が可能であるので、残容量が低下していない通常時においても第1Δ結線駆動を行うようにすれば、モータジェネレータ10の駆動要求をY結線駆動である片側駆動および反転駆動にて実現する場合と比較し、第1バッテリ41および第2バッテリ42として、より電圧の低いものを用いることができる。また、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量低下時において、第1バッテリ41の出力にて全出力を賄う第1実施形態と比較し、第2バッテリ42の出力の分、第1バッテリ41の出力を抑えることができ、過大設計を回避することができる。また、上記実施形態にて説明したように、モータジェネレータ10の回転数に応じ、反転駆動動作とするか、第1Δ結線駆動とするか、を切り替えてもよい。高回転時に第1Δ結線駆動とすることで、高回転時の効率をより高めることができる。なお、第1バッテリ41および第2バッテリ42の電圧が低下していない場合においても、モータジェネレータ10の駆動状態によっては、第2Δ結線駆動とするようにしてもよい。
本実施形態の電力変換装置16は、電源接続線61と、電源接続線開閉器62と、第1電源側開閉器51と、をさらに備える。
電源接続線61は、第1バッテリ41または第2バッテリ42の一方の正極と他方の負極とを接続する。
電源接続線開閉器62は、電源接続線61に設けられる。
第1電源側開閉器51は、第1バッテリ41と第1インバータ20との間に設けられる。第1電源側開閉器51は、第2電源側開閉器52が正極側に設けられる場合は負極側、第2電源側開閉器52が負極側に設けられる場合は正極側に設けられる。
本実施形態では、電源接続線61を設け、電源接続線開閉器62を閉とすることで、第1バッテリ41および第2バッテリ42の電力を用いて、Δ結線駆動を行うことができる。
電力変換装置16は、制御部70を備える。制御部70は、容量検出部74、インバータ制御部71、および、開閉器制御部72を有する。
開閉器制御部72は、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58、第1電源側開閉器51、第2電源側開閉器52、および、電源接続線開閉器62の開閉を制御する。
これにより、第1インバータ20および第2インバータ30、および、開閉器51、52、56、58、52の開閉を、第1バッテリ41および第2バッテリ42の残容量等に応じて、適切に制御することができる。
インバータ制御部71、および、開閉器制御部72は、Y結線駆動か、第1Δ結線駆動か、第2Δ結線駆動かを、第1バッテリ41の残容量、第2バッテリ42の残容量、および、モータジェネレータ10の駆動状態の少なくとも1つに応じて切り替える。
Y結線駆動では、開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51および第2電源側開閉器53を閉、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58および電源接続線開閉器62を開とする。また、インバータ制御部71は、片側駆動動作、または、反転駆動動作にて、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。片側駆動動作では、第1インバータ20または第2インバータ30の一方を中性点化し、他方を回転電機の駆動要求に応じて制御する。反転駆動動作では、モータジェネレータ10の駆動要求に応じた第1基本波F1に基づいて第1インバータ20を制御し、第1基本波F1と位相が反転した第2基本波F2に基づいて第2インバータ30を制御する。
第1Δ結線駆動では、開閉器制御部72は、第1電源側開閉器51、高電位側開閉器56および低電位側開閉器58を閉、第2電源側開閉器53および電源接続線開閉器62を開とする。また、インバータ制御部71は、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
第2Δ結線駆動では、高電位側開閉器56、低電位側開閉器58および電源接続線開閉器62を閉、第1電源側開閉器51および第2電源側開閉器53を開とする。また、インバータ制御部71は、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するように、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。
本実施形態では、第1バッテリ41、または、第1バッテリ41と第2バッテリ42とを直列接続した状態の、2段階の電圧でのΔ結線駆動が可能である。これにより、Y結線駆動である片側駆動動作および反転駆動動作にて、所望の出力を実現可能に設計する場合と比較し、第1バッテリ41および第2バッテリ42の出力を抑えることができ、過大設計を回避することができ、低出力時における効率をより高めることができる。また、モータジェネレータ10の駆動状態に応じて、片側駆動、反転駆動、第1Δ結線駆動、第2Δ結線駆動を切り替えることにより、効率をより高めることができる。
(他の実施形態)
(イ)開閉器
上記実施形態では、開閉器をいずれもメカリレーとして図示した。他の実施形態では、メカリレーに替えて、半導体リレーとしてもよい。
図11は、第1実施形態の構成に対応している。図11(a)に示す第2電源側開閉器82、高電位側開閉器86、および、低電位側開閉器88は、2つのIGBTを組み合わせたものである。図11(b)に示す第2電源側開閉器92、高電位側開閉器96、および、低電位側開閉器98は、1つのIGBTと4つのダイオードを組み合わせたものである。
また、図12は、第2実施形態の構成に対応している。図12(a)に示す第1電源側開閉器81、第2電源側開閉器83、高電位側開閉器86、低電位側開閉器88、および、電源接続線開閉器89は、2つのIGBTを組み合わせたものである。図12(b)に示す第1電源側開閉器91、第2電源側開閉器93、高電位側開閉器96、低電位側開閉器98、および、電源接続線開閉器99は、1つのIGBTと4つのダイオードを組み合わせたものである。なお、図12においては、コンデンサ43、44を省略した。
開閉器として半導体リレーを用いる場合、図11および図12に例示したもののように、閉としたときに双方向に通電可能なデバイスを用いる。
他の実施形態では、開閉器ごとに異なる種類のものを用いてもよい。
第2実施形態では、第1電源側開閉器が高電位側に設けられ、第2電源側開閉器が低電位側に設けられる。他の実施形態では、第1電源側開閉器を低電位側に設け、第2電源側開閉器を高電位側に設けてもよい。また、高電位側および低電位側のそれぞれに第1電源側開閉器および第2電源側開閉器を設けるようにしてもよい。
第1実施形態にて説明した構成においても同様に、第2電源側開閉器を低電位側に設けてもよいし、高電位側と低電位側の両方に設けてもよい。また、第2実施形態の如く、第1電源側にも開閉器を設けてもよい。
(ウ)電源接続線
第2実施形態では、電源接続線は、第1電源の正極と第2電源の負極とを接続する。他の実施形態では、電源接続線は、第1電源の負極と第2電源の正極とを接続してもよい。
(エ)第1電圧源、第2電圧源
上記実施形態では、第1電圧源および第2電圧源として、リチウムイオン電池等を例示した。他の実施形態では、第1電圧源および第2電圧源は、リチウムイオン電池以外の鉛蓄電池、燃料電池等であってもよい。また、第1電圧源と第2電圧源とで、同一の種類、特性のものを用いてもよいし、異なる種類のものを用いてもよい。また、第1電源または第2電源の一方を、エンジン等の駆動源により駆動されて発電する発電機等としてもよい。
また、図13に示すように、第1電圧源または第2電圧源の一方を電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のキャパシタとしてもよい。図13(a)は、第1実施形態の第2バッテリ42に替えて、キャパシタ45とした例であり、図13(b)は、第2実施形態の第2バッテリ42に替えて、キャパシタ45とした例である。図13では、開閉器をメカリレーとして図示したが、図11および図12の如く、開閉器を半導体リレーとしてもよい。
上記実施形態では、第1最大電圧は、第1最大電圧と第2最大電圧との和の1/(√3)より大きい。他の実施形態では、第1最大電圧は、第1最大電圧と第2最大電圧との和の1/(√3)以下であってもよい。また、第1最大電圧は第2最大電圧より大きくなくてもよく、第1最大電圧が第2最大電圧以下であってもよい。
(オ)回転電機
上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。また、上記実施形態の回転電機は3相である。他の実施形態では、回転電機は、4相以上としてもよい。また、上記実施形態では、回転電機駆動システムは、グランドと接続されていないが、他の実施形態では、回転電機駆動システムを、グランドと接続してもよい。
また、上記実施形態では、回転電機が電動車両の主機モータである。他の実施形態では、回転電機は、主機モータに限らず、例えばスタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電力変換装置を車両以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・モータジェネレータ(回転電機)
11〜13・・・コイル(巻線)
15〜17・・・電力変換装置
20・・・第1インバータ 30・・・第2インバータ
52、53、82、83、92、93・・・第2電源側開閉器
55・・・高電位側接続線 57・・・低電位側接続線
56、86、96・・・高電位側開閉器
58、88、98・・・低電位側開閉器
70・・・制御部

Claims (9)

  1. 3相以上である巻線(11〜13)を有する回転電機(10)の電力を変換する電力変換装置であって、
    高電位側に接続される第1上アーム素子(21〜23)および前記第1上アーム素子の低電位側に接続される第1下アーム素子(24〜26)を有し、前記巻線の一端(111、121、131)および第1電圧源(41)に接続される第1インバータ(20)と、
    高電位側に接続される第2上アーム素子(31〜33)および前記第2上アーム素子の低電位側に接続される第2下アーム素子(34〜36)を有し、前記巻線の他端(112、122、132)および第2電圧源(42)に接続される第2インバータ(30)と、
    前記第1上アーム素子の高電位側を接続する第1高電位側配線(46)と前記第2上アーム素子の高電位側を接続する第2高電位側配線(48)とを接続する高電位側接続線(55)と、
    前記高電位側接続線に設けられる高電位側開閉器(56、86、96)と、
    前記第1下アーム素子の低電位側を接続する第1低電位側配線(47)と前記第2下アーム素子の低電位側を接続する第2低電位側配線(49)とを接続する低電位側接続線(57)と、
    前記低電位側接続線に設けられる低電位側開閉器(58、88、98)と、
    前記第2電圧源と前記第2インバータとの間に設けられる第2電源側開閉器(52、53、82、83、92、93)と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 満充電時における前記第1電圧源の電圧である第1最大電圧と、満充電時における前記第2電圧源の電圧である第2最大電圧とは、異なっていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1最大電圧は、前記第2最大電圧より大きいことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1最大電圧をVH1、前記第2最大電圧をVH2とすると、
    VH1>(VH1+VH2)/(√3)
    であることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1電圧源または前記第2電圧源の一方の正極と、前記第1電圧源または前記第2電圧源の他方の負極とを接続する電源接続線(61)と、
    前記電源接続線に設けられる電源接続線開閉器(62、89、99)と、
    前記第1電圧源と前記第1インバータとの間であって、前記第2電源側開閉器が正極側に設けられる場合は負極側、前記第2電源側開閉器が負極側に設けられる場合は正極側に設けられる第1電源側開閉器(51、81、91)と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するインバータ制御手段(71)、前記高電位側開閉器、前記低電位側開閉器、前記第1電源側開閉器、前記第2電源側開閉器および前記電源接続線開閉器の開閉を制御する開閉器制御手段(72)、ならびに、前記第1電圧源および前記第2電圧源の残容量を検出する容量検出手段(74)を有する制御部(70)を備えることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記インバータ制御手段、および、前記開閉器制御手段は、
    前記第1電源側開閉器および前記第2電源側開閉器(53)を閉、前記高電位側開閉器、前記低電位側開閉器および前記電源接続線開閉器を開とし、前記第1インバータまたは前記第2インバータの一方を中性点化し、他方を前記回転電機の駆動要求に応じて制御する片側駆動動作、または、前記回転電機の駆動要求に応じた第1基本波に基づいて前記第1インバータを制御し、前記第1基本波と位相が反転した第2基本波に基づいて前記第2インバータを制御する反転駆動動作にて前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するY結線駆動、
    前記第1電源側開閉器、前記高電位側開閉器および前記低電位側開閉器を閉、前記第2電源側開閉器および前記電源接続線開閉器を開とし、前記第1インバータと前記第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期するように前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御する第1Δ結線駆動、
    前記高電位側開閉器、前記低電位側開閉器および前記電源接続線開閉器を閉、前記第1電源側開閉器および前記第2電源側開閉器を開とし、前記第1インバータと前記第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期するように前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御する第2Δ結線駆動
    を、前記第1電圧源の残容量、前記第2電圧源の残容量、および、前記回転電機の駆動状態の少なくとも1つに応じて切り替えることを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するインバータ制御手段(71)、前記高電位側開閉器、前記低電位側開閉器および前記第2電源側開閉器の開閉を制御する開閉器制御手段(72)、ならびに、前記第1電圧源および前記第2電圧源の残容量を検出する容量検出手段(74)を有する制御部(70)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記インバータ制御手段、および、前記開閉器制御手段は、
    前記第2電源側開閉器を閉、前記高電位側開閉器および前記低電位側開閉器を開とし、前記第1インバータまたは前記第2インバータの一方を中性点化し、他方を前記回転電機の駆動要求に応じて制御する片側駆動動作、または、前記回転電機の駆動要求に応じた第1基本波に基づいて前記第1インバータを制御し、前記第1基本波と位相が反転した第2基本波に基づいて前記第2インバータを制御する反転駆動動作にて前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するY結線駆動、
    前記高電位側開閉器および前記低電位側開閉器を閉、前記第2電源側開閉器を開とし、前記第1インバータと前記第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期するように前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するΔ結線駆動
    を、前記第1電圧源の残容量、前記第2電圧源の残容量、および、前記回転電機の駆動状態の少なくとも1つに応じて切り替えることを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
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