JP2015121755A - 像振れ補正装置、レンズ装置、および、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影光学系の光軸と直交する2軸のそれぞれを中心とした回転を互いに独立して制御可能な像振れ補正装置を提供する。
【解決手段】像振れ補正装置は、撮影光学系の一部を構成する光学系を保持する可動部材と、撮影光学系の光軸と直交する面内で可動部材を移動させるシフト手段と、可動部材を光軸に対して傾斜させる傾斜手段とを有し、傾斜手段は、光軸と直交する第1の軸を中心として可動部材を回転させる第1の支持部材と、光軸および第1の軸と直交する第2の軸を中心として第1の支持部材を回転させる第2の支持部材とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの光学機器に搭載される像振れ補正装置に関する。
デジタルカメラなどに搭載される像振れ補正装置は、撮影光学系の一部である像振れ補正光学系を、光軸と直交する2方向(ヨー方向およびピッチ方向)に移動させることにより、撮影時に発生する手ブレによる影響を緩和する。このとき、像振れ補正光学系を、撮影光学系の光軸と直交する面内で移動させるとともに、像振れ補正光学系の光軸を傾動(ティルト)させることにより、光学性能の低下を回避することができる。
特許文献1には、光学系の焦点位置に応じて、撮影光学系の光軸に対する像振れ補正光学系の傾斜可能量を調整することにより、光学性能を向上させた光学装置が開示されている。
特開2010−152168号公報
像振れ補正光学系を傾斜(回転)させる場合、2つの回転軸が光軸と直交していることが好ましい。しかしながら、特許文献1の光学装置は、像振れ補正光学系を1軸回りに傾斜駆動(ティルト駆動)している。このため、像振れ補正光学系を一方の軸回りに傾斜(回転)させると、他方の回転軸が移動し、その回転軸が光軸からずれてしまう場合がある。
そこで本発明は、撮影光学系の光軸と直交する2軸のそれぞれを中心とした回転を互いに独立して制御可能な像振れ補正装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての像振れ補正装置は、撮影光学系の一部を構成する光学系を保持する可動部材と、前記撮影光学系の光軸と直交する面内で前記可動部材を移動させるシフト手段と、前記可動部材を前記光軸に対して傾斜させる傾斜手段とを有し、前記傾斜手段は、前記光軸と直交する第1の軸を中心として前記可動部材を回転させる第1の支持部材と、前記光軸および前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として前記第1の支持部材を回転させる第2の支持部材とを有する。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、前記像振れ補正装置を有する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して得られた光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、撮影光学系の光軸と直交する2軸のそれぞれを中心とした回転を互いに独立して制御可能な像振れ補正装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供することができる。
実施例1における像振れ補正装置の分解斜視図である。 実施例1における像振れ補正装置の分解斜視図(下方から見た図)である。 実施例1における像振れ補正装置の正面図(光軸方向から見た図)である。 実施例1における像振れ補正装置の断面図(図3中のA−A断面)である。 実施例1における像振れ補正装置の断面図(図3中のB−B断面)である。 実施例1における像振れ補正装置の断面図(図3中のC−C断面)である。 実施例1における像振れ補正装置の断面図(シフト機構およびジンバル機構の駆動後における図5と同一断面)である。 実施例2における像振れ補正装置の分解斜視図である。 実施例2における像振れ補正装置の分解斜視図(下方から見た図)である。 実施例2における像振れ補正装置の断面図(ピッチ軸を含む断面)である。 実施例2における像振れ補正装置の断面図(ヨー軸を含む断面)である。 実施例2における像振れ補正装置の断面図(シフト機構およびジンバル機構の駆動後における図11と同一断面)である。 各実施例における撮像装置の外観斜視図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至図7を参照して、本発明の実施例1における像振れ補正装置について説明する。図1は、像振れ補正装置100の分解斜視図である。図2は、像振れ補正装置100の分解斜視図であり、図1に示される像振れ補正装置100を下方から見た図を示している。図3は、像振れ補正装置100の正面図(光軸方向から見た図)である。図4は、像振れ補正装置100の断面図(図3中のA−A断面)である。図5は、像振れ補正装置100の断面図(図3中のB−B断面)である。図6は、像振れ補正装置100の断面図(図3中のC−C断面)である。図7は、像振れ補正装置100の断面図(シフト機構120およびジンバル機構110)の駆動後における図5と同一断面)である。
本実施例の像振れ補正装置100は、補正レンズ101、レンズ枠102、固定部材103、ジンバル機構110(ティルト機構または傾斜手段)、および、シフト機構120(シフト手段)を備えて構成される。振れ補正装置100において、補正レンズ101(像振れ補正光学系)は、撮影光学系(不図示)の一部を構成する光学系である。補正レンズ101は、光軸OAと直交する方向に移動し、撮影光学系が形成する像を光軸OAと直交する面内で移動させることができる。これにより、手振れなどを検出した場合、像面における安定性を確保することができる。なお本実施例において、像振れ補正光学系として補正レンズを用いているが、これに限定されるものではない。像振れ補正光学系としての撮像素子やプリズムを駆動する構成に対しても本実施例は適用可能である。
本実施例において、補正レンズ101の光軸上の点Oで補正レンズ101の光軸と直交する一つの仮想線を、ピッチ軸(第1の軸)と定義する。また、点Oを通り、補正レンズ101の光軸およびピッチ軸の双方と直交する仮想線を、ヨー軸(第2の軸)と定義する。逆に、ピッチ軸を第2の軸、ヨー軸を第1の軸としてもよい。図3乃至図7において、ピッチ軸をP軸、ヨー軸をY軸とそれぞれ示している。また、図4中の右側を光軸方向の後ろ側(像面側)、左側を前側(物体側、被写体側)と定義する。また本実施例において、補正レンズ101を構成する2つのレンズのうち、後ろ側のレンズ(図4中の2つの補正レンズ101のうち右側のレンズ)の前側(左側)のレンズ面の面頂である点Aを、補正レンズ1010の代表点とする。本実施例では、点O(回転中心点)は、点Aと一致するように設定されている。
ジンバル機構110(傾斜手段)は、点O(回転中心点)を球心(中心)とする球面に沿って、レンズ枠102を揺動(傾斜または回転)させる。すなわちジンバル機構110は、レンズ枠102を光軸OAに対して傾斜させる。ジンバル機構110は、レンズ枠102、ジンバルリング111、第1の駆動部112、第2の駆動部113、および、シフト部材121の筒部121Aを備えて構成される。第1の駆動部112は、第1の磁石1121および第1のコイル1122から構成される。第2の駆動部113は、第2の磁石1131および第2のコイル1132から構成される。
レンズ枠102(可動部材)は、円筒形状(略円筒形状)に構成され、その中央部において補正レンズ101を保持する。またレンズ枠102は、その外周部において、ヨー回転軸1021および磁石保持部1022を有する。ヨー回転軸1021は、ヨー軸(Y軸)を中心軸とする円柱形状を有する。磁石保持部1022は、第2の磁石1131を保持する。
ジンバルリング111(第1の支持部材)は、矩形環状(略矩形環状)に構成され、レンズ枠102の外周に配置される。ジンバルリング111は、ヨー軸受け1111、ピッチ回転軸1112、コイル保持部1113、および、磁石保持部1114を有する。ヨー軸受け1111は、ジンバルリング111の内周側に設けられ、ヨー回転軸1021を軸支することができる。ピッチ回転軸1112は、ジンバルリング111の外周側に設けられ、ピッチ軸(P軸)を中心軸とする円柱形状を有する。コイル保持部1113は、第2のコイル1132を、第2の磁石1131と対向する位置に保持する。磁石保持部1114は、第1の磁石1121を保持する。
シフト部材121(第2の支持部材)は、ジンバルリング111の外周部に配置され、矩形筒状(略矩形筒状)の筒部121A、および、円盤状(略円盤状)の円盤部121Bを備えて構成される。筒部121Aは、ジンバル機構110の一部として機能する。一方、円盤部121Bは、シフト機構120の一部として機能する。シフト部材121は、ピッチ軸受け1211、コイル保持部1212、ボール受け面1213、ばねかけ部1214、第3磁石保持部1215、および、第4磁石保持部1216を有する。
ピッチ軸受け1211は、筒部121Aの内周側に設けられ、ピッチ回転軸1112を軸支する。コイル保持部1212は、筒部121Aの内周側に設けられ、第1のコイル1122を、第1の磁石1121と対向する位置に保持する。ボール受け面1213は、円盤部121Bにおける固定部材103との対向面に設けられており、転動ボール122と接触する平面である。本実施例では、3つのボール受け面1213が、3つの転動ボール122のそれぞれと接触するように設けられている。ばねかけ部1214は、付勢ばね123の一端を固定し、円盤部121Bの外周部に2個所設けられている。第3磁石保持部1215および第4磁石保持部1216は、円盤部121Bに設けられており、第3の磁石1241および第4の磁石1251をそれぞれ保持する。
第1の駆動部112は、ボイスコイルモータである。第1の磁石1121は、直方体状に構成された磁石であり、第1のコイル1122とヨー軸方向において対向するように配置される。第1のコイル1122との対向面は、中央で二分割され、それぞれN極とS極として、その対向面の法線方向が磁極の方向となるように着磁されている。
第1のコイル1122は、小判型に形成された巻き線コイルであり、ピッチ軸方向に延びる直線部を有する。第1のコイル1122の一方の面は、第1の磁石1121の着磁面と対向している。第1のコイル1122が図示しない駆動回路により通電されると、第1の磁石1121の着磁方向および通電方向と直交する方向である光軸方向にローレンツ力が発生する。これにより、ピッチ軸周りのモーメントを発生させることができる。第2の駆動部113は、発生するモーメントの方向がヨー軸回りであることを除いて、第1の駆動部112と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
なお本実施例では、駆動部の種類については限定されるものではない。ピッチ軸回りおよびヨー軸回りに所定の駆動力を働かせることができれば、他の種類の駆動部を採用してもよい。本実施例で用いられるボイスコイルモータの他にも、ステッピングモータや超音波モータ、静電力を用いたモータやバイモルフなど、様々な方式の駆動部を採用することができる。
続いて、ジンバル機構110の動作について説明する。ヨー回転軸1021がヨー軸受け1111に軸支されることにより、レンズ枠102は、ジンバルリング111に対して、ヨー軸を中心軸として揺動可能(回転可能)に支持される。また、ピッチ回転軸1112がピッチ軸受け1211に軸支されることにより、ジンバルリング111は、シフト部材121に対して、ピッチ軸を中心軸として揺動可能(回転可能)に軸支される。この結果、レンズ枠102は、シフト部材121に対して、点O(回転中心点)を球心(中心)とする球面上を移動可能に支持される。すなわち、レンズ枠102、ジンバルリング111、および、シフト部材121により、いわゆる2軸のジンバル機構が構成される。この状態で第1の駆動部112を駆動すると、ジンバルリング111を、シフト部材121に対してピッチ軸を中心とした回転方向に揺動させることができる。また、第2の駆動部113を駆動することにより、レンズ枠102を、ジンバルリング111に対してヨー軸回りの回転方向に揺動させることができる。
第1のコイル1122および第2のコイル1132への通電量を所定の量にすることにより、レンズ枠102を、点O(回転中心点)を球心(中心)とする球面上の所定の位置に位置決めを行うことができる。これにより、補正レンズ101の光軸を、ピッチ軸回りおよびヨー軸回りのそれぞれにおいて任意の量で傾斜させることができる。このとき、図示しない角度検出手段を用いて、ヨー軸回りおよびピッチ軸回りのそれぞれの回転角度を検出し、フィードバック回路を構成してもよい。これにより、高精度な位置決めを実現することが可能である。
続いて、シフト機構120(シフト手段)について説明する。シフト機構120は、固定部材103に対して、ジンバル機構110を光軸と直交する面内で移動(平行移動)させる。すなわちシフト機構120は、撮影光学系の光軸OAと直交する面内でレンズ枠102(可動部材)を移動(平行移動またはシフト移動)させる。シフト機構120は、シフト部材121の円盤部121B、転動ボール122、付勢ばね123、第3の駆動部124、第4の駆動部125、および、固定部材103により構成される。第3の駆動部124は、第3の磁石1241および第3のコイル1242から構成される。第4の駆動部125は、第4の磁石1251および第4のコイル1252から構成される。
固定部材103は、円筒状(略円筒状)に構成され、撮影光学系を構成する他のレンズ群の位置決めを行うレンズ鏡筒により保持される。固定部材103の中央の開口部は、補正レンズ101の光路として利用することができる。また固定部材103は、ボール受け1031、ばねかけ1032、第3コイル保持部1033、および、第4コイル保持部1034を有する。
ボール受け1031は、転動ボール122を接触保持する。本実施例では、3つのボール受け1031が固定部材103の周方向に均一の角度で設けられている。2つのばねかけ1032は、2つの付勢ばね123の一端をそれぞれ固定する。第3コイル保持部1033は、第3のコイル1242を保持する。第4コイル保持部1034は、第4のコイル1252を保持する。転動ボール122は、球状に形成されており、本実施例では3つの転動ボール122が用いられる。転がり抵抗を小さくし、かつ高精度での加工を行うため、転動ボール122は、ステンレス鋼やセラミックなどの硬度の高い材質で形成されることが好ましい。
付勢ばね123は、引っ張りばねである。本実施例では2本の付勢ばね123が用いられる。付勢ばね123は、その一端がシフト部材121のばねかけ部1214に取り付けられ、他端が固定部材103のばねかけ部1032に取り付けられる。付勢ばね123によって、シフト部材121と固定部材103との間に両者を近づける方向への付勢力が発生する。なお本実施例では、引っ張りばねの弾性力を利用した付勢部材を用いているが、磁力や静電力などを利用するように構成してもよい。
第3の駆動部124は、ボイスコイルモータである。第3の磁石1241は、直方体状に構成された磁石であり、第3のコイル1242と光軸方向において対向するように配置される。第3のコイル1242との対向面は、中央で二分割され、それぞれN極とS極として、その対向面の法線方向が磁極の方向となるように着磁されている。第3のコイル1242は、小判型に形成された巻き線コイルであり、ヨー軸方向に延びる直線部を有する。第3のコイル1242の一方の面は、第3の磁石1241の着磁面と対向している。第3のコイル1242が図示しない駆動回路により通電されると、通電方向および第3の磁石1241の着磁方向と直交する、ピッチ軸方向のローレンツ力が発生する。第4の駆動部125は、ボイスコイルモータである。発生する力の方向がヨー軸方向であることを除いて、第3の駆動部124と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
続いて、図3を参照して、第1乃至第4の駆動部の配置について説明する。図3において、ピッチ軸およびヨー軸の角の2等分線により4つの領域に分割し、ヨー軸を含む領域のうちの一方を第1領域とする。また、第1領域から図3中の右回りに順に、第2領域、第3領域、及び、第4領域とする。
一般に、シフト機構120を構成する第3の駆動部124および第4の駆動部125の駆動方向として、光軸OAと直交する面内における任意の2方向を選択することができる。本実施例では、第3の駆動部124の駆動方向としてピッチ軸方向(P軸方向)が設定され、第4の駆動部125の駆動方向としてヨー軸方向(Y軸方向)が設定されている。これにより、図3に示されるように、第1の駆動部112と補正レンズ101を挟んで対向する位置に、第3の駆動部124を配置する。また、第2の駆動部113と補正レンズ101を挟んで対向する位置に、第4の駆動部125を配置する。
続いて、シフト機構120の動作について説明する。シフト部材121のばねかけ部1214と固定部材103のばねかけ部1032に、付勢ばね123の両端が保持されることにより、シフト部材121と固定部材103との間に吸引方向の付勢力が働く。そして、3個の転動ボール122は、シフト部材121のボール受け面1213と、固定部材103のボール受け1031との間に挟持される。これにより、固定部材103に対する、転動ボール122およびシフト部材121の光軸方向における位置が安定して決定される。このときシフト部材121は、固定部材103に対して、光軸OAと直交する面内で転動支持される。
この状態で第3のコイル1242に通電すると、発生したローレンツ力により、シフト部材121をピッチ軸方向に駆動することができる。また、第4のコイル1252に通電すると、発生したローレンツ力により、シフト部材121をヨー軸方向に駆動することができる。第3のコイル1242および第4のコイル1252への通電量を所定の量にすることにより、固定部材103に対するシフト部材121の、光軸OAと直交する面内での位置が決定される。このように本実施例では、シフト機構120およびジンバル機構110を互いに独立に制御することにより、補正レンズ101の平行移動量(光軸直交方向におけるシフト移動量)および傾斜量(光軸に対する傾斜量)を、それぞれ独立に決定することができる。
続いて、図5および図7を参照して、本実施例における補正レンズ101(レンズ枠102)の動作について説明する。図7は、図5の状態からシフト機構120およびジンバル機構110の双方を駆動させた場合における像振れ補正装置100の断面図である。図7に示されるように、補正レンズ101が、ヨー方向に移動しながら、ピッチ軸回りに傾斜している。
図7に示されるように、シフト機構120のヨー方向の移動量(シフト移動量)をs、ジンバル機構110のピッチ軸回りの移動量(傾斜量)をtとする。図5の左右方向をx、上下方向をy、補正レンズ101の光軸の傾きをθとすると、本実施例では、点Aは点O(回転中心点)と常に一致しているため、点Aの位置は、
x=s
y=0
θ=t
と表される。また、補正レンズ101のその他の部分の位置は、点Aに対する位置(相対位置)および前記x、y、θの値に基づいて算出することができる。
本実施例のシフト機構120およびジンバル機構110は、それぞれ、90°の回転対称性を有する。このため、図4に示されるピッチ軸(P軸)を含む断面上での移動は、sをシフト機構120のピッチ方向の移動量、tをジンバル機構110のヨー軸回りの移動量と置き換えることにより、前記の式と同様に表される。
本実施例によれば、補正レンズ101の各移動量(平行移動量および傾斜量)を容易に独立して制御することができる。このため、各成分同士を関連付けながら駆動することも容易となる。すなわち、移動量s(シフト移動量)に応じて所定の関数を満たしながら移動量t(傾斜量)を同期駆動することも可能である。これにより、例えば、補正レンズ101を、撮影光学系の光軸OAと直交する方向に移動させた場合の光学性能を向上させることができる。
また本実施例によれば、以下のような少なくとも一つの効果が得られる。第一に、傾斜量(ティルト移動量)に依存せず、ティルト回転軸が常に光軸と交わる。本実施例では、点O(回転中心点)の位置が、移動量sに依存せず、常に光軸上で不動である。このため、補正レンズ101を傾斜させるとき、その回転軸は傾斜の回転方向によらずに常に補正レンズ101の光軸と交わる。このため、像振れ補正を行ったときの光学性能が、補正レンズ101の移動方向により変化することを低減することができる。
第二に、ピッチ軸回りおよびヨー軸回りの傾動(傾斜移動)を、容易に独立して制御することができる。前述のように、像振れ補正装置100を構成するシフト機構120およびジンバル機構110は、それぞれの駆動に関して回転対称性を有する。また、補正レンズ101を、一方の軸回りに傾動させても、他方の軸には影響がない。このため、ピッチ軸方向のシフト移動、ヨー軸方向のシフト移動、ピッチ軸回りの傾斜移動(ティルト移動)、および、ヨー軸回りの傾斜移動(ティルト移動)をそれぞれ容易に独立して制御することができる。
第三に、傾斜方向(ティルト方向)に依存する光学性能の変化を小さくすることができる。前述のように、像振れ補正装置100を構成するシフト機構120およびジンバル機構110は、それぞれの駆動に関して回転対称性を有する。このため、補正レンズ101の光軸方向の変位量は、ティルト方向(ヨー方向およびピッチ方向の移動量の割合)に依存せず回転対称性がある。すなわち、ティルト方向によって光学性能が変化しない像振れ補正装置を提供することができる。また、ピッチ軸およびヨー軸をそれぞれ直交させている。このため、ピッチ方向のシフト移動量およびティルト移動量と、ヨー方向のシフト移動量およびティルト移動量とを、それぞれ容易に独立して制御することが可能である。
第四に、容易に同期駆動を行うことができる。また本実施例では、シフト機構120の駆動部およびジンバル機構110の駆動部の双方に、ボイスコイルモータが用いられている。このように駆動部の双方に同種のアクチュエータを用いることにより、シフト機構120とジンバル機構110とを同期させながら駆動することが容易となる。また、駆動部としてボイスコイルモータを用いることにより、応答性がよく、高精度な位置制御を実現することができる。
第五に、像振れ補正装置を小型化することができる。本実施例では、第1領域乃至第4領域において、第1の駆動部乃至第4の駆動部をそれぞれ配置している。像振れ補正装置において、駆動部の占める体積は大きな割合を占めるが、このように4つの駆動部を周方向に均等に配置することで、デッドスペースを少なくすることができる。これにより、像振れ補正装置の小型化を実現することが可能である。また、ボイスコイルなどの電磁駆動方式の駆動部を用いた場合、各々の駆動部同士の磁気的な避けるため、それぞれの駆動部のコイルと、他の駆動部を構成する磁石やコイルとの距離を十分離す必要がある。本実施例の像振れ補正装置では、前記のような構成を採用することにより、像振れ補正装置を小型化しても電磁駆動部同士の磁気干渉を避けるのが容易であり、動作の安定した駆動部とすることができる。
次に、図8乃至図12を参照して、本発明の実施例2における像振れ補正装置について説明する。なお、実施例1と同一の部品については、同一の符号を付すことで説明を省略する。
図8は、本実施例における像振れ補正装置200の分解斜視図である。図9は、像振れ補正装置200の分解斜視図であり、図8に示される像振れ補正装置200を下方から見た図を示している。図10は、像振れ補正装置200の断面図であり、ピッチ軸を含む断面を示している。図11は、像振れ補正装置200の断面図であり、ヨー軸を含む断面を示している。図12は、像振れ補正装置200の断面図であり、シフト機構220およびジンバル機構210の駆動後における図11と同一断面を示している。本実施例の像振れ補正装置200は、補正レンズ101、レンズ枠202、固定部材203、ジンバル機構210(ティルト機構または傾斜手段)、および、シフト機構220(シフト手段)を備えて構成される。
実施例1では、ジンバル機構110がレンズ枠102を揺動可能に支持し、シフト機構120がジンバル機構110を光軸OAと直交する面内で移動可能に支持するように構成されている。これにより、補正レンズ101の平行移動量および傾斜量を、それぞれ独立に制御することができる。一方、本実施例では、シフト機構220がレンズ枠202を光軸OAと直交する面内で移動可能に支持し、ジンバル機構210がシフト機構220を揺動可能に支持するように構成されている。本実施例の構成においても、補正レンズ101の平行移動量および傾斜量を、それぞれ独立に制御することができる。
まず、シフト機構220(シフト手段)について説明する。シフト機構220は、レンズ枠202、転動ボール122、付勢ばね123、第3の駆動部124、第4の駆動部125、および、シフトベース221を備えて構成される。シフト機構220は、シフトベース221に対して、レンズ枠202(可動部材)を光軸OAと直交する面内で移動(平行移動またはシフト移動)することができる。
レンズ枠202は、円筒形状(略円筒形状)に構成され、その中央部において補正レンズ101を保持する。レンズ枠202は、ボール受け部2021、ばねかけ部2022、第3磁石保持部2023、および、第4磁石保持部2024を有する。ボール受け面2021は、シフトベース221との対向面に設けられ、転動ボール122と接触する平面である。本実施例では、3つの転動ボール122のそれぞれと接触する3つのボール受け面2021が設けられている。ばねかけ部2022は、レンズ枠202の外周部に2箇所設けられており、付勢ばね123の一端を固定する。第3磁石保持部2023および第4磁石保持部2024は、第3の磁石1241および第4の磁石1251をそれぞれ保持する。
シフトベース221は、円盤状(略円盤状)であり、レンズ枠202と光軸方向において対向するように配置される。シフトベース221は、ボール受け面2211、ばねかけ部2212、第3コイル保持部2213、第4コイル保持部2214、ヨー回転軸2215、および、磁石保持部2216を有する。
ボール受け2211は、シフトベース221の周方向に3箇所並んで設けられており、転動ボール122を接触保持する。ばねかけ部2212は、2箇所に設けられており、付勢ばね123の一端を固定する。第3コイル保持部2213は、第3のコイル1242を保持する。第4コイル保持部2214は、第4のコイル1252を保持する。ヨー回転軸2215は、ヨー軸を中心軸とする円柱形状を有する。磁石保持部2216は、第2の磁石1131を第2のコイル1132と対向する位置に保持する。
続いて、シフト機構220の動作について説明する。レンズ枠202のばねかけ部2022と、シフトベース221のばねかけ部2212に、付勢ばね123の両端が保持されることにより、レンズ枠202とシフトベース221との間に吸引方向の付勢力が働く。そして3個の転動ボール122は、レンズ枠202のボール受け面2021と、シフトベース221のボール受け面2211との間に挟持される。これにより、シフトベース221に対する、転動ボール122およびレンズ枠202の光軸方向における位置が安定して決定される。このときレンズ枠202は、シフトベース221に対して光軸OAと直交する面内で転動支持される。
この状態で第3のコイル1242に通電すると、発生したローレンツ力により、レンズ枠202をピッチ軸方向に駆動することができる。また、第4のコイル1252に通電すると、発生したローレンツ力により、レンズ枠202をヨー軸方向に駆動することができる。第3のコイル1242および第4のコイル1252への通電量を所定の量に設定することにより、シフトベース221に対するレンズ枠202の、光軸OAと直交する面内での位置が決定される。
続いて、ジンバル機構210(傾斜手段)について説明する。ジンバル機構210は、シフトベース221、ジンバルリング211、第1の駆動部112、第2の駆動部113、および、固定部材203により構成される。ジンバル機構210は、点O(回転中心点)を球心(中心)とする球面上に沿って、シフト機構220を揺動(傾斜または回転)させる。すなわちジンバル機構210は、レンズ枠202(可動部材)を光軸OAに対して傾斜させる。なお本実施例では、ピッチ軸とヨー軸の交点である点O(回転中心点)は、補正レンズ101以外の撮影光学系を構成する他のレンズ群の光軸上に配置される。本実施例では、シフト機構220が可動範囲の中心に位置している状態において、点O(回転中心点)が補正レンズ101の後ろ側の面頂である点Aと一致するように設定されている。
ジンバルリング211(第1の支持部材)は、矩形環状(略矩形環状)に構成され、シフトベース221の外周に配置される。ジンバルリング211は、ヨー軸受け2111、ピッチ回転軸2112、コイル保持部2113、および、磁石保持部2114を有する。ヨー軸受け2111は、ジンバルリング211の内周側に設けられ、ヨー回転軸2215を軸支する。ピッチ回転軸2112は、ジンバルリング211の外周側に設けられ、ピッチ軸を中心軸とする円柱形状を有する。コイル保持部2113は、第2のコイル1132を、第2の磁石1131と対向する位置に保持する。磁石保持部2114は、第1の磁石1121を保持する。
固定部材203(第2の支持部材)は、円筒状(略円筒状)に構成され、撮影光学系を構成する他のレンズ群を位置決めするレンズ鏡筒に保持される。固定部材203の中央の開口部は、補正レンズ101の光路として利用される。また固定部材203は、ピッチ軸受け2031およびコイル保持部2032を有する。ピッチ軸受け2031は、ピッチ回転軸2112を軸支する。コイル保持部2032は、第1のコイル1122を、第1の磁石1121と対向する位置に保持する。
続いて、ジンバル機構210の動作について説明する。ヨー回転軸2215がヨー軸受け2111に軸支されることにより、シフトベース221は、ジンバルリング211に対して、ヨー軸を中心軸として揺動可能に支持される。また、ピッチ回転軸2112がピッチ軸受け2031に軸支されることにより、ジンバルリング211は、固定部材203に対して、ピッチ軸を中心軸として揺動可能に軸支される。この結果、シフトベース221は、固定部材203に対して点O(回転中心点)を球心(中心)とする球面上を移動可能に支持される。
このように、シフトベース221、ジンバルリング211、および、固定部材203により、いわゆる2軸のジンバル機構が構成される。この状態で第1の駆動部112を駆動すると、ジンバルリング211を、固定部材203に対してピッチ軸回りの回転方向に揺動させることができる。また、第2の駆動部113を駆動すると、シフトベース221を、ジンバルリング211に対してヨー軸回りの回転方向に揺動させることができる。第1のコイル1122および第2のコイル1132への通電量を所定の量にすることにより、シフトベース221を、点O(回転中心点)を球心とする球面上の所定の位置に位置決めすることができる。この結果、補正レンズ101の光軸を、ピッチ軸回りおよびヨー軸回りに任意の量だけ傾斜させることができる。
続いて、図11および図12を参照して、本実施例における補正レンズ101の動きについて説明する。図12に示されるように、シフト機構220のヨー方向の移動量をs2、ジンバル機構210のピッチ軸回りの移動量をt2とする。また、図11の左右方向をx、上下方向をy、補正レンズ101の光軸の傾きをθとする。本実施例では、シフト機構220の駆動により、補正レンズ101の代表点としての面頂である点Aは、点O(回転中心点)に対して光軸と直交方向に移動する。したがって点Aの位置は、
x=s2×cos(t2)
y=s2×sin(t2)
θ=t2
と表される。補正レンズ101のその他の部分の位置は、点Aに対する位置(相対位置)および前記x、y、θの値から算出することができる。
本実施例において用いられるシフト機構220およびジンバル機構210は、それぞれ、90°の回転対称性を有する。このため、図10に示されるP軸を含む断面上での移動は、移動量s2をシフト機構220のピッチ方向の移動量、t2をジンバル機構110のヨー軸周りの移動量とすれば、前記の式と同様に表すことができる。
このように、本実施例の像振れ補正装置200は、実施例1の像振れ補正装置100と比べて、補正レンズ101の動作が異なる。一例として、前記xとθがx=θの関係を満たす場合を考える。実施例1ではs=tとすればよい。また本実施例では、s2=cos(t2)/t2とすることにより、前記関係を満たすように駆動することができる。このときのy方向の移動は、実施例1ではy=0となる。また、本実施例では、y=t2・sin(t2)/cos(t2)となる。
このように、実施例1と本実施例とでは、x方向とθ方向の移動をそろえたときのy方向の移動が互いに異なる。撮影光学系の光学性能上の条件に応じて、有利な方式を選択すればよい。その他の点においては、本実施例の像振れ補正装置200においても、実施例1の像振れ補正装置100と同様の効果を実現することができる。
次に、図13を参照して、各実施例における像振れ補正装置(像振れ補正装置100または200)を備えた撮像装置の概略について説明する。図10は、撮像装置10(デジタルカメラ)の外観斜視図である。図10に示されるように、撮像装置10は、撮像装置本体11と撮像装置本体11に取り付けられたレンズ鏡筒1(レンズ装置)とを備えて構成される。各実施例の像振れ補正装置は、レンズ鏡筒1の内部に設けられている。撮像装置10の正面には、被写体の構図を決定するファインダ対物レンズ17、測光動作や測距動作を行う際の光源の補助を行う補助光手段12、ストロボ13、および、レンズ鏡筒1が設けられている。また、撮像装置本体11の上面には、レリーズボタン14、ズーム切換えスイッチ15、および、電源切換えボタン16が設けられている。18は、撮像装置本体11の内部に設けられた撮像素子である。撮像素子18は、レンズ鏡筒1を介して得られた被写体像(光学像)を光電変換して画像信号を出力する。また本実施例において、レンズ鏡筒1は、沈胴状態と繰り出し状態(撮影状態)との間で移動可能に構成されている。
各実施例において、傾斜手段(ジンバル機構110、120)は、光軸OAと直交する第1の軸(例えば、P軸またはY軸の一方)を中心として可動部材(レンズ枠102、202)を回転させる第1の支持部材(ジンバルリング111、211)を有する。また傾斜手段は、光軸OAおよび第1の軸と直交する第2の軸(例えば、P軸またはY軸の他方)を中心として第1の支持部材を回転させる第2の支持部材(シフト部材121または固定部材203)を有する。
好ましくは、シフト手段(シフト機構120、220)および傾斜手段は、互いに独立に可動部材の位置を制御するように構成されている。また好ましくは、第1の支持部材による第1の軸を中心とした回転と、第2の支持部材による第2の軸を中心とした回転とを互いに独立に制御するように構成されている。
好ましくは、各実施例の像振れ補正装置は、傾斜手段を第1の軸を中心として回転させる第1の駆動部112、および、傾斜手段を第2の軸を中心として回転させる第2の駆動部113を有する。また各実施例の像振れ補正装置は、シフト手段を第1の軸の方向に駆動する第3の駆動部124、および、シフト手段を第2の軸の方向に駆動する第4の駆動部125を有する。より好ましくは、第1の駆動部112、第2の駆動部113、第3の駆動部124、および、第4の駆動部125は、光軸方向から見た場合、光軸OAを中心として均等な角度(略均等な角度、すなわち互いに90°異なる角度)で配置されている。更に好ましくは、第1の軸と第2の軸とのなす角の二等分線により光軸方向から見て四等分した領域を、第2の軸を含む一方の領域から順に周方向に第1の領域、第2の領域、第3の領域、および、第4の領域とする。このとき、第1の駆動部112は第1の領域に、第2の駆動部113は第2の領域に、第3の駆動部124は第3の領域に、第4の駆動部125は第4の領域にそれぞれ配置される。
好ましくは、実施例1において、シフト手段は固定部材103を有する。固定部材103は、第2の支持部材(シフト部材121)を移動可能に支持する。第2の支持部材は、第1の支持部材(ジンバルリング111)を揺動可能に支持する。第1の支持部材は、可動部材(レンズ枠102)を揺動可能に支持する。また好ましくは、実施例2において、シフト手段はシフトベース221を有する。第2の支持部材(固定部材203)は、第1の支持部材(ジンバルリング211)を揺動可能に支持する。第1の支持部材は、シフトベース221を揺動可能に支持する。シフトベース221は、可動部材(レンズ枠202)を移動可能に支持する。
各実施例によれば、撮影光学系の光軸と直交する2軸のそれぞれを中心とした回転を互いに独立して制御可能な像振れ補正装置、レンズ装置、および、撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、各部材の材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所などは、必要に応じて変更してもよい。また、各実施形態では、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置や、デジタル一眼レフ用の交換レンズ等の光学機器に搭載される像振れ補正装置について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープなどの観察装置(光学機器)に搭載される像振れ補正装置にも適用可能である。
102 レンズ枠(可動部材)
110 ジンバル機構(傾斜手段)
111 ジンバルリング(第1の支持部材)
121 シフト部材(第2の支持部材)
120 シフト機構(シフト手段)

Claims (10)

  1. 撮影光学系の一部を構成する光学系を保持する可動部材と、
    前記撮影光学系の光軸と直交する面内で前記可動部材を移動させるシフト手段と、
    前記可動部材を前記光軸に対して傾斜させる傾斜手段と、を有し、
    前記傾斜手段は、
    前記光軸と直交する第1の軸を中心として前記可動部材を回転させる第1の支持部材と、
    前記光軸および前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として前記第1の支持部材を回転させる第2の支持部材と、を有することを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記シフト手段および前記傾斜手段は、互いに独立に前記可動部材の位置を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記第1の支持部材による前記第1の軸を中心とした回転と、前記第2の支持部材による前記第2の軸を中心とした回転とを互いに独立に制御するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記傾斜手段を前記第1の軸を中心として回転させる第1の駆動部と、
    前記傾斜手段を前記第2の軸を中心として回転させる第2の駆動部と、
    前記シフト手段を前記第1の軸の方向に駆動する第3の駆動部と、
    前記シフト手段を前記第2の軸の方向に駆動する第4の駆動部と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  5. 前記第1の駆動部、前記第2の駆動部、前記第3の駆動部、および、前記第4の駆動部は、光軸方向から見た場合、前記光軸を中心として均等な角度で配置されていることを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正装置。
  6. 前記第1の軸と前記第2の軸とのなす角の二等分線により光軸方向から見て四等分した領域を、該第2の軸を含む一方の領域から順に周方向に第1の領域、第2の領域、第3の領域、および、第4の領域とするとき、前記第1の駆動部は該第1の領域に、前記第2の駆動部は該第2の領域に、前記第3の駆動部は該第3の領域に、前記第4の駆動部は該第4の領域にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正装置。
  7. 前記シフト手段は、固定部材を有し、
    前記固定部材は、前記第2の支持部材を移動可能に支持し、
    前記第2の支持部材は、前記第1の支持部材を揺動可能に支持し、
    前記第1の支持部材は、前記可動部材を揺動可能に支持する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  8. 前記シフト手段は、シフトベースを有し、
    前記第2の支持部材は、前記第1の支持部材を揺動可能に支持し、
    前記第1の支持部材は、前記シフトベースを揺動可能に支持し、
    前記シフトベースは、前記可動部材を移動可能に支持する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を有することを特徴とするレンズ装置。
  10. 請求項9に記載のレンズ装置と、
    前記レンズ装置を介して得られた光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、を有すること特徴とする撮像装置。
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